JP2019177449A - ショットブラスト装置 - Google Patents

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雄樹 小原
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Abstract

【課題】被研掃材の搬送幅方向の研掃材投射密度分布を均一にして、被研掃材の搬送幅方向の加工を均一にすることができるショットブラスト装置を提供することを目的とする。【解決手段】ショットブラスト装置であって、被研掃材の搬送幅方向と同一方向に延在して配設された複数のブレードと、該ブレードを回転させて、前記被研掃材に研掃材を投射するブレード回転手段と、該ブレード回転手段と離隔して非接続状態に配設され、前記ブレードと同一方向に延在して配設された研掃材放出手段を有し、前記ブレードの幅方向全幅に亘り前記研掃材を供給する研掃材供給手段と、を備えたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、回転するブレードによって研掃材を被研掃材に投射して衝突させ、被研掃材を物理的に研磨するショットブラスト装置に関するものである。
従来から、研掃材を被研掃材に投射して、被研掃材の研磨、被研掃材の表面塗膜の剥離、被研掃材の表面の耐久性向上等を行う乾式の研掃(ドライブラスト)装置の研掃方式として、ショットブラスト方式、サンドブラスト方式、エアーブラスト方式、ブロア方式、あるいは、これらの方式を適宜組合せたものが知られている。また、研掃材に液体を混合させた湿式の研掃(ウェットブラスト)装置も知られている。乾式の研掃装置の研掃方式について説明すると、例えば、ショットブラスト方式を用いてサンドブラスト処理を行うものとして、特許文献1には、「サンドブラスト用の投射装置として研掃材に砂を使用した場合に、砂の固まりが所定の投射部分以外に落下する所謂タレの発生がなく、しかも研掃材投射分布状態のムラがなく均一で投射位置の調節が容易であり、且つ砂によるケース内部の摩耗の少ないブラスト用研掃材投射装置を提供することを目的」(段落「0008」参照。)として「ディスクにブレードが設けられたローターを、底部が開放されたローターカバー内に収納し、上記ローターを高速で回転させて該ローターの遠心力を利用して研掃材を投射するブラスト用研掃材投射装置において、ローターの有効半径をDとし、ローターカバー内部のローター回転軸と同じ高さの位置をXとし、ローターカバー内部のローター最下端と同じ高さの位置をYとした場合、ローター回転軸とローターカバー内部のXとの長さを1.5D以上、且つローター最下端とローターカバー内部のYとの長さを2.0D以上として、ローターカバーを下方の広がりが大きくなるように形成したことを特徴とするブラスト用研掃材投射装置」(「請求項1」参照。)が記載されている。
また、特許文献2には、「本願発明の課題は静電気模様の発生がなく、非投射面に研掃材の付着が少なく、マット面の面状が均一にブラスト加工されるプラスチックフイルム表面のブラスト加工方法を提供すること」(段落「0006」参照。)として、「掃材をショットブラストした後に、更に研掃材を実質的に幅方向全幅にエアーブラストすることを特徴とするプラスチックフイルム表面のブラスト加工方法」(「請求項1」参照。)が記載されている。
また、特許文献3には、「本発明の課題は、作業環境の悪化や環境汚染を伴うことなしに効率的な剥離作業を実効することができる新規な剥離方法及びその装置を提案するところにある」(段落「0006」参照。)として、「自動車用バンパーの塗膜を剥離する装置であって、該装置は、外界と隔絶しその内部で処理空間を形成するボックスと、自動車用バンパーを該ボックスに導入、導出する搬送手段と、ボックス内に導入された自動車用バンパーに対して投射材を連続的に吹きつけ、該バンパーの塗膜をその全域にわたって剥離するインペラーユニットからなり、インペラーユニットは、インペラーを保持するローターそのものをその軸芯を含む平面内で旋回させる旋回手段を有することを特徴とする自動車用バンパーの塗膜剥離装置」(「請求項2」参照。)が記載されている。
登録実用新案第2563343号公報 特許第4221229号公報 特開2002−066924号公報
