JPH10273765A - 溶融めっきの付着量制御方法および装置 - Google Patents

溶融めっきの付着量制御方法および装置

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Publication number
JPH10273765A
JPH10273765A JP7822197A JP7822197A JPH10273765A JP H10273765 A JPH10273765 A JP H10273765A JP 7822197 A JP7822197 A JP 7822197A JP 7822197 A JP7822197 A JP 7822197A JP H10273765 A JPH10273765 A JP H10273765A
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JP
Japan
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pressure
amount
injection pressure
correction
adhesion amount
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Application number
JP7822197A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Kurai
正俊 倉井
Masaki Okano
正樹 岡野
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融めっきの付着量制御の精度および応答性
を向上する。 【解決手段】 メモリ18aには、鋼帯7に付着しため
っき金属の付着量とノズル6から噴射される気体の噴射
圧力との対応関係を表す操業テーブルが格納されてい
る。第1演算器18は、付着量計13の出力に応答して
実績付着量を演算し、製造指令を発令する指令CPU1
6の出力に応答して前記対応関係にかかわる演算を行
う。メモリ19aには、噴射圧力を補正する補正係数が
格納されている。第2演算器19は、補正にかかわる演
算を行って補正圧力を出力する。制御CPU17は、各
出力に応答し、圧力計15の検出圧力が前記補正圧力に
なるように圧力調整弁14に制御信号を送信する。前記
操業テーブルから求めた噴射圧力が補正係数によって補
正され、補正された噴射圧力に基づいて噴射圧力の制御
が行われるので、実績付着量と目標付着量とを精度よく
一致させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、溶融めっきの付着
量制御方法および装置に関し、特に溶融めっき金属を吹
払する気体の圧力制御方法および付着量の平均値の算出
方法に特徴のある溶融めっきの付着量制御方法および装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、金属帯の溶融めっきは、連続
的に走行する金属帯を溶融めっき金属の浴中に浸漬し、
浴中から引出された金属帯にノズルから気体を噴射して
溶融めっき金属を部分的に吹払することによって行われ
ている。また金属帯の表裏両面に付着しためっき金属の
付着量は、ノズルよりも金属帯走行方向下流側に設けら
れている付着量計によって測定される。前記付着量計
は、通常金属帯の表裏両面にそれぞれ1台設けられてお
り、金属帯の幅方向に往復移動して、金属帯の幅方向の
一端部、中央部および他端部の付着量を順次的に繰返し
て測定する。なお前記幅方向3箇所および表裏両面の合
計6箇所の付着量は、6箇所ともすべて測定される毎に
平均され、平均付着量(以後、実績付着量と呼ぶ)が求
められる。後述のように、溶融めっきの付着量制御は前
記求めた実績付着量に基づいて行われる。
【0003】図11は、従来からの溶融めっきの付着量
制御方法を説明するためのグラフである。溶融めっきの
付着量制御は、ノズルから噴射される気体の噴射圧力を
操作量として行われる。以下、溶融めっきの付着量制御
方法を図11を参照して説明する。
【0004】(1)ノズルと金属帯との間隔(以後、ノ
ズル間隔と呼ぶ)、ノズルと溶融めっき金属の浴面との
間隔(以後、ノズル高さと呼ぶ)、金属帯の走行速度
(以後、板速度と呼ぶ)および金属帯に付着しためっき
金属の付着量とノズルから噴射される気体の噴射圧力
(以後、噴射圧力と呼ぶ)との対応関係を図11中の曲
線CV1のように予め求めておき、(2)製造指令が発
令されたときには、指令された目標付着量Ga1、ノズ
ル間隔、ノズル高さおよび板速度に対応する噴射圧力
(以後、第1噴射圧力P1と呼ぶ)を前記対応関係に基
づいて求め、前記求めた第1噴射圧力P1をプリセット
しておき、付着量の変更点がノズル位置に到達したとき
に、噴射圧力を第1噴射圧力P1に変更し、(3)前記
付着量の変更点が付着量測定位置に到達したときには、
付着量を測定して前記実績付着量を求め、前記求めた実
績付着量Ga2が図11に示すように目標付着量Ga1
を超えるときには、実績付着量Ga2に対応する噴射圧
力(以後、第2噴射圧力P2と呼ぶ)を前記対応関係に
基づいて求め、前記求めた第2噴射圧力P2と前記求め
た第1噴射圧力P1との圧力差ΔP1(=P1−P2)
を求め、前記求めた圧力差ΔP1を第1噴射圧力P1に
加算して次回に設定する噴射圧力(以後、第3噴射圧力
P3と呼ぶ)を求め、噴射圧力を前記求めた第3噴射圧
力P3に変更して実績付着量Ga2が目標付着量Ga1
になるように制御する。なお、前記求めた実績付着量G
a2が目標付着量Ga1未満であるときには、前記第3
噴射圧力P3は圧力差ΔP1を第1噴射圧力P1から減
算することによって求められる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように従来の溶
融めっきの付着量制御は、前記対応関係に基づいて行わ
れている。したがって、付着量制御の精度は、前記対応
関係の信頼性に依存する。前記対応関係の信頼性は、設
定当初においては良好であるけれども、溶融めっき設備
の経年変化に伴う溶融めっきプロセスの変動によって次
第に低下し、前記対応関係に基づいて算出した噴射圧力
で付着量制御を行っても目標付着量と実績付着量とに差
異が生じるようになる。したがって、従来技術には設備
の経年変化とともに付着量制御の精度が低下するという
問題がある。
【0006】また従来技術では、前述のように金属帯の
表裏両面の付着量の測定が幅方向の一端部、中央部およ
び他端部において順次的に繰返して行われ、前記合計6
箇所の付着量を測定する毎に6箇所の付着量を平均して
実績付着量が求められている。したがって、順次的に測
定される6箇所の付着量がすべて判明するまで実績付着
量が算出できないことになり、実績付着量の算出ピッチ
が長くなる。この結果、付着量制御が実績付着量の算出
毎に実績付着量と目標付着量との差に基づいて行われる
ときには、付着量制御の制御周期が長くなり、制御の精
