JPH10277888A - 加工データの修正方法及びその装置 - Google Patents

加工データの修正方法及びその装置

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JPH10277888A
JPH10277888A JP8278497A JP8278497A JPH10277888A JP H10277888 A JPH10277888 A JP H10277888A JP 8278497 A JP8278497 A JP 8278497A JP 8278497 A JP8278497 A JP 8278497A JP H10277888 A JPH10277888 A JP H10277888A
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data
measurement
curved surface
correcting
measuring
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JP8278497A
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Mikio Adachi
幹雄 足立
Katsushi Ishikawa
勝士 石川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、被加工物の曲面の正確な形状測定が
でき、かつきめ細かな加工データの修正を行って加工誤
差の少ない曲面加工を実現する。 【解決手段】加工データにより得られる曲面の曲率変化
に応じて被加工物14の形状を測定する各測定点間のピ
ッチを測定ピッチ可変部19により可変し、かつ法線ベ
クトル演算部20によりこれらピッチ可変した各測定点
において測定点周辺の複数の座標値から測定点周辺の曲
面の傾きを求め、この曲面の傾きから3次元測定機16
の測定時に発生する測定データの誤差を補正するための
法線ベクトルFを求めて測定データを測定データ補正部
21において補正し、この測定データに基づいて修正部
22により加工データを修正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばNC加工装
置により被加工物を曲面加工する場合、曲面加工された
被加工物の3次元形状を測定し、この測定データに基づ
いてNC加工装置の加工データを修正する加工データの
修正方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】NC加工装置により被加工物を曲面加工
する場合、その加工誤差を修正するためには、曲面加工
された被加工物の形状を3次元測定機を用いて測定し、
この測定データに基づいてNC加工装置に設定されてい
る加工データ、すなわちNCデータに対する修正が行わ
れる。
【0003】すなわち、このような加工データの修正で
は、先ず、被加工物の曲面の特徴を示す箇所の形状を正
確に測定する必要があり、この形状測定には、通常、図
10に示すように被加工物の曲面1に対して各測定点を
等間隔のメッシュ状に設定し、これら測定点において3
次元測定機を用いて形状を測定している。
【0004】この被加工物の曲面1の形状測定は、図1
1(a) に示すように3次元測定機2の測定プローブ球3
を曲面1に当接して、形状を読み取るとともにその座標
値を読み取っている。
【0005】この場合、3次元測定機2の測定プローブ
球3が図11(b) に示すように傾きを持った被測定部の
曲面1に当接すると、3次元測定機2が座標系abを持
っているために、測定プローブ球3の曲面1と当接する
箇所Aと座標値として読み取る箇所Bとが異なってしま
い、測定プローブ球3の当接する箇所Aの法線ベクトル
Fを用いて形状の測定データを補正することが行われて
いる。
【0006】この3次元測定機2の測定データの補正と
しては、例えば被加工物の曲面1の設計式を偏微分して
求める方法や、又は図12に示すように測定断面4と少
し位置をずらしたダミー断面5を作成し、これら2断面
から法線ベクトルを求めて補正する方法が行われてい
る。
【0007】次に、3次元測定機2の測定データを用い
て加工データの修正が行われるが、この加工データの修
正は、加工データを作成する段階で補正式を挿入して加
工誤差を補正する方法や、又は他の加工データの修正と
して被加工物の曲面1の測定データを基にCADデータ
を修正して、そのCADデータを使用してNCデータな
