JPH10277078A - オストミーバッグ用多層フィルム - Google Patents
オストミーバッグ用多層フィルムInfo
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- JPH10277078A JPH10277078A JP9086818A JP8681897A JPH10277078A JP H10277078 A JPH10277078 A JP H10277078A JP 9086818 A JP9086818 A JP 9086818A JP 8681897 A JP8681897 A JP 8681897A JP H10277078 A JPH10277078 A JP H10277078A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 装着感、しなやかさ、肌触り感、静音性等の
柔軟性を改良したオストミーバッグ用多層フィルムの提
供。 【解決手段】 最外層(A)の少なくとも一層が、酢酸
ビニル含有量が5〜20重量%であるエチレンー酢酸ビ
ニル共重合体と硬度が70〜95である軟質塩化ビニル
重合体とを含有し、前記軟質塩化ビニル重合体の含有量
が前記エチレンー酢酸ビニル共重合体に対し5〜50重
量%であり、かつ内層として、塩化ビニリデン系共重合
体等から選ばれる少なくとも一つの重合体を含有するガ
スバリヤー層を含むオストミーバッグ用多層フィルム。
柔軟性を改良したオストミーバッグ用多層フィルムの提
供。 【解決手段】 最外層(A)の少なくとも一層が、酢酸
ビニル含有量が5〜20重量%であるエチレンー酢酸ビ
ニル共重合体と硬度が70〜95である軟質塩化ビニル
重合体とを含有し、前記軟質塩化ビニル重合体の含有量
が前記エチレンー酢酸ビニル共重合体に対し5〜50重
量%であり、かつ内層として、塩化ビニリデン系共重合
体等から選ばれる少なくとも一つの重合体を含有するガ
スバリヤー層を含むオストミーバッグ用多層フィルム。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人工肛門から排出さ
れる汚物貯留用袋(オストミーバッグ)として使用する
多層フィルムに関する。
れる汚物貯留用袋(オストミーバッグ)として使用する
多層フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】人体表面に形成された開孔を通して体内
から排出される汚物を処理するために開孔部分にバッグ
を接合し、排出物をバッグ内に収容する方法がとられて
いるのは既に知られている。このオストミーバッグ用フ
ィルムとしては、塩化ビニリデン系共重合体を臭気バリ
ア層とし、それに柔軟な樹脂層を積層するという技術が
ある。例えば、特開平7―148192号公報には柔軟
性、耐油シール性、耐ピンホール性の改良されたオスト
ミーバッグ用の多層フィルムが開示されている。しかし
ながら、患者がバッグを人体表面の開孔部に装着した時
のゴワゴワ感、静音性については、現状で充分満足であ
るというものはなく、装着時に違和感の無いより優れた
フィルムの出現が強く望まれている。
から排出される汚物を処理するために開孔部分にバッグ
を接合し、排出物をバッグ内に収容する方法がとられて
いるのは既に知られている。このオストミーバッグ用フ
ィルムとしては、塩化ビニリデン系共重合体を臭気バリ
ア層とし、それに柔軟な樹脂層を積層するという技術が
ある。例えば、特開平7―148192号公報には柔軟
性、耐油シール性、耐ピンホール性の改良されたオスト
ミーバッグ用の多層フィルムが開示されている。しかし
ながら、患者がバッグを人体表面の開孔部に装着した時
のゴワゴワ感、静音性については、現状で充分満足であ
るというものはなく、装着時に違和感の無いより優れた
フィルムの出現が強く望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、柔軟性(装
着感、しなやかさ、肌触り感、静音性)を改良したオス
トミーバッグ用多層フィルムを提供することを目的とす
る。更には、オストミーバッグとしての基本的な性能で
ある、臭気バリア性、耐油シール性、耐ピンホール性を
高度に維持しつつ、柔軟性(装着感、しなやかさ、肌触
り感、静音性)を改良したオストミーバッグ用多層フィ
ルムを提供することを目的とする。
着感、しなやかさ、肌触り感、静音性)を改良したオス
トミーバッグ用多層フィルムを提供することを目的とす
る。更には、オストミーバッグとしての基本的な性能で
ある、臭気バリア性、耐油シール性、耐ピンホール性を
高度に維持しつつ、柔軟性(装着感、しなやかさ、肌触
り感、静音性)を改良したオストミーバッグ用多層フィ
ルムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、オストミ
ーバッグ用フィルムとしてより優れた装着感を有するも
のを提供するという意図で鋭意研究した結果、オストミ
ーバッグとしての基本性能を高度に維持し且つ、柔軟性
がより向上したフィルムを見出し、本発明を達成するに
至ったものである。すなわち、本発明は、(1)最外層
(A)の少なくとも一層が、酢酸ビニル含有量が5〜2
0重量%であるエチレンー酢酸ビニル共重合体とJIS
−K−6301によるA型硬度計で測定した硬度が70
〜95である軟質塩化ビニル重合体とを含有し、前記軟
質塩化ビニル重合体の含有量が前記エチレンー酢酸ビニ
ル共重合体に対し5〜50重量%であり、かつ内層とし
て、塩化ビニリデン系共重合体、エチレンービニルアル
コール共重合体、芳香族ポリアミドから選ばれる少なく
とも一つの重合体を含有するガスバリヤー層を含むこと
を特徴とするオストミーバッグ用多層フィルムであり、
更に、
ーバッグ用フィルムとしてより優れた装着感を有するも
のを提供するという意図で鋭意研究した結果、オストミ
ーバッグとしての基本性能を高度に維持し且つ、柔軟性
がより向上したフィルムを見出し、本発明を達成するに
至ったものである。すなわち、本発明は、(1)最外層
(A)の少なくとも一層が、酢酸ビニル含有量が5〜2
0重量%であるエチレンー酢酸ビニル共重合体とJIS
−K−6301によるA型硬度計で測定した硬度が70
〜95である軟質塩化ビニル重合体とを含有し、前記軟
質塩化ビニル重合体の含有量が前記エチレンー酢酸ビニ
ル共重合体に対し5〜50重量%であり、かつ内層とし
て、塩化ビニリデン系共重合体、エチレンービニルアル
コール共重合体、芳香族ポリアミドから選ばれる少なく
とも一つの重合体を含有するガスバリヤー層を含むこと
を特徴とするオストミーバッグ用多層フィルムであり、
更に、
【0005】(2)前記最外層(A)と前記ガスバリヤ
ー層(B)との間の少なくとも1か所に、エチレンー酢
酸ビニル共重合体を含有する層(C)を配すること、
(3)前記最外層(A)が酢酸ビニル含有量が10〜2
0重量%であるエチレン―酢酸ビニル共重合体から実質
