JPH10275413A - ターンテーブル装置 - Google Patents

ターンテーブル装置

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JPH10275413A
JPH10275413A JP9080865A JP8086597A JPH10275413A JP H10275413 A JPH10275413 A JP H10275413A JP 9080865 A JP9080865 A JP 9080865A JP 8086597 A JP8086597 A JP 8086597A JP H10275413 A JPH10275413 A JP H10275413A
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JP
Japan
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turntable
information recording
spindle shaft
disk
fixed
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JP9080865A
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English (en)
Inventor
Koji Mimori
幸治 三森
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報記録媒体の回転により発生する遠心力で
ターンテーブルが芯ズレ方向に弾性変移可能なようにス
ピンドル軸に弾性を付与し、ディスクの重心に倣って情
報記録媒体が回転できるようにする。 【解決手段】 スピンドル軸15のターンテーブル13
が固定される固定部16近傍及びモータ本体14の支持
部14a近傍に、ターンテーブル13に装着された情報
記録ディスクDの回転により発生する遠心力で弾性変形
を与えてターンテーブル13を情報記録ディスクDの重
心に倣って回転させる首細部17a,17bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(コンパクト
ディスク)、CD−ROM(リードオンリメモリ)等の
情報記録ディスクを情報記録媒体として用いるCDドラ
イブ装置、CD−ROMドライブ装置等の電子機器に使
用されるものであって、これらの情報記録媒体を装着し
て回転駆動するターンテーブル装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、光ディスクや光磁気ディ
スク等の情報記録ディスクを情報記録媒体として用いて
情報信号の記録及び/又は再生を行うディスク記録再生
装置に用いられるターンテーブル装置としては、例え
ば、図9に示すようなものが知られている。この図9に
示すターンテーブル装置1は、CD−ROMを情報記録
媒体として用いるCD−ROMドライブ装置に使用され
ているもので、スピンドルモータ2とターンテーブル3
とを備えている。
【0003】このターンテーブル装置1のスピンドルモ
ータ2は、シャーシ6等に固定されるモータ本体4と、
このモータ本体4に回転自在に支持されるスピンドル軸
5とを有し、スピンドル軸5の先端部にはターンテーブ
ル3が固定されている。このターンテーブル3は、情報
記録ディスクDのセンタ穴dに嵌合されるディスク嵌合
部3aと、情報記録ディスクD下面のセンタ穴d周縁部
を支えるディスク支持部3bとを有している。このター
ンテーブル3の中央部に設けられた貫通穴にスピンドル
軸5の先端部が圧入され、これにより、ターンテーブル
3がスピンドル軸5に固定されて一体的に回転駆動され
る。
【0004】このようなターンテーブル装置1におい
て、ターンテーブル3に装着される情報記録ディスクD
の重心の芯ズレやセンタリングの芯ズレは、情報信号の
書込み精度や読出し精度に大きな影響を与えるものであ
り、その影響が大きいときには記録不良や再生不良を生
じることになる。この情報記録ディスクDとして用いら
れるCD−ROMは、音楽用CDと同様の構造を有し且
つ極めて簡単に製造できる情報記録媒体であって、ディ
スク自体の芯ズレは100μm程度と比較的小さいが、
これをターンテーブル3に装着すると、ターンテーブル
3の精度と相乗されて情報記録ディスクDの実質的な芯
ズレが300μm程度まで大きくなる。
【0005】このように情報記録ディスクDの実質上の
芯ズレが大きくなると、この偏芯量に基づく遠心力によ
って偏加重が生じ、この偏加重はディスク回転数の2乗
に比例するために、スピンドル軸5の軸受に大きな加重
