JPH10274698A - 貯蔵固体廃棄物の回収方法及びその設備 - Google Patents
貯蔵固体廃棄物の回収方法及びその設備Info
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- JPH10274698A JPH10274698A JP9081318A JP8131897A JPH10274698A JP H10274698 A JPH10274698 A JP H10274698A JP 9081318 A JP9081318 A JP 9081318A JP 8131897 A JP8131897 A JP 8131897A JP H10274698 A JPH10274698 A JP H10274698A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 貯蔵固体廃棄物の回収に際して新規設備の追
加を少なくし、水中から貯蔵固体廃棄物を確実に回収す
るとともに、投入用ワイヤ等の小型固体廃棄物について
も回収性を高める。 【解決手段】 プール水を排除して固体廃棄物収納缶を
露出状態とし、ワイヤ切断手段の遠隔操作により固体廃
棄物収納缶に接続されている投入用ワイヤを切断して、
切り離した固体廃棄物収納缶を吊り上げて回収するとと
もに、自走ロボットにより固体廃棄物収納缶の集積を行
ないながら回収を継続する。
加を少なくし、水中から貯蔵固体廃棄物を確実に回収す
るとともに、投入用ワイヤ等の小型固体廃棄物について
も回収性を高める。 【解決手段】 プール水を排除して固体廃棄物収納缶を
露出状態とし、ワイヤ切断手段の遠隔操作により固体廃
棄物収納缶に接続されている投入用ワイヤを切断して、
切り離した固体廃棄物収納缶を吊り上げて回収するとと
もに、自走ロボットにより固体廃棄物収納缶の集積を行
ないながら回収を継続する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、貯蔵固体廃棄物の
回収方法及びその設備に係り、特に、プール水中に貯留
されている固体廃棄物収納缶を回収するものである。
回収方法及びその設備に係り、特に、プール水中に貯留
されている固体廃棄物収納缶を回収するものである。
【０００２】
【従来の技術】原子力発電プラント関連施設で発生した
固体廃棄物は、放射線レベルに応じて隔離及び貯蔵され
る。雑固体廃棄物や使用済燃料棒被覆管等にあっては、
必要に応じて、シャー，カッター切断による剪断、有用
金属の選別及び収納容器（例えばハル缶）への収納等を
行ない、生活環境から隔離された貯蔵庫のプール水中に
浸した状態として、放射線の漏洩を低減するとともに、
放射性物質の崩壊熱を除去するようにしている。
固体廃棄物は、放射線レベルに応じて隔離及び貯蔵され
る。雑固体廃棄物や使用済燃料棒被覆管等にあっては、
必要に応じて、シャー，カッター切断による剪断、有用
金属の選別及び収納容器（例えばハル缶）への収納等を
行ない、生活環境から隔離された貯蔵庫のプール水中に
浸した状態として、放射線の漏洩を低減するとともに、
放射性物質の崩壊熱を除去するようにしている。
【０００３】また、前述の雑固体廃棄物や使用済燃料棒
被覆管等を収納した容器（固体廃棄物収納缶）は、プー
ル水中に投入する際に、例えば投入用ワイヤを吊り降ろ
した後解放することにより、プール水中に積み重ねた状
態に収容する等の方法が採用されている。
被覆管等を収納した容器（固体廃棄物収納缶）は、プー
ル水中に投入する際に、例えば投入用ワイヤを吊り降ろ
した後解放することにより、プール水中に積み重ねた状
態に収容する等の方法が採用されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、固体廃棄物収
