JP2595156B2 - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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JP2595156B2
JP2595156B2 JP3330531A JP33053191A JP2595156B2 JP 2595156 B2 JP2595156 B2 JP 2595156B2 JP 3330531 A JP3330531 A JP 3330531A JP 33053191 A JP33053191 A JP 33053191A JP 2595156 B2 JP2595156 B2 JP 2595156B2
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    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
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    • G11B15/05Control of operating function, e.g. switching from recording to reproducing by sensing features present on or derived from record carrier or container
    • G11B15/06Control of operating function, e.g. switching from recording to reproducing by sensing features present on or derived from record carrier or container by sensing auxiliary features on record carriers or containers, e.g. to stop machine near the end of a tape
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    • G11B15/675Guiding containers, e.g. loading, ejecting cassettes
    • G11B15/67581Guiding containers, e.g. loading, ejecting cassettes with pivoting movement of the cassette holder
    • G11B15/67584Guiding containers, e.g. loading, ejecting cassettes with pivoting movement of the cassette holder outside the apparatus

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープ等の記録媒
体を内蔵するカセットの前面に設けられると共に、その
記録媒体を覆うスライダーをスライドさせることによっ
て、記録媒体を露出させて記録再生可能にするスライダ
ー開閉機構を有する記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、アナログ信号にて記録再生す
るコンパクトカセットテープレコーダが一般に普及して
いた。ところが、この種の、カセット内部の構造、テー
プの材質、記録信号がアナログであること等の理由によ
って音質の向上という点ではすでに限界に達していた。
【0003】それらの問題を解決すべくロータリーヘッ
ドを用い、ヘリカルリードを行いディジタル信号にて記
録再生するR−DATなるテープレコーダが出現した。
このR−DATは、アナログ信号にて記録再生するコン
パクトカセットの音質を遥かに凌ぐものであった。
【0004】しかしながら、音質向上にもかかわらずR
−DAT用のカセットテープが高価なこと、従来のコン
パクトカセットとの互換性が無いこと等の問題によっ
て、R−DATの普及は今一歩というものであった。
【0005】そこで、従来のアナログ信号にて記録再生
するコンパクトカセット(以下、Cカセットという)と
ほぼ同形状のカセットにディジタル信号にて記録再生す
るカセットテープレコーダが提案されている。上記のカ
セット(以下、Dカセットという)は、従来のアナログ
用Cカセットに比べて形状的には大きく変わらないもの
の、テープの走行を改善するために色々な方策が講じら
れており、ディジタル信号での記録再生が可能となって
いる。
【0006】ここで、従来のCカセットとDカセットの
形状について説明する。Cカセットの外形における長手
方向寸法と短手方向寸法は、Dカセットのそれらと同じ
設計寸法となっている。厚さ方向の寸法は、Dカセット
の方がCカセットより 0.9mm厚くなっている。
【0007】Cカセットの前面には、図17に示すよう
に、ヘッド挿入用の開口部1cが設けられており、この
開口部1cに記録再生用の磁気ヘッド(図示せず)が挿
入され、この磁気ヘッドにCカセット内の磁気テープ4
0が摺動することによって、記録再生される。磁気テー
プ40の走行は、ヘッド挿入用の開口部1cの両サイド
もしくはそれらの一方に公知のピンチローラ(図示せ
ず)が挿入され、このピンチローラが公知のキャプスタ
ン(図示せず)に圧着し、回転することによって、磁気
テープ40が走行される。このとき、移動する磁気テー
プ40は、Cカセットの中央に設けられたリール孔に公
知のリール台が嵌めこまれ、そのリール台の回転によっ
て巻き取られる。
【0008】一方、Dカセットは、図18に示すよう
に、図17に示すCカセットに設けられている厚さ方向
および長手方向の突出部が設けられておらず、また、図
20に示すように、リール孔1eは貫通しておらず凹形
状となっているため、Dカセットへのリール台への挿入
方向は一方向のみとなっている。さらに、Dカセットの
短手方向両端側面部には、図19に示すように、オート
チェンジャでの取り出しを容易とするため、また、記録
再生時の位置決めを正確にするための各凹部1d・1d