をかけると共に、振動を発生させて機器に悪影響を及ぼ
すことになる。例えば、情報記録ディスクDの偏加重を
1g・cmとしたとき、ディスク回転数が2000〜8
00rpmの4倍速機においては、最大回転数2000
rpmにて約130gの偏加重が軸受に掛かることにな
る。このような低速回転の場合には、情報記録ディスク
Dの偏加重の値が比較的小さいために、この偏加重を受
けるスピンドル軸5の影響も比較的小さくて済むことに
なる。
【0006】これに対して、ディスク回転数が4000
〜1600rpmの8倍速機になると、最大回転数40
00rpmにおいて約4倍の500gの偏加重がスピン
ドル軸5に掛かることになり、また、ディスク回転数が
6000〜2400rpmの12倍速機になると、最大
回転数6000rpmにおいて約9倍の1200gの偏
加重がスピンドル軸5に掛かることになる。そして、デ
ィスク回転数が8000〜3200rpmの16倍速機
になると、最大回転数8000rpmにおいて約16倍
の2100gの偏加重がスピンドル軸5に掛かることに
なる。
【0007】このような偏加重を生じさせる情報記録デ
ィスクDの芯ズレは、光ピックアップ装置に備えられた
サーボ制御機構によってサーボ的に吸収する必要がある
ため、そのサーボ制御を行う光ピックアップ装置の負荷
が増加する。その一方、このターンテーブル装置が使用
されているCD−ROMドライブ装置その他の電子機器
において、スピンドルモータ2の性能については更なる
高速化、小型化の要請があり、より一層高性能のものが
要望されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のターンテーブル装置においては、スピンドル
軸5が1本の真っ直ぐな軸部材によって形成されてお
り、その材質を変えて剛性を高めたり軸径を太くして剛
性を高めたりして、スピンドル軸5の剛性を一定以上に
維持するように構成されていたため、ターンテーブル3
の寸法精度について高精度のものが要求されており、そ
のために歩留りが悪くなって不経済になっているという
課題があった。
【0009】しかも、ターンテーブル3に対する情報記
録ディスクDの実質的な芯ズレを光ピックアップ装置の
サーボ制御機構によってサーボ的に吸収する必要がある
ことからサーボ制御機構の負荷が増加し、従って、モー
タ等の駆動源について高出力のものが必要となり、コス
トアップを招くと共に装置の小型化を図ることが困難で
あるという課題もあった。
【0010】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、情報記録媒体の回転により発生す
る遠心力でターンテーブルが芯ズレ方向に弾性変移可能
なようにスピンドル軸に弾性を付与し、ディスクの重心
に倣って情報記録媒体が回転できるように構成すること
により、上記課題を解決することができるターンテーブ
ル装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述したよう
な課題等を解決し、上記目的を達成するために、スピン
ドル軸の少なくともターンテーブルが固定される固定部
近傍及びモータ本体の支持部近傍に、ターンテーブルに
装着された情報記録媒体の回転により発生する遠心力で
弾性変形を与えてターンテーブルを情報記録媒体の重心
に倣って回転させる低剛性部を設けたことを特徴として
いる。
【0012】本発明は、上述のように構成したことによ
り、スピンドル軸及びターンテーブルと一体に情報記録
媒体が回転すると、その回転数に応じて発生する遠心力
に基づく偏加重がターンテーブルに作用することによ
り、スピンドル軸の固定部近傍及び支持部近傍に設けた
低剛性部によってスピンドル軸が弾性変形し、ターンテ
ーブルが情報記録媒体の重心に倣って回転するようにな
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1〜図8は本発明の例を示
すもので、図1〜図3は第1の例に係るターンテーブル
装置の正面図及び動作説明図、図4は第2の例に係るタ
ーンテーブル装置の正面図、図5は第3の例に係るター
ンテーブル装置の正面図、図6は本発明のターンテーブ
ル装置が用いられたCD−ROMドライブ装置を備えた
ディスク再生装置の全体構成を示す断面図、図7は図6
のディスク再生装置における情報記録ディスクの非チャ
ッキング状態を示す断面図、図8は同じく情報記録ディ
スクのチャッキング状態を示す断面図である。
【0014】第1の例のターンテーブル装置10は、情
報記録媒体としての情報記録ディスクの一具体例を示す
CD−ROMが用いられるCD−ROMドライブ装置に
使用して好適なものであるが、CDドライブ装置やMD
