JPH10276596A - 樹木の根鉢梱包用包金網 - Google Patents

樹木の根鉢梱包用包金網

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JPH10276596A
JPH10276596A JP10806797A JP10806797A JPH10276596A JP H10276596 A JPH10276596 A JP H10276596A JP 10806797 A JP10806797 A JP 10806797A JP 10806797 A JP10806797 A JP 10806797A JP H10276596 A JPH10276596 A JP H10276596A
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JP
Japan
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mesh
packing
wires
tree
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JP10806797A
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Akihiro Fukushima
明裕 福島
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Fukuoka Enzai Kk
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Fukuoka Enzai Kk
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】運搬時において根部土塊が根鉢梱包部材内で崩
れ、根を傷める心配の無い包金網を提供する。 【解決手段】針金2、3、4、5は根鉢梱包用包金網N
1の長さ方向へジグザグに延長されており、幅方向にお
いて隣合う針金は折れ曲り部分を一回絡めるようにして
編成してある。また、針金2、5には針金1、6が折れ
曲り間の長さを針金2、3、4、5より長く設定して同
様に編成してある。根鉢梱包用包金網N1の幅方向にお
ける中間部分には菱形の網目9が所要数設けてあり、両
端部側には網目9より長く大きな菱形の絞り網目10、
11がそれぞれ所要数設けてある。絞り網目10、11
を形成する針金1、6の端部折れ曲り部には針金7、8
が通してあり、針金1、2、3、4、5、6のうち根鉢
梱包用包金網N1の長さ方向両端部には捩って結束され
た結束部Sが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樹木の根鉢梱包用包
金網に関するものである。更に詳しくは、それぞれに異
なる形状を有する樹木の根部土塊を包むときに緩みを生
じることなく包むことができる樹木の根鉢梱包用包金網
に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来より植木の移植は次のように行われて
いる。植木の根部の周囲を掘り、根部土塊の形を整え
る。根部土塊をジュートや藁で形成されたシートで覆
う。シートの上から、同じくジュートや藁で形成され
たロープで網目を形成するようにして強く締付けながら
巻付けて荷造りをする。そして、植木業者は、生産者か
ら買い付け、上記手順で荷造りした植木を運搬して自己
の管理地に所要の期間仮植えしておき、需要の増減に柔
軟に対応できるようにしている。しかし、ジュートや藁
で形成されたシートやロープは、土中のバクテリアで分
解されて腐食し、一〜二ヶ月で根鉢の根部土塊を保持す
る強度を失うので、出荷の際に根鉢が崩れて、植木が枯
れてしまうことがあった。また、上記の作業は熟練を
要する作業であり、作業者への肉体的負担も大きかっ
た。
【0003】この対策として、特公平8−24496号
公報において根鉢梱包部材が提案されている。この根鉢
梱包部材は、麻やジュート等、土中で腐食しやすい素材
で形成された袋体を包金網で覆い、その中に土を入れて
樹木の苗を植えて土中に埋め込み、樹木の苗を成長さ
せ、大きくなった樹木を袋体、包金網と共に掘り出して
出荷する部材として使用するものである。なお、この根
鉢梱包部材は、上記、の作業を行う際に使用される
こともあった。この場合は、根鉢を形成する作業が特別
な技術を要することなく比較的容易にできるようにな
り、また、植え変えの時期が来ても包金網によって根鉢
は十分な強度を維持しているので、再度根鉢を形成する