納缶を無作為的にプール水中に投入した場合や、保管中
に荷崩れが生じた場合、あるいは投入用ワイヤが固体廃
棄物収納缶の上部に折り重なっている場合等であると、
固体廃棄物収納缶をプール水中から回収して、他の施設
に移し替える必要が生じたときに、固体廃棄物収納缶を
掴む操作が困難になり、作業労力が多大になるととも
に、作業の熟練が要求される。
納缶を無作為的にプール水中に投入した場合や、保管中
に荷崩れが生じた場合、あるいは投入用ワイヤが固体廃
棄物収納缶の上部に折り重なっている場合等であると、
固体廃棄物収納缶をプール水中から回収して、他の施設
に移し替える必要が生じたときに、固体廃棄物収納缶を
掴む操作が困難になり、作業労力が多大になるととも
に、作業の熟練が要求される。
【０００５】本発明は、このような課題を有効に解決す
るとともに、以下の目的を達成しようとするものであ
る。 貯蔵固体廃棄物の回収に際して、新規設備の追加を少
なくすること。 固体廃棄物収納缶の回収を確実に実施すること。 プール内の広範囲の部分から固体廃棄物収納缶を円滑
に回収し、回収漏れの発生を防止すること。 投入用ワイヤの処理を容易にすること。 その他の小型固体廃棄物の回収性を高めること。
るとともに、以下の目的を達成しようとするものであ
る。 貯蔵固体廃棄物の回収に際して、新規設備の追加を少
なくすること。 固体廃棄物収納缶の回収を確実に実施すること。 プール内の広範囲の部分から固体廃棄物収納缶を円滑
に回収し、回収漏れの発生を防止すること。 投入用ワイヤの処理を容易にすること。 その他の小型固体廃棄物の回収性を高めること。
【０００６】
【課題を解決するための手段】貯蔵庫のプール水中に貯
留されている固体廃棄物を回収する技術であり、プール
に排水手段を接続してプール水を排除し、固体廃棄物収
納缶を露出状態とする。プール水の上方の接続口の上部
に、吊り上げ手段により吊持状態のワイヤ切断手段を配
し、該ワイヤ切断手段を下降させて、遠隔操作により固
体廃棄物収納缶に接続されている投入用ワイヤを切断す
る。投入用ワイヤを切断した固体廃棄物収納缶を、吊り
上げ手段により吊り上げて回収する。固体廃棄物収納缶
の撤去に基づいて、複数の固体廃棄物収納缶の積み重ね
部分に窪部が生じた場合には、自走ロボットを窪部に吊
り降ろし、窪部の周囲の固体廃棄物収納缶を吊り上げ手
段の作業範囲に集積させて、吊り上げ手段による固体廃
棄物収納缶の撤去を継続する。蓄積量の多くなった切断
後の投入用ワイヤは、プール内に新たな遮蔽容器を吊り
降ろして、投入用ワイヤ等の小型固体廃棄物を新たな遮
蔽容器に収容するとともに、プール内に蓋締め手段を吊
り降ろして、遮蔽容器に蓋を被せて密封を行なうととも
に、密封した遮蔽容器を吊り上げ回収する。固体廃棄物
収納缶や、小型固体廃棄物を収納した遮蔽容器は、貯蔵
庫から搬出される。貯蔵庫に複数のプールがある場合
や、プール水の貯留スペースがある場合には、固体廃棄
物収納缶等を回収しようとする対象箇所のプール水を、
他のプールや貯留スペースに移し替える技術も採用され
る。
留されている固体廃棄物を回収する技術であり、プール
に排水手段を接続してプール水を排除し、固体廃棄物収
納缶を露出状態とする。プール水の上方の接続口の上部
に、吊り上げ手段により吊持状態のワイヤ切断手段を配
し、該ワイヤ切断手段を下降させて、遠隔操作により固
体廃棄物収納缶に接続されている投入用ワイヤを切断す
る。投入用ワイヤを切断した固体廃棄物収納缶を、吊り
上げ手段により吊り上げて回収する。固体廃棄物収納缶
の撤去に基づいて、複数の固体廃棄物収納缶の積み重ね
部分に窪部が生じた場合には、自走ロボットを窪部に吊
り降ろし、窪部の周囲の固体廃棄物収納缶を吊り上げ手
段の作業範囲に集積させて、吊り上げ手段による固体廃
棄物収納缶の撤去を継続する。蓄積量の多くなった切断
