JPH10277942A - ショットブラスト加工における研掃材投射方法及びショットブラスト装置 - Google Patents

ショットブラスト加工における研掃材投射方法及びショットブラスト装置

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JPH10277942A
JPH10277942A JP10100297A JP10100297A JPH10277942A JP H10277942 A JPH10277942 A JP H10277942A JP 10100297 A JP10100297 A JP 10100297A JP 10100297 A JP10100297 A JP 10100297A JP H10277942 A JPH10277942 A JP H10277942A
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air
abrasive
projection
abrasive material
chute
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JP10100297A
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Amahiko Kondo
天彦 近藤
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NITSUCHIYUU KK
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NITSUCHIYUU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のショットブラスト装置は、同一型式で
同一のローター回転数では、研掃材投射量は一定であ
り、一定型式のものを用いた場合、ローター回転数を上
げないと投射量を増加させることができなかった。とこ
ろが、ローター回転数を上げれば投射速度が上がり、被
研掃体の反りや歪みを発生させたり表面の過粗化を招い
たり、研掃材の消耗を激しくしていた。これに対して、
装置を大型化すれば投射速度を変えずに投射量の増加を
図れるが、設備コストや、電力消費量等のランニングコ
ストの高騰を招くと共に、幅の狭い線材等の被研掃体を
研掃加工する場合、不要な空間へ研掃材を投射してお
り、無駄が大きかった。尚、投射口だけを狭くした大型
装置を用いた場合は、装置内及び投射口の外で研掃材の
緩衝が生じて目的とする研掃効果が得られなかった。 【解決手段】 研掃材投射装置の研掃材供給経路に空気
導入管32を設けてショットブラスト装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はショットブラスト加
工における研掃材投射方法及びショットブラスト装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ショットブラスト加工としては、
一例として図1〜図3に示す如き研掃材投射装置を備え
たショットブラスト装置を用いて行なわれており、上記
研掃材投射装置の投射口から投射される研掃材によって
被研掃体の表面加工等を行なっていた。
【0003】ここで、従来のショットブラスト装置に備
えられている上記従来の研掃材投射装置について図に基
づき説明する。研掃材投射装置1は、基板2にローター
ユニット3とモーター4が取り付けられており、ロータ
ーユニット3の回転軸に固定されたプーリー31とモー
ター4の回転軸に固定されたプーリー41とにベルト5
が架けられており、それによってモーター4の回転駆動
力がローターユニット3に伝達されるようになってい
る。基板2にはまたローターカバー6が取り付けられて
いる。9は研掃材が投射されるためにローターカバー6
の基板2の裏側において開口した研掃材投射口である。
7はローターカバー6側面において該カバー6の内部空
間に連通して設けられている研掃材供給用のシュート、
8は該シュート7の上部に取り付けられたホッパーであ
る。
【0004】ローターユニット3のローター軸10は防
飛環11と防飛環ゴム12にこの順で挿通され、デスク
13の中心の螺子穴に螺入されてデスク13がローター
軸10に固定されている。デスク13のローターユニッ
ト3側とは反対側面には螺子穴を中心にしてその周囲に
放射状に等間隔となるようにブレード14が、ブレード
押さえ15とブレードボルト16によって固定されてい
る。ブレード14は研掃材を押し飛ばすためのものであ
り、羽根状体である。
【0005】デスク13のブレード14の取り付け面側
