JP3675515B2 - 文字多重放送受信機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、文字多重放送を受信する受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
FM放送において、「FM文字多重放送」と呼ばれ、本来の音声放送の番組と一緒に、文字情報などのデータを多重化して送信することが実現化されている。そして、そのFM文字多重放送を受信して、LCD(液晶表示素子)などの表示素子に文字情報などを表示できるFM受信機も市販されるに至っている。
【0003】
このFM文字多重放送は、移動受信が可能で、DARC方式と呼ばれ、文字情報などのデジタルデータの多重化の規格は、副搬送周波数が76kHz、伝送レイトが16kビット/秒、変調方式がLMSK、誤り訂正方式が(272,190)短縮化差集合巡回符号による積符号とされている。
【0004】
そして、文字情報などの番組サービスとしては、レベル1、2、3の区別がある。これらは、いずれも、ドット表示により文字情報などを提示(表示)するものであるが、レベル1は、ヘッダ部を含んで15.5文字×2.5行の表示が可能な受信機に向けたサービスで、情報は文字である。また、レベル2は、ヘッダ部を含んで15.5文字×8.5行の表示が可能な受信機に向けたサービスで、情報は文字および図形である。さらに、レベル3は、CD−ROMなどにより詳細な地図を表示できる受信機、すなわち、ナビゲーションシステムに向けた交通情報のサービスである。
【0005】
そして、レベル1の番組サービスとしては、ニュース、天気予報、交通情報、エンターテインメントおよび主な補完番組などが考えられている。この場合、エンターテインメントは、占い、リスナー伝言板、クイズ、タウン情報などを提供するものである。
【0006】
また、主な補完番組は、例えば本来の音声放送番組が音楽番組であるときに、その曲名、演奏者名、リクエストのときの電話番号・FAX番号などのような番組の補完情報を提供するものである。なお、以下においては、主な補完番組を「番組情報」または「番組連動」と称する。
【0007】
さらに、上記以外の番組サービスとして、緊急の必要性があるときに随時提供される「緊急情報」も考えられている。
【0008】
図4は、上記のFM文字多重放送において多重化されるLMSK信号のフレーム構成を示す。このLMSK信号の1フレームは272ブロックで構成され、それぞれのブロックは288ビットとされている。
【0009】
また、1フレームは、190個のデータパケットのブロックと、82個の縦方向のパリティパケットのブロックとに分けられ、縦方向のパリティパケットのブロックは分散されて送出される。
【0010】
そして、各ブロックの先頭には、16ビットのBIC(ブロック識別符号)が付加される。ただし、BICとしては4種類のものが用いられ、これにより各パリティパケットが区別されるとともに、フレームの先頭が識別される。
【0011】
また、データパケットのブロックは、BICに続いて176ビットのデータパケットを有し、そのあとに14ビットのCRC符号が付加され、これに続いて82ビットの横方向のパリティチェック符号を有する。
【0012】
この場合、CRC符号は、積符号による誤り訂正後の残留誤りを検出するために付加される。また、縦方向のパリティパケットのブロックは、BICに続いて272ビットの縦方向のパリティパケットを有するものとされている。
【0013】
さらに、各データパケットは、図5に示すように、32ビットのプリフィックスと、これに続く144ビットのデータブロックとから構成されている。
【0014】
このプリフィックスは、図6に示すように、サービス識別符号、復号識別フラグ、情報終了フラグ、更新フラグ、番組番号、ページ番号、データリンク符号、およびデータパケット番号から構成されている。
【0015】
また、サービス識別符号は、4ビットで、番組内容などを識別するものである。そして、レベル1に関しては、「1」が逐次受信処理用の一般情報、「2」が記録受信処理用の一般情報、「4」が交通情報、とされている。
【0016】
この場合、逐次受信処理とは、受信機において番組データまたはページデータの最初のデータパケットが着信し次第、提示の復号処理を開始するモードであり、記録受信処理とは、番組データまたはページデータの全データを受信記録してデータグループごとのCRC符号による誤り訂正処理を行ったのちに初めて提示の復号処理を開始するモードである。
