JPH10273598A - アスファルト舗装組成物 - Google Patents

アスファルト舗装組成物

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JPH10273598A
JPH10273598A JP2783898A JP2783898A JPH10273598A JP H10273598 A JPH10273598 A JP H10273598A JP 2783898 A JP2783898 A JP 2783898A JP 2783898 A JP2783898 A JP 2783898A JP H10273598 A JPH10273598 A JP H10273598A
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asphalt
softener
copolymer latex
aggregate
weight
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JP2783898A
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English (en)
Inventor
Ginpei Suzuki
銀平 鈴木
Yukihiro Okubo
幸浩 大久保
Kouzou Hokari
浩三 帆苅
Hitoshi Taguchi
仁 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukuda Road Construction Co Ltd
JSR Corp
Original Assignee
Fukuda Road Construction Co Ltd
JSR Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軟化剤の添加設備がなくても、再生改質アス
ファルト舗装組成物の製造を可能にするとともに、アス
ファルトに対する溶解・分散性が優れ、また骨材に対し
て大きなタフネスおよびテナシティを有し、しかも耐ひ
び割れ性および耐流動性にも優れたアスファルト舗装組
成物を提供すること。 【解決手段】 (A)アスファルト舗装廃材を再利用し
た再生骨材1〜99.95重量%、(B)軟化剤を含有
した、スチレンおよびブタジエンを主成分とする共重合
体ラテックスを固形分換算で0.05〜10重量%、な
らびに(C)新アスファルトおよび/または新骨材から
なる新材0〜98.95重量%〔ただし、(A)+
(B)+(C)=100重量%〕を主成分とするアスフ
ァルト舗装組成物、および、上記軟化剤がナフテン系オ
イルである上記記載のアスファルト舗装組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アスファルト舗装
組成物に関し、さらに詳細には、アスファルト舗装廃材
を再利用した再生骨材、軟化剤(再生用添加剤)を含有
した、スチレンおよびブタジエンを主成分とする共重合
体ラテックス、ならびに新材(新アスファルト、新骨
材)を配合した、再生改質アスファルト舗装組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】平成3年に、「再生資源の利用の促進に
関する法律」が制定され、再生骨材の利用率が年々高ま
っている。再生骨材を使用した再生アスファルト混合物
は、「プラント再生舗装技術指針〔平成4年初版、
(社)日本道路協会発行〕」(以下「指針」ともいう)
に記述されているように、再生骨材を新材に混合し、再
生骨材の混合比率に応じた軟化剤を添加して製造されて
いる。この場合、アスファルト混合所においては、従来
の設備に加え、軟化剤の添加設備が必要となり、設備投
資による経済的負担が大きい。また、軟化剤は、高粘度
のため、加熱設備を付帯することから、新たなエネルギ
ーコストが必要となる。
【0003】従来、再生アスファルト混合物の利用は、
主にアスファルト舗装の基層部に使用されてきたが、再
生骨材の使用量の増大に伴い、アスファルト舗装の表層
部への適用が検討され始めている。しかしながら、再生
