JPH10276142A - データ放送受信機 - Google Patents

データ放送受信機

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JPH10276142A
JPH10276142A JP7622597A JP7622597A JPH10276142A JP H10276142 A JPH10276142 A JP H10276142A JP 7622597 A JP7622597 A JP 7622597A JP 7622597 A JP7622597 A JP 7622597A JP H10276142 A JPH10276142 A JP H10276142A
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program
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Withdrawn
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JP7622597A
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English (en)
Inventor
Masahiro Sata
正博 佐多
Mitsutaka Koike
光高 菰池
Shigeto Nishimura
成人 西村
Hironori Mitsufuji
洋徳 三藤
Yutaka Kitamori
豊 北森
Seiji Suzuki
勢治 鈴木
Masahiro Seto
昌宏 瀬戸
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、緊急番組が受信済である場合
に、緊急番組以外の一般番組の最終ページの表示が終了
する毎に、緊急番組を表示させることができるデータ放
送受信機を提供することを目的とする。 【解決手段】 記憶手段46に受信データが記憶されて
いる緊急番組以外の複数の一般番組のうちから表示すべ
き番組として設定された1つの一般番組を表示器21に
表示させる第1表示制御手段45、および第1表示制御
手段45によって表示器21に表示されている1つの一
般番組の最終ページの表示が終了したときには、記憶手
段46に緊急番組の受信データが保持されているか否か
を判別し、記憶手段46に緊急番組の受信データが保持
されているときには、当該緊急番組を表示器21に表示
させる第2表示制御手段45を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、FM多重放送受
信機等のデータ放送受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】FM多重放送は、音声、文字、図形など
をステレオ音声とともに放送するものである。つまり、
通常のFM放送に、音声、文字、図形を多重して放送す
るものである。
【0003】FM多重放送の規格の代表的なものには、
DARC(Data Radio Channel)、固定受信方式および
RDS(Radio Data System ) の3方式がある。この中
でDARCは最も新しく、国際標準規格として採用され
ている。DARCは、ITU−R(International Tele
communication Union)の勧告807「データ放送の参照
モデル」に従って記述されている。
【0004】DARCは、文字や図形をディジタル情報
に変換し、副搬送波周波数76kHzを変調してステレオ
ベースバンド信号に周波数多重し、FM変調して放送す
るものである。
【0005】図10は、DARCの文字・図形の符号化
方式を表す階層構造を示している。
【0006】階層1においては、伝送路特性が指定され
ている。通常のFMステレオ放送信号であるL+R信号
およびL−R信号よりも高周波側に、多重信号が重畳さ
れる。この重畳方式は、多重信号の音声信号への妨害が
音声変調度が小さいときに顕著となることを考慮して、
L−R信号の変調度により多重信号のレベルをコントロ
ールするLMSK(Level Controlled Minimum Shift K
eying)方式が採用されている。
【0007】階層2は、誤り訂正方式を含む、データの
フレーム構成が規定されている。各フレームは、列方向
に272ブロックからなり、先頭には16ビットのブロ
ック識別符号(BIC:Block Identification Code)が
付加され、このブロック識別符号に基づいてフレーム同
期およびブロック同期が行なわれる。列方向の272ブ
ロックのうち、190ブロックはデータを伝送するパケ
ットであり、82ブロックは列方向のパリティを伝送す
るパリティパケットである。各パケットは、行方向に1
76ビットのデータ部、誤り検出符号である14ビット
のCRC(Cyclic Redundancy Code) および82ビット
のパリティ部より構成されている。
【0008】送信データは、この1フレームを基本単位
として、この階層の段階でまず誤り訂正が行なわれる。
なお、実際には、図11に示すように、縦方向にはパケ
ットとパリティパケットとが所定の順序に並び替えられ
たフレーム構成で送信データが送出される。
【0009】階層3は、データパケットの構成を規定し
ている。データパケットは、フレーム内の各行のうち、
BIC、CRCおよびパリティを除いた176ビットか
らなる。データパケットは、プリフィックスとデータブ
ロックとで構成されている。
【0010】階層4は、データグループの構成を示して
いる。データグループは、1または複数のデータブロッ
クで構成されている。このデータグループにも誤り検出
符号であるCRCが含まれ、送信データはこの階層にお
いても誤り検出が行なわれる。1つのデータグループ
は、1ページのデータに対応している。
【0011】階層5は、FM多重放送により伝送される
1まとまりの情報、すなわち、番組データの構成を規定
する。
【0012】図12は、階層3のデータパケットの構成
を示している。
【0013】データパケット内のプリフィックスには、
サービス識別符号が含まれている。このサービス識別符
号は、表1に示すように、b1〜b4の4ビットからな
り、番組内容(一般情報、交通情報、付加情報、補助情
報、運用信号)の識別を行なう。
【0014】
【表1】
【0015】図13は、階層5の番組データの構成を示
している。
【0016】番組データは、複数のデータグループから
構成されている。先頭のグループは、番組の番号、ペー
ジ総数など番組全体にかかる情報を含む番組管理データ
である。2番目以降のグループは、ページデータであ
る。各ページデータには、1ページごとのデータが含ま
れている。
【0017】番組管理データは、番組データヘッダと、
1または複数の番組管理データのデータユニット(デー
タユニット群)から構成されいる。また、各ページデー
