JPH10274622A - 光ディスク基板の複屈折測定装置 - Google Patents

光ディスク基板の複屈折測定装置

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JPH10274622A
JPH10274622A JP3201598A JP3201598A JPH10274622A JP H10274622 A JPH10274622 A JP H10274622A JP 3201598 A JP3201598 A JP 3201598A JP 3201598 A JP3201598 A JP 3201598A JP H10274622 A JPH10274622 A JP H10274622A
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birefringence
light
reflected
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JP3201598A
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Eiji Nakagawa
栄治 中川
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明基板表面からの反射光があっても、透明
基板の複屈折量を正確に測定できる光ディスク基板の複
屈折測定装置を提供する。 【解決手段】 透明基板D1上に少なくとも反射層D2
を設けてなる光ディスクDにおいて、透明基板側から測
定用光ビームl1を入射角度αで入射させて、透明基板
D1を透過して反射層D2で反射した反射光l22に基
づいて透明基板D1の複屈折量を測定する複屈折測定装
置Aであって、測定用光ビームl1の光源1は、測定用
光ビームl1が透明基板D1を透過して反射層D2に至
る第1の光路長L1及び反射層D2から透明基板D1を
透過してその表面に至る反射光l22の第2の光路長L
2を合わせた光路長Lより短い可干渉距離を有する光ビ
ームを出力するものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク基板の
複屈折(光学的異方性)を測定する光ディスク基板の複
屈折測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクの透明基板は、主にポリカー
ボネート等の樹脂が用いられている。このために、この
樹脂で透明基板をディスク状に射出して成型する際、溶
融した樹脂を中心部から周囲へ放射状に押し出すときの
押出方向、押出速度がばらつくことにより、成型後の透
明基板には光学的異方性、即ち複屈折が発生する。
【0003】そこで、成型後の透明基板の複屈折量を測
定して、光ディスクにおける記録再生に悪影響が生じな
い程度の複屈折量を有する透明基板のみを、光ディスク
の透明基板として用いることが求められる。勿論、再生
専用(ROM)型光ディスクの構造はこの透明基板上に
反射層、保護層等が順次積層されてあり、また透明基板
にはスパイラルあるいは螺旋状に凹凸状の情報信号トラ
ックが形成されている。一方、記録再生用(RAM)型
光ディスクの構造はこの透明基板上に記録層、反射層、
保護層等が順次積層されてあり、また透明基板にはグル
ーブ(溝)がスパイラルあるいは螺旋状に形成されてい
る。
【0004】さて、こうした構造の光ディスクの透明基
板における複屈折を測定する方法としては、主に、透過
法及び反射法がある。透過法は、反射層をもたない透明
基板単体に対して測定用レーザ光を垂直入射して、その
透過光を検出することにより複屈折量を測定するもので
ある。しかし、透過法は透明基板単体の複屈折量を正確
に測定することができるが、被測定透明基板上に反射層
等を張り合わせた光ディスクとして形成した後の、透明
基板の複屈折量を測定することはできない。
【0005】一方、反射法は、光ディスクとして形成し
た後の透明基板の複屈折量を測定するものである。即
ち、測定用レーザ光を透明基板側から基板内へ斜め入射
させた後に反射層で反射し、回転可能な検光子を介して
この反射光を光検出器で検出して、反射光の偏光状態を
測定し、複屈折量を算出するものである。
【0006】ところで、この反射法には、測定用レーザ
光を透明基板表面へ斜め照射した場合に、透明基板の表
面で反射した反射光と、透明基板を透過して反射層で反