【0017】
そして、送信側において受信側における提示のタイミングをとる必要がある番組や、データグループの最終パケットが得られてから復号処理を始めたのでは提示が間に合わないような番組のときには、逐次受信処理とされる。
【0018】
また、復号識別フラグは、1ビットで、受信機の誤り訂正回路が横方向のみの復号によりデータを出力する場合には“1”とされ、横方向および縦方向の複合後にデータを出力する場合には“0”とされる。
【0019】
そして、逐次受信処理で、復号識別フラグが“0”の場合には、受信機は、それぞれのデータパケットの先頭のBICを受信してから302パケット後のデータパケットの先頭のBICの時点で、それぞれのデータパケットについての提示のための復号処理を行うように、規定されている。
【0020】
また、情報終了フラグは、1ビットで、あるデータグループ番号で送出するデータグループが終了する場合には“1”とされ、そうでない場合には“0”とされる。さらに、更新フラグは、2ビットで、データグループが更新されるごとに1ずつインクリメントされる。また、番組番号は8ビット、ページ番号は6ビットで、両者によりデータグループ番号が形成される。
【0021】
さらに、データリンク符号は、2ビットで、1つのデータグループに属すべきデータを、パケット数がデータパケット番号の最大値を超えるような大容量のデータであるなどのために、最大で4つのデータグループに分割して、データリンク符号が異なる、同一のデータグループ番号により送信する場合に、各データグループの間で0→1→2→3の順にリンクさせる符号である。
【0022】
なお、データリンク符号を除くデータパケット番号は、8ビットで、「0」から順に割り当てられる。
【0023】
さらに、番組番号は0から255までとされ、その「0」には「総目次」が割り付けられ、主な補完番組(番組情報ないし番組連動)には「254」が、緊急情報には「255」が、それぞれ割り付けられている。
【0024】
また、ページ番号は1から62までとされ、すなわち、1番組は最大62ページとされている。そして、1ページは、1データグループに相当し、1データグループは、1つまたは複数のデータブロックで構成される。
【0025】
そして、レベル1においては、1ページは、一般には15.5文字×2.5行の表示書式とされるが、15.5文字×8.5行の表示書式とすることもできる。また、この場合の文字データは、JISコードによって表示する文字を指定するものとされている。
【0026】
このレベル1に対応する受信機は、上述したように、かつ、図7に示すように、例えばLCD1として、15.5文字×2.5行の表示が可能な表示画面1aを有するものが用いられる。ただし、その表示画面1aのうちの左下側の15文字×2行の部分1bが本文表示領域とされ、斜線を付した上側の0.5行および右側の0.5文字の部分1cはヘッダ文表示領域とされる。
【0027】
そして、受信機は、ステレオコンポジット信号とともにLMSK信号を受信し、そのLMSK信号から上記の文字データをデコードして、バッファメモリに書き込むようにされる。
【0028】
さらに、受信機またはこれを遠隔制御するリモコン送信機には、「総目次」キーが設けられ、これを操作することによって、受信機は、図8(A)に示すように、表示画面1aに、総目次(メインメニュー)を提示するようにされる。ただし、図8(A)は、総目次が複数ページにわたり、または8.5行の表示書式とされ、そのうちの最初の1ページ、または最初の2.5行が表示された状態である。
【0029】
また、受信機またはリモコン送信機には、さらに「ページ(画面)送り」キーが設けられ、これを操作することによって、図8(B)に示すように、表示画面1aには、次のページ、または8.5行の表示書式とされたページの次の2行が表示されるようにされる。
【0030】
そして、ユーザーが総目次の中から見ようとする項目の番号を選択決定すると、さらに、その選択決定された項目についての目次が提示されるようにされる。例えば、ユーザーが総目次の中から「3.天気予報」を選択した場合、図9に示すように、「1.今日の天気」、「2.明日の天気」というような目次が提示される。
【0031】
