JPH10274730A - テープ型光ファイバ心線の製造方法 - Google Patents

テープ型光ファイバ心線の製造方法

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Publication number
JPH10274730A
JPH10274730A JP9081137A JP8113797A JPH10274730A JP H10274730 A JPH10274730 A JP H10274730A JP 9081137 A JP9081137 A JP 9081137A JP 8113797 A JP8113797 A JP 8113797A JP H10274730 A JPH10274730 A JP H10274730A
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JP
Japan
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optical fiber
fiber core
coating
resin
tape
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Application number
JP9081137A
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English (en)
Inventor
Riyouei Oka
涼英 岡
Masakazu Watabe
雅一 渡部
Tomoyuki Hattori
知之 服部
Saburo Kawabata
三郎 川畑
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 先行光ファイバ心線と後続光ファイバ心線の
サプライ交換時に、融着接続により光学的な接続を行な
い、その接続部が被覆クロスヘッドのポイントを通過で
きるようにして、作業に要する時間を大幅に短縮できる
テープ型光ファイバ心線の製造方法を提供するを提供す
る。 【解決手段】 複数本の先行光ファイバ心線1を供給し
ながら、被覆クロスヘッド8でテープ材樹脂を一括被覆
する。所定量の製造が終了した後に、一旦ラインを停止
させ、先行光ファイバ心線1を切断し、端末部の被覆樹
脂を除去し、後続光ファイバ心線2を融着接続する。接
続部のスクリーニング試験を行なった後、サプライ装置
4の運転を再開することにより、スクリーニング試験に
合格した接続部は、サプライ装置4より繰り出され、パ
スライン中に導かれていく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂被覆をした光
ファイバ心線、例えば紫外線硬化性樹脂(以下、「UV
樹脂」という。)の複数本を同一平面上に並行に配列
し、テープ材樹脂、例えばUV樹脂でこれらを一括被覆
するテープ型光ファイバ心線を生産する製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】通信用の心線の被覆工程における連続生
産技術については、メタルケーブルの場合は、銅線上に
絶縁物を被覆する工程において、サプライ部の銅線を冷
間圧着法により接続して被覆装置に連続して供給すると
いう方法がある。しかし、光ファイバ心線は材質的に脆
性材料であるため、圧着が不可能である。光ファイバ心
線の接続方法としては、グロー放電で光ファイバガラス
部分を加熱し、融解させて接続する融着接続法のみが実
用化されているが、融着接続部においては、被覆を除去
して接続するから、接続したままでは光ファイバガラス
部分が露出する。したがって、接続部を保護する工程を
設けることによって、被覆が除去された部分を補強する
必要がある。
【0003】テープ型光ファイバ心線を連続的に生産す
るためには個々の光ファイバ心線を接続すればよいわけ
であるが、融着接続による光学的な接続を行なわずに、
接着剤を用いて機械的な接続だけを行なって、連続的に
生産しようとする方法もある。しかし、接着剤により光
ファイバ心線同士を接続すると、接着した接続部の太さ
は、光ファイバ心線2本分となるので、被覆クロスヘッ
ドのポイントを通過できない。この部分を通すために
は、ポイントを被覆クロスヘッドから抜き出すことが必
要になり、ポイントの取り外し、被覆クロスヘッドへの
再装着等によって、段取り作業に多大な時間を要すると
いう問題がある。
【0004】また、通常の融着接続法では、上述したよ
うに、接続後の取り扱い性を容易にするために、接続部
および被覆除去部に補強が施されているが、補強を行な
