JPH10275382A - 磁気テープの記録及び/又は再生装置 - Google Patents

磁気テープの記録及び/又は再生装置

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JPH10275382A
JPH10275382A JP10017510A JP1751098A JPH10275382A JP H10275382 A JPH10275382 A JP H10275382A JP 10017510 A JP10017510 A JP 10017510A JP 1751098 A JP1751098 A JP 1751098A JP H10275382 A JPH10275382 A JP H10275382A
Authority
JP
Japan
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tape
guide
magnetic tape
cassette
gear
Prior art date
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Withdrawn
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JP10017510A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Watanabe
広 渡辺
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気テープの損傷を防止し、確実且つ安全に
ローディング及びアンローディングを行い、装置自体の
小型化を図る。 【解決手段】 回転磁気ヘッド装置26を備えた磁気テ
ープ7の記録及び/又は再生装置であり、この装置は、
カセット装着部22に装着されたテープカセット1から
磁気テープ7を引き出し、テープ案内ドラム390に巻
回させる一対の移動ガイド部28、28がテープ案内ド
ラム390に近接する位置に移動されたとき、傾斜操作
機構396によって一対の移動ガイド部27、28のい
ずれか一方をテープ案内ドラム390から離間させるこ
とにより、移動ガイド部28若しくは移動ガイド部28
を構成する傾斜ガイドピン31bの回転磁気ヘッド装置
26への接触を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープを記録
媒体に用いる記録及び/又は再生装置に関し、さらに詳
しくは、装置本体内のカセット装着部に装着されたテー
プカセットに収納された磁気テープをテープローディン
グ機構によって引き出し、所定のテープ走行路にローデ
ィングするテープローディング機構を備えた記録及び/
又は再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気テープを収納したテープカセ
ットを記録媒体に用いる記録及び/又は再生装置が用い
られている。この種の記録及び/又は再生装置として、
テープカセットから引き出された磁気テープあ巻回され
るテープ案内ドライブに磁気テープと摺接する回転磁気
ヘッドを取り付けた回転磁気ヘッド装置を備えたオーデ
ィオPCMテープレコーダやビデオテープレコーダ等が
知られている。
【0003】この記録及び/又は再生装置は、テープ案
内ドラムに巻回されて走行される磁気テープと回転磁気
ヘッドとの相対摺接を図ることによって磁気テープに対
する情報信号の記録及び/又は再生が行われる。
【0004】回転磁気ヘッド装置を備えた記録及び/又
は再生装置にあっては、テープカセットに収納された磁
気テープをテープカセットから引き出し、装置本体内の
所定のテープ走行路に延在させ、さらにテープ案内ドラ
ムに巻回させるローディングを行うテープローディング
機構が設けられている。テープローディング機構は、テ
ープカセット装着位置と回転磁気ヘッド装置との間に亘
って移動する移動ガイドブロックを備える。この移動ガ
イドブロックは、ガイドローラを備え、このガイドロー
ラに磁気テープを引き掛けてテープカセットから引き出
し、テープ案内ドラムに巻回させテープ走行路に自動的
にローディングさせる。テープ案内ドラムに巻回された
磁気テープは、キャプスタンモータによって回転駆動さ
れるキャプスタン軸とピンチローラに挟持されて定速走
行される。
【0005】テープカセットを記録媒体に用い、回転磁
気ヘッド装置を備えた記録及び/又は再生装置には、テ
ープカセットの着脱可能位置とテープカセット装着位置
とに亘って移動可能に支持されたテープカセット移送体
やカセットホルダが設けられている。テープカセット
は、テープカセット移送体やカセットホルダを介してテ
ープカセットの着脱可能位置からテープカセット装着位
置に移動されることにより装置本体のカセット装着部に
装着される。
【0006】テープカセットから引き出された磁気テー
プは、テープ案内ドラムに所定角度範囲に亘って巻回さ
れて回転磁気ヘッドとの摺接が図られる。そのため、磁
気テープのテープ走行路は、回転磁気ヘッド装置を中心
にして略M字状又はU字状をなす複雑なものになってい
る。記録及び/又は再生装置には、このような複雑なテ
ープ走行路に磁気テープをローディングするために上述
したようなテープローディング機構が設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯可能な
大きさにまで小型化された記録及び/又は再生装置にあ
っては、装置全体が小型化されていることから、テープ
ローディング機構の各部材の間隔が極めて狭く、各部材
が互いに近接して配置される。そのため、テープローデ
ィング機構を構成する移動ガイドブロックは、回転磁気
ヘッド装置の近傍に移動したとき回転磁気ヘッド装置と
極めて近くに位置することになる。また、移動ガイドブ
ロックは、これを支持する支持アームに機械的に支持さ
れ、この支持アームが回動されることにより、テープカ
セット装着位置と回転磁気ヘッド装置との間に亘って移
動する。このように、移動ガイドブロックは、機械的に
支持されていることから、ある程度の余裕を有すること
になり、回転磁気ヘッド装置の近傍に移動したときに回
転磁気ヘッド装置側へ傾き回転磁気ヘッド装置に接触し
てしまうおそれがある。
【0008】そこで、本発明はの目的は、上述したよう
な従来の磁気テープの記録及び/又は再生装置が有する
問題点を解消することができる新規な磁気テープの記録
及び/又は再生装置を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、磁気テープの損傷を
防止し、確実な保護を図ってテープローディングを行う
ことができる磁気テープの記録及び/又は再生装置を提
供することにある。
【0010】本発明の更に他の目的は、装置本体に装着
されたテープカセットから磁気テープを引き出し所定の
テープ走行路にローディングするテープローディング機
構の小型化を図り、装置全体の小型化を実現することが
できる磁気テープの記録及び/又は再生装置を提供する
ことにある。
【0011】本発明の更に他の目的は、磁気テープの損
傷を防止し、確実且つ安全にローディング及びアンロー
ディングを行うことができる磁気テープの記録及び/又
は再生装置を提供することにある。
【0012】本発明の更に他の目的は、磁気テープのロ
ーディング中又はアンローディング中にテープローディ
ング機構の一部と回転磁気ヘッド装置の一部が接触し、
テープローディング機構及び/又は回転磁気ヘッド装置
を損傷させるようなことを確実に防止することができる
磁気テープの記録及び/又は再生装置を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述したような目的を達
成するために提案される本発明に係る磁気テープの記録
及び/又は再生装置は、カセット装着部に装着されたテ
ープカセットから磁気テープを引き出し、テープ案内ド
ラムに巻回させる一対の移動ガイド部がテープ案内ドラ
ムに近接する位置に移動されたとき、傾斜操作機構によ
って一対の移動ガイド部のいずれか一方をテープ案内ド
ラムから離間させることにより、移動ガイド部若しくは
移動ガイド部を構成する傾斜ガイドピンの回転磁気ヘッ
ド装置への接触を防止して、回転磁気ヘッド装置、移動
ガイド部及び磁気テープの保護を図る。
【0014】さらに、移動ガイド部を回転磁気ヘッド装
置に近接させて移動可能とすることにより、装置全体の
小型化を実現する。