骨材から抽出・回収したアスファルト(以下「旧アスフ
ァルト」ともいう)の組成および性状は、後記表1に示
すように、新アスファルトに較べて、芳香族成分が減少
し、レジン成分およびアスファルテン成分が増加してお
り、使用中に、熱、紫外線および酸素などの影響を受け
て劣化して脆い性状になっていることは明らかで、耐ひ
び割れ性の低下が懸念される。このような理由から、再
生アスファルト混合物は、特に耐久性が要求される、大
型車両の通行量が多い重交通路線あるいは交差点部など
への適用がなされていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題を背景になされたもので、軟化剤の添加設備が
なくても、再生改質アスファルト舗装組成物の製造を可
能にするとともに、アスファルトに対する溶解・分散性
が優れ、また骨材に対して大きなタフネスおよびテナシ
ティを有し、しかも耐ひび割れ性および耐流動性にも優
れたアスファルト舗装組成物を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)アスフ
ァルト舗装廃材を再利用した再生骨材1〜99.95重
量%、(B)軟化剤を含有した、スチレンおよびブタジ
エンを主成分とする共重合体ラテックス(以下「軟化剤
含有共重合体ラテックス」ともいう)を固形分換算で
0.05〜10重量%、ならびに(C)新アスファルト
および/または新骨材からなる新材0〜98.95重量
%〔ただし、(A)+(B)+(C)=100重量%〕
を主成分とするアスファルト舗装組成物を提供するもの
である。ここで、上記軟化剤は、ナフテン系オイルが好
ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に使用される(A)再生骨
材は、上記指針に記述されたものが挙げられる。すなわ
ち、(A)再生骨材の具体例は、道路補修工事などで発
生したアスファルト組成物の破砕品が挙げられる。 (A)再生骨材は、破砕方法あるいは発生源などについ
ては、特に限定されない。 (A)再生骨材の配合量は、本発明の組成物中に、1〜
99.95重量%、好ましくは5〜80重量%である。
1重量%未満では、再生骨材の利用効率が悪い。一方、
99.95重量%を超えると、充分な耐久性が得られな
い。
【0007】次に、(B)軟化剤含有共重合体ラテック
スに含有される軟化剤としては、例えば、上記指針に記
述される「再生用添加剤の標準的性状」を満足するも
の、あるいは、この指針に含まれない軟化剤が挙げられ
る。上記軟化剤としては、例えば、アロマ系オイル、ナ
フテン系オイルが挙げられる。ナフテン系オイルとして
は、ナフテン系オイルを水素化精製したオイル、ナフテ
ン系オイルを溶剤抽出後に水素化精製したオイル、ある
いは、ナフテン系オイルを溶剤抽出後に脱酸精製したオ
イルなどが挙げられる。アロマ系オイルの具体例として
は、例えば、東亜道路(株)製のBカット、出光興産
(株)製のダイアナプロセスオイルAE950、ニチレ
キ(株)製のリファインPなどが挙げられる。ナフテン
系オイルを水素化精製したオイルの具体例としては、例
えば、三共油化工業(株)製のSNH440、SNH2
20、SNH46、SNH8などが挙げられる。ナフテ
ン系オイルを溶剤抽出後に水素化精製したオイルの具体
例としては、例えば、出光興産(株)製のNF430が
挙げられる。ナフテン系オイルを溶剤抽出後に脱酸精製
したオイルの具体例としては、例えば、出光興産(株)
製のNM280、ダイアナフレシアU−68などが挙げ
られる。軟化剤として好ましく用いられるのはナフテン
系オイルである。ナフテン系オイルのなかで、好ましく
は上記に挙げたものである。ナフテン系オイルを軟化剤
として用いると、アロマ系オイルに比べ、共重合体ラテ
ックスへの混合、分散性が良くなり、アロマ系オイルに
比べ、省力化かでき、生産性に優れる。
【0008】(B)成分に使用される共重合体ラテック
スは、スチレンおよびブタジエンを主成分とする共重合
体ラテックスであり、公知の乳化重合法により共重合す
ることにより得られる。この場合、主成分以外の成分と
しては、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸エステ
ル類、アクリル酸、イタコン酸あるいはこれらの不飽和
カルボン酸類のアルカリ金属塩など、アクリルアミド、
メタクリルアミドなどの不飽和アミド類などを、1種単
独で使用することも、あるいは2種以上を混合して用い
ることもできる。特に、不飽和カルボン酸類のアルカリ
金属塩は、スチレンおよびブタジエンを主成分とする共
重合体ラテックスの機械的安定性を向上させる効果を有
し、好ましい。
【0009】上記共重合体ラテックスのゴム成分の結合
スチレン量は、通常、10〜50重量%、好ましくは1
5〜40重量%である。結合スチレン量が10重量%未
満では、この共重合体ラテックスが配合された再生改質
アスファルト舗装組成物が軟化し、耐流動性が劣る。一
方、50重量%を超えると、この共重合体ラテックスが
配合された再生改質アスファルト舗装組成物のゴム弾性
が低下し、粘着力が低下して耐ひび割れ性が劣る。
【0010】また、上記共重合体ラテックスは、固形ゴ
ムとしたときのムーニー粘度(ML1+4 、100℃)
が、通常、30〜200、好ましくは40〜150であ
る。ムーニー粘度が30未満では、この共重合体ラテッ
クスが配合された再生改質アスファルト舗装組成物の骨
材に対する把握力、粘着力が低下する。一方、200を
超えると、再生改質アスファルト舗装組成物中のアスフ
ァルトに対する溶解・分散性が低下する傾向がある。
【0011】さらに、上記共重合体ラテックスのゲル含
量は、通常、80重量%以下、好ましくは50重量%以
下、さらに好ましくは30重量%以下である。ゲル含量
が80重量%を超えると、再生改質アスファルト舗装組
成物中のアスファルトに対する溶解・分散性が低下する
傾向がある。なお、ここでいうゲル含量とは、後述する
測定法により求めたトルエン不溶解分である。上記共重
合体ラテックスのゲル含量は、乳化重合時の分子量調節
剤として作用する連鎖移動剤の種類や量を適切に選定す
ることにより、容易に目的とする値に調整することがで
き、また乳化重合時の重合開始剤の量、重合温度などに
よっても調整することができるが、これらの条件を適切
に組み合わせることが好ましい。
【0012】さらに、上記共重合体ラテックスの平均粒
子径は、通常、50〜300nm、好ましくは80〜2
00nmである。平均粒子径が50nm未満では、共重
合体ラテックスの粘度が上昇して取り扱いが困難とな
り、一方300nmを超えると、再生改質アスファルト
舗装組成物中のアスファルトに対する溶解・分散性が低
下する傾向がある。なお、ここでいう平均粒子径とは、
後述する方法により算出した値である。上記共重合体ラ
テックスの平均粒子径は、乳化剤量、重合水量、攪拌力
などにより、容易に調整することができる。
【0013】本発明に使用される(B)軟化剤含有共重
合体ラテックスは、上記軟化剤とスチレンおよびブタジ
エンを主成分とする共重合体ラテックスとを、攪拌・混
合して得ることができる。このとき、乳化助剤として、
界面活性剤を使用してもよい。この場合、界面活性剤の
種類は、アニオン系、ノニオン系、アニオン−ノニオン
系、あるいはこれらの複数の組み合わせでもよいが、ア
ニオン−ノニオン系界面活性剤が好ましい。また、この
ときの界面活性剤の使用量は、軟化剤100重量部に対
し、40重量部以下、好ましくは1〜30重量部であ
る。界面活性剤の使用量が40重量部を超えると、再生
改質アスファルト舗装組成物の耐水強度が低下する傾向
がある。 (B)軟化剤含有共重合体ラテックスを調製する際の具
体例としては、軟化剤と共重合体ラテックス、および必
要に応じて界面活性剤とを、通常の攪拌機を用いて混合
することにより実施される。
【0014】(B)軟化剤含有共重合体ラテックスの配
合量は、本発明の組成物中に、固形分換算で、0.05
〜10重量%、好ましくは0.1〜1.5重量%であ
る。0.05重量%未満では、再生改質アスファルト舗
装組成物の骨材に対するタフネスおよびテナシティが低
下する傾向があり、一方10重量%を超えると、再生改
質アスファルト舗装組成物がべたつき、締め固め性およ
び施工性が劣る傾向がある。
【0015】なお、本発明の(B)軟化剤含有共重合体