がそれぞれ設けられている。
【0009】次に、これらの2つのカセットの最も異な
る点、つまりDカセットにおけるスライダーについて説
明する。Cカセットは、図17に示すように、スライダ
ーが設けられておらず常にヘッド挿入用開口部1cから
磁気テープ40が露出している。一方、Dカセットに
は、図19に示すように、リール台挿入面からヘッド挿
入用開口部1cにかけて板金からなるスライダー1aが
設けられており、このスライダーは図示しないスプリン
グで常にヘッド挿入用開口部1cを被う方向に付勢され
ている。このようにスライダーの閉じた状態を示すもの
が図18であり、スライダーが開いた状態を示すものが
図19である。
【0010】このスライダーによって、記録再生時に磁
気テープを外部の影響から保護するものとなっている。
ところで、従来のアナログ信号の記録再生では、上記の
ような外部の影響は、著しいものでない限り性能に悪影
響を及ぼすものではなく、特にスライダーを設ける必要
はなかった。しかし、従来からのアナログ方式よりも良
い音質が期待できるディジタル方式では、外部からの磁
気テープへの影響を最小限に抑える必要があり、スライ
ダー1aが必要となってきた。
【0011】このようなスライダー1aの開閉には、レ
バーもしくは回転体がカセットホルダ上に設けられ、レ
バーもしくは回転体の回動端に当接用ピンがカセットホ
ルダ内に垂設され、その当接用ピンが、挿入されるカセ
ットの前面にあるスライダー1aの一端側部に隣接して
設けられている凹部1bに嵌まり込み、上記の一端側部
に当接するように設定されている。
【0012】これにより、カセットを挿入して収納する
場合、上記の凹部1bに当接用ピンが嵌まり込み、さら
に、カセットが押し込むと、カセットの移動に伴いレバ
ーもしくは回転体が、例えば反時計方向に回動して、そ
の当接用ピンによってスライダーを開方向に押圧して移
動させるようになっている。
【0013】また、このようなレバーもしくは回転体
は、カセットを押し出す方向、つまり時計方向に付勢さ
れていて、カセットの取り出しの時にカセットをカセッ
トホルダから所定分押し出すように設定されている。こ
のようにレバーもしくは回転体の回動は、カセット挿入
の際における押し込む力である収納力を用いていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、所定量のスライダー移動量を確保するため
に、レバーもしくは回転体の回動中心から当接用ピンま
では、少なくとも上記の移動量より若干長い距離を必要
としており、カセットホルダの小型化を図るために、当
接用ピンと回動中心とを結ぶ線がカセットの挿入方向と
近接させることから、レバーもしくは回転体を回動させ
るための回転モーメントが小さく、レバーもしくは回転
体の回動させるために、カセットを押し込む力、すなわ
ち収納力に大きな力を必要とするという問題を生じてい
た。
【0015】そこで、本発明の目的は、従来と同様に小
型化できて、かつ、カセットの収納力を低減できる記録
再生装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
記録再生装置は、以上の課題を解決するために、磁気テ
ープ等の記録媒体を内蔵すると共にスライドさせること
によって上記記録媒体を露出させるスライダーを備える
カセットを収納し、上記スライダーのスライダー開閉機
構を備え、露出した上記記録媒体を記録再生する記録再
生装置において、上記スライダー開閉機構として、収納
された上記カセットのスライダーを当接しながら回動し
て開く突出部を備える第1回動体が所定回動方向に付勢
されて設けられ、その第1回動体の第1回動軸を有する
第2回動体が上記第1回動軸とは異なる位置に第2回動
軸を有して設けられ、上記第1回動体の回動を所定範囲
に規制する規制部材が上記第2回動軸より前記突出部側
の上記第2回動体に設けられていることを特徴としてい
る。
【0017】本発明の請求項2記載の記録再生装置は、
以上の課題を解決するために、請求項1記載の記録再生
装置において、前記第1回動軸の回動角度を検出する検
出手段が設けられていることを特徴としている。
【0018】本発明の請求項3記載の記録再生装置は、
以上の課題を解決するために、磁気テープ等の記録媒体
を内蔵すると共にスライドさせることによって上記記録
媒体を露出させるスライダーを備えるカセットを用い、
そのカセットを収納すると共に上記カセットをカセット
取出位置とカセット記録再生位置との間を移動させるカ
セットホルダを有し、上記スライダーに隣接して設けら
れた凹部を用いて上記スライダーを開閉するスライダー
開閉機構を備え、露出した上記記録媒体を記録再生する
記録再生装置において、上記スライダー開閉機構とし
て、収納された上記カセットのスライダーを、それと当
接しながら回動して開く先端部を備える第3回動体が上
記スライダーを開く回動方向に付勢されて設けられ、上
記第3回動体と一体的に回動するギヤ部が設けられると
共に、カセットホルダの移動に伴い移動するラックギヤ
が設けられ、上記ギヤ部の外周上にギヤおよび欠歯部が
形成され、そのギヤが上記ラックギヤと歯合すること
で、第3回動体が、その先端部を前記凹部に挿入できる
所定位置に係止され、上記先端部の先端をカセットの挿
入方向に対して上記第3回動体の付勢方向と逆方向にず
らして配置され、かつ、第3回動体がその付勢方向と逆
方向に回動すると前記欠歯部がラックギヤと対向するよ
うに設定されていることを特徴としている。
【0019】
【作用】上記の請求項1および2記載の構成により、突
出部をカセットの挿入方向における第2回動軸を通る線
上に設け、第1回動軸を上記の線上からずらして、例え
ば上記第2回動軸を通り上記の線に対してほぼ直角線上
に設けることで、スライダーを移動させるのに最も大き
な力を必要とするスライダーの開き始めにおいて、突出
部が従来より大きな回動半径を備えると共に大きな回転
モーメントを備えることができることから、従来より小
さな力でスライダーを開き始めることが可能となる。
【0020】続いて、第1回動体が回動して、規制部材
により規制されると、突出部は第2回動軸を中心として
第2回動体と一体的に回動して、スライダーを所定位置
まで開くことができる。