には、デフレクタ17を介してインペラ18が固定され
ている。インペラ18は、インペラボルト19をインペ
ラ18の中心の穴に挿通してローター軸10の中心に設
けられた螺子穴に螺入することによりデスク13及びロ
ーター軸10に固定されている。デフレクタ17は研掃
材を適当位置でブレード14面上に供給するためのもの
で、適当方向に研掃材が投射されるように、特定位置に
のみ開口部17aが設けられて位置固定されており、該
デフレクタ17内側から開口部17aを通して特定部位
以外へは研掃材が排出されないようになっている。即
ち、デフレクタ17は、一端が上記インペラボルト19
を挿通できる穴を有し他端が開放された筒体の周壁に開
口部17bを有してなる。デフレクタ17からブレード
14面への研掃材供給位置を調節することにより研掃材
の投射方向を調節できる。インペラ18の各開口部18
a間の仕切り部分とブレード14とはローターの回転軸
からの同一放射線上にあり、インペラ18の開口部18
aと、各ブレード14間の位置は同調している。
【0006】また、インペラ18はシュート7から供給
される研掃材を詰まりなく且つ均一にインペラ18外部
へ排出させるためのものであり、インペラ18の内部1
8aに供給された研掃材を、インペラ18の回転により
その遠心力でインペラ18の外部へ飛び出させようとす
る作用を働かせるようになっている。即ち、インペラ1
8は、一端が上記インペラボルト19を挿通でき且つそ
れによりローター軸10に固定できる穴を有し他端が開
放された筒体の周壁に複数の開口部18bを有してな
る。インペラ18はデフレクタ17の内部17aに収納
された形で配置されている。
【0007】そして、デスク13、ブレード14、イン
ペラ18は、ローター軸10の回転に伴い、図3に示す
ように、一体に回転するようになっている。デフレクタ
17は回転せず位置的に固定状態となっている。デスク
13からインペラボルト19までの上記各部材は、ロー
ターカバー6の内部に収納されている。
【0008】ローターカバー6は、下部カバー61と上
部カバー62とからなる。下部カバー61は、デスク側
保護板21と、シュート側保護板22と、該両保護板2
1,22との間に上記デスク13からインペラボルト1
9までの上記各部材が収納できる空間を設けて両保護板
21,22を連結する左右側保護板29,30とからな
る。21a,22aは軸穴、23は内周裏張板、24は
保護板取り付けボルトである。また、上部カバー62
は、下部カバー61の形状を上方に適当長さ延長した先
端に上部保護板26が設けられた形状を有しており、下
部カバー61の上方開口部を閉塞できるようになってい
る。25は上部カバー61と下部カバー62との間に設
けられるパッキン、27は天井裏張板、28は内周裏張
板である。ローターカバー6は全体として正面(ロータ
ー軸芯の奥行き方向に向かって)略台形状の形状を有し
ている。
【0009】防飛環11は防飛環ゴム12を介してロー
ターカバー6の外側からデスク側保護板21の軸穴21
aの位置に固定されている。また、ローターカバー6の
外側においてシュート側保護板22の軸穴22aの位置
には、シュート7がシュートパッキン20を介して固定
されている。
【0010】ホッパー8にある研掃材は、自重によりシ
ュート7に押し進められ、回転するインペラ18の内部
18aに到達させられる。そして、内部18aから更に
押し出されて開口部18bを通してデフレクタ17の開
口部17bの外側へ押し出される。そして、ブレード1
4の面へ溢れ落とされることによりプレード14の面へ
と到達させられる。
【0011】図3はローターカバー6の内部に収納され
た部分の動きを示す図である。デスク13は図中矢印a
方向に回転させられる。ブレード14の面へと到達せら
れた研掃材は、デスク13即ちまたブレード14の回転
により、ブレード14に押し飛ばされて、図に示すよう
に投射口から外側へと投射させられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
研掃材投射装置(以下、投射装置という)は、同一型式
で同一のローター回転数の時は研掃材の単位時間当たり
の投射量(以下、投射量という)は一定であり、一定型
式のものを用いた場合、投射量を増加するためにはロー
ター回転数を増加しなくてはならなかった。
【0013】ところが、ローターの回転数を増加する
と、投射速度も大きくなり、被研掃体の表面を必要な表
面粗さに仕上げることができないと共に、被研掃体を反
らせる等被研掃体の全体形状を歪ませるという不具合を
生じる虞れがあった。また、投射速度が大きくなると研
掃材の消耗を激しくするため、経済的な不利を招いてい
た。また、回転数を増加するにはその増加倍率の2乗に