度および応答性が低下するという問題がある。なお前記
実績付着量算出の時間間隔は、前記6箇所の測定位置に
付着量計をそれぞれ設けることによって短縮することが
できる。しかしながらこの場合には、設備費が高額とな
る問題がある。
【0007】本発明の目的は、前記問題を解決し、溶融
めっき設備の経年変化によって溶融めっきプロセスに変
動が生じているときでも溶融めっきの付着量制御を精度
よく行うことができ、かつ付着量制御の応答性を向上す
ることのできる溶融めっきの付着量制御方法および装置
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、連続的に走行
する金属帯を溶融めっき金属の浴中に浸漬して溶融めっ
きし、浴中から引出された金属帯にノズルから気体を噴
射して溶融めっき金属を部分的に吹払し、金属帯に付着
しためっき金属の実績付着量を求め、前記求めた実績付
着量が予め定める目標付着量になるようにノズルから噴
射される気体の噴射圧力を制御する溶融めっきの付着量
制御方法であって、金属帯に付着しためっき金属の付着
量とノズルから噴射される気体の噴射圧力との対応関係
を予め求めておき、前記対応関係から求められる気体の
噴射圧力を補正する補正式を求め、前記求めた補正式に
基づいて気体の噴射圧力を制御する溶融めっきの付着量
制御方法において、前記補正式は、回帰分析によって求
められる回帰式であって、前記回帰式は、溶融めっき操
業中に求めた前記実績付着量と目標付着量との差の絶対
値が予め定める値未満のとき、前記目標付着量に対応す
る第1噴射圧力P1を前記対応関係に基づいて求め、前
記実績付着量に対応する第2噴射圧力P2を前記対応関
係に基づいて求め、前記求めた第1噴射圧力P1と前記
求めた第2噴射圧力P2との圧力差の絶対値ΔP1を求
め、前記求めた圧力差の絶対値ΔP1を第1噴射圧力P
1に加算または減算して第3噴射圧力P3を求め、前記
求めた第1噴射圧力P1と前記求めた第3噴射圧力P3
とに関する一対のデータを複数収集し、前記収集した複
数のデータに基づいて最小2乗法によって求められるこ
とを特徴とする溶融めっきの付着量制御方法である。本
発明に従えば、前記回帰式は溶融めっき操業中の実績付
着量と目標付着量との差の絶対値が予め定める値未満で
ある安定状態において、第1噴射圧力P1と、第3噴射
圧力P3とをそれぞれ求め、両者に関する一対のデータ
を複数収集し、前記収集した複数のデータに基づいて最
小2乗法によって求められる。また第3噴射圧力P3
は、第1噴射圧力P1と第2噴射圧力P2との圧力差Δ
P1に基づいて求められるので、実績付着量と目標付着
量とを一致させることのできる噴射圧力であると考えら
れる。これによって、前記回帰式は溶融めっきの操業中
の安定状態におけるデータに基づいて求められるので、
求められた回帰式は操業実績に合致したものとなり、溶
融めっきのプロセス変動を反映したものとなる。したが
って前記求めた回帰式は、前記対応関係から求められた
噴射圧力を適正な噴射圧力に確実に補正することができ
る。
【0009】また本発明は、前記回帰式に基づいて気体
の噴射圧力を制御する溶融めっきの付着量制御方法であ
って、目標付着量が指令されたときには、目標付着量に
対応する第1噴射圧力P1を前記対応関係に基づいて求
め、前記求めた第1噴射圧力P1を前記求めた回帰式に
代入して第1補正圧力P11を求め、ノズルからの気体
の噴射圧力を前記求めた第1補正圧力P11に設定し、
第1補正圧力P11の下での前記実績付着量が目標付着
量と一致しないときには、実績付着量に対応する第2噴
射圧力P2を前記対応関係に基づいて求め、前記求めた
第2噴射圧力P2を前記求めた回帰式に代入して第2補
正圧力P21を求め、前記求めた第1補正圧力P11と
前記求めた第2補正圧力P21との補正圧力差ΔP2の
絶対値を求め、前記求めた補正圧力差の絶対値ΔP2ま
たは補正圧力差の絶対値ΔP2に対応する値を前記求め
た第1補正圧力P11に加算または減算して第3補正圧
力P31を求め、ノズルからの気体の噴射圧力を前記求
めた第3補正圧力P31に変更して実績付着量が目標付
着量になるように制御することを特徴とする。本発明に
従えば、目標付着量が指令されたときには、適正に求め
られた前記回帰式に基づいて第1補正圧力P11を求
め、ノズルからの気体の噴射圧力を前記求めた第1補正
圧力P11に設定し、第1補正圧力P11の下での実績
付着量が目標付着量と一致しないときには、前記回帰式
に基づいて第3補正圧力P31を求め、ノズルからの気
体の噴射圧力を前記求めた第3補正圧力P31に変更し
て付着量の制御が行われる。これによって、付着量の制
御が噴射圧力を補正する回帰式に基づいて行われるの
で、ノズルからの気体の噴射圧力が適正な噴射圧力に補
正され、実績付着量が目標付着量になるように確実に制
御される。
【0010】また本発明は、前記回帰式が溶融めっき操
業中に収集された複数の前記一対のデータに基づいて順
次的に変更されることを特徴とする。本発明に従えば、
回帰式が溶融めっき操業中に順次変更されるので、最新
の溶融めっきプロセスの状態を迅速かつ確実に付着量の
制御に反映させることができる。
【0011】また本発明は、連続的に走行する金属帯を
溶融めっき金属の浴中に浸漬して溶融めっきし、浴中か
ら引出された金属帯にノズルから気体を噴射して溶融め
っき金属を部分的に吹払し、金属帯の一方表面および他
方表面に付着しためっき金属の付着量を金属帯の幅方向
の一端部、中央部および他端部の3箇所において順次的
に繰返してそれぞれ測定し、金属帯の幅方向3箇所およ
び表裏両面の合計6箇所の付着量を測定する毎に前記6
箇所の付着量を平均して実績付着量を求め、前記求めた
実績付着量が予め定める目標付着量になるようにノズル
から噴射される気体の噴射圧力を制御する溶融めっきの
付着量制御方法において、前記幅方向3箇所の測定位置
のうちの1箇所において表裏両面の付着量を測定する毎
に、新たに測定した箇所と同一の幅方向位置において前
回測定した付着量を新たに測定した付着量に変更して前
記実績付着量を求めることを特徴とする溶融めっきの付
着量制御方法である。本発明に従えば、実績付着量は金
属帯の幅方向3箇所および表裏両面の合計6箇所の付着
量を平均することによって求められ、かつ幅方向3箇所
の測定位置のうちの1箇所において表裏両面の付着量を
測定する毎に、新たに測定した箇所と同一の幅方向位置
において前回測定した付着量を新たに測定した付着量に
変更することによって求められる。これによって、前記
幅方向3箇所および表裏両面の合計6箇所の付着量がす
べて判明するまで、実績付着量の算出が行われない従来
技術に比べて、実績付着量の算出ピッチが大幅に短縮さ
れる。この結果、実績付着量の算出毎に実績付着量と目
標付着量との差に基づいて付着量制御が行われるときに
は、付着量制御の制御周期が短くなり、制御の精度およ
び応答性が大幅に向上する。
【0012】また本発明は、溶融めっき金属を貯留する
めっきポットと、溶融めっき金属の浴中に回転自在に設
けられ、浴中を連続的に通過する金属帯を上方に導くシ