さらに、ユーザーがその目次の中から見ようとする項目の番号を選択決定すると、その選択決定された項目についての最初のページが提示されるようにされる。例えば、ユーザーが上記の目次の中から「1.今日の天気」を選択した場合、図10に示すように、「今日の天気」についての具体的な文字情報が提示される。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、自動車などで移動する場合、その移動先におけるFM局の周波数が分からないことがある。また、周波数がわかっても、すべてのFM局で、文字多重放送を実施しているわけではない。さらに、文字多重放送を実施しているFM局であっても、時間帯によっては、文字多重放送を休止していることがある。
【0033】
したがって、文字放送を受信する場合には(文字放送を見る場合には)、
(1) FM局を選局する。
(2) しばらくの間、文字が表示されるかどうかを見ながら待つ。
(3) 文字が表示されなければ、(1)項に戻る。
という操作を繰り返さなければ、ならない。
【0034】
しかし、(1)〜(3)項のような操作はめんどうである。まして、自動車の運転中に交通情報を知りたいようなときには、(1)〜(3)項のような操作をできないことがある。
【0035】
この発明は、このような問題点を解決しようとするものである。
【0036】
【課題を解決するための手段】
この発明においては、
文字多重放送を受信するシンセサイザ方式の受信回路と、
この受信回路により受信された文字データにしたがって文字の表示を行う表示素子と、
現在選局されている周波数で上記文字多重放送が行われているかどうかを判定する回路と、
所定の期間を測るタイマと、
スキャンキーとを有し、
上記スキャンキーを操作した場合には、
受信バンドを所定の周波数ステップでスキャンしていくとともに、
このスキャン時における各受信周波数ごとに、上記文字多重放送を受信できるかどうかの判定を、上記判定する回路により上記所定の期間にわたって実行し、
この所定の期間内に、上記文字多重放送を受信できたと上記判定する回路が判定したときには、その周波数で上記スキャンを停止するとともに、
このとき受信される上記文字データを上記表示素子に表示し、
上記スキャンが、上記受信バンドの最高周波数まで進んでも上記文字多重放送を受信できないときには、上記表示素子に上記文字多重放送を受信できなかったことを表示するとともに、
受信周波数を上記スキャンの開始前の周波数に復帰させる
ようにした文字多重放送受信機
とするものである。
【0037】
【作用】
一度、キーを操作すると、受信バンドのスキャンが開始され、文字多重放送の実施局でスキャンが停止し、以後、その実施局の選局状態となる。
【0038】
【実施例】
図1は、この発明を、車載用のFM受信機に適用した場合の信号系の一例を示す。すなわち、アンテナ11により受信されたFM信号が、シンセサイザ方式のチューナ回路12に供給されて目的とする周波数の放送局が選局されるとともに、そのFM信号が中間周波信号に変換され、この中間周波信号が中間周波アンプ13を通じてFM復調回路14に供給される。
【0039】
こうして、復調回路14からは、ステレオの左および右チャンネルのオーディオ信号L、Rの加算信号(L+R)と、その差信号(L−R)により平衡変調されたDSB信号と、パイロット信号と、上述したFM文字多重放送におけるLMSK信号との周波数多重化信号が取り出される。
【0040】
そして、この周波数多重化信号がステレオ復調回路15に供給され、加算信号(L+R)およびDSB信号からオーディオ信号L、Rが復調され、これら信号L、Rがアンプ16L、16Rを通じて左および右チャンネルのスピーカ17L、17Rに供給される。
【0041】
さらに、このFM受信機には、チューナ回路12における選局およびFM文字多重放送による文字の表示を実行するため、マイクロコンピュータ20が設けられている。
【0042】
すなわち、このマイクロコンピュータ20は、プログラムを実行するためのCPU21と、ROM22と、ワークエリア用のRAM23と、FM文字多重放送のデータの受信バッファ用のRAM24とを有する。この場合、ROM22には、各種のルーチンおよび所定の文字列(文章)を表示するためのデータが書き込まれているとともに、そのルーチンの一部として、例えば図3に示す選局ルーチン100が設けられる。
【0043】
そして、これらメモリ22〜24はシステムバス29を通じてCPU21に接続されるとともに、バス29には、インターフェイス回路(ポート)25〜28が接続される。
【0044】
