JPH10272953A - ハブクラッチ装置 - Google Patents

ハブクラッチ装置

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Publication number
JPH10272953A
JPH10272953A JP9080230A JP8023097A JPH10272953A JP H10272953 A JPH10272953 A JP H10272953A JP 9080230 A JP9080230 A JP 9080230A JP 8023097 A JP8023097 A JP 8023097A JP H10272953 A JPH10272953 A JP H10272953A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
cover
hub
sleeve
clutch device
Prior art date
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Pending
Application number
JP9080230A
Other languages
English (en)
Inventor
Tateo Adachi
健郎 安達
Takayuki Norimatsu
孝幸 乗松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP9080230A priority Critical patent/JPH10272953A/ja
Publication of JPH10272953A publication Critical patent/JPH10272953A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 4輪駆動車の車軸とハブの間に装着され、2
駆走行と4駆走行の切り換えを圧力流体によって行うハ
ブクラッチ装置において、気密室や通路のシール部分の
気密性を向上させると共に、構成部品の寸法公差の吸収
を可能にする。 【解決手段】 カバー5内のダイアフラム14で遮蔽し
た気密室15、16に通路21、22を介して圧力流体
を給排することにより内輪8を移動させ、外輪11との
結合と切り離しを行って2駆走行と4駆走行を切り換え
るハブクラッチ装置において、カバー5内にヨーク20
とダイアフラム14、スリーブ27、外輪11を挿入
し、スリーブ27と外輪11との間に弾性リング31を
圧縮状態で組み込み、該弾性リング31の弾力性によっ
て、気密室15、16と通路21、22のシール部分の
気密性を向上させ、ヨーク20、ダイアフラム14、ス
リーブ27、外輪11の寸法公差の累積を吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、4輪駆動車の前
輪に取り付け、車軸とホイールハブの間で駆動力の伝達
と遮断を切り換えるハブクラッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パートタイム式の4輪駆動車は、車軸と
前輪ハブの間にハブクラッチ装置を組み込み、前輪に対
する駆動力の伝達状態を切り換えるようにしている。
【0003】図3と図4は、駆動力の伝達状態の切り換
えにエア圧力を使用した従来のハブクラッチ装置を示
し、4輪駆動車の前輪車軸1にスピンドル2が外嵌し、
車両のナックルに該スピンドル2が固定支持されている
と共に、スピンドル2が軸受3を介してホイールハブ4
を回動自在に支持している。
【0004】前記ホイールハブ4の端面にカバー5がボ
ルト6での締結により、ガスケット7を介して固定さ
れ、ホイールハブ4の端部を密閉していると共に、カバ
ー5内において、前輪車軸1の先端部には、ハブクラッ
チ装置の駆動部材である内輪8がセレーション9を介し
て回転が一体で軸方向に移動自在となるよう外嵌挿さ
れ、この内輪8の外周に外歯歯車10が形成されてい
る。
【0005】上記カバー5の内部でホイールハブ4寄り
の位置に、ハブクラッチ装置の従動部材となる外輪11
がセレーション12を介して該カバー5と一体に回転す
るよう設けられ、この外輪11の内周面に前記外歯歯車
10が噛合及び離脱自在となる内歯歯車13が設けられ
ている。
【0006】前記カバー5の内部に設けたダイアフラム
14は、外周がカバー5の内周に気密状となるよう固定
され、かつ、中央部分が内輪8に気密状態で軸方向に一
体動するよう結合され、カバー5の内部はこのダイアフ
ラム14によって気密状に遮断された二つの気密室15
と16になり、両気密室15、16に対するエアの給排
を制御することにより内輪8が軸方向に移動し、内歯歯
車13に対する外歯歯車10の噛合及び離脱により、2
駆走行と4駆走行の切り換えが行われる。
【0007】上記ダイアフラム14とカバー5の対向面
間に、内輪8を後退側の位置に常時押圧するスプリング
17が縮設され、カバー5の内面側中央に、内輪8が前
進位置にあるとき、ダイアフラム14の固定用座金18
を吸着し、外歯歯車10が内歯歯車13から離脱した状
態を保持するマグネット19がヨーク20を介して固定
されている。
【0008】内輪8を移動させて2駆走行と4駆走行の
切り換えを制御するため、ハブクラッチ装置には、両気
密室15と16に対して個々に連通する独立した2経路
のエア通路21と22が設けてある。
【0009】外側の気密室15に対する第1のエア通路
21は、カバー5に該気密室15と連通するよう設けた