後の投入用ワイヤは、プール内に新たな遮蔽容器を吊り
降ろして、投入用ワイヤ等の小型固体廃棄物を新たな遮
蔽容器に収容するとともに、プール内に蓋締め手段を吊
り降ろして、遮蔽容器に蓋を被せて密封を行なうととも
に、密封した遮蔽容器を吊り上げ回収する。固体廃棄物
収納缶や、小型固体廃棄物を収納した遮蔽容器は、貯蔵
庫から搬出される。貯蔵庫に複数のプールがある場合
や、プール水の貯留スペースがある場合には、固体廃棄
物収納缶等を回収しようとする対象箇所のプール水を、
他のプールや貯留スペースに移し替える技術も採用され
る。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る貯蔵固体廃棄
物の回収方法及びその設備の一実施形態について、図１
ないし図９を参照して説明する。これら各図において、
符号Ａは湿式貯蔵庫（貯蔵庫）、Ｂは乾式貯蔵庫（貯蔵
庫）、Ｈは搬送室、Ｔは作業室、Ｃは天井クレーン、Ｊ
は接続口，Ｗはプール、１は排水手段、２はキャスク、
３は吊り上げ手段、４はマニピュレータ、５は自走ロボ
ット、６は蓋締め手段を示している。
物の回収方法及びその設備の一実施形態について、図１
ないし図９を参照して説明する。これら各図において、
符号Ａは湿式貯蔵庫（貯蔵庫）、Ｂは乾式貯蔵庫（貯蔵
庫）、Ｈは搬送室、Ｔは作業室、Ｃは天井クレーン、Ｊ
は接続口，Ｗはプール、１は排水手段、２はキャスク、
３は吊り上げ手段、４はマニピュレータ、５は自走ロボ
ット、６は蓋締め手段を示している。
【０００８】一実施形態における貯蔵固体廃棄物の回収
設備では、図７ないし図９に示すように、２個の湿式貯
蔵庫Ａと１個の乾式貯蔵庫Ｂと作業室Ｔとを、搬送室Ｈ
により接続した状態としており、搬送室Ｈには、その上
部に天井クレーンＣが配されるとともに、下部に軌道Ｌ
によりキャスク１が走行可能に配される。
設備では、図７ないし図９に示すように、２個の湿式貯
蔵庫Ａと１個の乾式貯蔵庫Ｂと作業室Ｔとを、搬送室Ｈ
により接続した状態としており、搬送室Ｈには、その上
部に天井クレーンＣが配されるとともに、下部に軌道Ｌ
によりキャスク１が走行可能に配される。
【０００９】前記排水手段１は、図１に示すように、湿
式貯蔵庫（貯蔵庫）Ａのプール水を排除して、収納され
ている固体廃棄物収納缶Ｐを露出状態とするものであ
り、例えば隣接されている二つの湿式貯蔵庫Ａを、接続
口Ｊを経由して接続状態とする仮設配管１１と、該仮設
配管１１の先端に接続されて湿式貯蔵庫Ａの中に設置さ
れる水中ポンプ１２と、仮設配管１１の回りを囲む放射
線遮蔽体１３とを有するものが採用される。なお、図１
例では、二つの水中ポンプ１２が配されて、二つの湿式
貯蔵庫Ａの間で、矢印で示すようにプール水を相互に移
送し得るようにしている。
式貯蔵庫（貯蔵庫）Ａのプール水を排除して、収納され
ている固体廃棄物収納缶Ｐを露出状態とするものであ
り、例えば隣接されている二つの湿式貯蔵庫Ａを、接続
口Ｊを経由して接続状態とする仮設配管１１と、該仮設
配管１１の先端に接続されて湿式貯蔵庫Ａの中に設置さ
れる水中ポンプ１２と、仮設配管１１の回りを囲む放射
線遮蔽体１３とを有するものが採用される。なお、図１
例では、二つの水中ポンプ１２が配されて、二つの湿式
貯蔵庫Ａの間で、矢印で示すようにプール水を相互に移
送し得るようにしている。
【００１０】前記キャスク２は、搬送室Ｈの中を軌道Ｌ
に沿って走行する機能を有するとともに、図９に示すよ
うに、放射線遮蔽壁２１に囲まれた中空部２２を有し、
該中空部２２に配設された吊り上げ手段３に、作業目的
に応じてマニピュレータ４，自走ロボット５及び蓋締め
手段６を配して、これらを下部開口２３から下方に降ろ
し、所望の作業を実施するようにしている。
に沿って走行する機能を有するとともに、図９に示すよ
うに、放射線遮蔽壁２１に囲まれた中空部２２を有し、
