JPH10279207A - 情報表示制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】エレベーター内に情報表示装置１を設置し、設
置場所関連情報や一般情報を表示することで、待ち時間
の有効利用、待ち客のいらいら防止などを図ることを目
的とするシステムで、表示内容や制御手法を容易に変更
可能にする。 【解決手段】必要個所に設置された情報表示装置１を制
御する情報表示制御装置２は、その内部のファイル解析
部２１１において、情報提供者が予め用意した表示に関
する予定表である設定ファイルを解析し、表示に関する
内部データを構築する。更に情報表示制御装置２はこの
内部データに従い、必要とする情報データを蓄積装置２
２から読み出し、情報再生部２４を通して表示する。ま
た、場所関連情報は制御情報受信ボード２５で受信し、
設定ファイルに記載された情報データに切り替え、表示
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、エレベーターかご
内やエレベーターホール、また、車両内や停留所といっ
た不特定多数の人が一定時間を過ごすような場所で、待
ち時間を有効利用するため、エレベーターや車両の運行
状況、該設置場所の案内情報、天気や時刻、ニュース等
の一般情報を選択し、統合して表示する情報表示制御装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】エレベーターを利用する乗客に対し、エ
レベーターかご内、エレベーターホールにおいて、乗車
時間、待ち時間を利用してエレベーターの案内、運行情
報、ビルの案内や催し、天気、ニュースといった様々な
映像、音響からなる情報データを提供するシステムとし
ては特開平７ー３０９５４５号公報に記載の技術があ
る。この従来技術では、乗客のストレスを軽減すること
を目的に、エレベーターかご内に表示装置を設置して映
像情報を表示し、映像に乗客の注目を効率よく集めるた
め、エレベーターの運行状況に関する信号をエレベータ
ー制御盤からイベント信号として取得し、階数等の画像
を関連付けて読み出し、表示装置上に重ねあわせて表示
することが記載されている。これらの情報源としては、
一般情報についてはエレベーターのかご外部に設置し
た、複数のかごで共有する再生装置を監視室等の統括制
御装置から制御して再生し、各かごの表示装置へ並列に
伝送することによって行われる。又、運行情報に関して
は、エレベーター制御盤から運行状況に関連する信号
を、かご毎の情報表示系装置が直接受信し、各かご毎に
一般情報の画像と合成し、表示領域に表示することで実
現されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、エ
レベーターの運行に関連した表示情報の切り替えは、エ
レベーター制御盤から各かごが直接受信するイベント信
号により制御系を駆動させ、関連付けられた階数等の画
像を呼び出すため、人為的操作を伴うことなく、エレベ
ーターの運行状況に沿った階数表示等の情報表示を行っ
ている。しかし、エレベーター情報以外の一般情報に関
しては、信号源がアナログ、デジタルに関わらず、その
選択、切り替えについて、監視室の統括制御装置等での
キーボードやモニタ装置での人為的操作を必要としてい
た。

【０００４】また、従来技術においては、エレベーター
かご内等に取り付けられる表示装置について、その画面
内での、各画像の配置等の画面構成を表示情報の組み合
わせ毎に変更することについては全く考慮されていなか
った。そのため、表示情報の組み合わせ毎に画面構成を
様々に変化させて出力することが不可能であった。

【０００５】本発明は以上のような問題点を解決するた
めになされたものである。情報提供者は予め表示情報に
関する予定表を制御装置に与えることで、システム起動
後は何ら人為的操作を必要とせず、予定表を解析し、記
載内容を理解することデータベースを構築し、データベ
ースに従い、画面の分割方式を変更し、各領域に表示す
る情報を切り替える情報表示制御装置を提供する。又、
本発明の他の目的は、複数のかごの表示装置を統括制御
する装置を設けず、乗りかご毎の表示装置に表示制御装
置を個別に設定することで、乗りかご毎に全く違った情
報を提供することが可能となる点で、更に、複数のかご
で連携した情報や、単一かご内で同時期に表示される情
報相互の連携をとるなど、様々な制御手段が実現可能な
情報表示制御装置を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る情報表示制
御装置においては、テキスト形式で制御手法を記載した
設定ファイルなるファイルを与え、この設定ファイルを
解析させ内部データベースを構築させた後、内部データ
ベースに従って情報表示装置での表示内容の監視、制御
を行わせる。情報表示制御装置は設定ファイルを解析で
きるよう、予めプログラムされているものである。