特許文献1に記載の発明は、「サンドブラスト用の投射装置」(段落「0008」参照。)として、「ショットブラスト」方式を利用したものであり、そもそも、本願発明のショットブラスト装置とは用途が異なっている。また、引用文献1には、「次に、本考案のブラスト用研掃材投射装置の使用例として、プラスチックフィルム表面の凹凸加工装置について説明する。図3は本考案のブラスト用研掃材投射装置を用いたプラスチックフィルムの表面加工を説明するためのものであり、(a)は装置の構成を示す側面図である。図3(a)に示すようにプラスチックフィルム表面加工装置は、4つの研掃材投射装置21によりフィルムの全巾を一通りカバーできる投射部と、投射部から投射された研掃材をフィルムを下から支持するロール24とによって1つの装置Aとして、上記の装置Aと全く同様の装置Bとを組み合わせて構成される。図3(b)はフィルムへの研掃材投射位置を示す平面図であり、同図に示したように、例えば装置Aでは投射部A1、A2は図中上方向からフィルム中心Pを境に略上半分、下半分をそれぞれ投射部として、又、投射部A3、A4は図中下方向(投射部A1、A2とは逆方向)からフィルム中心Pを境に略上半分、下半分をそれぞれ投射するように、研掃材投射装置21が配置されている。尚、投射部A1とA3とは図中プラスチックフィルムの上半分を投射範囲とするものであるが、その位置は若干上下(図中では上下に表されるが、実際にはフィルムの進行方向に対して左右方向のこと)にずらしてある」(段落「0020」、「0021」、図3(a)、図3(b)参照。)と記載されている。「研掃材投射装置21」を「4つ」備えることで、当然、装置全体の大型化の問題が生じるとともに、「4つの研掃材投射装置21」を用いて「フィルムの全巾を一通りカバー」するための制御の複雑化が懸念される。装置の大型化、制御の複雑化は、必然的に、製造原価のコストアップに繋がる。
また、特許文献1には、「図3(c)はフィルム表面への研掃材の投射をフィルム進行方向から見た正面図である。同図(b)に示した投射位置A1、A2・・・の隣の矢印は、同図(c)に示すように例えば右側のローター31が左側の投射位置A1をカバーし、左側のローター34が投射位置A4をカバーするように、ローターの回転方向を逆にして設置されている。上記のプラスチックフィルム加工装置23のロール24にプラスチックフィルム22を連続的に供給し、本考案の研掃材供給装置21からプラスチックフィルム22の表面に砂を投射すると、フィルム22はロール24に支持されているため該フィルムの表面がサンドスブラスト処理され、装置Aを通る間にフィルムの全面が一通り処理され、更に装置Bにおいても装置Aと同様に2回目の処理が行われ、表面が均一に艶消し状になったプラスチックフィルムが連続的に得られる」(段落「0022」、「0023」、図3(c)参照。)と記載されている。図3(c)からは、「右側のローター31」の「投射位置A4」と、「左側のローター34」の「投射位置A1」とは重複した部分があることがみてとれる。この重複した部分は、重複していない部分に比べて、研掃材の投射密度が高くなり、結果として、重複した部分の被研掃材の加工と、重複していない部分の被研掃材の加工が、不均一になる虞がある。また、重複した部分と重複していない部分との投射密度を均一にしようとすると、その制御方法が難しくなり、制御回路・装置が複雑になる虞がある。
さらに、特許文献1では、「ローター3」に接続された「シュート9」から供給された研掃材を「インペラ5」に設けられた小径の開孔部を介して「ブレード2」の回転で被研掃材に投射する構成であり、かつ、「ローター3の回転軸C」の軸心方向と被研掃材の搬送方向が一致するように構成されており、このような構成では、「ブレード2」が被研掃材の幅方向に回転するので、被研掃材の左端から右端まで、つまり、被研掃材の幅方向の投射密度分布が均一になるように制御することは容易ではないと思われる。
特許文献2に記載の発明は、特許文献2に「直径が500mmのローターを使用して、ローターの回転速度2200rpm、研掃材として、平均粒径170μmの珪砂を用いて、厚み25μmのポリエチレンテレフタレートフイルムにショットブラストを行った。幅1.2mのフイルムを10m/分の速度で、搬送しながら、図1に示すように、2台のローターから、順に、各30Kg/m2の珪砂を1m離れたフイルム面にショットした後に、60m/分のブロワー風に平均粒径100μmの珪砂を送り込み、4cm幅のスリットから5cm離れたフイルムの全幅方向に吹き付けた後に、100L/分の水で1分間水洗、80℃で1分間乾燥し、ショットの行われていないフイルム面をアルミ蒸着した」(段落「0021」、図1参照。)と記載されているように、複数の「ローター」で「ショットブラスト」を行った後、さらに「ブロワー」で「エアーブラスト」する構成であるので、特許文献1と同様に、装置の大型化、制御の複雑化、それに伴う製造原価のコストアップが懸念される。