作業が不要となり、作業効率を向上させることができ
る。更には、根鉢梱包部材を構成する各袋体はいずれ腐
食して消滅するので、環境に悪影響を及ぼすこともな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報記載
の根鉢梱包部材には、次のような課題があった。 (a)根鉢梱包部材を構成する包金網の網目は、隣合う
網目同士が針金を三回捻って絡ませることによって形成
してあり、網目同士の結着が強固でずれることがない。
このため、包金網は根部土塊を包むときに表面の凹凸形
状に馴染みにくく緩みが生じやすいが、包金網の一部を
絞っても緩みを解消することが困難であった。従って、
運搬時において根部土塊が根鉢梱包部材内で崩れ、根を
傷めてしまうという課題があった。
【0005】(b)包金網は、根部土塊を保護して根鉢
を形成する反面、根の生長を阻害する要因ともなり得
る。従来の包金網は網目が全部同じ大きさのものが使用
されている。この構造では包金網が絞られる根鉢の上下
部分に近づくにつれて網目が狭く小さくなり、根が生長
しても網目を通過することができなくなる。これでは、
根の生長に悪影響を及ぼし、最悪の場合は樹木が枯れる
こともあった。
【0006】本発明は上記課題を解消するもので、樹木
の根鉢を形成する包金網の網目を所定の自由度をもって
位置をずらすことができるようにし、根部土塊の凹凸形
状に馴染みやすくして包金網に緩みを生じにくい樹木の
根鉢梱包用包金網を提供することを目的とする。また、
根鉢の上下部分で網目が絞られても、網目の大きさを根
の生長を阻害することのない程度に止めることができる
樹木の根鉢梱包用包金網を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、樹木の根鉢を形成する根鉢梱包用包金網で
あって、腐食性を有する線材によって全体形状が本質的
に四角形の平網状となるように形成してあり、幅方向に
おいて隣合う網目は、長さ方向へ延長される線材を、緩
く、ずれるように絡めて、樹木の根が成長しても通過可
能な大きさに形成してあり、幅方向の両端側には絞り網
目が形成してあり、当該絞り網目は、絞り網目で挟まれ
た部分の網目より大きく形成してあることを特徴とす
る、樹木の根鉢梱包用包金網である。
【0008】第2の発明にあっては、樹木の根鉢を形成
する根鉢梱包用包金網であって、腐食性を有する線材に
よって全体形状が本質的に円形の平網状となるように形
成してあり、半径方向において隣合う網目は、周方向へ
延長される線材を、緩く、ずれるように絡めて、樹木の
根が成長しても通過可能な大きさに形成してあり、中心
部側及び外周部側には絞り網目が設けてあり、当該絞り
網目は、絞り網目で挟まれた部分の網目より大きく形成
してあることを特徴とする、樹木の根鉢梱包用包金網で
ある。
【0009】第3の発明にあっては、上記絞り網目の一
辺の長さが100mm以上であり、上記絞り網目で挟ま
れた部分の網目の一辺の長さが60〜90mmであるこ
とを特徴とする、第1または第2の発明に係る樹木の根
鉢梱包用包金網である。
【0010】包金網を形成する線材は通常は針金が使用
されるがこれに限定はされない。針金は被覆、防腐加工
(亜鉛メッキ等)を施していないもの、例えば焼番線が
使用される。これは、包金網が根部土塊を包んだまま土
中に埋められるので、環境に悪影響を及ぼすことのない
よう腐食する素材を使用する必要があるためである。
【0011】樹木の根部土塊の形状は様々であるため、
包金網で包んで上下部分を引き絞っても根部土塊と包金
網との間に隙間が生じやすく、輸送中等に根部土塊が崩
れる心配がある。そのため、根部土塊を包んだ後で包金
網の緩んだ部分の線材を器具を使って捩って締付ける
が、このときに十分に締付けても切れない強度が必要で
ある。線材として焼番線を使用する場合は作業の容易性
と強度との兼ね合いで16番が最も適しているが、これ
に限定するものではない。なお、この作業の容易性と強
度の許容範囲を兼ね備えたものであれば、焼番線以外の
他種の針金を採用することもできる。
【0012】包金網は、四角形の平網状のものでは幅方
向、円形の平網状のものでは半径方向において隣合う網
目が長さ方向または周方向へ延長される線材を、例えば
一回づつ絡めて緩く、ずれるように絡めてある。上記し
たように樹木の根部土塊の形状は様々であるため、包金
網を根部土塊の表面の凹凸に十分に馴染ませるために
は、隙間と緩みが生じた部分の線材(網目)が余裕のな
い側へスムーズにずれる必要がある。そのため、線材が
ずれやすいように、線材を例えば一回だけからませる等