ンクロールと、溶融めっき金属の浴面上方に設けられ、
浴中から引出された金属帯に気体を噴射して金属帯に付
着した溶融めっき金属を部分的に吹払するノズルとを含
む連続溶融めっき設備が設けられており、前記連続溶融
めっき設備に設けられ、前記ノズルから噴射される気体
の圧力を制御して金属帯に付着しためっき金属の付着量
を制御する溶融めっきの付着量制御装置において、前記
ノズルよりも金属帯の走行方向下流側に設けられ、金属
帯の幅方向に連続的に往復移動し、金属帯に付着しため
っき金属の表裏両面の付着量を金属帯の幅方向の一端
部、中央部および他端部の3箇所において順次的に繰返
して測定する付着量検出手段と、ノズルから噴射される
気体の圧力を調整する圧力調整手段と、ノズルから噴射
される気体の圧力を検出する圧力検出手段と、金属帯に
付着すべきめっき金属の目標付着量を表す信号を発生す
る指令発生手段と、メモリを有し、メモリには金属帯に
付着しためっき金属の付着量とノズルから噴射される気
体の噴射圧力との対応関係が予め求めて格納されてお
り、指令発生手段の出力に応答し、指令発生手段からの
目標付着量に対応する第1噴射圧力P1を前記対応関係
に基づいて求め、付着量検出手段の出力に応答し、前記
測定した付着量を平均して実績付着量を求め、前記求め
た実績付着量に対応する第2噴射圧力P2を前記対応関
係に基づいて求め、前記求めた第1噴射圧力P1と第2
噴射圧力P2との圧力差の絶対値ΔP1を求め、前記求
めた圧力差の絶対値ΔP1を第1噴射圧力P1に加算ま
たは減算して第3噴射圧力P3を求める第1演算手段
と、メモリを有し、メモリには、前記対応関係から求め
られる気体の噴射圧力を補正する回帰式が予め求めて格
納されており、第1演算手段からの出力に応答し、前記
求めた第1噴射圧力P1と前記求めた第3噴射圧力P3
とに関する一対のデータを複数収集し、前記収集した複
数の一対のデータに基づいてメモリに予め格納されてい
る回帰式を溶融めっき操業中に変更し、前記求めた第1
噴射圧力P1を前記回帰式に代入して第1補正圧力P1
1を求め、前記求めた第2噴射圧力P2を前記回帰式に
代入して第2補正圧力P21を求め、前記求めた第1補
正圧力P11と第2補正圧力P21との補正圧力差の絶
対値ΔP2を求め、前記求めた補正圧力差の絶対値ΔP
2または補正圧力差の絶対値ΔP2に対応する値を前記
求めた第1補正圧力P11に加算または減算して第3補
正圧力P31を求める第2演算手段と、指令発生手段、
圧力検出手段、第1演算手段および第2演算手段の出力
に応答し、指令発生手段からの目標付着量が指令された
ときには、圧力検出手段の検出圧力が前記求めた第1補
正圧力P11になるように圧力調整手段を制御し、第1
補正圧力P11の下での前記求めた実績付着量が目標付
着量と一致しないときには、圧力検出手段の検出圧力が
前記求めた第3補正圧力P31になるように圧力調整手
段を制御して実績付着量が目標付着量になるように制御
する制御手段とを含むことを特徴とする溶融めっきの付
着量制御装置である。本発明に従えば、付着量検出手段
は金属帯の幅方向に連続的に往復移動して金属帯に付着
しためっき金属の付着量を測定し、圧力調整手段はノズ
ルから噴射される気体の圧力を調整し、圧力検出手段は
ノズルから噴射される気体の圧力を検出し、指令発生手
段は金属帯に付着すべきめっき金属の目標付着量を表す
信号を発生し、第1演算手段は前記測定した付着量を平
均して実績付着量を求め、金属帯に付着しためっき金属
の付着量と気体の噴射圧力との予め求められた対応関係
に基づいて第1噴射圧力P1と第3噴射圧力P3とを求
め、第2演算手段は、前記求めた第1噴射圧力P1と前
記求めた第3噴射圧力P3とに関する複数の一対のデー
タに基づいてメモリに予め格納されている前記回帰式を
溶融めっき操業中に変更し、前記回帰式に基づいて第1
補正圧力P11と第2補正圧力P21とを求め、前記求
めた第1補正圧力P11と第2補正圧力P21とに基づ
いて第3補正圧力P31を求め、制御手段は目標付着量
が指令されたときには圧力検出手段の検出圧力が前記求
めた第1補正圧力P11になるように圧力制御手段を制
御し、第1補正圧力P11の下での前記求めた実績付着
量が目標付着量と一致しないときには、圧力検出手段の
検出圧力が前記求めた第3補正圧力P31になるように
圧力調整手段を制御する。これによって、ノズルからの
気体の噴射圧力が噴射圧力を補正する前記回帰式に基づ
いて適正な噴射圧力に補正されるので、付着量制御が精
度よく行われ、実績付着量が目標付着量に一致するよう
に確実に制御される。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある溶融めっきの付着量制御装置の概略構成を示す系統
図である。図1には、溶融めっきの付着量制御装置1
(以後、制御装置と略称する)を備える連続溶融めっき
設備3、たとえば連続溶融亜鉛めっき設備の概略構成が
併せて示されている。連続溶融亜鉛めっき設備3は、溶
融めっき金属である溶融亜鉛を貯留するめっきポット4
と、溶融亜鉛の浴中に回転自在に設けられるシンクロー
ル5と、溶融亜鉛の浴面上方に設けられ、気体を噴射す
るノズル6とを備えて構成される。連続的に走行する金
属帯、たとえば鋼帯7は、溶融亜鉛の浴中に浸漬され、
浴中を通過しながらシンクロール5に巻掛けられて上方
に導かれる。浴中から引出された鋼帯7は、ノズル6か
ら噴射される気体によって鋼帯7に付着した亜鉛を部分
的に吹払され、トップロール8およびデフレクタロール
9を経て走行方向下流側に搬送される。なおノズル6
は、鋼帯7を挟んで対向して一対設けられており、ノズ
ル6から噴射される気体は、気体発生源11から供給管
路10を経てノズル6に供給される。
【0014】制御装置1は、付着量検出手段である付着
量計13と、圧力調整手段である圧力調整弁14と、圧
力検出手段である圧力計15と、指令発生手段である指
令コンピュータ16(以後、指令CPUと略称する)
と、第1演算手段である第1演算器18と、第2演算手
段である第2演算器19と、制御手段である制御コンピ
ュータ17(以後、制御CPUと略称する)とを含んで
構成される。
【0015】付着量計13は、たとえばX線付着量計で
あり、デフレクタロール9の走行方向下流側に設けられ
ている。付着量計13は、鋼帯7の一方表面および他方
表面を臨む位置にそれぞれ1台、合計2台設けられてお
り、鋼帯7の幅方向に連続的に往復移動して鋼帯7に付
着した亜鉛の付着量を測定する。したがって走行する鋼
帯7の表面に描かれる付着量計13の移動軌跡は、図2
に示すようにジグザグ状の直線Jで表される。なお矢符
Fは、鋼帯7の走行方向を示す。本実施の形態では、付
着量の測定が鋼帯7の表裏両面の幅方向一端部WS、中
央部CNおよび他端部DSにおいて行われる。前記一端
部WSおよび他端部DSの測定位置は、たとえば板幅端
面からそれぞれ50mmである。また付着量計13によ
る付着量の測定は、往復移動中の往路においてのみ行わ
れ、復路では行われない。したがって、図2に示すよう
にWS1,WS2,CN1,CN2,DS1,DS2…