また、図2(b)からは、「合計8つのローターからの投射パターンA1〜A4およびB1〜B4」のパターンによって、「フィルムの幅方向」において重複する投射回数に差がある(例えば、パターンA2とパターンB2の2回しか投射されない範囲と、パターンA2,A4,B2,B4の4回投射される範囲が見てとれる)ので、特許文献1と同様に、「フィルムの幅方向」の「研掃材」の投射密度分布が不均一になる虞がある。
これに対して、特許文献3に記載の発明は、「インペラーユニット4」が1台であるので、特許文献1、2に記載された発明のような装置の大型化、複雑化という問題は生じないかもしれない。しかしながら、特許文献3に記載の発明は、「効率的な剥離作業を実効する」(段落「0006」参照。)ことを課題として、「無駄打ち領域」を少なくするために、つまり、「投射材を吹き付ける有効面積を著しく拡大する」ために、「バンパー1のサイズに応じてインペラーユニット4を旋回」させ、「ローター4bの軸心P」を「適切な角度に設定することが肝要」(段落「0014」〜「0019」、図1〜図6等参照。)と記載されており、「バンパー1」の幅方向の「投射材」の投射密度分布の均一性を課題とすることについては何ら開示されてないし、上述のような「インペラーユニット4」の回転制御を行うことは、特許文献1、2とは異なり、新たな制御の複雑化の問題が発生する虞がある。
また、特許文献3に記載の発明は、「ローター4b」に接続された「シュータ7」から供給される「投射材」を、「インペラー4aの相互間に設けられた開口」を介して「インペラー4a」(特許文献1の「ブレード2」に相当する。)を高速回転させて遠心力により「バンパー1」に投射する構成であるので、「シュータ7」に近い側の「開口」から排出される「投射材」と、「シュータ7」に遠い側の「開口」から排出された「投射材」の量が均一にならず、「ブレード2」の回転によって所定の投射範囲に広がって「バンパー1」に投射されることになるので、この投射範囲内において、「投射材」の投射密度分布を均一に制御することは、容易ではないものと推量される。具体的に言えば、例えば、図3において、「バンパーの幅W1」の幅方向における「投射材」の投射密度分布を均一に制御すること、図6において、「吹き付け幅L1」の幅方向における「投射材」の投射密度分布を均一に制御することは、容易ではないものと推量される。
そこで、本発明においては、被研掃材の搬送幅方向における研掃材の投射密度分布を均一にすることができるショットブラスト装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、ショットブラスト装置であって、被研掃材の搬送幅方向と同一方向に延在して配設された複数のブレードと、該ブレードを回転させて、前記被研掃材に研掃材を投射するブレード回転手段と、該ブレード回転手段と離隔して非接続状態に配設され、前記ブレードと同一方向に延在して配設された研掃材放出手段を有し、前記ブレードの幅方向全幅に亘り前記研掃材を供給する研掃材供給手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1記載のショットブラスト装置であって、前記研掃材供給手段は、水平面に対して所定の角度を有して形成され、前記角度を調整する手段が設けられていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のショットブラスト装置であって、前記研掃供給手段から放出された前記研掃材が、所定の空中位置にある状態で、該研掃材を叩き落として下方の被研掃材に投射する構成であることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のショットブラスト装置であって、前記搬送される被研掃材の搬送幅方向の幅をW1とし、前記ブレードの搬送幅方向の幅をW2とし、前記研掃材供給手段の研掃材放出幅をW3とするとき、W1<W3<W2の関係が成り立つように構成されていることを特徴とする。