【０００７】また、設定ファイルには、情報表示装置で
表示する情報データのファイル名を記載し、このファイ
ル名を内部データ化し、必要となる情報データのファイ
ルを蓄積装置より読み出し、情報表示装置に表示するも
のである。

【０００８】また、情報表示装置が設置された機器を制
御している外部機器制御盤から機器の制御に関連する信
号を受信する制御情報受信ボードを設け、更に設定ファ
イルに、外部から受信する信号名と受信時に表示する情
報データのファイル名を記載し、この設定ファイルを情
報表示制御装置に与えることで外部信号名と情報データ
のファイル名からなる内部データを構築させる。外部信
号の受信時には内部データに従い、表示すべき情報デー
タを判断し、情報表示装置に表示させるものである。

【０００９】また、情報表示装置の画面を複数の領域に
分割するよう各領域の座標とサイズ及び各領域に表示す
る情報データのファイル名を記載した設定ファイルを与
えることで、領域に関するデータと情報データのファイ
ル名からなる内部データを構築させた後、内部データに
従って、情報表示装置の表示画面を複数に分割し、各々
に異なった情報データを表示させるものである。

【００１０】また、情報データのファイル名とそれを表
示する時間帯を記載した設定ファイルを与えることで、
時間に関するデータと情報データのファイル名からなる
内部データを構築させた後、内部データに従い、時間帯
で表示する情報データを切り替え、表示させるものであ
る。

【００１１】また、情報データのファイル名とそれを表
示する日付を記載した設定ファイルを与えることで、日
付に関するデータと情報データのファイル名からなる内
部データを構築させた後、内部データに従って、日付毎
に表示する情報データを切り替え、表示させるものであ
る。

【００１２】また、、複数の設定ファイルと、設定ファ
イル名とそれを使用する日付を記載した主設定ファイル
を与えることで、日付に関するデータとそれぞれに対応
する設定ファイル名からなる第一内部データを構築させ
る。更に情報表示制御装置に、第一内部データに従い日
付毎に蓄積装置から設定ファイルを読み出させ、読み出
した設定ファイルから表示すべき情報データのファイル
名を含む第二内部データを構築させた後、第二内部デー
タに従って情報データを表示させるものである。

【００１３】また、複数の領域分割の指定と各領域毎の
表示データのファイル名、更に表示データの切り替えの
指示と切り替え時に追従する領域を指定した設定ファイ
ルを与えることで、前記指示内容からなる内部データを
構築させ、内部データに従った表示制御を行わせるが、
追従領域の指定のある情報データは、追従指定領域の情
報データの切り替え時に同時に切り替えるように制御を
行わせるものである。

【００１４】また、複数の領域分割の指定と各領域毎の
表示データのファイル名、更に音声情報を含む表示デー
タ毎にその優先順位を指示した設定ファイルを与えるこ
とで、前記指示内容からなる内部データを構築させ、内
部データに従った表示制御を行わせるが、複数の音声情
報を同時に出力する場合、優先順位に従って音量を調整
するよう制御を行わせるものである。

【００１５】また、情報表示装置が設置された機器を制
御している外部機器制御盤から、機器の制御に関連する
信号を受信する制御情報受信ボードを設け、更に、外部
から受信する信号名と受信時に表示する情報データのフ
ァイル名及びその優先順位を記載した設定ファイルを与
えることで、外部信号名と情報データのファイル名と優
先順位からなる内部データを構築させる。情報表示制御
装置には内部データに従った表示制御を行わせるが、複
数の外部信号を同時期に受信した場合、内部データにお
ける外部信号の優先順位により、優先順位が高い情報デ
ータを優先的に表示させるものである。

【００１６】

【発明の実施の形態】

実施の形態１．以下、本発明をエレベーター乗りかご内
に設置した例に従い説明する。図１は本発明の実施の形
態１である情報表示制御装置のシステム構成を示すブロ
ック図であり、図において、１は情報表示装置、２は情
報表示装置１の表示内容を制御する情報表示制御装置で
ある。

【００１７】情報表示装置１は、カラー液晶ディスプレ
ー、スピーカー等で構成され、画像、音声信号を表示、
出力する。情報表示制御装置２は、主制御装置２１、蓄
積装置２２、メモリ２３、情報再生部２４から構成さ
れ、情報表示装置１の表示に関する制御を行う。