射した反射光とが生じてしまい、これら2つの反射光は
測定用レーザ光の強い可干渉性のために容易に干渉して
しまうことになる。こうして、2つの反射光が干渉した
反射光が光検出器で検出されると、ここに干渉縞が生じ
てしまう問題がある。
【0007】干渉縞は2つの反射光の振幅と位相差で決
定される。各反射光の振幅は反射層や透明基板の屈折率
から求めることが可能であり、また、2つの反射光の位
相差は主として透明基板の基板厚で決定されてしまう。
【0008】この反射法で用いられる測定用レーザ光の
波長は、約600〜約800nmである。従って、透明
基板が全面にわたってnmのオーダで管理されているな
らば、2つの反射光の干渉の影響は、正確に推定でき
る。しかし、実際の厚さ測定においては、測定した個所
の厚さは、例えば0.6mmの厚さであって、その厚さ
のばらつきは、通常μmの単位となり、レーザの波長よ
り大きくなる。よって、2つの反射光の干渉の大きさが
測定場所によって大きく変化し、全く推定できない。従
って、2つの光の干渉による光量の増加、または減少に
よる変動分を検出光から正確に排除することができず、
反射光が互いに干渉するような測定系を用いる従来法に
おいては、基板の複屈折を正しく測定できない。
【0009】一方、前記したように、反射法を用いて複
屈折を測定する場合には、透明基板に対して垂直方向に
光源と光検出器を配置することが理想であるが、この状
態は物理的に困難であるので、完全な垂直入射の測定は
出来ない。このため、測定用レーザ光と反射光とが物理
的に分離できるように、測定用レーザ光の入射角度を垂
直から傾けたり、あるいは何点か入射角度を変えた測定
を行い、垂直入射時の複屈折量を近似する反射法がとら
れてきた。
【0010】しかしながら、こうした反射法により複屈
折を測定する場合は、前述したように、2つの反射光の
干渉による悪影響(干渉縞)が発生する。そして、この
干渉光から、基板表面から反射する不要な反射光を分離
するためには、測定用レーザ光のビーム径を小さくする
か、その入射角度を大きくするしかない。ビーム径は通
常数mmであり、この径をあまり小さくすることは難し
い。また、複屈折は入射角度依存性が強いため、あまり
入射角度を大きくしてしまうと、垂直入射時の複屈折量
を近似することが困難になる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述した反
射法において、2つの反射光が干渉することによって干
渉縞が発生し、透明基板の複屈折量を正確に求めること
ができない課題を解消するためのものであり、光ビーム
を出射する光源として、2つの反射光が干渉しないよう
なものを用いることによって、透明基板の複屈折量を精
度良く測定することが可能な光ディスク基板の複屈折測
定装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明は下記(1)〜(4)の構成になる光デ
ィスク基板の複屈折測定装置を提供する。
【0013】(1) 図1,図2に示すように、透明基
板D1上に少なくとも反射層D2を設けてなる光ディス
クDにおいて、透明基板側から測定用光ビームl1を所
定の入射角度αで入射させて、透明基板D1を透過して
反射層D2で反射した反射光l22に基づいて前記透明
基板D1の複屈折量を測定する複屈折測定装置Aであっ
て、前記測定用光ビームl1の光源1は、前記測定用光
ビームl1が前記透明基板D1を透過して反射層D2に
至る第1の光路長L1及び反射層D2から前記透明基板
D1を透過してその表面に至る前記反射光l22の第2
の光路長L2を合わせた光路長Lより短い可干渉距離を
有するのとしたことを特徴とする光ディスク基板の複屈
折測定装置。
【0014】上記した(1)に記載の光ディスク基板の
複屈折測定装置Aは、次の理由によって成立している。
即ち、一般に、可干渉性のある2つの光の振幅をa1
2 としたとき、この2つの光の振幅を合わせたときの
光の強度Iは、 I=a1 2 +a2 2 +2a1 ・a2 ・cosΔ …………… (式1) で示される。 ここで、a1 :第1の反射光l21を光検出したときの
振幅 a2 :第2の反射光l22を光検出したときの振幅 Δ:第1,第2の反射光l21,l22の光路差によっ
て生じる光学的位相差 この(式1)から分かるように、位相差Δの値によっ
て、光の強度Iは、±2a1 ・a2 値が変化する。
【0015】一般に、光ディスクDの透明基板D1はポ
リカーボネート樹脂基板で形成されており、この透明基