どの加工データを再度作成することで加工修正する方法
が行われている。
【0008】このうち補正式を挿入して方法は、図13
に示すようにステップ#1で3次元測定機2の測定デー
タによるオフセット等の補正係数を算出し、次のステッ
プ#2でNCデータ作成用パラメータを設定し、次のス
テップ#3で設計式による加工点の算出を行う。そし
て、次のステップ#4で、先のステップ#1で算出した
補正係数による加工点の誤差補正を行い、次のステップ
#5でNCデータ作成用パラメータと補正後の加工点デ
ータによるNCデータを作成する。
【0009】CADデータを使用する方法は、図14に
示すようにステップ#10でCAD形状データを取り込
み、次のステップ#11で3次元測定機2の測定データ
を取り込み、ステップ#12の判断でデータが有れば、
ステップ#13に移って測定データによるCAD形状デ
ータの修正を行う。先のステップ#12の判断でデータ
が無ければ、ステップ#14に移ってNCデータ作成用
パラメータを設定し、次のステップ#15で修正後のC
AD形状データによるNCデータを作成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように被加工物
の曲面の特徴を示す箇所の形状を正確に測定する必要が
あるが、その測定点は図10に示すように等間隔のメッ
シュ状に設定されているために、自由曲面では、測定点
により曲率が変化し、図15に示すように曲率が急峻に
変化している箇所の曲面の特徴点が欠落してしまう。
【0011】次に、3次元測定機2の測定データに対す
る補正では、設計式を偏微分して求める方法やダミー断
面5を作成する方法が行われているが、設計式を偏微分
して求める方法では、算出式が複雑になり、設計式毎に
偏微分算出式を作成する必要がある。又、ダミー断面5
を作成する方法では、測定断面4とダミー断面5の平均
値として法線ベクトルが求まるので、測定点での法線ベ
クトルとはならない。
【0012】次に、加工データの修正としては、補正式
を挿入する方法やCADデータを用いる方法が行われて
いるが、補正式を挿入する方法では、複雑な補正式を挿
入することは困難であることから、全体的或いは部分的
にオフセット補正等を行うことは可能であるが、きめ細
かな補正を行うことは困難である。
【0013】又、新たにNCデータを計算させるため、
工具干渉や工具の送り速度を再定義したり、カッターパ
スやカッター径のオフセットを再計算するなど、パラメ
ータ設定や演算に時間がかかる。
【0014】CADデータを用いる方法では、CAD形
状データから新たにNCデータを計算させるために、こ
の方法でも工具干渉や工具の送り速度を再定義したり、
カッターパスやカッター径のオフセットを再計算するな
ど、パラメータ設定や演算に時間がかかる。
【0015】そこで本発明は、被加工物の曲面の正確な
形状測定ができ、かつきめ細かな加工データの修正を行
って加工誤差の少ない曲面加工が実現できる加工データ
の修正方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、加工
データに従って曲面加工された被加工物に対する形状を
測定し、この測定データに基づいて加工データを修正す
る加工データの修正方法において、加工データにより得
られる曲面の曲率変化に応じて被加工物の形状を測定す
る各測定点間のピッチを可変する加工データの修正方法
である。
【0017】請求項2によれば、加工データに従って曲
面加工された被加工物に対する形状を測定し、この測定
データに基づいて加工データを修正する加工データの修
正方法において、加工データにより得られる曲面上にお
ける測定点周辺の複数の座標値から測定点周辺の曲面の
傾きを求め、この曲面の傾きから測定データの測定時に
発生する誤差を補正するための法線ベクトルを求めて測
定データを補正する加工データの修正方法である。
【0018】請求項3によれば、加工データに従って曲
面加工された被加工物に対する形状を測定し、この測定
データに基づいて加工データを修正する加工データの修
正方法において、加工データにより得られる曲面の曲率
変化に応じて被加工物の形状を測定する各測定点間のピ
ッチを可変し、かつこれら測定点周辺の複数の座標値か
ら測定点周辺の曲面の傾きを求め、この曲面の傾きから
測定データの測定時に発生する誤差を補正するための法
線ベクトルを求めて測定データを補正する加工データの
修正方法である。
【0019】請求項4によれば、請求項1又は3記載の