【0015】この装置は、更にテープ案内ドラムを回転
自在に支持する支持手段を備え、この支持手段に操作機
構が設けられる。支持手段に設けられる操作機構は、支
持手段に設けられ一方の移動ガイド部と当接してこの移
動ガイド部を傾斜させる突出部である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気テープの
記録及び/又は再生装置を、携帯可能な大きさにまで小
型化した回転磁気ヘッド方式のテープレコーダに適用し
た例を挙げて説明する。
【0017】本発明が適用される回転磁気ヘッド方式の
テープレコーダに用いられるテープカセット1を、図1
乃至図3を用いて説明する。
【0018】このテープカセット1は、図1に示すよう
に、一対の上下ハーフ2、3を突き合わせて接合してな
るカセット本体4に一対のテープリール5、6を回転自
在に収納し、これらテープリール5、6間に亘って磁気
テープ7を巻装して収納して収納してなる。この磁気テ
ープ7は、図3に示すように、カセット本体4の前面側
の両側に形成されたテープ引き出し口8、9を介して、
カセット本体4の前面側外方に延在されて一方のテープ
リール5から他方のテープリール6に亘って巻装されて
いる。また、カセット本体4の前面側には、テープカセ
ット1のテープレコーダへの非装着時にカセット本体4
の前面側に延在される磁気テープ7の保護を図るため前
面蓋11が回動可能に取り付けられている。この前面蓋
11は、前面蓋11の回動軸に取り付けられた図示しな
い捩りコイルバネによりカセット本体4の前面側に延在
される磁気テープ7を覆う閉方向に回動付勢されてい
る。
【0019】さらに、カセット本体4の底面側には、図
2及び図3に示すように、テープカセット1のテープレ
コーダへの非装着時にカセット本体4の底面側に穿設さ
れたリール軸挿通孔12、13を閉塞してカセット本体
4内への塵埃等の進入を防止し、磁気テープ7の保護を
図る閉塞板14が前後方向に摺動可能に取り付けられて
いる。この閉塞板14の主面部には、一対の挿通孔1
5、16が穿設されている。そして、閉塞板14は、カ
セット本体4の後方に相対移動された時、図3に示すよ
うに、これら挿通孔15、16がリール軸挿通孔12、
13と一致され、テープレコーダ側に設けられたリール
駆動軸がカセット本体4内に進入できるようにされる。
そして、閉塞板14がテープカセット1の前方に移動さ
れて、図2に示すように、カセット本体4の前面側に形
成された磁気テープ7をカセット本体4の外方に引き出
し、テープレコーダ側のローディング操作を行うテープ
ローディング機構のテープ引き出し手段が臨む空間部1
7の下方を閉塞する状態になると、閉塞板14の挿通孔
15、16と下ハーフ3のリール軸挿通孔12、13と
が互いに位置をずらされ、これらリール軸挿通孔12、
13が閉塞板14の主面部で閉塞される。
【0020】上述のように構成されたテープカセット1
は、テープレコーダの装置本体に設けたカセット挿脱操
作口より挿入されると、カセットホルダに保持され、装
置本体内に設けられたカセット装着部に装着される。カ
セットホルダに保持されたテープカセット1は、カセッ
トホルダのカセット装着部方向への移動に伴って、装置
本体内に設けられた蓋開閉機構によって前面蓋11が回
動されることによりカセット本体4の前面側が開放され
る。カセット本体4内に収納された磁気テープ7は、テ
ープレコーダ側のテープローディング機構によりカセッ
ト本体4より引き出され、装置本体内のテープ走行路に
延在され回転磁気ヘッド装置のテープ案内ドラムに巻回
されるローディングが行われる。
【0021】上述のように構成されたテープカセット1
を記録媒体に用いる本発明に係る回転磁気ヘッド方式の
テープレコーダは、図4に示すように、テープレコーダ
本体を構成する筐体外方のテープカセット1の挿脱を行
う第1の位置とベース21上に構成されるカセット装着
部22にテープカセット1を装着させる第2の位置との
間に亘って回動可能に支持された図示しないカセットホ
ルダと、このカセットホルダがカセット装着部22側に
回動操作されたときこのカセットホルダを覆って閉塞さ
れる筐体に回動可能に取り付けられた外蓋とを備える。
【0022】テープカセット1は、カセットホルダがテ
ープカセット1の挿脱を可能となす第1の位置からカセ
ット装着部22側に回動操作されることによりカセット
装着部22に装着される。ベース21上に構成されるカ
セット装着部22には、テープカセット1内のテープリ
ール5、6にそれぞれ係合し、これらテープリール5、
6を回転操作して磁気テープ7を何れか一方のテープリ
ール5、6に巻取り操作するリール軸23、24が配設
されている。これらリール軸23、24は、キャプスタ
ンモータ25を駆動源とし、後述する駆動力伝達機構1
52を介して回転される。
【0023】さらに、ベース21上には、リール軸2
3、24が配設されるカセット装着部22と対向してテ
ープカセット1から引き出された磁気テープ7が巻回さ
れる回転磁気ヘッド装置26が配設されている。そし
て、テープカセット1の装着部22と回転磁気ヘッド装
置26との間には、テープカセット1から磁気テープ7
を引き出し、回転磁気ヘッド装置26の回転ドラムを有
するテープ案内ドラムに巻回させ走行させるテープロー
ディング機構20を構成する一対の第1及び第2の移動
ガイドブロック27、28が配設されている。これら第
1及び第2の移動ガイドブロック27、28には、磁気
テープ7が引き掛けられ、この磁気テープ7を回転磁気
ヘッド装置26のテープ案内ドラムに所定角度、例えば
約160度の角度に亘って巻回するようにガイドするテ
ープガイドローラ29及び傾斜ガイドピン31が設けら
れている。そして、第1及び第2の移動ガイドブロック
27、28は、ベース21に形成された移動ガイド溝3
2、33にガイドされて、テープガイドローラ29及び
傾斜ガイドピン31がカセット装着部22に装着された
テープカセット1の空間部17に臨む図4に示す位置か
ら回転磁気ヘッド装置26の側方に位置する図5に示す
位置との間に亘って移動操作される。
【0024】これら第1及び第2の移動ガイドブロック
27、28は、次のようなガイドブロック移動操作機構
151により移動ガイド溝32、33に沿って移動操作
される。第1及び第2の移動ガイドブロック27、28
は、上述した磁気テープ7の走行用のキャプスタンモー
タ25とは独立に設けられた駆動モータ34を駆動源と
して移動操作される。ここで、ガイドブロック移動操作
機構151は、駆動モータ34と、ギヤ機構35を介し
て接続されるカムギヤ36と、第1、第2の接続アーム
37、38を有する回動操作部材37aを介して接続さ
れるスライダ39とを有する。
【0025】ギヤ機構35は、駆動モータ34の駆動軸
に取り付けられたウォームギヤ41と、このウォームギ
ヤ41に噛合される第1のギヤ部42aと第2のギヤ部
42bとを同軸に設けた第1の中間ギヤ42と、第1の
中間ギヤ42の第2のギヤ部42bと噛合される第1の
ギヤ部43aと第2のギヤ部43bとを同軸に設けた第
2の中間ギヤ43と、第2の中間ギヤ43の第2のギヤ
部43bと噛合される第1のギヤ部44aと第2のギヤ
部44bとを同軸に設けた第3の中間ギヤ44と、第3
のギヤ部44bに噛合されると共にカムギヤ36に噛合
される第4の中間ギヤ45とを備える。
【0026】ギヤ列35とカムギヤ6間を連結する回動
操作部材37aは、図4及び図5に示すように、第1及
び第2の接続アーム37、38が互いに直交する方向に
突設され、全体をもって略L字状に形成されている。こ
の回動操作部材37aは、第1及び第2の接続アーム3
7、38が連結された基端部をベース21に設けられた
支軸37bに支持され、この支軸37bを中心に回動す
る。
【0027】カムギヤ36には、移動ガイドブロック2
7、28を移動させるための第1のカム溝46が形成さ
れている。この第1のカム溝46は、カムギヤ36の周
縁に沿って形成され、回動操作部材37aから延長され
た第1の接続アーム37に設けられた係合ピン47が係
合される。回動操作部材37aの第1の接続アーム37
に対し直交する方向に延長された第2の接続アーム38
には、その一方の端部に係合凹部48が設けられてい
る。この係合凹部48には、スライダ39に設けられた
係合ピン49が係合される。スライダ39は、図4中矢
印X1方向及び矢印X2方向に移動自在に取り付けられて
いる。スライダ39は、カムギヤ36が回転されること
により第1及び第2の接続アーム37、38を介して図