ラテックス中に含まれる上記軟化剤の配合割合は、再生
骨材の混合率および旧アスファルトの針入度をもとに、
指針に記述された方法で決定する。具体的には、再生骨
材から回収した旧アスファルトに一定量の軟化剤を添加
して、針入度を測定し、軟化剤添加前後の針入度の値を
片対数グラフ上で直線で結び、この直線と設計針入度と
の交点から、軟化剤の必要量を求める。上記軟化剤の使
用量は、(B)成分(固形分換算)中に、通常、5〜8
0重量%、好ましくは10〜70重量%である。
【0016】次に、(C)新材(新アスファルト、新骨
材)は、「アスファルト舗装要綱」〔平成4年12月5
日改訂版、(社)日本道路協会発行〕(以下「要綱」と
もいう)に記述されるものを示す。本発明のアスファル
ト改質材に適用される新アスファルトとしては、特に限
定されるものではなく、天然アスファルト、石油アスフ
ァルト、再生アスファルトや、これらの混合物を挙げる
ことができる。上記天然アスファルトとしては、例えば
ギルソナイト、グランスピッチ、グラハマイト、トリニ
ダッドレークアスファルトなどを挙げることができる。
これらの天然アスファルトは、1種単独で使用すること
も、あるいは2種以上を混合して用いることもできる。
上記石油アスファルトとしては、例えば原油の蒸留によ
り得られる各種針入度グレードのストレートアスファル
ト、これらのストレートアスファルトを触媒の存在下あ
るいは不存在下で空気を吹き込むことにより製造される
ブローンアスファルトやセミブローンアスファルト、ア
スファルト質を含む石油留分からプロパン、ブタンなど
の溶剤により分離して得られる溶剤脱瀝アスファルトな
どを挙げることができる。これらの石油アスファルト
は、1種単独で使用することも、あるいは2種以上を混
合して用いることもできる。これらのアスファルトのう
ち、最も好ましいアスファルトは、ストレートアスファ
ルトであり、特に25℃針入度が40〜150、好まし
くは60〜120の範囲に入るストレートアスファルト
が好ましい。また、新骨材としては、砕石、玉砕、砂
利、鉄鋼スラグ、砂、石粉などが挙げられる。
【0017】本発明のアスファルト舗装組成物を調製す
るには、通常用いられる2軸パグミル型ミキサーで混合
されるが、これに限定されるものではない。
【0018】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定される
ものではない。なお、実施例中、部および%は、特に断
らない限り重量基準である。
【0019】実施例で使用した各成分は、次のとおりで
ある。(A)再生骨材の調製 再生骨材は、アスファルト舗装切削廃材を破砕し、表2
に示す粒度および品質のものを使用した。(B)成分に用いられる共重合体ラテックスの調製 内容量100リットルのオートクレーブを用いて、公知
の乳化重合法により、下記に示す共重合体ラテックスを
製造した。なお、このとき、スチレン、ブタジエン以外
の成分としては、アクリル酸モノマー0.3%を使用
し、重合中に、水酸化カリウムを添加して金属塩とし
た。 結合スチレン量=30%、ムーニー粘度(ML1+4 、1
00℃)=80、ゲル含量=15%、平均粒子径=13
0nm
【0020】なお、上記共重合体ラテックスの性状は、
次の方法で測定・評価した。 結合スチレン量 アッベ屈折計により、共重合体ラテックスから形成した
乾燥フィルムの屈折率を測定して求めた。 ムーニー粘度 JIS K6300に準拠して測定した。 ゲル含量 共重合体ラテックスから形成した乾燥フィルム(aミリ
グラム)を、攪拌下で、50℃のトルエン100ml中
に2時間浸漬したのち、120メッシュ金網を用いてろ
過した。次いで、ろ液の一部(cミリリットル)を正確
に分取して、蒸発乾固させ、得られた残存固形分(bミ
リグラム)を秤量し、下記式により求めた。 ゲル含量(%)={〔(a−b)×(100/c)〕}
×100 平均粒子径 大塚電子(株)製、レーザー粒子解析システムLPA−
3100を用いて測定した。
【0021】軟化剤(再生用添加剤) 軟化剤として、上記指針に記述した品質のものとしてア
ロマ系オイル、およびナフテン系オイルとしてSNH4
40、NF430、SNH220、NM280を使用し