うための作業時間を必要とする。
【0005】通常の融着接続では接続部分の被覆樹脂除
去部の長さは数十mm程度となる。このようにして融着
接続を行なった後、融着接続部分を含む光ファイバ心線
がサプライ装置より繰り出されて、パスライン中のロー
ラに入った際、樹脂で被覆されている部分はローラと接
し、曲げを加えられても問題はないが、被覆が除去され
た裸のガラス部分は、光ファイバ心線に加えられる張力
によって伸ばされ直線状態となる。このため、パスライ
ン中でローラの曲率に対し被覆を除去したガラス部分の
長さが長いためガラス部分がローラに接触し、微小な傷
がガラス部に入り、そこを始点としてガラス部が破断す
るという問題が生じる。
【0006】特開平5−323163号公報に記載され
たテープ型光ファイバ心線の製造方法では、先行光ファ
イバ心線と後続光ファイバ心線のサプライ交換時に、一
端に後続する複数本の光ファイバ心線を固定した薄帯の
自由端をポイントに挿入し、テープ材樹脂の流れによっ
て薄帯の牽引が開始された時点で、先行光ファイバ心線
を切断するようにしてラインを停止させることなくテー
プ型光ファイバ心線を連続生産させる製造方法である。
【0007】この製造方法は、被覆クロスヘッドのポイ
ントの取り外しを必要としない利点があり、接着時間も
必要としないが、薄帯の自由端をポイントに挿入する作
業が容易でなく、作業に確実性がない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、テープ型光ファイバ心線の
製造において、先行光ファイバ心線と後続光ファイバ心
線のサプライ交換時に、融着接続を行ない、その接続部
が被覆クロスヘッドのポイントを通過できるようにし
て、作業に要する時間を大幅に短縮できるテープ型光フ
ァイバ心線の製造方法を提供することを目的とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、樹脂被覆をした光ファイバ心線の複数本を同一平面
上に並行に配列し、テープ材樹脂でこれらを一括被覆す
るテープ型光ファイバ心線の製造方法において、先行光
ファイバ心線と後続光ファイバ心線のサプライ交換時
に、前記先行光ファイバ心線と前記後続光ファイバ心線
の両端末を、接続部の外径が前記先行光ファイバ心線お
よび前記後続光ファイバ心線の外径以下であるように融
着接続することを特徴とするものである。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のテープ型光ファイバ心線の製造方法において、前記接
続部の被覆樹脂除去部を融着接続後に補強しないことを
特徴とするものである。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のテープ型光ファイバ心線の製造方法において、前記接
続部の被覆樹脂除去部分の長さが、前記接続部が製造装
置のローラに巻かれる際に、被覆が除去されて露出した
ガラス部分が前記ローラの表面に接触しない長さとなる
ように接続することを特徴とするものである。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項2または
3に記載のテープ型光ファイバ心線の製造方法におい
て、融着接続後、前記接続部に曲げあるいは引っ張りを
加えてスクリーニング試験を行なうことを特徴とするも
のである。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項2ないし
4のいずれか1項に記載のテープ型光ファイバ心線の製
造方法において、パスライン中において、前記接続部に
加わる張力を20g以上300g以下の範囲にすること
を特徴とするものである。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
5のいずれか1項に記載のテープ型光ファイバ心線の製
造方法において、前記光ファイバ心線の供給側に蓄線部
を設け、先行光ファイバ心線と後続光ファイバ心線のサ
プライ交換時に蓄線部から光ファイバ心線を繰り出すこ
とによって、被覆クロスヘッドでの光ファイバ心線への
樹脂の塗布および塗布した樹脂の硬化工程を停止するこ
となしに連続生産することを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のテープ型光ファ
イバ心線の製造方法の第1の実施の形態を説明するため
の製造ラインの概略図である。図中、1は先行光ファイ
バ心線、2は後続光ファイバ心線、3はサプライボビ
ン、4はサプライ装置、5,6,7はローラ、8は被覆
クロスヘッド、9は紫外線照射炉である。この実施の形