タは、ページデータヘッダと、1または複数のぺージデ
ータのデータユニット(データユニット群)から構成さ
れいる。
【0018】図14は、番組データヘッダの構成を示し
ている。
【0019】番組データヘッダは、データヘッダ識別符
号と、データヘッダデータとからなる。データヘッダデ
ータは、番組番号、ページ総数、提示機能、情報種別、
表示フォーマットおよび番組内容更新フラグからなる。
【0020】番組番号は、8ビットからなり、番組の番
号をバイナリー値で示す。番組番号は、0〜255まで
である。つまり、1つのサービス識別符号(図12参
照)に対して最大256種類の番組を放送できるように
なっている。
【0021】番組内容更新フラグは2ビットからなり、
番組単位の更新を示す。更新する毎に2ビットでインク
リメントされる。つまり、00→01→11→00のよ
うに繰り返される。
【0022】ページ総数は6ビットからなり、番組を構
成するページ数をバイナリー値で示す。番組管理データ
を除いたページの総数が示される。ページ総数は、0〜
63までであり、ページ総数が0の場合は、ページデー
タがないことを示す。つまり、1番組の最大ページ数
は、63となる。
【0023】提示機能は、8ビットからなり、番組に含
まれる符号の種類および提示の種類を示す。情報種別
は、4ビットからなり、番組内容のジャンル識別を行な
う。表示フォーマットは、4ビットからなり、表示モー
ドの指定を行なう。
【0024】図15は、番組管理データのデータユニッ
トの構成を示している。
【0025】番組管理データのデータユニットは、デー
タユニットの種別を示すデータユニット識別符号と、デ
ータユニット間の連結を示すデータユニットリングフラ
グ(DUL)と、データユニット長を示すデータユニッ
トサイズと、データユニット長で示したデータ数のデー
タからなるデータユニットデータとを含んでいる。
【0026】図16は、ページデータヘッダの構成を示
している。
【0027】ページデータヘッダは、データヘッダ識別
符号と、データヘッダデータとからなる。データヘッダ
データは、番組番号、ページ番号、提示機能、情報種
別、表示フォーマットおよびページ内容更新フラグから
なる。
【0028】番組番号、提示機能、情報種別および表示
フォーマットは、番組管理データヘッダの番組番号、提
示機能、情報種別および表示フォーマットと同じであ
る。
【0029】ページ内容更新フラグは2ビットからな
り、ページ毎の内容の更新を示す。更新する毎に2ビッ
トでインクリメントされる。つまり、00→01→11
→00のように繰り返される。
【0030】ページ番号は6ビットからなり、番組のペ
ージをバイナリー値で示す。提示機能は、8ビットから
なり、番組に含まれる符号の種類および提示の種類を示
す。
【0031】図17は、ページデータのデータユニット
の構成を示している。
【0032】ページデータのデータユニットは、データ
ユニットの種別を示すデータユニット識別符号と、デー
タユニット間の連結を示すデータユニットリングフラグ
(DUL)と、データユニット長を示すデータユニット
サイズと、データユニット長で示したデータ数のデータ
からなるデータユニットデータとを含んでいる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、緊急番組
が受信済である場合に、緊急番組以外の一般番組の最終
ページの表示が終了する毎に、緊急番組を表示させるこ
とができるデータ放送受信機を提供することを目的とす
る。また、この発明は、緊急番組が受信済である場合
に、緊急番組以外の一般番組の最終ページの表示が終了
する毎に、緊急番組に含まれている緊急情報とともにそ
の受信日時を表示させることができるデータ放送受信機
を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】この発明による第1のデ
ータ放送受信機は、緊急時に放送される緊急番組と緊急
番組以外の複数の一般番組とを含むデータ放送番組を表
示するための表示器、データ放送番組の受信データを保
持するための記憶手段、記憶手段に受信データが記憶さ
れている緊急番組以外の複数の一般番組のうちから表示
すべき番組として設定された1つの一般番組を表示器に
表示させる第1表示制御手段、および第1表示制御手段
によって表示器に表示されている1つの一般番組の最終
ページの表示が終了したときには、記憶手段に緊急番組
の受信データが保持されているか否かを判別し、記憶手
段に緊急番組の受信データが保持されているときには、
当該緊急番組を表示器に表示させる第2表示制御手段を
備えていることを特徴とする。データ放送番組は、たと
えば、FM多重放送番組である。
【0035】この発明による第2のデータ放送受信機
は、緊急時に放送される緊急番組と緊急番組以外の複数
の一般番組とを含むデータ放送番組を表示するための表
示器、データ放送番組の受信データを保持するための記
憶手段、緊急番組以外の複数の一般番組のうちから、表
示すべき番組を選択するための番組選択キー、常時は、
複数の一般番組のうち予め定められた1つのデフォルト
番組を繰り返し表示器に表示させる手段、番組選択キー
によって表示される番組が選択されたときには、選択さ
れた番組を表示器に表示させる手段、緊急番組が受信さ
れて、当該緊急番組の受信データが記憶手段に記憶され
たときには、当該緊急番組を表示器に表示させる手段、
表示器に現在表示されている1番組の最終ページの表示
が終了するごとに、記憶手段に緊急番組が保存されてお
りかつ現在表示されている番組が緊急番組以外の一般番
組であるという条件が満たされているか否かを判別する
手段、表示器に現在表示されている1番組の最終ページ
の表示が終了したときに、上記条件が満たされている場
合には、記憶手段に受信データが記憶されている緊急番
組を表示器に表示させる手段、および表示器に現在表示
されている1番組の最終ページの表示が終了したとき
に、上記条件が満たされていない場合には、デフォルト
番組を表示器に表示させる手段を備えていることを特徴
とする。データ放送番組は、たとえば、FM多重放送番
組である。
【0036】緊急番組が受信されたときには、受信され
た緊急情報とともに緊急情報の受信日時に関する情報を
記憶手段に記憶し、緊急番組が表示器に表示されるとき
には、緊急情報とともにその緊急情報の受信日時を表示
することが好ましい。
【0037】また、緊急番組の緊急情報が更新された場
合においても、それまでに記憶手段に記憶されている緊
急情報およびその受信日時に関する情報をそのまま保持
した状態で、更新後の緊急情報およびその受信日時に関
する情報を記憶手段に記憶させることが好ましい。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
をFM多重放送受信機に適用した場合の実施の形態につ
いて説明する。
【0039】〔1〕システム全体の説明
【0040】図1は、システム全体の構成を示してい