的になり、前記ガスバリヤー層(B)が塩化ビニリデン
と塩化ビニルの重量比が88/12〜83/17である
塩化ビニリデン系共重合体から実質的になり、前記層
(C)が酢酸ビニル濃度22〜30重量%のエチレン―
酢酸ビニル共重合体から実質的になり、(A)/(C)
/(B)/(C)/(A)の順で構成されていること、
(4)前記ガスバリヤー層(B)の全体厚みに対する比
率が5〜20%であり、全体厚みが30〜150μであ
ることを特徴とする。
ー層(B)との間の少なくとも1か所に、エチレンー酢
酸ビニル共重合体を含有する層(C)を配すること、
(3)前記最外層(A)が酢酸ビニル含有量が10〜2
0重量%であるエチレン―酢酸ビニル共重合体から実質
的になり、前記ガスバリヤー層(B)が塩化ビニリデン
と塩化ビニルの重量比が88/12〜83/17である
塩化ビニリデン系共重合体から実質的になり、前記層
(C)が酢酸ビニル濃度22〜30重量%のエチレン―
酢酸ビニル共重合体から実質的になり、(A)/(C)
/(B)/(C)/(A)の順で構成されていること、
(4)前記ガスバリヤー層(B)の全体厚みに対する比
率が5〜20%であり、全体厚みが30〜150μであ
ることを特徴とする。
【0006】以下、本発明を説明する。本発明の多層フ
ィルムが従来技術と相違するところは、従来技術は、上
記構成の多層フィルムの最外層(A)がエチレン―酢酸
ビニル共重合体単独であったのに対して、本発明は最外
層(A)の少なくとも一層が、JIS−K−6301に
よるA型硬度計での硬度が70〜95である軟質塩化ビ
ニル重合体を5〜50重量%含有するところにある。
ィルムが従来技術と相違するところは、従来技術は、上
記構成の多層フィルムの最外層(A)がエチレン―酢酸
ビニル共重合体単独であったのに対して、本発明は最外
層(A)の少なくとも一層が、JIS−K−6301に
よるA型硬度計での硬度が70〜95である軟質塩化ビ
ニル重合体を5〜50重量%含有するところにある。
【0007】本発明の上記相違点、即ち本発明の主要部
が果たす技術的意義は次の通りである。一般にエチレン
―酢酸ビニル共重合体は酢酸ビニル含有量が多い程柔ら
かいが、反面ベタツキが大きくなるので、このフィルム
を最外層に使用する場合は該共重合体に大量の滑剤や無
機物を添加して、フィルム表面に滑り性を持たせるよう
配慮する必要があった。しかしながら、仮に常識を越え
る程度の量を添加してフィルム表面の滑性を目標通り達
成できたとしても他の性能低下をきたしたり、また経済
面からのコストアップは避けられないなど、実用的には
良い方法は見出せなかったのである。そこで、本発明者
らは軟質塩化ビニル重合体に着目し、これを最外層のエ
チレン―酢酸ビニル共重合体に適量添加することによっ
て、本発明の目的を達成するに至ったのである。その結
果、オストミーバッグの重要な特性である柔軟性が著し
く向上し、またフィルム表面のベタツキは全くなくな
り、サラッとした、あたかもエンボス加工(フィルム全
体に細かい凹凸を付けて良好な滑り性、手触り感を付与
する)を施した様な総合的な実用性に最も適したフィル
ムが得られる事を見出したのである。
が果たす技術的意義は次の通りである。一般にエチレン
―酢酸ビニル共重合体は酢酸ビニル含有量が多い程柔ら
かいが、反面ベタツキが大きくなるので、このフィルム
を最外層に使用する場合は該共重合体に大量の滑剤や無
機物を添加して、フィルム表面に滑り性を持たせるよう
配慮する必要があった。しかしながら、仮に常識を越え
る程度の量を添加してフィルム表面の滑性を目標通り達
成できたとしても他の性能低下をきたしたり、また経済
面からのコストアップは避けられないなど、実用的には
良い方法は見出せなかったのである。そこで、本発明者
らは軟質塩化ビニル重合体に着目し、これを最外層のエ
チレン―酢酸ビニル共重合体に適量添加することによっ
て、本発明の目的を達成するに至ったのである。その結
果、オストミーバッグの重要な特性である柔軟性が著し
く向上し、またフィルム表面のベタツキは全くなくな
り、サラッとした、あたかもエンボス加工(フィルム全
体に細かい凹凸を付けて良好な滑り性、手触り感を付与
する)を施した様な総合的な実用性に最も適したフィル
ムが得られる事を見出したのである。
【0008】このエチレン―酢酸ビニル共重合体に、軟
質塩化ビニル重合体を配合するという事の技術的意味
は、軟質塩化ビニル重合体の本来有する優れた柔軟性
が、やや弾性がありゴムとプラスチッックの中間的性質
を有するエチレン―酢酸ビニル共重合体と混合されるこ
とによって、エチレン―酢酸ビニル共重合体の本来有す
る柔軟性をさらに向上させるのに好適な改質剤として作
用するのである。軟質塩化ビニル重合体はエチレン―酢
酸ビニル共重合体との相性はさほど良くない事が幸い
し、エチレン―酢酸ビニル共重合体中に軟質塩化ビニル
重合体成分がフィルム表面に点在突出したりしてフィル
ムの表面滑性を著しく改善することで、手触り感の良い
サラッとした性状のフィルムが得られたものと推察して
いる。
質塩化ビニル重合体を配合するという事の技術的意味
は、軟質塩化ビニル重合体の本来有する優れた柔軟性
が、やや弾性がありゴムとプラスチッックの中間的性質
を有するエチレン―酢酸ビニル共重合体と混合されるこ
とによって、エチレン―酢酸ビニル共重合体の本来有す
る柔軟性をさらに向上させるのに好適な改質剤として作
用するのである。軟質塩化ビニル重合体はエチレン―酢
酸ビニル共重合体との相性はさほど良くない事が幸い
し、エチレン―酢酸ビニル共重合体中に軟質塩化ビニル
重合体成分がフィルム表面に点在突出したりしてフィル
ムの表面滑性を著しく改善することで、手触り感の良い
サラッとした性状のフィルムが得られたものと推察して
いる。
【0009】本発明において、軟質塩化ビニル重合体は
最外層の少なくとも一層に添加されていればよい。オス
トミーバッグにしたときには、最外層(A)の一層が肌
に接するため、肌に接するフィルムの表面平滑性が改善
されていれば十分だからである。特に、オストミ−バッ
グにしたときに、肌とは接しない最外層は、排出物と接
する側になるので、耐油シール性の点から最外層のもう
一方には、むしろ軟質塩化ビニル重合体は添加しない方
がよい場合もある。反面、多層フィルムの製造工程上の
点からは、最外層(A)の両方に軟質塩化ビニル重合体
を添加することが好ましい場合もある。
最外層の少なくとも一層に添加されていればよい。オス
トミーバッグにしたときには、最外層(A)の一層が肌
に接するため、肌に接するフィルムの表面平滑性が改善
されていれば十分だからである。特に、オストミ−バッ
グにしたときに、肌とは接しない最外層は、排出物と接
する側になるので、耐油シール性の点から最外層のもう
一方には、むしろ軟質塩化ビニル重合体は添加しない方
がよい場合もある。反面、多層フィルムの製造工程上の
点からは、最外層(A)の両方に軟質塩化ビニル重合体
を添加することが好ましい場合もある。