態では、テープ材樹脂としてUV樹脂を用いた。
【0016】先行光ファイバ心線1および後続光ファイ
バ心線2は、複数層の樹脂による保護被覆層を有してい
るが、最外層に識別のための着色層を有していてもよ
い。もちろん、1層だけの保護被覆層でもよく、保護被
覆層の被覆樹脂としてUV樹脂が用いられてもよい。後
続光ファイバ心線2は、先行光ファイバ心線に続いて接
続されて、テープ化される光ファイバ心線である。これ
ら先行光ファイバ心線1および後続光ファイバ心線2
は、それぞれサプライボビン3に巻かれて供給される。
サプライボビン3はサプライ装置4に配置されている。
この実施の形態では、4心のテープ型光ファイバ心線を
製造するものとして説明するから、先行光ファイバ心線
1および後続光ファイバ心線2のサプライボビン3は、
それぞれ4つずつ配置されている。しかし、本発明が、
4心のテープ型光ファイバ心線の製造方法に限られるも
のではない。
【0017】被覆クロスヘッド8は、同一平面上に並行
に配列されるよう送られてきた複数本の光ファイバ心線
にテープ材樹脂一括被覆するための樹脂被覆装置のヘッ
ド部分である。図5は、被覆クロスヘッドの内部の概略
図を示したものである。ポイント8aおよびダイス8b
の出口付近の大きさは、所望のテープ型光ファイバ心線
とほぼ同じ厚さおよび幅となっており、上から下へ並行
して送られる光ファイバ心線1に対して、樹脂導入口8
cから導入されたテープ材樹脂を被覆する。
【0018】図1の製造ラインによってテープ型光ファ
イバ心線を製造する方法について説明する。先行光ファ
イバ心線1を供給しながら4心のテープ型光ファイバ心
線を所定長製造し、先行光ファイバ心線1の残量がほぼ
無くなるまでに後続光ファイバ心線2を所定の位置にセ
ットしておく。先行光ファイバ心線1による4心テープ
心線の所定量の製造が終了した後に、一旦ラインを停止
させ、サプライボビン3とローラ5の間で先行光ファイ
バ心線1を切断する。ローラ5側の先行光ファイバ心線
1と後続光ファイバ心線2の端末部の被覆樹脂を除去
し、融着後の被覆樹脂除去部の長さが2mm以上10m
m以下となるようにカットした後、図示しない融着機を
用いて融着接続する。2mm以上の被覆樹脂除去部の長
さを確保することにより、融着接続の際に、被覆樹脂を
焦がすことなく融着接続ができる。融着接続を行なった
後、融着接続部に曲げあるいは引っ張りをかけてスクリ
ーニング試験を行なう。
【0019】図3は、曲げスクリーニング試験の一例を
示した概略説明図である。図中、1は先行光ファイバ心
線、2は後続光ファイバ心線、11は接続部、12は融
着接続点である。接続部11は、融着接続を行なった後
に補強をしていない。しかし、ガラス部を薄く被覆する
ようにしていもよい。このようにして接続した融着接続
点12を含む光ファイバ心線を所定の直径で円形に曲げ
る。この曲げにが加えられることによって、接続強度の
低い接続部11には、破断が生じるから、接続強度が低
いことが分かる。接続強度が低い接続部11に対して
は、再度の融着接続作業を行なう。
【0020】図4は、引っ張りスクリーニング試験の一
例を示した概略説明図である。図中、1は先行光ファイ
バ心線、2は後続光ファイバ心線、11は接続部、12
は融着接続点、13はローラ、14はウエイトである。
融着接続点12を含む光ファイバ心線をローラ13に通
し、先行光ファイバ心線1を垂直に持ち上げることで、
接続部11にはウエイト14による張力が加えられる。
この張力によって接続強度の低い接続部11を破断させ
る。
【0021】接続部のスクリーニング試験は、曲げスク
リーニング試験、引っ張りスクリーニング試験の両方を
行なってもよく、そのいずれか一方でもよい。別のスク
リーニング試験でもよい。スクリーニング試験を行なっ
た後、サプライ装置4の運転を再開することにより、ス
クリーニング試験に合格した接続部は、サプライ装置4
より繰り出され、パスライン中に導かれていく。パスラ
インのローラ5,6では、接続部における被覆樹脂が除
去されたガラス部分が、張力により伸ばされて、直線状
態となっているが、接続部にかかる張力を300g以下
に制限し、かつ、融着接続部の被覆樹脂を除去したガラ
ス部分を10mm以下にすることにより、ローラ径を大
きくすることなく、ローラ表面に被覆樹脂が除去された
光ファイバガラス部が直接接触することなく、先行光フ
ァイバ心線1と後続光ファイバ心線2の接続部の破断を
防ぐことができる。この後、接続部はパスラインのロー
ラに直接接触することなしに被覆クロスヘッド8に導か
れていく。
【0022】被覆クロスヘッド8では、複数本の光ファ
