JPH10276747A - 食料品用吸水シ−ト - Google Patents

食料品用吸水シ−ト

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JPH10276747A
JPH10276747A JP9102499A JP10249997A JPH10276747A JP H10276747 A JPH10276747 A JP H10276747A JP 9102499 A JP9102499 A JP 9102499A JP 10249997 A JP10249997 A JP 10249997A JP H10276747 A JPH10276747 A JP H10276747A
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JP
Japan
Prior art keywords
water
sheet
absorbing sheet
absorbing
absorbing agent
Prior art date
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Pending
Application number
JP9102499A
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English (en)
Inventor
Akira Ogo
彰 小郷
Takeo Nishimura
武雄 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOREHOO KK
Original Assignee
KOREHOO KK
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Publication date
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Publication of JPH10276747A publication Critical patent/JPH10276747A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は食料品の接触脱水に使用する吸水シ
ートに関し、さらに詳しくは魚、肉、野菜、果物等の生
鮮食料品を保存したり、あるいは味覚向上のために鮮度
を落とさずに脱水を行うことのできる高品質の吸水シー
トに係るものである。 【構成】 本発明は吸水剤組成物に界面活性剤を少量添
加・撹拌して、微細な気泡を無数に有する乳白色液体を
得て、これを透水性半透膜で被覆した吸水シートであ
る。この吸水シートは今まで生産の工程中あるいは製品
の取り扱い中に発生する吸水剤組成物の厚み斑が防止で
き、品質向上に非常に役立った。また、外観も良くな
り、高級感がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食料品の接触脱水
に使用する吸水シートに関し、さらに詳しくは魚、肉、
野菜、果物等の生鮮食料品を保存したり、あるいは味覚
向上のために鮮度を落とさずに脱水を行うことのできる
高品質の吸水シートに係るものである。
【0002】
【従来の技術】食料品を脱水乾燥して保存食品を得る方
法はよく行われており、これには天日乾燥をはじめ、加
熱乾燥、真空乾燥、凍結乾燥、塩漬、砂糖漬等の方法が
古くから用いられている。また最近、吸水剤を透水性シ
ートで包んだ吸水シートを使用して、接触脱水を行い、
中間程度の水分量を含んだ食料品が開発されている。こ
の吸水シートを使用する方法は天日乾燥のように天気に
左右されないし、紫外線による変色もせず、さらにゴミ
やハエで汚染されることもない。またこの吸水シートを
使用する方法は加熱乾燥、真空乾燥、凍結乾燥のように
特別に高価な機械設備も必要はなくて、簡単な安い用具
で、特別な技能を持たない素人でも容易に中間程度の水
分量を含んだ食料品を得ることができる。さらにこの吸
水シートを使用する方法は塩漬や砂糖漬のように食塩や
砂糖が食料品に付着しないので、味が変わることがない
と言った利点を持っているに加え、この吸水シートを使
用する方法は食料品からの脱水が可成りはやい速度で行
われるために細菌の繁殖を防止することができるととも
に、蛋白質の変質や酵素による自己消化も防げる等のす
ぐれた点を有している。このような接触吸水シートにつ
いては、熱シール可能な不織布または穴明フィルム等の
透水シートと吸水剤の組み合わせが特開昭55−212
03、特開昭57−122914、特開昭57−167
734、特開昭58−107133で開示され、また、
透水性半透膜と高浸透圧物質とからなって浸透圧の差を
利用したものが特開昭56−75054、特開昭56−
124404、特開昭63−274403、特開平1−
160473、特開平1−130730、特公昭58−
58124、USP4,383,376、USP4,6
45,698、USP4,686,776等に開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】食料品の脱水方法とし
て古来より使用されている天日乾燥は前述のように天気
に左右されるので、生産上問題があり、且つ品質や衛生
上も十分とは言えない場合もある。また加熱乾燥、真空
乾燥、凍結乾燥については特別に高価な機械設備が必要
となるために生産コストが高くなるに加え、乾燥速度が
はや過ぎて希望の水分量を得ることがむづかしい等の欠
点がある。さらに塩漬や砂糖漬については、塩あるいは
砂糖で味が変わり、その食料品独特の味が得られないと
いう問題点がある。以上のような食料品の脱水方法に対
して、前述のように特開昭55−21203、特開昭5
7−122914、特開昭57−167734、特開昭
58−107133、特開昭56−75054、特開昭
56−124404、特開昭63−274403、特開
平1−160473、特開平1−130730、特公昭
58−58124、USP4,383,376、USP
4,645,698、USP4,686,776等で多
数提案されている透水シートあるいは透水性半透膜と吸
水剤からなる吸水シートに接触脱水する方法は安価であ
って、取り扱いも非常に簡便であるいう利点を有してい
て、これら2つの方法の中でも透水性半透膜と吸水剤ま
組み合わせた吸水シートは脱水速度が大きいので、特に
好んで使用されている。しかしながらこの透水性半透膜
と吸水剤よりなる吸水シートにも1つの問題点がある。
それは、この吸水シートは透水性半透膜の上に吸水剤の
液体を薄く流延して作製するが、この吸水剤液体は透明
なために何かのトラブルで均一に流延されなかった時に
吸水剤の厚み斑が生じたり、また吸水シート作製後でも
取り扱いが悪い場合には吸水剤液体が片寄って厚み斑を
