JPH10278584A - 自動車のドアベルトモール用クリップ - Google Patents
自動車のドアベルトモール用クリップInfo
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- JPH10278584A JPH10278584A JP10096349A JP9634998A JPH10278584A JP H10278584 A JPH10278584 A JP H10278584A JP 10096349 A JP10096349 A JP 10096349A JP 9634998 A JP9634998 A JP 9634998A JP H10278584 A JPH10278584 A JP H10278584A
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- piece
- molding
- door
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- Connection Of Plates (AREA)
- Insertion Pins And Rivets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 異音の発生及び誤った組付けを未然に防止す
るドアベルトモ−ル用クリップを提供する。 【解決手段】 自動車のドアパネルＰを跨いで車内側と
車外側とに対向する折曲片を有して全体が下向きに開口
する断面略コ字状に形成されたドアベルトモ−ルＭを、
ドアパネルの上縁に沿って固定するためのクリップＣに
おいて、ドアパネルの側面に当接しこのパネルに対する
上方への抜け止め手段８を有する基板６と、この基板の
下縁から車内側へ折り返し形成され前記モ−ルにおける
車内側の折曲片を弾性力をもって抱着可能な抱持片９
と、基板の上縁から車外側へ折り返し形成されドアパネ
ルを弾性的に挟持する挟持用舌片１３と、この舌片から
薄肉ヒンジ片１５を介して連設され、クリップを前記モ
−ルに先付けした際にその先端がモ−ルにおける車外側
の折曲片の内面と当接または近接し、ドアパネルに装着
された際に弾接または当接する撓み変形可能な突片１６
とから形成されている。
るドアベルトモ−ル用クリップを提供する。 【解決手段】 自動車のドアパネルＰを跨いで車内側と
車外側とに対向する折曲片を有して全体が下向きに開口
する断面略コ字状に形成されたドアベルトモ−ルＭを、
ドアパネルの上縁に沿って固定するためのクリップＣに
おいて、ドアパネルの側面に当接しこのパネルに対する
上方への抜け止め手段８を有する基板６と、この基板の
下縁から車内側へ折り返し形成され前記モ−ルにおける
車内側の折曲片を弾性力をもって抱着可能な抱持片９
と、基板の上縁から車外側へ折り返し形成されドアパネ
ルを弾性的に挟持する挟持用舌片１３と、この舌片から
薄肉ヒンジ片１５を介して連設され、クリップを前記モ
−ルに先付けした際にその先端がモ−ルにおける車外側
の折曲片の内面と当接または近接し、ドアパネルに装着
された際に弾接または当接する撓み変形可能な突片１６
とから形成されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のドアベ
ルトモール（以下、単にモールという。）を装着するた
めのクリップに関するものである。
ルトモール（以下、単にモールという。）を装着するた
めのクリップに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】自動車のドアの窓枠部には防塵・防水等
を目的としてベルトモールが取付けられている。従来よ
り、その装着作業には樹脂製のクリップが用いられてき
た。図４はそのクリップＣ´によってモールＭ´を装着
した状況を示すものである。装着作業は、まずクリップ
Ｃ´がモールＭ´側に取り付けられ、その後ドアアウタ
パネルＰ（以下単にパネルＰという。）側への取り付け
がなされる、という手順となっている。すなわち、クリ
ップＣ´はその抱持片２０がモールＭ´の係合基部２１
を挾み付けることでモールＭ´に取付き、パネルＰに対
しては挾持用舌片２２による挾み付けと併せて抜け止め
爪２３による係合によって固定される。