【0010】本発明において使用される軟質塩化ビニル
重合体は、JIS−K−6301によるA型硬度計で測
定した硬度が70〜95であることが必要である。軟質
塩化ビニル重合体の硬度が70未満の場合はフィルムの
柔軟性改良に対する効果は期待できるが、このレベルの
軟質塩化ビニル重合体中には可塑剤が多く含まれ、これ
がフィルムとなった時に経時により表面に滲み出して皮
膚のかぶれ等の原因となる。硬度が95を越える場合は
可塑剤が少なく滲み出しの心配は軽減されるが、柔軟性
向上に対する改質効果は期待できない。
重合体は、JIS−K−6301によるA型硬度計で測
定した硬度が70〜95であることが必要である。軟質
塩化ビニル重合体の硬度が70未満の場合はフィルムの
柔軟性改良に対する効果は期待できるが、このレベルの
軟質塩化ビニル重合体中には可塑剤が多く含まれ、これ
がフィルムとなった時に経時により表面に滲み出して皮
膚のかぶれ等の原因となる。硬度が95を越える場合は
可塑剤が少なく滲み出しの心配は軽減されるが、柔軟性
向上に対する改質効果は期待できない。
【0011】また、軟質塩化ビニル重合体中に添加して
いる可塑剤等がフィルム表面に滲み出して、人体表面に
付着し肌が荒れるという患者も発生する場合があるの
で、軟質塩化ビニル重合体に使用する添加剤は非移行性
のものを選ぶ事が大切である。通常塩化ビニル重合体の
可塑剤としては、フタル酸エステル、脂肪族2塩基酸エ
ステル、トリメリット酸エステル、リン酸エステル、ポ
リエステル系、エポキシ系等のものがあるが、上述の肌
荒れを防ぐためには非移行性に優れるポリエステル系可
塑剤が好ましい。押出成形可能な塩化ビニル重合体の重
合度は、一般に500〜3000くらいの範囲である
が、添加する可塑剤量との関係で、所望の物性のものを
得るよう適宜調整がなされる。
いる可塑剤等がフィルム表面に滲み出して、人体表面に
付着し肌が荒れるという患者も発生する場合があるの
で、軟質塩化ビニル重合体に使用する添加剤は非移行性
のものを選ぶ事が大切である。通常塩化ビニル重合体の
可塑剤としては、フタル酸エステル、脂肪族2塩基酸エ
ステル、トリメリット酸エステル、リン酸エステル、ポ
リエステル系、エポキシ系等のものがあるが、上述の肌
荒れを防ぐためには非移行性に優れるポリエステル系可
塑剤が好ましい。押出成形可能な塩化ビニル重合体の重
合度は、一般に500〜3000くらいの範囲である
が、添加する可塑剤量との関係で、所望の物性のものを
得るよう適宜調整がなされる。
【0012】本発明において、最外層(A)中の軟質塩
化ビニル重合体の含有量は、最外層(A)中のエチレン
―酢酸ビニル共重合体に対し、5〜50重量%であるこ
とが必要である。軟質塩化ビニルの添加量が50重量%
を超えると、しなやかさ、肌触り感等の顕著な添加効果
はこれ以上向上することはなく、逆にシール強度の低下
を招いたり、最外層(A)とガスバリヤー層(B)との
間に、エチレン―酢酸ビニル共重合体を含有する層
(C)を配した例においては層間接着が悪くなったりす
るので、好ましくない。又添加量が5重量%未満では、
しなやかさ、肌触り感等の改善効果が小さく好ましい肌
触りのものは得られない。軟質塩化ビニルの含有量は、
好ましくは10〜40重量%、より好ましくは15〜3
5重量%の範囲である。本発明において、最外層(A)
の少なくとも一層に軟質塩化ビニル重合体を添加する方
法としては、エチレンー酢酸ビニル共重合体ペレットに
軟質塩化ビニル重合体ペレットをドライブレンドして押
出製膜する等の方法がある。
化ビニル重合体の含有量は、最外層(A)中のエチレン
―酢酸ビニル共重合体に対し、5〜50重量%であるこ
とが必要である。軟質塩化ビニルの添加量が50重量%
を超えると、しなやかさ、肌触り感等の顕著な添加効果
はこれ以上向上することはなく、逆にシール強度の低下
を招いたり、最外層(A)とガスバリヤー層(B)との
間に、エチレン―酢酸ビニル共重合体を含有する層
(C)を配した例においては層間接着が悪くなったりす
るので、好ましくない。又添加量が5重量%未満では、
しなやかさ、肌触り感等の改善効果が小さく好ましい肌
触りのものは得られない。軟質塩化ビニルの含有量は、
好ましくは10〜40重量%、より好ましくは15〜3
5重量%の範囲である。本発明において、最外層(A)
の少なくとも一層に軟質塩化ビニル重合体を添加する方
法としては、エチレンー酢酸ビニル共重合体ペレットに
軟質塩化ビニル重合体ペレットをドライブレンドして押
出製膜する等の方法がある。
【0013】本発明で使用するエチレン―酢酸ビニル共
重合体とは、通常EVAと称され一般にプラスチックの
成形加工用途に使用されているEVAは酢酸ビニル濃度
が数重量%〜約50重量%のものが多い。EVAはポリ
エチレンに酢酸ビニルが共重合することで、樹脂の結晶
性の低下及び極性基が付与され、柔軟性、強靱性、光学
性、耐寒性が向上する。エチレン―酢酸ビニル共重合体
がもつこれらの性能を加味して本発明の構成フィルムと
して最も適した特定の酢酸ビニル含有量のものならどれ
を使用しても良い。
重合体とは、通常EVAと称され一般にプラスチックの
成形加工用途に使用されているEVAは酢酸ビニル濃度
が数重量%〜約50重量%のものが多い。EVAはポリ
エチレンに酢酸ビニルが共重合することで、樹脂の結晶
性の低下及び極性基が付与され、柔軟性、強靱性、光学
性、耐寒性が向上する。エチレン―酢酸ビニル共重合体
がもつこれらの性能を加味して本発明の構成フィルムと
して最も適した特定の酢酸ビニル含有量のものならどれ
を使用しても良い。
【0014】本発明において、最外層(A)の少なくと
も一層は、酢酸ビニル含有量が5〜20重量%であるエ
チレンー酢酸ビニル共重合体を含有することが必要であ
る。5重量%未満で柔軟性や層間接着力が満足せず、2
0重量%を超えるとフィルムのベタツキが大きくなった
り、酢酸ビニル臭が強くなったりして好ましくない。柔
軟性や層間接着力の点から好適には10〜20重量%で
ある。最外層(A)におけるエチレンー酢酸ビニル共重
合体の含有量は、柔軟性、層間接着性、耐油シール性の
点から50重量%以上、更には80重量%以上であるこ
とが好ましい。最外層(A)を構成する他の樹脂として
は、エチレンエチルアクリレ−ト、エチレンメチルアク
リレート、各種エラストマー、塩素化ポリオレフィン、
各種エチレン系ポリマー等がある。
も一層は、酢酸ビニル含有量が5〜20重量%であるエ
チレンー酢酸ビニル共重合体を含有することが必要であ
る。5重量%未満で柔軟性や層間接着力が満足せず、2
0重量%を超えるとフィルムのベタツキが大きくなった
り、酢酸ビニル臭が強くなったりして好ましくない。柔
軟性や層間接着力の点から好適には10〜20重量%で
ある。最外層(A)におけるエチレンー酢酸ビニル共重
合体の含有量は、柔軟性、層間接着性、耐油シール性の
点から50重量%以上、更には80重量%以上であるこ
とが好ましい。最外層(A)を構成する他の樹脂として