る。
【0041】このシステムでは、送出側は、従来から放
送されてきた一般FM多重放送番組(以下、一般番組と
いう)の他に、一般FM多重放送番組とはサービス種別
の異なる特定FM多重放送番組を送出できる機能を有し
ている。
【0042】特定FM多重放送番組は、この例では、企
業コマーシャル・メッセージ番組(以下、CM番組とい
う)である。このCM番組は、サービス会社2のCM番
組作成・編集装置14により作成・編集される。CM番
組作成・編集装置14によって得られたCMデータは、
FM放送局1内のFM文字多重放送編成・送出設備11
に送られる。
【0043】FM放送局1内には、FM文字多重放送編
成・送出設備11の他、FM音声出力装置12および一
般番組作成・編集装置13を備えている。FM音声出力
装置12は、FM放送番組を構成する音声信号を生成し
てFM文字多重放送編成・送出設備11に送る。一般番
組作成・編集装置13は、一般番組を構成する文字情報
を生成して、FM文字多重放送編成・送出設備11に送
る。
【0044】FM文字多重放送編成・送出設備11は、
CM番組作成・編集装置14によって生成されたCMデ
ータと、一般番組作成・編集装置13によって生成され
た文字情報とを合成する。次に、合成された信号を、F
M音声出力装置12から送出される音声信号のレベルに
合わせてLMSK変調する。そして、FM音声出力装置
12によって生成された音声信号と、LMSK変調され
た合成信号とを加算した後、FM変調する。FM変調さ
れた信号(FM多重信号)は、放送アンテナ3を介して
FM電波として送出される。
【0045】FM多重放送受信器20は、この実施の形
態では、タクシー4に搭載されている。FM多重放送受
信器20は、一般番組とCM番組とを表示する機能を有
しており、タクシー4の乗客(観察者)に対して、一般
番組およびCM番組が提示される。一般番組には、緊急
時に放送される緊急番組も含まれている。
【0046】上述したように、データパケット内のプリ
フィックス(図12参照)内には、サービス識別符号が
含まれている。一般番組のサービス識別符号は、”00
01”(=1H )または”0010”(=2H )であ
り、番組番号としては0〜255をとることが可能であ
る。一般番組中の緊急番組のサービス識別符号は、”0
010”(=2H )であり、番組番号は255である。
したがって緊急番組以外の一般番組には、0〜254の
範囲内の番組番号が割り当てられている。
【0047】CM番組に対しては、サービス識別符号
は、一般番組に割り当てられている識別符号とは異なる
識別符号、たとえば、”0111”(=7H )が割り当
てられる。したがって、CM番組に対するデータパケッ
ト内のプリフィックス内のサービス識別符号は、”01
11”となる。この実施の形態では、CM番組の番組番
号は、予め定められた所定の1つの番号が割り当てられ
ているものとする。また、この例では、CM番組は、6
0ページで構成されているものとする。
【0048】また、上述したように、番組データ(図1
3参照)は、番組管理データと、1または複数のページ
データから構成されている。番組管理データは、番組デ
ータヘッダと、1又は複数の番組管理データのデータユ
ニットから構成されている。ページデータは、ページデ
ータヘッダと、1又は複数のページデータのデータユニ
ットから構成されている。そして、上述したように、番
組データヘッダ(図14参照)およびページデータヘッ
ダ(図16参照)内には、番組内容のジャンル識別を行
なうための情報種別が含まれている。
【0049】CM番組に対しては、情報種別は、一般番
組に既に割り当てられているコードとは異なるコード、
たとえば、”0010”(=2H )が割り当てられてい
る。したがって、CM番組に対する番組データにおける
番組データヘッダおよびページデータヘッダ内の情報種
別は、”0010”となる。
【0050】さらに、この実施の形態におけるFM多重
放送受信機には、上記特定FM多重放送番組であるCM
番組を受信して表示すべきFM多重放送受信機であるこ
とを特定するためのグループIDが割り当てられてい
る。この例では、100台のFM多重放送受信機毎に異
なるグループIDが設定される。
【0051】CM番組に対する番組管理データのデータ
ユニット(図15参照)のデータユニットデータ内に
は、当該CM番組の表示を許容するFM多重放送受信機
を特定するためのグループIDデータが含まれている。
さらに、CM番組に対する番組管理データのデータユニ
ット(図15参照)のデータユニットデータ内には、C
M番組の各ページ毎に、そのページを表示することが可
能な日時に関する情報(表示可能日時情報)が含まれて
いる。なお、グループIDデータをページデータのデー
タユニットデータ内に設定してもよい。
【0052】FM多重放送受信機は、番組再構成時にお
いて、サービス識別符号と番組番号とによって、緊急番
組と緊急番組以外の一般番組とを識別する。また、サー
ビス識別符号により、一般番組と一般番組以外の番組と
を識別する。さらに、一般番組以外の番組と判断された
番組については、その番組が当該FM多重放送受信機が
表示すべきCM番組であるか否かを、番組データヘッダ
(図14参照)およびページデータヘッダ(図16参
照)に含まれている番組番号および情報種別と、番組管
理データのデータユニット(図15参照)のデータユニ
ットデータ内に含まれているグループIDデータに基づ
いて識別する。
【0053】〔2〕FM多重放送受信器の説明
【0054】図2は、タクシーに搭載されているFM多
重放送受信器の外観を示している。
【0055】FM多重放送受信器20の前面には、第1
ディスプレイ21の表示部21aと、第2ディスプレイ
22の表示部22aとが、上下方向に間隔をおいて互い
に平行に配置されている。各ディスプレイ21、22と
しては、たとえば、2行表示で各行に15.5文字分の
データを表示しうる大きさの液晶表示器が用いられてい
る。
【0056】第1ディスプレイ21は一般番組(緊急番
組を含む)を表示させるために用いられ、第2ディスプ
レイ22はCM番組を表示させるために用いられる。
【0057】表示部22aの下側には、6個の番組選択
キー31〜36が横方向に間隔をおいて設けられてい
る。緊急番組以外の複数の一般番組の中から、6つの番
組が予め選択され、選択された番組がチャンネル1〜チ
ャンネル6に割り当てられている。各番組選択キー31
〜36は、チャンネル1〜チャンネル6に割り当てられ
ている番組を乗客が選択するために用いられる。
【0058】番組選択キー群の下側には、ラベル37が
張り付けられている。このラベル37には、番組選択キ
ー31〜36の真下の位置に、番組選択キー31〜36
によって選択される番組のタイトル名(番組名a〜f)
が記されている。
【0059】タクシーが起動(ACC ON)されるこ
とにより、このFM多重放送受信器20の電源が入る。
【0060】図3は、FM多重放送受信器20の電気的