【００１８】主制御装置２１はその内部にファイル解析
部２１１を含むと共に、情報表示制御装置２内の、蓄積
装置２２、メモリ２３、情報再生部２４の動作を制御す
る。蓄積装置２２は、ハードディスクであり、情報表示
装置１で表示する情報データを蓄積している。尚、蓄積
装置２２は光磁気ディスクや、ＲＡＭ、フラッシュＲＯ
Ｍを用いた固体メモリであってもよい。情報再生部２４
は、主制御装置２１の再生命令に従い、ＭＰＥＧ圧縮さ
れた動画像の伸長や動画像再生、静止画の表示を情報表
示装置１で行うと共に、これら動画像と静止画の合成を
行う。

【００１９】図２はエレベーターかご６内に図１のシス
テムを設置した図である。乗りかご６内には、情報表示
装置１が操作パネル上部に設置されている。また情報表
示装置１を制御する情報表示制御装置２をかご６内もし
くはエレベーター機械室に設置し、情報表示装置１の表
示動作を管理する。

【００２０】図３は情報表示装置１に表示する情報デー
タをファイル名で記載した設定ファイルの一例を示す図
である。主制御装置２１は、その内部のファイル解析部
２１１において前記設定ファイルを読み込み、有効設定
範囲を判別し、有効設定範囲からファイル名を読み取
り、ファイル名からなる内部データを構築する。有効設
定範囲とは、図３で示した＜ＰＣＭＬ＞、＜／ＰＣＭＬ
＞で囲まれた範囲内の、更に＜、＞で囲まれた範囲を指
している。この有効範囲において、＜、＞内の先頭３文
字にはＭＯＶ、ＩＭＧいずれかの記述があり、ＭＯＶの
場合は動画に関する設定内容が、ＩＭＧの場合には静止
画に関する設定内容が以降に記述されていることを表わ
している。又、＜、＞内のＳＲＣの記述は以降の“ ”
内に蓄積装置２２内に蓄積される情報データのファイル
名がパスを含み、記載されていることを表わしている。

【００２１】ファイル解析部２１１は、前記有効設定範
囲内で記載されたテキストを有効設定として読み取る。
＜、＞の先頭部にＭＯＶの記述がある場合は以降を動画
に関する設定として、ＩＭＧの記述がある場合は以降を
静止画に関する設定として内部データをメモリ２３内に
構築する。

【００２２】主制御装置２１は内部データに従い、動画
の場合は動画としての処理を、静止画の場合は静止画と
しての処理を準備し、ファイル名に一致する情報データ
を蓄積装置２２から読み出し、情報表示装置１で表示を
行う。

【００２３】実施の形態２．図４は本発明の実施の形態
２である制御情報受信ボードを備えた情報表示制御装置
のシステム構成を示すブロック図であり、いわば、情報
表示制御装置２内に制御情報受信ボード２５を取り付
け、エレベーター制御盤からエレベーターの運行に関す
る制御情報を受信するようにした実施の形態を示すもの
である。制御情報とは、エレベーター乗りかご６の上
昇、下降、ドア５の開閉等を制御するための信号であ
る。

【００２４】図５はイベント信号の受信時に表示データ
の切り替えを指示した設定ファイルの一例を示す図であ
る。ファイル解析部２１１は前記設定ファイルから、実
施の形態１と同様にファイル名を読み取ると共に、＜Ｅ
ＣＭＬ＞、＜／ＥＣＭＬ＞で囲まれた範囲内の、更に
＜、＞で囲まれた範囲をも有効設定範囲として、イベン
ト信号識別タグ、ファイル名を読み取り、内部データテ
ーブルを構築する。イベント信号識別タグとは、ＥＯ
Ｐ、ＥＣＬ、Ｅ３Ｆ等を指しており、夫々ドア６の開口
時、閉口時、エレベーター乗りかご６の３階到着時に行
う制御の指定を表わしている。

【００２５】主制御装置２１は前記、構築済みの内部デ
ータに従い、ファイル名に一致する情報データを蓄積装
置２２から読み出し、情報表示装置１で表示を行うが、
エレベーター制御盤７からエレベーターの運行に関する
制御情報を受信した場合、内部データテーブルを参照
し、受信した制御情報に対応付けられたファイル名に一
致する情報データを蓄積装置２２から読み出し、情報表
示装置１での表示を切り替えて表示する。