板D1は射出成形等の手段によって形成されるため、透
明基板D1の厚みのむらを光の波長(nm単位)で制御
することは困難である。従って、干渉項(2a1 ・a2
・cosΔ)の影響は全くランダムに発生すると考えて
良い。もし、この干渉項がなければ、光の強度Iは、第
1,第2の反射光l21,l22の光の強度の和(a1
2 +a2 2 )だけで表されることになる。発明者は透明
基板D1の厚さがmm単位の精度であることに着目し、
測定用光ビームl1の可干渉距離がこれ以下になれば、
上記した干渉項が消去できるとしたのである。
【0016】(2) 反射光の光量を検出する検出器6
と、この検出器6の出力から、前記透明基板の表面から
の反射光の光量の出力分を差し引く回路7とを有するこ
とを特徴とする請求項1記載の光ディスク基板の複屈折
測定装置。
【0017】(3) 前記光源として、マルチモードレ
ーザ光源を用いたことを特徴とする請求項1又は2記載
の光ディスク基板の複屈折測定装置。
【0018】このように、可干渉距離の短い測定用光ビ
ームl1を照射する光源として、多数波長のレーザ光を
出射するマルチモードレーザを用いたことによって、こ
のレーザの縦モード(各波長のレベル)が増すにつれて
可干渉距離も次第に短くなるために、上記した干渉項
(2a1 ・a2 ・cosΔ)が消去できるのである。
【0019】(4) 前記光源として、単一波長のレー
ザ光を出射するシングルモードレーザ光の駆動電流に高
周波信号を重畳してマルチモード化した光源1を用いた
ことを特徴とする請求項1又は2記載の光ディスク基板
の複屈折測定装置。
【0020】このように、レーザの駆動電流に高周波電
流を重畳することでレーザの可干渉距離が短くなるか
ら、上記した干渉項(2a1 ・a2 ・cosΔ)が消去
できるのである。
【0021】
【発明の実施の態様】以下、本発明の光ディスク基板の
複屈折測定装置について、図1〜図5を参照して説明す
る。図1,図2はそれぞれ本発明の光ディスク基板の複
屈折測定装置を用いて複屈折の測定を説明するための
図、図3は複屈折量の異なる光ディスク基板を測定した
ときに理想的に得られる複屈折測定検出出力波形図、図
4は複屈折量の同じ光ディスク基板を従来の光ディスク
基板の複屈折測定装置を用いて実測した結果得られた複
屈折測定検出出力波形図、図5は複屈折量の同じ光ディ
スク基板を本発明の光ディスク基板の複屈折測定装置を
用いて実測した結果得られた複屈折測定検出出力波形図
である。
【0022】本発明の光ディスク基板の複屈折測定装置
は、大略、周知の反射法を用いるものであり、その光源
として、測定用光ビームが透明基板を透過して反射層に
至る光路長及び反射層から透明基板を透過してその表面
に至る反射光の光路長を合わせた光路長より短い可干渉
距離を有する光ビームを出力するものを用いたことに特
徴があるものであり、これ以外の構成は反射法と同様な
ものである。これにより、透明基板の表面から反射する
反射光と透明基板を透過して反射層で反射する反射光と
を合わせても干渉縞が発生ぜず、透明基板を透過して反
射層で反射する反射光の複屈折量を正確に測定すること
が可能となる利点を有するものである。以下、本発明の
光ディスク基板の複屈折測定装置について、複屈折測定
装置Aの構成及びその動作の順に説明する。
【0023】[複屈折測定装置Aの構成]本発明の光デ
ィスク基板の複屈折測定装置Aは、図1,図2に示すよ
うに、被測定光ディスクDを構成する透明基板D1表面
上の垂線cを中心として、その両側に入射光学系10と
反射光学系20とが設けられている。入射光学系10は
反射光学系20を中心として、光ディスクDの半径方向
aa、円周方向abの所定の測定位置に移動可能であ
る。
【0024】この入射光学系10は、測定用光ビームl
1を被測定光ディスクDの表面の透明基板D1に対し
て、所定の入射角度αをもって斜めに照射する。この照
射によって、透明基板D1の表面から反射した反射光l
21及び透明基板D1を透過して反射層D2で反射した
反射光l22は1本の反射ビームl2として反射光学系
20に入射する。
【0025】図2に示すように、この入射光学系10
は、光源1、偏光子2、λ/4波長板3から主に構成さ
れ、また、前記した反射光学系20は、検光子4、集光
レンズ5、検出器6、回路7から主に構成される。回路
7は、検出器6の出力から、前記透明基板の表面からの
反射光の光量の出力分を差し引く回路である。この光源