を目的としてベルトモールが取付けられている。従来よ
り、その装着作業には樹脂製のクリップが用いられてき
た。図４はそのクリップＣ´によってモールＭ´を装着
した状況を示すものである。装着作業は、まずクリップ
Ｃ´がモールＭ´側に取り付けられ、その後ドアアウタ
パネルＰ（以下単にパネルＰという。）側への取り付け
がなされる、という手順となっている。すなわち、クリ
ップＣ´はその抱持片２０がモールＭ´の係合基部２１
を挾み付けることでモールＭ´に取付き、パネルＰに対
しては挾持用舌片２２による挾み付けと併せて抜け止め
爪２３による係合によって固定される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、モールＭ´
は芯金２４をインサートして成形されている関係で、パ
ネルＰに対する開口幅（図４に示すＷ寸法）はある程
度、ばら付きが生じることは避けられない。その一方
で、挾持用舌片２２はパネルＰの差込み作業上、先端側
を広げておく必要がある。このため、モールＭ´との干
渉が問題となるが、組み付け時に既にモールＭ´と干渉
していたのでは、モールＭ´が外側へ押しやられ、直ち
に変形してしまう。こうしたことから、従来では挾持用
舌片２２とモールＭ´との間にある程度の隙間を設けて
干渉を避けてきた。しかし、このことが原因でモールＭ
´を外側から押した場合、モールＭ´とクリップＣ´と
が当たって擦れ合い、予期しない異音を生じることとな
っていた。特に、モールＭ´の表層が異音を生じやすい
塩化ビニルで形成されていることから、異音は外部から
もはっきりと聞こえるものとなっていた。さらに、この
ように挾持用舌片２２とモールＭ´との間に隙間を設け
たことに起因して、パネルＰへの組付けの際に、誤って
この隙間に押込んでしまう、という組付け作業上の問題
点も生じていた。
は芯金２４をインサートして成形されている関係で、パ
ネルＰに対する開口幅（図４に示すＷ寸法）はある程
度、ばら付きが生じることは避けられない。その一方
で、挾持用舌片２２はパネルＰの差込み作業上、先端側
を広げておく必要がある。このため、モールＭ´との干
渉が問題となるが、組み付け時に既にモールＭ´と干渉
していたのでは、モールＭ´が外側へ押しやられ、直ち
に変形してしまう。こうしたことから、従来では挾持用
舌片２２とモールＭ´との間にある程度の隙間を設けて
干渉を避けてきた。しかし、このことが原因でモールＭ
´を外側から押した場合、モールＭ´とクリップＣ´と
が当たって擦れ合い、予期しない異音を生じることとな
っていた。特に、モールＭ´の表層が異音を生じやすい
塩化ビニルで形成されていることから、異音は外部から
もはっきりと聞こえるものとなっていた。さらに、この
ように挾持用舌片２２とモールＭ´との間に隙間を設け
たことに起因して、パネルＰへの組付けの際に、誤って
この隙間に押込んでしまう、という組付け作業上の問題
点も生じていた。
【０００４】そこで、本発明はこうした従来の問題点に
鑑み、異音の発生と誤組付けを未然に防止するクリップ
を提供することを目的とした。
鑑み、異音の発生と誤組付けを未然に防止するクリップ
を提供することを目的とした。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は自動車のドアパネルを跨いで車内側と車
外側とに対向する折曲片を有して全体が下向きに開口す
る断面略コの字状に形成されたドアベルトモールを、前
記ドアパネルの上縁に沿って固定するための合成樹脂製
のクリップにおいて、前記ドアパネルの側面に当接しこ
のパネルに対する上方への抜け止め手段を有する基板
と、この基板の下縁から車内側へ折り返し形成され前記
ドアベルトモールにおける車内側の折曲片を弾性力をも
って抱着可能な抱持片と、前記基板の上縁から車外側へ
折り返し形成され前記ドアパネルを弾性的に挟持する挟
持用舌片と、この舌片から薄肉ヒンジ片を介して連設さ
れ、クリップをドアベルトモールに先付けした際にその
先端が前記ドアベルトモールにおける車外側の折曲片の
内面と当接もしくは近接し、前記ドアパネルに装着され
た際に弾接もしくは当接する撓み変形可能な突片とから
形成される構成としたのである。
めに、本発明は自動車のドアパネルを跨いで車内側と車
外側とに対向する折曲片を有して全体が下向きに開口す