【0021】また、請求項2記載の構成により、カセッ
トホルダにカセットを収納しないで、カセットホルダを
記録再生位置にすると、突出部がカセットと当接してい
ないため、第1回動体の回動角度が、カセットホルダに
カセットを収納してカセットホルダを記録再生位置にし
た時の第1回動体の回動角度と異なる。これにより、検
出手段により第1回動軸の回動角度を検出することで、
記録再生位置におけるカセットホルダにおいてカセット
が収納されているか否かを検出できる。
【0022】また、請求項3記載の構成により、カセッ
トホルダにカセットを収納すると、カセットの凹部に先
端部が挿入され、そのカセットホルダを記録再生位置に
移動させることにより、ラックギヤが移動して、そのラ
ックギヤと歯合しているギヤが回動し、そのギヤを有す
るギヤ部と一体的に回動する第3回動体が回動して、先
端部が移動して前記凹部に隣接しているスライダーと当
接し、そのスライダーが移動して開く。
【0023】また、上記カセットと外形寸法はほぼ等し
くスライダーが設けられていない、例えばアナログ用カ
セットがカセットホルダに挿入された場合、上記先端部
の先端をカセットの挿入方向に対して上記第3回動体の
付勢方向と逆方向にずらして配置されているので、第3
回動体が付勢方向とは逆方向に回動してアナログ用カセ
ットが挿入できる。
【0024】このとき、カセットホルダが開閉してラッ
クギヤが移動しても、第3回動体がその付勢方向と逆方
向に回動すると前記欠歯部がラックギヤと対向するよう
に設定されているので、ラックギヤとギヤ部とは歯合し
ておらず第3回動体がラックギヤの移動の妨げとなるこ
とが回避される。
【0025】このように上記構成は、従来のようにスラ
イダーを閉じる方向に付勢されている回動体の付勢力に
抗してカセットをカセットホルダに収納する必要がな
く、従来より収納力を低減できると共に、異種カセット
もそれぞれ収納可能なものとなっている。
【0026】
【実施例】本発明の一実施例を第1実施例として図1な
いし図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。 〔第1実施例〕記録再生装置は、従来より一般に使用さ
れているアナログ信号にて記録再生されるコンパクトカ
セット(以下、Cカセットという)と、ディジタル信号
にて記録再生されるディジタルコンパクトカセット(以
下、Dカセットという)とを記録再生するカセットテー
プレコーダである。これらの両カセットの構造について
は、従来技術のところで詳細に述べてあるので説明は省
略する。なお、以下、Cカセット、Dカセットの両方の
コンパクトカセットを示すときは単にカセットと称して
説明する。
【0027】記録再生装置では、図1に示すように、カ
セット1が挿入されて支持するカセットホルダ(図示せ
ず)が回動して開閉可能に設けられ、そのカセットホル
ダには、Dカセットが挿入された際に、そのスライダー
1aを開閉するための略くの字状のスライダアーム(第
1回動体)2が設けられ、その一端に上記スライダー1
aの端部と当接するスライダアームピン(突出部)2a
が垂設される一方、スライダアーム2の他端が略L字状
のロック動作レバー(第2回動体)3の一端における回
動軸(第1回動軸)3aに回動可能に取り付けられてい
る。
【0028】また、スライダアーム2では、回動軸3a
を中心とした略円弧状のガイド孔2bがスライダアーム
ピン2a側に穿設され、そのガイド孔2bに上記ロック
動作レバー3の他端に垂設されたガイド軸(規制部材)
3bが挿入されていることにより、スライダアーム2の
回動範囲が規制される。
【0029】さらに、スライダアーム2は、スライダア
ームスプリング15によって常に時計方向に付勢されて
おり、ガイド孔2bの端部とガイド軸3bとが当接して
いることと、ロック動作レバー3が後述するロックレバ
ー4により位置が規制されていることとによって、スラ
イダアームピン2aが、カセット1としてのDカセット
におけるスライダー1aの側面に当接して開くための後
述する係合用凹部1bに嵌合する所定位置に設定され
る。
【0030】ロック動作レバー3は、そのほぼ中央部で
図示しないカセットホルダ上に立設された支軸(第2回
動軸)18に回動自在に取り付けられていて、ロック動
作レバー3におけるガイド軸3b側に立設されている制
動ピン3cが、前述したロックレバー4の一端部に設け
られた略J字状の長孔4bに挿入されている。
【0031】ロックレバー4は、それと図示しないカセ
ットホルダ上に立設されているバネフック用ピン25と
の間に張設されているロックレバースプリング17によ
って、ロック動作レバー3方向、すなわち図では右方向
に付勢されており、図示しないカセットホルダ上に立設
されている案内軸19・20が、左右に延びる長穴形状
の案内孔4c・4dにそれぞれ挿入されて、移動方向お
よび移動距離が規制されている。
【0032】したがって、ロック動作レバー3が、上記
ロックレバースプリング17の付勢力に抗して回動する
と、制動ピン3cと長孔4bとによって、ロック動作レ
バー3の回動がロックレバー4の左方向の移動に変換さ
れて伝達される。
【0033】また、ロックレバー4を所定位置でロック
するロック保持レバー8は、図示しないカセットホルダ
上に立設されている支持軸26に回動可能に支持され、
ロック保持スプリング16の一端部をロック保持レバー
8に係合し、ロック保持スプリング16の他端部を図示
しないカセットホルダ上に立設された係合軸24に係合
させている。
【0034】これにより、ロック保持レバー8は常に時
計方向に付勢され、ロック保持レバー8の一端部に立設
されたロック用軸8aが、前記のロックレバー4の他端
側に設けられた傾斜部4eに当接することで、位置決め
されている。
【0035】ドアレバー6は、図示しないカセットホル
ダ上に立設された各案内ピン22・23によって、図示
しないカセットホルダの開閉動作に伴って前後に移動す
るようになっており、そのドアレバー6は、キャビネッ
ト28上に設けられた連結軸27とドアレバー6上のド
アレバー連結軸6cとがドア連結レバー9により連結さ
れているので、カセットホルダの開閉に伴って前後に移
動する。
【0036】ロック解除レバー7は、ドアレバー6上に