加工データの修正方法において、加工データにより得ら
れる曲面における測定点から所定間隔離れた点までの曲
率を求め、この曲率に対応するピッチ係数に基づいて各
測定点間のピッチを可変する。
【0020】請求項5によれば、請求項1又は3記載の
加工データの修正方法において、加工データにより得ら
れる曲面における測定点と所定間隔離れた点とにおける
各法線ベクトルを求め、これら法線ベクトルの角度変化
量に応じて各測定点間のピッチを可変する。
【0021】請求項6によれば、請求項2記載の加工デ
ータの修正方法において、加工データにより得られる曲
面上における測定点を通るとともに互いに垂直方向に交
わる各ラインを形成する4点を設定し、これら4点の座
標値から測定点周辺の曲面の傾きを求め、この曲面の傾
きから測定データを補正するための法線ベクトルを求め
る。
【0022】請求項7によれば、請求項1、2又は3記
載の加工データの修正方法において、補正された測定デ
ータと被加工物の設計データとの差から誤差近似曲面を
求め、この誤差近似曲面に従って加工データを修正す
る。
【0023】請求項8によれば、加工データに従って曲
面加工された被加工物に対する形状を3次元測定機によ
り測定し、この測定データに基づいて加工データを修正
する加工データの修正装置において、加工データにより
得られる曲面の曲率変化に応じて3次元測定機により被
加工物の形状を測定する各測定点間のピッチを可変する
測定ピッチ可変手段と、測定点周辺の複数の座標値から
測定点周辺の曲面の傾きを求め、この曲面の傾きから3
次元測定機による形状測定時に発生する誤差を補正する
ための法線ベクトルを求める法線ベクトル演算手段と、
この法線ベクトル演算手段により求められた法線ベクト
ルに基づいて3次元測定機により得られた測定データを
補正する測定データ補正手段と、この測定データ補正手
段により補正された測定データと被加工物の設計データ
との差から誤差近似曲面を求め、この誤差近似曲面に従
って加工データを修正する修正手段と、を備えた加工デ
ータの修正装置である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。本発明の加工データの修
正方法は、NCデータなどの加工データに従って曲面加
工された被加工物に対する形状を測定する場合、加工デ
ータにより得られる曲面の曲率変化に応じて被加工物の
形状を測定する各測定点間のピッチを可変し、かつこれ
らピッチ可変した各測定点において測定点周辺の複数の
座標値から測定点周辺の曲面の傾きを求め、この曲面の
傾きから測定データの測定時に発生する誤差を補正する
ための法線ベクトルを求めて測定データを補正し、この
測定データに基づいて加工データを修正する。
【0025】図1はかかる方法を適用した加工データの
修正装置の構成図である。CPUから構成される主制御
部10には、測定条件などを入力する入力装置11、各
種データを出力するための出力装置12、誤差近似曲面
や各種データを表示するための表示装置13、被加工物
14に対して曲面加工を行うNC加工装置15、被加工
物14の曲面形状を測定する測定プローブ球を持った3
次元測定機16が接続されている。
【0026】又、主制御部10には、ピッチ変換テーブ
ル17、外部記憶装置18が接続されるとともに、主制
御部10から発する指令により測定ピッチ可変部19、
法線ベクトル演算部20、測定データ補正部21、及び
修正部22が作動するものとなっている。
【0027】ピッチ換算テーブル17には、図2に示す
ように上記測定ピッチ可変部19の作動で用いる被加工
物14の曲面の曲率rn 〜rn+1 に対するピッチpn
記憶されている。これらピッチpn は、 pn =曲率rn ×ピッチ係数α …(1) の関係から求められている。
【0028】外部記憶装置18には、NCデータなどの
加工データを格納する加工データ格納領域18a、測定
ピッチ可変部19で算出した測定点データを格納する測
定点データ格納領域18b、3次元測定機16で測定さ
れた被加工物14の曲面形状の測定データを格納する測
定データ格納領域18cと、法線ベクトル演算部20で
算出された誤差近似曲面の近似式及びその係数データを
格納する誤差曲面近似式格納領域18d、修正部22で
修正した加工データを格納する加工修正データ格納領域
18eが形成されている。
【0029】測定ピッチ可変部19は、加工データ格納
領域18aに記憶されている加工データにより作成され
る曲面の曲率変化に応じて被加工物の形状を測定する各
