JPH10272954A - ハブクラッチ装置 - Google Patents

ハブクラッチ装置

Info

Publication number
JPH10272954A
JPH10272954A JP9080379A JP8037997A JPH10272954A JP H10272954 A JPH10272954 A JP H10272954A JP 9080379 A JP9080379 A JP 9080379A JP 8037997 A JP8037997 A JP 8037997A JP H10272954 A JPH10272954 A JP H10272954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
yoke
attraction
clutch device
hub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9080379A
Other languages
English (en)
Inventor
Tateo Adachi
健郎 安達
Takayuki Norimatsu
孝幸 乗松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP9080379A priority Critical patent/JPH10272954A/ja
Publication of JPH10272954A publication Critical patent/JPH10272954A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 4輪駆動車の車軸とハブの間に装着され、2
駆走行と4駆走行の切り換えを圧力流体によって行い、
2駆走行をマグネットで保持するハブクラッチ装置にお
いて、マグネットの吸着力を向上させ、2駆走行の安定
化が図れるようにする。 【解決手段】 カバー5内のダイアフラム14で遮蔽し
た気密室15、16に通路21、22を介して圧力流体
を給排することにより内輪を移動させ、外輪11との結
合と切り離しを行って2駆走行と4駆走行を切り換え、
2駆走行状態をマグネット19の吸着によって保持し、
4駆走行状態をスプリング17で保持するハブクラッチ
装置において、マグネット19を固定ヨーク20とこれ
に圧入やカシメ固定した押さえヨーク41とによって固
定し、マグネット19の端面と吸着面50間の寸法精度
を向上させ、かつ、吸着面50を広くすることにより、
吸着力の向上を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、4輪駆動車の前
輪に取り付け、車軸とホイールハブの間で駆動力の伝達
と遮断を切り換えるハブクラッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パートタイム式の4輪駆動車は、車軸と
前輪ハブの間にハブクラッチ装置を組み込み、前輪に対
する駆動力の伝達状態を切り換えるようにしている。
【0003】図3と図4は、駆動力の伝達状態の切り換
えにエア圧力を使用した従来のハブクラッチ装置を示
し、4輪駆動車の前輪車軸1にスピンドル2が外嵌し、
車両のナックルに該スピンドル2が固定支持されている
と共に、スピンドル2が軸受3を介してホイールハブ4
を回動自在に支持している。
【0004】前記ホイールハブ4の端面にカバー5がボ
ルト6での締結により、ガスケット7を介して固定さ
れ、ホイールハブ4の端部を密閉していると共に、カバ
ー5内において、前輪車軸1の先端部には、ハブクラッ
チ装置の駆動部材である内輪8がセレーション9を介し
て回転が一体で軸方向に移動自在となるよう外嵌挿さ
れ、この内輪8の外周に外歯歯車10が形成されてい
る。
【0005】上記カバー5の内部でホイールハブ4寄り
の位置に、ハブクラッチ装置の従動部材となる外輪11
がセレーション12を介して該カバー5と一体に回転す
るよう設けられ、この外輪11の内周面に前記外歯歯車
10が噛合及び離脱自在となる内歯歯車13が設けられ
ている。
【0006】前記カバー5の内部に設けたダイヤフラム
14は、外周部がヨーク20とスリーブ27で挟まれ、
カバー5の内周に気密状となるよう固定され、かつ、中
央部分が内輪8に気密状態で軸方向に一体動するよう結
合され、カバー5の内部はこのダイヤフラム14によっ
て気密状に遮断された二つの気密室15と16になり、
両気密室15、16に対するエアの給排を制御すること
により内輪8が軸方向に移動し、内歯歯車13に対する
外歯歯車10の噛合及び離脱により、2駆走行と4駆走
行の切り換えが行われる。
【0007】上記ダイヤフラム14とカバー5の対向面