を付着量の測定位置とすると、付着量の測定順序はWS
1,CN1,DS1,WS2,CN2,WS2,…とな
る。なお付着量計13の移動速度は、測定の行われない
復路の方が往路よりも高速である。
【0016】前記圧力調整弁14は、供給管路10に設
けられる電磁弁であり、制御信号に応じてノズルから噴
射される気体の圧力を調整する。前記圧力計15は、た
とえばひずみゲージ圧力計であり、供給管路10の圧力
調整弁14よりもノズル6寄りに設けられる。なお前記
圧力調整弁14および圧力計15は、各ノズル6毎に設
けられている。前記指令CPU16は、溶融めっきの製
造指令を発令するコンピュータであり、鋼帯7に付着す
べき亜鉛の目標付着量(以後、目標付着量と略称す
る)、ノズル間隔、ノズル高さおよび板速度などを発令
する。
【0017】第1演算器18はメモリ18aを有する計
算機であり、メモリ18aにはノズル間隔、ノズル高
さ、板速度および鋼帯7に付着した亜鉛付着量(以後、
付着量と略称する)と、ノズル6から噴射される気体の
噴射圧力(以後、噴射圧力と略称する)との対応関係が
後述のように予め求められて格納されている。また第1
演算器18は、付着量の測定値から実績付着量を演算
し、製造指令に基づいて前記対応関係にかかわる演算を
行う。なお本実施の形態における実績付着量の算出は、
前記付着量計13によって鋼帯7の前記幅方向3箇所お
よび表裏両面の合計6箇所における付着量の測定が行わ
れる毎に6箇所の付着量を平均することによって行われ
る。
【0018】前記第2演算器19は、メモリ19aを有
する計算機であり、メモリ19aには後述のように噴射
圧力を補正する補正式である回帰式が予め求められて格
納されている。また第2演算器19は、後述のように前
記回帰式にかかわる演算を行う。制御CPUは、噴射圧
力を制御して付着量の制御を行う。このように演算器が
複数設けられ、前記対応関係にかかわる演算と前記回帰
式にかかわる演算とが並行して行われるので、演算処理
がピーク時においても迅速かつ確実に行われる。
【0019】図3は、図1に示す溶融めっきの付着量制
御装置の電気的構成を示すブロック図である。指令CP
U16は、溶融めっきの製造指令を表す信号を第1演算
器18および制御CPU17に送る。付着量計13は、
鋼帯7に付着した付着量を測定して出力を第1演算器1
8に送る。圧力計15は、ノズル6から噴射される気体
の圧力を検出して制御CPU17に送る。第1演算器1
8は、付着量計13の出力に応答して実績付着量を演算
し、指令CPU16の出力に応答して前記対応関係にか
かわる演算を行って出力を第2演算器19および制御C
PU17に送る。第2演算器19は、第1演算器18の
出力に応答し、前記回帰式にかかわる演算を行って出力
を制御CPU17に送る。制御CPU17は、指令CP
U16、圧力計15、第1演算器18および第2演算器
19の出力に応答し、後述のように圧力計15の検出圧
力が第2演算器19から出力される補正圧力になるよう
に圧力調整弁14に制御信号を送信する。
【0020】前記第1演算器18のメモリ18aに格納
されている対応関係は、連続溶融亜鉛めっき設備3の建
設当初における安定操業時期の操業データから求められ
たものであり、表1に示すような操業テーブルとしてメ
モリ18aに格納されている。表1は、ノズル間隔をd
1、ノズル高さをh1、板速度をV1と定めたときの付
着量Gaと噴射圧力Pとの対応関係を表すテーブルであ
る。操業テーブルは、ノズル間隔、ノズル高さおよび板
速度の全組合わせに対してそれぞれ作成される。
【0021】
【表1】
【0022】前記第2演算器19のメモリ19aに格納
されている回帰式は、前記操業テーブルのデータである
噴射圧力を補正するための回帰式である。前記操業テー
ブルのデータの信頼性は、連続溶融亜鉛メッキ設備3の
経年変化に伴う溶融めっきプロセスの変動によって次第
に低下し、前記操業テーブルから算出した噴射圧力で制
御を行っても実績付着量と目標付着量とに差異が生じる
ようになる。本実施の形態では、最近の安定操業時の操
業データに基づいて噴射圧力を補正する回帰式を求め、
前記操業テーブルから算出した噴射圧力を前記求めた回
帰式によって補正する方法で付着量制御が行われてい
る。
【0023】前記回帰式は回帰分析によって次のように
して求められる。 (a)溶融めっきの操業が安定状態であることを確認
し、(b)目標付着量Ga1に対応する噴射圧力である
前記第1噴射圧力P1を前記操業テーブルから求め、
(c)実績付着量Ga2に対応する噴射圧力である前記
第2噴射圧力P2を前記操業テーブルから求め、(d)
前記求めた第1噴射圧力P1と第2噴射圧力P2との圧
力差ΔP1の絶対値を求め、(e)実績付着量Ga2と
目標付着量Ga1とを一致させることのできる前記第3
噴射圧力P3を後述のようにして求め、(f)第1噴射
圧力P1と第3噴射圧力P3とに関する一対のデータを
複数、たとえば20組以上収集し、(g)前記収集した
データに当て嵌まる回帰式を最小2乗法によって求め
る。
【0024】前記(a)に関して、溶融めっきの操業が
安定状態であるか否かの判定は、下記条件によって行わ
れ、下記条件をすべて満たすときに安定状態であると判
定される。なお溶融めっき中のデータ採集は、前記実績
付着量を求める毎に行われるので、以後実績付着量の演
算回数をサンプリング回数と呼ぶ。 (イ)所定のサンプリング回数、たとえば3回以上前か
ら目標付着量Ga1と実績付着量Ga2との差の絶対値
が所定値未満である。 (ロ)所定のサンプリング回数、たとえば3回以上前か
ら気体の設定圧力と実績圧力との差の絶対値が所定値未
満である。 (ハ)所定のサンプリング回数、たとえば3回前までの
ノズル間隔、ノズル高さおよび板速度に変化がない。
【0025】前記(e)に関して、前記第3噴射圧力P
3は次のようにして求められる。図4は、実績付着量G
a2が目標付着量Ga1を超えるときの第3噴射圧力P
3の算出方法を示すグラフである。図中に示す階段状の
直線Tは前記操業テーブルを表している。実績付着量G
a2>目標付着量Ga1のときには、第1噴射圧力P1
が過小で溶融亜鉛を充分に吹払していないことを示して
いるので、第3噴射圧力P3は第1噴射圧力P1に噴射
圧力の不足分に相当する前記圧力差ΔP1(=P1−P
2)を加算することによって求めることができる。算出
式を(1)式に示す。
【0026】 P3 = P1+ΔP1 …(1) また実績付着量Ga2<目標付着量Ga1のときには、
第1噴射圧力P1が過大で溶融亜鉛を過剰に吹払してい
ることを示しているので、第3噴射圧力P3は第1噴射
圧力P1から噴射圧力の過大分に相当する前記圧力差Δ
P1(=P2−P1)を減算することによって求めるこ
とができる。算出式を(2)式に示す。
【0027】 P3 = P1−ΔP1 …(2) 前記(g)に関して、最小2乗法による回帰式の算出は
次のようにして行われる。図5は、第1噴射圧力と第3
噴射圧力との散布図である。図5の横軸には、目標付着
量に対応する噴射圧力である第1噴射圧力P1を操業テ
ーブルから求めて変数xとして表しており、図5の縦軸