立設された保持軸6bを中心に揺動可能に取り付けられ
た略逆Vの字状の成形レバーであって、その一端部が枝
分かれして板状部7aが形成されていて、その板状部7
aがドアレバー6の断面略コの字状の立設部6dに嵌め
込まれている。
【0037】よって、板状部7aの有するバネ性によっ
て、ロック解除レバー7は保持軸6bを中心として時計
方向の回動力に抗する付勢力として作動し、また、ロッ
ク解除レバー7が時計方向に回動した際は、元の位置に
戻ろうとする付勢力となっている。また、図示しないカ
セットホルダの内面には、挿入されたカセット1を固定
する方向にそれぞれ押圧する各カセットガイド10〜1
4が設置されている。
【0038】次に、上記のような構成にDカセットがカ
セット1として挿入された際の動作について説明する。
まず、カセット1を図示しないカセットホルダに挿入
し、手で押し込むと、カセット1の係合用凹部1bにス
ライダアームピン2aが嵌合し、さらに押し込むと、図
2に示すように、ロック動作レバー3の回動軸3aを中
心としてスライダアーム2が反時計方向に回動し、スラ
イダアームピン2aがスライダー1aの側部に当接して
スライダー1aを左方向に移動させる。
【0039】このとき、スライダアーム2の回動は、ガ
イド孔2bにおける左端から右端までのガイド軸3bの
移動中において回動軸3aを中心とした大きな円弧でな
され、その上、スライダアームピン2aを通るカセット
1を押し込む方向に対して、回動軸3aが従来より大き
くずれた位置に配されて回転モーメントが大きくなるの
で、カセット1を押し込む力である収納力を従来より極
めて軽減できる。
【0040】その後、さらに、カセット1を押し込む
と、ガイド軸3bがガイド孔2bの右端に当接した後、
図3に示すように、スライダアーム2はロック動作レバ
ー3と一体的に支軸18を中心として反時計方向に回動
し、スライダー1aが所定位置まで開かれる。
【0041】このとき、ロック動作レバー3の回動によ
って、ロックレバー4は制動ピン3cと長孔4bとによ
り、ロック保持レバー8を反時計方向に回動させながら
左方向に移動し、ロック保持レバー8のロック用軸8a
は、その傾斜部4cの右側に隣接している係止用凹部4
fが設けてあることから、ロックレバー4の傾斜部4e
を離れ、ロック保持スプリング16の付勢力によって時
計方向に回動する。
【0042】このように回動したロック保持レバー8の
他端が係合軸24に当接することで、ロック保持レバー
8の位置決めがなされている。また、ロック用軸8aと
係止用凹部4fとが係合することで、ロックレバー4の
ロックレバースプリング17の付勢力による右方向への
移動を係止し、さらに、カセット1の側面に設けられた
凹部1c・1cに各カセットガイド12・13が嵌まり
込み、各カセットガイド10・11・14によって所定
位置に設定され、スライダー1aが開いた状態が保持さ
れている。
【0043】続いて、図4に示すように、スライダー
(図示せず)が開いた状態でカセット1を収納した図示
しないカセットホルダは、手で押し込むことで、図5に
示すように、閉じる方向に回動し、図示しないロック機
構によって閉じた状態に固定、つまり記録再生位置まで
移動して固定される。
【0044】このとき、図示しないカセットホルダの回
動によってドアレバー6は、図3に示すように、ドア連
結レバー9によりカセット1の挿入口方向である図にお
ける上方向に移動し、この移動に伴ってドアレバー6上
のロック解除レバー7は、上方向に移動しながら、ロッ
ク解除レバー7における右側傾斜部7bにロック保持レ
バー8の他端に立設されたロック解除用ピン8bが当接
することで、板状部7aのロック解除レバー7の反時計
方向への回動に抗する付勢力に抗して時計方向に回動す
る。
【0045】さらに、ロック解除レバー7が上方向に移
動して、右側傾斜部7bとロック解除用ピン8bとの当
接が解除されると、図6に示すように、ロック解除レバ
ー7が元の状態に復帰し、右側傾斜部7bの先端部がロ
ック解除用ピン8bより右方向にある状態となってい
る。このとき、カセット1は記録または再生可能な状態
となっている。
【0046】次に、上記の状態のカセット1を取り出す
場合における各部材の動作について説明すると、まず、
図示しないカセットホルダにおける図示しない前記のロ
ック機構を解除すると、図示しないカセットホルダの復
帰力により、図4に示す閉じた状態から、図5に示すカ
セットホルダが開いた状態、つまりカセット取り出し可
能な位置に回動して移動する。
【0047】このとき、図6に示すように、ドア連結レ
バー9によってドアレバー6は下方向に移動し、そのド
アレバー6と共にロック解除レバー7が下方向に移動
し、ロック解除レバー7における係合用下端部7cと前
記のロック解除用ピン8bとが当接することにより、ロ
ック保持レバー8が反時計方向に回動する。
【0048】このように回動したロック保持レバー8
は、そのロック用軸8aとロックレバー4における係止
用凹部4fとの係止が解除されることで、ロックレバー
4の係止が解除される。この動作によって、カセット1
は、ロックレバー4を右方向に付勢するロックレバース
プリング17の付勢力と、スライダアームスプリング1
5の時計方向の付勢力およびスライダー1aの右方向へ
の付勢力とによって、各カセットホルダ10〜14の有
するカセット保持力に打ち勝って、カセット1を上方向
に押し出し、カセット1を取り出し可能な位置に移動さ
せる。
【0049】一方、アナログ方式のカセットであるCカ
セットをカセット1として記録再生する場合について説
明すると、上記実施例の構成の各部材の動作は上記と同
様であるが、Cカセットには、Dカセットにおけるスラ
イダー1aが設けられていないため、カセット1を図示
しないカセットホルダに挿入したとき、図7に示すよう
に、スライダアーム2は、そのスライダアームピン2a
がカセット1の前面と当接して回動軸3aを中心に反時
計方向に回動する。
【0050】さらに、スライダアーム2が回動してその
ガイド孔2bの右端にロック動作レバー3のガイド軸3
bが当接した後、スライダアーム2はロック動作レバー
3と共に支軸18を中心に反時計方向に回動し、回動し
たロック動作レバー3は、その制動ピン3cとロックレ
バー4における略J字状の長孔4aとの当接によってロ