る断面略コの字状に形成されたドアベルトモールを、前
記ドアパネルの上縁に沿って固定するための合成樹脂製
のクリップにおいて、前記ドアパネルの側面に当接しこ
のパネルに対する上方への抜け止め手段を有する基板
と、この基板の下縁から車内側へ折り返し形成され前記
ドアベルトモールにおける車内側の折曲片を弾性力をも
って抱着可能な抱持片と、前記基板の上縁から車外側へ
折り返し形成され前記ドアパネルを弾性的に挟持する挟
持用舌片と、この舌片から薄肉ヒンジ片を介して連設さ
れ、クリップをドアベルトモールに先付けした際にその
先端が前記ドアベルトモールにおける車外側の折曲片の
内面と当接もしくは近接し、前記ドアパネルに装着され
た際に弾接もしくは当接する撓み変形可能な突片とから
形成される構成としたのである。
【０００６】クリップは、モールの車内側の折曲片を抱
持片内に差し込んで抱持させることにより、まずモール
側に取り付けられる。この状態で、突片は既にモールの
車外側の折曲片と隙間なく接触している。次に、基板と
挟持用舌片との間にドアパネルを押し入れると、ドアパ
ネルが挟持用舌片にて挟み付けられるとともに、基板の
抜け止め手段にて抜け止めされる。こうしてモールがド
アパネルに固定されるのであるが、この際には、突片は
薄肉ヒンジ片のばね力によってドアパネルに対して圧接
した状態となっている。
持片内に差し込んで抱持させることにより、まずモール
側に取り付けられる。この状態で、突片は既にモールの
車外側の折曲片と隙間なく接触している。次に、基板と
挟持用舌片との間にドアパネルを押し入れると、ドアパ
ネルが挟持用舌片にて挟み付けられるとともに、基板の
抜け止め手段にて抜け止めされる。こうしてモールがド
アパネルに固定されるのであるが、この際には、突片は
薄肉ヒンジ片のばね力によってドアパネルに対して圧接
した状態となっている。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
形態を図面にしたがって詳細に説明する。まず、モール
ＭとこのモールＭが装着されるドアパネルＰについて簡
単に説明する。図１は自動車のパネルＰの上部を示して
おり、ドアガラスＧは図示しないドアインナパネルとの
間を上下動するようになっている。また、パネルＰの内
面（ドアインナパネル側の面）の上部には補強用のリー
ンホースメントＲが接合されている。そして、このリー
ンホースメントＲにはクリップ装着用の取付け孔１が幅
方向に沿って所定の間隔をおいて形成されている。モー
ルＭは、内部に芯金２をインサートし表面を塩化ビニル
材にて被覆して形成したものが使用されている。そし
て、垂直断面が下向きの略コの字状をなしており、クリ
ップＣを装着した状態でパネルＰの上縁に被せることが
できるような開口幅に設定されている。また、その開口
縁のうち車外側は撓み変形可能なヒレ縁３が形成されて
いて、パネルＰに対する密着性が確保されている。一
方、モールＭにおけるドアガラスＧと対向した車内側の
面には、図示２段のシール片４がそれぞれ幅方向に沿っ
て一体に張り出しており、それぞれの先端はドアガラス
Ｇに当てられている。両シール片４は共にドアガラスＧ
の上下動に良く追従するような良好な撓み性を有し、両
間のシール性を確保している。また、このシール片４よ
り下側はクリップＣに対する差し込み用の係合基部５と
なっている。
形態を図面にしたがって詳細に説明する。まず、モール
ＭとこのモールＭが装着されるドアパネルＰについて簡
単に説明する。図１は自動車のパネルＰの上部を示して
おり、ドアガラスＧは図示しないドアインナパネルとの
間を上下動するようになっている。また、パネルＰの内
面（ドアインナパネル側の面）の上部には補強用のリー
ンホースメントＲが接合されている。そして、このリー
ンホースメントＲにはクリップ装着用の取付け孔１が幅
方向に沿って所定の間隔をおいて形成されている。モー
ルＭは、内部に芯金２をインサートし表面を塩化ビニル
材にて被覆して形成したものが使用されている。そし
て、垂直断面が下向きの略コの字状をなしており、クリ
ップＣを装着した状態でパネルＰの上縁に被せることが
できるような開口幅に設定されている。また、その開口
縁のうち車外側は撓み変形可能なヒレ縁３が形成されて
いて、パネルＰに対する密着性が確保されている。一