間に、内輪8を後退側の位置に常時押圧するスプリング
17が縮設され、カバー5の内面側中央に、内輪8が前
進位置にあるとき、ダイヤフラム14の固定用座金18
を吸着し、外歯歯車10が内歯歯車13から離脱した状
態を保持するマグネット19がヨーク20を介して固定
されている。
【0008】内輪8を移動させて2駆走行と4駆走行の
切り換えを制御するため、ハブクラッチ装置には、両気
密室15と16に対して個々に連通する独立した2経路
のエア通路21と22が設けてある。
【0009】外側の気密室15に対する第1のエア通路
21は、カバー5に該気密室15と連通するよう設けた
通路21aと、スピンドル2とホイールハブ4間の空間
21bと、この空間21bに組込んだ軸受3内の隙間及
び該空間21bと連通するようスピンドル2の後端に設
けた通路21cとによって形成され、通路21cに接続
したエア配管23がエア源に接続される。
【0010】また、内側の気密室16に対する第2のエ
ア通路22は、前輪車軸1とスピンドル2の嵌合面間に
生じた隙間22aと、この隙間22aと連通するようス
ピンドル2の後端に設けた通路22bとで形成され、こ
の通路22bに接続したエア配管24がエア源に接続さ
れる。
【0011】なお、両気密室15と16は、スピンドル
2の先端に螺合したナット25とカバー5の内周の間に
組込んだ密封部材であるオイルシール26によって気密
状態が保持され、このオイルシール26は外輪11の内
側端面にも圧接している。
【0012】上記ハブクラッチ装置の4輪駆動時は、図
4(A)に示すように、内輪8を後方に移動させ、外歯
歯車10を内歯歯車13に噛合させる。
【0013】これにより、前輪車軸1と外輪11が直結
された4輪駆動状態になり、エンジンブレーキも前後輪
で同時に効かせることができる。
【0014】また、上記4輪駆動状態から2輪駆動状態
に切り換えるには、密閉された外側の気密室15内のエ
アを吸引し、ダイヤフラム14に作用する圧力差によ
り、スプリング17に打ち勝って内輪8を外方に移動さ
せ、マグネット19で吸着することにより、図3の如
く、外歯歯車10を内歯歯車13から離脱させればよ
い。
【0015】上記のように、2輪駆動状態と4輪駆動の
状態の切り換えは、ダイヤフラム14の両側の気密室1
5又は16の何れかに負圧又は正圧を作用させればよい
と共に、2輪駆動状態はマグネット19の吸着によって
保持し、4輪駆動状態はスプリング17の押圧力によっ
て保持する。
【0016】ところで、上記したハブクラッチ装置にお
いて、従来のマグネット取り付け構造は、図4(A)、
(B)に示すように、カバー5内に固定する固定ヨーク
20の中央部に固定用座金18に向けて突出する円筒部
28を設け、この円筒部28に外嵌する円板状のリング
に形成されたマグネット19をヨーク20に接着剤29
で固定し、円筒部28の端面が固定用座金18の吸着面
30になっている。
【0017】上記のマグネット19による固定用座金1
8の吸着力は、マグネット19の磁力が一定として、マ
グネット19の端面と円筒部28の吸着面30までの寸
法Wによって決定され、所定の吸着力を得るためには、
上記寸法Wの管理が極めて重要である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接着剤
29によるマグネット19の固定は、固定時の作業性が
悪いだけでなく、寸法Wの管理が困難であり、寸法Wの
バラツキが吸着力のバラツキとなるという問題がある。
【0019】また、実際の吸着面30は、ヨーク20に
設けた円筒部28の端面であるため、吸着面積を大きく
とることができず、吸着力が弱いという問題もある。
【0020】そこで、この発明の課題は、マグネットの
端面とヨークの吸着面の寸法管理が精度よく行え、吸着
力のバラツキをなくすことができると同時に、吸着面の
面積が大きくとれ、吸着力を向上させることができるハ
ブクラッチ装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1の発明は、車軸に連結する駆動部材
とホイルハブに連結する従動部材との結合と切り離し
を、圧力流体の制御による駆動部材の移動によって行
い、駆動部材の従動部材に対する結合状態又は切り離し
状態の保持をマグネットで保持するようにしたハブクラ
ッチ装置において、駆動部材を吸着保持するマグネット
を、固定ヨークと、この固定ヨークに固定した押さえヨ
ークとの間で固定し、押さえヨークの端面が駆動部材の
吸着面になっている構成を採用したものである。
【0022】ここで、固定ヨークは、中央部の位置に駆
動部材と反対側に突出する円筒部が設けられ、押さえヨ
ークは円筒部内に嵌挿して圧入やカシメ等により固定さ