は、エチレンエチルアクリレ−ト、エチレンメチルアク
リレート、各種エラストマー、塩素化ポリオレフィン、
各種エチレン系ポリマー等がある。
【0015】本発明において、最外層(A)のもう一つ
の層は、エチレンー酢酸ビニル共重合体、各種エチレン
系ポリマー等から構成されることが可能であるが、臭
気、柔軟性、接着性、コスト等の点からエチレンー酢酸
ビニル共重合体、特に酢酸ビニル含有量が5〜20重量
%であるエチレンー酢酸ビニル共重合体を含有する層で
あることが好ましい。この場合、エチレンー酢酸ビニル
共重合体の含有量は一般に10重量%以上であるが、5
0重量%以上、更には80重量%以上であることが好ま
しい。
の層は、エチレンー酢酸ビニル共重合体、各種エチレン
系ポリマー等から構成されることが可能であるが、臭
気、柔軟性、接着性、コスト等の点からエチレンー酢酸
ビニル共重合体、特に酢酸ビニル含有量が5〜20重量
%であるエチレンー酢酸ビニル共重合体を含有する層で
あることが好ましい。この場合、エチレンー酢酸ビニル
共重合体の含有量は一般に10重量%以上であるが、5
0重量%以上、更には80重量%以上であることが好ま
しい。
【0016】本発明において、最外層(A)には、成形
加工性、製袋加工性等の性能を高めるために、ステアリ
ン酸アミド、エルカ酸アミド等の滑剤や炭酸カルシウ
ム、酸化ケイ素等の梨地剤を0.5〜3重量%の範囲で
添加して用いてもよい。本発明の多層フィルムは、オス
トミ−バッグ用であるため、内層として、ガスバリヤー
層を含むことが必要である。特に、高度なガスバリヤ−
性を維持しつつ本発明の目的である柔軟性に富んだフィ
ルムを得るためには、塩化ビニリデン系共重合体、エチ
レンービニルアルコール共重合体、芳香族ポリアミドか
ら選ばれる少なくとも一つの重合体を含有するガスバリ
ヤー層を含むことが必要であり、塩化ビニリデン系共重
合体、エチレンービニルアルコール共重合体、特に、柔
軟性の点から塩化ビニリデン系共重合体を含有すること
が好ましい。含有量は一般に80重量%以上である。
加工性、製袋加工性等の性能を高めるために、ステアリ
ン酸アミド、エルカ酸アミド等の滑剤や炭酸カルシウ
ム、酸化ケイ素等の梨地剤を0.5〜3重量%の範囲で
添加して用いてもよい。本発明の多層フィルムは、オス
トミ−バッグ用であるため、内層として、ガスバリヤー
層を含むことが必要である。特に、高度なガスバリヤ−
性を維持しつつ本発明の目的である柔軟性に富んだフィ
ルムを得るためには、塩化ビニリデン系共重合体、エチ
レンービニルアルコール共重合体、芳香族ポリアミドか
ら選ばれる少なくとも一つの重合体を含有するガスバリ
ヤー層を含むことが必要であり、塩化ビニリデン系共重
合体、エチレンービニルアルコール共重合体、特に、柔
軟性の点から塩化ビニリデン系共重合体を含有すること
が好ましい。含有量は一般に80重量%以上である。
【0017】塩化ビニリデン共重合体としては、臭気バ
リア性、フィルムの耐ピンホール性、柔軟性の点から塩
化ビニリデンと塩化ビニルの重量比が90/10〜80
/20のものが好適に用いられ、特に臭気バリア性、フ
ィルムの耐ピンホール性の点から、塩化ビニリデンと塩
化ビニルの重量比が88/12〜83/17である塩化
ビニリデン系共重合体が好ましい。一般に塩化ビニリデ
ン系共重合体を含む多層フィルムは繰り返しの屈曲、こ
すれによるピンホールを誘発しやすく、実用上の性能と
してこの耐ピンホール性の改善は重要である。塩化ビニ
リデンの重量比が88重量%を超えると耐ピンホール
性、柔軟性がそこなわれ、83重量%未満であると臭気
バリア性が悪くなる。塩化ビニリデンと塩化ビニルの重
量比は、臭気バリア性と耐ピンホール性の兼ね合いであ
り、この耐ピンホール性と臭気バリア性を調和させた組
成比にすることによって、両者を満足させることを可能
としたものであり、多層フィルムの柔軟性を促進しピン
ホールの発生を極力抑えることができる。エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体としては、一般に、エチレン含
量が25〜50モル%、ケン化度90%以上のものが、
芳香族ポリアミドとては、一般に、MXD6と呼ばれ
る、主鎖中に芳香族環を有する脂肪族ポリアミドが用い
られる。
リア性、フィルムの耐ピンホール性、柔軟性の点から塩
化ビニリデンと塩化ビニルの重量比が90/10〜80
/20のものが好適に用いられ、特に臭気バリア性、フ
ィルムの耐ピンホール性の点から、塩化ビニリデンと塩
化ビニルの重量比が88/12〜83/17である塩化
ビニリデン系共重合体が好ましい。一般に塩化ビニリデ
ン系共重合体を含む多層フィルムは繰り返しの屈曲、こ
すれによるピンホールを誘発しやすく、実用上の性能と
してこの耐ピンホール性の改善は重要である。塩化ビニ
リデンの重量比が88重量%を超えると耐ピンホール
性、柔軟性がそこなわれ、83重量%未満であると臭気
バリア性が悪くなる。塩化ビニリデンと塩化ビニルの重
量比は、臭気バリア性と耐ピンホール性の兼ね合いであ
り、この耐ピンホール性と臭気バリア性を調和させた組
成比にすることによって、両者を満足させることを可能
としたものであり、多層フィルムの柔軟性を促進しピン
ホールの発生を極力抑えることができる。エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体としては、一般に、エチレン含
量が25〜50モル%、ケン化度90%以上のものが、
芳香族ポリアミドとては、一般に、MXD6と呼ばれ
る、主鎖中に芳香族環を有する脂肪族ポリアミドが用い
られる。
【0018】本発明においては、前記最外層(A)と前
記ガスバリヤー層(B)との間に接着力を付与する、耐
油シール性を保持する、柔軟性を付与する等のために、
前記最外層(A)と前記ガスバリヤー層(B)との間の
少なくとも1か所に、エチレン−酢酸ビニル共重合体を
含有する層(C)を配することが好ましい。層(C)の
エチレン―酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニルの含有量
は、22〜30重量%が好適である。酢酸ビニル含有量
が22重量%未満であると塩化ビニリデン系共重合体等
のガスバリヤー層との接着力が低下し、30重量%を超
えると油による膨潤の影響を受けやすく、耐油シール性
の低下につながる。よって最外層(A)と層(C)の酢
酸ビニル含有量のバランスはこの範囲が良いのである。
記ガスバリヤー層(B)との間に接着力を付与する、耐
油シール性を保持する、柔軟性を付与する等のために、
前記最外層(A)と前記ガスバリヤー層(B)との間の
少なくとも1か所に、エチレン−酢酸ビニル共重合体を
含有する層(C)を配することが好ましい。層(C)の
エチレン―酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニルの含有量
は、22〜30重量%が好適である。酢酸ビニル含有量
