JP3336833B2 - アスファルト改質材 - Google Patents

アスファルト改質材

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JP3336833B2 JP28919695A JP28919695A JP3336833B2 JP 3336833 B2 JP3336833 B2 JP 3336833B2 JP 28919695 A JP28919695 A JP 28919695A JP 28919695 A JP28919695 A JP 28919695A JP 3336833 B2 JP3336833 B2 JP 3336833B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不飽和カルボン酸
アルカリ金属塩単位を含有する共役ジエン系共重合体を
主成分とし、機械的安定性、アスファルトへの分散・溶
解性、骨材に対する把握力と粘着力、耐流動抵抗性等に
優れたアスファルト改質材に関する。
【0002】
【従来の技術】アスファルト、タール等の瀝青材料は防
水性、防腐性を有し、古くから道路舗装材、ルーフィン
グ材、被覆材等に使用されている。特にアスファルト
は、通常、骨材、充填材等を適量混合した組成物として
使用されるが、このようなアスファルト組成物は、その
ままでは多くの用途に対して、感温性が高く、接着性、
耐摩耗性、耐衝撃性等が低く、また低温特性にも劣るな
どの欠点を有する。これに対して、アスファルト組成物
に改質材としてゴム成分を配合することにより、感温性
が低下し、骨材との付着性や耐摩耗性が増大し、また撓
み性が向上するなどにより低温特性も著しく改善された
改質アスファルト組成物を得ることができる。従来、こ
のような改質アスファルト組成物のゴム成分としては、
主に、乳化重合により製造されるスチレン−ブタジエン
共重合体ゴムラテックスが用いられてきた。そして、近
年におけるアスファルト組成物の新たな用途への展開、
アスファルト組成物の生産性の向上やコスト低減などに
対応するために、アスファルト改質材としてのゴムラテ
ックスの性能には、アスファルトに対する優れた分散・
溶解性、骨材に対する大きな把握力(以下、「タフネ
ス」という。)と粘着力(以下、「テナシティ」とい
う。)が求められており、また交通量の増大や、車両の
大型化と重量化に伴う舗装の“わだち掘れ”を防止する
ために、耐流動抵抗性も求められている。しかし、従来
のスチレン−ブタジエン共重合体ゴムラテックスは、こ
のような要求に十分対応することができなかった。前記
問題を解決する方法として、アミド基、アミノ基、N−
メチロール基、カルボキシル基、水酸基、グリシジル基
の群から選ばれた極性基を有する共役ジエン系ゴムを配
合した道路舗装用アスファルト組成物が提案されている
(特公昭61−26942号公報参照)。しかしなが
ら、前記道路舗装用アスファルト組成物は、その極性基
含有共役ジエン系ゴムのアスファルトへの分散・溶解性
が低く、骨材に対するタフネスおよびテナシティが不十
分であり、またラテックスの機械的安定性も低く、例え
ばポンプ輸送時に凝集物が発生しやすいという欠点を有
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来技術
の問題点を解決すべく鋭意検討した結果なされたもので
あり、本発明の課題は、機械的安定性およびアスファル
トに対する分散・溶解性が優れ、また骨材に対して大き
なタフネスおよびテナシティを有し、しかも耐流動抵抗
性にも優れたアスファルト組成物をもたらしうるアスフ
ァルト改質材を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)共役ジ
エン単位55〜99.9重量%、(B)不飽和カルボン
酸アルカリ金属塩単位0.1〜5重量%、(C)不飽和
カルボン酸単位0〜4.9重量%(但し、(B)と
(C)の合計量を0.1〜5重量%とする。)および
(D)芳香族ビニル化合物単位0〜44.9重量%から
なる共役ジエン系共重合体が水にアニオン系乳化剤によ
り分散したラテックスであって、粘度が20〜500m
pa・秒、平均粒子径が80〜200nm、ゲル含量が
0.1〜50重量%、pHが8.7以上であり、かつ該
共役ジエン系共重合体のムーニー粘度(ML 1+4 ,100
℃)が80〜180であるラテックスを主成分とするア
スファルト改質材、を要旨とする。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。以下で
は、「改質アスファルト組成物」は、アスファルト改質
材とアスファルトとを混練した組成物を意味し、また
「改質骨材混合組成物」は、アスファルト改質材とアス
