JPH102733A - 物体の変位量検出センサ及びこれを用いた監視システム - Google Patents
物体の変位量検出センサ及びこれを用いた監視システムInfo
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- JPH102733A JPH102733A JP15265296A JP15265296A JPH102733A JP H102733 A JPH102733 A JP H102733A JP 15265296 A JP15265296 A JP 15265296A JP 15265296 A JP15265296 A JP 15265296A JP H102733 A JPH102733 A JP H102733A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 塵埃等の多い場所で使用でき、大きい変位検
出範囲が得られ、かつ全方向の変位検出を可能にする。 【解決手段】 検出器4はCR型の発振回路を備え、そ
の定数をスイッチ49〜51により選択することができ
る。スイッチ49〜51の制御は制御信号の有無により
行うことができる。制御信号は、高架部等に設置した長
さが相互に異なるケーブル5,6,7の断線の有無をも
って生成することができる。ケーブル5,6,7は構造
物のずれ量に応じて順番に断線する。ケーブル5〜7の
リード線の断線発生によりスイッチ49〜51への電圧
が選択的に断たれ、発振回路の発振周波数が順次変化す
る。この変化から高架部に異常なずれが発生したことを
知ることができる。
出範囲が得られ、かつ全方向の変位検出を可能にする。 【解決手段】 検出器4はCR型の発振回路を備え、そ
の定数をスイッチ49〜51により選択することができ
る。スイッチ49〜51の制御は制御信号の有無により
行うことができる。制御信号は、高架部等に設置した長
さが相互に異なるケーブル5,6,7の断線の有無をも
って生成することができる。ケーブル5,6,7は構造
物のずれ量に応じて順番に断線する。ケーブル5〜7の
リード線の断線発生によりスイッチ49〜51への電圧
が選択的に断たれ、発振回路の発振周波数が順次変化す
る。この変化から高架部に異常なずれが発生したことを
知ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体の変位量を検
出するセンサに係り、特に、変位量の検出範囲を大きく
することのできる物体の変位量検出センサ及びこれを用
いた監視システムに関するものである。
出するセンサに係り、特に、変位量の検出範囲を大きく
することのできる物体の変位量検出センサ及びこれを用
いた監視システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】変位を検出するセンサとして、従来よ
り、リミットスイッチ、光電スイッチ、ポテンショメー
タ、超音波センサ等が用いられている。
り、リミットスイッチ、光電スイッチ、ポテンショメー
タ、超音波センサ等が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の変位検
出センサによると、塵埃等の多い屋外での使用に不向き
である、大きい変位検出範囲の確保が難しい、あらゆる
方向の変位検出が行えない、高価である等の問題があ
る。上記したセンサのうち、よく用いられるものについ
て検討すれば、以下のようになる。
出センサによると、塵埃等の多い屋外での使用に不向き
である、大きい変位検出範囲の確保が難しい、あらゆる
方向の変位検出が行えない、高価である等の問題があ
る。上記したセンサのうち、よく用いられるものについ
て検討すれば、以下のようになる。
【0004】リミットスイッチは、しきい値を超えたか
否かの判定を行うオン/オフ型スイッチであり、変位量
を測定する用途には不適当である。光電スイッチは、光
路を遮る障害物があったり、発光面や受光面が汚れてい
ると誤動作をすることがあり、障害物の現れる可能性、
受・発光面が汚れる可能性がある場合には使用できな
い。
否かの判定を行うオン/オフ型スイッチであり、変位量
を測定する用途には不適当である。光電スイッチは、光
路を遮る障害物があったり、発光面や受光面が汚れてい
ると誤動作をすることがあり、障害物の現れる可能性、
受・発光面が汚れる可能性がある場合には使用できな
い。
【0005】また、接点型のオン/オフ型センサを多数
並べて変位量検出系を構成する場合、予め定めた変位方
向しか検出できない。このため、三次元の変位に対応さ
せることは難しい。ポテンショメータは検出する変位の
方向が決まっている。また、大きい変位を検出しようと
すると高価になる。
並べて変位量検出系を構成する場合、予め定めた変位方
向しか検出できない。このため、三次元の変位に対応さ
せることは難しい。ポテンショメータは検出する変位の
方向が決まっている。また、大きい変位を検出しようと
すると高価になる。
【0006】超音波センサは指向性があるため、検出す
る変位の方向が限定される。また、高価になる。そこで
本発明は、塵埃等の多い場所で使用でき、大きい変位検
出範囲が得られ、全方向の変位検出が可能な物体の変位
量検出センサ及びこれを用いた監視システムを提供する
ことを目的としている。
る変位の方向が限定される。また、高価になる。そこで
本発明は、塵埃等の多い場所で使用でき、大きい変位検
出範囲が得られ、全方向の変位検出が可能な物体の変位
量検出センサ及びこれを用いた監視システムを提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、物体に装着され、その物理的な変位を
電気回路または光伝送路の回路構成の変更に基づいて検
出する少なくとも1つの検出部と、周波数、電圧又は電
流による出力信号を発生し、かつ前記回路構成の変更に
応じて前記出力信号の周波数またはレベルを変更する少
なくとも1つの信号発生部とを備えた構成にしている。
めに、本発明は、物体に装着され、その物理的な変位を
電気回路または光伝送路の回路構成の変更に基づいて検
出する少なくとも1つの検出部と、周波数、電圧又は電
流による出力信号を発生し、かつ前記回路構成の変更に