には前記求めた第3噴射圧力P3を変数yとして表して
いる。図中の○印は、前記求めた第1噴射圧力P1と第
3噴射圧力P3とに関する一対のデータを表しており、
図中の直線Lはデータに当て嵌められる1次の回帰直線
を表している。このように、本実施の形態においてデー
タに当て嵌められる回帰式として1次直線を選定してい
るのは、簡単な演算で回帰式を求めることができ、かつ
求めた回帰式から簡単な演算で噴射圧力の補正を行うこ
とができるからである。この結果、演算負荷を大幅に軽
減することができる。なお回帰式としては1次直線に代
わって高次の多項式を採用して演算精度を高めてもよ
い。
【0028】前述のように本実施の形態では、最小2乗
法によってデータに回帰直線が当て嵌められる。最小2
乗法はデータとその期待値の偏差平方和が最小となるよ
うに回帰係数の推定値を定める方法である。偏差平方和
Sは、回帰式の回帰係数をB0,B1、データ数をnと
すると、(3)式によって求められる。
【0029】 S = Σ(yi−B0−B1・Xi2,(i=1〜n) …(3) また偏差平方和Sを最小にする回帰係数B1,B0の推
定値は、xの総和をΣxi、yの総和をΣyi,xの偏差
平方和をSxx,xとyとの偏差積和をSxyとする
と、統計理論から(4),(5)式によってそれぞれ求
められる。
【0030】
【数1】
【0031】またxとyとの偏差積和Sxyは、xとy
との積和をΣxiiとすると、(6)式によって求めら
れる。
【0032】
【数2】
【0033】またxの偏差平方和Sxxは、xの平方和
をΣxiiとすると(7)式によって求められる。
【0034】
【数3】
【0035】また寄与率は、寄与率をr2、yの平方和
をΣyiiとすると、(8)式によって求められる。
【0036】
【数4】
【0037】なお、前記(5),(6),(7)および
(8)式は、A0=Σxii、A1=Σxi、A2=Σ
i、A3=Σxii、A4=Σyiiとすると、
(9)、(10)、(11)および(12)式によって
それぞれ表される。
【0038】
【数5】
【0039】このように、回帰係数B0,B1が前記
(4)〜(12)式から求められるので、データに当て
嵌められる回帰直線は前記求めた回帰係数B0、B1を
用いて(13)式で表される。
【0040】y = B0+B1x
…(13)また逆に(13)式のxに
前記操業テーブルから求めた第1噴射圧力P1を代入す
れば第1噴射圧力P1の補正値として第3噴射圧力P3
を求めることができる。したがって、前記回帰係数B
0,B1は補正係数として設定することができる。
【0041】このように、回帰直線Lと補正係数B0,
B1とは一義的に定まるので、前記第2演算器19のメ
モリ19aには回帰直線Lとして格納してもよく、補正
係数B0,B1として格納してもよい。本実施の形態で
は、前記求めた補正係数B0,B1が表2に示すような
学習テーブルとして前記メモリ19aに格納されてい
る。表2はノズル間隔をd1、ノズル高さをh1、板速
度をV1と定めたときの付着量Gaと補正係数B0,B
1との対応関係を表す学習テーブルである。学習テーブ
ルは、ノズル間隔、ノズル高さおよび板速度の全組合せ
に対してそれぞれ作成される。
【0042】
【表2】
【0043】このように、前記回帰直線Lまたは補正係
数B0,B1は、溶融めっきの操業中の安定状態におけ
るデータに基づいて求められるので、求められた回帰直
線Lまたは補正係数B0,B1は操業実績に合致したも
のとなり、溶融めっきのプロセス変動を反映したものと
なる。したがって、前記求めた回帰直線Lまたは補正係
数B0,B1は前記操業テーブルから求められた噴射圧
力を適正な噴射圧力に確実に補正することができる。ま
た、前記最小2乗法はデータ数が多くなるにつれて推定
精度が向上するので、操業実績を積重ねるにつれて回帰
直線Lまたは補正係数B0,B1の信頼性が向上する。
【0044】図6は、図1に示す制御装置の動作を説明
するためのフローチャートであり、図7は図6に示す第
2制御の制御方法を説明するためのフローチャートであ
る。ステップa1では、予め設定されている操業テーブ
ルが準備される。操業テーブルは、表1に示すように設
定されてメモリ18aに格納されている。ステップa2
では、予め設定されている学習テーブルが準備される。
学習テーブルは表2に示すように設定されてメモリ19
aに格納されている。ステップa3では、製造指令が発
令される。製造指令は、指令CPU16から発令され、
目標付着量、ノズル間隔、ノズル高さおよび板速度など
の製造条件が指令される。ステップa4では、第1噴射
圧力P1の算出が行われる。第1噴射圧力P1の算出
は、前記表1に基づいて目標付着量Ga1に対応する噴
射圧力を求めることによって行われる。
【0045】ステップa5では、補正係数の設定が行わ
れる。前記補正係数の設定は、前記表2に基づいて行わ
れ、目標付着量Ga1に対応する補正係数B0,B1が
求められて設定される。ステップa6では、第1補正圧
力P11の算出が行われる。第1補正圧力P11の算出
は、前記(13)式のB0,B1に前記設定した補正係
数を代入し、前記(13)式のxに前記求めた第1噴射
圧力P1を代入することによって行われる。
【0046】ステップa7では、第1制御が行われる。
第1制御は、いわゆるフィードフォワード制御であり、
前記求めた第1補正圧力をプリセットしておき、図1に
示す付着量の変更点Hがノズル6の位置に到達したとき
にノズル6から噴射される気体の噴射圧力を第1補正圧
力に変更することによって行われる。また作業者がノズ
ル間隔、ノズル高さおよび板速度を変更したときには、
変更値に対応する補正圧力を同様の方法で求め、前記変
更タイミングで噴射圧力を前記求めた補正圧力に変更す
ることによって第1制御が行われる。
【0047】ステップa8では、第2制御が行われる。
第2制御は目標付着量Ga1と実績付着量Ga2との偏
差に基づいて行われる付着量制御であり、図7に示すよ
うに行われる。図7を参照してステップb1では、付着
量の測定が行われる。付着量の測定は、前記付着量の変
更点Hが付着量計13の位置に到達した時点で行われ
る。ステップb2では、実績付着量Ga2の算出が行わ
れる。実績付着量Ga2の算出は、付着量計13の出力
に基づいて前述の方法で行われる。ステップb3では、
第2噴射圧力P2の算出が行われる。第2噴射圧力P2
の算出は、前記表1に基づいて実績付着量Ga2に対応
する噴射圧力を求めることによって行われる。
【0048】ステップb4では、補正係数の設定が行わ
れる。前記補正係数の設定は、前記表2に基づいて行わ
れ、実績付着量Ga2に対応する補正係数B0,B1が
求められて設定される。ステップb5では、第2補正圧
力P21の算出が行われる。第2補正圧力P21の算出
は、前記(13)式のB0,B1に前記設定された補正
係数を代入し、前記(13)式のxに前記求めた第2噴
射圧力P2を代入することによって行われる。ステップ
b6では、実績付着量Ga2<目標付着量Ga1である
か否かが判断される。この判断が肯定であればステップ