1は、測定用光ビームl1が透明基板D1を透過して反
射層D2に至る光路長L1及び反射層D2から透明基板
D1を透過してその表面に至る第2の反射光l22の光
路長L2を合わせた光路長Lより短い可干渉距離を有す
る測定用光ビームを出力するものである。
【0026】[複屈折測定装置Aの動作]次に、上述し
た構成の複屈折測定装置Aを用いて、実際に、光ディス
クDの透明基板D1の複屈折量を測定することについて
説明する。
【0027】まず、光源1から出射する測定用光ビーム
l1は偏光子2、λ/4波長板3を介した後、円偏光状
態で被測定光ディスクDの透明基板D1に照射される。
この照射によって、透明基板D1の表面から反射した反
射光l21及び複屈折により楕円偏光状態となった反射
層D2から反射した反射光l22は反射ビームl2とし
て、検光子4、集光レンズ5を介した後に、検出器6に
入射される。
【0028】ここで、検光子4を反射光L2の光軸の回
りに0°〜360°回転して、検出器6でこの時の検出
器出力を測定する。この検出器出力は、反射光l21及
び反射ビームl2を合わせたものである。反射光l21
と反射ビームl2の間には干渉は生じないので反射光l
21を評価することができる。そして、回路7に検出器
6の出力から反射光l21を計算により差し引き、反射
光l22を得る。反射光l22の検出器6の角度による
変化により、最大値Imax 、および最小値Imin が求ま
る。これにより、複屈折量br は、
【数1】 …………… (式2) で求められる。
【0029】検光子4を回転させて得られる検出器6の
出力は楕円偏光した光の電気ベクトルの振動の軌跡に他
ならない。一般に、楕円偏光した光の電気ベクトルの振
動の軌跡は、
【数2】 …………… (式3) で表される。但し、ax ,ay は、電気ベクトルEx
y の振幅。
【0030】ところで、本発明装置を用いた複屈折量の
測定では、ax =ay となるような測定用光ビームl1
を使っている。こうして、ax =ay =1とすれば、上
記した(式3)は、
【数3】 …………… (式4) となる。
【0031】この楕円は1辺の長さ2の正方形に内接
し、楕円の長軸aと短軸bは、
【数4】 …………… (式5) の関係を満たしている。
【0032】従って、本発明装置を用いて測定される複
屈折量の値は、Imax =a2 ,Imin =b2 であるか
ら、Imax +Imin =const.という条件が付加される。
【0033】図3は、それぞれ異なる複屈折を持つ3つ
のサンプルに対する検出器6の出力結果を示す。ここ
で、干渉の項は、ゼロとして理想化されている。図3に
おいて、横軸は、検光子4の回転角、縦軸は、検出器6
の出力である。図3は、複屈折の計算結果を示し、干渉
の項をゼロとしたので、60nm、70nm、80nm
の各複屈折値は、第1、第2の反射光L21、L22の
干渉による直流分の変動がない。従って、各特性値のピ
ーク値は相違するが、それらの基準レベルは同一であ
る。
【0034】図4は、従来技術の複屈折測定装置による
測定結果を示す。本発明と、従来技術の複屈折測定装置
を比較するために、He−Neレーザを光源とする従来
技術の複屈折測定装置で、光ディスクの測定を行った。
He−Neレーザの可干渉距離は約300mm〜600
mmであり、光路差Pより大きい。ここで第1、第2の
反射光L21,L22の間に干渉が生じる。かくして、
光ディスクの複屈折は、正確に測定できない。
【0035】図4において、横軸は、検光子4の回転
角、縦軸は検出器6の出力である。複屈折測定は、おお
よそ同一の複屈折を示す、光ディスクの円周方向に沿っ
た3点で行った。図4に示すように、測定値は、60n
m、70nm、80nmと互いに異なる値となり、大き
い直流変動分を持っている。これは、第1、第2の反射
光L21,L22の間の干渉に、更に透明基板D1の厚
さのばらつきの影響が、重なったものと考えられる。従
って、この場合、複屈折の正しい値が得られない。
【0036】一方、本発明において、複屈折測定装置3
0は、透明基板D1に厚さのむらがあっても、反射光L
21,L22の間に干渉がなければ、光ディスクの複屈
折を正確に測定できる。次にそれを述べる。
【0037】本発明の複屈折測定装置30は、多数の発
光波長を持ち、可干渉距離が1mmであるマルチモード
の半導体レーザを光源1に用いる。透明基板D1の厚さ
が0.6mmのとき、光路差は、約1.9mmである。
これは、透明基板D1の厚さを2倍し、その屈折率1.