して網目を形成している。
【0013】樹木の根が通過可能な網目の大きさは、絞
る時に幅がやや狭くなる絞り網目の場合で一辺の長さが
100mm以上である。また、幅がそれほど狭くならな
い他の網目の場合で一辺の長さが60〜90mmである
が、75mm程度が好ましいようである。更には、網目
の大きさを幅方向端部または中心部側、外周部側へ行く
に従い段階的に大きくすることもできる。なお、網目の
一辺の長さが60mm未満である場合は根が通過しにく
く根の生長が阻害される。また、90mmを超えるもの
は包金網内側に設けられる被覆シートが腐食した状態で
移植するとき根部土塊が崩れると網目からこぼれてしま
いやすい。
【0014】一般的に、樹木の根部土塊の形状は球形に
近い形状を有しており、これを四角形の平網状または円
形の平網状の包金網で包む場合において、四角形の平網
状のものでは幅方向端部、また円形の平網状のものでは
中心部側及び外周部側の網目が他の網目と同じ大きさで
は、根部土塊の上方または下方へ行く程包金網が窄まっ
て網目の大きさが狭く小さくなって根が通過できなくな
り、結果的に根の生長を妨げることになる。そこで、包
金網のうち、根部土塊を包んだときの上部、下部となる
部分の網目は、窄まっても網目が小さくなり過ぎないよ
うに、あらかじめ網目を大きく形成している。
【0015】(作 用)樹木を仮植するときには根部に
根鉢が形成される。本発明に係る包金網を使用して根鉢
を形成する作業は次の通りである。まず、生産地におい
て樹木を根に根部土塊を着けたまま掘り起こし、土中か
ら分離させる。根部土塊に麻やジュート等、土中で腐食
しやすい素材で形成された被覆シートを巻き、その上か
ら四角形の平網状の包金網で包む。そして、包金網を根
部土塊の形状に馴染ませるために上下部分を絞り、包金
網と被覆シートを根部土塊に密着させる。このとき、包
金網の菱形の網目を形成している線材は力のかかる方向
へ自然にずれて、線材にかかる張力を全体に均一にしよ
うとする。これによって、包金網に緩みが生じにくく、
根部土塊が崩れにくくなる。また、包金網のうち根部土
塊を包んだときの上部、下部となる部分の網目はあらか
じめ大きく形成されているので、上下部分で包金網が窄
まって網目が狭く小さくなっても、根の通過の支障にな
らないだけの大きさを確保できる。
【0016】包金網が本質的に円形の平網状に形成して
あるものにあっては、土壌から分離させた根部土塊を包
金網の中心部に乗せ、外周部であった上部側だけを絞れ
ば、根部土塊を包むことができる。従って、土壌から分
離させた樹木の根鉢を形成する場合には、作業性を向上
させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係る根鉢梱包用
包金網の一実施の形態を示す平面図である。符号N1は
根鉢梱包用包金網で、針金1、2、3、4、5、6、
7、8(焼番線:16番)を使用して、本質的に四角形
の平網状に形成してある。針金2、3、4、5は根鉢梱
包用包金網N1の長さ方向へジグザグに延長されてお
り、幅方向において隣合う針金は折れ曲り部分を一回絡
めるようにして編成してある。これにより、針金は緩く
絡んでおり、ずれやすい。また、針金2、5には針金
1、6が折れ曲り間の長さを針金2、3、4、5より長
く設定して同様に編成してある。
【0018】これによって、根鉢梱包用包金網N1の幅
方向における中間部分には菱形の網目9が所要数設けて
あり、両端部側には網目9より長く大きな菱形の絞り網
目10、11がそれぞれ所要数設けてある。絞り網目1
0、11を形成する針金1、6の端部折れ曲り部には針
金7、8が通してあり、針金1、2、3、4、5、6の
うち根鉢梱包用包金網N1の長さ方向両端部には捩って
結束された結束部Sが形成されている。根鉢梱包用包金
網N1の長さや形成される網目の段数は巻着される樹木
の根部土塊の大きさによって適宜設定される。なお、本
実施の形態においては、網目9の一辺の長さL1(針金
2、3、4、5の折れ曲り部間の長さ:図1に図示)は
75mmに設定されており、絞り網目10、11の長辺
の長さL2(針金1、6の折れ曲り部間の長さ:図1に
図示)は100mmに設定されている。
【0019】(作 用)図2は樹木の根部土塊に被覆シ
ートを巻き、図1に示す根鉢梱包用包金網の上に載置し
た状態を示す斜視図、図3は図1に示す根鉢梱包用包金
網を被覆シートを巻いた根部土塊に巻着した状態を示す
斜視図である。図1ないし図3を参照して根鉢梱包用包
金網の作用を説明する。
【0020】まず、生産地において樹木12を根に根部
土塊(図示省略)を着けたまま掘り起こし、土中から分