が22重量%未満であると塩化ビニリデン系共重合体等
のガスバリヤー層との接着力が低下し、30重量%を超
えると油による膨潤の影響を受けやすく、耐油シール性
の低下につながる。よって最外層(A)と層(C)の酢
酸ビニル含有量のバランスはこの範囲が良いのである。
【0019】本発明は酢酸ビニル含有量が10〜20重
量%のエチレン―酢酸ビニル共重合体層(A)、酢酸ビ
ニル含有量が22〜30重量%のエチレン―酢酸ビニル
共重合体層(C)をA/Cの積層することが好ましい。
近来オストミーバッグの使用方法として、排出物のバッ
グ内での流下を促進するためや再使用時の易洗浄性等を
目的としてバッグ内に油(例えば植物油、鉱物油)を塗
布する場合があり、この油がシール部に付着するので樹
脂が膨潤しその結果フィルム層間接着力の低下、即ちバ
ッグのシール強さが低下してバッグ装着時に破袋して大
問題を起こすことになる。酢酸ビニル含有量のアップは
この油による耐膨潤性を悪化させてシール強度を低下さ
せることになるので、オストミーバッグとしての重要な
特性である耐油シール性を保持させるためには、むやみ
に最外層の酢酸ビニル含有量を上げられないのである。
量%のエチレン―酢酸ビニル共重合体層(A)、酢酸ビ
ニル含有量が22〜30重量%のエチレン―酢酸ビニル
共重合体層(C)をA/Cの積層することが好ましい。
近来オストミーバッグの使用方法として、排出物のバッ
グ内での流下を促進するためや再使用時の易洗浄性等を
目的としてバッグ内に油(例えば植物油、鉱物油)を塗
布する場合があり、この油がシール部に付着するので樹
脂が膨潤しその結果フィルム層間接着力の低下、即ちバ
ッグのシール強さが低下してバッグ装着時に破袋して大
問題を起こすことになる。酢酸ビニル含有量のアップは
この油による耐膨潤性を悪化させてシール強度を低下さ
せることになるので、オストミーバッグとしての重要な
特性である耐油シール性を保持させるためには、むやみ
に最外層の酢酸ビニル含有量を上げられないのである。
【0020】本発明において、オストミーバッグの基本
特性を高度に維持するために、前記最外層(A)が酢酸
ビニル含有量が10〜20重量%であるエチレン―酢酸
ビニル共重合体から実質的になり、前記ガスバリヤー層
(B)が塩化ビニリデンと塩化ビニルの重量比が88/
12〜83/17である塩化ビニリデン系共重合体から
実質的になり、前記層(C)が酢酸ビニル含有量が22
〜30重量%のエチレン―酢酸ビニル共重合体から実質
的になることが好ましい。ここで、「実質的になる」と
は、添加する副原料を除いた主原料が80重量%以上で
あることを意味する。
特性を高度に維持するために、前記最外層(A)が酢酸
ビニル含有量が10〜20重量%であるエチレン―酢酸
ビニル共重合体から実質的になり、前記ガスバリヤー層
(B)が塩化ビニリデンと塩化ビニルの重量比が88/
12〜83/17である塩化ビニリデン系共重合体から
実質的になり、前記層(C)が酢酸ビニル含有量が22
〜30重量%のエチレン―酢酸ビニル共重合体から実質
的になることが好ましい。ここで、「実質的になる」と
は、添加する副原料を除いた主原料が80重量%以上で
あることを意味する。
【0021】また、本発明において、前記最外層
(A)、前記ガスバリヤー層(B)、前記層(C)は、
層間接着性、耐ベタツキ性、傷付き性、シール性、製造
上の制約等の点から、(A)/(C)/(B)/(C)
/(A)の順で構成されていることが好ましい。この場
合、2つの最外層(A)、層(C)を構成する樹脂の酢
酸ビニルの含有量は同じであっても異なっていてもよ
い。即ち、層(A)についていえば、酢酸ビニル濃度が
10〜20重量%のエチレン―酢酸ビニル共重合体であ
れば、例えば一方が10重量%、もう一方が20重量%
であってもよい。
(A)、前記ガスバリヤー層(B)、前記層(C)は、
層間接着性、耐ベタツキ性、傷付き性、シール性、製造
上の制約等の点から、(A)/(C)/(B)/(C)
/(A)の順で構成されていることが好ましい。この場
合、2つの最外層(A)、層(C)を構成する樹脂の酢
酸ビニルの含有量は同じであっても異なっていてもよ
い。即ち、層(A)についていえば、酢酸ビニル濃度が
10〜20重量%のエチレン―酢酸ビニル共重合体であ
れば、例えば一方が10重量%、もう一方が20重量%
であってもよい。
【0022】更に、本発明において、ガスバリヤー層
(B)の全体厚みに占める比率は、臭気バリア性、柔軟
性、耐ピンホールを高める上で5〜20%がより好まし
い、又フィルムの全体厚みは30〜150μがより好ま
しく、さらに好ましくは50〜100μである。殊に、
ガスバリヤー層として塩化ビニリデン系重合体を含有す
る層を用いた場合、塩化ビニリデン系共重合体を含む多
層フィルムが誘発するピンホール、及びフィルム全体と
しての柔軟性に関しては、これの全体厚みに対する割合
と全体厚みがフィルム性能を大きく左右し、多層フィル
ムとしての性能に大きなウエイトを寄与する。本発明フ
ィルムのガスバリヤー層(B)の全体厚みに対する比率
が20%を超えると柔軟性が充分でなく、ピンホールも
発生しやすい。5%未満であると臭気バリア性が満足で
きない。同様に全体厚みが150μを超えると柔軟性が
損なわれ、ゴワゴワしたフィルムとなる。30μ未満で
あるとフィルム強度、シール強度の低下につながり臭気
バリア性も満足できない。ガスバリヤー層(B)の全体
厚みに占める割合と全体厚みを限定することにより、臭
気バリア性を維持しつつ柔軟性を向上させ、より高度な
耐ピンホール性を付与することが可能となるものであ
る。
(B)の全体厚みに占める比率は、臭気バリア性、柔軟
性、耐ピンホールを高める上で5〜20%がより好まし
い、又フィルムの全体厚みは30〜150μがより好ま
しく、さらに好ましくは50〜100μである。殊に、
ガスバリヤー層として塩化ビニリデン系重合体を含有す
る層を用いた場合、塩化ビニリデン系共重合体を含む多
層フィルムが誘発するピンホール、及びフィルム全体と
しての柔軟性に関しては、これの全体厚みに対する割合
と全体厚みがフィルム性能を大きく左右し、多層フィル
ムとしての性能に大きなウエイトを寄与する。本発明フ
ィルムのガスバリヤー層(B)の全体厚みに対する比率
が20%を超えると柔軟性が充分でなく、ピンホールも
発生しやすい。5%未満であると臭気バリア性が満足で
きない。同様に全体厚みが150μを超えると柔軟性が
損なわれ、ゴワゴワしたフィルムとなる。30μ未満で
あるとフィルム強度、シール強度の低下につながり臭気
バリア性も満足できない。ガスバリヤー層(B)の全体
厚みに占める割合と全体厚みを限定することにより、臭
気バリア性を維持しつつ柔軟性を向上させ、より高度な
耐ピンホール性を付与することが可能となるものであ
る。
【0023】本発明は、以上の如く記述した構成によ
り、柔軟性(装着感、しなやかさ、肌触り感、静音性)
が著しく改良された良好な多層フィルム、更には臭気バ
リア性、耐油シール性、耐ピンホール性の主要なすべて