方、モールＭにおけるドアガラスＧと対向した車内側の
面には、図示２段のシール片４がそれぞれ幅方向に沿っ
て一体に張り出しており、それぞれの先端はドアガラス
Ｇに当てられている。両シール片４は共にドアガラスＧ
の上下動に良く追従するような良好な撓み性を有し、両
間のシール性を確保している。また、このシール片４よ
り下側はクリップＣに対する差し込み用の係合基部５と
なっている。
【０００８】さて、本例のクリップＣについて説明する
と、クリップＣは合成樹脂材（本例ではポリアセター
ル）にて一体成形されている。クリップ１はリーンホー
スメントＲに当接する基板６を有しており、その中央部
には方形状の窓部７が開口し、その下縁からは前記取付
け孔１に係合可能な撓み性を有する抜け止め爪８が斜め
に突出形成されている。また、基板６の下縁はドアガラ
スＧ側へ所定の折返し幅をもって折り返されて、モール
Ｍの係合基部５を挟持するための抱持片９となってい
る。この抱持片９は基板６との間に形成される差し込み
口１０を拡開させうるような弾性を有しており、またそ
の自由端側の内縁には幅方向に沿って係止爪１１が形成
されており、モールＭの係合基部５と係合可能としてあ
る。但し、抱持片９の側面の中央部は前記抜け止め爪８
の成形金型の型構造上、ほぼ窓部７に対応した幅分だけ
切り欠かれている。
と、クリップＣは合成樹脂材（本例ではポリアセター
ル）にて一体成形されている。クリップ１はリーンホー
スメントＲに当接する基板６を有しており、その中央部
には方形状の窓部７が開口し、その下縁からは前記取付
け孔１に係合可能な撓み性を有する抜け止め爪８が斜め
に突出形成されている。また、基板６の下縁はドアガラ
スＧ側へ所定の折返し幅をもって折り返されて、モール
Ｍの係合基部５を挟持するための抱持片９となってい
る。この抱持片９は基板６との間に形成される差し込み
口１０を拡開させうるような弾性を有しており、またそ
の自由端側の内縁には幅方向に沿って係止爪１１が形成
されており、モールＭの係合基部５と係合可能としてあ
る。但し、抱持片９の側面の中央部は前記抜け止め爪８
の成形金型の型構造上、ほぼ窓部７に対応した幅分だけ
切り欠かれている。
【０００９】一方、基板６の上部側は左右の肩部１２を
介して幅狭に形成されるとともに、車外側へ折り返され
ることにより、挟持用舌片１３が形成されている。この
挟持用舌片１３はパネルＰを弾性力をもって挟み付ける
ことができるように、その折返し幅が設定されている。
また、挟持用舌片１３の下縁の内側は下方へ拡開するよ
うな斜面となって上部案内面１４が形成されている。さ
らに、挟持用舌片１３の下縁の中央部には薄肉ヒンジ片
１５を介してこれと同幅のがた付き防止用突片１６が連
設されている。突片１６はこの薄肉ヒンジ片１５によっ
て接続されていることから、内方への撓み変形が可能と
なっている。また、突片１６の前面はモールＭへの装着
時にその内面と密着しうるような傾斜面とされた押圧面
１６ａが形成されている。逆に、突片１６の下面は下向
きの斜面となって下部案内面１７が形成されている。
介して幅狭に形成されるとともに、車外側へ折り返され
ることにより、挟持用舌片１３が形成されている。この
挟持用舌片１３はパネルＰを弾性力をもって挟み付ける
ことができるように、その折返し幅が設定されている。
また、挟持用舌片１３の下縁の内側は下方へ拡開するよ
うな斜面となって上部案内面１４が形成されている。さ
らに、挟持用舌片１３の下縁の中央部には薄肉ヒンジ片
１５を介してこれと同幅のがた付き防止用突片１６が連
設されている。突片１６はこの薄肉ヒンジ片１５によっ
て接続されていることから、内方への撓み変形が可能と
なっている。また、突片１６の前面はモールＭへの装着
時にその内面と密着しうるような傾斜面とされた押圧面
１６ａが形成されている。逆に、突片１６の下面は下向
きの斜面となって下部案内面１７が形成されている。
【００１０】そして、基板６から突片１６の先端までの
距離は、クリップＣをモールＭに先付けした際に、薄肉
ヒンジ片１５を撓ませながらモールＭの内面に圧接しう
るように、前述したモールＭの開口幅のばらつきを考慮
した設定となっている。次に、上記のように構成された
本実施の形態のクリップを用いたモール装着作業を説明
する。まず、モールＭの所定位置に対するクリップＣの