4中矢印X1方向及び矢印X2方向にスライドされる。こ
のスライダ39は、図4及び図5中矢印X1方向に移動
されたアンローディング位置と図4及び図5中矢印X2
方向に移動されたローディング位置との2つの位置間に
亘って移動する。
【0028】一方、第1及び第2の移動ガイドブロック
27、28は、図6に示すように、第1の連結アーム5
1、51の先端側に支軸51a、51aを介して回転自
在に取り付けられる。これら第1の連結アーム51、5
1は、基端部側を第2の連結アーム52、52の先端側
に支軸52a、52aを介して回動可能に支持されてい
る。第2の連結アーム52、52は、基端部をベース2
1に植立された支軸53a、53aに基端部を回動可能
に軸支された第3の連結アーム53、53の先端側に支
軸53b、53bを介して回動可能に支持されている。
【0029】第3の連結アーム53、53を支持する支
軸53a、53aには、図7に示すように、互いに噛合
されたギヤ部54a、55aを外周部に形成したリミッ
タ板54、55が回動可能に取り付けられている。すな
わち、第3の連結アーム53、53とリミッタ板54、
55は、それぞれ支軸53a、53aを介して同軸に取
り付けられている。各第3の連結アーム53、53とリ
ミッタ板54、55との間には、第1及び第2のねじり
コイルバネ59、60がそれぞれ介在されている。第1
のねじりコイルバネ59は、一方のアーム部59aの先
端を一方の第3の連結アーム53の基端部側に折り曲げ
形成したバネ係止片59bに係止させ、他方のアーム部
59cを一方のリミッタ板54の外周部に形成したバネ
係止片59dに係止させて取り付けられている。第1の
ねじりコイル59は、第1及び第2のアーム部59a、
59cが互いに離間する方向の付勢力が付与されている
ので、一方の第3の連結アーム53は、第1のねじりコ
イル59の付勢力を受けて図7中矢印A方向に回動付勢
されるようになる。
【0030】第2のねじりコイルバネ60は、一方のア
ーム部60aの先端を他方の第3の連結アーム53の基
端部側に折り曲げ形成したバネ係止片60bに係止さ
せ、他方のアーム部60cを他方のリミッタ板55の外
周部に形成したバネ係止片60dに係止させて取り付け
られている。第2のねじりコイル60は、第1及び第2
のアーム部60a、60cが互いに離間する方向の付勢
力が付与されているので、他方の第3の連結アーム53
は、第2のねじりコイル60の付勢力を受けて図7中矢
印B方向に回動付勢されるようになる。
【0031】そして、他方のリミッタ板55には、カム
穴57が穿設されいる。このカム穴57には、スライダ
39に設けられた支持ピン58が係合される。
【0032】ところで、第3の連結アーム53、53
は、これら連結アーム53、53に第2の連結アーム5
2、52を介して連結された第1の連結アーム51、5
1に支持された第1及び第2の移動ガイドブロック2
7、28がそれぞれ移動ガイド溝32、33の終端に移
動されたとき、第1及び第2のねじりコイルバネ59、
60の付勢力を受けてそれぞれ図7中矢印A方向及び矢
印B方向に回動付勢され、第1及び第2の移動ガイドブ
ロック27、28を位置決め部材27a、28aに圧接
させる。
【0033】このようなガイドブロック移動操作機構1
51は、駆動モータ34が駆動すると、ギヤ機構35を
介してカムギヤ36が回転され、第1及び第2の接続ア
ーム37、38を介してスライダ39が移動操作する。
このスライダ39が移動操作されると、スライダ39に
設けられた支持ピン58がカム穴57に係合された他方
のリミッタ板55が支軸53aを中心に回転される。他
方のリミッタ板55が回転することにより、このリミッ
タ板55に設けたギヤ部55aに噛合するギヤ部54a
が設けられた一方のリミッタ板54が支軸53aを中心
に他方のリミッタ板55とは逆方向に回転する。そし
て、第1及び第2の移動ガイドブロック27、28は、
第1乃至第3の連結アーム51、52、53を介して、
移動ガイド溝32、33にガイドされて、カセット装着
部22に装着されたテープカセット1の空間部17に臨
む図4に示す位置から回転磁気ヘッド装置26の側方側
に位置する磁気テープ5のローディング完了位置である
図5に示す位置との間に亘って移動操作される。その結
果、テープカセット1内の磁気テープ7が、テープカセ
ット1から引き出されて図5に示すように回転磁気ヘッ
ド装置26のテープ案内ドラムに巻き付けられる。
【0034】カセット装着部22と回転磁気ヘッド装置
26との間には、磁気テープ7を走行操作するキャプス
タンモータ25の駆動軸であるキャプスタン軸61に圧
着して磁気テープ7を挟持して定速走行を図るピンチロ
ーラ62を先端側に取り付けたピンチローラ支持アーム
63と、先端にテープガイド64が植立されたテープガ
イド支持アーム65と、先端にテープガイド66が植立
されたテープガイド支持アーム67とが回動可能に取り
付けられている。
【0035】ピンチローラ支持アーム63は、基端部を
支軸68に支持させ、この支軸68を中心にして回動自
在に取り付けられている。この支軸68には、ピンチロ
ーラ支持アーム63と同軸にテープガイド支持アーム6
5を押圧操作する押圧レバー69が回動自在に取り付け
られている。この押圧レバー69の一方の先端部には、
テープガイド支持アーム65を押圧する押圧突起71が
設けられている。一方、テープガイド支持アーム65
は、これに設けられた係止突起72とベース21上に植
立された係止突起73との間にトグルバネ74が配設さ
れている。
【0036】ピンチローラ支持アーム63は、第1及び
第2の移動ガイドブロック27、28がテープカセット
1の空間部17に臨む図4に示す位置から回転磁気ヘッ
ド装置26の側方に位置する図5に示す位置である磁気
テープ7のローディング完了位置に移動されると、図示
しないリンク機構により、カセット装着部22側の図4
に示す位置から、ピンチローラ62がキャプスタン軸6
1に圧着された図5に示す位置に回動可能な状態とな
る。このとき、押圧レバー69も、図4に示すカセット
装着部22側の位置から、図5に示すキャプスタン軸6
1側の位置に回動される。すると、押圧レバー69は、
押圧突起71により、テープガイド支持アーム65を押
圧する。テープガイド支持アーム65は、トグルバネ7
4の付勢力を受けて、図4に示す位置から図5に示すよ
うにキャプスタン軸61に磁気テープ7を巻回させる方
向に移動される。
【0037】また、テープガイド支持アーム67は、支
軸75を中心に回動操作されることにより、テープガイ
ド66が図4に示すベース21の内方に向かった位置か
ら図5に示すベース21の外方に向かった位置に移動さ
れる。さらに、テープガイド支持アーム67は、これに
設けられた係止突起82とベース21上に植立された係
止突起83とのに亘って配設されたトグルバネ84によ
り回動位置が制御される。このテープガイド支持アーム
67の回動操作は、回動レバー76を介して行われる。
この回動レバー76は、一方の先端部にガイドピン77
が植立されており、テープガイド支持アーム67に穿設
されたガイド穴85に係合される。さらには、テープガ
イド支持アーム67は、ベース21に植立された支軸7
5を中心に回動される。また、回動レバー76には、そ
の基端部側の側縁に凹状をなすカム部79が形成され、
スライダ39に設けられた押圧ピン81が当接されてい
る。
【0038】このようにスライダ39に関連されたテー
プガイド支持アーム67は、スライダ39が図4中矢印
2方向に移動されると、回動レバー76のカム部79
を押圧ピン81が押圧し、回動レバー76を図4中矢印
3方向に回動させると共に、この回動レバー76と同
方向に回動されることになる。これにより、テープガイ
ド66は、図4に示すベース21の内方に向かった位置
から図5に示すベース21の外方に向かった位置に移動
させる。
【0039】上述したような構成をテープローディング
機構20を備えたテープレコーダは、テープカセット1
がカセット装着部22に装着されると磁気テープ7が第
1及び第2の移動ガイドブロック27、28のテープガ
イドローラ29、傾斜ガイドピン31により引き出され
回転磁気ヘッド装置26に巻回される。磁気テープ7
は、テープガイド66、ベース21に植立されたテープ
ガイド86に掛け渡され、第1の移動ガイドブロック2
7のテープガイドローラ29、傾斜ガイドピン31を介
して回転磁気ヘッド装置26に巻回される。また、回転
磁気ヘッド装置26から送り出される磁気テープ7は、