た。軟化剤として使用したアロマ系オイルの品質を、表
3に示す。(B)軟化剤含有共重合体ラテックスの調製 上記軟化剤と上記共重合体ラテックスとを、内容量30
リットルの混合容器を用いて攪拌・混合した。このと
き、乳化助剤として、アニオン−ノニオン系界面活性剤
を、軟化剤100部に対し、3部添加した。軟化剤含有
共重合体ラテックス中の軟化剤の使用量は、旧アスファ
ルトの針入度が70(l/10mm)になるように配合
し、また共重合体ラテックスは、再生改質アスファルト
舗装組成物中の骨材以外の成分(再生アスファルト組成
物)中の含有量が4%(固形分換算)になるように配合
した。
【0022】(C)新材 新アスファルト 新アスファルトとして、要綱に記述されているストレー
トアスファルト60〜80(平均70)の市販品を使用
した。 新骨材 要綱に記述される新骨材を使用した。
【0023】劣化アスファルトの調製 本発明の物性評価に使用する程度の量の旧アスファルト
を、再生骨材から抽出・回収するのが困難であることか
ら、その代替えとして、新アスファルト60〜80を、
1mmの薄膜にして、85℃×48時間の条件で、熱風
乾燥機内で強制的に酸化劣化させた劣化アスファルトを
使用した。本条件で得られた劣化アスファルトの組成お
よび性状は、表1に示すように、旧アスファルトとほぼ
同等であることを確認した。なお、ここで行ったアスフ
ァルトの組成分析は、(株)ヤトロン製のイアトロスキ
ャンMK−5を用いて測定した(薄層クロマトグラフィ
ー・水素炎イオン化検出法)。
【0024】再生改質アスファルト舗装組成物に使用す
る骨材の配合割合と合成粒度 実施例および比較例で使用する骨材の配合割合および合
成粒度を、表4〜5に示す。
【0025】実施例1〜4、比較例1〜4 表6〜7に示すように配合処方を用い、4枚羽根攪拌翼
を付けた攪拌機により、170℃、回転数400〜50
0rpmの条件下で混合して、各種再生改質アスファル
ト組成物を調製した。なお、ここで使用した軟化剤は、
表3のアロマ系オイルである。各種再生改質アスファル
ト組成物の試験は、「舗装試験法便覧」(昭和63年1
1月10日、(社)日本道路協会刊行)(以下「便覧」
ともいう)に記述される方法に準拠して評価した。結果
を表6〜7に示す。
【0026】実施例5〜8、16〜20、比較例5〜8 表8〜9、11に示す配合処方を用いて、内容量20リ
ットルの2軸攪拌羽根付きアスファルトミキサーを使用
して、室内で各種再生改質アスファルト舗装組成物を作
製し、上記便覧に記述される方法に準拠して、下記の試
験を行った。結果を表8〜9、11に示す。なお、実施
例5〜8および比較例5〜8で使用した軟化剤は、表3
のアロマ系オイルである。また、実施例16〜20で使
用した軟化剤を、表11に示す。 マーシャル安定度試験;突き固め回数=75回 ホイールトラッキング試験;クランク走行方式 供試体の締め固めは、ローラーコンパクターを使用し
た。 曲げ試験 −10℃、+7℃
【0027】実施例9 実施例1で使用したアロマ系オイル軟化剤に代えて、ナ
フテン系オイルを水素化精製したオイルである三共油化
工業(株)製のSNH440を使用し、他は実施例1と
同様にして、再生改質アスファルト組成物を調製した。
評価結果を表10に示す。
【0028】実施例10 実施例1で使用したアロマ系オイル軟化剤に代えて、ナ
フテン系オイルを溶剤抽出後に水素化精製したオイルで
ある出光興産(株)製のNF430を使用し、他は実施
例1と同様にして、再生改質アスファルト組成物を調製
した。評価結果を表10に示す。
【0029】実施例11 実施例1で使用したアロマ系オイル軟化剤に代えて、ナ
フテン系オイルを水素化精製したオイルである三共油化
工業(株)製のSNH220を使用し、他は実施例1と
同様にして、再生改質アスファルト組成物を調製した。
評価結果を表10に示す。
【0030】実施例12 実施例1で使用したアロマ系オイル軟化剤に代えて、ナ
フテン系オイルを溶剤抽出後に脱酸精製したオイルであ
る出光興産(株)製のNM280を使用し、他は実施例
1と同様にして、再生改質アスファルト組成物を調製し
た。評価結果を表10に示す。
【0031】実施例13〜15 実施例9で使用した軟化剤含有共重合体ラテックスの配