ックレバー4を左方向に移動させる。
【0051】左方向に移動したロックレバー4はロック
保持レバー8におけるロック用軸8aとロックレバー4
の係止用凹部4fとが係合することで、ロックレバース
プリング17の付勢力によって右方向に付勢されている
ロックレバー4が係止される。このとき、スライダアー
ム2およびロック動作レバー3の回動量は、Dカセット
が挿入された際のようにスライダアームピン2aがスラ
イダー1aの側部に入り込むことがなく、Dカセットの
収納時よりも大きくなる。
【0052】しかしながら、長孔4aにおける下端部の
傾斜部が支軸18を中心とする略円弧状に形成され、さ
らにDカセットの収納時におけるロック動作レバー3の
回動量を越える回動において、ロック動作レバー3にお
ける制動ピン3cが長孔4aにおける傾斜部に至るよう
に、長孔4aにおける上下方向の直線部が形成されてい
ることから、ロック動作レバー3の回動量のDカセット
収納時よりも増大した分については、ロック動作レバー
3の回動によるロックレバー4の移動は回避されてお
り、Cカセットの収納時におけるロックレバー4の移動
量は、Dカセット収納時の移動量と同様となるように設
定されている。
【0053】このように上記第1実施例の構成では、カ
セット1としてDカセットおよびCカセットを図示しな
いカセットホルダに、個々に収納し記録再生がそれぞれ
可能となっていると共に、Dカセットにおけるスライダ
ー1aの開閉を2つのレバー、すなわちスライダアーム
2とロック動作レバー3を用い、スライダー1aを押圧
するスライダアーム2の回動中心である回動軸3aをロ
ック動作レバー3の他端側に設けることで、スライダア
ーム2の回動半径を従来より大きくできる。
【0054】その上、上記構成では、スライダアーム2
の回動初期における回動中心である回動軸3aをスライ
ダアームピン2aを通るカセット1の挿入方向に対して
ずらして設けることにより、スライダアームピン2aの
回動を開始させる時の回転モーメントを、従来より大き
くできる。これらのことにより、Dカセットをカセット
ホルダに押し込む際の、スライダアーム2の付勢力に抗
して押し込む力である収納力を低減することができる。
【0055】ところで、従来では、スライダアームを短
くして小型化するために、スライダアームの回動角度を
大きく設定し、充分な回動距離を得るために、スライダ
アームの待機位置を、その長手方向をカセット挿入方向
にほぼ沿うような位置に設定し、スライダアームピンと
当接してスライダーの開いた状態におけるスライダアー
ムをほぼ直角位置まで回動させていた。このため、その
回動開始位置での回転モーメントが小さくなるため、押
圧してスライダアームの回動を、その付勢力に抗して開
始するのに大きな力を必要としていた。
【0056】しかしながら、上記第1実施例の構成は、
スライダアーム2の回動半径を従来より大きくできるこ
とと、スライダアームピン2aの回動を開始させる時の
回転モーメントを、従来より大きくできることから、カ
セット1の収納力を極めて軽減でき、使用感の優れたも
のとなっている。
【0057】次に、本発明の他の実施例を第2実施例と
して図1、図8ないし図12に基づいて説明する。な
お、下記の第2実施例では、前記の第1実施例において
説明した同一機能を有する各部材について、同一の部材
番号をそれぞれ付与し、それらの説明を省いた。
【0058】〔第2実施例〕記録再生装置では、図1に
示すように、ロータリースイッチ(検出手段)29が、
その回動中心を支軸18と同軸に設けられており、ロー
タリースイッチ29は、図8に示すように、ロータリー
スイッチ29上に立設された略円柱状の係合用凸部(検
出手段)29aがスライダアーム2のスライダアームピ
ン2a側の側部に設けられた略長穴形状のガイド用側部
2cに挿入されていて、図9に示すように、スライダア
ーム2の回動に伴って支軸18を中心に係合用凸部29
aが回動して、スライダアーム2の回動角度を検出す
る。このようなロータリースイッチ29としては、回動
角度を検出できるものであれば特に限定されないが、可
変抵抗器、ポテンショメータ、アッテネーターなどが使
用される。
【0059】一方、記録再生装置には、図10に示すよ
うに、ドアレバー6の上下方向の移動をロックレバー4
に伝達する略L字板状のロック連動レバー5が設けられ
ており、このロック連動レバー5の中央部および右端部
に、左右方向に延びる略長穴形状のガイド穴5a・5b
が穿設される一方、ロック連動レバー5の左端部に略J
字状の伝達用ガイド穴5cが穿設されている。
【0060】ロック連動レバー5の中央部のガイド穴5
aに、図示しないカセットホルダに立設された案内ピン
21が挿入され、また、ロック連動レバー5の右端部の
ガイド穴5bに、ロックレバー4の左端部に立設された
連動用軸4aが挿入されており、よって、ロック連動レ
バー5は左右方向に移動可能となっている。
【0061】また、伝達用ガイド穴5cには、ドアレバ
ー6の下端部に垂設された伝達用係合ピン6aが挿入さ
れており、カセットホルダが開いた状態、つまりドアレ
バー6が下方向に移動した状態において、伝達用係合ピ
ン6aは伝達用ガイド穴5cにおける傾斜部の下端部
に、案内ピン21はガイド穴5aの左端部に、連動用軸
4aはガイド穴5bの右端部に当接して挿入されるよう
に設定されている。
【0062】このように上記第2実施例の構成の動作に
ついて説明すると、まず、図示しないカセットホルダに
カセット1を収納しないで、図4に示すカセットホルダ
をカセット収納位置である開いた状態から、図5に示す
カセットホルダを閉じる方向に移動させた場合、ドア連
結レバー9によってドアレバー6が上方向に移動すると
共に伝達用係合ピン6aが上方向に移動する。
【0063】このとき、伝達用係合ピン6aが伝達用ガ
イド穴5cの傾斜部を摺動することによって、図11に
示すように、ロック連動レバー5が左方向に移動する。
これにより、ガイド穴5bの右端部に当接しているの
で、ロックレバー4が左方向に移動し、ロック動作レバ
ー3を回動させると共にスライダアーム2を回動させ、
さらに、ロック保持レバー8のロック用軸8aが係止用
凹部4fに係止される。
【0064】このように図示しないカセットホルダの回