【００２６】実施の形態３．図６は情報表示装置１のデ
ィスプレー１１を領域分割して複数の情報データを同時
に表示した一例を示す図である。情報表示装置１はディ
スプレー１とスピーカー１２より構成されており、ディ
スプレー１１は領域Ａ１、Ａ２、Ａ３、Ａ４、Ａ５に分
割され、夫々に情報データを表示している。

【００２７】図７は図６の表示を指示するために、領域
位置、サイズとファイル名を指定した設定ファイルの一
例を示す図である。ファイル解析部２１１は前記設定フ
ァイルから、実施の形態１と同様にファイル名を読み取
ると共に、＜ＭＰＡＮＥＬ＞、＜／ＭＰＡＮＥＬ＞で囲
まれた範囲内の、更に＜、＞で囲まれた範囲をも有効設
定範囲として、座標タグと数値座標よりなる座標データ
及び各領域の領域識別タグを読み取る。座標タグとは、
Ｔｏｐ、Ｌｅｆｔ、Ｗｉｄｔｈ、Ｈｅｉｇｈｔを指して
おり、Ｔｏｐ、Ｌｅｆｔで領域の左上端の座標を、Ｗｉ
ｄｔｈ、Ｈｅｉｇｈｔで夫々横幅、高さを示している。
又、領域識別タグは各領域を識別するために使用され
る。

【００２８】ファイル解析部２１１は以上のファイル解
析結果から、座標タグと数値座標及び領域識別タグから
なる内部データテーブルと、ファイル名と領域識別タグ
からなる内部データテーブルの２種類のテーブルを構築
する。

【００２９】主制御装置２１は前記、構築済みの内部デ
ータテーブルに従い、ディスプレー１１を分割管理し、
夫々の領域毎に、ファイル名に一致する情報データを蓄
積装置２２から読み出し、表示を行う。

【００３０】実施の形態４．図８は表示時間で情報デー
タを切り替えるよう指示した設定ファイルの一例を示す
図である。ファイル解析部２１１は前記設定ファイルか
ら、実施の形態１と同様にファイル名を読み取ると共
に、各ファイル名の後部に記載されている時間の情報
と、各ファイルタグに付加された順序番号を読み取り、
ファイル名と表示する時間、順序番号からなる内部デー
タテーブルを構築する。

【００３１】主制御装置２１はこの内部データテーブル
の順序番号に従い、内部時計により表示時間を監視しし
つつ、順にファイル名に一致する情報データを蓄積装置
２２から読み出し、情報表示装置１で表示を行う。

【００３２】実施の形態５．図９は表示開始時刻と表示
終了時刻、及びファイル名を指示した設定ファイルの一
例を示す図であり、いわば、実施の形態４と同様に時刻
の経過に従って、情報表示装置１に表示する情報データ
の切り替え制御を指示する設定ファイルの一例を示して
いる。但し、表示時間の指定を時刻により記載するため
順序番号は不要となり、主制御装置２１の内部時計によ
り時刻を監視し、開始指定時刻にファイル名に一致する
情報データを蓄積装置２２から読み出し、情報表示装置
１で表示を行い、終了指定時刻に表示の切り替え、又は
終了を行う。

【００３３】実施の形態６．図１０は日付を指定し、表
示日時によって表示する情報データを変更するよう指示
した設定ファイルの一例を示す図であり、いわば、情報
表示を行う日付に従って、情報表示装置１に表示する情
報データの切り替え制御を指示する設定ファイルの一例
である。ファイル解析部２１１は前記設定ファイルか
ら、実施の形態１と同様にファイル名を読み取ると共
に、各ファイル名の後部に記載されている日付の情報を
読み取り、ファイル名と日付からなる内部データテーブ
ルを構築する。

【００３４】主制御装置２１はこの内部データテーブル
の日付情報と、内部暦に従い、指定されたファイル名に
一致する情報データを蓄積装置２２から読み出し、情報
表示装置１で表示を行う。

【００３５】実施の形態７．図１１は日付を指定し、表
示日時によって読み込む設定ファイルを変更するよう指
示した設定ファイルの一例を示す図であり、実施の形態
６で用いた図１０の設定ファイル内部のファイル名指定
部分に、設定ファイル名を記載したものである。設定フ
ァイル名を記載した図１１のファイルを主設定ファイル
とすると、ファイル解析部２１１は前記主設定ファイル
から、実施の形態１と同様にファイル名を読み取ると共
に、各ファイル名の後部に記載されている日付の情報を
読み取り、ファイル名と日付からなる内部データテーブ
ルを構築する。但し、前記ファイル名とは設定ファイル
名を指している。