測定点間のピッチを可変するもので、加工データにより
作成される曲面における測定点から所定間隔離れた点ま
での曲率を求め、この曲率に対応するピッチ係数αに基
づいて各測定点間のピッチを可変する機能を有してい
る。
【0030】具体的には、図3に示す被加工物14の曲
面14aにおける測定点を求める場合について説明する
と、曲面14aの曲率が大きい場合、現在の測定点がP
o であれば、図4(a) に示すように測定点Po から僅か
に測定方向に離れた各点P1、P2 を設定する。
【0031】次に、これら点P1 、P2 における曲面上
の各座標値を求め、例えばこれら3点から近似円22を
求めて円弧近似し、この近似円22から曲率rn を算出
する。
【0032】なお、曲面14aの曲率が小さい場合にも
同様に、図4(b) に示すように測定点Po から僅かに測
定方向に離れた各点P1 、P2 を設定してこれら点の曲
面上の各座標値を求め、これら3点から近似円23を求
め、この近似円23から曲率rn を算出する。
【0033】次に、この曲率rn から次の測定点までの
ピッチの算出は、上記式(1) に示すように曲率rn に予
め設定されているピッチ係数αを乗算して求めるか、又
は図2に示すピッチ換算テーブル17を検索して曲率r
n に対応するピッチpn を読み出せばよい。
【0034】又、測定ピッチ可変部19は、他の測定点
間のピッチ可変機能として、加工データにより得られる
曲面における測定点と所定間隔離れた点とにおける各法
線ベクトルを求め、これら法線ベクトルの角度変化量に
応じて各測定点間のピッチを可変する機能としてもよ
い。
【0035】具体的には、図5に示すように現在の測定
点Po と予め設定されたピッチだけ離れた点P1 におけ
る法線ベクトルQo 、Q1 を算出し、これら法線ベクト
ルQo 、Q1 の角度変化が予め設定された変化量の上限
値と下限値との範囲内であれば、点P1 を次の測定点に
決定する。
【0036】これに対して法線ベクトルQo 、Q1 の角
度の変化量が上記上限値以上であれば、点Po とP1
の中間に点P1 ´を設定して法線ベクトルQ1 ´を算出
し、この法線ベクトルQ1 ´と法線ベクトルQo との角
度の変化量が上限値と下限値との範囲内にあるか否かを
判断する。
【0037】この判断の結果、法線ベクトルの角度変化
量が上限値と下限値との範囲内にあれば、点P1 ´を測
定点として決定し、上記角度変化量が範囲内になけれ
ば、再度法線ベクトルQ1 ´とQo と中間に法線ベクト
ルを設定して、上記動作を繰り返す。
【0038】又、法線ベクトルQo 、Q1 の角度の変化
量が上記下限値以下であれば、点Po とP1 との2倍の
点P1 ´を設定して法線ベクトルQ1 ´を算出し、この
法線ベクトルQ1 ´と法線ベクトルQo との角度の変化
量が上限値と下限値との範囲内にあるか否かを判断す
る。
【0039】この判断の結果、法線ベクトルの角度変化
量が上限値と下限値との範囲内にあれば、点P1 ´を測
定点として決定し、上記角度変化量が範囲内になけれ
ば、再度法線ベクトルQ1 ´とQo と2倍の点に法線ベ
クトルを設定して、上記動作を繰り返す。この場合、ピ
ッチが予め設定された上限値を越えた場合には、その上
限値をピッチとして決定し、それ以上動作の繰り返しを
行わない。
【0040】ここでは、法線ベクトルの変化量が上限値
以上或いは下限値以下である場合、現在のピッチの2分
の1又は2倍にピッチを変化させているが、変化量対ピ
ッチの係数を設定して、その係数を変化量に掛けること
でピッチを算出するようにしてもよい。
【0041】法線ベクトル演算部20は、測定ピッチ可
変部19で求められた各測定点を受け取り、図6(a) に
示すように測定点を通るとともに互いに垂直方向に交わ
る各ラインを形成する4点s1 〜s4 を設定し、同図
(b) に示すようにこれら4点s1 〜s4 の座標値から測
定点周辺の曲面の傾きを求め、この曲面の傾きから測定
データを補正するための法線ベクトルFを求める機能を
有している。
【0042】測定データ補正部21は、法線ベクトル演
算部20により求められた法線ベクトルFに基づいて3
次元測定機16により測定された測定データを補正する
機能を有しいる。
【0043】修正部22は、測定データ補正部21によ
り補正された測定データと被加工物14の設計データと
の差から図7に示すような誤差近似曲面Wを求め、この
誤差近似曲面Wに従って図8に示すような加工データK
を修正する機能を有しいる。