構成を示している。
【0061】このFM多重放送受信器20は、音声信号
を処理するための回路は内蔵されていない。
【0062】多重信号は、FMチューナ41の出力信号
から、バンドパスフィルタ(BPF)42で音声成分と
雑音成分とが除去され、多重信号(LMSK信号)が抽
出される。抽出された多重信号は、LMSK復調回路4
3によってLMSK復調される。
【0063】LMSK復調回路43によって得られた信
号は、誤り訂正回路44に送られ、誤り訂正が行なわれ
る。この誤り訂正後に得られたデータは、一旦、一時記
憶RAM50に蓄積される。この後、CPU45は、一
時記憶RAM50に蓄積されたデータから、一般番組お
よびCM番組を選択して、各番組毎にデータを再構成す
る。
【0064】一般番組のデータは、番組再構成により、
第1RAM46に格納される。CM番組のデータは、番
組再構成により第2RAM47に格納される。第2RA
M47は、受信機の電源がOFFにされた後にもその内
容を保持できるように、蓄電池等によってバックアップ
されている。
【0065】ROM48には、CPU45のプログラム
等が格納されている。また、漢字ROM49は、ディス
プレイ21、22に表示されるフォントが格納されてい
る。
【0066】第1ディスプレイ21、第2デイスプレイ
22および番組選択キー31〜36もCPU45に接続
されている。
【0067】この実施の形態では、第1ディプレイ21
には、通常は、チャンネル1に対応する番組(以下、デ
フォルト番組という)が繰り返し表示される。そして、
番組選択キー31〜36によって番組が選択されると、
選択された番組の表示が開始される。そして、チャンネ
ル1〜6に対応する番組のうち、チャンネル1以外の番
組の最終ページの表示が終了すると、デフォルト番組の
繰り返し表示に戻る。
【0068】また、緊急番組が受信されて第1RAM4
6に受信データが記憶された時には、受信された緊急番
組が第1ディスプレイ21に表示される。そして、緊急
番組の最終ページの表示が終了すると、デフォルト番組
の繰り返し表示に戻る。緊急番組に対する受信データが
第1RAM46に保持されている場合には、第1ディス
プレイ21において、緊急番組以外の一般番組の最終ペ
ージの表示が終了する毎に、当該緊急番組が表示され
る。
【0069】第1ディスプレイ21には、電源が入れら
れた直後においては、たとえば、”しばらくお待ち下さ
い”とい文字からなる第1初期画面が表示される。ま
た、第2ディスプレイ22には、CM番組のデータが第
2RAM47に保持されていない場合および電源が入れ
られてからCM番組の表示処理が開始されるまでの間
は、予め定められた固有情報からなる第2初期画面が表
示される。なお、第1ディスプレイ21に一般番組(緊
急番組を含む)が表示された場合には、表示内容はペー
ジ単位で6秒のインターバルで自動送りされる。同様
に、第2ディスプレイ22にCM番組が表示された場合
には、表示内容はページ単位で6秒のインターバルで自
動送りされる。
【0070】〔3〕CPU45によって行なわれる処理
の説明
【0071】CPU45が行なう処理には、メイン処理
の他、第1ディスプレイ21の表示インターバルを規定
するための第1計時処理、第2ディスプレイ22の表示
インターバルを規定するための第2計時処理およびCM
番組の表示内容が切り替わる毎に表示内容が切り替わっ
たことを乗客に知らせるための点滅処理がある。
【0072】第1計時処理においては、第1加算カウン
タ(ソフトカウンタ)K1が用いられる。第2計時処理
においては、第2加算カウンタ(ソフトカウンタ)K2
が用いられる。点滅処理においては、減算カウンタ(ソ
フトカウンタ)K3が用いられる。
【0073】第1加算カウンタ(以下、第1カウンタと
いう)K1および第2加算カウンタ(以下、第2カウン
タという)K2は、受信機の電源が入れられると、”
0”に初期設定された後、1秒経過する毎にその内容が
1ずつインクリメントされる。また、メイン処理におい
て、第1カウンタK1および第2カウンタK2に対し
て、リセットおよび所定値の設定が行なわれる。
【0074】減算カウンタK3は、受信機の電源が入れ
られると、”0”に初期設定される。メイン処理におい
て、減算カウンタK3に”1500”がプリセットされ
ると、点滅処理が開始されると同時に、1msecが経
過するごとに減算カウンタK3の内容が1ずつデクリメ
ントされる。
【0075】一般番組のうち第1ディスプレイ21に表
示される番組を表す情報は、ソフトウエア上において、
表示番組Gとしてセットされる。電源投入直後において
は、デフォルト番組を表す情報が、表示番組Gとしてセ
ットされる。
【0076】〔4〕メイン処理の説明
【0077】図4は、CPU45によって行なわれるメ
イン処理の手順を示している。
【0078】まず、第1ディスプレイ21に第1初期画
面が表示されるとともに、第2ディスプレイ22に第2
初期画面が表示される(ステップ1)。この後、受信デ
ータを第1RAM46または第2RAM47に保存する
ためのデータ保存処理(番組再構成)が行なわれる(ス
テップ2)。
【0079】次に、第1ディスプレイ21に第1初期画
面が表示されているか否かが判定される(ステップ
3)。第1ディスプレイ21に第1初期画面が表示され
ているときには、現在設定されている表示番組Gの受信
データが、ステップ2のデータ保存処理によって第1R
AM46に保存されたか否かが判別される(ステップ1
4)。電源投入直後において番組選択キー31〜36が
操作されていない場合には、表示番組Gとしてチャンネ
ル1に対応する番組(デフォルト番組)が設定されてい
るので、デフォルト番組の受信データが保存されたか否
かが判別される。
【0080】現在設定されている表示番組Gの受信デー
タが保存されていない場合には(ステップ14でN
O)、ステップ8に移行し、第2カウンタK2の内容が
6以上か(K2≧6)か否かが判別される。第2カウン
タK2の内容が6より小さいときには(ステップ8でN
O)、ステップ12に移行し、番組選択キー31〜36
によるキー入力があったか否かが判別される。番組選択
キー31〜36によるキー入力がなかった場合には、ス
テップ2に戻る。
【0081】ステップ3からステップ14に進んだ場合
において、現在設定されている表示番組Gの受信データ
が第1RAM46に保存されている場合には、第1カウ
ンタK1に強制的に”6”がセットされた後(ステップ
15)、ステップ5に移行する。ステップ3からステッ
プ14に進んだ場合には、通常は、表示番組としてデフ
ォルト番組が設定されているので、このようなことは、
受信機の電源が投入された後、上記ステップ2のデータ
保存処理によってデフォルト番組の受信データが第1R
AM46に保存されたときに生じる。
【0082】ステップ5では、第1カウンタK1の内容
が6以上(K1≧6)か否かが判別される。上記のよう
にステップ15からステップ5に進んだときには、第1