ファルトとを骨材等の添加剤とともに混合した組成物を
意味するものとする。本発明のアスファルト改質材の主
成分をなす共役ジエン系共重合体において、共役ジエン
としては、例えば1,3−ブタジエン、イソプレン、
2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペン
タジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、1,3
−ヘキサジエン、1,3−ヘプタジエン、1,3−オク
タジエン、4,5−ジエチル−1,3−オクタジエン、
3−ブチル−1,3−オクタジエン、クロロプレン等を
挙げることができる。これらの共役ジエンのうち、工業
的に入手が容易であり、また優れたアスファルト改質材
を得るには、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3
−ペンタジエンが好ましく、特に好ましくは1,3−ブ
タジエンである。前記共役ジエンは、単独でまたは2種
以上を混合して使用することができる。本発明における
共役ジエン系共重合体中の共役ジエンの含有率は、55
〜99.9重量%、好ましくは60〜80重量%であ
る。この場合、共役ジエンの含有率が55重量%未満で
は、改質アスファルト組成物の可撓性が低下して、テナ
シティ、低温伸度等が損なわれ、一方99.9重量%を
超えると、共役ジエン系共重合体ラテックスの機械的安
定性およびアスファルトに対する分散・溶解性、改質ア
スファルト組成物のタフネス、改質骨材混合組成物の動
的安定度等が低下する。また、不飽和カルボン酸として
は、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、α
−クロロアクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸、シトラコン酸、メサコン酸等を挙げることができ
る。これらの不飽和カルボン酸のうち、特にアクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸が好ましい。前記不飽和
カルボン酸は、単独でまたは2種以上を混合して使用す
ることができる。また、不飽和カルボン酸アルカリ金属
塩におけるアルカリ金属としては、例えばリチウム、ナ
トリウム、カリウム等を挙げることができる。これらの
不飽和カルボン酸アルカリ金属塩は、単独でまたは2種
以上を混合して使用することができる。本発明における
共役ジエン系共重合体中の不飽和カルボン酸アルカリ金
属塩の含有率は、0.1〜5重量%、好ましくは0.3
〜3重量%であり、また不飽和カルボン酸の含有量は、
0〜4.9重量%、好ましくは0〜3重量%である。但
し、不飽和カルボン酸アルカリ金属塩と不飽和カルボン
酸との合計含有率は0.1〜5重量%である。この場
合、不飽和カルボン酸アルカリ金属塩の含有率が0.1
重量%未満では、共役ジエン系共重合体ラテックスの機
械的安定性およびアスファルトに対する分散・溶解性、
改質アスファルト組成物のタフネスおよびテナシティ、
改質骨材混合組成物の動的安定度等が低下し、一方5重
量%を超えると、共役ジエン系共重合体ラテックスの粘
度が高くなり、またアスファルトに対する分散・溶解
性、改質アスファルト組成物のタフネスおよびテナシテ
ィ、改質骨材混合組成物の動的安定度等が低下する。ま
た、飽和カルボン酸の含有率が4.9重量%を超えて
も、共役ジエン系共重合体ラテックスの粘度が高くな
り、またアスファルトに対する分散・溶解性、改質アス
ファルト組成物のタフネスおよびテナシティ、改質骨材
混合組成物の動的安定度等が低下する。また、芳香族ビ
ニル化合物としては、例えばスチレン、α−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、ビニルキシレン、エチルスチレ
ン、p−t−ブチルスチレン、モノクロロスチレン、ジ
クロロスチレン、モノブロモスチレン、ジブロモスチレ
ン、1、1−ジフェニルスチレン、N,N−ジメチル−
p−アミノスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノス
チレン、N,N−ジメチル−p−アミノエチルスチレ
ン、N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチレン、ジ
ビニルベンゼン、ビニルナフタレン、ビニルピリジン等
を挙げることができる。これらの芳香族ビニル化合物の
うち、特にスチレン、α−スチレンが好ましい。前記芳
香族ビニル化合物は、単独でまたは2種以上を混合して
使用することができる。本発明における共役ジエン系共
重合体中の芳香族ビニル化合物の含有率は、0〜44.