応じて前記出力信号の周波数またはレベルを変更する少
なくとも1つの信号発生部とを備えた構成にしている。
【0008】この構成によれば、平常時に出力されてい
る周波数、電圧又は電流による出力信号に対し、物体に
装着した検出部の電気回路や光伝送路が地震等で切断さ
れると、この切断に連動して検出器の定数または回路構
成が変更され、出力信号の周波数またはレベルが変更さ
れる。この事実から物体に生じた物理的な変位を検出す
ることができる。また、全方向の変位検出が可能にな
る。
る周波数、電圧又は電流による出力信号に対し、物体に
装着した検出部の電気回路や光伝送路が地震等で切断さ
れると、この切断に連動して検出器の定数または回路構
成が変更され、出力信号の周波数またはレベルが変更さ
れる。この事実から物体に生じた物理的な変位を検出す
ることができる。また、全方向の変位検出が可能にな
る。
【0009】前記信号発生部は、発振回路を用いること
ができる。この構成によれば、ウィーンブリッジ等の既
知の発振回路を用いることができ、簡単な構成により検
出器を構成することができる。前記信号発生部は、前記
回路構成の変更としてリード線の切断に基づいて動作構
成にすることができる。
ができる。この構成によれば、ウィーンブリッジ等の既
知の発振回路を用いることができ、簡単な構成により検
出器を構成することができる。前記信号発生部は、前記
回路構成の変更としてリード線の切断に基づいて動作構
成にすることができる。
【0010】この構成によれば、ウィーンブリッジ等を
用いて構成された発振回路は、コンデンサまたは抵抗の
値を変更することにより発生周波数を変化させることが
できる。したがって、スイッチ等により回路定数を変更
できるようにすれば、容易に出力信号の変更が可能にな
る。前記信号発生部は、前記物体の物理的な変位のレベ
ルに応じて前記回路構成を段階的に変更する複数の検出
端を有する構成にすることができる。
用いて構成された発振回路は、コンデンサまたは抵抗の
値を変更することにより発生周波数を変化させることが
できる。したがって、スイッチ等により回路定数を変更
できるようにすれば、容易に出力信号の変更が可能にな
る。前記信号発生部は、前記物体の物理的な変位のレベ
ルに応じて前記回路構成を段階的に変更する複数の検出
端を有する構成にすることができる。
【0011】この構成によれば、物体の物理的な変位の
変化幅に対して複数の検出レベルを設定することができ
る。したがって、物理的な変位の程度を知ることが可能
になるほか、大きい変位検出範囲が得られる。前記検出
端は、長さの異なる複数の線材または光ファイバを往復
配設した構成にすることができる。
変化幅に対して複数の検出レベルを設定することができ
る。したがって、物理的な変位の程度を知ることが可能
になるほか、大きい変位検出範囲が得られる。前記検出
端は、長さの異なる複数の線材または光ファイバを往復
配設した構成にすることができる。
【0012】この構成によれば、長さの異なる線材また
は光ファイバを同一の物体の同一位置近傍に装着してお
けば、物体にずれが発生した場合、そのずれ量に応じて
段階的に検出端の電気回路または伝送路が切断され、物
理的な変位のレベルを複数の値の情報で得ることができ
るほか、塵埃等の多い場所でも使用でき、かつ大きい変
位検出範囲が得られる。
は光ファイバを同一の物体の同一位置近傍に装着してお
けば、物体にずれが発生した場合、そのずれ量に応じて
段階的に検出端の電気回路または伝送路が切断され、物
理的な変位のレベルを複数の値の情報で得ることができ
るほか、塵埃等の多い場所でも使用でき、かつ大きい変
位検出範囲が得られる。
【0013】また、上記の目的は、物体に装着され、そ
の物理的な変位を電気回路または光伝送路の回路構成の
変更に基づいて検出する所定数の検出部と、異なる周波
数域の出力信号を発生し、かつ前記回路構成の変更に応
じて前記出力信号の周波数またはレベルを変更する所定
数の信号発生部とを備えた所定数の変位量検出センサ
と、前記所定数の変位量検出センサの夫々の動作状態を
監視する監視装置とを備えた構成によっても達成され
る。
の物理的な変位を電気回路または光伝送路の回路構成の
変更に基づいて検出する所定数の検出部と、異なる周波
数域の出力信号を発生し、かつ前記回路構成の変更に応
じて前記出力信号の周波数またはレベルを変更する所定
数の信号発生部とを備えた所定数の変位量検出センサ
と、前記所定数の変位量検出センサの夫々の動作状態を
監視する監視装置とを備えた構成によっても達成され
る。
【0014】この構成によれば、平常時に出力されてい
る周波数、電圧又は電流による出力信号に対し、物体に
装着した検出部の電気回路等が地震等で切断された時、
この切断に連動して検出器の定数または回路構成が変更
され、変位量検出センサの出力周波数または出力レベル
が変更される。N個の変位量検出センサの出力信号を1
つの監視装置に取り込んで処理することにより、N個の
変位量検出センサの動作状態を一括して監視することが
可能になる。かつ変位の程度を把握することも可能にな
る。
る周波数、電圧又は電流による出力信号に対し、物体に
装着した検出部の電気回路等が地震等で切断された時、
この切断に連動して検出器の定数または回路構成が変更
され、変位量検出センサの出力周波数または出力レベル
が変更される。N個の変位量検出センサの出力信号を1
つの監視装置に取り込んで処理することにより、N個の
変位量検出センサの動作状態を一括して監視することが
可能になる。かつ変位の程度を把握することも可能にな
る。
【0015】前記監視装置は、前記変位量検出センサの
電気出力信号を光信号に変換した後、更に周波数多重光
信号に変換して1つの幹線光ファイバに伝送する光処理
部を備えた構成にすることができる。この構成によれ
ば、変位量検出センサの出力信号が光信号に変換され、
更に多重化されて幹線光ファイバに乗せられる。この結
果、多数のセンサが設置された場合でも監視装置への取
り込みが簡単な伝送構成により行うことができる。
電気出力信号を光信号に変換した後、更に周波数多重光
信号に変換して1つの幹線光ファイバに伝送する光処理
部を備えた構成にすることができる。この構成によれ