そして、インターフェイス回路25からチューナ回路12に選局用のデータが供給され、その選局が実行される。また、復調回路14からの復調信号が、デコーダ回路41に供給されてLMSK信号からFM文字多重放送におけるデータがデコードされて取り出され、このデータがインターフェイス回路26を通じてRAM24に書き込まれ、RAM24のデータは、常に最新のデータで更新される。
【0045】
また、インターフェイス回路27には、ノンロックタイプのプッシュスイッチにより構成された各種の操作キー42が接続され、そのキー出力がマイクロコンピュータ20に取り込まれる。こうして、キー42のうちの任意のキーを押すと、その押されたキーがCPU21により判別され、その押されたキーに対応する処理が実行される。
【0046】
ただし、FM受信機が車載用の場合には、その操作パネルは狭くて多数の操作キーを配置することはできないので、この例においては、キー42は、操作頻度の高いキーおよび重要性の高いキーのみとされ、その他の操作はリモコン(遠隔操作)により行うようにされている。
【0047】
このため、インターフェイス回路27には、リモコンの受信回路43も接続される。この例においては、そのリモコンは赤外線式とされているものであり、受信回路43は、リモコンの送信機60からの赤外線を受光する受光素子と、この受光素子からのリモコン信号をデコードするデコーダ回路とを有する。
【0048】
また、リモコンの送信機60にもノンロックタイプのプッシュスイッチにより構成された各種の操作キー62(62A〜62N)が設けられる。このキー62の一部はキー42と機能が重複するが、キー62のうちの任意のキーを押すと、その押されたキーに対応するデータが形成され、これが赤外線に変換されてFM受信機へと送信される。
【0049】
そして、FM受信機においては、送信機60から送信されてきた赤外線が受信回路43により受信されてもとのデータが取り出され、このデータがインターフェイス回路27に供給される。こうして、キー42を押した場合と同様、キー62を押した場合も、その押されたキーに対応する処理がマイクロコンピュータ20により実行される。なお、以下においては、送信機60のキー62を使用した場合により、各部の動作を説明する。
【0050】
また、インターフェイス回路28からアンプ16L、16Rにミューティングの制御信号が供給される。
【0051】
さらに、バス29には、FM文字多重放送により送られてきた文字コードを表示データに変換するためのフォントデータを有するフォントROM(キャラクタジェネレータ)31が接続されるとともに、表示用のメモリ32と、ディスプレイコントローラ33とが接続され、このコントローラ33に、表示素子として、例えばLCD50が接続されている。
【0052】
この場合、LCD50は、この例においては、上述したLCD1と同様に構成され、15.5文字×2.5行の表示能力を有するものとされている。そして、メモリ32は、LCD50のドット表示方式に対応してビットマップ方式とされ、1画面分の容量を有する。
【0053】
そして、RAM24に保持されている文字コードがCPU21により読み出され、この読み出された文字コードが、ROM31のフォントデータを使用して表示データに変換され、この表示データが、メモリ32に書き込まれる。また、このとき、コントローラ33により、メモリ32の表示データが繰り返し読み出されるとともに、表示信号に変換されてLCD50に供給される。したがって、LCD50には、CPU21がRAM24から読み出した文字コードの文字が表示される。
【0054】
図2は、チューナ回路12の一例を示す。このチューナ回路12はシンセサイザ方式に構成されているもので、アンテナ11からの受信信号が、電子同調方式のアンテナ同調回路121に供給されて目的とする周波数fRXの放送波信号SRXが取り出され、この信号SRXが、高周波アンプ122を通じてミキサ回路123に供給される。
【0055】
また、VCO81から周波数fLOが、例えば、
fLO=fRX−fIF〔kHz〕 ・・・ (4)
fIFは中間周波数で、例えば、fIF=10.7MHz
の発振信号SLOが取り出され、この信号SLOがミキサ回路123に局部発振信号として供給され、信号SRXは中間周波信号SIF(中間周波数fIF)に周波数変換される。そして、この中間周波信号SIFが、上記のように中間周波アンプ13に供給される。
【0056】
