JPH10273126A - 包装用容器 - Google Patents

包装用容器

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JPH10273126A
JPH10273126A JP7396097A JP7396097A JPH10273126A JP H10273126 A JPH10273126 A JP H10273126A JP 7396097 A JP7396097 A JP 7396097A JP 7396097 A JP7396097 A JP 7396097A JP H10273126 A JPH10273126 A JP H10273126A
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JP
Japan
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layers
layer
laminated
packaging container
barrier performance
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Pending
Application number
JP7396097A
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English (en)
Inventor
Akira Matsumoto
曄 松本
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/80Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装用容器バリア性能向上できると共に、コ
スト上昇が少なくかつ環境に対して有利にできる。 【解決手段】 同一樹脂材料を複数層積層し、各層間に
境界面を形成した包装用積層材を使用して包装用容器を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液状、粉状、ある
いは粒状等の製品を収容、包装する容器に用いるのに好
適な包装用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、粒状物、液状物の包装用容器
として樹脂製容器が多数用いられている。この種の樹脂
製容器では、その内容物の保護性を確保するに当たり、
例えばポリオレフィン系樹脂(ポリプロピレン:PP、
ポリエチレン:PE)を材質とする単層容器では香味成
分の透過、水蒸気の透過などの保護性が不十分な場合が
ある。
【0003】上記の容器で保護性を向上させる手法とし
て、容器肉厚を増やす、性質の違う異材質の樹脂材
をラミネーションしあるいは共押し出する等積層して、
解決しようとしたのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記手
段を採用すると、の手法では、材料使用量が増えてコ
スト上昇を招き、の手法では環境問題上、複合材料に
なってしまいリサイクル処理が難しくなり処理コストも
上昇するなど、他の問題が生じる。
【0005】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたものであって、コスト上昇が少なくかつ環境
に対して有利な包装用容器を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため次の構成を有する。請求項1は、物品を包装
するための包装用容器であって、同一樹脂材料を複数層
積層し、各層間に境界面を形成した積層材を使用したこ
とを特徴とする包装用容器である。
【0007】請求項2の発明は、積層材は、一つの層と
他の層とが境界面を境に分子配向が直角になることを特
徴とする請求項1に記載の包装用容器である。
【0008】請求項3の発明は、積層材は、隣り合う2
つの層のうちで包装対象物品に対して外側の層が厚く形
成されていることを特徴とする請求項1または2に記載
の包装用容器である。
【0009】請求項1の発明によれば、積層材を同一樹
脂材料(同一グレードあるいは異グレードを含む)を複
数層積層し(共押し出しあるいはラミネーションを用い
ることができる)各層間に境界面を形成したので、容器
のバリア性を向上できる。
【0010】請求項2の発明によれば、積層材を一つの
層と他の層とが境界面を境に分子配向が直角になるよう
に接しているので、分子配向を同方向にしたことに比較
して境界面があることからバリア性能が向上する。
【0011】請求項3の発明によれば、隣り合う2つの
層のうちで包装対象物品に対して外側の層が厚く形成さ
れているので、層同士の境界面の位置を変えることによ
りバリア性能のみならず有効成分吸着が少なくなり内容
物安定性が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。この実施形態は本発明に係
る積層材を使用した包装用容器である。この包装用積層
材の材料には、同一樹脂材料のポリプロピレン(PP)
を用いて所定厚の単層膜を形成し、それら単層膜(単層
膜)同士を貼り合わせて(ラミネーション等)積層包装
材を作成した。各層樹脂は着色、非着色のいずれも同色
が好適である。
【0013】本発明例1:2層PP/PPのもの(各層
厚が200μm/200μm、総厚が400μm)、 本発明例2:3層PP/PP/PPのもの(各層厚が1
00μm/100μm/200μm、総厚が400μ
m) を作成し、これら積層材でそれぞれ容器を形成し、評価
した。
【0014】これらと比較するために、従来と同様のポ
リプロピレン単層材および異材質積層材を同一厚で作成
して容器を形成した 従来例1:PP単層(層厚が400μm)、 従来例2:PP単層(層厚が600μm) 従来例3:PP/EVOH/PP(各層厚が100μm
/100μm/200μm、総厚が400μm) なお、EVOHは、エチレンポリ酢酸ビニルポリマー
(商品名エバール)である。
【0015】以上の材料で作成した容器について、香味
変化と水蒸気透過でバリア性をまた、コスト、およびリ
サイクル性の面で評価した。評価結果は図1に示すよう
になった。なお、図1ないし図3の評価において、香味
変化の評価試験は、チューブ形態の胴に各材料を使用し
たものに市販の歯磨きを収容し、それを40°Cの雰囲
気で2週間を経過したときの香味成分の状態を検査した
ものである。また、水蒸気透過の値は、単位がccmm
/m2・24hr・atmである。図1の評価結果を見
れば、PP単層の従来例1、2では、リサイクル性およ
び水蒸気透過に関して良好であるが、香味変化に関して