【００３６】主制御装置２１はこの内部データテーブル
の日付情報と、内部暦に従い、指定されたファイル名に
一致する設定ファイルを蓄積装置２２から読み出し、再
度ファイル解析部２１１で解析し内部データを構築した
後、この内部データに従い情報表示装置１の表示制御を
行う。

【００３７】実施の形態８．実施の形態７と実施の形態
４、又は実施の形態７と実施の形態５を組み合わせ、主
設定ファイルに記載されて２度目の解析で読み込まれる
設定ファイルに、時刻による切り替え指定をおこなうこ
とにより、日付毎に表示内容を変更し、更に夫々の日付
の時刻によっても表示内容を切り替えることができるた
め、表示内容を構造的に管理、監視することが可能であ
る。

【００３８】実施の形態９．情報表示装置１のディスプ
レー１１を複数領域に分割し、複数の情報データを同時
に表示する実施の形態３と、実施の形態４、実施の形態
５、実施の形態６のいづれかを組み合わせた実施形態に
おいて、更に、同時に表示されている複数の情報データ
を関連づけて、同時に切り替えることを可能とする設定
ファイルを図１２に示す。

【００３９】ファイル解析部２１１は図１２の設定ファ
イルから、実施の形態３と同様に領域データと領域識別
タグ、ファイル名を読み取るが、更にファイル名後部に
記載された追従領域識別タグを読み取り、内部データテ
ーブルを構築する。

【００４０】主制御装置２１はこの内部データテーブル
に従い、各領域毎に情報データを表示するが、追従領域
識別タグの付加された情報データは、追従先の領域に表
示される情報データが時間又は日付で切り替わるのに同
期して、切り替えを行うように制御する。

【００４１】実施の形態１０．情報表示装置１のディス
プレー11を複数領域に分割し、複数の情報データを同時
に表示する実施の形態３において、同時に表示信号が音
声信号を各々含んでいる場合に音声信号を調整して出力
するため、設定ファイルにおいて情報データに優先順位
を指定し、音声信号に順序付けを行うものとする。

【００４２】ファイル解析部２１１は前記設定ファイル
から、実施の形態３と同様に領域データと領域識別タ
グ、ファイル名を読み取り、更にファイル名後部に記載
された優先順位を読み取り、内部データテーブルを構築
する。

【００４３】主制御装置２１はこの内部データテーブル
に従い、各領域毎に情報データを表示するが、音声信号
を複数、同時に出力する必要が生じた場合、重複した音
声信号の優先順位を参照し、優先順位の高い音声信号の
音量を上げ、優先順位の低い音声信号の音量を下げて、
合成した音声信号をスピーカー１２より出力する。

【００４４】音声合成の一例として、優先順位の低い音
声信号を出力せず、優先順位の最も高い音声信号のみを
出力することも、言うまでもなく可能である。

【００４５】実施の形態１１．時刻によって表示する情
報データを切り替える実施の形態５において、更に設定
ファイルにおいて情報データ毎に優先順位を指定し、情
報データに順序付けを行うものとする。

【００４６】ファイル解析部２１１は前記設定ファイル
から、実施の形態５と同様にファイル名と開始、終了時
刻を読み取り、更にファイル名後部に記載された優先順
位を読み取り、内部データテーブルを構築する。

【００４７】主制御装置２１はこの内部データテーブル
に従い、各時刻に情報データの表示を開始するが、表示
中の情報データの終了前に、異なる情報データの開始時
刻が設定されている等、同一領域に同時期に異なる情報
データの表示が要求された場合、内部データテーブルを
参照し、情報データの優先順位を比較し、優先順位の高
い情報データの表示を優先的に行い、優先順位の低い情
報データの表示を中止するよう制御を行う。

【００４８】実施の形態１２．エレベーター制御盤７か
らのイベント信号により情報データの切り替えを行う実
施の形態２において、更に設定ファイルによってイベン
ト信号毎に優先順位を指定し、イベント信号に順序付け
を行うものとする。

【００４９】ファイル解析部２１１は前記設定ファイル
から、実施の形態２と同様にイベント信号識別タグ、フ
ァイル名を読み取り、更にファイル名後部に記載された
優先順位を読み取り、内部データテーブルをメモリ２３
に構築する。