取り付けがそれぞれ行われる。この場合、モールＭの係
合基部５でクリップＣの差込み口１０を拡開させなが
ら、この係合基部５を基板６と抱持片９との間に押し込
む。こうすることで、係合基部５は抱持片９によって抱
持され、係止爪１１との係合によって抜け止めされる。
距離は、クリップＣをモールＭに先付けした際に、薄肉
ヒンジ片１５を撓ませながらモールＭの内面に圧接しう
るように、前述したモールＭの開口幅のばらつきを考慮
した設定となっている。次に、上記のように構成された
本実施の形態のクリップを用いたモール装着作業を説明
する。まず、モールＭの所定位置に対するクリップＣの
取り付けがそれぞれ行われる。この場合、モールＭの係
合基部５でクリップＣの差込み口１０を拡開させなが
ら、この係合基部５を基板６と抱持片９との間に押し込
む。こうすることで、係合基部５は抱持片９によって抱
持され、係止爪１１との係合によって抜け止めされる。
【００１１】次に、パネルＰへの取り付けが行われる。
すなわち、パネルＰの上端を突片１６と基板６との間の
開口部に適合させる。この場合、突片１６の先端は、前
述したようにモールＭの開口幅のばらつきに拘らず、モ
ールＭの内壁面に当接していることから、パネルＰは突
片１６とモールＭとの間に誤って差し込まれるような誤
組付けは確実に回避される。また、クリップＣの差込み
の際には下部案内面１７および上部案内面１４によって
上記開口部内への誘導が可能となっているため、差込み
作業をスムーズに行うことができる。
すなわち、パネルＰの上端を突片１６と基板６との間の
開口部に適合させる。この場合、突片１６の先端は、前
述したようにモールＭの開口幅のばらつきに拘らず、モ
ールＭの内壁面に当接していることから、パネルＰは突
片１６とモールＭとの間に誤って差し込まれるような誤
組付けは確実に回避される。また、クリップＣの差込み
の際には下部案内面１７および上部案内面１４によって
上記開口部内への誘導が可能となっているため、差込み
作業をスムーズに行うことができる。
【００１２】その後、パネルＰはクリップＣの押込み操
作にしたがって、挟持用舌片１３を押し広げながら基板
６との間に弾性力をもって挟みつけられてゆき、抜け止
め爪８が取付け孔１と係合することによって、抜け止め
された状態で装着される。こうしてモールＭの装着作業
が完了すると、挟持用舌片１３がパネルＰへの押込みに
伴って押し広げられた分、薄肉ヒンジ片１５はさらに撓
むことになり、これによって突片１６は押圧面１６ａを
介してモールＭの内面に対し所定の弾性力にて圧接す
る。したがって、モールＭが外側から押された場合、突
片１６もそれに追従して当接状態のままで撓み変形する
ため、擦れ合いによる異音の発生は有効に解消できる。
作にしたがって、挟持用舌片１３を押し広げながら基板
６との間に弾性力をもって挟みつけられてゆき、抜け止
め爪８が取付け孔１と係合することによって、抜け止め
された状態で装着される。こうしてモールＭの装着作業
が完了すると、挟持用舌片１３がパネルＰへの押込みに
伴って押し広げられた分、薄肉ヒンジ片１５はさらに撓
むことになり、これによって突片１６は押圧面１６ａを
介してモールＭの内面に対し所定の弾性力にて圧接す
る。したがって、モールＭが外側から押された場合、突
片１６もそれに追従して当接状態のままで撓み変形する
ため、擦れ合いによる異音の発生は有効に解消できる。
【００１３】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載するような効果を発揮すること
ができる。薄肉ヒンジによって撓み変形可能な突片を設
けて、クリップをモールに装着した状態でモールの開口
幅のばらつきを吸収してモールの内面に当接するように
したため、ドアパネルへの組付け時に差込み位置を誤る
ことがない。したがって、正規の組付け状態が確実に実
現できる。また、モールが外側から押されても突片がこ
れに追従して撓み変形することにより、モールとクリッ
プとの擦れ合いによる異音の発生も未然に回避すること
ができる。
ているので、以下に記載するような効果を発揮すること
ができる。薄肉ヒンジによって撓み変形可能な突片を設
けて、クリップをモールに装着した状態でモールの開口
幅のばらつきを吸収してモールの内面に当接するように
したため、ドアパネルへの組付け時に差込み位置を誤る