ば、変位量検出センサの出力信号が光信号に変換され、
更に多重化されて幹線光ファイバに乗せられる。この結
果、多数のセンサが設置された場合でも監視装置への取
り込みが簡単な伝送構成により行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を基に説明する。図1は本発明による変位量検出
センサの一実施の形態を示す回路図である。また、図2
は本発明による変位量検出センサの概略ならびに使用例
を示す説明図である。
て図面を基に説明する。図1は本発明による変位量検出
センサの一実施の形態を示す回路図である。また、図2
は本発明による変位量検出センサの概略ならびに使用例
を示す説明図である。
【0017】まず、図2を参照しながら使用形態につい
て説明する。図2は、本発明による変位量検出センサを
鉄道や道路等の高架部の橋桁部の位置ずれ量の検出に適
用した例である。橋桁1上には、高架部2と高架部3が
突き合わせにして固定されている。高架部2には検出器
4が取り付けられており、この検出器4には夫々長さが
異なり、張力が付与されたときに容易に切断可能なケー
ブル5(長さL1 ),6(長さL 2 ),7(長さL3 )
が検出端として接続されており、その他端は高架部3に
固定治具8,9,10(図1)の各々によって固定され
ている。更に、検出器4には検出情報を管理者側に伝送
するためのケーブル11が接続されている。
て説明する。図2は、本発明による変位量検出センサを
鉄道や道路等の高架部の橋桁部の位置ずれ量の検出に適
用した例である。橋桁1上には、高架部2と高架部3が
突き合わせにして固定されている。高架部2には検出器
4が取り付けられており、この検出器4には夫々長さが
異なり、張力が付与されたときに容易に切断可能なケー
ブル5(長さL1 ),6(長さL 2 ),7(長さL3 )
が検出端として接続されており、その他端は高架部3に
固定治具8,9,10(図1)の各々によって固定され
ている。更に、検出器4には検出情報を管理者側に伝送
するためのケーブル11が接続されている。
【0018】図3は検出器4の基本回路を示す回路図で
ある。この回路は、増幅器41に対し、抵抗42、コン
デンサ43、抵抗44、コンデンサ45からなるCRの
直・並列回路を入・出力間に接続して構成したウィーン
ブリッジ型の発振回路である。なお、抵抗42=抵抗4
4=Rであり、コンデンサ43=コンデンサ45=Cの
関係にある。この回路のための電源は、検出器4内にバ
ッテリーを内蔵して供給してもよいし、ケーブル11或
いは専用の電源線を通して外部から供給してもよい。
ある。この回路は、増幅器41に対し、抵抗42、コン
デンサ43、抵抗44、コンデンサ45からなるCRの
直・並列回路を入・出力間に接続して構成したウィーン
ブリッジ型の発振回路である。なお、抵抗42=抵抗4
4=Rであり、コンデンサ43=コンデンサ45=Cの
関係にある。この回路のための電源は、検出器4内にバ
ッテリーを内蔵して供給してもよいし、ケーブル11或
いは専用の電源線を通して外部から供給してもよい。
【0019】図3の発振回路の発振周波数fは式(1)
で与えられる。 f=1/(2πCR) ・・・・・(1) このように、抵抗値Rとコンデンサの容量値Cを変える
ことにより、任意の発振周波数を得ることができる。な
お、ここではウィーンブリッジ型の発振回路を用いてい
るが、このタイプの発振回路に限定されるわけではな
く、回路定数の変更のみで発振周波数を自由に変更でき
る回路であればどのような発振回路であってもよい。
で与えられる。 f=1/(2πCR) ・・・・・(1) このように、抵抗値Rとコンデンサの容量値Cを変える
ことにより、任意の発振周波数を得ることができる。な
お、ここではウィーンブリッジ型の発振回路を用いてい
るが、このタイプの発振回路に限定されるわけではな
く、回路定数の変更のみで発振周波数を自由に変更でき
る回路であればどのような発振回路であってもよい。
【0020】次に、図1の構成について説明する。図1
は検出器4及びケーブル関係の詳細構成図を示してい
る。図1に示す回路は、帰還回路に含むコンデンサの値
を変更するための回路が図3の構成に加えられた構成に
なっている。抵抗42とコンデンサ43(C0 )の接続
部には、コンデンサ46(C1 ),47(C2 ),48
(C3 )の各一端が接続されている。これらコンデンサ
46〜48の他端の各々には、スイッチ49,50,5
1(電子スイッチ)が接続され、これらスイッチ49〜
51の各々の他端にはスイッチ52,53,54(電子
スイッチ)の各々の一端が接続されている。これらスイ
ッチ52〜54の各々の他端には、コンデンサ55(C
1 ),56(C2 ),57(C3 )の各々が接続されて
いる。
は検出器4及びケーブル関係の詳細構成図を示してい
る。図1に示す回路は、帰還回路に含むコンデンサの値
を変更するための回路が図3の構成に加えられた構成に
なっている。抵抗42とコンデンサ43(C0 )の接続
部には、コンデンサ46(C1 ),47(C2 ),48
(C3 )の各一端が接続されている。これらコンデンサ
46〜48の他端の各々には、スイッチ49,50,5
1(電子スイッチ)が接続され、これらスイッチ49〜
51の各々の他端にはスイッチ52,53,54(電子
スイッチ)の各々の一端が接続されている。これらスイ
ッチ52〜54の各々の他端には、コンデンサ55(C
1 ),56(C2 ),57(C3 )の各々が接続されて
いる。
【0021】スイッチ49〜51の各々の他端(出力
端)は共通接続されコンデンサ43と抵抗44の接続点
に接続されている。また、スイッチ49と52、スイッ
チ50と53、及びスイッチ51と54は制御信号が同
一になっている。スイッチ49と52の制御信号線はケ
ーブル5を往復するように引き回されたリード線5aに
接続されている。この接続部とアース間には抵抗58が
接続され、リード線5aの他端は抵抗59を介して電源
Vに接続されている。スイッチ49,52に与えられる
制御電圧は、抵抗58と59の分圧比により決定され
る。
端)は共通接続されコンデンサ43と抵抗44の接続点
に接続されている。また、スイッチ49と52、スイッ