【0044】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて図9に示す加工データ修正動作の流れ図に従って説
明する。先ず、修正部22は、ステップ#20において
加工データ格納領域18aに記憶されている加工データ
を読み込み、次のステップ#21において加工データか
ら加工点の座標を抽出しておく。
【0045】一方、NC加工装置15は、加工データ格
納領域18aに記憶されているNCデータなどの加工デ
ータを受取り、この加工データに従って被加工物14を
曲面加工する。ここで、NC加工装置15への加工デー
タの送信は、例えば所定の通信によって行われたり、又
は外部記憶媒体を介して行われる。
【0046】この被加工物14に対する曲面加工が終了
すると、測定ピッチ可変部19は、加工データ格納領域
18aに記憶されている加工データを読み込み、この加
工データにより作成される曲面の曲率変化に応じて被加
工物の形状を測定する各測定点間のピッチを可変する。
【0047】すなわち、図3に示す被加工物14の曲面
14aにおける測定点を求める場合、現在の測定点がP
o であれば、図4(a) 又は(b) に示すように測定点Po
から僅かに測定方向に離れた各点P1 、P2 を設定し、
これら点P1 、P2 における曲面上の各座標値を求め、
これら3点から近似円22を求めて円弧近似し、この近
似円22から曲率rn を算出する。
【0048】次に、例えば図2に示すピッチ換算テーブ
ル17を検索して曲率rn に対応するピッチpn を読み
出す。又、他の測定点間のピッチ可変機能として測定ピ
ッチ可変部19は、図5に示すように現在の測定点Po
と予め設定されたピッチだけ離れた点P1 における法線
ベクトルQo 、Q1 を算出し、これら法線ベクトルQ
o 、Q1 の角度変化が予め設定された変化量の上限値と
下限値との範囲内であるか否かを判断し、範囲内であれ
ば、点P1 を次の測定点に決定する。
【0049】これに対して法線ベクトルQo 、Q1 の角
度の変化量が上限値以上であれば、点Po とP1 との中
間に点P1 ´を設定して法線ベクトルQ1 ´を算出し、
この法線ベクトルQ1 ´と法線ベクトルQo との角度の
変化量が上限値と下限値との範囲内にあるか否かを判断
する。
【0050】この判断の結果、法線ベクトルの角度変化
量が上記範囲内にあれば、点P1 ´を測定点として決定
し、上記範囲内になければ、再度法線ベクトルQ1 ´と
oと中間に法線ベクトルを設定して、上記動作を繰り
返してピッチを決定する。
【0051】又、法線ベクトルQo 、Q1 の角度の変化
量が下限値以下であれば、点Po とP1 との2倍の点P
1 ´を設定して法線ベクトルQ1 ´を算出し、この法線
ベクトルQ1 ´と法線ベクトルQo との角度の変化量が
上限値と下限値との範囲内にあるか否かを判断する。
【0052】この判断の結果、法線ベクトルの角度変化
量が上記範囲内にあれば、点P1 ´を測定点として決定
し、上記範囲内になければ、再度法線ベクトルQ1 ´と
oと2倍の点に法線ベクトルを設定して、上記動作を
繰り返してピッチを決定する。
【0053】このようにして決定された各測定ピッチの
測定点データは、主制御部10の指令により外部記憶装
置18の測定点データ格納領域18bに記憶され、この
後に3次元測定機16に送られる。
【0054】ここで、3次元測定機16への測定点デー
タの送信は、例えば所定の通信によって行われたり、又
は外部記憶媒体を介して行われる。この3次元測定機1
6は、測定ピッチ可変部19により決定された測定点デ
ータを受け取り、この測定点データの各測定点に従って
被加工物14の曲面形状を測定する。
【0055】この3次元測定機16から出力される被加
工物14の曲面形状の測定データは、主制御部10の指
令により外部記憶装置18の測定データ格納領域18c
に記憶される。
【0056】ここで、3次元測定機16からの測定デー
タの取り込みは、例えば所定の通信によって行われた
り、又は外部記憶媒体を介して行われる。又、法線ベク
トル演算部20は、測定ピッチ可変部19で求められた
各測定点を受け取り、図6(a) に示すように測定点を通
るとともに互いに垂直方向に交わる各ラインを形成する
4点s1 〜s4 を設定し、同図(b) に示すようにこれら
4点s1 〜s4 の座標値から測定点周辺の曲面の傾きを
求め、この曲面の傾きから測定データを補正するための
法線ベクトルFを求める。
【0057】そして、測定データ補正部21は、法線ベ
クトル演算部20により求められた法線ベクトルFに基