ドライブ装置その他の電子機器に適用できることは勿論
である。このターンテーブル装置10は、スピンドルモ
ータ12とターンテーブル13とを備えている。
【0015】スピンドルモータ12は、メカシャーシ1
1に直接又はプリント基板等の支持基板を介して固定さ
れるモータ本体14と、このモータ本体14に回転自在
に支持されているスピンドル軸15とを有している。こ
のスピンドルモータ12のスピンドル軸15はモータ本
体14の一側から突出され、メカシャーシ11の挿通穴
11aを貫通して上方に突出された先端部15aには、
圧入等の固着手段によってターンテーブル13が一体的
に嵌合固定されている。
【0016】このスピンドル軸15のターンテーブル1
3が固定される固定部16の下側近傍及びモータ本体1
4の支持部14aの上側近傍には、低剛性部の一具体例
を示す首細部17a,17bがそれぞれ設けられてい
る。これらの首細部17a,17bは、周方向に連続す
る一定幅の環状溝によって形成される小径部からなり、
このように軸径を細くして他の部分よりも剛性を低く設
定することにより、各首細部17a,17bにおいて、
回転する情報記録ディスクDの遠心力に基づく偏加重の
作用によって曲げ弾性変形が容易に生じうるようにして
いる。
【0017】このスピンドル軸15に固定されるターン
テーブル13は、情報記録ディスクDの中央部に設けら
れたセンタ穴dに着脱可能に嵌合されるディスク嵌合部
18と、情報記録ディスクDのセンタ穴dの周縁部を支
えるディスク支持部19とを備えている。ディスク嵌合
部18は、ディスク支持部19の上面中央部において上
方へ突出するように一体に設けられており、これらの中
央部を貫通する貫通穴にはスピンドル軸15の先端部1
5aが圧入され、これによりターンテーブル13がスピ
ンドル軸15に固定されて回転方向に一体とされてい
る。
【0018】このターンテーブル13のディスク嵌合部
18は、情報記録ディスクDのセンタ穴dをガイドする
と共に大径側においてセンタ穴dに嵌合して位置決めを
なす円錐台体からなり、その斜面部には複数の開口部が
設けられている。このディスク嵌合部18の各開口部に
は、ディスク嵌合部18内に移動可能に収容された押え
部材の係止爪20が挿脱可能に挿入されている。これら
の係止爪20は、ターンテーブル13に装着された情報
記録ディスクDのセンタ穴dの周縁部に係合され、これ
により情報記録ディスクDの抜け出しが防止されてい
る。
【0019】上記ターンテーブル13の材質としては、
鉄、鋼等の金属製の磁性体が好適であるが、金属ではな
い磁性体であってもよい。例えば、適当な合成樹脂に鉄
粉等の磁性材料を混合させることによって磁性体とする
ような場合である。また、上記スピンドル軸15の材質
としては、鉄、鋼或いはこれらに各種の添加物を加えた
合金鋼その他の金属材料が好適であるが、剛性の高い合
成樹脂材料その他各種の材質のものを使用することもで
きる。
【0020】このような構成を有するターンテーブル装
置10は、例えば、図6〜図8に示すように、ディスク
ドライブ装置に組み込まれてディスクプレーヤ装置30
に使用される。このディスクプレーヤ装置30は、複数
枚の情報記録ディスクDを自動的に交換可能なディスク
・エクスチェンジ機構を備えている。
【0021】このディスクプレーヤ装置30は、図6に
示すように、板金によって形成されたメインシャーシ3
2と、合成樹脂によって形成された前面パネル33と、
板金によって形成されたカバーパネル34等を備えてお
り、これらによって装置本体31が構成されている。メ
インシャーシ32は、前面及び上面に開口した矩形の筐
体からなり、底面板の下面四隅には、高さ調整可能な脚
体35がそれぞれ取り付けられている。このメインシャ
ーシ32の前面には、前面パネル33が固定ねじ等の固
着手段によって取り付けられている。そして、前面パネ
ル33の後方には、メインシャーシ32の上面全体を覆
うようにカバーパネル34が装着され、このカバーパネ
ル34が固定ねじ等の固着手段によってメインシャーシ
32に着脱可能に取り付けられている。
【0022】前面パネル33の前面には左右方向に延び
る横長のトレイ挿入口36が設けられており、このトレ
イ挿入口36には、装置本体31内に前後方向へ移動可
能に収容された移動トレイ37の先端部が内側から緩や
かに挿入されている。移動トレイ37は、先端側のテー
ブル支持部38と、このテーブル支持部38の後部に連
続する機構収容部39とからなり、機構収容部39の後
側下部には、軸受部材によって両端を回転自在に支持さ
れた走行輪22が取り付けられている。
【0023】この走行輪22は、メインシャーシ32の
上面に転がり接触される車輪部22aと、この車輪部2
2aの側部に連続して形成されたウォームホイール部2