また、このとき、VCO81は、回路82〜85とともに、PLL124を構成している。すなわち、VCO81からの信号SLOが、可変分周回路82に供給されて1/Nの周波数に分周され、この分周信号が位相比較回路83に供給されるとともに、発振回路84から基準周波数、例えば周波数100kHzの発振信号が取り出され、この発振信号が比較回路83に供給され、その比較出力がローパスフィルタ85を通じてVCO81にその制御電圧として供給される。また、フィルタ85の出力電圧が、同調回路121に選局電圧として供給される。
【0057】
したがって、定常状態においては、分周回路82からの分周信号と、発振回路84の発振信号とは周波数が等しいので、このときの発振信号SLOの周波数fLOは、
fLO=N×0.1〔MHz〕 ・・・ (5)
となり、(4)、(5)式から
Figure 0003675515
となる。
【0058】
したがって、分周比Nを、653〜793の間において「1」ずつ変化させれば、局部発振周波数fLOが、65.3MHz〜79.3MHzの間を100kHzの周波数ステップで変化するので、受信周波数fRXは、FM放送波帯、すなわち、76MHz〜90MHzの周波数帯を100kHzの周波数ステップで、かつ、分周比Nに対応して変化することになる。
【0059】
このような構成において、キー62(あるいは42)のうちのスキャンキー62Aを押すと、ルーチン100が実行され、文字多重放送を実施中のFM局が自動的に選局される。
【0060】
すなわち、スキャンキー62Aを押すと、CPU21の処理がルーチン100のステップ101からスタートし、次にステップ102において、分周回路82における現在の分周比Nが、RAM23に退避され、その後、ステップ103において、インターフェイス回路28を通じてアンプ16L、16Rのミューティングがオンとされ、続いて、ステップ104において、分周比Nが最小値653とされる。
【0061】
次にステップ111において、分周比N(今の場合、N=653)が、インターフェイス回路25を通じて分周回路83にセットされ、チューナ回路12は、分周比Nに対応した周波数fRX(今の場合、最低周波数76MHz)の選局状態とされる。
【0062】
続いて、処理はステップ112に進み、このステップ112において、受信したFM局が文字多重放送を行っているかどうかの判定期間を規定するタイマがセットされ、次に、ステップ113において、現在選局されている周波数fRXで、文字多重放送が行われているかどうかが判定される。この判定は、例えば、フレームにおける横方向の誤り訂正の結果と、データパケットにおけるCRCの結果とが、ともに正常と認められるパケットを受信できるかどうかにより、行われる。
【0063】
そして、文字多重放送が行われていないと判定されたときには、処理はステップ113からステップ114に進み、このステップ114において、ステップ112にセットされたタイマが所定の時間、例えば10秒を越えたかどうかがチェックされ、越えていないときには、処理はステップ114からステップ113に戻る。
【0064】
したがって、ステップ113、114により、例えば10秒の間、現在、選局している周波数fRXで、文字多重放送が行われているかどうかが判定されることになる。
【0065】
そして、10秒たっても、文字多重放送が行われていないと判定されたときには、ステップ112でセットされたタイマがタイムオーバーとなるが、すると、処理は、ステップ114からステップ115に進み、このステップ115において、現在の分周比Nが最大値であるかどうかがチェックされ、すなわち、現在の受信周波数fRXが受信バンドの最高周波数であるかどうかがチェックされる。
【0066】
そして、分周比Nが最大値に達していないときには、処理はステップ115からステップ116に進み、このステップ116において、分周比Nが「1」だけインクリメントされ、その後、処理はステップ111に戻る。
【0067】
したがって、以後、ステップ111〜116が繰り返され、チューナ回路12の選局周波数fRXは、分周比Nに対応して100kHzずつ高くなっていく。すなわち、受信バンドに対して、最低周波数からスキャンが行われていく。
【0068】
そして、ある受信周波数fRXのとき、文字多重放送が受信されると、これがステップ113において検出され、処理はステップ113からステップ121に進み、このステップ121において、アンプ16L、16Rのミューティングがオフとされ、その後、ステップ122において、このルーチン100を終了する。
【0069】
したがって、以後、ステップ113で文字多重放送であることを判定したFM局の選局状態が続くので、LCD50には、そのFM局による文字多重放送の番組が表示される。