イバ心線に対してUV樹脂が一括被覆され、紫外線照射
炉9で硬化されてローラ7から、図示しない巻取機に導
かれる。
【0023】この製造ラインにおいて、接続部では光フ
ァイバ心線の被覆樹脂を除去しているから、光ファイバ
心線の外径に対し接続部の外径が大きくなることはな
い。そのため接続部はクロスヘッドのポイントおよびダ
イスを問題なく通過することができ、先行光ファイバ心
線と後続光ファイバ心線のサプライ交換時に被覆クロス
ヘッドからポイントおよびダイスを抜く必要がなくなり
サプライボビン交換時の段取り作業時間を大幅に短縮す
ることができる。
【0024】なお、融着接続に際しては、接続部分が光
学的にも接続されるから、接続部を含めて通信線として
利用できるが、この接続部は、単に、先行光ファイバ心
線と後続光ファイバ心線とを製造上連続させるために接
続するものであってもよい。この場合は、先行光ファイ
バ心線で製造されるテープ型光ファイバ心線が所望の長
さとなり、しかも、先行光ファイバ心線の残りが少なく
なった時点で後続光ファイバ心線への切り換えが行なわ
れる。この接続部分は、出荷段階、あるいは、巻取段階
で切断除去される。このように、接続部を通信線に利用
しない場合は、接続部における融着接続点では、光学的
な接続を要求しないから、コア同士を精密に接続させる
配慮は必要がなく、接続作業が簡単となる。
【0025】図2は、本発明のテープ型光ファイバ心線
の製造方法の第2の実施の形態を説明するための製造ラ
インの概略図である。図中、図1と同様の部分には同じ
符号を付して説明を省略する。10は蓄線部である。こ
の実施の形態では、第1の実施の形態に対して、蓄線部
10を追加している。第2の実施の形態では、蓄線部1
0は、サプライ装置4の後に設けたが、サプライ装置4
内に設けるようにしてもよい。
【0026】蓄線部10は、軸間距離が調整できるよう
に例えば上下に配置したローラを用い、ローラ間に光フ
ァイバ心線を掛け渡すようにする。ローラ間の距離を徐
々に増加させることによって、光ファイバ心線をローラ
間に蓄積する。蓄積した光ファイバ心線を供給するに
は、ローラ間の間隔を徐々に減少させながら、蓄積した
光ファイバ心線をローラ間から供給する。限られた空間
内で蓄線量を増やすために、ローラ間にそれぞれの光フ
ァイバ心線を数周させることが好ましい。
【0027】図2の製造ラインによってテープ型光ファ
イバ心線を連続生産する方法について説明する。先行光
ファイバ心線1と後続光ファイバ心線2の接続作業を行
なう前に蓄線部10に先行光ファイバ心線1を蓄積して
おく。先行光ファイバ心線1と後続光ファイバ心線2の
接続を行なう際、サプライ装置4の運転を停止し、サプ
ライ装置4からの先行光ファイバ心線1の繰り出しは停
止するが、同時に蓄線部10から先行光ファイバ心線1
の繰り出しを開始することによって、被覆クロスヘッド
8への光ファイバ心線1の供給は続けられる。したがっ
て、被覆クロスヘッド8でのUV樹脂塗布工程および紫
外線照射炉9でのUV樹脂硬化工程は連続して行ない続
けることができる。
【0028】蓄線部10から先行光ファイバ心線を供給
している間に、上述の光ファイバ心線の融着接続作業お
よび融着接続部のスクリーニング試験を行ない、スクリ
ーニング試験に合格した融着接続部をサプライ装置4よ
り繰り出すことにより後続光ファイバ心線2へのUV樹
脂被覆工程を連続で行なうことができる。
【0029】以下の実施例および比較例では、外径12
5μmの光ファイバガラス部分に被覆層を形成し、さら
にその周上に着色インク層を形成した外径250μmの
光ファイバ心線を先行ファイバとして4本、後続光ファ
イバとして4本、合計8本用いてこれらの周りに一括被
覆層としてUV樹脂を塗布して4心のテープ型光ファイ
バ心線を蓄線部を用いて連続製造した。このときのパス
ライン中のローラの直径は100mmで、融着接続部の
被覆樹脂除去部には補強を行なわなかった。
【0030】以下、図7にしたがって実施例を説明する
が、実施例および比較例2においては融着接続部へのス
クリーニング試験を行なったが、比較例1および3では
行なっていない。なお、被覆除去部の長さは、図6に示
すように、接続部11において、融着接続点12の両側
を含んで被覆が除去された部分の長さLである。
【0031】実施例1における接続部の被覆除去部の長
さは3mmであった。融着接続後、融着接続部に引っ張
りスクリーニング試験を行ない、400gの張力をかけ
たところ融着接続部は破断しなかったため、融着接続部
をサプライ装置より繰り出した。パスライン中で接続部
にかかった張力は250gであった。接続部はパスライ
ン中で破断せず、後続光ファイバ心線へのUV樹脂被覆