ことがない。したがって、正規の組付け状態が確実に実
現できる。また、モールが外側から押されても突片がこ
れに追従して撓み変形することにより、モールとクリッ
プとの擦れ合いによる異音の発生も未然に回避すること
ができる。
【図１】モールの装着状態を示す断面図です。
【図２】本実施形態のクリップを正面側から見た斜視図
です。
です。
【図３】同裏面側から見た斜視図です。
【図４】従来のクリップによる装着状態を示す断面図で
す。 １…取付け孔 ５…係合基部 ６…基板 ８…抜け止め爪 ９…抱持片 １３…挟持用舌片 １５…薄肉ヒンジ片 １６…突片 Ｍ…モール Ｐ…パネル
す。 １…取付け孔 ５…係合基部 ６…基板 ８…抜け止め爪 ９…抱持片 １３…挟持用舌片 １５…薄肉ヒンジ片 １６…突片 Ｍ…モール Ｐ…パネル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１０年４月２７日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００５
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は自動車のドアパネルを跨いで車内側と車
外側とに対向する折曲片を有して全体が下向きに開口す
る断面略コの字状に形成されたドアベルトモールを、前
記ドアパネルの上縁に沿って固定するための合成樹脂製
のクリップにおいて、前記ドアパネルの側面に当接しこ
のパネルに対する上方への抜け止め手段を有する基板
と、この基板の下縁から車内側へ折り返し形成され前記
ドアベルトモールにおける車内側の折曲片を弾性力をも
って抱着可能な抱持片と、前記基板の上縁から車外側へ
折り返し形成され前記ドアパネルを弾性的に挟持する挟
持用舌片と、この舌片から薄肉ヒンジ片を介して連設さ
れ、クリップをドアベルトモールに先付けした際にその
先端が前記ドアベルトモールにおける車外側の折曲片の
内面と当接もしくは近接し、前記ドアパネルに装着さ
れ、前記ドアベルトモールが外側から押された際に弾接
もしくは当接する撓み変形可能な突片とから形成される
構成としたのである。
めに、本発明は自動車のドアパネルを跨いで車内側と車
外側とに対向する折曲片を有して全体が下向きに開口す
る断面略コの字状に形成されたドアベルトモールを、前
記ドアパネルの上縁に沿って固定するための合成樹脂製
のクリップにおいて、前記ドアパネルの側面に当接しこ
のパネルに対する上方への抜け止め手段を有する基板
と、この基板の下縁から車内側へ折り返し形成され前記
ドアベルトモールにおける車内側の折曲片を弾性力をも
って抱着可能な抱持片と、前記基板の上縁から車外側へ
折り返し形成され前記ドアパネルを弾性的に挟持する挟
持用舌片と、この舌片から薄肉ヒンジ片を介して連設さ
れ、クリップをドアベルトモールに先付けした際にその
先端が前記ドアベルトモールにおける車外側の折曲片の
内面と当接もしくは近接し、前記ドアパネルに装着さ
れ、前記ドアベルトモールが外側から押された際に弾接
もしくは当接する撓み変形可能な突片とから形成される
構成としたのである。
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００６
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００６】クリップは、モールの車内側の折曲片を抱
持片内に差し込んで抱持させることにより、まずモール
側に取り付けられる。この状態で、突片は既にモールの
車外側の折曲片と隙間なく接触している。次に、基板と
挟持用舌片との間にドアパネルを押し入れると、ドアパ
ネルが挟持用舌片にて挟み付けられるとともに、基板の
抜け止め手段にて抜け止めされる。こうしてモールがド
アパネルに固定されるのであるが、この際には、突片は
薄肉ヒンジ片のばね力によってモール内面に対して圧接
した状態となっている。
持片内に差し込んで抱持させることにより、まずモール
側に取り付けられる。この状態で、突片は既にモールの
車外側の折曲片と隙間なく接触している。次に、基板と
挟持用舌片との間にドアパネルを押し入れると、ドアパ
ネルが挟持用舌片にて挟み付けられるとともに、基板の
抜け止め手段にて抜け止めされる。こうしてモールがド