該中空部２２に配設された吊り上げ手段３に、作業目的
に応じてマニピュレータ４，自走ロボット５及び蓋締め
手段６を配して、これらを下部開口２３から下方に降ろ
し、所望の作業を実施するようにしている。
【００１１】前記吊り上げ手段３は、巻上げ機等の機能
を有するものが採用され、キャスク２の中空部２２に配
されるとともに、マニピュレータ４及び蓋締め手段６等
の水平回転を許容するためのローテーダ３１を有してい
る。
を有するものが採用され、キャスク２の中空部２２に配
されるとともに、マニピュレータ４及び蓋締め手段６等
の水平回転を許容するためのローテーダ３１を有してい
る。
【００１２】前記マニピュレータ４は、例えば小型ビー
ムマニピュレータが適用され、吊り上げ手段３に吊持状
態に取り付けられ、下部に小型のホイスト４１を配する
とともに、固体廃棄物収納缶Ｐに接続されている投入用
ワイヤＲを切断するカッタ等のワイヤ切断手段４２を配
したものが採用される。
ムマニピュレータが適用され、吊り上げ手段３に吊持状
態に取り付けられ、下部に小型のホイスト４１を配する
とともに、固体廃棄物収納缶Ｐに接続されている投入用
ワイヤＲを切断するカッタ等のワイヤ切断手段４２を配
したものが採用される。
【００１３】前記自走ロボット５は、吊り上げ手段３等
によりプールＷの中に吊り降ろされて、図４に示すよう
に、積み重ねられた固体廃棄物収納缶Ｐの上を遠隔操作
によって走行する自走機能と、固体廃棄物収納缶Ｐを掴
んでその位置を移動させるロボット機能とを有するもの
が採用される。
によりプールＷの中に吊り降ろされて、図４に示すよう
に、積み重ねられた固体廃棄物収納缶Ｐの上を遠隔操作
によって走行する自走機能と、固体廃棄物収納缶Ｐを掴
んでその位置を移動させるロボット機能とを有するもの
が採用される。
【００１４】前記蓋締め手段６は、マニピュレータ４に
代えて、図６に示すように、吊り上げ手段３に吊持状態
に取り付けられ、遮蔽容器Ｓに対して上蓋を被せ、ボル
ト等により密封状態とし得る機能を有しているととも
に、上蓋の吊り具等を掴んで上蓋を被せた状態の遮蔽容
器Ｓをそのまま搬送室Ｈまで吊り上げる機能と、吊り上
げた後に上蓋の掴んでいる部分や遮蔽容器Ｓの解放を行
なう機能とを有するものが採用される。
代えて、図６に示すように、吊り上げ手段３に吊持状態
に取り付けられ、遮蔽容器Ｓに対して上蓋を被せ、ボル
ト等により密封状態とし得る機能を有しているととも
に、上蓋の吊り具等を掴んで上蓋を被せた状態の遮蔽容
器Ｓをそのまま搬送室Ｈまで吊り上げる機能と、吊り上
げた後に上蓋の掴んでいる部分や遮蔽容器Ｓの解放を行
なう機能とを有するものが採用される。
【００１５】以下、固体廃棄物の回収作業について補足
説明する。
説明する。
【００１６】〔プール水の排除〕天井クレーンＣや吊り
上げ手段３により遮蔽プラグを外して接続口Ｊを開けた
状態とし、該接続口Ｊに、図１に示すように排水手段１
を設置した後、水中ポンプ１２を作動させて所望のプー
ルＷのプール水を他のプールＷに移し替え、プールＷに
積み重ね状態等に収容されている固体廃棄物収納缶Ｐを
露出させる（気体雰囲気とする）。固体廃棄物収納缶Ｐ
を気体雰囲気とした後、排水手段１を例えば作業室Ｔに
撤去する。
上げ手段３により遮蔽プラグを外して接続口Ｊを開けた
状態とし、該接続口Ｊに、図１に示すように排水手段１
を設置した後、水中ポンプ１２を作動させて所望のプー
ルＷのプール水を他のプールＷに移し替え、プールＷに
積み重ね状態等に収容されている固体廃棄物収納缶Ｐを
露出させる（気体雰囲気とする）。固体廃棄物収納缶Ｐ
を気体雰囲気とした後、排水手段１を例えば作業室Ｔに
撤去する。
【００１７】〔投入用ワイヤの切断〕図２に示すよう
に、キャスク２にマニピュレータ４を配したものをプー