9重量%、好ましくは15〜40重量%である。この場
合、芳香族ビニル化合物の含有率が44.9重量%を超
えると、改質アスファルト組成物の可撓性が低下し、テ
ナシティ、低温伸度等が損なわれ、また改質骨材混合組
成物の動的安定度等も低下する。
【0006】さらに、本発明の共役ジエン系共重合体に
おいては、所望により、前記共役ジエン、不飽和カルボ
ン酸アルカリ金属塩、不飽和カルボン酸および芳香族ビ
ニル化合物以外に、これらの単量体と共重合可能な他の
不飽和単量体、例えばメチル(メタ)アクリレート、エ
チル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリ
レート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシ
ル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、N,N
−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N
−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、グリシ
ジル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エス
テル類;(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メ
タ)アクリルアミド、マレイミド等の不飽和アミドまた
は不飽和イミド類;(メタ)アクリロニトリル、シアン
化ビニリデン等のシアン化ビニル化合物等を1種以上共
重合させることもできる。これらの他の不飽和単量体の
使用割合は、全単量体成分に対して、通常、20重量%
以下である。本発明において、共役ジエン系共重合体が
前記他の不飽和単量体を含有する場合、前記(A)、
(B)、(C)および(D)の各単位の含有率は、
(A)〜(D)単位の合計含有率を100重量%とする
ときの含有率を意味するものとする。
【0007】本発明における共役ジエン系共重合体は、
水に分散したラテックスの状態で使用することが好まし
い。このような共役ジエン系共重合体ラテックスは、好
ましくはそれぞれ所定量の共役ジエンおよび不飽和カ
ルボン酸を、場合により不飽和カルボン酸アルカリ金属
塩および/または芳香族ビニル化合物や他の不飽和単量
体とともに、公知の乳化重合法により共重合し、重合途
中および/または重合終了後に共重合体ラテックス中の
カルボキシル基を苛性アルカリで中和し、pHを6以上
に調整することにより製造される。この場合、pHが6
未満では、得られる共役ジエン系共重合体中に不飽和カ
ルボン酸アルカリ金属塩を所定量含有させることができ
ず、共役ジエン系共重合体ラテックスの機械的安定性お
よびアスファルトに対する分散・溶解性が不十分とな
り、また改質アスファルト組成物のタフネスおよびテナ
シティ、改質骨材混合組成物の動的安定度等が低下す
る。また、本発明における共役ジエン系共重合体ラテッ
クスは、所望により、それぞれ所定量の共役ジエンお
よび不飽和カルボン酸アルカリ金属塩を、場合により不
飽和カルボン酸および/または芳香族ビニル化合物や他
の不飽和単量体とともに、公知の乳化重合法により共重
合することによっても得ることができる。前記乳化重合
法に使用される乳化剤、重合開始剤、連鎖移動剤等は特
に限定されるものではないが、乳化剤としては、例えば
オレイン酸のスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ジフ
ェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、こはく酸ジア
ルキルエステルスルホン酸ナトリウム等のアニオン系乳
化剤や、ふっ素系界面活性剤等の1種以上を挙げること
ができる。本発明においては、乳化剤としてオレイン酸
のスルホン酸ナトリウムを使用することにより、特に優
れた効果を達成することができる。乳化剤の使用量は、
全単量体成分に対して、通常、0.5〜10重量%、好
ましくは1〜8重量%である。この場合、乳化剤の使用
量が0.5重量%未満では、凝集物が生成するなどして
ラテックスの重合安定性が低下し、共役ジエン系共重合
体ラテックスの製造に支障を来たすおそれがあり、一方
10重量%を超えると、改質アスファルト組成物のタフ
ネスおよびテナシティが低下する傾向がある。重合開始