づいて外部記憶装置18の測定データ格納領域18cに
記憶されている3次元測定機16により測定された測定
データを補正する。
【0058】すなわち、この測定データの補正は、上記
図11(b)に示すように3次元測定機2の測定プロー
ブ球3が傾きを持った被測定部の曲面1に当接すると、
3次元測定機2が座標系abを持っているために、測定
プローブ球3の曲面1と当接する箇所Aと座標値として
読み取る箇所Bとが異なってしまうので、測定プローブ
球3の当接する箇所Aの法線ベクトルFを用いての形状
の測定データの補正が行われる。
【0059】次に、修正部22は、ステップ#22〜#
24において、測定データ補正部21により補正された
測定データを外部記憶装置18の測定データ格納領域1
8cから読み出し、この測定データと被加工物14の設
計データとの差から図7に示すような誤差近似曲面Wを
求める。
【0060】この場合、測定データと被加工物14の設
計データとの各座標値の一致する各点の差を順次求めて
誤差近似曲面Wを得る。そして、修正部22は、求めた
誤差近似曲面Wに従って図8に示すような加工データK
を修正し、この修正した加工データK´を外部記憶装置
18の加工修正データ格納領域18eに記憶する。
【0061】この後、主制御部10は、外部記憶装置1
8の加工修正データ格納領域18eに記憶された修正し
た加工データK´を読み出し、この加工データK´を例
えば所定の通信、又は外部記憶媒体を介してNC加工装
置15に送信する。
【0062】このNC加工装置15は、修正された加工
データK´を受け取り、この加工データK´に従って被
加工物14を曲面加工する。このように上記一実施の形
態においては、加工データにより得られる曲面の曲率変
化に応じて被加工物14の形状を測定する各測定点間の
ピッチを測定ピッチ可変部19により可変し、かつ法線
ベクトル演算部20によりこれらピッチ可変した各測定
点において測定点周辺の複数の座標値から測定点周辺の
曲面の傾きを求め、この曲面の傾きから3次元測定機1
6の測定時に発生する測定データの誤差を補正するため
の法線ベクトルFを求めて測定データを測定データ補正
部21において補正し、この測定データに基づいて修正
部22により加工データを修正するので、加工修正に不
可欠な正確な被加工物14の形状測定ができ、この形状
測定の結果から誤差近似曲線Wを作成して加工点を直接
修正でき、これにより決め細かな加工修正が可能とな
り、この修正された加工データK´に従って加工を行う
ことで、加工誤差の少ない曲面加工ができる。
【0063】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の請求項1〜
8によれば、被加工物の曲面の正確な形状測定ができ、
かつきめ細かな加工データの修正を行って加工誤差の少
ない曲面加工が実現できる加工データの修正方法及びそ
の装置を提供できる。
【0064】又、本発明の請求項1によれば、加工デー
タにより得られる曲面の曲率変化に応じて各測定点間の
ピッチを可変して曲面形状の特徴点を測定できる加工デ
ータの修正方法を提供できる。又、本発明の請求項2に
よれば、測定プローブ球を用いた3次元測定機の測定デ
ータを正確に補正できる加工データの修正方法を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる加工データの修正装置の一実施
の形態を示す構成図。
【図2】ピッチ換算テーブルに記憶されている曲率対ピ
ッチの模式図。
【図3】曲面の曲率に応じて測定点間のピッチ可変作用
を示す図。
【図4】曲率の大きい場合及び小さい場合の各測定点間
のピッチ可変作用を示す図。
【図5】法線ベクトルを用いた測定点間のピッチ可変作
用を示す図。
【図6】測定データを補正するための法線ベクトルの算
出を示す図。
【図7】誤差近似曲面を示す模式図。
【図8】加工データを示すを示す模式図。
【図9】加工データ修正動作の流れ図。
【図10】等間隔のメッシュ状に設定された測定点を示
す図。
【図11】3次元測定機による形状測定を示す図。
【図12】ダミー断面を用いた3次元測定機の測定デー
タの補正を示す図。
【図13】補正式を挿入して加工修正する方法を示す流
れ図。
【図14】CADデータを用いて加工修正する方法を示
す流れ図。
【図15】自由曲面の特徴点での測定点の欠落を示す
図。
【符号の説明】