ルＷに吊り降ろし、マニピュレータ４の先端に配された
ワイヤ切断手段４２により、投入用ワイヤＲを切断して
固体廃棄物収納缶Ｐから切り離す。
に、キャスク２にマニピュレータ４を配したものをプー
ルＷに吊り降ろし、マニピュレータ４の先端に配された
ワイヤ切断手段４２により、投入用ワイヤＲを切断して
固体廃棄物収納缶Ｐから切り離す。
【００１８】〔固体廃棄物収納缶の回収〕マニピュレー
タ４の遠隔操作で誘導する等により、ホイスト４１のフ
ックを、図３に示すように固体廃棄物収納缶Ｐの吊り具
に引っ掛け、吊り上げ手段３の作動により、固体廃棄物
収納缶Ｐを接続口Ｊを経由して吊り上げてキャスク２に
収容し、搬送室Ｈを経由して作業室Ｔに移送する等の回
収を行なう。
タ４の遠隔操作で誘導する等により、ホイスト４１のフ
ックを、図３に示すように固体廃棄物収納缶Ｐの吊り具
に引っ掛け、吊り上げ手段３の作動により、固体廃棄物
収納缶Ｐを接続口Ｊを経由して吊り上げてキャスク２に
収容し、搬送室Ｈを経由して作業室Ｔに移送する等の回
収を行なう。
【００１９】〔固体廃棄物収納缶の集積〕固体廃棄物収
納缶Ｐを回収することにより、図４に示すように、吊り
上げ手段３の作業範囲近傍に、窪部Ｋが形成された場合
には、吊り上げ手段３により、マニピュレータ４に代え
て自走ロボット５を吊り降ろして、積み重ね状態の固体
廃棄物収納缶Ｐの上を遠隔操作により走行させるととも
に、窪部Ｋの回りの高くなっている部分の固体廃棄物収
納缶Ｐを掴み上げて窪部Ｋまで移動させて降ろすことに
より、吊り上げ手段３の直下位置近傍に集積させる。集
積後に、吊り上げ手段３によりマニピュレータ４を吊持
して、固体廃棄物収納缶Ｐを回収する作業が、以下繰り
返される。
納缶Ｐを回収することにより、図４に示すように、吊り
上げ手段３の作業範囲近傍に、窪部Ｋが形成された場合
には、吊り上げ手段３により、マニピュレータ４に代え
て自走ロボット５を吊り降ろして、積み重ね状態の固体
廃棄物収納缶Ｐの上を遠隔操作により走行させるととも
に、窪部Ｋの回りの高くなっている部分の固体廃棄物収
納缶Ｐを掴み上げて窪部Ｋまで移動させて降ろすことに
より、吊り上げ手段３の直下位置近傍に集積させる。集
積後に、吊り上げ手段３によりマニピュレータ４を吊持
して、固体廃棄物収納缶Ｐを回収する作業が、以下繰り
返される。
【００２０】〔切断ワイヤの回収〕上述のように、投入
用ワイヤＲを切り離しながら、固体廃棄物収納缶Ｐを回
収すると、気体雰囲気のプールＷの中には、切り離され
た投入用ワイヤＲが蓄積されることになる。図５に示す
ように、プールＷの内部に新たな遮蔽容器（標準ドラム
缶等の収納容器）Ｓを吊り降ろして、投入用ワイヤＲに
加えてプールＷに投入された各種の小型の固体廃棄物
（以下、これらを小型固体廃棄物という）を遮蔽容器Ｓ
に収容する。
用ワイヤＲを切り離しながら、固体廃棄物収納缶Ｐを回
収すると、気体雰囲気のプールＷの中には、切り離され
た投入用ワイヤＲが蓄積されることになる。図５に示す
ように、プールＷの内部に新たな遮蔽容器（標準ドラム
缶等の収納容器）Ｓを吊り降ろして、投入用ワイヤＲに
加えてプールＷに投入された各種の小型の固体廃棄物
（以下、これらを小型固体廃棄物という）を遮蔽容器Ｓ
に収容する。
【００２１】〔遮蔽容器の密封〕マニピュレータ４に代
えて、図６に示すように、蓋締め手段６を吊り降ろし
て、遮蔽容器Ｓに上蓋を被せてボルト締めを行なう等に
より小型固体廃棄物を密封状態とした後、遮蔽容器Ｓを
吊り上げて、搬送室Ｈを経由して作業室Ｔまで撤去する
等の回収を行なう。なお、図５及び図６に示す回収作業
及び密封作業は、小型固体廃棄物がなくなるまで繰り返
されるとともに、全部撤去した後に、自走ロボット５や
蓋締め手段６も撤去される。
えて、図６に示すように、蓋締め手段６を吊り降ろし
て、遮蔽容器Ｓに上蓋を被せてボルト締めを行なう等に