剤としては、例えば過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウ
ム、過硫酸アンモニウム等の無機系重合開始剤;ベンゼ
ンハイドロパーオキサイド、パラメンタンハイドロパー
オキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、t−ブチ
ルハイドロパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド
類や、アゾイソブチロニトリル、アゾビスイソバレロニ
トリル等のアゾ化合物等の有機系重合開始剤等を挙げる
ことができる。これらの重合開始剤は、単独でまたは2
種以上を混合して使用することができる。重合開始剤の
使用量は、全単量体成分に対して、通常、0.03〜2
重量%、好ましくは0.05〜1重量%である。また、
乳化重合を促進させるために、前記重合開始剤ととも
に、ピロ重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫
酸水素ナトリウム、硫酸第一鉄、グルコース、ホルムア
ルデヒドナトリウムスルホキシレート、L−アスコルビ
ン酸およびその塩等の還元剤や、グリシン、アラニン、
エチレンジアミン四酢酸ナトリウム等のキレート剤を併
用することもできる。連鎖移動剤としては、例えばα−
スチレンダイマー、好ましくは2,4−ジフェニル−4
−メチル−1−ペンテン成分を60重量%以上含有する
α−スチレンダイマー、ターピノーレン、α−テルピネ
ン、γ−テルピネン、ジペンテン、n−オクチルメルカ
プタン、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメル
カプタン、n−ヘキサデシルメルカプタン、ジメチルキ
サンゲンジスルフィド、ジエチルキサンゲンジスルフィ
ド、ジイソプロピルキサンゲンジスルフィド、テトラメ
チルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジス
ルフィド、テトラブチルチウラムジスルフィド、ジペン
タメチレンチウラムジスルフィド等を挙げることができ
る。これらの連鎖移動剤は、単独でまたは2種以上を混
合して使用することができる。連鎖移動剤の使用量は、
全単量体成分に対して、通常、0.01〜5重量%、好
ましくは0.03〜1重量%である。乳化重合に際して
は、前記乳化剤、重合開始剤、連鎖移動剤のほか、必要
に応じて各種電解質、pH調整剤等を併用し、前記単量
体成分の合計100重量部に対して、例えば、水を、通
常、100〜300重量部使用し、重合温度を、通常、
10〜80℃、好ましくは30〜60℃とし、通常、1
5〜40時間重合させる。乳化重合時の各単量体の添加
方法については、一括添加方式、分割添加方式、連続添
加方式のいずれでもよく、また単量体成分の一部または
全部を予め乳化して添加してもよく、あるいはこれらの
方式を組合せてもよい。
【0008】このようにして製造される共役ジエン系共
重合体ラテックスは、粘度が、通常、10〜1,000
mpa・秒、好ましくは20〜500mpa・秒であ
り、また固形分が、通常、40〜70重量%、好ましく
は45〜60重量%である。前記共役ジエン系共重合体
ラテックスの平均粒子径は、通常、60〜300nm、
好ましくは80〜200nmである。この場合、平均粒
子径が60nm未満では、共役ジエン系共重合体ラテッ
クスの粘度が上昇して取扱いが困難となり、またアスフ
ァルトに対する分散・溶解性も低下する傾向があり、一
方300nmを超えても、アスファルトに対する分散・
溶解性が低下する傾向がある。なお、ここでいう平均粒
子径とは、後述する測定法により算出した値である。共
役ジエン系共重合体ラテックスの平均粒子径は、乳化重
合時の水、乳化剤あるいは重合開始剤の使用量や、重合
温度等の条件を適切に組合せることにより、容易に目的
とする値に調整することができる。前記共役ジエン系共
重合体ラテックスのゲル含量は、通常、0.1〜80重
量%、好ましくは0.1〜50重量%、さらに好ましく
は0.1〜30重量%である。この場合、ゲル含量が
0.1重量%未満では、アスファルト組成物のタフネス
およびテナシティが低下する傾向があり、一方80重量
%を超えると、アスファルトに対する分散・溶解性が低
下する傾向がある。なお、ここでいうゲル含量とは、後
述する測定法により求めたトルエン不溶解分である。共
役ジエン系共重合体ラテックスのゲル含量は、乳化重合