の特性を備え、かつ柔軟性(装着感、しなやかさ、肌触
り感、静音性)が著しく改良された良好な多層フィルム
の製造が達成できる。
り、柔軟性(装着感、しなやかさ、肌触り感、静音性)
が著しく改良された良好な多層フィルム、更には臭気バ
リア性、耐油シール性、耐ピンホール性の主要なすべて
の特性を備え、かつ柔軟性(装着感、しなやかさ、肌触
り感、静音性)が著しく改良された良好な多層フィルム
の製造が達成できる。
【0024】本発明の多層フィルムは一般的なTダイや
サーキュラーダイを使った共押出法により製造する事が
できる。
サーキュラーダイを使った共押出法により製造する事が
できる。
○:1g未満。ほとんどブロッキングせず、さらりと剥
離する。 △:1g以上2g未満。使用、保管条件によってはブロ
ッキングの恐れあり。 ×:2g以上。ブロッキングの恐れがあり、実用上問題
となる。○が実用上合格レベル。
離する。 △:1g以上2g未満。使用、保管条件によってはブロ
ッキングの恐れあり。 ×:2g以上。ブロッキングの恐れがあり、実用上問題
となる。○が実用上合格レベル。
【0025】(b)柔軟性 〔評価方法〕柔軟性はASTM−D−882による引張
り弾性率(腰の強さ)を測定した結果で表した。この方
法はフィルムを巾10mm、長さ約120mmに切り、東洋
ボールドウイン製テンシロンUTM−III−100に
て、把握長50mmでチャックに取り付けて引張り、伸び
率2%の時点の応力から算出するものである。数値はフ
ィルムのタテ、ヨコ方向の平均値をとった。 〔評価尺度〕 ◎:800kg/cm2 未満。非常に柔軟で装着感が良
く、全く気にならない ○:800kg/cm2 以上900kg/cm2 未満。
柔軟で装着感が良い。 △:900kg/cm2 以上1000kg/cm2 未
満。やや硬く感じ、装着時に少し気になる。 ×:1000kg/cm2 以上。硬く、装着するとゴワ
ゴワして気になる。◎○が実用上合格レベル
り弾性率(腰の強さ)を測定した結果で表した。この方
法はフィルムを巾10mm、長さ約120mmに切り、東洋
ボールドウイン製テンシロンUTM−III−100に
て、把握長50mmでチャックに取り付けて引張り、伸び
率2%の時点の応力から算出するものである。数値はフ
ィルムのタテ、ヨコ方向の平均値をとった。 〔評価尺度〕 ◎:800kg/cm2 未満。非常に柔軟で装着感が良
く、全く気にならない ○:800kg/cm2 以上900kg/cm2 未満。
柔軟で装着感が良い。 △:900kg/cm2 以上1000kg/cm2 未
満。やや硬く感じ、装着時に少し気になる。 ×:1000kg/cm2 以上。硬く、装着するとゴワ
ゴワして気になる。◎○が実用上合格レベル
【0026】(c)耐油シール性 〔評価方法〕耐油シール性は、テスター産業製のヒート
シーラーを使用し、シールバー温度200℃、シールバ
ー巾5mm、シール圧力2kg/cm2、シール時間1
秒で2枚のフィルムをヒートシールして15mm巾に切
り、そのサンプルを東洋ボールドウイン社製テンシロン
UTM−III−100でチャックにフィルムを把持
し、引張り速度500mm/分で180度引張りにより
シール強さを測定した。一方同様にヒートシールしたサ
ンプルのシール内面部分に油(花王(株)製 商品名サ
ニーナ)を噴霧塗布し(約0.5g)、40℃に24時
間放置後、同様にシール強さを測定した。その結果を
〔(油を塗布したもののシール強さ)÷(油を塗布しな
いもののシール強さ)〕×100(%)で計算し、その
シール強さの保持率で表した。 〔評価尺度〕 :90%以上。実用上全く問題ない。 △:70%以上90%未満。長期及び繰り返し使用でパ
ンクする恐れがある。 ×:70%未満。装着時にパンクする事がある。 〇が実用上合格レベル
シーラーを使用し、シールバー温度200℃、シールバ
ー巾5mm、シール圧力2kg/cm2、シール時間1
秒で2枚のフィルムをヒートシールして15mm巾に切
り、そのサンプルを東洋ボールドウイン社製テンシロン
UTM−III−100でチャックにフィルムを把持
し、引張り速度500mm/分で180度引張りにより
シール強さを測定した。一方同様にヒートシールしたサ
ンプルのシール内面部分に油(花王(株)製 商品名サ
ニーナ)を噴霧塗布し(約0.5g)、40℃に24時
間放置後、同様にシール強さを測定した。その結果を
〔(油を塗布したもののシール強さ)÷(油を塗布しな
いもののシール強さ)〕×100(%)で計算し、その
シール強さの保持率で表した。 〔評価尺度〕 :90%以上。実用上全く問題ない。 △:70%以上90%未満。長期及び繰り返し使用でパ
ンクする恐れがある。 ×:70%未満。装着時にパンクする事がある。 〇が実用上合格レベル
【0027】(d)耐ピンホール性 〔評価方法〕耐ピンホール性はゲルボフレックステスタ
ー(米軍規格MILB131に規定)による耐屈曲性の
測定に基づく方法で行う。ゲルボフレックステスターは
17.5cmの距離をおいて向き合った、直径8.8c
mの2つの円板にフィルム巻き付けて固定し、円筒状に
なったフィルムにひねりを与えることにより屈曲処理を
行うもので、温度40℃で500回の繰り返し屈曲を行
い、1サンプルにつきn数10枚のテストを行い、1コ
でもピンホールの発生したサンプルの数で示した。 〔評価尺度〕 ○:0枚。実用上全く問題ない。 △:1〜3枚。ピンホールの可能性があり、繰り返しの
使用で問題となる。 ×:4枚以上。ピンホールが発生し易く実用的でない。 ○が実用上合格レベル
ー(米軍規格MILB131に規定)による耐屈曲性の
測定に基づく方法で行う。ゲルボフレックステスターは
17.5cmの距離をおいて向き合った、直径8.8c
mの2つの円板にフィルム巻き付けて固定し、円筒状に
なったフィルムにひねりを与えることにより屈曲処理を
行うもので、温度40℃で500回の繰り返し屈曲を行
い、1サンプルにつきn数10枚のテストを行い、1コ
でもピンホールの発生したサンプルの数で示した。 〔評価尺度〕 ○:0枚。実用上全く問題ない。 △:1〜3枚。ピンホールの可能性があり、繰り返しの
使用で問題となる。 ×:4枚以上。ピンホールが発生し易く実用的でない。 ○が実用上合格レベル
【0028】
【実施例1】塩化ビニリデンと塩化ビニルの重量比率が
85/15の塩化ビニリデン系共重合体をガスバリヤー
層(B)とし、その両側層(C)に酢酸ビニル含有量が
26重量%のエチレン―酢酸ビニル共重合体[東ソー
(株)製 商品名ウルトラセンUE634.2]を、更
にその両側の最外層(A)に酢酸ビニル含有量が15重
量%のエチレン―酢酸ビニル共重合体[住友化学工業
(株)製 商品名エバテートH2011]の中に、軟質
塩化ビニル重合体(信越ポリマー(株)製:EW831
C、硬度87)を20重量%、炭酸カルシウム1.5重
量%、ステアリン酸アミド0.5重量%添加したものを
配合し、A(25μ)/C(10μ)/B(10μ)/
C(10μ)/A(25μ)の構成からなる、全体厚さ