離させる。根部土塊に麻やジュート等、土中で腐食しや
すい素材で形成された被覆シート13を巻き、その上か
ら根鉢梱包用包金網N1で包む。図2に示すように広げ
た根鉢梱包用包金網N1の上に被覆シート13を巻いた
根部土塊を載置し、根鉢梱包用包金網N1を巻付ける。
そして、根部土塊の形状に馴染ませるために針金7、8
を引いて絞り網目10、11を絞り、根鉢梱包用包金網
N1と被覆シート13を根部土塊に密着させ、根鉢Hが
形成される(図3参照)。
【0021】このとき、網目9、絞り網目10、11を
形成している針金1〜8は力のかかる方向へ自然にずれ
て、針金1〜8にかかる張力を全体に均一にしようとす
る作用が働く。これによって、針金1〜8にかかる張力
のバランスが取れるので、根鉢梱包用包金網N1に緩み
が生じにくく、根部土塊が崩れにくい。また、根鉢梱包
用包金網N1のうち根部土塊を包んだときの絞り網目1
0、11はあらかじめ大きく形成されているので、上下
部分で根鉢梱包用包金網N1が窄まって絞り網目10、
11が狭く小さくなっても、根の通過の支障にならない
だけの大きさを確保できる。
【0022】図4は根鉢梱包用包金網の他の使用方法を
示す説明図である。まず、生産地において、樹木12の
周囲の土を掘り、根部土塊の形を整える。根部土塊の底
部が穴底の土とつながった状態で、土中で腐食しやすい
素材で形成された被覆シート13を根部土塊に巻き、そ
の上から根鉢梱包用包金網N1で図のように包み、針金
7、8を引いて絞り網目10、11を絞り、根鉢Hを形
成する。そして、最後に土がつながっていた部分を分離
させ、出荷をする。この方法によれば、図2に示すよう
に、樹木12を一旦掘り出して根鉢梱包用包金網N1を
根部土塊に巻く場合と比較して、根鉢Hを形成する際に
樹木12が固定されているので作業がしやすく、根部土
塊が崩れにくい利点がある。
【0023】図5は本発明に係る根鉢梱包用包金網の他
の実施の形態を示す平面図である。符号N2は根鉢梱包
用包金網で、針金1、2、3、4、5、6、7、8(焼
番線:16番)を使用して本質的に円形の平網状に形成
してある。針金2、3、4、5は、根鉢梱包用包金網N
2の周方向へジグザグに延長されており、半径方向にお
いて隣合う針金は折れ曲り部分を一回絡めるようにして
編成してある。これにより、針金は緩く絡んでおり、ず
れやすい。また、針金2、5には針金1、6が折れ曲り
間の長さを針金2、3、4、5より長く設定して同様に
編成してある。
【0024】これによって、根鉢梱包用包金網N2の半
径向における中間部分には菱形の網目9が所要数設けて
あり、中央部分側と外周部側の端部には網目9より長く
大きな菱形の絞り網目10、11がそれぞれ所要数設け
てある。絞り網目10、11を形成する針金1、6の端
部折れ曲り部には針金7、8が円形を描くように通して
あり、針金1、2、3、4、5、6、7、8の両端部は
捩って結束されて結束部Sが形成されている。根鉢梱包
用包金網N2の大きさや形成される網目の段数は巻着さ
れる樹木の根部土塊の大きさによって適宜設定される。
なお、本実施の形態においては、網目9の一辺の長さL
1(針金2、3、4、5の折れ曲り部間の長さ:図5に
図示)は75mmに設定されており、絞り網目10、1
1の長辺の長さL2(針金1、6の折れ曲り部間の長
さ:図5に図示)は100mmに設定されている。
【0025】(作 用)図6は樹木の根部土塊に被覆シ
ートを巻き、図5に示す根鉢梱包用包金網の上に載置し
た状態を示す斜視図である。図5、図6を参照して根鉢
梱包用包金網の作用を説明する。図6に示すように広げ
た根鉢梱包用包金網N2の中心部の上に被覆シート13
を巻いた根部土塊を載置し、根鉢梱包用包金網N2の外
周部を持ち上げ、針金7を引いて絞り網目10を絞り、
根鉢梱包用包金網N2と被覆シート13を根部土塊に密
着させる(図3とほぼ同様になる)。このとき、網目
9、絞り網目10、11を形成している針金1〜8は力
のかかる方向へ自然にずれて、針金1〜8にかかる張力
を全体に均一にしようとする。これによって、針金1〜
8にかかる張力のバランスが取れるので、根鉢梱包用包
金網N2に緩みが生じにくく、根部土塊が崩れにくい。
【0026】また、根鉢梱包用包金網N2のうち根部土
塊を包んだときの絞り網目10、11はあらかじめ大き
く形成されているので、上下部分で根鉢梱包用包金網N
2が窄まって絞り網目10、11が狭く小さくなって
も、根の通過の支障にならないだけの大きさを確保でき
る。更に、根鉢梱包用包金網N2では中心部にある針金
8はそのままで、外周部にある針金7のみを引き絞れば