時に分子量調整剤として作用する連鎖移動剤の種類や量
を適切に選定することにより、容易に目的とする値に調
整することができ、また乳化重合時の重合開始剤の量、
重合温度等によっても調整することができるが、これら
の条件を適切に組合せることが好ましい。本発明におけ
る共役ジエン系共重合体は、固形ゴムとしたときのムー
ニー粘度(ML1+4,100℃。以下同様。)が、通常、
50〜200、好ましくは80〜180である。この場
合、ムーニー粘度が50未満では、アスファルト組成物
のタフネスおよびテナシティが低下する傾向があり、一
方200を超えると、アスファルトに対する分散・溶解
性が低下する傾向がある。共役ジエン系共重合体のムー
ニー粘度は、乳化重合時の連鎖移動剤の種類や量、重合
開始剤の量等の条件を適切に組合せることにより、容易
に目的とする値に調整することができる。本発明のアス
ファルト改質材の主成分である共役ジエン系共重合体
は、前記乳化重合により製造されるラテックスとして使
用することが好ましいが、場合により、該ラテックスか
ら共役ジエン系共重合体を例えば塩析凝固して回収し、
クラム状あるいは粉末状の固形ゴムとして使用すること
もできる。本発明のアスファルト改質材には、必要に応
じて、分散剤、安定化剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、
剥離防止剤、防腐剤、消泡剤等や、ポリアクリル酸ナト
リウム、ポリビニルアルコール、カゼイン、ゼラチン、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース等の保護コロイドを添加することもできる。
【0009】本発明のアスファルト改質材は、下記する
各種アスファルトと混練した改質アスファルト組成物と
して、あるいはさらに骨材のほか、場合により充填材、
補強材等を混合した改質骨材組成物として使用される。
本発明のアスファルト改質材が適用されるアスファルト
としては、特に限定されるものではなく、天然アスファ
ルト、石油アスファルト、再生アスファルトや、これら
の混合物を挙げることができる。前記天然アスファルト
としては、例えばギルソナイト、グランスピッチ、グラ
ハマイト、トリニダッドレークアスファルト等を挙げる
ことができる。これらの天然アスファルトは、単独でま
たは2種以上を混合して使用することができる。前記石
油アスファルトとしては、例えば、原油の蒸留により得
られる各種針入度グレードのストレートアスファルト、
これらのストレートアスファルトを触媒の存在下あるい
は不存在下で空気を吹き込むことのにより製造されるブ
ローンアスファルトやセミブローンアスファルト、アス
ファルト質を含む石油留分からプロパン、ブタン等の溶
剤により分離して得られる溶剤脱瀝アスファルト等を挙
げることができる。これらの石油アスファルトは、単独
でまたは2種以上を混合して使用することができる。ま
た、前記再生アスファルトは、例えば使用済アスファル
ト系道路舗装材等からプロパン、ブタン等の溶剤により
アスファルト成分を抽出することにより得られるもので
ある。このような再生アスファルトを使用する際には、
本発明のアスファルト改質材とともに、再生用添加剤、
例えばアロマティック系オイル、ナフテン系オイル、パ
ラフィン系オイル等を、単独あるいは2種以上で併用す
ることが好ましい。これらのアスファルトのうち、最も
好ましいアスファルトは、ストレートアスファルトであ
り、特に25℃針入度が40〜150、好ましくは60
〜120の範囲に入るストレートアスファルトが好まし
い。本発明のアスファルト改質材をアスファルトと混練
する際の使用量は、得られる改質アスファルト組成物あ
るいは改質骨材組成物の使用目的により変わるが、例え
ば道路舗装材の場合、アスファルト100重量部に対
し、固形分として、通常、0.2〜20重量部、好まし
くは1〜10重量部である。本発明のアスファルト改質
材を用いて改質アスファルト組成物あるいは改質骨材混
合組成物を調製する際には、適当なプラント、例えば道
路舗装用加熱アスファルト組成物製造プラントを用い、
場合により骨材、充填材等を混合したアスファルトに対
して、適当量のアスファルト改質材を添加し、十分混練
する。この場合、例えば、(イ)アスファルト改質材、
アスファルト、骨材等を常温で混練することにより、道
路舗装用の常温改質骨材混合組成物を得ることができ、
また、(ロ)アスファルト、骨材等を、比較的低温、例