動移動によって上下方向に移動するドアレバー6によ
り、ロック連動レバー5を介してロックレバー4をロッ
ク保持レバー8にて保持させる位置まで移動させてお
り、よって、このようなロックレバー4の移動によって
ロック動作レバー3はDカセット収納時とほぼ同位置ま
で回動している。
【0065】しかしながら、スライダアーム2はカセッ
ト1と当接していないため、スライダアームスプリング
15の付勢力によって時計方向に付勢され、ガイド孔2
bの左端とガイド軸3bとが当接して、スライダアーム
2の回動量がDカセット収納時とは異なるものとなって
いる。
【0066】また、Cカセットの挿入時には、前記第1
実施例にも述べたように、スライダアーム2が、図12
に示すように、Dカセット挿入時よりさらに回動し、そ
の異なる回動角度はロータリースイッチ29により検出
される。
【0067】ところで、従来より、ディジタル方式で記
録再生するカセットテープレコーダとして、回転ヘッド
を備えヘリカルリード方式を用いたR−DATが一般市
場に出回っているが、R−DATでは、R−DAT用の
カセットの外形がCカセットと異なること、記録再生方
法が異なることとから、Cカセットの記録再生は考慮さ
れていなかった。よって、R−DATでは、異種のカセ
ットを用いることがないので、異種カセットを識別する
機構を設けていなかった。
【0068】しかしながら、上記第2実施例の構成で
は、スライダアーム2の回動量をロータリースイッチ2
9によって検出することにより、カセット収納可能状態
と、カセット未収納でカセットホルダを閉じた、つまり
記録再生位置に移動させた状態であるカセット未収納状
態と、前記の第1実施例で述べたようにDカセット収納
状態と、Cカセット収納状態との4つのモードを検出す
ることが容易に可能となる。
【0069】このように上記第2実施例の構成は、前記
第1実施例の構成に容易に付け加えて設置することがで
き、第1実施例と共に用いることで、収納力の低減と共
に上述した各モードが識別できてさらに効果的となる。
なお、上記第2実施例の構成は、上記第1実施例に適用
できるだけではなく、Dカセットが挿入された時にその
スライダーを開閉するために回動する開閉部材が設けら
れている構成であれば適用可能である。
【0070】次に、本発明のさらに他の実施例を第3実
施例として図13ないし図16に基づいて説明する。な
お、前記の第1実施例と同様にアナログ信号にて記録再
生するコンパクトカセットをCカセット、ディジタル信
号にて記録再生するコンパクトカセットをDカセット、
これら両方のコンパクトカセットを示すときは単にカセ
ットと称して説明し、これらのカセットについては従来
例で述べたのでそれらの説明を省いた。また、上記各第
1および第2実施例と同一の機能を有する各部材につい
ては、同一の部材番号をそれぞれ付与してそれらの説明
を省いた。
【0071】〔第3実施例〕記録再生装置では、図13
に示すように、スライダアーム(第3回動体)2が、図
示しないカセットホルダ上に設けられている支持軸30
に回動可能に取り付けられ、スライダアーム2の先端部
2a側に設けられた係止用突出部2dと、図示しないカ
セットホルダ上に立設されたバネ係止用ピン31との間
に、支持軸30を中心としてスライダアームスプリング
15が取りつけられ、そのスライダアームスプリング1
5によってスライダアーム2は反時計方向に常に付勢さ
れている。
【0072】また、スライダアーム2と一体的に回動す
るギヤ32が設けられ、そのギヤ33には、後述するよ
うに所定円周範囲にギヤ部32aが設けられ、他の円周
範囲に欠歯部32bが形成されている。一方、ドアレバ
ー6の動作をギヤ32に伝達するラックレバー33が設
けられ、そのラックレバー33には、左右方向に延びる
略長穴形状の長孔33a・33bがそれぞれ穿設され、
図示しないカセットホルダ上に立設された案内ピン20
・21が各長孔33a・33bに挿入されることによっ
てラックレバー33は左右方向に移動可能となってい
る。
【0073】また、ラックレバー33には、それを左方
向に付勢するようにラックレバースプリング17が図示
しないカセットホルダ上に立設されたピン25との間に
張設され、さらに、左方向に付勢されているラックレバ
ー33において各案内ピン20・21が各長孔33a・
33bに右端部にそれぞれ当接するように設定されてい
て、よって、それがラックレバー33の待機位置となっ
ている。
【0074】その上、ラックレバー33に前記のギヤ部
32aと歯合し得るラックギヤ部33cが形成され、そ
のラックギヤ部33cの右端部に上記のギヤ部32aの
一端が歯合しており、よって、前記のスライダアーム2
の回動が所定位置に係止されている。このようなスライ
ダアーム2の係止位置は、スライダアーム2の先端部2
aの先端と支持軸30の回動軸とを結ぶ仮想線が、カセ
ット1の挿入方向に対して若干時計方向にずれた状態に
設定される。
【0075】これにより、Dカセットが挿入された際に
は、そのスライダー1aの側部の凹部1bに先端部2b
が嵌合して、そのカセット1はそれ以上の挿入できず、
後述するようにスライダー開閉機構によりスライダー1
aが開閉され、かつカセット1を所定位置に引き込む。
一方、Cカセットが挿入された際には、後述するように
スライダアーム2が時計方向に回動するようになってい
る。
【0076】また、前述したギヤ部32aは、上記の一
端から時計方向に形成され、スライダアーム2が回動し
て、その先端部がスライダー1aの端部に当接し、スラ
イダー1aを左方向に押圧して開いた状態となるよう
に、ギヤ部32aおよびラックギヤ部33cのギヤ形成
範囲が設定されている。
【0077】一方、ラックレバー33の左端部には、ド
アレバー6の右下端側部に形成された下方に拡がる傾斜
部6eの上部において当接する連動用ガイド軸33dが
立設されており、ドアレバー6の上方向に移動に伴っ
て、ラックレバー33を右方向に移動させるようになっ
ている。
【0078】このような構成に、カセット1としてDカ
セットを図示しないカセットホルダに収納した場合、ま
ず、スライダアーム2の先端部2aがスライダー1aに
隣接して形成されている凹部1bに嵌入される。次に、
図14に示すように、カセットホルダを閉じる方向、つ