比例するモーター馬力を必要とし、電力消費量等のラン
ニングコストの高騰するが、その割合に相応した研掃効
果が得られず不経済であった。
【0014】研掃材投射量を増加させるためとして、ロ
ーター回転数を増加させる代わりにインペラ径の大きい
大型の投射装置を用いることも行なわれているが、装置
全体が大型化すると設備コストや電力消費量等のランニ
ングコストが高騰すると共に、線材等の細い被研掃体の
研掃加工を行なう場合、不要な空間へ研掃材が投射され
ることとなり、無駄が大きかった。
【0015】このような無駄をなくすために投射口を幅
狭に構成することが考えられるが、投射口の幅に合わせ
てインペラを幅狭にすれば投射量が減少する。これに対
し、インペラの幅をそのままとし、ブレードの先端を先
細にして投射口を細長く形成し、投射された研掃材が細
長い範囲に収束されるようにすることもなされている。
しかし、装置内及び投射口から出た後でも研掃材同士が
緩衝し合って目的とする研掃効果を得ることができなか
った。
【0016】即ち、従来では、例えば、ブレード幅が6
0mmの投射装置を用いて、線径が10mmの線状の被
研掃体を研掃加工する場合、幅50mmに相当する範囲
は研掃材の無駄打ちとなり、そのままでは線径に対する
収束効率が悪かった。
【0017】また、従来は、流動性において球状の研掃
材よりも劣るグリット形状の研掃材を用いる場合、研掃
材を多量に投射するには、無理にローターの回転数を上
げたり、或いは大出力馬力のモーターに取り替えてい
た。しかし、ローターの回転数を無理に上げるとモータ
ーの過負荷を招く。
【0018】本発明は上記の点に鑑みなされたものであ
って、上記従来技術の欠点を解消し、大型の投射装置を
用いたり、適正投射速度を変えたりすることなく投射量
を増加させることができると共に、グリット形状の研掃
材を用いた場合でも多量に投射でき、また狭い範囲に投
射するように投射装置を構成した場合には、適正投射速
度を維持して多量の研掃材を、無駄打ちなく投射するこ
とができるショットブラスト加工における研掃材投射方
法を提供することを目的とする。また、本発明の別の目
的は、上記方法を実施するためのショットブラスト装置
を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)研掃材
投射装置の研掃材供給経路に空気を導入し、該空気によ
って研掃材を研掃材供給用シュート出口側へ圧送しなが
ら研掃材の投射を行なうことを特徴とするショットブラ
スト加工における研掃材投射方法、(2)研掃材投射装
置の研掃材供給経路に、該経路に空気を供給するための
空気排出口を設けて構成したことを特徴とするショット
ブラスト装置、(3)研掃材投射装置の研掃材供給経路
に空気導入管を設けて構成したことを特徴とするショッ
トブラスト装置を要旨とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明方法につき詳細に説
明する。本発明のショットブラスト加工における研掃材
投射方法は、研掃材投射装置のシュート内に空気を導入
し、該空気によって研掃材をシュート内からシュート出
口に向かって強制的に圧送するものである。ここにおい
て、シュート出口からブレードまでの間においても研掃
材は圧送されることとなる。更に、研掃材が回転するブ
レードによって投射口から装置外へ押し飛ばされるに際
しても、なお圧送作用が働いていてもよい。シュート内
に導入する空気は研掃材を圧送できる所定の圧力を有す
るものである。このような空気としてはコンプレッサー
により得られる圧縮空気やブロアーにより得られる空気
等を用いることができる。
【0021】本発明の方法を用いれば、ブレードに多量
の研掃材を送ることができ、その結果、研掃材の投射速
度を上げたり、大型の装置を用いたりする必要なく、同
一型式の投射装置を用いて同一のローターの回転数で投
射を行なっても、単位時間当たりの投射量を増加させる
ことができる。
【0022】また、投射速度を遅くするためにローター
の回転数を下げても、投射量を低下させないようにする
ことができるため、被研掃体の反りや歪み、或いは表面
の過粗化を防止するために投射速度を落としても、従来
よりも良好な研掃状態を得るために必要な時間を従来と
同等以下にでき、研掃効率を低下させることがない。
【0023】また、本発明によれば、従来は不可能であ
ったモーター最大能力の下での投射量を超える投射量を
得たい時、導入空気量や圧力を調節することにより投射
量の増加が可能である。また投射量の微調整も可能であ
る。従来、投射量の微調整はローター回転数を調節して
行なっていたが、それに伴い投射速度が変化するので適
正な研掃状態が得られなくなると共に、本発明の如き微