2bとを有し、車輪部22aの表面には摩擦係数の比較
的大きなゴム部材が装着されている。そして、走行輪2
2のウォームホイール部22bには、ウォーム23が動
力伝達可能に噛合されている。このウォーム23は駆動
モータ24の回転軸に取り付けられており、その駆動モ
ータ24は回転軸を下方へ向けた状態で移動トレイ37
に固定されている。25は、スポンジやブラシ等の払拭
材料によって形成されたクリーニング部材であり、この
クリーニング部材25は、車輪部22aの外周面に接触
して表面に付着された塵や埃等を払拭させるものであ
る。
【0024】更に、移動トレイ37のテーブル支持部3
8にはトレイテーブル40が支持軸38aによって回転
自在に支持されている。このトレイテーブル40は、複
数枚の情報記録ディスクDを平面上に並べて載置できる
大きさの円板状の部材からなり、それぞれのディスク載
置部40aには、その床面を上下方向に貫通する開口穴
41が設けられている。
【0025】このトレイテーブル40の開口穴41に
は、ディスク載置部40aに載置された情報記録ディス
クをチャッキングすることができる本発明に係るターン
テーブル装置10のターンテーブル13と、光ピックア
ップ装置44の対物レンズ部44aとが挿入される。こ
の光ピックアップ装置44の対物レンズ部44aは、タ
ーンテーブル13にチャッキングされて回転駆動される
情報記録ディスクDの情報記録面に記録されている情報
信号を読み出し、これによって情報の再生が実行され
る。
【0026】また、図7及び図8に示すように、ターン
テーブル装置10は、ターンテーブル13を上に向けた
状態でサブシャーシ45に固定されている。更に、光ピ
ックアップ装置44は、互いに平行とされた2本のガイ
ド軸にガイドされてサブシャーシ45にスライド移動可
能に支持され、ターンテーブル装置10に対して接近・
離反可能に構成されている。このようにターンテーブル
装置10及び光ピックアップ装置44が取り付けられた
サブシャーシ45は、長方形の枠体からなる支持ブラケ
ット46に固定ねじ等の固着手段によって取り付けられ
ている。
【0027】この支持ブラケット46は、長手方向一側
の基端部の両側において互いに外側に突出するように設
けられた一対の軸部46aと、この基端部の反対側にお
いて外側に突出するように設けられたカムピン47とを
有している。そして、カムピン47を内側に位置させた
状態で外側に配された一対の軸部46aが、移動トレイ
37の後部に設けられた軸受部に回動自在に軸支されて
いる。
【0028】この支持ブラケット46のカムピン47
は、機構収容部39内において移動トレイ37に回転自
在に支持されたカム部材48のカム溝49に摺動可能に
係合されている。このカム部材48のカム溝49は、円
筒体の下部において円周方向に所定の角度範囲(例えば
90°)を持って水平方向に延在された下水平部49a
と、この下水平部49aの反対側の上部において円周方
向に所定の角度範囲(例えば60°)を持って水平方向
に延在された上水平部49bと、両水平部49a,49
bをそれぞれ螺旋状に結ぶ左右の斜面部49c(例えば
105°)とから構成されている。
【0029】このような形状を有するカム溝49の作用
により、これに係合するカムピン47が下部位置と上部
位置との間を上下方向に移動して、支持ブラケット46
が一対の軸部46aを回動中心として上下方向へ回動さ
れる。その結果、支持ブラケット46に搭載されたター
ンテーブル装置10及び光ピックアップ装置44が、図
7に示す前下がりに傾斜した非チャッキング状態と、図
8に示す水平に支持された情報記録ディスクDのチャッ
キング状態とを選択的に取ることができる。
【0030】この支持ブラケット46が傾斜した状態で
は、ターンテーブル装置10のターンテーブル13及び
光ピックアップ装置44の対物レンズ部44aは、トレ
イテーブル40のチャッキング位置に位置するディスク
載置部40aの開口穴41から共に下方へ後退した状態
にある。
【0031】これに対して、支持ブラケット46が水平
に支持された状態では、ターンテーブル13及び対物レ
ンズ部44aは、トレイテーブル40のチャッキング位
置に位置するディスク載置部40aの開口穴41に共に
下方から挿入された状態にある。この状態において、情
報記録ディスクDがターンテーブル13にチャッキング
され、スピンドルモータ12の駆動によって情報記録デ
ィスクDが回転されると共に、情報記録面に臨む対物レ
ンズ部44aが情報信号を読み出すことにより、情報記
録ディスクDに記録されている情報の再生が行われる。
【0032】また、カム部材48の上部には、ゼネバ歯
車機構の一方を構成する回転ピン50が設けられてい