まり記録再生可能な位置に回動して移動させることによ
って、ドア連結レバー9はキャビネット28上に設けら
れている回動支持軸27を中心に回動し、ドアレバー6
を各案内孔6f・6fに沿って上方向に移動させる。
【0079】ドアレバー6の移動によってドアレバー6
の傾斜部6eに沿ってドアレバー6下端部方向に連動用
ガイド軸33dが移動する。このとき、ラックレバー3
3は右方向に移動し、よって、ラックレバー33のラッ
クギヤ部33cとギヤ部32aとが歯合することによっ
て、スライダアーム2は反時計方向に回動する。
【0080】これにより、図14に示すように、スライ
ダアーム2の先端部2aがスライダー1aの端部に当接
してスライダー1aを左方向に移動させ、カセット1を
所定位置まで引き込むと共に、スライダー1aに覆われ
ていたヘッド挿入口(図示せず)を開くことで、カセッ
ト1が記録再生可能な状態となる。
【0081】このような状態は、図示しないカセットホ
ルダを図示しないロック機構にて係止することで保持さ
れている。反対に、上記のような状態のカセット1を取
り出すときは、上記のロック機構を解除することによ
り、開く方向に付勢されている図示しないカセットホル
ダが開く方向に回動してカセット脱着可能な位置に移動
する。
【0082】これにより、ドアレバー6が、ドア連結レ
バー9によって下方向に移動し、そのドアレバー6の傾
斜部6eに連動用ガイド軸33dが当接しているラック
レバー33はラックレバースプリング17の付勢力によ
って左方向に移動し、よって、ラックギヤ部33cと歯
合しているギヤ部32aによりスライダアーム2が時計
方向に回動し、スライダー1aが閉じる方向である右方
向に移動すると共に、スライダアーム2によりカセット
1が押し出されるようになっている。
【0083】次に、上記の構成においてカセット1とし
てCカセットを装着した場合について説明すると、カセ
ット1を図示しないカセットホルダを挿入すると、図1
5に示すように、Cカセット1には、Dカセットのよう
にスライダアーム2の爪状の先端部が嵌まり込む凹部が
形成されていないため、スライダアーム2の先端部とC
カセット1の前面とが当接した後、さらに、Cカセット
1を押し込むと、スライダアーム2はスライダアームス
プリング15の付勢力に抗して時計方向に回動し、Cカ
セット1は所定位置で図示しないカセットホルダの各固
定部材にて所定位置に設定される。
【0084】このとき、スライダアーム2が時計方向に
回動したことによって、スライダアーム2と一体的に回
動するギヤ部32aは、ラックレバー33におけるラッ
クギヤ部33cとの歯合が解除される。このような状態
のカセットホルダを閉じる方向に回動させてCカセット
1を記録再生位置まで移動させたとき、Dカセット装着
時と同様にドア連結レバー9、ドアレバー6およびラッ
クレバー33は移動する。
【0085】このとき、ラックレバー33のラックギヤ
部33cとギヤ部32aとが離れているため、上記ラッ
クギヤ部33cは欠歯部32bと対向することとなり、
そのラックギヤ部33cの移動はギヤ部32に伝達され
ず、スライダアーム2の反時計方向への回動が回避され
るので、Cカセット1がカセットホルダ内での位置が保
持され、記録再生位置に移動できるものとなっている。
【0086】このような状態のCカセット1を取り出す
場合は、前記と同様にカセットホルダにおける図示しな
いロック機構を解除すると、カセットホルダが開く方向
に回動することによって、図15に示すように、ドア連
結レバー9、ドアレバー6およびラックレバー33が待
機状態まで移動し、カセット1を手で取り出すことによ
って、スライダアーム2は支持軸30を中心にスライダ
アームスプリング15の付勢力により反時計方向に回動
し、ギヤ部32aの反時計方向端部にあるギヤ歯とラッ
クレバー33のラックギヤ部33cとが歯合することに
よって、所定の待機位置に係止される。
【0087】このように上記第3実施例の構成では、C
カセットまたはDカセットを同一のカセットホルダに装
着して、それぞれの記録再生が可能となっていると共
に、従来のようにスライダーを閉じる方向に付勢されて
いる回動体であるスライダアームの付勢力に抗してカセ
ットをカセットホルダに挿入する必要がなく、従来より
カセット1を挿入する力である収納力を低減できる。こ
のとき、スライダー1aを開閉するための機構を構成す
る各部材は、従来とその大きさを変えることなく構成で
きるので、従来よりその機構の大きさを維持しながら、
カセット1の収納力を提言できるものとなっている。
【0088】また、前記第2実施例の構成を上記第3実
施例の構成に適用することで、容易にカセット収納可能
状態と、カセット未収納でカセットホルダを閉じた、つ
まり記録再生位置に移動させた状態であるカセット未収
納状態と、前記の第1実施例で述べたようにDカセット
収納状態と、Cカセット収納状態との4つのモードを検
出することが容易に可能となる。
【0089】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の記録再生装置
は、以上のように、スライダー開閉機構として、収納さ
れた上記カセットのスライダーを当接しながら開く突出
部を備える第1回動体が上記スライダーを閉じる回動方
向に付勢されて設けられ、その第1回動体の第1回動軸
を有する第2回動体が上記第1回動軸とは異なる位置に
第2回動軸を有して設けられ、上記第1回動体の回動を
所定範囲に規制する規制部材が上記第2回動軸より前記
突出部側の上記第2回動体に設けられている構成であ
る。
【0090】それゆえ、上記構成は、スライダーを移動
させるのに最も大きな力を必要とするスライダーの開き
始めにおいて、突出部が従来より大きな回動半径と、大
きな回転モーメントを備えることができることから、従
来より小さな力でスライダーを開き始めることが可能と
なる。
【0091】これにより、上記構成は、従来のようにス
ライダー開閉機構を大型化せずとも、カセットの収納力
を低減することができるという効果を奏する。
【0092】本発明の請求項2記載の記録再生装置は、
以上のように、請求項1記載の記録再生装置において、
前記第2回動軸の回動角度を検出する検出手段が設けら
れている構成である。