チ50と53、及びスイッチ51と54は制御信号が同
一になっている。スイッチ49と52の制御信号線はケ
ーブル5を往復するように引き回されたリード線5aに
接続されている。この接続部とアース間には抵抗58が
接続され、リード線5aの他端は抵抗59を介して電源
Vに接続されている。スイッチ49,52に与えられる
制御電圧は、抵抗58と59の分圧比により決定され
る。
【0022】同様に、スイッチ50と53の制御信号線
はケーブル6を往復するように引き回されたリード線6
aに接続されている。この接続部とアース間には抵抗6
0が接続され、リード線6aの他端は抵抗61を介して
電源Vに接続されている。この場合、スイッチ50,5
3に与えられる制御電圧は、抵抗60と61の分圧比に
より決定される。更に、スイッチ51と54の制御信号
線はケーブル7を往復するように引き回されたリード線
7aに接続されている。この接続部とアース間には抵抗
62が接続され、リード線7aの他端は抵抗63を介し
て電源Vに接続されている。また、スイッチ51,54
に与えられる制御電圧は、抵抗62と63の分圧比によ
り決定される。
はケーブル6を往復するように引き回されたリード線6
aに接続されている。この接続部とアース間には抵抗6
0が接続され、リード線6aの他端は抵抗61を介して
電源Vに接続されている。この場合、スイッチ50,5
3に与えられる制御電圧は、抵抗60と61の分圧比に
より決定される。更に、スイッチ51と54の制御信号
線はケーブル7を往復するように引き回されたリード線
7aに接続されている。この接続部とアース間には抵抗
62が接続され、リード線7aの他端は抵抗63を介し
て電源Vに接続されている。また、スイッチ51,54
に与えられる制御電圧は、抵抗62と63の分圧比によ
り決定される。
【0023】スイッチ49〜54は、通常、常時オン状
態に駆動される。このためには、分圧用抵抗(抵抗58
〜63)の値を適宜設定すればよい。なお、ケーブル
5,6,7の各々と検出器4の接続は、固定治具64,
65,66の各々を介して行われる。このように、コン
デンサ46〜48,55〜57及びスイッチ49〜54
を設けたことにより、スイッチ49〜54のオン/オフ
によってコンデンサ43,45(C0 )に対して計6個
のコンデンサ46〜48,55〜57(C1 〜C3 )を
並列接続したり、切り離したりすることができる。つま
り、式(2)に示すように、合成容量Cを設定すること
ができる。
態に駆動される。このためには、分圧用抵抗(抵抗58
〜63)の値を適宜設定すればよい。なお、ケーブル
5,6,7の各々と検出器4の接続は、固定治具64,
65,66の各々を介して行われる。このように、コン
デンサ46〜48,55〜57及びスイッチ49〜54
を設けたことにより、スイッチ49〜54のオン/オフ
によってコンデンサ43,45(C0 )に対して計6個
のコンデンサ46〜48,55〜57(C1 〜C3 )を
並列接続したり、切り離したりすることができる。つま
り、式(2)に示すように、合成容量Cを設定すること
ができる。
【0024】 C=1/(1/C0 +1/C1 +1/C2 +1/C3 ) ・・・(2) 以上の構成において、例えば、地震等により高架部2と
高架部3にずれが生じた場合、ケーブル5,6,7の各
々に張力が加わる。ケーブル5,6,7の長さは、L1
(ケーブル5)<L2 (ケーブル6)<L3 (ケーブル
7)に設定されている。したがって、高架部2と高架部
3のずれ量がケーブル5を断線しうる程度に発生した場
合、ケーブル5のみが断線する。ケーブル5が断線する
前の検出器4の発振周波数は式(1)で定まる周波数f
である。しかし、ケーブル5が断線することによってリ
ード線5aが断線するので、抵抗58には分圧電圧が形
成されなくなり、スイッチ49,52がオフになる。こ
の結果、式(2)中から静電容量C1 が抜け、全体の静
電容量Cが少なくなる側に変化し、発振周波数は高い方
に変化する。
高架部3にずれが生じた場合、ケーブル5,6,7の各
々に張力が加わる。ケーブル5,6,7の長さは、L1
(ケーブル5)<L2 (ケーブル6)<L3 (ケーブル
7)に設定されている。したがって、高架部2と高架部
3のずれ量がケーブル5を断線しうる程度に発生した場
合、ケーブル5のみが断線する。ケーブル5が断線する
前の検出器4の発振周波数は式(1)で定まる周波数f
である。しかし、ケーブル5が断線することによってリ
ード線5aが断線するので、抵抗58には分圧電圧が形
成されなくなり、スイッチ49,52がオフになる。こ
の結果、式(2)中から静電容量C1 が抜け、全体の静
電容量Cが少なくなる側に変化し、発振周波数は高い方
に変化する。
【0025】 C=1/(1/C0 +1/C2 +1/C3 ) ・・・(3) 高架部2と高架部3のずれが更に大きかった場合、ケー
ブル5の断線のほか、ケーブル6のリード線6aが断線
するに至る。この結果、式(2)中から静電容量C1 ,
C2 が抜けて少なくなり、全体の静電容量Cは式(4)
のように変化する。したがって、発振周波数は更に高い
方へ変化する。
ブル5の断線のほか、ケーブル6のリード線6aが断線
するに至る。この結果、式(2)中から静電容量C1 ,
C2 が抜けて少なくなり、全体の静電容量Cは式(4)
のように変化する。したがって、発振周波数は更に高い
方へ変化する。
【0026】 C=1/(1/C0 +1/C3 ) ・・・(4) また、高架部2と高架部3のずれ量がケーブル7を断線
させるほどに大きかった場合、ケーブル5,6,7のリ
ード線5a,6a,7aの全てが断線する。この状態で
は式(2)中から静電容量C1 ,C2 ,C3 が抜けるこ
とになり、全体の静電容量Cは式(5)のように変化す
る。したがって、発振周波数は最も高い方へ変化する。
させるほどに大きかった場合、ケーブル5,6,7のリ
ード線5a,6a,7aの全てが断線する。この状態で
は式(2)中から静電容量C1 ,C2 ,C3 が抜けるこ
とになり、全体の静電容量Cは式(5)のように変化す
る。したがって、発振周波数は最も高い方へ変化する。
【0027】 C=1/(1/C0 ) ・・・(5) 以上のように、高架部2と高架部3のずれの程度に応じ