第2の移動ガイドブロック28の傾斜ガイドピン31、
テープガイドローラ29、さらにベース21に植立され
たテープガイド62aを介してキャプスタン軸61とピ
ンチローラ62に狭持されテープガイドピン64に掛け
渡され、その後テープカセット1内の巻き取り側のテー
プリール24に至る。
【0040】上述したキャプスタンモータ25を駆動源
としてリール軸23、24を回転させる駆動力伝達機構
152を、磁気テープ7が装置本体のテープ走行路にロ
ーディングさせた状態を示す図6を用いて詳細に説明す
る。
【0041】この駆動力伝達機構152は、図6に示す
ように、キャプスタンモータ25の駆動軸であるキャプ
スタン軸61に取り付けられ、キャプスタン軸61と一
体に回転するキャプスタンギヤ87と、このキャプスタ
ンギヤ87に噛合される大径の第1のギヤ部88aと小
径の第2のギヤ部88bが同軸に一体に形成された第1
の駆動伝達ギヤ88と、この第1の駆動伝達ギヤ88の
第2のギヤ部88bと噛合される第2の駆動伝達ギヤ8
9と、この第2の駆動伝達ギヤ89に噛合される第3の
駆動伝達ギヤ91とを有する。さらに駆動力伝達機構1
52は、詳細は後述する回動基台98の回動支点とされ
る支軸92に軸支される第4の駆動伝達ギヤ93を有す
る。この第4の駆動伝達ギヤ93は、大径の第1のギヤ
部93aと小径の第2のギヤ部93bとが同軸に一体に
設けられ、第1のギヤ部93aは、第3の駆動伝達ギヤ
91に噛合され、第2のギヤ部93bは、回動基台98
に軸支されるクラッチギヤ99に噛合される。
【0042】なお、このクラッチギヤ99の詳細は後述
する。
【0043】一方、リール軸23、24には、これらと
同軸に一体にリール軸ギヤ94、95が取り付けられ、
これらリール軸ギヤ94、95には、ベース21に支軸
96a,97aを介して回転自在に軸支されたリール軸
駆動ギヤ96、97が噛合されている。リール軸23、
24は、回動基台98が支軸92を中心に回動され、リ
ール軸駆動ギヤ96、97のいずれか一方に噛合してこ
れを回転させる。
【0044】次に、リール軸23、24のうちのいずれ
か一方を選択するためのリール軸選択機構153につい
て、図6及び図8乃至図13を用いて詳細に説明する。
【0045】このリール軸選択機構153は、図6に示
すように、カムギヤ36と、このカムギヤ36の第1の
カム溝46に第1の接続アーム37に設けた係合ピン4
7を係合させた回動操作部材37aを介して移動操作さ
れるガイドブロック移動操作機構151を構成するスラ
イダ39と、このスライダ39と並列して移動可能に取
り付けられたリール軸選択用スライダ101と、このリ
ール軸選択用スライダ101に回動可能に取り付けられ
た回動レバー102と、リール軸選択用スライダ101
に回動自在に取り付けられ回動基台98とを回動自在に
連結する連結部材103とを備えている。
【0046】カムギヤ36には、上述した第1のカム溝
46の内周側に第2のカム溝104が設けられいる。第
2のカム溝104は、リール軸選択用スライダ101の
一方の端部に植立された係合ピン105が係合されてい
る。リール軸選択用スライダ101は、カムギヤ36が
回転されることにより、図6中矢印X1方向又は矢印X2
方向に移動され、連結部材103を介して取り付けられ
た回動基台98を図6中矢印X3方向又は矢印X4方向に
回動させる。
【0047】リール軸選択用スライダ101は、スライ
ダ39に並んで図6中矢印X1又は矢印X2方向に移動可
能にベース21に取り付けられている。このリール軸選
択用スライダ101は、磁気テープ7をフォワード方向
に定速走行させる図6中矢印X1方向に移動された第1
の位置と、磁気テープ7を逆転方向に走行させる図6中
矢印X2方向に移動させた第2の位置と、これら第1及
び第2の位置の中間位置であるの中立位置の3つの位置
に選択的に移動される。このリール軸選択用スライダ1
01には、これに植立された支軸106を回動支点とし
て回動レバー102が図6中矢印X5方向又は矢印X6
向に回動自在に取り付けられている。また、回動レバー
102とリール軸選択用スライダ101との間には、ト
グルバネ107が取り付けられ、回動レバー102は、
図6中矢印X6方向に付勢されている。回動レバー10
2には、さらに被押圧ピン108が植立されている。こ
の被押圧ピン108は、リール軸選択用スライダ101
の図6中上方側に並列して配設されたスライダ39に設
けられたカム部109に押圧される。カム部109は、
リール軸選択用スライダ101側に突出するような傾斜
面が形成される。被押圧ピン108は、スライダ39が
例えば図6中矢印X1方向に移動されることにより、カ
ム部109に押圧され、回動レバー102を図6中矢印
5方向にトグルバネ107の付勢力に抗して回動され
る。
【0048】リール軸選択用スライダ101には、ベー
ス21側に支軸111が植立され、この支軸111を回
動支点として連結部材103が回動自在に取り付けられ
ている。連結部材103には、規制ピン112が形成さ
れている。規制ピン112は、リール軸選択用スライダ
101の図6中下側に設けられた凹部113とこの凹部
113の一部を覆う回動レバー102の端面により構成
される開口部114を介してより外方に臨まされる。連
結部材103には、支軸111が設けられない側に回動
基台98が支軸110を回動支点にして図6中矢印X3
方向又は矢印X4方向に回動自在に取り付けられてい
る。
【0049】回動基台98は、上述したキャプスタンモ
ータ25を駆動源としてリール軸23、24を回転させ
る駆動力伝達機構152を構成する第4の駆動力伝達ギ
ヤ93の支軸92を回動支点として図6中矢印X3方向
又は矢印X4方向に回動自在に取り付けられる。この回
動基台98は、リール軸選択用スライダ101が図6中
矢印X1方向又は矢印X2方向に移動されることにより、
連結部材103を介して回動される。回動基台98に
は、上述した第4の駆動伝達ギヤ93とクラッチギヤ9
9とが配設されている。
【0050】クラッチギヤ99は、図7に示すように、
回動基台98に植立された上側軸部116に軸支される
上側ギヤ部117と、支軸93と一体に形成された基台
118に植立された下側軸部119に軸支される下側ギ
ヤ部121とを備える。上側ギヤ部117と回動基台9
8との間には、第1の圧縮コイルバネ122が配設さ
れ、下側ギヤ部119と基台118との間には、第2の
圧縮コイルバネ123が配設されている。上側ギヤ部1
17と下側ギヤ部121とに相対向する面には、摩擦係
数の大きいフェルト等からなる摩擦部材124、125
が設けられている。上側ギヤ部117と下側ギヤ部12
1とは、圧縮コイルバネ122、123により所定の付
勢力を受けて押圧され、摩擦部材124、125とが圧
接されている。上側ギヤ部117は、第4の駆動力伝達
ギヤ93のギヤ部93bに噛合され、下側ギヤ部119
は、リール軸駆動ギヤ96、97のいずれか一方に噛合
される。下側ギヤ部119に大きな負荷が加えられたと
き、下側ギヤ部119摩擦部材125と上側ギヤ部11
7の摩擦部材124間で滑りを発生させ、上側ギヤ部1
17に大きな負荷が加われることが規制されている。
【0051】このようなクラッチギヤ99を備える回動
基台98は、図6に示すように、キャプスタンモータ2
5が駆動されて、リール軸23、24を回転させる駆動
力伝達機構152を介してクラッチギヤ99が回転され
ることにより、図6中矢印X3方向又は矢印X4方向に回
動される。クラッチギヤ99は、リール軸駆動ギヤ9
6、97のいずれか一方に噛合される。また、回動基台
98は、リール軸選択用スライダ101が図6中矢印X
1方向又は矢印X2方向に移動されることにより強制的に
矢印X3方向又は矢印X4方向に回動される。
【0052】次に、以上説明したリール軸選択機構15
3の動作について、図6及び図9乃至図13を用いて説
明する。
【0053】まず、テープカセット1がテープレコーダ
のカセット装着部22に装着され、磁気テープ7をベー
ス21上に構成された図5に示すテープ走行路にローデ
ィングするローディング開始位置について図9を用いて
説明する。
【0054】この状態において、スライダ39は、図9
中矢印X1方向に移動されたアンローディング位置にあ
る。一方、リール軸選択用スライダ101は、図9中矢
印X2方向に移動された状態にある。このとき、回動レ
バー102は、これに設けられた被押圧ピン108がス
ライダ39のカム部109に押圧され、図9矢印X5