作業を開始した。またダイス出口からのUV樹脂のタレ
は発生せず、良好なテープ型光ファイバ心線を製造する
ことができた。
【0032】実施例2における接続部の被覆除去部の長
さは5mmであった。融着接続後、接続部に引っ張りス
クリーニング試験を行ない、400gの張力をかけたと
ころ接続部は破断しなかったため、接続部をサプライ装
置より繰り出した。パスライン中で接続部にかかった張
力は150gであった。接続部はパスライン中で破断せ
ず、後続光ファイバ心線へのUV樹脂被覆作業を開始し
た。またダイス出口からのUV樹脂のタレは発生せず、
良好なテープ型光ファイバ心線を製造することができ
た。
【0033】実施例3における接続部の被覆除去部の長
さは7mmであった。融着接続後、接続部に引っ張りス
クリーニング試験を行ない、400gの張力をかけたと
ころ接続部は破断しなかったため、接続部をサプライ装
置より繰り出した。パスライン中で接続部にかかった張
力は150gであった。接続部はパスライン中で破断せ
ず、後続光ファイバ心線へのUV樹脂被覆作業を開始し
た。またダイス出口からのUV樹脂のタレは発生せず、
良好なテープ型光ファイバ心線を製造することができ
た。
【0034】比較例1における接続部の被覆除去部の長
さは12mmであった。融着接続後、接続部に引っ張り
スクリーニング試験および曲げスクリーニング試験を実
施せず、接続部をサプライ装置より繰り出した。このと
き接続部にかかった張力は150gであったが、ローラ
の直径は100mmの場合では、接続部の被覆除去部の
長さが、10mmを超えると、ガラス部分がローラの表
面に接触し、接続部はパスライン中で破断し、後続光フ
ァイバ心線へのUV樹脂被覆作業はできなかった。
【0035】比較例2における接続部の被覆除去部の長
さは12mmであった。融着接続後、接続部に引っ張り
スクリーニング試験を行ない、400gの張力をかけた
ところ接続部は破断し、後続光ファイバ心線へのUV樹
脂被覆作業はできなかった。
【0036】比較3における接続部の被覆除去部の長さ
は1mmであった。融着接続後、接続部を確認したとこ
ろ、光ファイバの樹脂被覆部分に焦げが発生しているの
が確認された。接続部への引っ張りスクリーニング試験
および曲げスクリーニング試験を実施せず、接続部をサ
プライ装置より繰り出した。このとき接続部にかかった
張力は150gであったが、接続部はパスライン中で破
断し、後続光ファイバ心線へのUV樹脂被覆作業はでき
なかった。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、テープ型光ファイバ心線の製
造において、先行光ファイバ心線と後続光ファイバ心線
のサプライ交換時に両光ファイバ心線の端末を融着接続
することにより、接続部の外径が先行光ファイバ心線お
よび後続光ファイバ心線の外径に対し大きくならないた
め、接続部は被覆クロスヘッドのポイントを通過し、被
覆クロスヘッドからポイントを抜くことなくサプライ交
換作業を行なうことが可能になり、作業に要する時間を
大幅に短縮できる。
【0038】請求項2に記載の発明によれば、融着接続
した接続部における被覆除去部に補強を行なわないこと
により、補強作業を省くことができ作業を要する時間を
短縮できる。
【0039】請求項3に記載の発明によれば、接続部の
被覆樹脂除去部分の長さが、前記接続部が製造装置のロ
ーラに巻かれる際に、被覆が除去されて露出したガラス
部分が前記ローラの表面に接触しない長さとなるように
接続することにより、パスラインにおいてパスライン中
のローラ径を大きくしなくても、被覆除去部がローラに
接触することを防ぐことが可能となり、接続部の破断を
防ぐことができる。
【0040】請求項4に記載の発明によれば、接続部に
対しスクリーニング試験を行なうことによって、強度の
弱い接続部をサプライ装置から繰り出すのを防止するこ
とができ、パスライン中の接続部の破断を防ぐことがで
きる。
【0041】請求項5に記載の発明によれば、接続部を
含む光ファイバ心線をサプライ装置から繰り出したと
き、接続部に加わる張力を20g以上とすることで、光
ファイバ心線がパスライン中でローラから外れることを
防ぎ、300g以下とすることで、接続部の被覆樹脂除
去部が直線状態にのばされても、ローラに接触するのを
防ぐことができ、接続部の破断を防止することができ
る。
【0042】請求項6に記載の発明によれば、光ファイ
バ心線の供給側に蓄線部を設けたことにより、接続作業
中においても、光ファイバ心線をテープ材の被覆工程に
供給することができるので、連続製造が可能となる。テ
ープ材の樹脂として、UV樹脂を用いた場合には、光フ