えば骨材温度80〜120℃とした液状アスファルト
に、アスファルト改質材を添加、混練することにより、
道路舗装用の半加熱改質骨材混合組成物を得ることがで
き、さらに(ハ)一般の加熱アスファルト組成物と同様
にして120℃を越える温度で骨材等を混合したアスフ
ァルトに、アスファルト改質材を添加、混練することに
より、道路舗装用の加熱改質骨材混合組成物を得ること
ができる。これらの何れの方法でも本発明の効果が十分
発現されるが、特に(ハ)の加熱混練法の場合に、最も
本発明の効果を達成することができる。本発明のアスフ
ァルト改質材を用いた改質アスファルト組成物あるいは
改質骨材混合組成物は、道路舗装材のほか、ルーフィン
グ材、被覆材、防水・止水材、シーリング材、制振材等
として有用である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて、本発明の
実施の形態を具体的に説明する。但し、本発明は、これ
らの実施例に何ら制約されるものでない。なお、実施例
および比較例中における部および%は、特に断らないか
ぎり重量基準である。
【実施例】
実施例1〜5および比較例1〜4共重合体ラテックス 単量体組成を表1(実施例1〜5)および表2(比較例
1〜4)に示すとおりとし、内容積100リットルのオ
ートクレーブを用いて、通常の乳化重合法により、各共
重合体ラテックスを製造した。得られた各共重合体ラテ
ックスの性状を、次にようにして測定・評価した。 平均粒子径 : 各共重合体ラテックスをオスミウム酸
で処理し、これを倍率3万倍の大塚電子(株)製レーザ
ー粒径解析システムLPA−3100を用いて、電子顕
微鏡写真にとり、粒子100個以上の粒子径を測定し、
数平均により算出して測定した。 ゲル含量 : 各共重合体ラテックスから形成した乾
燥フィルム(aミリグラム)を、攪拌下で、50℃のト
ルエン100ミリリットル中に2時間浸漬したのち、1
20メッシュ金網を用いてろ過した。次いで、ろ液の一
部(cミリリットル)を正確に分取して、蒸発乾固さ
せ、得られた残存固形分(bミリグラム)を秤量し、下
記式により測定した。 ゲル含量(%)={〔 (a-b)×(100/c) 〕/a }×100 ムーニー粘度: 各共重合体ラテックスから共重合体を
回収し、JIS K6387に準拠して測定した。 機械的安定度: マロン式試験機により、JIS K6
387に準拠して評価した。
【0011】改質アスファルト組成物 表1(実施例1〜5)および表2(比較例1〜4)に示
す配合処方を用い、4枚羽根攪拌翼を備えた攪拌機によ
り、170℃、回転速度400〜500rpmの条件下
で混練して、各改質アスファルト組成物を調製した。こ
こで、ストレートアスファルトは、針入度60〜80
(平均70)のもの(日本石油(株)製)であり、また
再生アスファルトは、使用済み道路舗装材から抽出した
アスファルトに、再生添加剤(アロマティック系オイ
ル)を添加して、針入度70に調整したものである。得
られた各改質アスファルト組成物について、混練後の外
観を目視にて観察し、各共重合体ラテックスのアスファ
ルトに対する分散・溶解性を、 優 :30分以内に均一に分散あるいは溶解する、 普通:30分を超え1時間以内に均一に分散あるいは溶
解する、 不良:1時間を超える時間混合しても“ブツ”が認めら
れる、 の3段階で評価した。また、前記分散・溶解性以外の物
性は、「舗装試験法便覧」(昭和63年11月10日、
(社)日本道路協会発行)記載の方法に準拠して評価し
た。改質骨材混合組成物 「アスファルト舗装要綱」(平成6年6月20日、第6
版、(社)日本道路協会発行)に規定する密粒度アスフ
ァルト混合物(20)に従い、5号砕石21%、6号砕
石25%、7号砕石13%、スクリーニングス6%、粗
砂19%、細砂12%、石粉4%からなる骨材配合物を
用い、この骨材配合物100部に対して、各改質アスフ
ァルト組成物を5.6%添加し、170〜180℃で混
合して、各改質骨材混合組成物を調製した。得られた各
改質骨材混合組成物をローラーコンパクターにより締固
めして、供試体を作製し、「舗装試験法便覧」(昭和6
3年11月10日、(社)日本道路協会発行)記載のホ
イールトラッキング試験方法に準拠して、動的安定性を
評価した。
【0012】評価結果 本発明の共役ジエン系共重合体からなるアスファルト改
質材は、ラテックスとしての機械的安定度およびアスフ
ァルトに対する分散・溶解性が高く、また改質アスファ
ルト組成物のタフネスおよびテナシティ、低温伸度並び