本発明のショットブラスト装置によれば、被研掃材の搬送幅方向における研掃材の投射密度分布を均一にすることができるので、被研掃材の搬送幅方向の加工を均一にすることができるという顕著な効果を奏する。
本実施形態のショットブラスト装置の要部背面図である。 本実施形態のショットブラスト装置の要部左側面図である 本実施形態のショットブラスト装置の要部平面図である。 本実施形態のショットブラスト装置のショットシュートの角度を説明する要部左側面図である。 本実施形態のショットブラスト装置の幅方向の寸法の関係を説明する要部背面図である。 本実施形態のショットブラスト装置の幅方向の寸法の関係を説明する要部平面図である。
以下、好適な実施形態を用いて本発明をさらに具体的に説明する。但し、下記の実施形態は本発明を具現化した例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。なお、説明の便宜上、本明細書で示す上,下,前,後,左,右の方向は、図中で示す矢印の上,下,前,後,左,右の方向と対応するものとする。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態におけるショットブラスト装置1の構成について、図1〜図6を参照しながら説明する。図1は、ショットブラスト装置1の要部背面図であり、図2は、ショットブラスト装置1の要部左側面図であり、図3は、ショットブラスト装置1の要部平面図であり、図4は、ショットブラスト装置1のショットシュート9の角度を説明する要部左側面図であり、図5は、ショットブラスト装置1の幅方向の寸法の関係を説明する要部背面図であり、図6は、ショットブラスト装置1の幅方向の寸法の関係を説明する要部平面図である。なお、図1〜図6、及び、その説明では、本発明に特に関連する構成について記載し、本発明に関連性の薄い構成や、周知の技術については、適宜省略している。
図1〜図6に示すように、ショットブラスト装置1は、キャビネット(不図示)上に、研掃装置2が設置され、研掃装置2上に研掃材供給装置3が設置され、キャビネット内に被研掃材w(以下、「ワークw」という。)を搬送するためのベルトコンベア4が設置されている。他にも、研掃処理後の研掃材を回収する装置や、研掃時に発生する塵埃を回収する回収装置、回収した研掃材と塵埃とを分離する分離装置、塵埃を外部に排出するダクト装置等も備えているが、これらは、周知技術でもあり、本発明には関連が薄いので、説明を省略し、不図示とする。
以下、主に本発明の特徴部分について、個々の構成部品を中心に説明する。ベルトコンベア4は、ワークwを搬送するため、キャビネット内に設けられている。ベルトコンベア4は、無限軌道帯状で回動可能に構成され、ベルトコンベア4上に載置されたワークwは、手前の搬入口からワーク搬入室5を経て、研掃室6に搬送され、研掃室6で研掃材によって研掃(「研磨」ともいう。)され、研掃終了後は、後部の搬出口から搬出される。なお、ベルトコンベア4は、有限軌道状に形成されてもよいし、研掃終了後のワークwは、ベルトコンベア4を逆回転して、手前の搬入口から搬出する構成にしてもよい。なお、回動とは、正逆方向のいずれにも回転することをいう。
キャビネットの上部には、中空の直方体形状の研掃装置2が設置されている。研掃装置2は、連接されたワーク搬入室5と研掃室6とで構成されている。ワーク搬入室5の上部には、研掃材供給装置3が設置されている。研掃材供給装置3は、上方から順に、ショットタンク7、ホッパー8、ショットシュート9で構成されている。
上方に設置された部材(不図示)に連結して設けられたショットタンク7は、研掃材供給装置3に最初に研掃材が投入される部分であり、少なくとも、新規の研掃材、又は、研掃処理終了後に回収された研掃材のいずれか一方が、タンク上部に開口されたタンク上部開口部7aから投入される。ショットタンク7の背面底部には、ショットタンク7内部に一定量蓄積された研掃材を排出するための矩形状のタンク底部開口部7bが形成されている。