10…主制御部、 14…被加工物、 15…NC加工装置、 16…3次元測定機、 17…ピッチ変換テーブル、 18…外部記憶装置、 19…測定ピッチ可変部、 20…法線ベクトル演算部、 21…測定データ補正部、 22…修正部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工データに従って曲面加工された被加
    工物に対する形状を測定し、この測定データに基づいて
    前記加工データを修正する加工データの修正方法におい
    て、 前記加工データにより得られる曲面の曲率変化に応じて
    前記被加工物の形状を測定する各測定点間のピッチを可
    変することを特徴とする加工データの修正方法。
  2. 【請求項2】 加工データに従って曲面加工された被加
    工物に対する形状を測定し、この測定データに基づいて
    前記加工データを修正する加工データの修正方法におい
    て、 前記加工データにより得られる曲面上における前記測定
    点周辺の複数の座標値から前記測定点周辺の曲面の傾き
    を求め、この曲面の傾きから前記測定データの測定時に
    発生する誤差を補正するための法線ベクトルを求めて前
    記測定データを補正することを特徴とする加工データの
    修正方法。
  3. 【請求項3】 加工データに従って曲面加工された被加
    工物に対する形状を測定し、この測定データに基づいて
    前記加工データを修正する加工データの修正方法におい
    て、 前記加工データにより得られる曲面の曲率変化に応じて
    前記被加工物の形状を測定する各測定点間のピッチを可
    変し、かつこれら測定点周辺の複数の座標値から前記測
    定点周辺の曲面の傾きを求め、この曲面の傾きから前記
    測定データの測定時に発生する誤差を補正するための法
    線ベクトルを求めて前記測定データを補正することを特
    徴とする加工データの修正方法。
  4. 【請求項4】 前記加工データにより得られる曲面にお
    ける前記測定点から所定間隔離れた点までの曲率を求
    め、この曲率に対応するピッチ係数に基づいて前記各測
    定点間のピッチを可変することを特徴とする請求項1又
    は3記載の加工データの修正方法。
  5. 【請求項5】 前記加工データにより得られる曲面にお
    ける前記測定点と所定間隔離れた点とにおける各法線ベ
    クトルを求め、これら法線ベクトルの角度変化量に応じ
    て前記各測定点間のピッチを可変することを特徴とする
    請求項1又は3記載の加工データの修正方法。
  6. 【請求項6】 前記加工データにより得られる曲面上に
    おける前記測定点を通るとともに互いに垂直方向に交わ
    る各ラインを形成する4点を設定し、これら4点の座標
    値から前記測定点周辺の曲面の傾きを求め、この曲面の
    傾きから前記測定データを補正するための法線ベクトル
    を求めることを特徴とする請求項2記載の加工データの
    修正方法。
  7. 【請求項7】 補正された前記測定データと前記被加工
    物の設計データとの差から誤差近似曲面を求め、この誤
    差近似曲面に従って前記加工データを修正することを特
    徴とする請求項1、2又は3記載の加工データの修正方
    法。
  8. 【請求項8】 加工データに従って曲面加工された被加
    工物に対する形状を3次元測定機により測定し、この測
    定データに基づいて前記加工データを修正する加工デー
    タの修正装置において、 前記加工データにより得られる曲面の曲率変化に応じて
    前記3次元測定機により前記被加工物の形状を測定する
    各測定点間のピッチを可変する測定ピッチ可変手段と、 前記測定点周辺の複数の座標値から前記測定点周辺の曲
    面の傾きを求め、この曲面の傾きから前記3次元測定機
    による形状測定時に発生する誤差を補正するための法線
    ベクトルを求める法線ベクトル演算手段と、 この法線ベクトル演算手段により求められた前記法線ベ
    クトルに基づいて前記3次元測定機により得られた前記
    測定データを補正する測定データ補正手段と、 この測定データ補正手段により補正された前記測定デー
    タと前記被加工物の設計データとの差から誤差近似曲面
    を求め、この誤差近似曲面に従って前記加工データを修
    正する修正手段と、を具備したことを特徴とする加工デ
    ータの修正装置。
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