妙な調整は行なえなかった。
【0024】次に、本発明のショットブラスト装置につ
き、図4〜図8に基づき詳細に説明する。図は本発明シ
ョットブラスト装置に用いられる研掃材投射装置の一例
を示す図であり、図4は研掃材投射装置の要部を示す斜
視図、図5は図4のA−A線断面図、図6は図4のB−
B線断面図、図7は図4のC−C線断面図、図8は作用
を説明するための図である。
【0025】本発明ショットブラスト装置における研掃
材投射装置は、従来における研掃材投射装置の、研掃材
供給経路に、該経路に空気を供給するための空気排出口
を設けて構成したものである。具体的には例えば図4〜
図8に示すように、シュート7内に空気導入管32を配
して構成することができるが、このような態様に限られ
ず、シュート7の中等の研掃材供給経路に、空気を供給
するための空気排出口33が設けられていればよい。
【0026】図4においては、空気導入管32はその空
気排出口33がシュート7の出口側より内側のシュート
7内に設けられているが、空気導入管32全体がシュー
ト7の中に設けられていても、或いは上部がシュート7
の外側に設けられていても、どちらでもよい。空気導入
管32の元部(空気導入側)には、図示しないコンプレ
ッサーの圧縮空気排出口或いはブロアーの空気排出口に
連結された送空管が連結される。
【0027】空気導入管32は、シュート7内に空気を
導入してそれによりシュート7出口側へ研掃材を圧送で
きれば、如何なる材質で如何なる位置に設けられていて
もよいが、比較的柔軟であるのが好ましく、耐摩耗性に
優れた材質からなるのが望ましい。また、シュート7に
屈曲部があり、空気導入管32が該屈曲部におけるシュ
ート7中心部よりもシュート7出口側へ長いものである
場合は、空気導入管32は該屈曲部から先端側が屈曲方
向に沿って自由に曲がるように柔軟な材質からなるもの
であるのが好ましい。特に好ましくは、屈曲部分付近に
相当する部分が柔軟な材質であり、それ以外は耐磨耗性
に優れた材質からなるものである。
【0028】例えば、空気導入管32は、基部34と先
端部35とを金属製パイプで構成し、両者の間の、屈曲
部相当部付近の適当範囲36を柔軟なゴムやプラスチッ
ク等の材質で構成することができる。前記屈曲部相当部
に用いられる柔軟な材質でも、耐磨耗性に富むものほど
好ましい。
【0029】空気導入管32が、少なくともシュート7
の屈曲部から先端側が屈曲方向に沿って自由に曲がるよ
うに柔軟な材質からなるものである場合は、研掃材の移
動に伴い、図8中の2点鎖線で示すように、研掃材の流
れに沿って流れ方向に曲がるので、研掃材をシュート出
口側へ圧送する作用が無駄なく充分に発揮され、且つ研
掃材の流れを妨げることがないので研掃材をシュート出
口側へと潤滑に圧送することができる。
【0030】空気導入管の好ましい内径、外径及びその
設けられる好ましい位置は、それが設けられる研掃材投
射装置の能力やシュートの内径等によって異なるため、
最適な値は研掃材投射装置の装置仕様に応じて実験的に
求めて適宜設計される必要がある。また、導入される空
気の圧力の大きさや空気量によってブレード側へ研掃材
を圧送する効果が異なるので、要求される投射量に応じ
て空気圧や空気量を調整する。
【0031】本発明における投射装置を用いれば、従来
と比較して多量の研掃材をインペラ18内に送り込むこ
とができ、その結果、多量の研掃材をブレード14面へ
送り出すことができる。従って、同一のモーター馬力の
装置を用いて同一回転数で運転しても、従来と比較して
多量の研掃材を投射することができ、同一の研掃効果を
得るために要する時間を短縮できて研掃効率の向上を図
れる。
【0032】また、本発明によれば、グリット形状の研
掃材も従来と比較して多量にブレード面へ送り出すこと
ができ、その結果、従来と比較して多量の研掃材を投射
することができる。
【0033】
【実施例】次に、具体的な実施例を挙げて本発明を更に
詳細に説明する。尚、以下に示す実施例は本発明の一例
であり、本発明はこれに限定されるものではない。以下
のように構成した研掃材投射装置を用いてショットブラ
スト装置を構成した。従来の研掃材投射装置(株式会社
ニッチュー製R−3−1型,モーター:1.5kw)の
シュート内に空気導入管を設けて、図6に示すような研
掃材投射装置を構成した。空気導入管32としては内径
6mmφのゴムホースを用いた。空気導入管32の取り
付け位置は、図6に示すように、シュート7の出口側内
壁からの距離bが40mmの位置に空気導入管32にお
けるシュート7出口側の周壁が位置するようにすると共
に、図7に示すように、空気導入管32の中心がロータ
ー回転軸芯の延長線(図中、1点鎖線で示す)上に位置