て検出器4の発振周波数は4段階に変化する。したがっ
て、検出器4の出力周波数を監視していれば、高架部2
と高架部3のずれの程度を把握することが可能になる。
高架部2と高架部3のずれ方向は、図2のx,y,zの
いずれの方向であっても検出することができる。つま
り、ケーブル5〜7を断線させさえすれば方向には無関
係であり、立体的なずれの大きさを検出することができ
る。
て検出器4の発振周波数は4段階に変化する。したがっ
て、検出器4の出力周波数を監視していれば、高架部2
と高架部3のずれの程度を把握することが可能になる。
高架部2と高架部3のずれ方向は、図2のx,y,zの
いずれの方向であっても検出することができる。つま
り、ケーブル5〜7を断線させさえすれば方向には無関
係であり、立体的なずれの大きさを検出することができ
る。
【0028】なお、ケーブル5〜7内のリード線の断線
を確実に行えるように、図4に示す如く、固定治具8
(ここでは固定治具8のみについて図示)のリード線の
折り返し部分に、先端が鋭利な切断治具8aを設けると
よい。この構成によれば、高架部間のずれ量が大きくな
り、ケーブル5が真っ直ぐになった状態でリード線5a
に切断治具8aの歯が当たり、ずれ量が更に大きくなれ
ば確実にリード線5aを切断することができる。
を確実に行えるように、図4に示す如く、固定治具8
(ここでは固定治具8のみについて図示)のリード線の
折り返し部分に、先端が鋭利な切断治具8aを設けると
よい。この構成によれば、高架部間のずれ量が大きくな
り、ケーブル5が真っ直ぐになった状態でリード線5a
に切断治具8aの歯が当たり、ずれ量が更に大きくなれ
ば確実にリード線5aを切断することができる。
【0029】ケーブル5〜7のリード線としては、一般
の電線であってもよいが、ガラス光ファイバやプラスチ
ック光ファイバを用いれば、電線に比べて切断が容易に
なる。なお、光ファイバは導体ではないので、スイッチ
の制御には光部品を用いることになる。すなわち、光フ
ァイバをケーブル状の被覆体に往復状態に通線し、この
光ファイバの片端に発光素子を結合させ、他端に受光素
子を結合させ、この受光素子の出力変化を用いてスイッ
チ49〜54を制御すればよい。
の電線であってもよいが、ガラス光ファイバやプラスチ
ック光ファイバを用いれば、電線に比べて切断が容易に
なる。なお、光ファイバは導体ではないので、スイッチ
の制御には光部品を用いることになる。すなわち、光フ
ァイバをケーブル状の被覆体に往復状態に通線し、この
光ファイバの片端に発光素子を結合させ、他端に受光素
子を結合させ、この受光素子の出力変化を用いてスイッ
チ49〜54を制御すればよい。
【0030】なお、本発明においてはケーブル数はケー
ブル5〜7の3本にしたが、本発明は3本に限定される
ものではなく、任意数にすることができる。各ケーブル
の長さを段階的に異ならせることにより、ずれ量の検出
を更に多段階にすることができる。図5は本発明の変位
量検出センサの他の実施の形態を示す回路図である。図
中、図1と同一であるものには同一引用数字を用いたの
で、以下においては重複する説明は省略する。
ブル5〜7の3本にしたが、本発明は3本に限定される
ものではなく、任意数にすることができる。各ケーブル
の長さを段階的に異ならせることにより、ずれ量の検出
を更に多段階にすることができる。図5は本発明の変位
量検出センサの他の実施の形態を示す回路図である。図
中、図1と同一であるものには同一引用数字を用いたの
で、以下においては重複する説明は省略する。
【0031】図1の構成においてはコンデンサの選択に
電子スイッチを用いたが、図5においては、図1のスイ
ッチが設けられていた回路位置からスイッチに相当する
部分(回路部品又は回路配線)が回路上から除去される
構成にしている。ここでは、スイッチ49〜54に代え
て3点間を接続する配線構造の配線部品84〜86を用
いている。この配線部品84〜86の各々は、図6のよ
うにケーブル5〜7の各々に接続されている。そして、
配線部品84〜86の各々は、基板67に装着されたソ
ケット68,69,70に外部から着脱自在に装着され
る。基板67は検出器4の外表面に取り付けられる。な
お、図5の発振回路は基板67の裏面に実装されている
か又は内蔵されている。
電子スイッチを用いたが、図5においては、図1のスイ
ッチが設けられていた回路位置からスイッチに相当する
部分(回路部品又は回路配線)が回路上から除去される
構成にしている。ここでは、スイッチ49〜54に代え
て3点間を接続する配線構造の配線部品84〜86を用
いている。この配線部品84〜86の各々は、図6のよ
うにケーブル5〜7の各々に接続されている。そして、
配線部品84〜86の各々は、基板67に装着されたソ
ケット68,69,70に外部から着脱自在に装着され
る。基板67は検出器4の外表面に取り付けられる。な
お、図5の発振回路は基板67の裏面に実装されている
か又は内蔵されている。
【0032】図5及び図6の構成においては、高架部2
と高架部3間のずれ量が大きくなると、ケーブル5,
6,7の順番に引っ張られ、この順番で配線部品84〜
86も引っ張られる。例えば、引っ張られたケーブル5
が伸びきって配線部品84〜86がソケット68から引
き抜かれた場合、静電容量C1 の2個のコンデンサ4
6,55が回路から切り離される。この結果、式(3)
で示す容量値になる。
と高架部3間のずれ量が大きくなると、ケーブル5,
6,7の順番に引っ張られ、この順番で配線部品84〜
86も引っ張られる。例えば、引っ張られたケーブル5
が伸びきって配線部品84〜86がソケット68から引
き抜かれた場合、静電容量C1 の2個のコンデンサ4
6,55が回路から切り離される。この結果、式(3)
で示す容量値になる。
【0033】次に、ケーブル6が伸びきって配線部品8
4〜86がソケット69から外れた場合、静電容量C2
の2個のコンデンサ47,56が切り離され、式(4)
で示す容量値になる。また、ケーブル7が伸びきって配
線部品84〜86がソケット70から外れた場合、静電
容量C3 の2個のコンデンサ48,57が切り離され、
式(5)で示す容量値になる。