【0093】それゆえ、上記構成は、上記請求項1記載
の発明の効果を奏すると共に、カセットホルダにカセッ
トを収納しないで、カセットホルダの記録再生位置にお
ける、カセットの有無によって第1回動体の回動角度が
異なることから、検出手段により第1回動軸の回動角度
を検出することで、カセットホルダにおいてカセットが
収納されているか否かを検出できるという効果を奏す
る。
【0094】本発明の請求項3記載の記録再生装置は、
以上のように、上記スライダー開閉機構として、収納さ
れた上記カセットのスライダーを、それと当接しながら
回動して開く先端部を備える第3回動体が上記スライダ
ーを開く回動方向に付勢されて設けられ、上記第3回動
体と一体的に回動するギヤ部が設けられると共に、カセ
ットホルダの移動に伴い移動するラックギヤが設けら
れ、上記ギヤ部の外周上にギヤおよび欠歯部が形成さ
れ、そのギヤが上記ラックギヤと歯合することで、第3
回動体が、その先端部を前記凹部に挿入できる所定位置
に係止され、上記先端部の先端をカセットの挿入方向に
対して上記第3回動体の付勢方向と逆方向にずらして配
置され、かつ、第3回動体がその付勢方向と逆方向に回
動すると前記欠歯部がラックギヤと対向するように設定
されている構成である。
【0095】それゆえ、上記構成は、従来のようにスラ
イダーを閉じる方向に付勢されている回動体の付勢力に
抗してカセットをカセットホルダに収納する必要がな
く、従来より収納力を低減できるという効果を奏すると
共に、異種カセットもそれぞれ収納可能という効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録再生装置の待機状態における要部
平面図である。
【図2】上記記録再生装置の一動作例を示す要部平面図
である。
【図3】上記記録再生装置の他の動作例を示す要部平面
図である。
【図4】上記記録再生装置におけるカセット収納位置を
示す要部側面図である。
【図5】上記記録再生装置におけるカセット記録再生位
置を示す要部側面図である。
【図6】上記動作例のさらに他の動作例を示す記録再生
装置の要部平面図である。
【図7】上記記録再生装置のさらに他の動作例を示す要
部平面図である。
【図8】図1の記録再生装置の要部拡大平面図である。
【図9】図3の記録再生装置の要部拡大平面図である。
【図10】上記記録再生装置のカセット収納位置でのカ
セットの収納されない状態での要部平面図である。
【図11】上記記録再生装置におけるカセット記録再生
位置を示す要部平面図である。
【図12】図6の記録再生装置の要部拡大平面図であ
る。
【図13】第3実施例における記録再生装置の要部平面
図である。
【図14】上記記録再生装置の一動作例を示す要部平面
図である。
【図15】上記記録再生装置の他の動作例を示す要部平
面図である。
【図16】上記記録再生装置のさらに他の動作例を示す
要部平面図である。
【図17】アナログ用のCカセットの斜視図である。
【図18】ディジタル用のDカセットのスライダーが閉
じた状態の斜視図である。
【図19】上記Dカセットのスライダーが開いた状態を
示す斜視図である。
【図20】上記Dカセットの下面からの正面図である。
【符号の説明】
1 カセット 2 スライダアーム(第1回動体) 2a スライダアームピン(突出部) 3 ロック動作レバー(第2回動体) 3a 回動軸(第1回動軸) 3b ガイド軸(規制部材) 18 支軸(第2回動軸)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープ等の記録媒体を内蔵すると共に
    スライドさせることによって上記記録媒体を露出させる
    スライダーを備えるカセットを収納し、上記スライダー
    のスライダー開閉機構を備え、露出した上記記録媒体を
    記録再生する記録再生装置において、 上記スライダー開閉機構として、収納された上記カセッ
    トのスライダーを当接しながら回動して開く突出部を備
    える第1回動体が所定回動方向に付勢されて設けられ、
    その第1回動体の第1回動軸を有する第2回動体が上記
    第1回動軸とは異なる位置に第2回動軸を有して設けら
    れ、上記第1回動体の回動を所定範囲に規制する規制部
    材が上記第2回動軸より前記突出部側の上記第2回動体
    に設けられていることを特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】前記第1回動軸の回動角度を検出する検出
    手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    記録再生装置。
  3. 【請求項3】磁気テープ等の記録媒体を内蔵すると共に
    スライドさせることによって上記記録媒体を露出させる
    スライダーを備えるカセットを用い、そのカセットを収
    納すると共に上記カセットをカセット取出位置とカセッ
    ト記録再生位置との間を移動させるカセットホルダを有
    し、上記スライダーに隣接して設けられた凹部を用いて
    上記スライダーを開閉するスライダー開閉機構を備え、
    露出した上記記録媒体を記録再生する記録再生装置にお
    いて、 上記スライダー開閉機構として、収納された上記カセッ
    トのスライダーを、それと当接しながら回動して開く先
    端部を備える第3回動体が上記スライダーを開く回動方
    向に付勢されて設けられ、上記第3回動体と一体的に回
    動するギヤ部が設けられると共に、カセットホルダの移
    動に伴い移動するラックギヤが設けられ、上記ギヤ部の
    外周上にギヤおよび欠歯部が形成され、そのギヤが上記
    ラックギヤと歯合することで、第3回動体が、その先端
    部を前記凹部に挿入できる所定位置に係止され、上記先
    端部の先端をカセットの挿入方向に対して上記第3回動
    体の付勢方向と逆方向にずらして配置され、かつ、第3
    回動体が、その付勢方向と逆方向に回動すると前記欠歯
    部がラックギヤと対向するように設定されていることを
    特徴とする記録再生装置。
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