ァイバ心線の供給が停止することがないので、硬化工程
におけるUVランプを停止する必要がなく、ランプ照射
を停止した場合の再立ち上げの時のUVランプの照射安
定待ち時間を短縮することができる。また、被覆クロス
ヘッドにおいて光ファイバ心線への塗布を停止する必要
がなく、被覆クロスヘッドでの塗布を停止した際の被覆
クロスヘッド内の樹脂のダイス出口からの漏れによる品
質への悪影響を防ぎ品質的に安定してテープ型光ファイ
バ心線を連続生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテープ型光ファイバ心線の製造方法の
第1の実施の形態を説明するための製造ラインの概略図
である。
【図2】本発明のテープ型光ファイバ心線の製造方法の
第2の実施の形態を説明するための製造ラインの概略図
である。
【図3】曲げスクリーニング試験の一例を示した概略説
明図である。
【図4】引っ張りスクリーニング試験の一例を示した概
略説明図である。
【図5】被覆クロスヘッドの内部の概略図を示したもの
である。
【図6】被覆除去部の長さの説明図である。
【図7】実施例と比較例の説明図である。
【符号の説明】
1…先行光ファイバ心線、2…後続光ファイバ心線、3
…サプライボビン、4…サプライ装置、5,6,7…ロ
ーラ、8…被覆クロスヘッド、9…紫外線照射炉、10
…蓄線部、11…接続部、12…融着接続点、13…ロ
ーラ、14…ウエイト
フロントページの続き (72)発明者 川畑 三郎 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂被覆をした光ファイバ心線の複数本
    を同一平面上に並行に配列し、テープ材樹脂でこれらを
    一括被覆するテープ型光ファイバ心線の製造方法におい
    て、先行光ファイバ心線と後続光ファイバ心線のサプラ
    イ交換時に、前記先行光ファイバ心線と前記後続光ファ
    イバ心線の両端末を、接続部の外径が前記先行光ファイ
    バ心線および前記後続光ファイバ心線の外径以下である
    ように融着接続することを特徴とするテープ型光ファイ
    バ心線の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記接続部の被覆樹脂除去部を融着接続
    後に補強しないことを特徴とする請求項1に記載のテー
    プ型光ファイバ心線の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記接続部の被覆樹脂除去部分の長さ
    が、前記接続部が製造装置のローラに巻かれる際に、被
    覆が除去されて露出したガラス部分が前記ローラの表面
    に接触しない長さとなるように接続することを特徴とす
    る請求項2に記載のテープ型光ファイバ心線の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 融着接続後、前記接続部に曲げあるいは
    引っ張りを加えてスクリーニング試験を行なうことを特
    徴とする請求項2または3に記載のテープ型光ファイバ
    心線の製造方法。
  5. 【請求項5】 パスライン中において、前記接続部に加
    わる張力を20g以上300g以下の範囲にすることを
    特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載のテ
    ープ型光ファイバ心線の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記光ファイバ心線の供給側に蓄線部を
    設け、先行光ファイバ心線と後続光ファイバ心線のサプ
    ライ交換時に蓄線部から光ファイバ心線を繰り出すこと
    によって、被覆クロスヘッドでの光ファイバ心線への樹
    脂の塗布および塗布した樹脂の硬化工程を停止すること
    なしに連続生産することを特徴とする請求項1ないし5
    のいずれか1項に記載のテープ型光ファイバ心線の製造
    方法。
JP9081137A 1997-03-31 1997-03-31 テープ型光ファイバ心線の製造方法 Pending JPH10274730A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017122829A (ja) * 2016-01-07 2017-07-13 株式会社フジクラ テープ心線の製造方法及び製造装置、並びに光ファイバ心線の製造方法及び製造装置

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