向に回動された状態にある。また、回動レバー102の
端面には、規制ピン112が当接された状態にある。ま
た、回動基台98は、中間位置にあり、クラッチギヤ9
9は、リール軸駆動ギヤ96、97のいずれにも噛合さ
れていない状態にされる。したがって、テープカセット
1のテープリール5、6は、回転可能な状態にあり、上
述した第1及び第2の移動ガイドブロック27、28
が、テープカセット1の空間部17に臨む位置から図5
に示すように回転磁気ヘッド装置26の側方に当たる位
置まで移動することにより磁気テープ7をテープカセッ
ト1から引き出し、回転磁気ヘッド装置26のテープ案
内ドラムに巻回されて走行可能な状態となす図5に示す
テープ走行路に延在させる。
【0055】磁気テープ7が回転磁気ヘッド装置26の
テープ案内ドラムに巻回されて走行可能な状態となされ
たとき、テープレコーダは、まず停止状態におかれる。
停止状態において、リール軸選択機構153は、図10
に示すように、スライダ39をアンローディング位置か
ら図10中矢印X2方向に移動させたローディング位置
に移動させる。一方、リール軸選択用スライダ101
は、図10中矢印X1方向に移動された中間位置におか
れる。このリール軸選択用スライダ101は、図10矢
印X1方向に移動されることにより、回動基台98を図
8に示す状態よりさらに図10中矢印X3方向に回動さ
せて中立位置に位置させる。したがって、クラッチギヤ
99は、リール軸駆動ギヤ96、97のいずれにも噛合
されていない状態となる。回動レバー102は、スライ
ダ39が図10中矢印X2方向に移動し、リール軸選択
用スライダ101が図10中矢印X1方向に移動される
ことにより、被押圧ピン108がカム部109に押圧さ
れない状態にされ、トグルバネ107の付勢力を受けて
図10中矢印X6方向に回動される。この状態において
も、規制ピン112は、回動レバー102の端面に当接
されると共に凹部113により規制されている。
【0056】ところで、磁気テープ7をフォワード方向
に高速走行させる早送り操作モード及び磁気テープ7を
リバース方向に高速走行させる巻き取り操作モードのと
きも、上述した停止状態と同様に、リール軸選択用スラ
イダ101は、図10中矢印X1方向に移動された中間
位置におかれ、クラッチギヤ99がリール軸駆動ギヤ9
6、97のいずれにも噛合されていない状態とされる。
【0057】次に、本発明に係るテープレコーダが、磁
気テープ7の走行が停止された停止モードから、磁気テ
ープ7が一方のテープリール23側から他方のテープリ
ール24側に向かって走行する図5中矢印S方向のフォ
ワード方向に定速走行して情報信号の記録及び/又は再
生を行う記録及び/又は再生操作モードが選択されたと
きにおける状態を図11を参照して説明する。
【0058】本発明に係るテープレコーダが、フォワー
ド方向の記録及び/又は再生操作モードが選択される
と、駆動モータ34が駆動され、この駆動モータ34に
よってギヤ列35を介してカムギヤ36が図11中矢印
1方向に回転される。このとき、回動操作部材37a
を介してカムギヤ36に連結されたスライダ39は、図
11に示すように、磁気テープ7をテープ走行路にロー
ディングさせた状態に維持される。このとき、回動操作
部材37aは、カム溝46の同心円部分46aに係合ピ
ン47を係合させた状態に置かれるので、カムギヤ36
が図6中矢印R1方向に回転しても、支軸37bを中心
にした回転が行われない。回動操作部材37aが回転さ
れることがないので、リール軸選択機構153を構成す
るスライダ39は、磁気テープ7をテープ走行路にロー
ディングさせた状態に維持される。一方、リール軸選択
用スライダ101は、係合ピン105をカムギヤ36の
第2のカム溝104に係合されているので、カムギヤ3
6が図11中矢印R1方向に回転されることにより、第
2のカム溝104に倣って係合ピン105が移動され、
図11中矢印X1方向に移動される。リール軸選択用ス
ライダ101が図11中左方端まで移動されると、回動
基台98を図10に示す中間位置から図11矢印X3
向に回動させ、巻き取り側のリール軸24を回転させる
ためにリール軸駆動ギヤ97にクラッチギヤ99を噛合
させる。また、回動レバー102は、図10に示す状態
と同様に、トグルバネ107の付勢力により図11中矢
印X6方向に回動された状態が維持される。このとき、
連結部材153は、規制ピン113が回動レバー102
の端面に当接されると共に凹部113により移動が規制
されることにより、リール軸選択用スライダ101の移
動によって回動することない。そして、回動基台98
は、リール軸選択用スライダ101の移動のみによって
回動される。
【0059】磁気テープ7が図5中矢印S方向のフォワ
ード方向に走行されると、巻き取り側のリール軸24に
係合されたテープリール5に巻回される磁気テープ7の
巻き径は、磁気テープ7の巻き取り量によって可変す
る。巻き取り側のテープリール5に巻き取られる磁気テ
ープ7の量が多くなると、磁気テープ7は、キャプスタ
ン軸61により定速走行される速度よりテープリール5
に巻き取られる速度が速くなり、磁気テープ7に必要以
上のテンションが加えられる。このとき、リール軸駆動
ギヤ97に噛合されるクラッチギヤ99の摩擦部材12
4、125間で滑りが発生することにより、磁気テープ
7に必要以上のテンションが加えられることが防止され
る。これは、後述する磁気テープ7が逆転方向のリバー
ス方向に走行される場合についても同様である。
【0060】次に、磁気テープ7が他方のテープリール
24側から一方のテープリール23側に向かって走行す
る図5中矢印T方向のリバース方向に走行させて磁気テ
ープ7に記録された情報のサーチやサブコードの書き換
えを行うリバース方向の走行操作モードが選択されたと
きにおける状態を図12を参照して説明する。
【0061】本発明に係るテープレコーダが、リバース
方向の走行操作モードが選択されると、駆動モータ34
が駆動され、この駆動モータ34によってギヤ列35を
介してカムギヤ36が図12中矢印R1方向に回転され
る。このとき、回動操作部材37aを介してカムギヤ3
6に連結されたスライダ39は、図12に示すように、
磁気テープ7をテープ走行路にローディングさせた状態
に維持される。このとき、回動操作部材37aは、カム
溝46の同心円部分46aに係合ピン47を係合させた
状態におかれるので、カムギヤ36が図6中矢印R1
向に回転しても、支軸37bを中心にした回転が行われ
ない。回動操作部材37aが回転されることがないの
で、リール軸選択機構153を構成するスライダ39
は、前述したフォワード方向に磁気テープを定速走行さ
せる記録及び/又は再生モードを選択したときと同様
に、磁気テープ7をテープ走行路にローディングさせた
状態に維持される。一方、リール軸選択用スライダ10
1は、係合ピン105をカムギヤ36の第2のカム溝1
04に係合されているので、カムギヤ36が図11中矢
印R1方向に回転されることにより、第2のカム溝10
4に倣って係合ピン105が移動され、図12中矢印X
2方向に移動される。リール軸選択用スライダ101が
図12中右方端まで移動されると、回動基台98を図1
0に示す中間位置から図11矢印X4方向に回動させ、
供給側のリール軸24を回転させるためにリール軸駆動
ギヤ96にクラッチギヤ99を噛合させる。また、回動
レバー102は、図10に示す状態と同様に、トグルバ
ネ107の付勢力により図11中矢印X6方向に回動さ
れた状態が維持される。このとき、連結部材103は、
規制ピン113が回動レバー102の端面に当接される
と共に凹部113により移動が規制されることにより、
リール軸選択用スライダ101の移動によって回動する
ことない。そして、回動基台98は、リール軸選択用ス
ライダ101の移動のみによって回動される。
【0062】リバース方向の走行操作モードだ選択され
た状態は、テープ走行路に引き出された磁気テープ7を
テープカセット1内に巻き取りアンローディングを開始
するときの状態とほぼ同様な状態である。すなわち、ス
ライダ39とリール軸選択用スライダ101は、上述し
た図11に示す位置に置かれる。
【0063】次に、テープ走行路に引き出された磁気テ
ープ7をテープカセット1内に巻き取るアンローディン
グを図13を参照して説明する。
【0064】アンローディングを行うには、駆動モータ
34を駆動させて、ギヤ列35を介してカムギヤ36を
図13中矢印R1方向に回転させる。カムギヤ36が図
13中矢印R1方向に回転すると、第1のカム溝46に