4〜86がソケット69から外れた場合、静電容量C2
の2個のコンデンサ47,56が切り離され、式(4)
で示す容量値になる。また、ケーブル7が伸びきって配
線部品84〜86がソケット70から外れた場合、静電
容量C3 の2個のコンデンサ48,57が切り離され、
式(5)で示す容量値になる。
【0034】このように、図5及び図6の構成において
も、図1の構成と同様に高架部2と高架部3のずれの程
度に応じて検出器4の発振周波数が4段階に変化する。
したがって、検出器4の出力周波数を監視していれば、
高架部2と高架部3のずれの程度を把握することができ
る。なお、高架部2と高架部3のずれる方向がソケット
68〜70の挿入口の向きと同一であれば配線部品84
〜86はソケット68〜70から容易に離脱することが
できる。しかし、方向が合わない場合、配線部品84〜
86がソケット68〜70から外れない可能性がある。
このような事態を防ぐため、ソケット68〜70をカム
フォロワのような球状のベアリングを介して基板67に
取り付けるようにするのがよい。このようにすれば、ソ
ケット68〜70の挿入口の方向が高架部2と高架部3
のずれる方向に一致するので、配線部品84〜86を確
実にソケット68〜70から外すことができる。
も、図1の構成と同様に高架部2と高架部3のずれの程
度に応じて検出器4の発振周波数が4段階に変化する。
したがって、検出器4の出力周波数を監視していれば、
高架部2と高架部3のずれの程度を把握することができ
る。なお、高架部2と高架部3のずれる方向がソケット
68〜70の挿入口の向きと同一であれば配線部品84
〜86はソケット68〜70から容易に離脱することが
できる。しかし、方向が合わない場合、配線部品84〜
86がソケット68〜70から外れない可能性がある。
このような事態を防ぐため、ソケット68〜70をカム
フォロワのような球状のベアリングを介して基板67に
取り付けるようにするのがよい。このようにすれば、ソ
ケット68〜70の挿入口の方向が高架部2と高架部3
のずれる方向に一致するので、配線部品84〜86を確
実にソケット68〜70から外すことができる。
【0035】なお、以上の説明では、高架部の桁ずれ量
の検出を高架部間で行うものとしたが、橋脚と高架間の
変位量を検出することも可能である。また、以上の構成
例においては、変位(ずれ量)の大きさにより検出器4
の発振周波数を複数レベルの出力によりデジタル的に変
えるものとしたが、発振回路に代えて電圧発生回路や電
流発生回路を用いる構成(電圧値や電流値を数段階にし
て出力できる構成)してもよい。このような構成によ
り、電圧や電流の検出出力を得ることができる。
の検出を高架部間で行うものとしたが、橋脚と高架間の
変位量を検出することも可能である。また、以上の構成
例においては、変位(ずれ量)の大きさにより検出器4
の発振周波数を複数レベルの出力によりデジタル的に変
えるものとしたが、発振回路に代えて電圧発生回路や電
流発生回路を用いる構成(電圧値や電流値を数段階にし
て出力できる構成)してもよい。このような構成によ
り、電圧や電流の検出出力を得ることができる。
【0036】さらに、変位量検出センサの適用例を鉄道
や道路等の高架部の橋桁部の位置ずれ量の検出に限定し
て説明したが、本発明は高架部以外の物体の変位量検出
にも用いることができることは言うまでもない。また、
物体に限らず、岩盤等の自然体のずれ量の検出に用いる
こともできる。また、以上の各図においては、1ヵ所の
変位(ずれ量)を検出する例を示したが、複数箇所の変
位を夫々の箇所に設置した変位検出部(センシング部と
検出器の両方を含む構成)からの出力を中央監視装置等
に集めて一括して監視するようにしてもよい。
や道路等の高架部の橋桁部の位置ずれ量の検出に限定し
て説明したが、本発明は高架部以外の物体の変位量検出
にも用いることができることは言うまでもない。また、
物体に限らず、岩盤等の自然体のずれ量の検出に用いる
こともできる。また、以上の各図においては、1ヵ所の
変位(ずれ量)を検出する例を示したが、複数箇所の変
位を夫々の箇所に設置した変位検出部(センシング部と
検出器の両方を含む構成)からの出力を中央監視装置等
に集めて一括して監視するようにしてもよい。
【0037】この一括監視の一例を図を示して説明す
る。図7はN個の検出器41 〜4n の出力を中央監視装
置71で一括して監視する監視システムを示している。
検出器は同一構成であり、各々は図1や図5に示した構
成の発振回路72を備えるほか、この発振回路72の出
力周波数を周波数変換する周波数変換回路73を備えて
いる。
る。図7はN個の検出器41 〜4n の出力を中央監視装
置71で一括して監視する監視システムを示している。
検出器は同一構成であり、各々は図1や図5に示した構
成の発振回路72を備えるほか、この発振回路72の出
力周波数を周波数変換する周波数変換回路73を備えて
いる。
【0038】検出器4n の発振回路72の周波数出力が
f0 〜(f0 +Δf)の範囲であるとすると、周波数変
換回路73は(fn +f0 )〜(fn +f0 +Δf)の
周波数範囲になるように変換する。つまり、中央監視装
置71における検出器41 〜4n からの周波数受信が、
検出器41 〜4n に対してf1 +f0 、f2 +f0 、・
・・・・fn +f0 になるように設定する。このように
すれば、検出器間で周波数が重複しないので、中央監視
装置71では容易に一括監視を行うことができる。
f0 〜(f0 +Δf)の範囲であるとすると、周波数変
換回路73は(fn +f0 )〜(fn +f0 +Δf)の
周波数範囲になるように変換する。つまり、中央監視装
置71における検出器41 〜4n からの周波数受信が、
検出器41 〜4n に対してf1 +f0 、f2 +f0 、・
・・・・fn +f0 になるように設定する。このように
すれば、検出器間で周波数が重複しないので、中央監視
装置71では容易に一括監視を行うことができる。
【0039】また、多数箇所の高架部を監視する場合、
図8に示すように、監視対象の高架部75に対し、検出
器74(1,1) 、74(1,2) 〜74(1,N) 、74(2,1) 、