するように、シュート7出口側内壁に沿って垂下させ、
その先端の空気排出口33がシュート7の下部内壁に僅
かに当接するようにした。
【0034】上記のショットブラスト装置を用いて、モ
ーターの電流値と導入空気圧力とを種々変えて研掃材の
投射テストを行なった。ローターの回転数は2800r
pmとした。また、研掃材としてはグリット形状(鋭角
の多い形状)の平均粒径0.6mmφの鉄片粒を用い
た。結果を表1に示す。
【0035】また、比較例として、空気導入管を設けな
い他は実施例と同じ型式の投射装置を備えた従来のショ
ットブラスト装置を用いて実施例と同一のローター回転
数で同様のテストを行なった。結果を表1に併せて示
す。
【0036】尚、比較例においては、電流値6.5Am
pを超えてモーターを作動させることはできなかった。
従って、空気導入管を有しない構造の従来の前記型式の
投射装置では、投射量として30〜35kg/minが
上限値である。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のショット
ブラスト加工における研掃材投射方法によれば、従来の
装置を利用して簡単な操作を加えるだけで、装置を大型
化せずしかも適正投射速度を変えることなく、同一型式
で同一のローター回転数で投射を行なっても投射量を増
加させることができるので、簡単且つ低コストで研掃効
率の向上が図れる利点がある。また、投射速度を速める
必要がないので被研掃体の反りや歪みを防止して必要な
表面粗さに仕上げることができると共に、研掃材の消耗
を大幅に低減できる。また、狭い範囲に投射するように
投射装置を構成した場合には、適正投射速度を維持し、
しかも研掃効率を低下させないように、多量の研掃材を
無駄打ちなく投射することができ、装置能力を充分に活
かせて経済的である。また、本発明方法によれば、流動
性において球状の研掃材よりも劣るグリット形状の研掃
材を用いた場合でも、従来と比較して多量の研掃材を投
射することができる。従って、グリット形状の研掃材を
用いて多量の研掃材を投射する際に無理にローターの回
転数を上げてモーターの過負荷を招くことも、或いは大
出力馬力のモーターに取り替える手間を生じることもな
い。
【0039】また、本発明のショットブラスト装置は、
研掃材投射装置の研掃材供給経路に空気を導入できるよ
うに構成したので、導入した空気によって多量の研掃材
をブレードに圧送できる。そのため、本発明方法によっ
て得られる上記した如き種々の効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のショットブラスト装置における研掃材投
射装置の一例を示す斜視図である。
【図2】図1の要部の分解斜視図である。
【図3】従来のショットブラスト装置における研掃材投
射装置のローターカバー内部の機構の動きを示す図であ
る。
【図4】本発明ショットブラスト装置における研掃材投
射装置のローターカバー内部の機構及びローター軸周辺
の例を示す斜視図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】図4のB−B線断面図である。
【図7】図4のC−C線断面図である。
【図8】図4のC−C線断面図であり、空気導入管の動
きを説明するための説明図である。
【符号の説明】 7 シュート 32 空気導入管 33 空気排出口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研掃材投射装置の研掃材供給経路に空気
    を導入し、該空気によって研掃材を研掃材供給用シュー
    ト出口側へ圧送しながら研掃材の投射を行なうことを特
    徴とするショットブラスト加工における研掃材投射方
    法。
  2. 【請求項2】 研掃材投射装置の研掃材供給経路に、該
    経路に空気を供給するための空気排出口を設けて構成し
    たことを特徴とするショットブラスト装置。
  3. 【請求項3】 研掃材投射装置の研掃材供給経路に空気
    導入管を設けて構成したことを特徴とするショットブラ
    スト装置。
JP10100297A 1997-04-03 1997-04-03 ショットブラスト加工における研掃材投射方法及びショットブラスト装置 Pending JPH10277942A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101460592B1 (ko) * 2013-03-15 2014-11-12 웰텍 주식회사 노후관 갱생을 위한 쇼트 블라스트 장치
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