係合した回動操作部材37aの係合ピン47が第1のカ
ム溝46の同心円部分46aから偏心部分46bに至
り、この偏心部分46bに沿って係合ピン47が移動さ
れることにより回動操作部材37aは図5中矢印G方向
に回転される。
【0065】回動操作部材37aが図5中矢印G方向に
回転すると、回動操作部材37aに連結されたスライダ
39が図13中矢印X1方向に移動される。このとき、
カムギヤ36に図示しないリンク機構を介して連結され
たピンチローラ支持アーム63がキャプスタン軸61か
ら離間する方向に回動され、ピンチローラ62をキャプ
スタン軸61から離間させ、磁気テープ7の挟持を解除
する。
【0066】スライダ39が図13中矢印X1方向に移
動すると、スライダ39に連結されたリミッタ板55が
図7中反矢印B方向に回転され、他方の第3の連結アー
ム53を図7中反矢印B方向に回転させる。リミッタ板
55のギヤ部55bにギヤ55aを噛合させた一方のリ
ミッタ板54が他方のリミッタ板55と同期して図7中
反矢印A方向に回転され、一方の第3の連結アーム53
が図7中反矢印A方向に回転される。
【0067】一対の第3の連結アーム53、53が互い
に同期して図7中反矢印B方向及び反矢印A方向に回転
すると、これら連結アーム53、53に連結された第2
の連結アーム52、52が図7中反矢印B方向及び反矢
印A方向に回転し、第2の連結アーム52、52に連結
された第1の連結アーム51、51の先端側に支持され
た移動ガイドブロック27、28が移動ガイド溝32、
33にガイドされて、回転磁気ヘッド装置26の側方側
の位置からカセット装着部22側に移動され、カセット
装着部22に装着されたテープカセット1の空間部17
に臨む位置まで移動される。
【0068】このとき、リール軸選択用スライダ101
は、磁気テープ7をリバース方向に走行させるリバース
方向の走行操作モードが選択された図12に示す位置と
同様に、図13中矢印X2方向に移動された状態にあ
る。リール軸選択用スライダ101が図13中矢印X2
方向に移動された状態にあるので、回動レバー102は
被押圧ピン108がスライダ39のカム部109に押圧
され、図13中矢印X5方向に回動された状態におかれ
る。このとき、規制ピン112は、回動レバー102の
端面とリール軸選択用スライダ101に設けられた凹部
113とによっての構成される開口部114内に位置
し、この開口部114の範囲内で移動可能な状態におか
れる。
【0069】回動基台98は、リール軸選択用スライダ
101が不作動状態ににあることから、図13中矢印X
4方向に回動された状態が維持され、クラッチギヤ99
とリール軸回転駆動ギヤ96とが噛合された状態が保持
される。
【0070】ところで、装置本体のテープ走行路に引き
出された磁気テープ7をアンローディングする動作中キ
ャプスタンモータ25が回転を続け、上述の駆動力伝達
機構152を介しテープ供給側のリール軸23が回転さ
れ、供給側のテープリール6に巻き取られることにな
る。
【0071】磁気テープ7をアンローディングする際、
供給側のテープリール6への巻き取り速度と、第1及び
第2の移動ガイドブロック27、28の移動速度がず
れ、磁気テープ7に大きなテンションが与えられたよう
な場合には、クラッチギヤ99の摩擦部材124、12
5間に滑りを発生させ、磁気テープ7に大きなテンショ
ンが加わることが防止される。
【0072】磁気テープ7をテープカセット1内に巻き
取り、その後テープカセット1を保持したカセットホル
ダをカセット装着部22から離間する方向に移動させ、
テープカセット1をイジェクトした後、再びカセットホ
ルダに新たなテープカセット1を保持させ、カセット装
着部22に装着し、磁気テープ7のローディングを行う
状態を説明する。
【0073】先にカセット装着部22に装着されたテー
プカセット1を取り出した状態にあるときには、上述し
たように、リール軸選択機構153を構成する回動レバ
ー102は、被押圧ピン108をスライダ39のカム部
109に押圧させ図13中矢印X5方向に回動された状
態におかれ、規制ピン112が回動レバー102の端面
とリール軸選択用スライダ101に設けられた凹部11
3とによっての構成される開口部114の範囲内で移動
可能な状態におかれる。
【0074】ここで、キャプスタンモータ25が駆動さ
れると、駆動力伝達機構152を介してクラッチギヤ9
9が回転され、回動基台98が支軸92を中心にして図
13中矢印X3方向に回動され、クラッチギヤ99をリ
ール軸駆動ギヤ96に噛合させた状態から図9に示すリ
ール軸駆動ギヤ96、97のいずれ噛合しない中立位置
に回動される。このように、回動基台98がキャプスタ
ンモータ25の駆動力を受けて回動し、リール軸駆動ギ
ヤ96に噛合した状態から中立位置に移動されることに
より、カセット装着部22に装着されたテープカセット
1から磁気テープ7を引き出し、装置本体内のテープ走
行路に延在させ、回転磁気ヘッド装置26のテープ案内
ドラムに巻回させるテープローディングを可能となす図
9に示す状態となす。
【0075】このように、カムギヤ36、スライダ39
及びリール軸選択用スライダ101等からなるリール軸
選択機構153を用いることなく、キャプスタンモータ
25により回動基台98を回動操作するのみで磁気テー
プ7をアンローディングさせた状態から磁気テープ7の
テープローディングを行う状態に切り換えることができ
るので、迅速なテープローディングを行うことができ
る。さらに、スライダ39及びリール軸選択用スライダ
101の移動を制御するカムギヤ36に設けられる第1
及び第2のカム溝46、104を簡単にすることがで
き、テープレコーダの操作モードの切り換えも迅速に行
うことができる。
【0076】ところで、上述したテープレコーダに用い
られる回転磁気ヘッド装置26は、図14に示すよう
に、回転磁気ヘッド26aが取り付けられた回転ドラム
391と回転ドラム391と同軸に回転ドラム391の
下側に配設される固定ドラム392とからテープ案内ド
ラム390と、回転ドラム391を回転駆動するヘッド
駆動モータ394を備える。回転ドラム391及び固定
ドラム391は、略同径の円筒状に形成されている。
【0077】回転磁気ヘッド装置26は、上面側に磁気
テープ7の走行路が構成されるベース21に対し一定の
傾斜角をもって傾斜してベース21若しくは装置本体に
取り付けられた支持基台393の上面側にテープ案内ド
ラム390の固定ドラム392を取り付け、支持基台3
93の下面側にヘッド駆動モータ394を取り付けてい
る。ヘッド駆動モータ394は、支持基台393に取り
付けられたとき、駆動軸395の先端側を固定ドラム3
92を貫通して支持基台393の上面側に突出させてい
る。回転ドラム391は、支持基台393の上面側に突
出した駆動軸395の先端側に一体的に取り付けられ、
ヘッド駆動モータ394が駆動されることにより、回転
磁気ヘッド26aとともに回転操作される。
【0078】このようにベース21に対し傾斜してベー
ス21若しくは装置本体に取り付けられた支持基台39
3に支持された回転磁気ヘッド装置26は、図14及び
図15に示すように、テープ案内ドラム390の中心軸
であるヘッド駆動モータ394の駆動軸395をベース
21に対し傾斜して装置本体内に配設される。
【0079】テープカセット1から引き出された磁気テ
ープ7は、テープ案内ドラム390の外周面に前述した
ように160度の範囲に亘って巻回される。テープ案内
ドラム390は、テープ走行路を走行する磁気テープ7
に対し傾斜して配設されるので、磁気テープ7はテープ
案内ドラム390の外周面に螺旋状に巻回される。
【0080】回転磁気ヘッド23aは、磁気ギャップが
形成された先端側をテープ案内ドラム390の外周面に
わずかに突出させて回転ドラム392に取り付けられ
る。
【0081】テープ案内ドラム390に螺旋状に巻回さ
れた磁気テープ7がキャプスタン軸61とピンチローラ
62に挟持されて定速走行された状態で回転ドラム39
2が回転されることにより、磁気テープ7と回転磁気ヘ
ッド23aとが相対摺接され、磁気テープ7の長手方向
に傾斜した記録トラックを形成するようにして情報信号
の記録が行われ、記録トラックに記録された情報信号の
再生が行われる。
【0082】ところで、磁気テープ7は、ベース21の
上面と平行にテープカセット1から引き出されてベース
21の上面と平行に走行させられ、ベース21に対し傾
斜して配設されたテープ案内ドラム90の外周面に螺旋