また、ショットタンク7の底部には、タンク底部開口部7bを遮蔽・開放して研掃材のホッパー8への排出・停止の制御を行うカットゲート7cが設けられている。カットゲート7cの左右両端は、ショットタンク7の底部側面に設けられたゲート回転軸7dに回動自在に軸支されている。カットゲート7cは、タンク底部開口部7bを遮蔽可能な大きさに形成された遮蔽板7eを有し、遮蔽板7eはシリンダー装置7fに連結されており、シリンダー装置7fが駆動されることで、カットゲート7cが回動されて、タンク底部開口部7bが遮蔽板7eによって遮蔽又は開放されることで、ショットタンク7からホッパー8への研掃材の停止と供給が制御される。なお、タンク底部開口部7bに、ショットタンク7の背面に沿って上下にスライドするスライド板を有する開口部調節部材を設け、スライド板を上下にスライドさせて、タンク底部開口部7bの上下方向の開口広さを調節し、タンク底部開口部7bから排出される研掃材の量を所望の量に制御できる構成にしてもよい。
ホッパー8は、中空の逆四角錐台形状をなし、ワーク搬入室5上に立設された4本の支柱8aで支持されている。ホッパー8のホッパー上部開口部8bの略中央部には、ショットタンク7のタンク底部開口部7bが位置するように配設されている。ホッパー8には、ショットタンク7から投入された研掃材が、ホッパー底部開口部8cから、下方に設けられたショットシュート9に供給されるように構成されている。ホッパー底部開口部8cには、特に開閉の制御手段は設けられていないので、ホッパー8に供給された研掃材は自重によりショットシュート9に落下し、落下する研掃材の量は、ホッパー底部開口部8cの大きさでほぼ設定されている。
ショットシュート9は、平らな底斜面9aの両端に側壁9bが形成されて凹部を形成し、全体として略角樋の形状に構成されており、ショットシュート9の上端に形成されたシュート上端開口部9cがホッパー8のホッパー底部開口部8cに軸支されて連結され、ショットシュート9の下端に形成されたシュート下端開口部9dは、下方に設置された研掃室6のブレード11dを含むブレード回転手段(後述の「投射装置11」。)とは離隔されて非接続状態に構成されている。つまり、ショットシュート9自体が、ブレード回転手段とは離隔されて非接続状態に構成されている。また、ショットシュート9の幅は、シュート上端開口部9cの開口幅W9、シュート下端開口部9dの開口幅(後述の幅W3)を含め、ショットシュート9の長手方向のどの位置でも同じ寸法に形成されている。なお、ショットブラスト装置1の稼働時には、ショットシュート9には、別体の蓋(不図示)が被装されて、ショットシュート9を転がり落ちる研掃材の飛散を防止することができる。ショットシュート9は、研掃材をブレード11dに放出する研掃材放出手段でもある。
ここで、図5に示すように、シュート上端開口部9cにホッパー底部開口部8cが密接して嵌装されており、シュート上端開口部9cの開口幅W9とホッパー底部開口部8cの開口幅W8は、略等しい。同様にして、タンク底部開口部7bの開口幅W7を、ホッパー底部開口部8cの開口幅W8及びシュート上端開口部9cの開口幅W9と略等しくなるように構成してもよい。図5においては、例えば、ホッパー底部開口部8cの開口幅W8に合わせて、タンク底部開口部7bの両端に遮蔽部材を充填してもよいし、タンク底部開口部7bの開口幅W7を予めホッパー底部開口部8cの開口部W8と同サイズに加工形成してもよい。これは、ショットタンク7から供給されて、最終的にシュート下端開口部9dから放出される研掃材のシュート下端開口部9dの開口幅W9方向の流量分布をできるだけ均一にするためである。このように構成すれば、シュート下端開口部9dからブレード11dに向けて放出される研掃材の開口幅W3方向の流量分布を、より均一にすることができ、結果的に、ワークwの搬送幅方向CWDに対する研掃材の投射密度分布を、より均一にすることができる。
また、図5に示す構成において、タンク底部開口部7bのホッパー底部開口部8cよりも開口幅が広い部分から排出される余分な研掃材を、ホッパー8の外部に排出する構成にしてもよく、そうすると、タンク底部開口部7bからホッパー底部開口部8c(シュート上端開口部9c)を通過する研掃材の開口幅方向の流量分布を均一にすることができる。なお、この場合は、ホッパー8の外部に排出される余分な研掃材は、回収して再利用するとよい。
ショットシュート9は、図4に示すように、少なくとも底斜面9aが水平面Hに対して所定の角度αを有して配設されており、ホッパー8から供給された研掃材が、所定の速度で底斜面9aを転がり落ちる。転がり落ちた研掃材は、シュート下端開口部9dからブレード11dに向けて放出され、空中に位置する状態で、回転するブレード11dで直接下方に叩き落とされて、ベルトコンベア4でワーク搬入室5を経由して研掃室6に搬送されてきたワークwの上面に投射される。