より小型固体廃棄物を密封状態とした後、遮蔽容器Ｓを
吊り上げて、搬送室Ｈを経由して作業室Ｔまで撤去する
等の回収を行なう。なお、図５及び図６に示す回収作業
及び密封作業は、小型固体廃棄物がなくなるまで繰り返
されるとともに、全部撤去した後に、自走ロボット５や
蓋締め手段６も撤去される。
【００２２】〔他の実施形態〕本発明の貯蔵固体廃棄物
の回収技術にあっては、以下の技術も包含するものであ
る。 １）回収した固体廃棄物収納缶Ｐ、あるいは小型固体廃
棄物を収納した遮蔽容器Ｓを、除染して作業室Ｔから搬
出して他の施設に移し替えること。 ２）湿式貯蔵庫Ａの他に、プール水を貯留するタンク等
の貯留スペースがある場合に、これらに、固体廃棄物収
納缶Ｐを回収しようとする対象箇所のプール水を移し替
えること。
の回収技術にあっては、以下の技術も包含するものであ
る。 １）回収した固体廃棄物収納缶Ｐ、あるいは小型固体廃
棄物を収納した遮蔽容器Ｓを、除染して作業室Ｔから搬
出して他の施設に移し替えること。 ２）湿式貯蔵庫Ａの他に、プール水を貯留するタンク等
の貯留スペースがある場合に、これらに、固体廃棄物収
納缶Ｐを回収しようとする対象箇所のプール水を移し替
えること。
【００２３】
【発明の効果】本発明に係る貯蔵固体廃棄物の回収方法
及びその設備によれば、以下のような効果を奏する。 （１） プール水を排除して露出状態とした固体廃棄物
収納缶を、貯蔵庫に設置されている吊り上げ手段を利用
して、吊り上げて回収することにより、貯蔵固体廃棄物
の回収に際して、新規設備の追加を少なくすることがで
きる。 （２） プールの中にワイヤ切断手段を配して、固体廃
棄物収納缶に接続されている投入用ワイヤを切断してか
ら固体廃棄物収納缶を吊り上げて回収することにより、
貯蔵固体廃棄物の回収を確実に実施することができる。 （３） 自走ロボットを吊り降ろして、固体廃棄物収納
缶を吊り上げ手段の作業範囲に集積させることにより、
プール内の広範囲の部分から固体廃棄物収納缶を円滑に
回収し、回収漏れの発生を防止することができる。 （４） 切断後の投入用ワイヤ等の小型固体廃棄物を収
容するとともに、密封した遮蔽容器を吊り上げて回収す
ることにより、切断した投入用ワイヤやその他の小型の
小型固体廃棄物の回収処理を容易に実施することができ
る。 （５） これらにより、プールの中の種々の固体廃棄物
の回収性を高めることができる。
及びその設備によれば、以下のような効果を奏する。 （１） プール水を排除して露出状態とした固体廃棄物
収納缶を、貯蔵庫に設置されている吊り上げ手段を利用
して、吊り上げて回収することにより、貯蔵固体廃棄物
の回収に際して、新規設備の追加を少なくすることがで
きる。 （２） プールの中にワイヤ切断手段を配して、固体廃
棄物収納缶に接続されている投入用ワイヤを切断してか
ら固体廃棄物収納缶を吊り上げて回収することにより、
貯蔵固体廃棄物の回収を確実に実施することができる。 （３） 自走ロボットを吊り降ろして、固体廃棄物収納
缶を吊り上げ手段の作業範囲に集積させることにより、
プール内の広範囲の部分から固体廃棄物収納缶を円滑に
回収し、回収漏れの発生を防止することができる。 （４） 切断後の投入用ワイヤ等の小型固体廃棄物を収
容するとともに、密封した遮蔽容器を吊り上げて回収す
ることにより、切断した投入用ワイヤやその他の小型の
小型固体廃棄物の回収処理を容易に実施することができ
る。 （５） これらにより、プールの中の種々の固体廃棄物
の回収性を高めることができる。
【図１】 本発明に係る貯蔵固体廃棄物の回収方法及び
その設備の一実施形態における排水状況を示す正断面図
である。
その設備の一実施形態における排水状況を示す正断面図
である。
【図２】 本発明に係る貯蔵固体廃棄物の回収方法及び