【００５０】主制御装置２１はこの内部データテーブル
に従い情報データの表示を行うが、指定されたイベント
信号が重複して発生した場合、若しくは情報データの切
り替え途中に他のイベント信号を受信した場合に、内部
データテーブルを参照し、重複したイベント信号の優先
順位を比較し、優先順位の高いイベントに関連した制御
を優先的に行う。

【００５１】実施の形態１３．図１３は実施の形態２と
実施の形態３と実施の形態８を組み合わせた実施の形態
において、ファイル解析部２１１を含む主制御装置２１
が情報表示制御装置１内で行う制御手順を示したフロー
チャートである。まず、主制御装置２１は、ステップＳ
１において、主設定ファイルを蓄積装置２２より読み出
す。主設定ファイルには日付毎に読み込む設定ファイル
名が記載されている。さらに主制御装置２１はステップ
Ｓ２において、読み出した前記主設定ファイルの有効設
定範囲を判別し、有効設定範囲からファイル及び日付を
読み取り、メモリ２３内に第一の内部データテーブルを
構築する。次に、主制御装置２１はステップＳ３におい
て、構築済みの第一内部データテーブルと内部暦から、
当該日時で読み込むべき設定ファイルを選択し、蓄積装
置２２より読み出す。前記設定ファイルには、情報デー
タファイル名、イベント信号識別タグ、領域データ、領
域識別タグ、情報データの開始、終了時刻等が記載され
ており、ステップＳ４において前記データ群よりなる第
二の内部データテーブルを構築する。さらに主制御装置
２１はステップＳ５において、当該時刻と構築済みの第
二内部データテーブルから、表示に必要な情報データフ
ァイルを選択し、蓄積装置２２より読み出し、ステップ
Ｓ６において当該時刻が設定時間内であることを確認
し、ステップＳ７において情報データを指定の領域で出
力する。但し、ステップＳ６において当該時刻が設定時
間外である場合、再び適切な情報データファイルを選択
し直し、蓄積装置２２より読み出す。また主制御装置２
１は情報データの表示中に発生するイベント信号の監視
をステップＳ８において行っている。イベント信号によ
る割り込みが発生した場合、その処理をステップＳ９で
行い、その処理の終了後、定常の情報データ表示処理に
復帰する。さらに主制御装置２１はステップＳ１０にお
いて、内部暦と第一内部データテーブルを比較し、設定
ファイルが有効なファイルかを判断し、有効でない場
合、再度有効な設定ファイルを選択し直し、蓄積装置２
２より読み出す。

【００５２】以上、この発明を図示した実施の形態に基
づいて詳述したが、当業者にはこの発明の精神を逸脱し
ない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもな
い。例えば、設定ファイルで様々な指定を識別するため
のタグ等は記載した文字に何らとらわれるものではな
く、システム設計時に、他の指定と区別できるように自
由に決定が可能である。

【００５３】

【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、エレベーター乗りかご内やエレベーター
ホール、また、車両内や停留所といった場所で、不特定
多数の人に設置機器の運行状況や、設置店舗、関連施設
に関する催しやお知らせ、天気、時刻、ニュース等の一
般情報を提供する場面において、以下に示すような効果
を奏する。。

【００５４】テキスト形式の設定ファイル内の情報デー
タのファイル名を変更することにより、情報表示装置の
表示内容を容易に変更可能である。

【００５５】また、テキスト形式の設定ファイル内のイ
ベント信号名に対応付けられた情報データのファイル名
を変更することにより、各イベント発生時に情報表示装
置において表示する内容を容易に変更可能であり、また
発生するイベントの変化にもイベント信号名を変更する
ことで容易に対応可能。

【００５６】また、テキスト形式の設定ファイル内の情
報表示装置の領域の分割を指定した数値座標を変更する
ことで、表示装置の領域分割を容易に変更可能である。

【００５７】また、テキスト形式の設定ファイル内の情
報データを表示する時間帯を指定した部分を変更するこ
とで、情報データを切り替える時刻を容易に変更可能で
ある。

【００５８】また、テキスト形式の設定ファイル内の情
報データを表示する日付を指定した部分を変更すること
で、情報データを表示する日時を容易に変更可能であ
る。

【００５９】また、テキスト形式の主設定ファイル内の
設定ファイル名部分、もしくはそれを使用する日付を指
定した部分を変更することで、表示内容を容易に変更す
ることが可能で、また表示内容を指示した設定ファイル
の再利用も可能である。

【００６０】また、テキスト形式の設定ファイル内のフ
ァイル名に付随して記載の追従領域識別タグを変更する
ことで、情報データの切り替えを同期させる領域を容易
に変更できる。