生じることがあるが、この吸水シートを用いると脱水し
た食料品に脱水斑が発生し、品質上大きな問題となる。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明は前記のような問
題点を有しない食料品用吸水シートを鋭意研究の結果、
達成したものである。つまり本発明は吸水剤組成物に界
面活性剤を少量添加して撹拌を行い、微細な気泡を作製
し、これを透水性半透膜で被覆して吸水シートを得るも
のである。吸水剤組成物の吸水剤としては、高分子吸水
剤や水飴、蔗糖、異性化糖、ブルラン、グルコース、フ
ラクトース、マンニトール、ソルビトール、マルゲトー
ル等の食用糖類の水溶液やグリセリン、プロピレングリ
コール等の化合物を用い、これらに増粘剤としてアルギ
ン酸、アルギン酸ソーダ、アルギン酸プロピレングリコ
ールエステル、マンナン質、デンプン、澱粉リン酸エス
テルナトリウム、カラーギンナン、グルテン、グアガ
ム、アラビアゴム、トラカンゴム、ローカストビーンガ
ム、デンプングルコール酸ソーダ、繊維素グルコール酸
ソーダ等の天然多糖類およびその誘導体、カゼイン、カ
ゼインソーダ等の天然の蛋白質、ポリアクリル酸ソー
ダ、メチルセルローズ、カルボキシメチルセルローズソ
ーダ等の合成高分子を添加・混合したものが使用できる
が、この中でも特に水飴とグリセリンを主体とし、これ
らにカルボキシメチルセルローズを少量添加したものが
コストと品質の点でもっとも望ましい。また、界面活性
剤としては脂肪酸アルカノールアミドが微細な気泡を容
易に生成し、且つ長期間この気泡が維持されるので最適
である。透水性半透膜としては普通セロハン紙、ポリビ
ニルアルコール系フィルム(低延伸ビニロンフィル
ム)、コロジオン膜、エチレン−酢酸ビニル共重合体
膜、低延伸ナイロンフィルム等があるが、中でも吸水性
能の点でポリビニルアルコール系フィルムがもっとも好
ましい。以上のようにして得た本発明の吸水シートはコ
ストが安く、脱水性が良好であり、且つ吸水剤組成物内
には微細な気泡を無数に生成していて乳白色液体となっ
ていたので吸水剤組成物が均一な厚さで存在することが
よく確認できた。
【0005】
【実施例】まず水飴とグリセリンを70:30の割合で
混合し、これに増粘剤としてカルボキシメチルセルロー
ズを0.5%添加して、よく撹拌・溶解した。この溶液
は均一な透明の液体で30℃で64万センチポイズの高
粘度であった。この液体に脂肪酸アルカノールアミド系
界面活性剤の1つであるヤシ脂肪酸ジエタノールアマイ
ド(1:1型)を1%添加してよく撹拌・混合したとこ
ろ、微細な気泡が無数に生成して、きれいな乳白色の吸
水剤組成物が得られた。この吸水剤組成物を厚さ35μ
のポリビニルアルコール系フィルム上に厚さが2mmに
なるようにコーティングして、この上に同一種類のポリ
ビニルアルコール系フィルムを重ねて、ポリビニルアル
コール系フィルムの4辺をヒートシールして、吸水シー
トを作製した。この吸水シートには吸水剤組成物が均一
に入っていることがよく分かり、外観も今までの透明な
ものよりも良好で、高級感があった。この吸水シート2
枚の間にあらかじめ腸を出して開いたサバを入れて1日
放置した結果、今までのものよりむしろ脱水性が良好
で、品質のすぐれた新鮮な干物ができた。この干物を焼
いて食べたところ、とても新鮮で味が良かった。
【0006】
【発明の効果】以上記述のように本発明は吸水剤組成物
に界面活性剤を少量添加・撹拌して、微細な気泡を無数
に有する乳白色液体を得て、これを透水性半透膜で被覆
した吸水シートであって、この吸水シートは今まで生産
工程上のトラブルで吸水剤組成物の厚み斑が発生した
り、吸水シートの取り扱い不良で吸水剤組成物が片寄っ
て厚み斑が生じた場合には目視で容易に発見できるの
で、生産工程中では修正ができるし、製品検査段階では
不良品が除去できるので製品の品質向上に大いに役立っ
た。また、外観も良くなり、高級感がある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水剤組成物に界面活性剤を少量添加し
    て撹拌を行い、微細な気泡を無数に生成せしめて乳白色
    液体を作製し、これを透水性半透膜で被覆することを特
    徴とする食料品用吸水シート。
  2. 【請求項2】 吸水剤組成物が水飴とグリセリンを主体
    とし、これに水溶性増粘剤を少量添加しているものであ
    る請求項1に記載の食料品用吸水シート。
  3. 【請求項3】 界面活性剤が脂肪酸アルカノールアミド
    である請求項1に記載の食料品用吸水シート。
  4. 【請求項4】 透水性半透膜がポリビニルアルコール系
    フィルムである請求項1に記載の食料品用吸水シート。
JP9102499A 1997-04-04 1997-04-04 食料品用吸水シ−ト Pending JPH10276747A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9102499A JPH10276747A (ja) 1997-04-04 1997-04-04 食料品用吸水シ−ト

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JP9102499A JPH10276747A (ja) 1997-04-04 1997-04-04 食料品用吸水シ−ト

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Publication Number Publication Date
JPH10276747A true JPH10276747A (ja) 1998-10-20

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ID=14329111

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9102499A Pending JPH10276747A (ja) 1997-04-04 1997-04-04 食料品用吸水シ−ト

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JP (1) JPH10276747A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112480469A (zh) * 2020-11-10 2021-03-12 烟台大学 海洋生物多糖基复合海绵及其制备方法和用途

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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