b7に進み、否定であればステップb9に進む。
【0049】ステップb7では、補正圧力差ΔP2が算
出される。補正圧力差ΔP2は、図8に示すように実績
付着量Ga2>目標付着量Ga1のときには、第1補正
圧力P11>第2補正圧力P21であるので、数式ΔP
2=P11−P21によって求められる。なお図8中の
直線CV2は、表1に示す付着量と噴射圧力との階段状
の対応関係を図解の便宜のために直線で表したものであ
る。ステップb8では、第3補正圧力P31が算出され
る。第3補正圧力P31は(14)式によって求められ
る。
【0050】 P31 = P11+ΔP2 …(14) このように、第3補正圧力P31は第1補正圧力P11
に噴射圧力の不足分に相当する補正圧力差ΔP2が加算
されているので、実績付着量Ga2と目標付着量Ga1
とを一致させることのできる噴射圧力であると考えられ
る。
【0051】ステップb9では、実績付着量Ga2<目
標付着量Ga1のときの補正圧力差ΔP2が算出され
る。このときの補正圧力差ΔP2は、図9に示すように
第2補正圧力P21>第1補正圧力P11であるので、
数式ΔP2=P21−P11によって求められる。ステ
ップb10では、第3補正圧力P31が算出される。第
3補正圧力P31は(15)式によって求められる。
【0052】
【数6】
【0053】このように第3補正圧力P31は、第1補
正圧力P11から噴射圧力の過大分にほぼ相当する圧力
差ΔP2・(P11/P21)が減算されているので、
実績付着量Ga2と目標付着量Ga1とを一致させるこ
とのできる噴射圧力であると考えられる。なお、(1
5)式の右辺第2項において補正圧力差ΔP2に圧力比
率(P11/P21)が乗算されているのは、図9に示
すように(P11/P21)<1であるので、乗算によ
って(15)式の右辺第2項の値が小さくなり、第3補
正圧力P31の数値が負になるのを回避することができ
るからである。
【0054】再び図6を参照して、ステップa9では溶
融めっきの操業が安定状態であるか否かが前記判定条件
に基づいて判断される。この判断が否定であれば、再び
ステップa8に戻り、第2制御が繰返される。前記判断
が肯定であれば、ステップa10に進む。ステップa1
0ではデータ収集が行われる。データ収集は、前述のよ
うに第1噴射圧力P1と第3噴射圧力P3とに関する一
対のデータを対象にして行われる。ステップa11で
は、データ数が充分であるか否かが判断される。この判
断が否定であれば、再びステップa10に戻り、データ
収集が続けられる。前記判断が肯定であればステップa
12に進む。なおデータ数は、前述のように20組以上
収集されれば充分であると判断される。
【0055】ステップa12では、補正係数の算出が行
われる。補正係数の算出はめっき操業中に収集した20
組以上のデータに対して前記最小2乗法によって行われ
る。ステップa13では、ステップa12で算出した補
正係数が異常値であるか否かが判断される。異常値であ
るか否かの判断は、補正係数B0,B1および寄与率r
2 の数値の大きさによって行われ、たとえば│B1│>
1.2,│B0│>0.1,r2 <0.8のうちのいず
れか1つが当て嵌まれば、前記求めた補正係数は異常値
であると判断される。前記判断が否定であれば、前記求
めた補正係数は正常であり、前記収集した20組以上の
データは有効と判断され、ステップa14に進む。
【0056】ステップa14では、学習テーブルの更新
が行われる。学習テーブルの更新は、前記収集した有効
なデータを前記学習テーブルの元データに加え、新たな
補正係数を算出することによって行われる。前記ステッ
プa13の判断が肯定であれば、前記求めた補正係数は
異常値であるので学習テーブルを更新しないでステップ
a15に進む。ステップa15では、目標付着量の更新
が行われるか否かが判断される。この判断が否定であれ
ば、目標付着量が変更されないので、制御が継続され、
ステップa16に進む。ステップa16では、新たな補
正係数が設定される。新たな補正係数の設定は、ステッ
プa14で更新した学習テーブルに基づいて行われる。
新たな補正係数設定後、再度ステップa8に戻り、第2
制御が行われる。前記ステップa8〜ステップa16を
巡る処理は、ステップa15における判断が肯定になる
まで繰返される。前記ステップa15における判断が肯
定であれば、目標付着量が変更されるので、制御装置1
の一連の動作が終了し、新たな目標付着量に対する制御
に移行する。
【0057】以上述べたように、前記操業テーブルから
求められる噴射圧力が補正係数B0,B1によって補正
され、補正された噴射圧力に基づいて噴射圧力の制御が
行われるので、実績付着量と目標付着量とを精度よく一
致させることができる。また前記操業テーブルの設定が
連続溶融亜鉛めっき設備3の建設当初に成されたもので
あって、現時点では設備の経年変化に伴う溶融めっきプ
ロセスの変動によって前記操業テーブルの信頼性の低下
が生じているときでも、補正係数B0,B1によって操
業テーブルの信頼性の低下を吸収することができるの
で、溶融めっきの付着量制御を精度よく行うことができ
る。さらにまた、前記操業テーブルを代えないで補正係
数B0,B1に基づいて制御が行われるので、短期的な
プロセス変動が生じているときでも付着量制御を精度よ
く行うことができる。さらにまた、前記操業テーブルの
更新が行われないので、更新に要する多大な労力を省業
することができる。さらにまた、補正係数B0,B1が
溶融めっき操業中に順次変更されるので、最新の溶融め
っきプロセスの状態を迅速かつ確実に付着量制御に反映
させることができる。この結果付着量の制御を精度よく
行うことができる。
【0058】図10は、本発明の実施の他の形態である
実績付着量の算出方法を説明するための模式図である。
図2と対応する部分には同一の参照符号を付す。本実施
の形態は、図1に示す制御装置1を用いて行われる。本
実施の形態における付着量の測定位置は、図2に示す測
定位置と同一であり、付着量の測定は付着量計13の移
動の往路のみで行われる。したがって、付着量の測定順
序はWS1,CN1,DS1,WS2,CN2,DS
2,…である。なお、以後、付着量測定位置WS1,C
N1,…における一方表面の付着量をWS1a,CN1
a,…と符号aを付けて表し、他方表面の付着量をWS
1b,CN1bと符号bを付けて表す。
【0059】本実施の形態においては、付着量測定位置
DS1の付着量を測定した時点における実績付着量G1
は、図10(1)に示すように付着量測定位置WS1、
CN1およびDS1の表裏両面の付着量を平均すること
によって算出される。したがって、このタイミングにお
ける実績付着量G1は従来法における実績付着量と同一
である。算出式を(16)式に示す。
【0060】 G1=(WS1a+CN1a+DS1a+WS1b+CN1b+DS1b)/6 …(16) また、付着量測定位置WS2の付着量を新たに測定した
時点における実績付着量G2は、図10(2)に示すよ
うに付着量測定位置CN1,DS1およびWS2の表裏
