JPH10274603A - 構造物の異状検出装置 - Google Patents

構造物の異状検出装置

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JPH10274603A
JPH10274603A JP9276697A JP9276697A JPH10274603A JP H10274603 A JPH10274603 A JP H10274603A JP 9276697 A JP9276697 A JP 9276697A JP 9276697 A JP9276697 A JP 9276697A JP H10274603 A JPH10274603 A JP H10274603A
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flat sensor
displacement
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 疲労による部材破断や、地震、台風、洪
水その他の異状時における橋梁２その他の構造物の正常
に機能していたときの設置状況からのズレ、ズレの方
向、圧力ないし応力の変化などを検出し、構造物の平面
内および垂直方向でのズレなどの変化が所定設定値（し
きい値）をこえた場合には、これを表示あるいは警報と
して出力することができる構造物の異状検出装置を提供
すること。 【解決手段】 構造物２の支持材３と、支持材３により
支持された構造材４との間に平面センサー５を介在して
おくことに着目したもので、構造物２の支持材３と構造
材４との間に設けた平面センサー５と、平面センサー５
により検出した構造材４の定常状態からの変化によって
構造物２の異状を検出可能な制御手段７と、を有するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は構造物の異状検出装
置にかかるもので、とくに橋梁、鉄塔、その他の建築物
さらには建設機械など構造物の疲労による部材破断や、
地震、台風、洪水その他大きな外力が作用する可能性が
ある異状時における異状を検出するための構造物の異状
検出装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に構造物は、所定の強度および安定
性ないし安全性を持って設計、施工されているものであ
るが、とくに地震、台風、洪水その他の異状時におい
て、そのズレや圧力ないし応力の変化、さらには耐荷能
力を検出することが要請されている。
【０００３】しかしながら、所定の検出ないし計測手段
により構造材の所定部分における応力ないしズレなどの
変化を検出することは、常時、人の目による確認をして
いく以外、適正な検出手法がないという問題がある。し
かも人の目により常時検出することは、実作業として非
常に難しい。したがって、地震などによる異状があった
のちに検出作業を行っても、橋梁などが正常に機能して
いたときの設置状態からのズレなどを常時監視すること
にはならず、安全を確保するための適正な検出手法では
ないという問題がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、疲労による部材破断
や、地震、台風、洪水その他の異状時における橋梁その
他の構造物の正常に機能していたときの設置状態からの
ズレ、ズレの方向、圧力ないし応力の変化などを検出す
ることができる構造物の異状検出装置を提供することを
課題とする。
【０００５】また本発明は、構造物の平面内における支
持材からのズレなどを検出し、そのズレ状況を把握する
ことができる構造物の異状検出装置を提供することを課
題とする。
【０００６】また本発明は、構造物の支持部分にかかる
垂直方向の圧力ないし反力や応力の大きさや分布形の変
化を検出可能な構造物の異状検出装置を提供することを
課題とする。
【０００７】また本発明は、構造物の平面内および垂直
方向でのズレ量や、圧力、反力ないし応力の大きさや分
布形状が所定設定値（しきい値）をこえた場合には、こ
れを表示あるいは警報として出力することができる構造
物の異状検出装置を提供することを課題とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、構造
物の支持材と、この支持材により支持された構造材との
間に平面センサーを介在しておくことに着目したもの
で、構造物の支持材と構造材との間に設けた平面センサ
ーと、この平面センサーにより検出した上記構造材の定
常状態からの変化によって上記構造物の異状を検出可能
な制御手段と、を有することを特徴とする構造物の異状
検出装置である。
【０００９】上記平面センサーは、上記支持材および上
記構造材の平面内における相対的なズレ、あるいは反力
や応力の変化を検出可能とすることができる。
【００１０】上記制御手段は、上記変化がしきい値をこ
えた場合に、これを出力可能とすることができる。
【００１１】上記平面センサーとしては、マトリックス
センサーその他、平面的なズレおよび圧力変化量を検出
可能であれば、任意の構成のものを採用可能である。
【００１２】本発明による構造物の異状検出装置におい
ては、構造物の支持材と構造材との間に平面センサーを
設けたので、構造物の支持材により支持されている上部
の構造材の定常状態（正常に機能していたときからの施