れ、円板状のリングに形成されたマグネットは、固定ヨ
ークの端面と押さえヨークの端部に設けたフランジで外
周側が保持され、上記フランジの端面が吸着面になって
いる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1と図2に基づいて説明する。なお、ハブクラッチ装置
の基本的な構造と作用は、図3と図4を用いて従来の技
術の項で述べたものと同じであるので、同一部分に同一
符号を付すことによって説明に代える。
【0024】図1(A)、(B)に示すように、マグネ
ット19の取り付けは、外周部をカバー5に固定した固
定ヨーク20と、この固定ヨーク20に固定した押さえ
ヨーク41を用いて行われている。
【0025】上記固定ヨーク20は、金属板を用い、環
状底部42の外周に内方へ向けて外広がりとなるテーパ
壁43を連成し、環状底部42の内周に内方へ突出する
円筒状の突部44を設け、この突部44の内周に外方へ
突出する円筒部45を設けた断面形状を有し、テーパ壁
43の外周部がカバー5の内周に固定されている。
【0026】押さえヨーク41は、円筒部45内に嵌挿
する円筒体46の端部外周にフランジ47を周設して形
成され、円筒体46を円筒部45に圧入するか、嵌合部
分をカシメることにより固定ヨーク20に対して固定化
される。
【0027】マグネット19は、押さえヨーク41のフ
ランジ47の外周に周設した凹段部48内に内径が嵌合
する円板状のリングに形成され、固定ヨーク20に設け
た突部44の端面に重なる状態で、この端面とフランジ
47の外周突部49とで内周側が挟み込まれている。
【0028】押さえヨーク41に設けたフランジ47の
端面が固定用座金18の吸着面50となり、フランジ4
7の端面によって吸着面50の面積を広く確保すること
ができると共に、マグネット19の固定が押さえヨーク
41のフランジ47による押さえ込みによって行われて
いるため、マグネット19の端面から吸着面50までの
寸法Wの管理が精度よく行える。
【0029】図2(A)は、マグネットを用いた吸着に
おいて、吸着力と吸着面の面積の関係を示し、両者は正
比例することから、この発明のように、フランジ47の
端面を吸着面50として面積を広く確保することによ
り、吸着力が向上することがわかる。なお、図2でエア
ギャップとは、マグネット19の端面から吸着面50ま
での寸法Wである。
【0030】図2(B)は、エアギャップと吸着力の関
係であり、エアギャップの変化により吸着力も変化する
ことを示し、吸着面積を2倍にした場合に、エアギャッ
プの変化に対し、吸着力の変化が小さいことがわかる。
従って、この発明のように、寸法Wの精度を向上させる
ことにより、一定の吸着力を得ることができ、吸着面積
を大きくすることで取付け寸法誤差による影響を小さく
できることがわかる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、2駆
走行と4駆走行の切り換えを圧力流体の給排によって行
い、2駆走行状態をマグネットの吸着力で保持するハブ
クラッチ装置において、マグネットを固定ヨークと押さ
えヨークで保持して固定するようにしたので、マグネッ
トの端面と吸着面間の寸法管理が精度よく行え、吸着力
のバラツキの発生がなくなると共に、押さえヨークによ
って吸着面の面積を広くとれ、吸着力の向上が図れ、2
駆走行状態の保持が安定化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はハブクラッチ装置の4駆走行状態を示
す縦断面図、(B)は同上におけるマグネット取り付け
構造の拡大断面図
【図2】(A)はマグネットの吸着力と吸着面積の関係
を示すグラフ、(B)は吸着力とエアギャップの関係を
示すグラフ
【図3】従来のハブクラッチ装置における2駆走行状態
の縦断面図
【図4】(A)は同上要部を拡大した4駆走行状態の縦
断面図、(B)は同上におけるマグネットの取り付け構
造を示す拡大断面図
【符号の説明】
1 前輪車軸 2 スピンドル 5 カバー 8 内輪 10 外歯歯車 11 外輪 13 内歯歯車 14 ダイアフラム 15、16 気密室 17 スプリング 18 固定用座金 19 マグネット 20 ヨーク 21、22 通路 41 押さえヨーク 47 フランジ 50 吸着面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車軸に連結する駆動部材とホイルハブに
    連結する従動部材との結合と切り離しを、圧力流体の制
    御による駆動部材の移動によって行い、駆動部材の従動
    部材に対する結合状態又は切り離し状態の保持をマグネ
    ットで保持するようにしたハブクラッチ装置において、