厚さが足りないと不良であり(バリア性能が不十分であ
る)、厚さを厚くするとコストの点で限度内一杯になる
という問題が生じることが判明した。また、異材質を組
み合わせて積層した従来例3では、香味変化に対しての
バリア性能が良好であり、水蒸気透過に対するバリア性
能もまずまずの結果であるが、コストが高く付き、か
つ、リサイクル性の面で不十分なものである。
【0016】これに対して、本発明例1、本発明例2の
いずれも、香味変化に対してのバリア性能が良好であ
り、水蒸気透過に対するバリア性能もよいとの結果がで
た。しかも、同一材料なのでコストの面およびリサイク
ル性の面のいずれでも良好な結果になった。
【0017】次に、本発明における単一樹脂積層の最適
条件について評価した。 分子配向の影響 まず、単一樹脂積層の分子配向の影響について評価し
た。この場合にも、単一樹脂(同一樹脂)材料に、例え
ばポリプロピレンPPを用いた。その2層積層材(PP
/PP)において、樹脂の流れ(分子配向)の点で、積
層材の総厚を同じにして、第1層と第2層の分子配向の
方向を平行にした場合(本発明例3)と、直角にした場
合(本発明例4)とについて、香味変化と水蒸気透過と
のバリア性能について評価した。比較のために同一厚の
単層膜の評価も行った(従来例4)。
【0018】本発明例3:2層(PP/PP)のもので
互いの分子配向の方向が平行(0°)(各層厚が200
μm/200μm、総厚が400μm)、 本発明例4:2層(PP/PP)のもので互いの分子配
向の方向が直角(90°) (各層厚が20
0μm/200μm、総厚が400μm)、 従来例4:単層PP(各層厚が200μm/200μ
m、全厚が400μm)
【0019】評価の結果を図2に示す。図2のように、
ポリプロピレンの単層材よりもポリプロピレン積層材の
方がバリア性能が向上することが分かる。そして、ポリ
プロピレンを積層するにあたり、樹脂の流れ(分子配
向)が平行(本発明例3)にするよりも直角(本発明例
4)にする方が香味変化、水蒸気透過の両面の結果が良
いのでバリア性能が向上することが判明した。
【0020】厚み配分の影響 次に、単一樹脂積層の厚み配分(層同士の境界面)の位
置の影響について評価をした。この場合にも、単一樹脂
(同一樹脂)として、例えばポリプロピレンPPを用い
た。ポリプロピレンPPの2層積層材(PP/PP)に
おいて、総厚が400μmであって各層厚を異なるも
の、すなわち、境界面の位置を種々に変えたもの(本発
明例5〜本発明例7)について、香味変化と水蒸気透過
とのバリア性能および有効成分吸着について評価した。
比較のために同一総厚さの単層膜の評価も行った(従来
例5)。
【0021】本発明例5:2層(PP/PP)のもの
で、各層厚が内層/外層が100μm/300μm、全
厚が400μm 本発明例6:2層(PP/PP)のもので、各層厚が内
層/外層が300μm/100μm、全厚が400μ
m)、 本発明例7:2層(PP/PP)のもので、各層厚が内
層/外層が390μm/10μm、全厚が400μ
m)、 従来例5:単層PPのもので全厚が400μm
【0022】評価の結果を図3に示す。図3のように、
ポリプロピレンの単層材よりもポリプロピレン積層材の
方がバリア性能が向上し、そして、積層材において、外
側層が薄い場合よりもり厚くすればするほどバリア性能
が向上しかつ有効成分吸着が少なく内容物の安定性が向
上することが判明した。
【0023】なお、上記両評価において、樹脂にポリプ
ロピレン以外を用いて本発明を実施した多層材でも、同
様に良好な結果が得られた。
【0024】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1の発明によ
れば、バリア性を向上でき、かつ、材料および製品コス
トを低下させ得ると共に、リサイクル性を向上させて環
境に対して有利になる。
【0025】請求項2の発明によれば、分子配向を同方
向にしたことに比較して境界面があることからよりバリ
ア性能が向上する。
【0026】請求項3の発明によれば、層同士の境界面
の位置を変えることによりバリア性能のみならず有効成
分吸着が少なくなり内容物安定性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した包装用容器の積層材の効果を
説明するための、従来例と比較した評価結果の説明図で
ある。
【図2】本発明を実施した包装用容器の積層材の分子配
向の最適条件を説明するための、従来例と比較した評価
結果の説明図である。
【図3】本発明を実施した包装用容器積層材の厚み配分
の最適条件を説明するための、従来例と比較した評価結
果の説明図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を包装するための包装用容器であっ
    て、 同一樹脂材料を複数層積層し、各層間に境界面を形成し
    た積層材を使用したことを特徴とする包装用容器。
  2. 【請求項2】 積層材は、一つの層と他の層とが境界面
    を境に分子配向が直角になることを特徴とする請求項1
    に記載の包装用容器。
  3. 【請求項3】 積層材は、隣り合う2つの層のうちで包
    装対象物品に対して外側の層が厚く形成されていること
    を特徴とする請求項1または2に記載の包装用容器。
JP7396097A 1997-03-26 1997-03-26 包装用容器 Pending JPH10273126A (ja)

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JP7396097A JPH10273126A (ja) 1997-03-26 1997-03-26 包装用容器

Applications Claiming Priority (1)

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JP7396097A JPH10273126A (ja) 1997-03-26 1997-03-26 包装用容器

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JPH10273126A true JPH10273126A (ja) 1998-10-13

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JP7396097A Pending JPH10273126A (ja) 1997-03-26 1997-03-26 包装用容器

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