【００６１】また、テキスト形式の設定ファイル内の情
報データのファイル名に付随して記載の優先順位を変更
することで、表示が重複したときに優先的に表示する情
報データを容易に変更できる。

【００６２】また、テキスト形式の設定ファイル内の情
報データのファイル名に付随して記載の音声信号の優先
順位を変更することで、音声出力が重複したときに行う
音量の調整レベルを容易に変更できる。

【００６３】また、テキスト形式の設定ファイル内のイ
ベント信号名に付随して記載のイベント信号の優先順位
を変更することで、外部からのイベント信号を重複して
受信した場合に優先的に処理するイベント信号を容易に
変更できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明に関する情報表示制御装置のシステ
ム構成を示すブロック図である。

【図２】 エレベーター乗りかご内に情報表示装置を設
置した図である。

【図３】 情報表示装置に表示する情報データをファイ
ル名で記載した設定ファイルの一例を示す図である。

【図４】 制御情報受信ボードを備えた、本発明に関す
る情報表示制御装置のシステム構成を示すブロック図で
ある。

【図５】 イベント信号の受信時に表示データの切り替
えを指示した設定ファイルの一例を示す図である。

【図６】 情報表示装置のディスプレーを領域分割して
複数の情報データを同時に表示した一例を示す図であ
る。

【図７】 図６の表示を指示するために、領域位置、サ
イズとファイル名を指示した設定ファイルの一例を示す
図である。

【図８】 表示時間で情報データを切り替えるよう指示
した設定ファイルの一例を示す図である。

【図９】 表示開始時刻と表示終了時刻、及びファイル
名を指示した設定ファイルの一例を示す図である。

【図１０】 日付を指定し、表示日時によって表示する
情報データを変更するよう指示した設定ファイルの一例
を示す図である。

【図１１】 日付を指定し、表示日時によって読み込む
設定ファイルを変更するよう指示した設定ファイルの一
例を示す図である。

【図１２】 情報表示装置の領域分割と表示する情報デ
ータと各表示時刻に加え、追従領域を指定して、他の領
域に同期させて情報データを切り替えるよう指示した設
定ファイルの一例を示す図である。

【図１３】 実施の形態２と実施の形態３と実施の形態
８を組み合わせた実施の形態において、ファイル解析部
を含む主制御装置が情報表示制御装置内で行う制御手順
を示したフローチャートである。

【符号の説明】

１ 情報表示装置、２ 情報表示制御装置、３ 操作パ
ネル、４ 階数インジケータ、５ ドア、６ エレベー
ター乗りかご、７ エレベーター制御盤。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 聡人 東京都千代田区丸の内二丁目２番３号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 植谷 健一 東京都千代田区丸の内二丁目２番３号 三 菱電機株式会社内