状に巻回される。そこで、ベース21と平行に走行する
磁気テープ7をベース21に傾斜して配設されたテープ
案内ドラム90の外周面に螺旋状に巻回されるようにガ
イドする第1及び第2の移動ガイドブロック27、28
に設けられる少なくとも第1及び第2の傾斜ガイドピン
31a、31bは、ベース21に対し傾斜して取り付け
られる。
【0083】ここで、第1及び第2の移動ガイドブロッ
ク27、28の具体的な構成を説明する。
【0084】第1及び第2の移動ガイドブロック27、
28は、移動ガイドブロック移動操作機構151を構成
する第1の連結アーム51、51の先端に支持され、第
1及び第2の移動ガイド溝32、33にガイドされてカ
セット装着部22側の位置と回転ヘッド装置26の側方
側の位置との間に亘って移動される移動基台399を備
えている。
【0085】移動基台399は、図14に示すように、
下面側に筒状をなす移動ガイド軸401が突設され、こ
の移動ガイド軸401を第1及び第2の移動ガイド溝3
2、33に挿通させてベース21上に配設される。移動
基台99は、移動ガイド軸401が第1及び第2の移動
ガイド溝32、33にガイドされてし、カセット装着部
22側の位置と回転ヘッド装置26の側方側の位置との
間に亘って移動される。
【0086】ガイドローラ29は、移動基台399上に
植立するように取り付けられる。このガイドローラ29
は、基端部側を移動ガイド軸401に挿通して移動基台
399に植立された支軸403に回転自在に挿通された
ローラ397を備える。このローラ397には、磁気テ
ープ7が巻回される。支軸403の基端部側には、下側
フランジ398aが一体に形成され、上端側には上側フ
ランジ398bが取り付けられている。ローラ397に
巻回されて走行する磁気テープ7は、上下の側縁を下側
フランジ398a及び上側フランジ398bによってガ
イドされることにより、ローラ397に対する巻回位置
が規制されて走行される。
【0087】移動基台399は、移動ガイド軸401に
挿通された支軸403を移動ガイド軸401に固定する
ように基端部側の先端に取り付けられる抜け止め部材4
03aにより第1及び第2の移動ガイド溝32、33か
らの抜け止めが図られてベース21に支持される。
【0088】ローラ397を支持する支軸403は、移
動基台399に垂直に支持されているので、ガイドロー
ラ29はベース21に垂直に配設される。
【0089】第1及び第2の傾斜ガイドピン31a、3
1bは、移動基台399に設けたピン取付部399aを
介して取り付けられる。第1の移動ガイドブロック27
に設けられる第1の傾斜ガイドピン31aは、第1の移
動ガイドブロック27が回転軸ヘッド装置26の側方に
位置する磁気テープ7をテープ走行路にローディングさ
せた位置まで移動されたとき、図14に示すように、回
転磁気ヘッド装置26の傾斜方向であるガイドローラ2
9側に傾斜するように移動基台99上に取り付けられて
いる。第2の移動ガイドブロック28に設けられる第2
の傾斜ガイドピン31bは、第2の移動ガイドブロック
28が回転軸ヘッド装置26の側方に位置する磁気テー
プ7をテープ走行路にローディングさせた位置まで移動
されたとき、図14に示すように、回転磁気ヘッド装置
26側に倒れ込むように傾斜して移動基台399上に取
り付けられている。すなわち、第2の移動ガイドブロッ
ク28に設けられる傾斜ガイドピン31bは、傾斜した
テープ案内ドラム390に螺旋状に巻回され、テープ案
内ドラム390からの退出側でテープ案内ドラム390
の下方側から上方側に向かって走行する磁気テープ7の
走行方向を図5に示すように折り返しベース21と平行
となるようにガイドするものであるので、図14及び図
15に示すように、回転磁気ヘッド装置26側に倒れ込
むように傾斜して移動基台399上に取り付けられてい
る。
【0090】ところで、テープレコーダの小型化を図る
には、一対の第1及び第2の移動ガイドブロック27、
28の間隔を可能な限り小さくすることが必要となる。
一対の第1及び第2の移動ガイドブロック27、28間
の間隔を小さくすると、回転磁気ヘッド装置26に対す
る間隔も小さくなり、第1及び第2の移動ガイドブロッ
ク27、28が回転磁気ヘッド装置26に向かって移動
するとき、回転磁気ヘッド装置26側に倒れ込むように
傾斜された傾斜ガイドピン31bがテープ案内ドラム3
90に接触するおそれがある。傾斜ガイドピン31bが
テープ案内ドラム390に接触すると磁気テープ7をテ
ープ案内ドラム390の外周面に巻回させることができ
なくなるばかりか、テープ案内ドラム390を含む回転
磁気ヘッド装置26や磁気テープ7を損傷させてしま
う。そこで、第1及び第2の移動ガイドブロック27、
28は、回転磁気ヘッド装置26に接触しないような間
隔を保持してベース21に配設する必要があるが、第1
及び第2の移動ガイドブロック27、28と回転磁気ヘ
ッド装置26との間隔を大きくすると、テープレコーダ
の小型化を図ることができない。
【0091】本発明に係るテープレコーダは、このよう
な問題点の解消を図ってテープレコーダの一層の小型化
を図ることを可能となすものである。
【0092】本発明に係るテープレコーダは、回転磁気
ヘッド装置26側に倒れ込むように傾斜された傾斜ガイ
ドピン31bを有する第2の移動ガイドブロック28
が、回転磁気ヘッド装置26側に向かって移動する途中
で、テープ案内ドラム390に接触するような軌跡を有
しながら、傾斜ガイドピン31bのテープ案内ドラム3
90への接触を規制しながら磁気テープ7をテープ案内
ドラム390に所定角度範囲に亘って巻回させることを
可能となすものである。
【0093】回転磁気ヘッド装置26側に倒れ込むよう
に傾斜された傾斜ガイドピン31bを有する第2の移動
ガイドブロック28は、ベース21に対し図16中矢印
1方向又は図17中矢印Y2方向に所定角度傾斜し得る
ように支持されている。すなわち、第2の移動ガイドブ
ロック28をベース21に支持する移動ガイド軸401
と、この移動ガイド軸401が挿通される第2の移動ガ
イド溝33との間に余裕を設けることにより、ベース2
1に対し傾斜可能とするものである。
【0094】一方、回転磁気ヘッド装置26側には、第
2の移動ガイドブロック28が回転磁気ヘッド装置26
の近傍まで移動され、傾斜ガイドピン31bがテープ案
内ドラム390に接触するような位置に至るとき、第2
の移動ガイドブロック28を回転磁気ヘッド装置26か
ら逃がす方向に押圧操作部396が設けられている。こ
の押圧操作部396は、図14及び図15に示すよう
に、支持基台93の一部を第2の移動ガイドブロック2
8の移動軌跡側に突出するようにして形成されている。
【0095】上述ように第2の移動ガイドブロック28
をベース21に対し傾斜するように支持し、回転磁気ヘ
ッド装置26側に押圧操作部96を設けることにより、
第2の移動ガイドブロック28が回転磁気ヘッド装置2
6側に向かって移動され、傾斜ガイドピン31bがテー
プ案内ドラム390に接触するような位置に至ると、移
動基台399が押圧操作部396に当接する。移動基台
399が押圧操作部396に当接した状態から更に第2
の移動ガイドブロック28が回転磁気ヘッド装置26の
側方に至る方向に移動されると、傾斜ガイドピン31b
がテープ案内ドラム390から離間する方向に傾斜さ
れ、傾斜ガイドピン31bのテープ案内ドラム390へ
の接触が防止された状態で移動される。
【0096】第2の移動ガイドブロック28は、押圧操
作部396によって傾斜された後更に移動され、押圧操
作部396による押圧操作が解除され回転磁気ヘッド装
置26側に傾斜されるが、傾斜ガイドピン31bはテー
プ案内ドラム390との間に十分な間隔が保持された位
置に至るので、テープ案内ドラム390に接触すること
はない。
【0097】また、第1の移動ガイドブロック27も、
第2の移動ガイドブロック28と同様にベース21に対
し傾斜するように支持することにより、途中を湾曲させ
た第1の移動ガイド溝32内を容易に移動させることが
でき、第1及び第2の移動ガイドブロック27、28に
より確実に磁気テープ7のローディング及びアンローデ
ィングを行うことが可能となる。
【0098】ベース21に傾斜可能に支持された第1及
び第2の移動ガイドブロック27、28は、磁気テープ
7をテープ案内ドラム390に巻回させたテープローデ
ィング完了位置に至ると、移動基台399、399がベ
ース21に設けた位置決め部材27a、28aに係合す
ることにより傾斜が規制され位置決めされる。移動基台