に60℃粘度が優れ、しかも改質骨材混合組成物の動的
安定度も優れていた。これに対して、比較例1は、共重
合体ラテックスのpHが低く、該共重合体中にアクリル
酸ナトリウム単位が含まれないため、該ラテックスの機
械的安定度およびアスファルトに対する分散・溶解性が
低く、また改質アスファルト組成物のタフネスおよびテ
ナシティが劣り、60℃粘度が低く、しかも改質骨材混
合組成物の動的安定度も劣っていた。比較例2も、共重
合体中にアクリル酸ナトリウム単位が含まれないため、
該共重合体ラテックスの機械的安定度およびアスファル
トに対する分散・溶解性が低く、また改質アスファルト
組成物のタフネスおよびテナシティが劣り、60℃粘度
が低く、しかも改質骨材混合組成物の動的安定度も劣っ
ていた。比較例3は、共重合体中のアクリル酸ナトリウ
ムの含有率が多すぎるため、共重合体ラテックスの粘度
が著しく高く、アスファルトに対する分散・溶解性が低
く、また改質アスファルト組成物のタフネスおよびテナ
シティが劣り、60℃粘度が低く、しかも改質骨材混合
組成物の動的安定度も劣っていた。さらに比較例4は、
共重合体中のブタジエンの含有率が少ないため、改質ア
スファルト組成物のタフネスおよびテナシティが劣り、
60℃粘度が低く、しかも改質骨材混合組成物の動的安
定度も劣っていた。以上の結果を、表1(実施例1〜
5)および表2(比較例1〜4)にまとめて示す。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】
【発明の効果】本発明のアスファルト改質材は、ラテッ
クスとして、低粘度で取扱性が良好であり、機械的安定
性およびアスファルトに対する分散・溶解性が優れ、ま
た改質アスファルト組成物としたとき、骨材に対して大
きなタフネスおよびテナシティを有し、60℃粘度が高
くて感温性が低く、しかも改質骨材混合組成物としたと
き、動的安定度が高くて耐流動抵抗性が優れている。し
たがって、本発明のアスファルト改質材は、近年特に強
く要求されているアスファルト系道路舗装材の“わだち
掘れ”を有効に防止しうる特性を有するとともに、再生
アスファルトの改質、多様なアスファルト組成物への適
用等を含め、アスファルト組成物の新たな用途への展開
を広げ、生産性の向上、コスト低減等にも資するところ
が大である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08F 220:04 C08F 212:08 212:08) (72)発明者 山田 欣司 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−147456(JP,A) 特開 昭60−158256(JP,A) 特開 平4−298557(JP,A) 特開 平1−266114(JP,A) 特開 昭63−57651(JP,A) 特開 昭59−113057(JP,A) 特開 昭59−131664(JP,A) 特開 昭54−134742(JP,A) 特開 昭52−137084(JP,A) 米国特許5045776(US,A) 米国特許4544690(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 13/00 - 13/02 C08F 236/00 - 236/22 C08F 220/00 - 220/70 C08F 212/00 - 212/08 C08L 95/00 CA(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)共役ジエン単位55〜99.9重
    量%、(B)不飽和カルボン酸アルカリ金属塩単位0.
    1〜5重量%、(C)不飽和カルボン酸単位0〜4.9
    重量%(但し、(B)と(C)の合計量を0.1〜5重
    量%とする。)および(D)芳香族ビニル化合物単位0
    〜44.9重量%からなる共役ジエン系共重合体が水に
    アニオン系乳化剤により分散したラテックスであって、
    粘度が20〜500mpa・秒、平均粒子径が80〜2
    00nm、ゲル含量が0.1〜50重量%、pHが8.
    7以上であり、かつ該共役ジエン系共重合体のムーニー
    粘度(ML 1+4 ,100℃)が80〜180であるラテッ
    クスを主成分とするアスファルト改質材。
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