74 (2,2) 〜74(2,N) 、・・・74(M,1) 、74
(M,2) 〜74(M,N) が所定間隔に設置される。そして、
図9に示すように、検出器74(1,1) 〜74(1,N) 、7
4 (2,1) 〜74(2,N) 、・・・74(M,1) 〜74(M,N)
のようにグループ化し、各々の検出器74にケーブルを
介して光変換器761 〜76M の各々を接続する。光変
換器761 〜76M の各々には光ファイバ771 〜77
M を介して光方向性結合器781 〜78(M-1) が接続さ
れる。光方向性結合器781 〜78(M-1) の相互間は1
本の幹線光ファイバ79によって接続され、その一端に
中央監視装置71が接続され、他端に光変換器76M が
接続される。
図8に示すように、監視対象の高架部75に対し、検出
器74(1,1) 、74(1,2) 〜74(1,N) 、74(2,1) 、
74 (2,2) 〜74(2,N) 、・・・74(M,1) 、74
(M,2) 〜74(M,N) が所定間隔に設置される。そして、
図9に示すように、検出器74(1,1) 〜74(1,N) 、7
4 (2,1) 〜74(2,N) 、・・・74(M,1) 〜74(M,N)
のようにグループ化し、各々の検出器74にケーブルを
介して光変換器761 〜76M の各々を接続する。光変
換器761 〜76M の各々には光ファイバ771 〜77
M を介して光方向性結合器781 〜78(M-1) が接続さ
れる。光方向性結合器781 〜78(M-1) の相互間は1
本の幹線光ファイバ79によって接続され、その一端に
中央監視装置71が接続され、他端に光変換器76M が
接続される。
【0040】検出器74(1,1) 〜74(M,N) の各検出々
力は光変換器761 〜76M で電気−光変換される。こ
のとき、1つの光変換器はN個の検出出力(電気信号)
を受信していることから、N個の電気信号を合成ならび
に周波数変換(他の検出部と周波数が重ならないように
する)した後、発光素子を用いて、周波数多重光信号に
変換し、この光信号を光方向性結合器781 〜78
(M-1) へ送出する。以上の光変換器761 〜76M 、光
ファイバ771 〜77M 及び光方向性結合器781〜7
8(M-1) によって光処理部が構成される。
力は光変換器761 〜76M で電気−光変換される。こ
のとき、1つの光変換器はN個の検出出力(電気信号)
を受信していることから、N個の電気信号を合成ならび
に周波数変換(他の検出部と周波数が重ならないように
する)した後、発光素子を用いて、周波数多重光信号に
変換し、この光信号を光方向性結合器781 〜78
(M-1) へ送出する。以上の光変換器761 〜76M 、光
ファイバ771 〜77M 及び光方向性結合器781〜7
8(M-1) によって光処理部が構成される。
【0041】中央監視装置71では幹線光ファイバ79
からの光信号を電気信号に変換した後、この電気信号を
スペクトラムアナライザで周波数分布を測定する。これ
により、N×M個までの橋桁部のずれ量の監視が、1台
の中央監視装置71で行えるようになる。なお、上記の
構成においては、検出端であるケーブルのリード線の切
断をもって発振回路の定数を変更するものとしたが、リ
ード線や光ファイバに代え、引っ張り応力によって抵抗
値が大きく変化する材料を用いてもよい。
からの光信号を電気信号に変換した後、この電気信号を
スペクトラムアナライザで周波数分布を測定する。これ
により、N×M個までの橋桁部のずれ量の監視が、1台
の中央監視装置71で行えるようになる。なお、上記の
構成においては、検出端であるケーブルのリード線の切
断をもって発振回路の定数を変更するものとしたが、リ
ード線や光ファイバに代え、引っ張り応力によって抵抗
値が大きく変化する材料を用いてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、物体の物
理的な変位の検出を電気回路または光伝送路の切断によ
って検出し、この検出に基づいて出力信号の周波数また
はレベルを変更するようにしたので、物体にずれ等が生
じると、検出器の定数または回路構成が変更され、出力
信号の周波数またはレベルが変更される。この事実から
物体に生じた変位の大きさを検出することができる。ま
た、全方向の変位検出が可能になり、塵埃等の多い場所
での使用も可能になる。
理的な変位の検出を電気回路または光伝送路の切断によ
って検出し、この検出に基づいて出力信号の周波数また
はレベルを変更するようにしたので、物体にずれ等が生
じると、検出器の定数または回路構成が変更され、出力
信号の周波数またはレベルが変更される。この事実から
物体に生じた変位の大きさを検出することができる。ま
た、全方向の変位検出が可能になり、塵埃等の多い場所
での使用も可能になる。
【0043】また、本発明による変位量検出センサを用
いて構成した監視システムは、所定数の変位量検出セン
サと、この変位量検出センサの夫々の動作状態を監視す
る監視装置とを備えて構成したので、N個の変位量検出
センサの動作状態を一括して監視することが可能にな
る。かつ変位の程度を把握することも可能になる。
いて構成した監視システムは、所定数の変位量検出セン
サと、この変位量検出センサの夫々の動作状態を監視す
る監視装置とを備えて構成したので、N個の変位量検出
センサの動作状態を一括して監視することが可能にな
る。かつ変位の程度を把握することも可能になる。
【図1】本発明による変位量検出センサの一実施の形態
を示す回路図である。
を示す回路図である。
【図2】本発明による変位量検出センサの概略ならびに
使用例を示す説明図である。
使用例を示す説明図である。
【図3】本発明にかかる検出器の基本構成を示す回路図
である。
である。
【図4】本発明にかかる検出端の具体的な構成例を示す
断面図である。
断面図である。
【図5】本発明の変位量検出センサの他の実施の形態を
示す回路図である。
示す回路図である。
【図6】図5に示す配線部品の使用状況を示す斜視図で
ある。
ある。
【図7】本発明による変位量検出センサを用いた監視シ
ステムを示す構成図である。
ステムを示す構成図である。
【図8】多数箇所の高架部を監視する場合の検出器の配