    駆動部材を吸着保持するマグネットを、固定ヨークと、
    この固定ヨークに固定した押さえヨークとの間で固定
    し、押さえヨークの端面が駆動部材の吸着面になってい
    ることを特徴とするハブクラッチ装置。
JP9080379A 1997-03-31 1997-03-31 ハブクラッチ装置 Pending JPH10272954A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9080379A JPH10272954A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 ハブクラッチ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9080379A JPH10272954A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 ハブクラッチ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10272954A true JPH10272954A (ja) 1998-10-13

Family

ID=13716656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9080379A Pending JPH10272954A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 ハブクラッチ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10272954A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018052091A1 (ja) * 2016-09-15 2018-03-22 Ntn株式会社 動力伝達装置
WO2019065862A1 (ja) * 2017-09-28 2019-04-04 Ntn株式会社 ハブクラッチ装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018052091A1 (ja) * 2016-09-15 2018-03-22 Ntn株式会社 動力伝達装置
JP2018044623A (ja) * 2016-09-15 2018-03-22 Ntn株式会社 動力伝達装置
CN109952221A (zh) * 2016-09-15 2019-06-28 Ntn株式会社 动力传递装置
US10808771B2 (en) 2016-09-15 2020-10-20 Ntn Corporation Power transmission device
CN109952221B (zh) * 2016-09-15 2022-03-29 Ntn株式会社 动力传递装置
WO2019065862A1 (ja) * 2017-09-28 2019-04-04 Ntn株式会社 ハブクラッチ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100560368B1 (ko) 차량구동장치
JP2002048157A (ja) 駆動力伝達装置
US5992595A (en) Hub clutch assembly
JPH10217802A (ja) ハブクラッチ装置
JPH10272954A (ja) ハブクラッチ装置
JP3619648B2 (ja) 駆動力伝達装置
JPH11334406A (ja) ハブクラッチ装置
JP3720475B2 (ja) エア作動式ハブクラッチ
JPH10272953A (ja) ハブクラッチ装置
JPH1191392A (ja) ハブクラッチ装置
JP7366617B2 (ja) ハブクラッチ装置およびその製造方法
JP2702490B2 (ja) ハブクラッチ
JP3616710B2 (ja) ハブクラッチ装置
WO2019240026A1 (ja) フリーホイールハブ
JPH1199841A (ja) ハブクラッチ装置
JP2002257159A (ja) 駆動力伝達装置
JPH10166886A (ja) 4輪駆動機構
JP4028125B2 (ja) カップリング及びデファレンシャル装置
JP3618209B2 (ja) 駆動力伝達装置
JP2001199256A (ja) ハブクラッチ装置
JPH01218926A (ja) ハブクラッチ
JPS63110128U (ja)
JP2000177306A (ja) ダンパ付きホイール構造
JPH0958292A (ja) ハブクラッチ装置
JP3015322B2 (ja) ハブクラッチ