カウンタK1の内容は6以上であるので、ステップ6に
進み、一般番組の1ページ分を第1ディスプレイ21に
表示するための一般番組表示処理が実行される(ステッ
プ6)。一般番組表示処理によって一般番組の1ページ
分が表示されると、第1カウンタK1がリセット(K1
=0)にされた後(ステップ7)、ステップ8に移行す
る。
【0083】上記ステップ3において、第1ディスプレ
イ21に第1初期画面が表示されていない場合には、第
1ディスプレイ21にエラー表示が行なわれているか否
かが判別される(ステップ4)。エラー表示は、後述す
るように、番組選択キー31〜36によって番組が選択
された時点において、選択された番組の受信データが第
1RAM46に保存されていない場合に行なわれる(図
6参照)。
【0084】第1ディスプレイ21にエラー表示が行な
われているときには、現在設定されている表示番組G
(番組選択キー31〜36によって選択された一般番
組)の受信データが、ステップ2のデータ保存処理によ
って、第1RAM46に保存されたか否かが判別される
(ステップ14)。現在設定されている表示番組Gの受
信データが保存されていない場合には(ステップ14で
NO)、ステップ8に移行する。
【0085】ステップ4からステップ14に進んだ場合
において、現在設定されている表示番組G(番組選択キ
ー31〜36によって選択された番組)の受信データが
第1RAM46に保存されている場合には、第1カウン
タK1に強制的に”6”がセットされた後(ステップ1
5)、ステップ5に移行する。
【0086】ステップ5では、第1カウンタK1の内容
が6以上(K1≧6)か否かが判別される。ステップ1
5からステップ5に進んだときには、第1カウンタK1
の内容は6以上であるので、ステップ6に進み、一般番
組(緊急番組を含む)の1ページ分を第1ディスプレイ
21に表示するための一般番組表示処理が実行される
(ステップ6)。一般番組表示処理によって一般番組の
1ページ分が表示されると、第1カウンタK1がリセッ
ト(K1=0)にされた後(ステップ7)、ステップ8
に移行する。
【0087】上記ステップ4において、第1ディスプレ
イ21にエラー表示が行なわれていない場合、つまり、
一般番組が表示されている場合には、ステップ5に移行
する。ステップ5では、第1カウンタK1の内容が6以
上か(K1≧6)か否かが判別される。
【0088】第1カウンタK1の内容が6以上である場
合には、第1ディスプレイ21に現在表示されている一
般番組のページの表示時間が6秒に達したと判断され、
表示内容を更新させるために、一般番組の1ページ分を
表示するための一般番組表示処理が実行される(ステッ
プ6)。一般番組表示処理によって一般番組の1ページ
分が表示されると、第1カウンタK1がリセット(K1
=0)にされた後(ステップ7)、ステップ8に移行す
る。
【0089】上記ステップ5において、第1カウンタK
1の内容が6以上でない場合には、第1ディスプレイ2
1に現在表示されている一般番組のページの表示時間が
6秒に達していないと判断され、一般番組表示処理が行
なわれることなく、つまり表示ページの更新が行なわれ
ることなく、ステップ8に移行する。
【0090】上記ステップ8において、第2カウンタK
2が6以上(K2≧6)と判別されたときには、第2デ
ィスプレイ22に現在表示されているCM番組のページ
(ただし、電源投入直後においては第2初期画面)の表
示時間が6秒に達していると判断される。そして、ペー
ジの変わり目に点滅表示を行なわせるために減算カウン
タK3に1500msecに相当する”1500”がプ
リセットされる(ステップ9)。これにより、後述する
点滅処理が行なわれる。
【0091】また、減算カウンタK3に”1500”が
プリセットされた後、第2ディスプレイ22にCM番組
の1ページ分を表示するためのCM番組表示処理が実行
される(ステップ10)。CM番組表示処理によってC
M番組の1ページ分が表示されると、第2カウンタK2
がリセット(K2=0)にされた後(ステップ11)、
ステップ12に移行する。
【0092】上記ステップ8において、第2カウンタK
2が6より小さい(K2<6)と判別されたときには、
第2ディスプレイ22に現在表示されているCM番組の
ページ(ただし、電源投入直後においては第2初期画
面)の表示時間が6秒に達していないと判断され、CM
番組表示処理が行なわれることなく、つまり表示ページ
の更新が行なわれることなく、ステップ12に移行す
る。
【0093】上記ステップ12において、番組選択キー
31〜36によるキー入力があった場合には、第1ディ
スプレイ21に番組選択キー31〜36によって選択さ
れた一般番組を表示させるための表示番組切替処理が行
なわれる(ステップ13)。表示番組切替処理が行なわ
れるとステップ2に戻る。
【0094】〔4−1〕データ保存処理の詳細な説明
【0095】図5は、メイン処理のステップ2のデータ
保存処理の詳細な手順を示している。
【0096】まず、緊急番組以外の一般番組受信データ
が一時記憶RAM50に保持されているか否かが判別さ
れる(ステップ21)。緊急番組以外の一般番組受信デ
ータが一時記憶RAM50に保持されていなければ、ス
テップ23に進む。緊急番組以外の一般番組受信データ
が一時記憶RAM50に保持されていれば、番組再構成
により当該一般番組受信データが第1RAM46に保存
された後(ステップ22)、ステップ23に進む。
【0097】ステップ23では、CM番組受信データが
一時記憶RAM50に保持されているか否かが判別され
る。CM番組受信データが一時記憶RAM50に保持さ
れていなければ、ステップ25に進む。CM番組受信デ
ータが一時記憶RAM50に保持されていれば、番組再
構成により当該CM番組受信データが第2RAM47に
保存された後(ステップ24)、ステップ25に進む。
【0098】ステップ25では、緊急番組受信データが
一時記憶RAM50に保持されているか否かが判別され
る。緊急番組受信データが一時記憶RAM50に保持さ
れていなければ、今回のデータ保存処理は終了する。
【0099】緊急番組受信データが一時記憶RAM50
に保持されていれば、番組再構成により緊急番組受信デ
ータが第1RAM46に保存される(ステップ26)。
そして、緊急番組が受信されたことを示す緊急番組受信
フラグFがセット(F=1)される(ステップ27)。
また、受信された緊急番組を直ちに第1ディスプレイ2
1に表示させるために、受信された緊急番組が表示番組
Gとしてセットされるとともに(ステップ28)、第1
カウンタK1の内容が強制的に”6”にセットされる
(ステップ29)。そして、今回のデータ保存処理は終
了する。
【0100】〔4−2〕表示番組切替処理の詳細な説明
【0101】図6は、メイン処理のステップ13の表示
番組切替処理の詳細な手順を示している。
【0102】まず、番組選択キーによって選択された番
組のデータが第1RAM46に保存されているか否かが