ワーク搬入室5の上面には、角度調節部材10が取り付けられている。この角度調節部材10は、ワーク搬入室5の上面に立設されて固定された固定切片10aと、固定切片10aに螺挿された螺子部材10bから構成されている。螺子部材10bの先端は、ショットシュート9の上部下面に当接されており、ショットシュート9(底斜面9a)が角度αを維持するように、ショットシュート9を支持するとともに、螺子部材10bを回動させて、先端部のショットシュート9への当接位置を前後方向に変更することで、ショットシュート9の角度αを所望の角度に調整することができる。この角度αを調節する理由は、研掃材や、ワークの種類、大きさ、材質等に応じて、ワークが最適な状態に研掃されるように、研掃材をブレードで叩き落とすときの研掃材のワークに対する投射角度を、所望の値に調節するためである。なお、本実施形態では、角度αを45度に設定し、角度調節範囲は、40度〜45度になるように構成しているが、前述したように、角度調節範囲は、所望の範囲に設定することができる。
研掃室6には、ショットシュート9から放出された研掃材をワークwに投射するための投射装置11が配設されている。投射装置11は、前述したようにブレード11dを回転させるブレード回転手段でもあり、ワークwの搬送方向CD、つまり、ベルトコンベア4の進行方向に対して直交する方向に延在して配設されたロール回転軸11aと、ロール回転軸11aと同軸で、かつ、ロール回転軸11aに連動して回転するように取付けられた円筒形のロール11bと、ロール11bの両端部に対向して配設され、スリットを有するドーナツ板状の一対の投射装置フランジ11cと、一対の投射装置フランジ11cの各スリットに両端部が差し込まれた複数の矩形板状のブレード11dを備えており、ロール回転軸11aと、ロール11bと、投射装置フランジ11cと、ブレード11dは、全て同一方向に連動して回動するように構成されている。ブレード11dは、ロール11bの外周面に均等間隔で取り付けられており、本実施形態では、6枚のブレード11dが設けられている。ブレード11dの高さhbは、スリット高さ(深さ)hsよりも低く設定されており、複数のブレード11dは、全て同じ高さhbに形成されているので、複数のブレード11dの上端の回転軌跡は、図2の点線で示すように、円形になる。また、ロール回転軸11aは、両端部が一対のピロー形ユニット11eに軸支され、一対のピロー形ユニット11eは、一方がVプーリー11fに連結され、Vプーリー11fには不図示の無端ベルトが巻回され、この無端ベルトは不図示のモーターで回転駆動制御される構成にされている。
図2,図4では、投射装置11は、符号RDで示す右回り(時計回り)に回転し、ショットシュート9から放出されて空中に位置する研掃材を、回転するブレード11dの下面の上端近傍で直接叩き落とし、図2,図4に斜線で示す投射範囲aの範囲内でワークwに投射することで、ワークwが研掃される。なお、この投射範囲aは、ワークwの搬送方向CDに対する投射範囲であり、ワークwの搬送幅方向CWDに対する投射範囲とは異なる。上述した角度調節部材10を操作してショットシュート9の角度αを変更すると、投射範囲aが前後に移動し、角度αが大きくなるに従って、投射範囲aはワークwの搬出方向(ワークwに近くなる方向)に移動し、角度αが小さくなるに従って、投射範囲aはワークwの搬入方向(ワークwに遠くなる方向)に移動するように構成されている。前述したように、図4(図2も同じ)では、角度αは45度に設定され、角度αの調節範囲は40度〜45度である。
ここで、本発明の特徴である、ワークwの搬送幅方向CWDにおける研掃材の投射密度分布を均一にするための構成について、図5、6を参照しながら説明する。図5は、本実施形態のショットブラスト装置1の幅方向の寸法の関係を説明する要部背面図であり、図6は、本実施形態のショットブラスト装置1の幅方向の寸法の関係を示す要部平面図である。ブレード11dは、ロール回転軸11aと同様に、ワークwの搬送方向CDと交差する方向(図では、直角に交差する方向)、つまり、ワークwの搬送幅方向CWDに延在して配設されている。搬送幅方向CWDのワークwの幅をW1とし、搬送幅方向CWDのブレード11dの幅をW2とし、ショットシュート9のシュート下端開口部9dの搬送幅方向CWDの幅をW3とすると、
W1<W3<W2 ・・・ (1)
の関係式が成り立つように構成されている。なお、本実施形態では、ショットシュート9の底斜面の幅もW3に形成されている。