巻着することができるので、作業の手間が軽減され、よ
り迅速な作業が可能となる。
【0027】なお、本明細書で使用している用語と表現
はあくまで説明上のものであって、限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示の実施の形態に限定され
るものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形
が可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)本発明に係る四角形の平網状の根鉢梱包用包金網
は、網目が線材を緩く、ずれるように絡ませて形成して
あるので、上下端部側の絞り網目を絞ったときには、網
目を形成している線材は力のかかる方向へ自然にずれ
て、線材にかかる張力を全体に均一にしようとする。こ
れによって、線材にかかる張力のバランスが取れるの
で、包金網に緩みが生じにくく、根部土塊が崩れにく
い。
【0029】(b)根鉢梱包用包金網のうち根部土塊を
包んだときの上部、下部となる部分の絞り網目はあらか
じめ大きく形成されているので、上下部分で根鉢梱包用
包金網が窄まって絞り網目が狭く小さくなっても、根の
通過の支障にならないだけの大きさを確保できる。
【0030】(c)包金網が本質的に円形の平網状に形
成してあるものにあっては、土壌から分離させた根部土
塊を包金網の中心部に乗せ、外周部であった上部側だけ
を絞れば、根部土塊を包むことができる。従って、土壌
から分離させた樹木の根鉢を形成する場合には、作業性
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る根鉢梱包用包金網の一実施の形態
を示す平面図。
【図2】樹木の根部土塊に被覆シートを巻き、図1に示
す根鉢梱包用包金網の上に載置した状態を示す斜視図。
【図3】図1に示す根鉢梱包用包金網を被覆シートを巻
いた根部土塊に巻着した状態を示す斜視図。
【図4】根鉢梱包用包金網の他の使用方法を示す説明
図。
【図5】本発明に係る根鉢梱包用包金網の他の実施の形
態を示す平面図。
【図6】樹木の根部土塊に被覆シートを巻き、図5に示
す根鉢梱包用包金網の上に載置した状態を示す斜視図。
【符号の説明】
N1、N2 根鉢梱包用包金網 H 根鉢 1、2、3、4、5、6、7、8 針金 9 網目 10、11 絞り網目 12 樹木 13 被覆シート S 結束部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹木の根鉢を形成する根鉢梱包用包金網
    であって、 腐食性を有する線材によって全体形状が本質的に四角形
    の平網状となるように形成してあり、 幅方向において隣合う網目は、長さ方向へ延長される線
    材を、緩く、ずれるように絡めて、樹木の根が成長して
    も通過可能な大きさに形成してあり、 幅方向の両端側には絞り網目が形成してあり、当該絞り
    網目は、絞り網目で挟まれた部分の網目より大きく形成
    してあることを特徴とする、 樹木の根鉢梱包用包金網。
  2. 【請求項2】 樹木の根鉢を形成する根鉢梱包用包金網
    であって、 腐食性を有する線材によって全体形状が本質的に円形の
    平網状となるように形成してあり、 半径方向において隣合う網目は、周方向へ延長される線
    材を、緩く、ずれるように絡めて、樹木の根が成長して
    も通過可能な大きさに形成してあり、 中心部側及び外周部側には絞り網目が設けてあり、当該
    絞り網目は、絞り網目で挟まれた部分の網目より大きく
    形成してあることを特徴とする、 樹木の根鉢梱包用包金網。
  3. 【請求項3】 上記絞り網目の一辺の長さが100mm
    以上であり、上記絞り網目で挟まれた部分の網目の一辺
    の長さが60〜90mmであることを特徴とする、 請求項1または2記載の樹木の根鉢梱包用包金網。
JP10806797A 1997-04-09 1997-04-09 樹木の根鉢梱包用包金網 Pending JPH10276596A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103283563A (zh) * 2013-07-01 2013-09-11 福建省西汉园林景观工程有限公司 苗木移植过程中根部土球的保护装置
CN110583283B (zh) * 2019-09-06 2024-03-26 佛山科学技术学院 一种根系分隔器

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