判別される(ステップ31)。番組選択キーによって選
択された番組のデータが第1RAM46に保存されてい
るときには、当該選択番組を第1ディスプレイ21に表
示させるために、当該選択番組が表示番組Gとしてセッ
トされるとともに(ステップ32)、第1カウンタK1
の内容が強制的に”6”にセットされる(ステップ3
3)。そして、今回の表示番組切替処理は終了する。
【0103】上記ステップ31において、番組選択キー
によって選択された番組のデータが第1RAM46に保
存されていないときには、第1ディスプレイ21にエラ
ー表示が行なわれ(ステップ34)、今回の表示番組切
替処理は終了する。このエラー表示は、たとえば、”選
択番組は未受信です”というメッセージを表示すること
により行なわれる。
【0104】〔4−3〕一般番組表示処理の詳細な説明
【0105】図7は、メイン処理のステップ6の一般番
組表示処理の詳細な手順を示している。
【0106】まず、図6の表示番組切替処理のステップ
32または図5のデータ保存処理のステップ28によっ
て、表示番組の設定変更が行なわれた後の最初の一般番
組表示処理か否かが判別される(ステップ41)。
【0107】表示番組の設定変更が行なわれた後の最初
の一般番組表示処理ではないときには、第1ディスプレ
イ21に現在表示されているページが現表示番組の最終
ページであるか否かが判別される(ステップ42)。つ
まり、ページ番号Nがその番組において最後に表示され
るページ番号であるか否かが判別される。
【0108】現在表示されているページが現表示番組の
最終ページでないときには、ページ番号Nとしてその番
組において次に表示すべきページ番号がセットされる
(ステップ43)。そして、現在セットされている表示
番組Gの現在設定されているページ番号Nに相当するペ
ージが第1ディスプレイ21に表示される(ステップ5
0)。この場合には、現在表示されている番組の次に表
示されるべきページが表示される。
【0109】上記ステップ41において、表示番組の設
定変更が行なわれた後の最初の一般番組表示処理である
ときには、ページ番号Nとして設定変更後の番組におい
て最初に表示すべきページの番号がセットされる(ステ
ップ49)。図6の表示番組切替処理のステップ32に
よって表示番組の設定変更が行なわれた後の最初の一般
番組表示処理である場合には、番組選択キー31〜36
によって選択された番組において最初に表示すべきペー
ジの番号がセットされる。図5のデータ保存処理のステ
ップ28によって、表示番組の設定変更が行なわれた後
の最初の一般番組表示処理である場合には、設定変更後
の番組は緊急番組において最初に表示すべきページの番
号がセットされる。
【0110】そして、現在セットされている表示番組G
の現在設定されているページ番号Nに相当するページが
第1ディスプレイ21に表示される(ステップ50)。
この場合には、設定変更後の表示番組において最初に表
示すべきページが表示される。
【0111】上記ステップ42において、現在表示され
ているページが現表示番組の最終ページであると判別さ
れたときには、まず、緊急番組フラグF(第1RAM4
6に緊急番組の受信データが保持されていることを記憶
するためのフラグ)がセットされているか否かが判別さ
れる(ステップ44)。
【0112】緊急番組フラグFがセットされていない場
合には、第1RAM46に緊急番組の受信データが保持
されていないと判断され、チャンネル1に対応するデフ
ォルト番組を次に表示させるために、表示番組Gとして
デフォルト番組がセットされる(ステップ45)。ま
た、ページ番号Nとしてデフォルト番組において最初に
表示すべきページの番号がセットされる(ステップ4
6)。そして、現在セットされている表示番組Gの現在
設定されているページ番号Nに相当するページが第1デ
ィスプレイ21に表示される(ステップ50)。この場
合には、デフォルト番組において最初に表示すべきペー
ジが表示される。
【0113】上記ステップ44において、緊急番組フラ
グFがセットされている場合には、第1RAM46に緊
急番組の受信データが保持されていると判断され、現在
表示されている番組が緊急番組か否かが判別される(ス
テップ47)。現在表示されている番組が緊急番組であ
る場合には、チャンネル1に対応するデフォルト番組を
次に表示させるために、表示番組Gとしてデフォルト番
組がセットされる(ステップ45)。また、ページ番号
Nとしてデフォルト番組において最初に表示すべきペー
ジの番号がセットされる(ステップ46)。そして、現
在セットされている表示番組Gの現在設定されているペ
ージ番号Nに相当するページが第1ディスプレイ21に
表示される(ステップ50)。この場合には、デフォル
ト番組において最初に表示すべきページが表示される。
【0114】上記ステップ47において、現在表示され
ている番組が緊急番組でないと判別された場合、つまり
現在表示されている番組が緊急番組以外の一般番組であ
る場合には、緊急番組を次に表示させるために、表示番
組Gとして緊急番組がセットされる(ステップ48)。
また、ページ番号Nとして緊急番組において最初に表示
すべきページの番号がセットされる(ステップ46)。
そして、現在セットされている表示番組Gの現在設定さ
れているページ番号Nに相当するページが第1ディスプ
レイ21に表示される(ステップ50)。この場合に
は、緊急番組において最初に表示すべきページが表示さ
れる。
【0115】つまり、第1RAM46に緊急番組の受信
データが保持されていない場合には、通常は、ステップ
41、42、43、50の処理またはステップ41、4
2、44、45、46、50の処理が行なわれることに
より、第1ディスプレイ21には、デフォルト番組が繰
り返して表示される。そして、番組選択キー31〜36
によって表示番組が変更された場合には、ステップ4
1、49、50の処理が行なわれることにより、その変
更後の番組が表示される。変更後の番組の最終ページが
表示されると、ステップ41、42、44、45、4
6、50の処理が行なわれることにより、再度デフォル
ト番組が繰り返して表示される。
【0116】したがって、第1RAM46に緊急番組の
受信データが保持されていない場合には、通常はデフォ
ルト番組が繰り返して表示され、番組選択キーによって
デフォルト番組以外の一般番組が選択されたときのみ、
デフォルト番組以外の番組が表示されることになる。
【0117】緊急番組が受信され、第1RAM46に緊
急番組の受信データが保持されると、ステップ41、4
9、50の処理が行なわれることにより、緊急番組が表
示される。緊急番組の最終ページが表示されると、ステ
ップ42、44、47、45、46、50の処理が行な
われることにより、デフォルト番組が表示される。デフ
ォルト番組の最終ページの表示が終了すると、ステップ
42、44、47、48、46、50の処理が行なわれ
ることにより、緊急番組が表示される。緊急番組の最終