その設備の一実施形態におけるワイヤ切断状況を示す正
断面図である。
その設備の一実施形態におけるワイヤ切断状況を示す正
断面図である。
【図３】 本発明に係る貯蔵固体廃棄物の回収方法及び
その設備の一実施形態における固体廃棄物収納缶の回収
状況を示す正断面図である。
その設備の一実施形態における固体廃棄物収納缶の回収
状況を示す正断面図である。
【図４】 本発明に係る貯蔵固体廃棄物の回収方法及び
その設備の一実施形態における固体廃棄物収納缶の集積
状況を示す正断面図である。
その設備の一実施形態における固体廃棄物収納缶の集積
状況を示す正断面図である。
【図５】 本発明に係る貯蔵固体廃棄物の回収方法及び
その設備の一実施形態におけるワイヤの回収状況を示す
正断面図である。
その設備の一実施形態におけるワイヤの回収状況を示す
正断面図である。
【図６】 本発明に係る貯蔵固体廃棄物の回収方法及び
その設備の一実施形態における遮蔽容器の密封状況を示
す正断面図である。
その設備の一実施形態における遮蔽容器の密封状況を示
す正断面図である。
【図７】 本発明に係る貯蔵固体廃棄物の回収方法及び
その設備の一実施形態を示す平断面図である。
その設備の一実施形態を示す平断面図である。
【図８】 本発明に係る貯蔵固体廃棄物の回収方法及び
その設備の一実施形態を示す正断面図である。
その設備の一実施形態を示す正断面図である。
【図９】 本発明に係る貯蔵固体廃棄物の回収方法及び
その設備の一実施形態におけるキャスクの部分の側断面
図である。
その設備の一実施形態におけるキャスクの部分の側断面
図である。
Ａ 湿式貯蔵庫（貯蔵庫） Ｂ 乾式貯蔵庫（貯蔵庫） Ｈ 搬送室 Ｔ 作業室 Ｃ 天井クレーン Ｗ プール Ｊ 接続口 Ｌ 軌道 Ｐ 固体廃棄物収納缶 Ｒ 投入用ワイヤ １ 排水手段 ２ キャスク ３ 吊り上げ手段 ４ マニピュレータ ５ 自走ロボット ６ 蓋締め手段 １１ 仮設配管 １２ 水中ポンプ １３ 放射線遮蔽体 ２１ 放射線遮蔽壁 ２２ 中空部 ２３ 下部開口 ３１ ローテーダ ４１ ホイスト ４２ ワイヤ切断手段 Ｓ 遮蔽容器 Ｋ 窪部
Claims (8)
- 【請求項１】 貯蔵庫（Ａ）のプール（Ｗ）に貯留され
ている固体廃棄物を回収する方法であって、プール水を
排除して固体廃棄物収納缶（Ｐ）を露出状態とする工程
と、固体廃棄物収納缶に接続されている投入用ワイヤ
（Ｒ）を切断する工程と、投入用ワイヤを切断した固体
廃棄物収納缶を吊り上げて回収する工程とを有すること
を特徴とする貯蔵固体廃棄物の回収方法。 - 【請求項２】 プール（Ｗ）の上方の接続口（Ｊ）か
ら、ワイヤ切断手段（４２）を下降させて遠隔操作によ
り投入用ワイヤ（Ｒ）を切断することを特徴とする請求
項１記載の貯蔵固体廃棄物の回収方法。 - 【請求項３】 固体廃棄物収納缶（Ｐ）の撤去に基づい
て固体廃棄物収納缶の積み重ね部分に生じた窪部（Ｋ）
に、自走ロボット（５）を吊り降ろし、窪部の周囲の固
体廃棄物収納缶（Ｐ）を吊り上げ作業範囲に集積させる
ことを特徴とする請求項１または２記載の貯蔵固体廃棄
物の回収方法。 - 【請求項４】 プール（Ｗ）内に新たな遮蔽容器（Ｓ）
を配して、投入用ワイヤ（Ｒ）等の小型固体廃棄物を収
容するとともに、遮蔽容器に密封状態にして回収するこ
とを特徴とする請求項１、２または３記載の貯蔵固体廃
棄物の回収方法。 - 【請求項５】 貯蔵庫（Ａ）のプール（Ｗ）に貯留され
ている固体廃棄物収納缶（Ｐ）を回収する設備であっ
て、プール水を排除して固体廃棄物収納缶を露出状態と
する排水手段（１）と、プールの接続口（Ｊ）を経由し
て吊持され固体廃棄物収納缶に接続されている投入用ワ
イヤ（Ｒ）を切断するワイヤ切断手段（４２）と、投入
用ワイヤを切断した状態の固体廃棄物収納缶を吊り上げ
て回収する吊り上げ手段（３）とを具備することを特徴