399、399が位置決めされることにより、第1及び
第2の移動ガイドブロック27、28は、ガイドローラ
29及び傾斜ガイドピン31a、31bにより正確に磁
気テープ7の走行方向をガイドしてテープ案内ドラム9
0に巻回させる。
【0099】上述の実施例では、第2の移動ガイドブロ
ック28を回転磁気ヘッド装置26から逃がす方向に傾
斜させるため、支持基台93に押圧操作部396を設け
るようにしているが、図18に示すように、第2の移動
ガイド溝33の相対向する側面に傾斜面408、409
を形成するようにしてもよい。これら傾斜面408、4
09は、第2の移動ガイドブロック28が回転磁気ヘッ
ド装置26側に向かって移動され、傾斜ガイドピン31
bがテープ案内ドラム390に接触するような位置の前
後に形成される。
【0100】なお、傾斜面408、409は、第2の移
動ガイド溝33の一方の側面にのみ設けるようにしても
よい。
【0101】
【発明の効果】上述したように、本発明に係る磁気テー
プの記録及び/又は再生装置は、カセット装着部に装着
されたテープカセットから磁気テープを引き出し、テー
プ案内ドラムに巻回させる一対の移動ガイド部がテープ
案内ドラムに近接する位置に移動されたとき、傾斜操作
機構によって一対の移動ガイド部のいずれか一方をテー
プ案内ドラムから離間させることにより、移動ガイド部
若しくは移動ガイド部を構成する傾斜ガイドピンの回転
磁気ヘッド装置への接触を防止するようにしているの
で、回転磁気ヘッド装置、移動ガイド部及び磁気テープ
の保護を図ることができる。
【0102】さらに、移動ガイド部を回転磁気ヘッド装
置に近接させて移動可能とすることにより、装置全体の
小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転磁気ヘッド装置を備えたテー
プレコーダに用いられるテープカセットを上面側から見
た斜視図である。
【図2】上記テープカセットを下面側から見た斜視図で
ある。
【図3】前面蓋が開放されたテープカセットを下面側か
ら見た斜視図である。
【図4】本発明に係る回転磁気ヘッド装置を備えたテー
プレコーダの機構部を示す平面図である。
【図5】磁気テープをテープ走行路に引き出してテープ
案内ドラムに巻回させた状態を示す平面図である。
【図6】駆動モータの駆動力をリール軸ギヤに伝達する
駆動力伝達機構を示す平面図である。
【図7】移動ガイドブロックの移動操作機構によって回
動操作される第3の連結アーム部分を示す平面図であ
る。
【図8】回動基台に取り付けられたクラッチギヤを示す
示す断面図である。
【図9】テープカセットから磁気テープを引き出す状態
を示すリール軸選択機構の平面図である。
【図10】磁気テープをテープ走行路に引き出した状態
を示すリール軸選択機構の平面図である。
【図11】テープ走行路に引き出され回転磁気ヘッド装
置に巻回された磁気テープがフォワード方向に定速走行
されているときにリール軸選択機構を示す平面図であ
る。
【図12】磁気テープがリバース方向に走行されている
ときのリール軸選択機構を示す平面図である。
【図13】テープ走行路に引き出された磁気テープがテ
ープカセットに巻き取られたときのリール軸選択機構を
示す平面図である。
【図14】回転磁気ヘッド装置と第1及び第2の移動ガ
イドブロックを示す側面図である。
【図15】回転磁気ヘッド装置と第1及び第2の移動ガ
イドブロックを示す平面図である。
【図16】第2の移動ガイドブロックが一方の方向に傾
斜された状態を示す側面図である。
【図17】第2の移動ガイドブロックが他方の方向に傾
斜された状態を示す側面図である。
【図18】第2の移動ガイドブロックを傾斜させる機構
の他の例を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 テープカセット、 4 カセット本体、 5、6
テープリール、 7磁気テープ、 21 ベース、 2
2 カセット装着部、 26 回転磁気ヘッド装置、
27 第1の移動ガイドブロック、 28 第2の移動
ガイドブロック、 29 テープガイドローラ、 3
1a 第1の傾斜ガイドピン、 31b 第2の傾斜ガ
イドピン 32 第1の移動ガイド溝、 33 第2
の移動ガイド溝、 61 キャプスタン軸、 62 ピ
ンチローラ、 390 テープ案内ドラム、 396
押圧操作部、 399 移動基台、 408、409傾
斜面。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープカセットから引き出された磁気テ
    ープが巻回されるテープ案内ドラムと、 テープカセットに挿入され上記テープカセットから磁気
    テープを引き出す位置と上記テープカセットから引き出
    した磁気テープを上記テープ案内ドラムに巻き付ける位
    置との間を移動する一対の移動ガイド部を有するテープ
    引き出し機構と、 上記一対の移動ガイド部が上記テープ案内ドラムに近接
    する位置に移動されたときに上記一対の移動ガイド部の
    いずれか一方を上記テープ案内ドラムから離間する方向
    に傾斜させる操作機構とを備えてなる磁気テープの記録
    及び/又は再生装置。
  2. 【請求項2】 上記装置は、更に上記テープ案内ドラム
    を回転自在に支持する支持手段を備え、上記操作機構は
    上記支持手段に設けられていることを特徴とする請求項
    1項記載の磁気テープの記録及び/又は再生装置。
  3. 【請求項3】 上記操作機構は、上記支持手段に設けら
    れ上記一方の移動ガイド部と当接して上記移動ガイド部
    を傾斜させる突出部であることを特徴とする請求項2項
    記載の磁気テープの記録及び/又は再生装置。
JP10017510A 1997-01-29 1998-01-29 磁気テープの記録及び/又は再生装置 Withdrawn JPH10275382A (ja)

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JP9-15633 1997-01-29
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JP (1) JPH10275382A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0944061A2 (en) * 1998-03-19 1999-09-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Magnetic recording/reproduction apparatus
US6137649A (en) * 1998-03-19 2000-10-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Magnetic recording/reproduction apparatus in which one of a reel base pair is rotated to wind a magnetic tape by a predetermined amount when an abnormality is detected
US6198592B1 (en) 1998-03-19 2001-03-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Magnetic recording/reproduction apparatus including a first chassis onto which a tape cassette is received and a second chassis having a rotary head cylinder thereon
US6286775B1 (en) 1998-03-19 2001-09-11 Matsushita Electric Industrial Co. Ltd. Magnetic recording apparatus
US6671122B2 (en) 1998-03-19 2003-12-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Magnetic recording/reproduction apparatus

Cited By (6)

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