が80μの多層フィルムを、Aは径40mm、L/D=
24の押出機から、Cは径30mm、L/D=22の押
出機から、Bは径25mm、L/D=22の押出機か
ら、それぞれの樹脂をTダイを介して積層して押出し、
冷却ロールにて固化し巻き取った。得られた多層フィル
ムの性能を測定した結果を表1に示す。
85/15の塩化ビニリデン系共重合体をガスバリヤー
層(B)とし、その両側層(C)に酢酸ビニル含有量が
26重量%のエチレン―酢酸ビニル共重合体[東ソー
(株)製 商品名ウルトラセンUE634.2]を、更
にその両側の最外層(A)に酢酸ビニル含有量が15重
量%のエチレン―酢酸ビニル共重合体[住友化学工業
(株)製 商品名エバテートH2011]の中に、軟質
塩化ビニル重合体(信越ポリマー(株)製:EW831
C、硬度87)を20重量%、炭酸カルシウム1.5重
量%、ステアリン酸アミド0.5重量%添加したものを
配合し、A(25μ)/C(10μ)/B(10μ)/
C(10μ)/A(25μ)の構成からなる、全体厚さ
が80μの多層フィルムを、Aは径40mm、L/D=
24の押出機から、Cは径30mm、L/D=22の押
出機から、Bは径25mm、L/D=22の押出機か
ら、それぞれの樹脂をTダイを介して積層して押出し、
冷却ロールにて固化し巻き取った。得られた多層フィル
ムの性能を測定した結果を表1に示す。
【0029】
【実施例2】最外層(A)のエチレン―酢酸ビニル共重
合体の酢酸ビニル含有量が15重量%のものの中に、軟
質塩化ビニル重合体(信越ポリマー(株)製:EW83
1C、硬度87)を35重量%添加したものを配合し、
他は実施例1と同構成で同様の方法でフィルムを作成し
た。得られた多層フィルムの性能を測定した結果を表1
に示す。
合体の酢酸ビニル含有量が15重量%のものの中に、軟
質塩化ビニル重合体(信越ポリマー(株)製:EW83
1C、硬度87)を35重量%添加したものを配合し、
他は実施例1と同構成で同様の方法でフィルムを作成し
た。得られた多層フィルムの性能を測定した結果を表1
に示す。
【0030】
【実施例3】最外層(A)のエチレン―酢酸ビニル共重
合体の酢酸ビニル含有量が15重量%のものの中に、軟
質塩化ビニル重合体(信越ポリマー(株)製:EZ78
1C、硬度75)を20重量%添加したものを配合し、
他は実施例1と同構成で同様の方法でフィルムを作成し
た。得られた多層フィルムの性能を測定した結果を表1
に示す。
合体の酢酸ビニル含有量が15重量%のものの中に、軟
質塩化ビニル重合体(信越ポリマー(株)製:EZ78
1C、硬度75)を20重量%添加したものを配合し、
他は実施例1と同構成で同様の方法でフィルムを作成し
た。得られた多層フィルムの性能を測定した結果を表1
に示す。
【0031】
【実施例4】最外層(A)のエチレン―酢酸ビニル共重
合体の酢酸ビニル含有量が15重量%のものの中に、軟
質塩化ビニル重合体(信越ポリマー(株)製:EW83
1C、硬度87)を10重量%添加したものを配合し、
他は実施例1と同構成で同様の方法でフィルムを作成し
た。得られた多層フィルムの性能を測定した結果を表1
に示す。
合体の酢酸ビニル含有量が15重量%のものの中に、軟
質塩化ビニル重合体(信越ポリマー(株)製:EW83
1C、硬度87)を10重量%添加したものを配合し、
他は実施例1と同構成で同様の方法でフィルムを作成し
た。得られた多層フィルムの性能を測定した結果を表1
に示す。
【0032】
【実施例5】最外層(A)のエチレン―酢酸ビニル共重
合体の酢酸ビニル含有量が18重量%[日本ユニカー
(株)製DQDJ−1868]のものの中に、軟質塩化
ビニル重合体(信越ポリマー(株)製:EW831C、
硬度87)を20重量%添加したものを配合し、他は実
施例1と同構成で同様の方法でフィルムを作成した。得
られた多層フィルムの性能を測定した結果を表1に示
す。
合体の酢酸ビニル含有量が18重量%[日本ユニカー
(株)製DQDJ−1868]のものの中に、軟質塩化
ビニル重合体(信越ポリマー(株)製:EW831C、
硬度87)を20重量%添加したものを配合し、他は実
施例1と同構成で同様の方法でフィルムを作成した。得
られた多層フィルムの性能を測定した結果を表1に示
す。
【0033】
【比較例1】最外層(A)のエチレン―酢酸ビニル共重
合体の酢酸ビニル含有量が15重量%(塩化ビニル重合
体の添加なし)のものを配した以外は実施例1と同構成
で同様の方法でフィルムを作成した。得られた多層フィ
ルムの性能を測定した結果を表1に示す。
合体の酢酸ビニル含有量が15重量%(塩化ビニル重合
体の添加なし)のものを配した以外は実施例1と同構成
で同様の方法でフィルムを作成した。得られた多層フィ
ルムの性能を測定した結果を表1に示す。
【0034】
【比較例2】最外層(A)のエチレン―酢酸ビニル共重
合体の酢酸ビニル含有量が15重量%のものの中に、半
硬質塩化ビニル重合体(信越ポリマー(株)製:EZ2
18、硬度100)を20重量%添加したものを配合
し、他は実施例1と同構成で同様の方法でフィルムを作
成した。得られた多層フィルムの性能を測定した結果を
表1に示す。
合体の酢酸ビニル含有量が15重量%のものの中に、半
硬質塩化ビニル重合体(信越ポリマー(株)製:EZ2
18、硬度100)を20重量%添加したものを配合
し、他は実施例1と同構成で同様の方法でフィルムを作
成した。得られた多層フィルムの性能を測定した結果を
表1に示す。
【0035】
【比較例3】最外層(A)のエチレン―酢酸ビニル共重
合体の酢酸ビニル含有量が15重量%のものの中に、軟
質塩化ビニル重合体(信越ポリマー(株)製:EW83
1C、硬度87)を60重量%添加したものを配合し、
他は実施例1と同構成で同様の方法でフィルムを作成し
た。得られた多層フィルムの性能を測定した結果を表1
に示す。
合体の酢酸ビニル含有量が15重量%のものの中に、軟
質塩化ビニル重合体(信越ポリマー(株)製:EW83
1C、硬度87)を60重量%添加したものを配合し、
他は実施例1と同構成で同様の方法でフィルムを作成し
た。得られた多層フィルムの性能を測定した結果を表1
に示す。
【0036】
【比較例4】最外層(A)のエチレン―酢酸ビニル共重
合体に酢酸ビニル含有量が26重量%[東ソー(株)製
ウルトラセンUE634.2]のものを、層(C)のエ
チレン―酢酸ビニル共重合体に酢酸ビニル含有量が28
重量%[三井・デュポンポリケミカル(株)製 商品名
エバフレックス260]のものを配し、他は実施例1と
同構成で同様の方法でフィルムを作成した。得られた多
層フィルムの性能を測定した結果を表1に示す。
合体に酢酸ビニル含有量が26重量%[東ソー(株)製
ウルトラセンUE634.2]のものを、層(C)のエ
チレン―酢酸ビニル共重合体に酢酸ビニル含有量が28
重量%[三井・デュポンポリケミカル(株)製 商品名
エバフレックス260]のものを配し、他は実施例1と