る。このゼネバ歯車機構の他方を構成するゼネバ歯車5
1は移動トレイ37に回転自在に支持されており、回転
ピン50の回動によってゼネバ歯車51が所定角度だけ
間欠的に回動するようにゼネバ歯車51には駆動ギア5
2が一体に設けられており、その駆動ギア52は、トレ
イテーブル40の中央部に設けられたテーブルギア53
に噛合されている。
【0033】これにより、ゼネバ歯車機構の回転ピン5
0がゼネバ歯車51の半径方向溝内に入り込んでゼネバ
歯車51が回転している間だけトレイテーブル40も回
転駆動される。そして、回転ピン50が半径方向溝を出
てゼネバ歯車51が回転を停止すると、その間だけトレ
イテーブル40の回転も停止される。
【0034】このようにトレイテーブル40を間欠運動
させるために、移動トレイ37の機構収容部39内には
テーブル駆動機構55が設けられている。このテーブル
駆動機構55は、移動トレイ37に固定された駆動モー
タ56と、この駆動モータ56の回転軸に取り付けられ
た出力ギア57と、カム部材48の下部に一体に設けら
れたカムギア58と、このカムギア58と出力ギア57
との間を動力伝達可能に連結する4数のギア59a〜5
9dの組み合わせからなるギア列59とからなり、各ギ
ア59a〜59dは移動トレイ37に立設された支持軸
によって回動自在に支持されている。
【0035】また、トレイテーブル40の後側中央部の
上方には、平板状のアームブラケット60が配設されて
いる。このアームブラケット60の基端は、移動トレイ
37の機構収容部39の後側中央部に立設された支持柱
61に固定ねじ62によってねじ止めされている。この
アームブラケット60の先端はテーブル支持部38の中
心側に延びており、その先端部にはチャッキングプレー
ト63が回転自在に支持されている。このチャッキング
プレート63は、アームブラケット60の穴を緩く貫通
する胴体部63aと、この胴体部63aの下端に設けら
れたフランジ状の押え板63bとを有し、胴体部63a
内にはマグネット64aと磁性体64bとが互いに吸着
されて上下方向及び左右方向へ若干移動可能な状態で収
容されている。
【0036】このチャッキングプレート63の下方に
は、上述したターンテーブル装置10が配設されてお
り、このチャッキングプレート63とターンテーブル1
3とで情報記録ディスクDが挟持される。その結果、タ
ーンテーブル装置10が取り付けられた支持ブラケット
46の回動により、図7に示す非チャッキング状態と、
図8に示すチャッキング状態とが選択的に得られる。
【0037】ここで、図8に示す情報記録ディスクDの
チャッキング状態において、スピンドルモータ12を駆
動してターンテーブル13を回転させると、その回転数
に応じた遠心力が情報記録ディスクDに作用する。これ
と同時に、遠心力の反作用として、ターンテーブル13
には遠心力の大きさに対応した偏加重が作用し、この偏
加重がスピンドル軸15に伝達される。いま、スピンド
ル軸15の軸心線をL、センタリングのズレによる情報
記録ディスクDの重心点をC、軸心線Lに対する重心点
Cの偏芯量をBとする。
【0038】この場合、低速回転時(例えば、最大回転
数1000rpmの2倍速以下)においては、センタリ
ングのズレに基づいて情報記録ディスクDに発生する遠
心力が小さく、この遠心力の反作用としてスピンドル軸
15に働く偏加重が小さいために、固定部16近傍及び
支持部14a近傍の2箇所に首細部17a,17bのあ
るスピンドル軸15であっても、これら首細部17a,
17bにおいて弾性変形を生ずることなくその軸心線L
を中心として回転駆動される。そのため、図2に示すよ
うに、ターンテーブル13がスピンドル軸15の軸心線
Lを中心に回転され、情報記録ディスクDの重心点Cも
スピンドル軸15の軸心線Lを中心に回転されるため、
重心点Cは半径Bの円軌跡を描くことになる。このと
き、情報記録ディスクDの外周縁の最大偏心量eは30
0μm程度であった。
【0039】このような状態から、情報記録ディスクD
の回転数が増加して高速回転時(例えば、最大回転数6
000rpmの12倍速以上)に変化したものとする
と、情報記録ディスクDに発生する遠心力は、センタリ
ングのズレの2乗に比例して増加するため、この遠心力
の反作用としてスピンドル軸15に働く偏加重が極めて
大きくなる。そして、スピンドル軸15には、固定部1
6近傍及び支持部14a近傍の2箇所に低剛性部として
の首細部17a,17bが設けられているため、これら
剛性を低く設定された首細部17a,17bにおいて弾
性変形が生じ、情報記録ディスクDの重心点Cがスピン
ドル軸15の軸心線L側に変移して、ほぼ一致した位置
で重心点Cに倣って回転駆動されるようになる。
【0040】これにより、図3に示すように、ターンテ