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 映像出力用のディスプレイと、音声出力
   用のスピーカーからなる情報表示装置を持ち、不特定多
   数の人に情報を提供する情報表示制御装置であって、情
   報表示装置内に表示する情報データをファイル名で記
   載、指定する設定ファイルと、情報データを蓄積する蓄
   積装置と、前記設定ファイルを解析し、ファイル名を内
   部データとするファイル解析部を含むと共に、内部デー
   タに従い必要な情報データを当該蓄積装置から読み出
   し、情報表示装置で表示を行う主制御装置とを備えたこ
   とを特徴とする情報表示制御装置。
2. 【請求項２】 外部機器制御盤から機器制御情報をイベ
   ント信号として受信する制御情報受信ボードを有し、更
   に、イベント信号の受信時に表示する情報データをファ
   イル名で記載、指定する設定ファイルと、情報データを
   蓄積する蓄積装置と、前記設定ファイルを解析し、情報
   データのファイル名からなる内部データ及び、イベント
   信号を区別するためのイベント信号識別タグと情報デー
   タのファイル名からなる内部データテーブルとを構築す
   るファイル解析部を含むと共に、内部データ及び内部デ
   ータテーブルに従い必要な情報データを当該蓄積装置か
   ら読み出し、イベント信号の受信時に情報表示装置で表
   示を行う主制御装置とを備えたことを特徴とする請求項
   １記載の情報表示制御装置。
3. 【請求項３】 請求項１記載の情報表示制御装置であっ
   て、表示領域の分割を数値座標で記載、指定する設定フ
   ァイルと、前記設定ファイルを解析し、数値座標からな
   る内部データを構築するファイル解析部を含むと共に、
   内部データに従い、情報表示装置のディスプレーを複数
   に分割し、動画、静止画、テキスト文字画等の異なる情
   報データを異なる領域に複数、同時に表示する制御機能
   を有する主制御装置とを備えたことを特徴とする情報表
   示制御装置。
4. 【請求項４】 請求項１記載の情報表示制御装置であっ
   て、時間帯の指定と、各時間帯毎に表示する情報データ
   をファイル名で記載、指定する設定ファイルと、前記設
   定ファイルを解析し、時間帯及び情報データのファイル
   名からなる内部データテーブルを構築するファイル解析
   部を含むと共に、内部データテーブルに従い、時間帯で
   表示情報データの変更制御を行う主制御装置を備えたこ
   とを特徴とする情報表示制御装置。
5. 【請求項５】 請求項１記載の情報表示制御装置であっ
   て、月日の指定と、各日付毎に表示する情報データをフ
   ァイル名で記載、指定する設定ファイルと、前記設定フ
   ァイルを解析し、日付及び情報データのファイル名から
   なる内部データテーブルを構築するファイル解析部を含
   むと共に、内部データテーブルに従い、日付で表示情報
   データの変更を行う主制御装置とを備えたことを特徴と
   する情報表示制御装置。
6. 【請求項６】 請求項１記載の情報表示制御装置であっ
   て、装置内に蓄積装置を有し、情報表示装置への出力内
   容を指定する設定ファイルを当該蓄積装置に複数蓄積
   し、日付と各日付毎に解析すべき設定ファイルをファイ
   ル名で記載、指定する主設定ファイルと、前記主設定フ
   ァイルを解析し、日付及び設定ファイル名からなる内部
   データテーブルを構築するファイル解析部を含むと共
   に、内部データテーブルに従い、日付毎に設定ファイル
   を読み替え、解析し、表示制御を行う主制御装置とを備
   えたことを特徴とする情報表示制御装置。
7. 【請求項７】 請求項３記載の情報表示制御装置であっ
   て、情報表示装置に同時期に表示される複数の情報デー
   タの切替えタイミングを同調させるための識別子である
   追従領域識別タグを記載した設定ファイルと、前記設定
   ファイルを解析し、情報データのファイル名と追従領域
   識別タグからなる内部データテーブルを構築するファイ
   ル解析部を含むと共に、内部データテーブルに従い、特
   定の領域の情報データの切替え、変更に追従して他の領
   域の情報データの切替え、変更を行う主制御装置とを備
   えたことを特徴とする情報表示制御装置。
8. 【請求項８】 請求項４記載の情報表示制御装置であっ
   て、表示可能な情報データ毎に優先順位を付随させた設
   定ファイルと、前記設定ファイルを解析し、情報データ
   のファイル名とその優先順位からなる内部データテーブ
   ルを構築するファイル解析部を含むと共に、同一領域に
   複数の情報データの表示要求が生じた場合、内部データ
   テーブルに従い、優先順位の低い情報データの出力を中
   止し、優先順位の高い情報データの出力を行う主制御装
   置とを備えたことを特徴とする情報表示制御装置。
9. 【請求項９】 請求項４記載の表示制御装置であって、
   音声信号を含む情報データ毎に更に優先順位を付随させ
   た設定ファイルと、前記設定ファイルを解析し、情報デ
   ータのファイル名とその優先順位からなる内部データテ
   ーブルを構築するファイル解析部を含むと共に、音声信
   号を同時に発生させる場合、内部データに従い、優先順
   位の低い音声信号の音量を小さく、優先順位の高い音声
   信号の音量を大きく調整し、合成して出力する主制御装
   置とを備えたことを特徴とする情報表示制御装置。
10. 【請求項１０】 請求項２記載の情報表示制御装置であ
    って、制御情報受信ボードに受信されうるイベント信号
    毎の優先順位を記載できる設定ファイルと、前記設定フ
    ァイルを解析し、イベント信号名とその優先順位からな
    る内部データテーブルを構築するファイル解析部を含む
    と共に、内部データテーブルに従い、イベントの同時発
    生、イベントによる表示切り替え中の他イベントの発生
    等、重複して発生するイベントに対し、優先順位の低い
    イベントによる情報データの出力を中止し、優先順位の
    高いイベントによる情報データの出力を行う主制御装置
    とを備えたことを特徴とする情報表示制御装置。