58を掛けることで得られる。すなわち、可干渉距離1
mmは、光路差1.9mmより小さい。従って、第1、
第2の反射光L21,L22は互いに干渉しない。検出
器6により検出される反射光L2は、第1、第2の反射
光L21,L22の単なる混合である。第1の反射光L
21は、透明基板D1の表面反射を用いて、正確に算出
できるから、反射光L2から第1反射光L21を差し引
けば、透明基板D1の厚さばらつきは、複屈折の値に影
響しないから、複屈折の正確な値が得られる。
【0038】シングルモードの半導体レーザの発振を、
駆動電流に約400Mhzの高周波を重畳することによ
って、マルチモード発振に変えることができる。この方
法によって、第1、第2反射光L21,L22の間の干
渉は生じない。即ち、複屈折を正確に測定できる。
【0039】図5において、本発明の複屈折測定装置3
0を用いて、光ディスクDの円周に沿って3回場所を変
えて測定した。測定に用いたディスクは、図4にて用い
たものと同一である。図5において、測定された複屈折
の曲線は、互いに一致している。複屈折値は75nmが
得られた。これは、第1、第2反射光L21,L22間
の干渉がないので、測定場所において、光ディスクDの
厚さが異なるにも拘らず、複屈折測定が正確に行われた
ことの証明である。このように、光源1を改良すること
により、複屈折の測定が正確に行われる。
【0040】
【発明の効果】上述した構成を有する本発明の光ディス
ク基板の複屈折測定装置によれば、特に、その光源とし
て、測定用光ビームが透明基板を透過して反射層に至る
光路長及び反射層から透明基板を透過してその表面に至
る反射光の光路長を合わせた光路長より短い可干渉距離
を有する光ビームを出力するものを用いたので、従来の
反射法を用いた測定の大きな誤差要因となっていた2つ
の反射光の干渉の影響を除去することができ、透明基板
表面からの反射光があっても、透明基板の複屈折量を正
確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク基板の複屈折測定装置を用
いて複屈折の測定を説明するための図である。
【図2】本発明の光ディスク基板の複屈折測定装置を用
いて複屈折の測定を説明するための図である。
【図3】本発明の光ディスク基板の複屈折測定装置を用
いて理想的に得られる複屈折測定検出出力波形図であ
る。
【図4】従来の複屈折測定装置を用いた実測の結果得ら
れた複屈折測定検出出力波形図である。
【図5】本発明の光ディスク基板の複屈折測定装置を用
いた実測の結果得られた複屈折測定検出出力波形図であ
る。
【符号の説明】
1 光源 6 検出器 7 回路 l21,l22 反射光 A 複屈折測定装置 D 光ディスク D1 透明基板 D2 反射層 L 光路長 L1 第1の光路長 l1 測定用光ビーム L2 第2の光路長 α 入射角度

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基板上に少なくとも反射層を設けてな
    る光ディスクにおいて、透明基板側から測定用光ビーム
    を所定の入射角度で入射させて、透明基板を透過して反
    射層で反射した反射光に基づいて前記透明基板の複屈折
    量を測定する複屈折測定装置であって、 前記測定用光ビームの光源は、前記測定用光ビームが前
    記透明基板を透過して反射層に至る第1の光路長及び反
    射層から前記透明基板を透過してその表面に至る前記反
    射光の第2の光路長を合わせた光路長より短い可干渉距
    離を有するものとしたことを特徴とする光ディスク基板
    の複屈折測定装置。
  2. 【請求項2】反射光の光量を検出する検出器と、 この検出器の出力から、前記透明基板の表面からの反射
    光の光量の出力分を差し引く回路とを有することを特徴
    とする請求項1記載の光ディスク基板の複屈折測定装
    置。
  3. 【請求項3】前記光源として、マルチモードレーザ光源
    を用いたことを特徴とする請求項1又は2記載の光ディ
    スク基板の複屈折測定装置。
  4. 【請求項4】前記光源として、シングルモードレーザ光
    の駆動電流に高周波信号を重畳してマルチモード化した
    光源を用いたことを特徴とする請求項1又は2記載の光
    ディスク基板の複屈折測定装置。
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