工状態）からの変化によって、構造物の異状を検出可能
である。したがって、構造物の建設の正常に機能してい
たときからの変化を検出可能であり、疲労による部材破
断や、地震、台風、洪水など異状時における外力によっ
て構造物がずれた場合に、これを正確に把握し、より詳
細な検査が必要であるか、全面補修が必要であるか、あ
るいは使用不可として使用を停止するか、などの判断を
行うことができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施の形態による
構造物の異状検出装置１について、橋梁の場合を例に取
って図１ないし図４にもとづき説明する。図１は、本発
明による構造物の異状検出装置１を装備した橋梁２（構
造物）の斜視図であって、橋梁２は、支持材３と、この
支持材３に支持した上部の構造材４と、を有する。
【００１４】異状検出装置１は、平面センサー５と、セ
ンサードライバー６と、制御回路７（制御手段）と、を
有する。
【００１５】図２は、橋梁２における支持材３部分の要
部拡大側面図であって、支持材３と構造材４との間に平
面センサー５を設けてある。すなわち、支持材３の支持
頂部３Ａを平面センサー５のほぼ中央位置に配置してあ
る。
【００１６】図３は、平面センサー５部分の平面図であ
って、平面センサー５には、その平面内において平面的
な広がりを持ってマトリックス状に複数個の検出要素８
を配置してある。したがって、支持材３に対する構造材
４の平面内における相対的なズレを検出可能である。
【００１７】図４は、平面センサー５によって検出する
支持材３および構造材４の間の圧力分布を示すグラフで
あり、定常状態の分布（図中実線）、構造材４が支持材
３（支持頂部３Ａ）に対してずれた状態の分布（図中点
線）、および支持頂部３Ａにおいて圧力が高まった状態
の分布（図中一点鎖線）などを示している。
【００１８】こうした構成の異状検出装置１において、
地震その他の異状時に支持材３と構造材４との間の相対
位置が変化すれば、あるいは構造材４から支持材３への
荷重が変化すれば、図４に示すように、その基準位置か
らの変位量Ｄおよび圧力増減量Ｃを検出することができ
る。もちろん、図３に示すように、平面センサー５は平
面内における変化を検出可能であるので、変位の方向
も、たとえば基準位置からの回転角度θとして検出可能
である。
【００１９】すなわち、これらの検出量、変位量Ｄ、圧
力増減量Ｃおよび回転角度θなどの変化から、支持材３
および構造材４に関してどの程度の変位がどの方向に生
じたかを検出可能である。
【００２０】したがって、これらのいずれかが所定の設
定値（しきい値）をこえた場合には、制御回路７がこれ
を出力し、所定の警報表示あるいは警報音などとして外
部に注意を喚起することができる。
【００２１】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、橋梁など
の構造物の支持材と構造材との間に平面センサーを介在
させてズレや圧力などの変化を検出するようにしたの
で、地震その他の異状時に生じた異常状態を検出し、以
後の適切な対処を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態による構造物の異状検出装
置１を装備した橋梁２（構造物）の斜視図である。
【図２】同、橋梁２における支持材３部分の要部拡大側
面図である。
【図３】同、平面センサー５部分の平面図である。
【図４】同、平面センサー５によって検出する支持材３
および構造材４の間の圧力分布を示すグラフである。
【符号の説明】
１ 構造物の異状検出装置（実施の形態、図１） ２ 橋梁（構造物） ３ 橋梁２の支持材 ３Ａ 支持材３の支持頂部 ４ 橋梁２の構造材 ５ 平面センサー ６ センサードライバー ７ 制御回路（制御手段） ８ 平面センサー５の検出要素 Ｄ 構造材４の支持材３に対する変位量 Ｃ 圧力増減量 θ 変位の方向（基準位置からの回転角度）

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 構造物の支持材と構造材との間に設け
    た平面センサーと、 この平面センサーにより検出した前記構造材の定常状態
    からの変化によって前記構造物の異状を検出可能な制御
    手段と、 を有することを特徴とする構造物の異状検出装置。
  2. 【請求項２】 前記平面センサーは、前記支持材およ
    び前記構造材の平面内における相対的なズレ、あるいは
    反力や応力の変化を検出可能であることを特徴とする請
    求項１記載の構造物の異状検出装置。
  3. 【請求項３】 前記制御手段は、前記変化がしきい値
    をこえた場合に、これを出力可能であることを特徴とす
    る請求項１記載の構造物の異状検出装置。
JP09092766A 1997-03-28 1997-03-28 橋梁の異状検出装置 Expired - Fee Related JP3136442B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003344550A (ja) * 2002-05-28 2003-12-03 Kajima Corp 地震観測システム、地震解析装置、地震観測プログラム及び記録媒体

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