アパネルに固定されるのであるが、この際には、突片は
薄肉ヒンジ片のばね力によってモール内面に対して圧接
した状態となっている。
Claims (1)
- 【請求項１】 自動車のドアパネルを跨いで車内側と車
外側とに対向する折曲片を有して全体が下向きに開口す
る断面略コの字状に形成されたドアベルトモールを、前
記ドアパネルの上縁に沿って固定するための合成樹脂製
のクリップにおいて、 前記ドアパネルの側面に当接しこのパネルに対する上方
への抜け止め手段を有する基板と、この基板の下縁から
車内側へ折り返し形成され前記ドアベルトモールにおけ
る車内側の折曲片を弾性力をもって抱着可能な抱持片
と、前記基板の上縁から車外側へ折り返し形成され前記
ドアパネルを弾性的に挟持する挟持用舌片と、この舌片
から薄肉ヒンジ片を介して連設され、クリップをドアベ
ルトモールに先付けした際にその先端が前記ドアベルト
モールにおける車外側の折曲片の内面と当接もしくは近
接し、前記ドアパネルに装着された際に弾接もしくは当
接する撓み変形可能な突片とから形成されていることを
特徴とする自動車のドアベルトモール用クリップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10096349A JP3017162B2 (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 自動車のドアベルトモール用クリップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10096349A JP3017162B2 (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 自動車のドアベルトモール用クリップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10278584A true JPH10278584A (ja) | 1998-10-20 |
| JP3017162B2 JP3017162B2 (ja) | 2000-03-06 |
Family
ID=14162537
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10096349A Expired - Lifetime JP3017162B2 (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 自動車のドアベルトモール用クリップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3017162B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR3101811A1 (fr) * | 2019-10-09 | 2021-04-16 | Psa Automobiles Sa | Profilé d’étanchéité destiné à être monté sur un bord supérieur d’un panneau extérieur de porte de véhicule automobile et pourvue d’une vitre |
-
1998
- 1998-04-08 JP JP10096349A patent/JP3017162B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR3101811A1 (fr) * | 2019-10-09 | 2021-04-16 | Psa Automobiles Sa | Profilé d’étanchéité destiné à être monté sur un bord supérieur d’un panneau extérieur de porte de véhicule automobile et pourvue d’une vitre |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3017162B2 (ja) | 2000-03-06 |
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