ページの表示が終了すると、ステップ42、44、4
7、45、46、50の処理が行なわれることにより、
デフォルト番組が表示される。
【0118】第1RAM46に緊急番組の受信データが
保持されているときにおいて、番組選択キー31〜36
によって表示番組が変更された場合には、ステップ4
1、49、50の処理が行なわれることにより、その変
更後の番組が表示される。変更後の番組の最終ページの
表示が終了すると、ステップ42、44、47、48、
46、50の処理が行なわれることにより、緊急番組が
表示される。緊急番組の最終ページの表示が終了する
と、ステップ42、44、47、45、46、50の処
理が行なわれることにより、デフォルト番組が表示され
る。
【0119】したがって、第1RAM46に緊急番組の
受信データが保持されている場合には、緊急番組以外の
一般番組の最終ページが表示される毎に、緊急番組が表
示されることになる。
【0120】なお、データ保存処理において、緊急番組
の受信データ(緊急情報)を第1RAM46に保存する
際に、緊急情報とともにその緊急情報の受信日時に関す
る情報を第1RAM46に保存しておき、一般番組表示
処理において緊急番組を表示する際には、緊急情報とと
もにその緊急情報の受信日時を第1ディスプレイ21に
表示することが好ましい。
【0121】放送局側において、緊急番組の内容が更新
され、更新された内容の緊急番組が放送局から送られて
きた場合には、通常は、番組再構成によって、第1RA
M46内に保持されている緊急情報も新たな緊急情報に
更新される。しかながら、更新された内容の緊急番組が
放送局から送られてきた場合には、それまでに第1RA
Mに記憶されている緊急情報およびその受信日時に関す
る情報がそのまま保持された状態で、更新後の緊急情報
およびその受信日時に関する情報を第1RAMに記憶す
ることが好ましい。この場合には、一般番組表示処理に
おいて緊急番組を表示する際には、第1RAM46に保
持されている全ての緊急情報をその緊急情報の受信日時
とともに第1ディスプレイ21に表示することが好まし
い。
【0122】〔4−4〕CM番組表示処理の詳細な説明
【0123】図8は、メイン処理のステップ10のCM
番組表示処理の詳細な手順を示している。
【0124】CM番組は、1ページから60ページまで
存在するものとする。第2初期画面は、ベージ番号Mが
0であるとする。
【0125】まず、CM番組表示可否判別用カウンタK
4がリセット(K4=0)される(ステップ61)。次
に、ぺージ番号Mが1だけインクリメントされる(ステ
ップ62)。つまり、ぺージ番号Mが更新される。そし
て、更新後のページ番号Mが61であるか否かが判別さ
れる(ステップ63)。更新後のページ番号Mが61で
ある場合には、現在表示されているページは最終ページ
であるので、1ページ目を表示させるためにページ番号
Mとして1がセットされた後(ステップ64)、ステッ
プ65に移行する。更新後のページ番号Mが61でない
場合には、現在表示されているページは最終ページでは
ないので、ステップ65に移行する。
【0126】ステップ65では、ページ番号Mに相当す
るページのデータが第2RAM47に保存されているか
否かが判別される。ページ番号Mに相当するページのデ
ータが第2RAM47に保存されているときには、ペー
ジ番号Mに相当するページに対する表示可能時刻情報に
基づいて、現在時刻が当該ページを表示できる時刻範囲
内か否かが判別される(ステップ66)。現在時刻が当
該ページを表示できる時刻範囲内であると判別されたと
きには、ページ番号Mに相当するページが表示される
(ステップ67)。
【0127】上記ステップ65においてページ番号Mに
相当するページのデータが第2RAM47に保存されて
いない場合または上記ステップ66において現在時刻が
当該ページを表示できる時刻範囲外である場合には、ス
テップ68に移行し、CM番組表示可否判別用カウンタ
K4が1だけインクリメントされる。そして、カウンタ
K4の値が60であるか否かが判別される(ステップ6
9)。
【0128】カウンタK4の値が60でない場合には、
ステップ62に戻り、ステップ62以降の処理が再度行
なわれる。CM番組の全てのページが表示不能である場
合には、ステップ69において、カウンタK4の内容が
60となる。したがって、ステップ69において、カウ
ンタK4の内容が60であると判別されたときには、第
2初期画面が第2ディスプレイ22に表示される(ステ
ップ70)。そして、今回のCM番組表示処理は終了す
る。
【0129】〔5〕点滅処理の詳細な説明
【0130】図9は、点滅処理の手順を示している。
【0131】点滅処理は、図4のメイン処理のステップ
9において、第3カウンタK3に1500がセットされ
たときに実行される。第3カウンタK3に1500がセ
ットされると、第3カウンタK3の内容は、1msec
が経過する毎に1ずつデクリメントされる。
【0132】点滅処理においては、第3カウンタK3の
内容が1250になるのを待つ(ステップ81)。この
間に、CM番組表示処理によって、今回表示しようとす
るCM番組のページが第2ディスプレイ22に表示され
る。第3カウンタK3の内容が1250になると、第2
ディスプレイ22の表示メモリに、全画素値が白に対応
する画素値となるような画像情報が書き込まれる(ステ
ップ82)。これにより、第2ディスプレイ22が高い
輝度の表示とされる。
【0133】この後、第3カウンタK3の内容が100
0になるのを待つ(ステップ83)。第3カウンタK3
の内容が1000になると、第2ディスプレイ22の表
示メモリに、CM番組の今回の表示ページのデータが書
き込まれる(ステップ84)。これにより、第2ディス
プレイ22にCM番組の現表示ページが表示される。
【0134】この後、第3カウンタK3の内容が750
になると(ステップ85)、第2ディスプレイ22の表
示メモリに、全画素値が白に対応する画素値となるよう
な画像情報が書き込まれる(ステップ86)。
【0135】この後、第3カウンタK3の内容が500
になると(ステップ87)、第2ディスプレイ22の表
示メモリに、CM番組の今回の表示ページのデータが書
き込まれる(ステップ88)。
【0136】この後、第3カウンタK3の内容が250
になると(ステップ89)、第2ディスプレイ22の表
示メモリに、全画素値が白に対応する画素値となるよう
な画像情報が書き込まれる(ステップ90)。
【0137】この後、第3カウンタK3の内容が0にな
ると(ステップ91)、第2ディスプレイ22の表示メ
モリに、CM番組の今回の表示ページのデータが書き込
まれる(ステップ92)。そして、今回の点滅処理は終
了する。
【0138】つまり、CM番組の表示ページが切替えら
れた直後においては、第2ディスプレイ22が点滅する
ので、乗客はCM番組の表示ページが切替わったことを
知ることができる。
【0139】なお、上記実施の形態では、FM多重放送