ーブル13が情報記録ディスクDの重心点Cをほぼ中心
にして回転されるため、これによってセンタリングのズ
レが相殺され、情報記録ディスクDのセンタリングが精
度良く行われた場合と同様の状態で情報記録ディスクD
が回転駆動される。このとき、情報記録ディスクDの外
周縁の最大偏心量eは100μm程度であった。尚、ス
ピンドル軸15の先端部15aは、半径Bの円軌跡を描
くことになる。
【0041】かくして、この第1の例によれば、チャッ
キングの段階においてターンテーブル13と情報記録デ
ィスクDとの間にセンタリングのズレが生じている場合
にも、高速回転時においては、図3に示したようにスピ
ンドル軸15に弾性変形が生じ、その重心点Cをほぼ回
転中心として情報記録ディスクDが回転駆動される。従
って、ターンテーブル13に対する情報記録ディスクD
の実質的な芯ズレを光ピックアップ装置のサーボ制御機
構によってサーボ的に吸収する必要がないことからサー
ボ制御機構の負荷が増加することがない。従って、駆動
源としてのモータについては低出力のもので足りるた
め、スピンドルモータ12のコストアップを招くことが
なく、また、装置全体の小型化を図ることができる。
【0042】図4に示す本発明の第2の例は、スピンド
ル軸15のターンテーブル13が固定される固定部16
近傍からモータ本体14の支持部14a近傍までの径を
連続させて細くして低剛性部としての首細部70を設け
たものである。スピンドル軸15の首細部70は、固定
部16側の段部から支持部14a側の段部までが同一径
で連続形成されていて、両端の段部近傍において主に弾
性変形が生じ得るようにしている。他の構成は、上記第
1の例と同様である。
【0043】このような構成を有する本発明の第2の例
によっても、上述した第1の例と同様の効果を得ること
ができる。尚、首細部70の形状としては、この第2の
例に限定されるものではなく、例えば、中間部を細くし
た鼓形としてもよく、これとは逆に、中間部を太くした
樽形としてもよい。
【0044】また、図5に示す本発明の第3の例は、ス
ピンドル軸15の3箇所に低剛性部としての首細部71
a,71b,71cを設けたものである。他の構成は、
上記第1の例と同様である。このように構成することに
よっても、上記第1の例と同様の効果を得ることができ
る。尚、首細部の数は3個に限定されるものではなく、
4個以上適宜数の首細部を設けることができる。
【0045】以上説明したが、本発明は上述した例に限
定されるものではなく、例えば、上記例においては、本
発明に係るターンテーブル装置を情報記録ディスクとし
て再生専用のCD−ROMを用いたCD−ROMドライ
ブ装置に適用すると共に、このCD−ROMドライブ装
置を備えたディスク再生装置に適用した例について説明
したが、CD(コンパクトディスク)プレーヤ装置、L
D(レーザディスク)プレーヤ装置、DVD(ディジタ
ルビデオディスク)ドライブ装置等に適用できることは
勿論のこと、一度だけ書けるライトワンス型や何度でも
再書込みが可能なリライタブル型の光磁気ディスク等を
用いるCD−R(レコーダブル)レコーダ装置、MD
(ミニディスク)トライブ装置、MO(光磁気記録)ド
ライブ装置、HD(ハードディスク)トライブ装置その
他各種の電子機器に適用することができるものである。
【0046】また、上記例においては、ターンテーブル
13を磁性体としてマグネット64aをチャッキングプ
レート63に設けた例について説明したが、これとは逆
にターンテーブルにマグネットを設けて磁性体をチャッ
キングプレートに設ける構成としてもよい。更に、ター
ンテーブル13の形状についても、本実施例の円形に限
定されるものではなく、例えば、四角形、六角形、八角
形その他の多角形は勿論のこと、星形その他の形状を用
いることもできる。
【0047】更に又、ディスクをターンテーブルに圧着
させる方法として、上記例では、マグネット64aの磁
力でチャッキングプレート63をターンテーブル13に
吸引するマグネット吸着方式を適用した例について説明
したが、例えば、スプリングを用いるスプリング圧着方
式、情報記録ディスクの自重によるディスク自重方式等
各種の圧着方式を適用することができる。このように、
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ものである。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スピンドル軸の少なくともターンテーブルが固定される
固定部近傍及びモータ本体の支持部近傍に低剛性部を設
ける構成としたため、ターンテーブルに装着された情報
記録媒体の回転により発生する遠心力を利用してターン
テーブルを情報記録媒体の重心に倣って回転させること