ワークwの搬送幅方向CWD、ワークwの幅W1、ブレード11dの幅W2、シュート下端開口部9dの幅W3は、全て同一方向である。
上記の(1)式において、ワークwの幅W1よりもショットシュート9のシュート下端開口部9dの幅W3を広くする(W1<W3)のは、ショットシュート9から放出される研掃材の放出範囲を、ワークwの幅W1よりも広くするためである。ワークの幅よりも研掃材の投射範囲を広くすることは、特許文献1を含み従来技術では無駄打ちとされてきたが、本発明では、研掃材の投射密度分布の均一化が第一の目的であり、例えば、W1<W3の関係が成り立つ条件でW1とW3の幅を可能な限り近づければ、無駄打ちは極力低減される。
ショットシュート9の研掃材放出幅であるシュート下端開口部9dの開口幅W3よりもブレード11dの幅W2を広くする(W3<W2)のは、ショットシュート9のシュート下端開口部9dから放出される研掃材が、ブレード11dの両端部に設けられている投射装置フランジ11cを超えて外側に放出されることを防ぐためである。投射フランジ11cの外側には、ワークwは存在せず、研掃材の無駄打ちになるからである。
ここで、本実施形態においては、上記の(1)式が成り立つ範囲で、ワークwの幅W1に合わせて、装置が大型化しないようにW2、W3の寸法を設定している。
本実施形態では、上記の構成にしたことにより、ショットシュート9から放出される研掃材のシュート下端開口部9dの開口幅W9方向の放出密度分布が均一であり、この均一な放出密度分布を維持したまま、研掃材は、ブレード11dによって、ワークwに投射されるので、ワークwの搬送幅方向CWDの研掃材の投射密度分布を均一にすることができる。この結果、ワークwの幅W1方向の研掃(加工)を均一にすることができるという、従来技術に対して顕著な効果を奏することができる。
1 ショットブラスト装置
2 研掃装置
3 研掃材供給装置
4 ベルトコンベア
5 ワーク搬入室
6 研掃室
7 ショットタンク
7a タンク上部開口部
7b タンク底部開口部
7c カットゲート
7d ゲート回転軸
7e 遮蔽板
7f シリンダー装置
8 ホッパー
8a 支柱
8b ホッパー上部開口部
8c ホッパー底部開口部
9 ショットシュート
9a 底斜面
9b 側壁
9c シュート上端開口部
9d シュート下端開口部
10 角度調節部材
10a 固定切片
10b 螺子部材
11 投射装置
11a ロール回転軸
11b ロール
11c 投射装置フランジ
11d ブレード
11e ピロー形ユニット
11f Vプーリー
11s スリット
a 被研掃材の搬送方向の研掃材投射範囲
RD 投射装置の回転方向
w ワーク(被研掃材)
CD 被研掃材(ワーク)の搬送方向
CWD 被研掃材(ワーク)の搬送幅方向
hb ブレードの高さ
hs スリットの高さ(深さ)

Claims (4)

  1. 被研掃材の搬送幅方向と同一方向に延在して配設された複数のブレードと、
    該ブレードを回転させて、前記被研掃材に研掃材を投射するブレード回転手段と、
    該ブレード回転手段と離隔して非接続状態に配設され、前記ブレードと同一方向に延在して配設された研掃材放出手段を有し、前記ブレードの幅方向全幅に亘り前記研掃材を供給する研掃材供給手段と、
    を備えたことを特徴とするショットブラスト装置。
  2. 前記研掃材供給手段は、水平面に対して所定の角度を有して形成され、
    前記角度を調整する手段が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のショットブラスト装置。
  3. 前記研掃材放出手段から放出された前記研掃材が、所定の空中位置にある状態で、該研掃材を叩き落として下方の被研掃材に投射する構成である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のショットブラスト装置。
  4. 前記搬送される被研掃材の搬送幅方向の幅をW1とし、
    前記ブレードの搬送幅方向の幅をW2とし、
    前記研掃材供給手段の研掃材放出幅をW3とするとき、
    W1<W3<W2
    の関係が成り立つように構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のショットブラスト装置。
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