置状況を示す説明図である。
置状況を示す説明図である。
【図9】図8の検出器群を用いて構成した監視システム
を示す接続図である。
を示す接続図である。
2,3 高架部 4,41 〜4n 検出器 5,6,7 ケーブル 5a,6a,7a リード線 8,9,10 固定治具 41 増幅器 42,44,58,59,60,61,62,63 抵
抗 43,45,46,47,48 コンデンサ 55,56,57 コンデンサ 49,50,51,52,53,54 スイッチ 64,65,66 固定治具 68,69,70 ソケット 71 中央監視装置 74(1,1) 〜74(M,N) 検出部 75 高架部 761 〜76M 光変換器 781 〜78(M-1) 光方向性結合器 79 幹線光ファイバ 84〜86 配線部品
抗 43,45,46,47,48 コンデンサ 55,56,57 コンデンサ 49,50,51,52,53,54 スイッチ 64,65,66 固定治具 68,69,70 ソケット 71 中央監視装置 74(1,1) 〜74(M,N) 検出部 75 高架部 761 〜76M 光変換器 781 〜78(M-1) 光方向性結合器 79 幹線光ファイバ 84〜86 配線部品
Claims (7)
- 【請求項1】 物体に装着され、その物理的な変位を電
気回路または光伝送路の回路構成の変更に基づいて検出
する少なくとも1つの検出部と、 周波数、電圧又は電流による出力信号を発生し、かつ前
記回路構成の変更に応じて前記出力信号の周波数または
レベルを変更する少なくとも1つの信号発生部とを具備
することを特徴とする物体の変位量検出センサ。 - 【請求項2】 前記信号発生部は、発振回路であること
を特徴とする請求項1記載の物体の変位量検出センサ。 - 【請求項3】 前記信号発生部は、前記回路構成の変更
としてリード線の切断に基づいて動作することを特徴と
する請求項1又は2記載の物体の変位量検出センサ。 - 【請求項4】 前記検出部は、前記物体の物理的な変位
のレベルに応じて前記回路構成を段階的に変更する複数
の検出端を有することを特徴とする請求項1〜3のいず
れかに記載の物体の変位量検出センサ。 - 【請求項5】 前記検出端は、長さの異なる複数の線材
または光ファイバを往復配設して構成されることを特徴
とする請求項1〜4のいずれかに記載の物体の変位量検
出センサ。 - 【請求項6】 物体に装着され、その物理的な変位を電
気回路または光伝送路の回路構成の変更に基づいて検出
する所定数の検出部と、異なる周波数域の出力信号を発
生し、かつ前記回路構成の変更に応じて前記出力信号の
周波数またはレベルを変更する所定数の信号発生部とを
備えた所定数の変位量検出センサと、 前記所定数の変位量検出センサの夫々の動作状態を監視
する監視装置とを具備することを特徴とする変位量検出
センサを用いた監視システム。 - 【請求項7】 前記監視装置は、前記変位量検出センサ
の電気出力信号を光信号に変換した後、更に周波数多重
光信号に変換して1つの幹線光ファイバに伝送する光処
理部を備えることを特徴とする請求項6記載の物体の変
位量検出センサを用いた監視システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15265296A JPH102733A (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 物体の変位量検出センサ及びこれを用いた監視システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15265296A JPH102733A (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 物体の変位量検出センサ及びこれを用いた監視システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH102733A true JPH102733A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15545114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15265296A Pending JPH102733A (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 物体の変位量検出センサ及びこれを用いた監視システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH102733A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11148820A (ja) * | 1997-11-14 | 1999-06-02 | Nippon Koei Co Ltd | 変位検知装置 |
KR100690558B1 (ko) | 2006-08-11 | 2007-03-12 | (주)일신설계종합건축사사무소 | 광역범위의 균열여부 감지기구 |
CN107063175A (zh) * | 2016-12-28 | 2017-08-18 | 湖南品智工程技术有限公司 | 一种用于路基沉降自动监测系统 |
-
1996
- 1996-06-13 JP JP15265296A patent/JPH102733A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11148820A (ja) * | 1997-11-14 | 1999-06-02 | Nippon Koei Co Ltd | 変位検知装置 |
KR100690558B1 (ko) | 2006-08-11 | 2007-03-12 | (주)일신설계종합건축사사무소 | 광역범위의 균열여부 감지기구 |
CN107063175A (zh) * | 2016-12-28 | 2017-08-18 | 湖南品智工程技术有限公司 | 一种用于路基沉降自动监测系统 |
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