同構成で同様の方法でフィルムを作成した。得られた多
層フィルムの性能を測定した結果を表1に示す。
【0037】表1に示した実施例、比較例から判るよう
に本発明品は耐油シール性、耐ピンホール性、耐ベタツ
キ性を高度に維持し、かつ柔軟性においては更に優れた
特性を保有するのに対し、最外層のエチレン―酢酸ビニ
ル共重合体に軟質塩化ビニル共重合体を添加しなかった
もの(比較例1)は、柔軟性にやや劣る。最外層のエチ
レン―酢酸ビニル共重合体に硬度100の半硬質塩化ビ
ニル重合体を添加したもの(比較例2)は、柔軟性及び
耐ピンホール性に劣る。最外層のエチレン―酢酸ビニル
共重合体に軟質塩化ビニル重合体を60%添加したもの
(比較例3)は耐油シール性に劣る。最外層のエチレン
―酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル濃度が26%のもの
(比較例4)はべタツキが激しく、耐油シール性にも劣
り満足できるものではない。以上より、本発明の多層フ
ィルムは、従来のフィルムに比べて、オストミーバッグ
に用いた場合に適した特性を有することが判る。
に本発明品は耐油シール性、耐ピンホール性、耐ベタツ
キ性を高度に維持し、かつ柔軟性においては更に優れた
特性を保有するのに対し、最外層のエチレン―酢酸ビニ
ル共重合体に軟質塩化ビニル共重合体を添加しなかった
もの(比較例1)は、柔軟性にやや劣る。最外層のエチ
レン―酢酸ビニル共重合体に硬度100の半硬質塩化ビ
ニル重合体を添加したもの(比較例2)は、柔軟性及び
耐ピンホール性に劣る。最外層のエチレン―酢酸ビニル
共重合体に軟質塩化ビニル重合体を60%添加したもの
(比較例3)は耐油シール性に劣る。最外層のエチレン
―酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル濃度が26%のもの
(比較例4)はべタツキが激しく、耐油シール性にも劣
り満足できるものではない。以上より、本発明の多層フ
ィルムは、従来のフィルムに比べて、オストミーバッグ
に用いた場合に適した特性を有することが判る。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明は上述の構成を持つことにより、
柔軟性(装着感、しなやかさ、肌触り感、静音性)を保
有した多層フィルム、更には、臭気バリア性を維持しつ
つ、優れた耐油シール性、耐ピンホール性を有しより優
れた柔軟性(装着感、しなやかさ、肌触り感、静音性)
を保有した多層フィルムを提供できる。この多層フィル
ムはオストミーバッグ用フィルムとして優れた有用性を
示す。
柔軟性(装着感、しなやかさ、肌触り感、静音性)を保
有した多層フィルム、更には、臭気バリア性を維持しつ
つ、優れた耐油シール性、耐ピンホール性を有しより優
れた柔軟性(装着感、しなやかさ、肌触り感、静音性)
を保有した多層フィルムを提供できる。この多層フィル
ムはオストミーバッグ用フィルムとして優れた有用性を
示す。
Claims (4)
- 【請求項1】 最外層(A)の少なくとも一層が、酢酸
ビニル含有量が5〜20重量%であるエチレンー酢酸ビ
ニル共重合体とJIS−K−6301によるA型硬度計
で測定した硬度が70〜95である軟質塩化ビニル重合
体とを含有し、前記軟質塩化ビニル重合体の含有量が前
記エチレンー酢酸ビニル共重合体に対し5〜50重量%
であり、かつ内層として、塩化ビニリデン系共重合体、
エチレンービニルアルコール共重合体、芳香族ポリアミ
ドから選ばれる少なくとも一つの重合体を含有するガス
バリヤー層を含むことを特徴とするオストミーバッグ用
多層フィルム。 - 【請求項2】 前記最外層(A)と前記ガスバリヤー層
(B)との間の少なくとも1か所に、エチレンー酢酸ビ
ニル共重合体を含有する層(C)を配した請求項1記載
のオストミーバッグ用多層フィルム。 - 【請求項3】 前記最外層(A)が酢酸ビニル含有量が
10〜20重量%であるエチレン―酢酸ビニル共重合体
から実質的になり、前記ガスバリヤー層(B)が塩化ビ
ニリデンと塩化ビニルの重量比が88/12〜83/1
7である塩化ビニリデン系共重合体から実質的になり、
前記層(C)が酢酸ビニル濃度22〜30重量%のエチ
レン―酢酸ビニル共重合体から実質的になり、(A)/
(C)/(B)/(C)/(A)の順で構成されている
請求項2記載のオストミーバッグ用多層フィルム。 - 【請求項4】 前記ガスバリヤー層(B)の全体厚みに
対する比率が5〜20%であり、全体厚みが30〜15
0μであることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記
載のオストミーバッグ用多層フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9086818A JPH10277078A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | オストミーバッグ用多層フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9086818A JPH10277078A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | オストミーバッグ用多層フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10277078A true JPH10277078A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=13897394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9086818A Pending JPH10277078A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | オストミーバッグ用多層フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10277078A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020163802A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 大日本印刷株式会社 | 防臭積層体 |
-
1997
- 1997-04-04 JP JP9086818A patent/JPH10277078A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020163802A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 大日本印刷株式会社 | 防臭積層体 |
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