ができる。従って、ターンテーブルの寸法について高い
精度が要求されることがないため、ターンテーブルの歩
留りを向上させることができて経済的である。しかも、
ターンテーブルに装着される情報記録媒体の実質的な芯
ズレを光ピックアップ装置のサーボ制御機構によってサ
ーボ的に吸収する必要がないため、サーボ制御機構の負
荷が増加することがなく、従って、モータ等の駆動源に
ついて低出力のもので足りることから、部品のコストア
ップを招くことがないと共に、装置全体の小型化を図る
ことができるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るターンテーブル装置の第1の例を
示す正面図である。
【図2】図1に示す第1の例のターンテーブル装置の作
用を説明するもので、ターンテーブルに対して芯ズレが
生じている情報記録媒体を低速回転にて駆動した状態を
示す説明図である。
【図3】図1に示す第1の例のターンテーブル装置の作
用を説明するもので、ターンテーブルに対して芯ズレが
生じている情報記録媒体を高速回転にて駆動した状態を
示す説明図である。
【図4】本発明に係るターンテーブル装置の第2の例を
示す正面図である。
【図5】本発明に係るターンテーブル装置の第3の例を
示す正面図である。
【図6】本発明に係るターンテーブル装置が用いられた
ディスク再生装置の縦断面図である。
【図7】図6に示すディスク再生装置の情報記録ディス
クのチャッキング前の状態を示す断面図である。
【図8】図6に示すディスク再生装置の情報記録ディス
クのチャッキング後の状態を示す断面図である。
【図9】従来のターンテーブル装置を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
10 ターンテーブル装置、 12 スピンドルモー
タ、 13 ターンテーブル、 14 モータ本体、
14a 支持部、 15 スピンドル軸、 16固定
部、 17a,17b,70,71a,71b,71c
首細部(低剛性部)、 30 ディスクプレーヤ装
置、 D 情報記録ディスク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ本体によって回転自在に保持され
    たスピンドル軸を有するスピンドルモータと、 上記スピンドル軸に固定され且つ情報記録媒体が着脱可
    能に装着されるターンテーブルとを備えたターンテーブ
    ル装置において、 上記スピンドル軸の少なくとも上記ターンテーブルが固
    定される固定部近傍及び上記モータ本体の支持部近傍
    に、ターンテーブルに装着された上記情報記録媒体の回
    転により発生する遠心力で弾性変形を与えて当該ターン
    テーブルを情報記録媒体の重心に倣って回転させる低剛
    性部を設けたことを特徴とするターンテーブル装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のターンテーブル装置にお
    いて、 上記低剛性部は、上記スピンドル軸の上記ターンテーブ
    ルが固定される固定部近傍と上記モータ本体の支持部近
    傍との2箇所に設けられ当該スピンドル軸の径を細くし
    て剛性を低くした首細部であることを特徴とするターン
    テーブル装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のターンテーブル装置にお
    いて、 上記低剛性部は、上記スピンドル軸の上記ターンテーブ
    ルが固定される固定部近傍から上記モータ本体の支持部
    近傍までの径を連続させて細くして剛性を低くした首細
    部であることを特徴とするターンテーブル装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のターンテーブル装置にお
    いて、 上記低剛性部は、上記スピンドル軸の上記ターンテーブ
    ルが固定される固定部近傍と上記モータ本体の支持部近
    傍と上記固定部及び上記支持部間との3箇所以上に設け
    られ当該スピンドル軸の径を細くして剛性を低くした首
    細部であることを特徴とするターンテーブル装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010131666A1 (ja) * 2009-05-13 2010-11-18 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント ディスク搬入装置及びディスク装置

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