合割合を、7%、10%、12%にそれぞれ変量し、他
は実施例9と同様にして、再生改質アスファルト組成物
を調製した。評価結果を表10に示す。
【0032】再生改質アスファルト組成物のバインダ
ー性状試験結果 本発明の軟化剤含有共重合体ラテックスを配合した再生
改質アスファルト組成物(実施例1〜4、9〜15)
は、低温伸度、タフネス、テナシティおよび60℃粘度
が優れている。さらに、実施例11、12で調製した再
生改質アスファルト組成物は、低温伸度、タフネス、テ
ナシティおよび60℃粘度が優れており、かつ、7℃伸
度および針入度が実施例1のものより優れている。これ
に対し、比較例1は、軟化剤および共重合体ラテックス
が含まれないため、低温伸度、タフネス、テナシティお
よび60℃粘度が劣っている。比較例2も、共重合体ラ
テックスが含まれないため、低温伸度、タフネス、テナ
シティおよび60℃粘度が劣っている。比較例3は、軟
化剤が含まれないため、低温伸度が劣っている。比較例
4は、劣化アスファルトの配合比率を挙げた例で、軟化
剤が含まれていないため、低温伸度が著しく劣ってい
る。
【0033】再生改質アスファルト舗装組成物の試験
結果 本発明の軟化剤含有共重合体ラテックスを配合した再生
改質アスファルト舗装組成物(実施例5〜8、16〜2
0)は、動的安定度、低温での曲げ強度、および曲げ歪
みが優れている。これに対し、比較例5は、軟化剤およ
び共重合体ラテックスが含まれていないため、動的安定
度、低温での曲げ強度および曲げ歪みが劣っている。比
較例6も、共重合体ラテックスが含まれていないため、
動的安定度、低温での曲げ強度および曲げ歪みが劣って
いる。比較例7は、軟化剤が含まれていないため、低温
での曲げ歪みが劣っている。比較例8は、再生骨材の配
合比率を50%に上げた例で、軟化剤が含まれていない
ため、低温での曲げ歪みが著しく劣っている。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】
【表5】
【0039】
【表6】
【0040】
【表7】
【0041】
【表8】
【0042】
【表9】
【0043】
【表10】
【0044】
【表11】
【0045】
【発明の効果】本発明の軟化剤含有共重合体ラテックス
を配合したアスファルト舗装組成物は、バインダーとし
ても低温伸度が優れ、大きなタフネス、テナシティを有
し、60℃粘度が高くて感温性が低く、再生改質アスフ
ァルト舗装組成物としたとき、動的安定度が高くて、耐
流動性が優れ、さらに低温の曲げ強度および曲げ歪みが
高くて、耐ひび割れ性が優れている。従って、本発明の
アスファルト舗装組成物は、アスファルト舗装の表層部
に使用しても優れた耐久性を有していることから、近年
の再生骨材の使用量の増大に対して、新たな用途への展
開を可能にするとともに、軟化剤の添加設備がないアス
ファルト混合所においても、容易に再生改質アスファル
ト舗装組成物を製造することができ、コストの低減ある
いは再生骨材の利用比率の向上にも資するところが大で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 帆苅 浩三 新潟県新潟市川岸町一丁目53番地1 福田 道路株式会社内 (72)発明者 田口 仁 新潟県新潟市川岸町一丁目53番地1 福田 道路株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)アスファルト舗装廃材を再利用し
    た再生骨材1〜99.95重量%、(B)軟化剤を含有
    した、スチレンおよびブタジエンを主成分とする共重合
    体ラテックスを固形分換算で0.05〜10重量%、な
    らびに(C)新アスファルトおよび/または新骨材から
    なる新材0〜98.95重量%〔ただし、(A)+
    (B)+(C)=100重量%〕を主成分とするアスフ
    ァルト舗装組成物。
  2. 【請求項2】 上記軟化剤がナフテン系オイルである請
    求項1記載のアスファルト舗装組成物。
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