両面の付着量を平均することによって算出される。算出
式を(17)式に示す。
【0061】 G2=(CN1a+DS1a+WS2a+CN1b+DS1b+WS2b)/6 …(17) さらにまた、付着量測定位置CN2の付着量を新たに測
定した時点における実績付着量G3は、図10(3)に
示すように付着量測定位置DS1,WS2およびCN2
の表裏両面の付着量を平均することによって算出され
る。算出式を(18)式に示す。
【0062】 G3=(DS1a+WS2a+CN2a+DS1b+WS2b+CN2b)/6 …(18) さらにまた、付着量測定位置DS2の付着量を測定した
時点における実績付着量G4は、図10(4)に示すよ
うに付着量測定位置WS2,CN2およびDS2の表裏
両面の付着量を平均することによって算出される。した
がって、このタイミングにおける実績付着量G4は実績
付着量G1と同様に従来法による実績付着量と同一であ
る。算出式を(19)式に示す。
【0063】 G4=(WS2a+CN2a+DS2a+WS2b+CN2b+DS2b)/6 …(19) このように、本実施の形態では前記幅方向3箇所の測定
位置のうち1箇所において付着量が測定される毎に、新
たに測定した幅方向位置と同一の幅方向位置において前
回測定した付着量を新たに測定した付着量に更新して実
績付着量が求められるので、前記幅方向3箇所および表
裏両面の合計6箇所の付着量がすべて判明するまで実績
付着量の算出が行われない従来技術に比べて実績付着量
の算出ピッチが大幅に短縮される。この結果、実績付着
量の算出毎に実績付着量と目標付着量との差に基づいて
付着量制御が行われるときには、付着量制御の制御周期
が短くなり、制御の精度および応答性が大幅に向上す
る。
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、前記対応
関係から求められる気体の噴射圧力が回帰式によって補
正され、補正された噴射圧力に基づいてノズルから噴射
される気体の噴射圧力が制御されるので、適正な回帰式
を求めることによって実績付着量と目標付着量とを精度
よく一致させることができる。また前記回帰式は、溶融
めっき操業中の実績付着量と目標付着量との差の絶対値
が予め定める値未満である安定状態において、第1噴射
圧力P1と、第3噴射圧力P3とをそれぞれ求め、両者
に関する一対のデータを複数収集し、前記収集した複数
のデータに基づいて最小2乗法によって求められる。ま
た第3噴射圧力P3は、第1噴射圧力P1と第2噴射圧
力P2との圧力差ΔP1に基づいて求められるので、実
績付着量と目標付着量とを一致させることのできる噴射
圧力であると考えられる。これによって、前記回帰式は
溶融めっきの操業中の安定状態におけるデータに基づい
て求められるので、求められた回帰式は操業実績に合致
したものとなり、溶融めっきのプロセス変動を反映した
ものとなる。したがって前記求めた回帰式は、前記対応
関係から求められた噴射圧力を適正な噴射圧力に確実に
補正することができる。また前記最小2乗法は、データ
数が多くなるにつれて推定精度が向上するので、操業実
績を積重ねるにつれて回帰式の信頼性が向上する。
【0065】また本発明によれば、目標付着量が指令さ
れたときには、適正に求められた前記回帰式に基づいて
第1補正圧力P11を求め、ノズルからの気体の噴射圧
力を前記求めた第1補正圧力P11に設定し、第1補正
圧力P11の下での実績付着量が目標付着量と一致しな
いときには、前記回帰式に基づいて第3補正圧力P31
を求め、ノズルからの気体の噴射圧力を前記求めた第3
補正圧力P31に変更して付着量の制御が行われる。こ
れによって、付着量の制御が噴射圧力を補正する回帰式
に基づいて行われるので、ノズルからの気体の噴射圧力
が適正な噴射圧力に補正され、実績付着量が目標付着量
になるように確実に制御される。
【0066】また本発明によれば、実績付着量は金属帯
の幅方向3箇所および表裏両面の合計6箇所の付着量を
平均することによって求められ、かつ幅方向3箇所の測
定位置のうちの1箇所において表裏両面の付着量を測定
する毎に、新たに測定した箇所と同一の幅方向位置にお
いて前回測定した付着量を新たに測定した付着量に変更
することによって求められる。これによって、前記幅方
向3箇所および表裏両面の合計6箇所の付着量がすべて
判明するまで、実績付着量の算出が行われない従来技術
に比べて、実績付着量の算出ピッチが大幅に短縮され
る。この結果、実績付着量の算出毎に実績付着量と目標
付着量との差に基づいて付着量制御が行われるときに
は、付着量制御の制御周期が短くなり、制御の精度およ
び応答性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である溶融めっきの付着
量制御装置の概略構成を示す系統図である。
【図2】図1に示す付着量計の付着量測定位置を示す模
式図である。
【図3】図1に示す溶融めっきの付着量制御装置の電気
的構成を示すブロック図である。
【図4】実績付着量が目標付着量を越えるときの第3噴
射圧力の算出方法を示すグラフである。
【図5】第1噴射圧力と第3噴射圧力との散布図であ
る。
【図6】図1に示す制御装置の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図7】図6に示す第2制御の制御方法を説明するため
のフローチャートである。
【図8】実績付着量が目標付着量を超えるときの制御方
法を説明するためのグラフである。
【図9】実績付着量が目標付着量未満であるときの制御
方法を説明するためのグラフである。
【図10】本発明の実施の他の形態である実績付着量の
算出方法を説明するための模式図である。
【図11】従来からの溶融めっきの付着量制御方法を説
明するためのグラフである。
【符号の説明】
1 制御装置 6 ノズル 7 鋼帯 13 付着量計 14 圧力調整弁 15 圧力計 16 指令CPU 17 制御CPU 18 第1演算器 19 第2演算器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に走行する金属帯を溶融めっき金
    属の浴中に浸漬して溶融めっきし、浴中から引出された
    金属帯にノズルから気体を噴射して溶融めっき金属を部
    分的に吹払し、金属帯に付着しためっき金属の実績付着
    量を求め、前記求めた実績付着量が予め定める目標付着
    量になるようにノズルから噴射される気体の噴射圧力を
    制御する溶融めっきの付着量制御方法であって、 金属帯に付着しためっき金属の付着量とノズルから噴射
    される気体の噴射圧力との対応関係を予め求めておき、
    前記対応関係から求められる気体の噴射圧力を補正する
    補正式を求め、前記求めた補正式に基づいて気体の噴射
    圧力を制御する溶融めっきの付着量制御方法において、 前記補正式は回帰分析によって求められる回帰式であっ
    て、 前記回帰式は、 溶融めっき操業中に求めた前記実績付着量と目標付着量
    との差の絶対値が予め定める値未満のとき、前記目標付