受信機は、タクシーに乗客向けに搭載されているが、タ
クシー以外の乗物に乗客向けに搭載してもよい。さら
に、複数の人が集まる集会場、施設等に設置してもよ
い。
【0140】
【発明の効果】この発明によれば、緊急番組が受信済で
ある場合に、緊急番組以外の一般番組の最終ページの表
示が終了する毎に、緊急番組を表示させることができ
る。
【0141】また、この発明によれば、緊急番組が受信
済である場合に、緊急番組以外の一般番組の最終ページ
の表示が終了する毎に、緊急番組に含まれている緊急情
報をその受信日時とともに表示させることができるデー
タ放送受信機を提供することを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】システム全体の構成を示す模式図である。
【図2】FM多重放送受信機の外観を示す正面図であ
る。
【図3】FM多重放送受信機の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】CPUによるメイン処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【図5】メイン処理におけるデータ保存処理の詳細な手
順を示すフローチャートである。
【図6】メイン処理における表示番組切替処理の詳細な
手順を示すフローチャートである。
【図7】メイン処理における一般番組表示処理の詳細な
手順を示すフローチャートである。
【図8】メイン処理におけるCM番組表示処理の詳細な
手順を示すフローチャートである。
【図9】点滅処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】DARCの文字・図形の符号化方式を表す階
層構造を示す模式図である。
【図11】DARCのフレーム構成を示す模式図であ
る。
【図12】階層3のデータパケットの構成を示す模式図
である。
【図13】階層5の番組データの構成を示す模式図であ
る。
【図14】番組データヘッダの構成を示す模式図であ
る。
【図15】番組管理データのデータユニットの構成を示
す模式図である。
【図16】ページデータヘッダの構成を示す模式図であ
る。
【図17】ページデータのデータユニットの構成を示す
模式図である。
【符号の説明】
11 FM文字多重放送編成・送出設備 12 FM音声出力装置 13 一般番組作成・編集装置 14 CM番組作成・編集装置 20 FM多重放送受信機 21 第1ディプレイ 22 第2ディプレイ 31〜36 番組選択キー 41 FMチューナ 42 BPF 43 LMSK復調回路 44 誤り訂正回路 45 CPU 46 第1RAM 47 第2RAM 48 ROM 49 漢字ROM 50 一時記憶RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三藤 洋徳 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 北森 豊 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 鈴木 勢治 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 瀬戸 昌宏 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機ソフトウエア株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緊急時に放送される緊急番組と緊急番組
    以外の複数の一般番組とを含むデータ放送番組を表示す
    るための表示器、 データ放送番組の受信データを保持するための記憶手
    段、 記憶手段に受信データが記憶されている緊急番組以外の
    複数の一般番組のうちから表示すべき番組として設定さ
    れた1つの一般番組を表示器に表示させる第1表示制御
    手段、および第1表示制御手段によって表示器に表示さ
    れている1つの一般番組の最終ページの表示が終了した
    ときには、記憶手段に緊急番組の受信データが保持され
    ているか否かを判別し、記憶手段に緊急番組の受信デー
    タが保持されているときには、当該緊急番組を表示器に
    表示させる第2表示制御手段、 を備えているデータ放送受信機。
  2. 【請求項2】 緊急時に放送される緊急番組と緊急番組
    以外の複数の一般番組とを含むデータ放送番組を表示す
    るための表示器、 データ放送番組の受信データを保持するための記憶手
    段、 緊急番組以外の複数の一般番組のうちから、表示すべき
    番組を選択するための番組選択キー、 常時は、複数の一般番組のうち予め定められた1つのデ
    フォルト番組を繰り返し表示器に表示させる手段、 番組選択キーによって表示される番組が選択されたとき
    には、選択された番組を表示器に表示させる手段、 緊急番組が受信されて、当該緊急番組の受信データが記
    憶手段に記憶されたときには、当該緊急番組を表示器に
    表示させる手段、 表示器に現在表示されている1番組の最終ページの表示
    が終了するごとに、記憶手段に緊急番組が保存されてお
    りかつ現在表示されている番組が緊急番組以外の一般番
    組であるという条件が満たされているか否かを判別する
    手段、 表示器に現在表示されている1番組の最終ページの表示
    が終了したときに、上記条件が満たされている場合に
    は、記憶手段に受信データが記憶されている緊急番組を
    表示器に表示させる手段、および表示器に現在表示され
    ている1番組の最終ページの表示が終了したときに、上
    記条件が満たされていない場合には、デフォルト番組を
    表示器に表示させる手段、 を備えているデータ放送受信機。
  3. 【請求項3】 緊急番組が受信されたときには、受信さ
    れた緊急情報とともに緊急情報の受信日時に関する情報
    が記憶手段に記憶され、緊急番組が表示器に表示される
    ときには、緊急情報とともにその緊急情報の受信日時が
    表示される請求項1および2のいずれかに記載のデータ
    放送受信機。
  4. 【請求項4】 緊急番組の緊急情報が更新された場合に
    おいても、それまでに記憶手段に記憶されている緊急情
    報およびその受信日時に関する情報がそのまま保持され
    た状態で、更新後の緊急情報およびその受信日時に関す
    る情報が記憶手段に記憶される請求項3に記載のデータ
    放送受信機。
  5. 【請求項5】 データ放送番組がFM多重放送番組であ
    る請求項1、2、3および4のいずれかに記載のデータ
    放送受信機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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