【0070】
なお、受信バンドの最高周波数までスキャンが進んでも、文字多重放送を受信できないときには、このとき、分周比Nが最大値793になっているとともに、これがステップ115において検出される。
【0071】
そして、処理はステップ115からステップ131に進み、このステップ131において、ROM22に用意されている文字列の文字コードがROM31のフォントデータにより表示データに変換され、この表示データがメモリ32に供給され、この結果、LCD50には、例えば、「文字放送はありません」の文字列が表示される。
【0072】
続いてステップ132において、ステップ102によりRAM23に退避した分周比Nが分周回路82にセットされて、このルーチン100がスタートしたとき、すなわち、スキャンキー62Aを押したときに受信していたFM局が選局され、その後、ステップ133において、アンプ16L、16Rのミューティングがオフとされてから、ステップ134において、このルーチン100を終了する。
【0073】
こうして、このFM受信機によれば、スキャンキー62Aを押すと、文字多重放送を実施しているFM局を自動的にサーチして選局する。したがって、自動車で移動した場合に、その移動先におけるFM局の周波数が分からなくても、あるいは、すべてのFM局で、文字多重放送を実施しなくても、さらには、時間帯によって、文字多重放送を休止していることがあっても、文字多重放送が行われていれば、その放送を見ることができる。しかも、そのために、めんどうな操作が不要である。
【0074】
【発明の効果】
この発明によれば、所定のキーを操作すると、文字多重放送を実施しているFM局を自動的にサーチして選局する。したがって、自動車で移動した場合に、その移動先におけるFM局の周波数が分からなくても、文字多重放送が行われていれば、その文字放送を見ることができる。しかも、そのために、めんどうな操作が不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例を示す系統図である。
【図2】この発明の一部の一例を示す系統図である。
【図3】この発明の一例を示すフローチャートである。
【図4】信号フォーマットを説明するための図である。
【図5】信号フォーマットを説明するための図である。
【図6】信号フォーマットを説明するための図である。
【図7】表示画面を説明するための図である。
【図8】表示画面を説明するための図である。
【図9】表示画面を説明するための図である。
【図10】表示画面を説明するための図である。
【符号の説明】
12 チューナ回路
13 中間周波アンプ
14 FM復調回路
15 ステレオ復調回路
20 マイクロコンピュータ
21 CPU
22 ROM
23 RAM(ワークエリア用)
24 RAM(受信バッファ用)
31 フォントROM(キャラクタジェネレータ)
32 メモリ(表示用)
33 ディスプレイコントローラ
41 デコーダ回路
42 操作キー
43 受信回路(リモコン用)
44 形成回路(ビープ音信号用)
50 表示素子
60 送信機(リモコン用)
62 操作キー
100 選局ルーチン

Claims (1)

  1. 文字多重放送を受信するシンセサイザ方式の受信回路と、
    この受信回路により受信された文字データにしたがって文字の表示を行う表示素子と、
    現在選局されている周波数で上記文字多重放送が行われているかどうかを判定する回路と、
    所定の期間を測るタイマと、
    スキャンキーとを有し、
    上記スキャンキーを操作した場合には、
    受信バンドを所定の周波数ステップでスキャンしていくとともに、
    このスキャン時における各受信周波数ごとに、上記文字多重放送を受信できるかどうかの判定を、上記判定する回路により上記所定の期間にわたって実行し、
    この所定の期間内に、上記文字多重放送を受信できたと上記判定する回路が判定したときには、その周波数で上記スキャンを停止するとともに、
    このとき受信される上記文字データを上記表示素子に表示し、
    上記スキャンが、上記受信バンドの最高周波数まで進んでも上記文字多重放送を受信できないときには、上記表示素子に上記文字多重放送を受信できなかったことを表示するとともに、
    受信周波数を上記スキャンの開始前の周波数に復帰させる
    ようにした文字多重放送受信機。
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