    着量に対応する第1噴射圧力P1を前記対応関係に基づ
    いて求め、 前記実績付着量に対応する第2噴射圧力P2を前記対応
    関係に基づいて求め、前記求めた第1噴射圧力P1と前
    記求めた第2噴射圧力P2との圧力差の絶対値ΔP1を
    求め、 前記求めた圧力差の絶対値ΔP1を第1噴射圧力P1に
    加算または減算して第3噴射圧力P3を求め、 前記求めた第1噴射圧力P1と前記求めた第3噴射圧力
    P3とに関する一対のデータを複数収集し、前記収集し
    た複数のデータに基づいて最小2乗法によって求められ
    ることを特徴とする溶融めっきの付着量制御方法。
  2. 【請求項2】 前記回帰式に基づいて気体の噴射圧力を
    制御する溶融めっきの付着量制御方法であって、 目標付着量が指令されたときには、目標付着量に対応す
    る第1噴射圧力P1を前記対応関係に基づいて求め、 前記求めた第1噴射圧力P1を前記求めた回帰式に代入
    して第1補正圧力P11を求め、 ノズルからの気体の噴射圧力を前記求めた第1補正圧力
    P11に設定し、 第1補正圧力P11の下での前記実績付着量が目標付着
    量と一致しないときには、実績付着量に対応する第2噴
    射圧力P2を前記対応関係に基づいて求め、 前記求めた第2噴射圧力P2を前記求めた回帰式に代入
    して第2補正圧力P21を求め、 前記求めた第1補正圧力P11と前記求めた第2補正圧
    力P21との補正圧力差ΔP2の絶対値を求め、前記求
    めた補正圧力差の絶対値ΔP2または補正圧力差の絶対
    値ΔP2に対応する値を前記求めた第1補正圧力P11
    に加算または減算して第3補正圧力P31を求め、ノズ
    ルからの気体の噴射圧力を前記求めた第3補正圧力P3
    1に変更して実績付着量が目標付着量になるように制御
    することを特徴とする請求項1記載の溶融めっきの付着
    量制御方法。
  3. 【請求項3】 前記回帰式が溶融めっき操業中に収集さ
    れた複数の前記一対のデータに基づいて順次的に変更さ
    れることを特徴とする請求項1または2記載の溶融めっ
    きの付着量制御方法。
  4. 【請求項4】 連続的に走行する金属帯を溶融めっき金
    属の浴中に浸漬して溶融めっきし、浴中から引出された
    金属帯にノズルから気体を噴射して溶融めっき金属を部
    分的に吹払し、金属帯の一方表面および他方表面に付着
    しためっき金属の付着量を金属帯の幅方向の一端部、中
    央部および他端部の3箇所において順次的に繰返してそ
    れぞれ測定し、金属帯の幅方向3箇所および表裏両面の
    合計6箇所の付着量を測定する毎に前記6箇所の付着量
    を平均して実績付着量を求め、前記求めた実績付着量が
    予め定める目標付着量になるようにノズルから噴射され
    る気体の噴射圧力を制御する溶融めっきの付着量制御方
    法において、 前記幅方向3箇所の測定位置のうちの1箇所において表
    裏両面の付着量を測定する毎に、新たに測定した箇所と
    同一の幅方向位置において前回測定した付着量を新たに
    測定した付着量に変更して前記実績付着量を求めること
    を特徴とする溶融めっきの付着量制御方法。
  5. 【請求項5】 溶融めっき金属を貯留するめっきポット
    と、溶融めっき金属の浴中に回転自在に設けられ、浴中
    を連続的に通過する金属帯を上方に導くシンクロール
    と、溶融めっき金属の浴面上方に設けられ、浴中から引
    出された金属帯に気体を噴射して金属帯に付着した溶融
    めっき金属を部分的に吹払するノズルとを含む連続溶融
    めっき設備が設けられており、前記連続溶融めっき設備
    に設けられ、前記ノズルから噴射される気体の圧力を制
    御して金属帯に付着しためっき金属の付着量を制御する
    溶融めっきの付着量制御装置において、 前記ノズルよりも金属帯の走行方向下流側に設けられ、
    金属帯の幅方向に連続的に往復移動し、金属帯に付着し
    ためっき金属の表裏両面の付着量を金属帯の幅方向の一
    端部、中央部および他端部の3箇所において順次的に繰
    返して測定する付着量検出手段と、 ノズルから噴射される気体の圧力を調整する圧力調整手
    段と、 ノズルから噴射される気体の圧力を検出する圧力検出手
    段と、 金属帯に付着すべきめっき金属の目標付着量を表す信号
    を発生する指令発生手段と、 メモリを有し、メモリには金属帯に付着しためっき金属
    の付着量とノズルから噴射される気体の噴射圧力との対
    応関係が予め求めて格納されており、指令発生手段の出
    力に応答し、指令発生手段からの目標付着量に対応する
    第1噴射圧力P1を前記対応関係に基づいて求め、付着
    量検出手段の出力に応答し、前記測定した付着量を平均
    して実績付着量を求め、前記求めた実績付着量に対応す
    る第2噴射圧力P2を前記対応関係に基づいて求め、前
    記求めた第1噴射圧力P1と第2噴射圧力P2との圧力
    差の絶対値ΔP1を求め、前記求めた圧力差の絶対値Δ
    P1を第1噴射圧力P1に加算または減算して第3噴射
    圧力P3を求める第1演算手段と、 メモリを有し、メモリには、前記対応関係から求められ
    る気体の噴射圧力を補正する回帰式が予め求めて格納さ
    れており、第1演算手段からの出力に応答し、前記求め
    た第1噴射圧力P1と前記求めた第3噴射圧力P3とに
    関する一対のデータを複数収集し、前記収集した複数の
    一対のデータに基づいてメモリに予め格納されている回
    帰式を溶融めっき操業中に変更し、前記求めた第1噴射
    圧力P1を前記回帰式に代入して第1補正圧力P11を
    求め、前記求めた第2噴射圧力P2を前記回帰式に代入
    して第2補正圧力P21を求め、前記求めた第1補正圧
    力P11と第2補正圧力P21との補正圧力差の絶対値
    ΔP2を求め、前記求めた補正圧力差の絶対値ΔP2ま
    たは補正圧力差の絶対値ΔP2に対応する値を前記求め
    た第1補正圧力P11に加算または減算して第3補正圧
    力P31を求める第2演算手段と、 指令発生手段、圧力検出手段、第1演算手段および第2
    演算手段の出力に応答し、指令発生手段からの目標付着
    量が指令されたときには、圧力検出手段の検出圧力が前
    記求めた第1補正圧力P11になるように圧力調整手段
    を制御し、第1補正圧力P11の下での前記求めた実績
    付着量が目標付着量と一致しないときには、圧力検出手
    段の検出圧力が前記求めた第3補正圧力P31になるよ
    うに圧力調整手段を制御して実績付着量が目標付着量に
    なるように制御する制御手段とを含むことを特徴とする
    溶融めっきの付着量制御装置。
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