とする貯蔵固体廃棄物の回収設備。 - 【請求項６】 プール（Ｗ）の内部に、固体廃棄物収納
缶（Ｐ）の撤去に基づいて生じた窪部（Ｋ）に周囲の固
体廃棄物収納缶（Ｐ）を集積させる自走ロボット（５）
が配されることを特徴とする請求項５記載の貯蔵固体廃
棄物の回収設備。 - 【請求項７】 プール（Ｗ）の内部に、切断後の投入用
ワイヤ（Ｒ）等を収容する遮蔽容器（Ｓ）と、プール内
に吊り降ろされ遮蔽容器に蓋を被せて密封を行なう蓋締
め手段（６）とが配設されることを特徴とする請求項５
または６記載の貯蔵固体廃棄物の回収設備。 - 【請求項８】 貯蔵庫（Ａ）に、固体廃棄物収納缶
（Ｐ）を回収しようとする対象箇所のプール水を他に移
し替える他のプール（Ｗ）や貯留スペースが配設される
ことを特徴とする請求項５、６または７記載の貯蔵固体
廃棄物の回収設備。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9081318A JPH10274698A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 貯蔵固体廃棄物の回収方法及びその設備 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9081318A JPH10274698A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 貯蔵固体廃棄物の回収方法及びその設備 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10274698A true JPH10274698A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=13743060
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9081318A Withdrawn JPH10274698A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 貯蔵固体廃棄物の回収方法及びその設備 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10274698A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015058738A (ja) * | 2013-09-17 | 2015-03-30 | 三菱重工業株式会社 | 液中固体物取出装置および液中固体物取出方法 |
| CN108143363A (zh) * | 2018-01-05 | 2018-06-12 | 山东交通学院 | 具有类人工作业模式的高空清洁机器人的清洁方法 |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP9081318A patent/JPH10274698A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015058738A (ja) * | 2013-09-17 | 2015-03-30 | 三菱重工業株式会社 | 液中固体物取出装置および液中固体物取出方法 |
| CN108143363A (zh) * | 2018-01-05 | 2018-06-12 | 山东交通学院 | 具有类人工作业模式的高空清洁机器人的清洁方法 |
| CN108143363B (zh) * | 2018-01-05 | 2022-10-21 | 山东交通学院 | 具有类人工作业模式的高空清洁机器人的清洁方法 |
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