通路21aと、スピンドル2とホイールハブ4間の空間
21bと、この空間21bに組込んだ軸受3内の隙間及
び該空間21bと連通するようスピンドル2の後端に設
けた通路21cとによって形成され、通路21cに接続
したエア配管23がエア源に接続される。
【0010】また、内側の気密室16に対する第2のエ
ア通路22は、前輪車軸1とスピンドル2の嵌合面間に
生じた隙間22aと、この隙間22aと連通するようス
ピンドル2の後端に設けた通路22bとで形成され、こ
の通路22bに接続したエア配管24がエア源に接続さ
れる。
【0011】なお、両気密室15と16は、スピンドル
2の先端に螺合したナット25とカバー5の内周の間に
組込んだ密封部材であるオイルシール26によって気密
状態が保持され、このオイルシール26は外輪11の内
側端面にも圧接している。
【0012】上記ハブクラッチ装置1の4輪駆動時は、
図4に示すように、内輪8を後方に移動させ、外歯歯車
10を内歯歯車13に噛合させる。
【0013】これにより、前輪車軸1と外輪11が直結
された4輪駆動状態になり、エンジンブレーキも前後輪
で同時に効かせることができる。
【0014】また、上記4輪駆動状態から2輪駆動状態
に切り換えるには、密閉された外側の気密室15内のエ
アを吸引し、ダイアフラム14に作用する圧力差によ
り、スプリング17に打ち勝って内輪8を外方に移動さ
せ、マグネット19で吸着することにより、図3の如
く、外歯歯車10を内歯歯車13から離脱させればよ
い。
【0015】上記のように、2輪駆動状態と4輪駆動の
状態の切り換えは、ダイアフラム14の両側の気密室1
5又は16の何れかに負圧又は正圧を作用させればよい
と共に、2輪駆動状態はマグネット19の吸着によって
保持し、4輪駆動状態はスプリング17の押圧力によっ
て保持する。
【0016】ところで、上記したハブクラッチ装置にお
いて、カバー5の内周に対するダイアフラム14及びオ
イルシール26の取り付け部分には、両気密室15、1
6又はエア通路21と22の気密性保持が要求される
が、従来の上記取り付け部分の構造はカバー5内にヨー
ク20とダイアフラム14、スリーブ27、外輪11、
オイルシール26の順で嵌挿し、スリーブ27の一方端
面とカバー5とでヨーク20とダイアフラム14の外周
部を重なり状に挟み、スリーブ27の他方端面とオイル
シール26で外輪11を挟んでいる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に、ヨーク20、ダイアフラム14、スリーブ27、外
輪11、オイルシール26を軸方向に順次嵌挿した構造
では、各部材の寸法公差が軸方向に累積され、全体の軸
方向寸法にバラツキが生じ、このため、シム等による寸
法調整が必要になるという問題がある。
【0018】また、ダイアフラム14による両気密室1
5と16の気密保持及びスリーブ27と外輪11間での
内外の気密保持がオイルシール26の圧接弾性のみに依
存しているため、当該部分の気密性保持機能が低いとい
う問題もある。
【0019】そこで、この発明の課題は、カバー内にお
けるダイアフラム等の組み込み時における寸法公差の累
積を弾力的に吸収できると共に、各シール部分の気密性
向上が図れるハブクラッチ装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1の発明は、車軸に連結する駆動部材
とホイールハブに連結する従動部材とを内外に回転可能
に嵌合させ、ダイアフラムで形成した気密室へ圧力流体
を給排することで駆動部材を移動させ、従動部材との結
合と切離しを行うようにしたハブクラッチ装置におい
て、ダイアフラムに定圧予圧を与える手段を組み込んだ
構成を採用したものである。
【0021】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、定圧予圧を与える手段を弾性リングとした構成を採
用したものである。
【0022】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、駆動部材と従動部材がホイールハブに固定したカバ
ー内に納まり、従動部材がカバーと一体に回転するよう
に結合され、2経路を遮蔽する密封部材が従動部材の内
面側に接するように配置され、駆動部材と結合したダイ
アフラムの外周部がカバー内に設けたヨークとスリーブ
で挟持され、弾性リングがスリーブと従動部材の間に圧
縮状態で組み込まれている構成を採用したものである。
【0023】ここで、弾性リングは、ゴムや同効の材料
を用い、角形の断面形状に形成され、スリーブと外輪の
間に両者が直接当接しないように圧縮状態で組み込まれ
ている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1と図2に基づいて説明する。なお、ハブクラッチ装置
の基本的な構造と作用は、図3と図4を用いて従来の技
術の項で述べたものと同じであるので、同一部分に同一
符号を付すことによって説明に代える。
【0025】図1のように、カバー5内へヨーク20と
ダイアフラム14に続いて挿入するスリーブ27は、一
方の端部とカバー5とでヨーク20とダイアフラム14
を挟み込んだ状態で、他方端部と該カバー5内に挿入し
た外輪11との間に隙間が生じるような軸方向の長さに
形成され、このスリーブ27と外輪11の間に弾性リン
グ31が圧縮状態で組み込まれている。
【0026】上記スリーブ27は、外輪11側の外周面
に凹段部32が周設され、弾性リング31は、この凹段
部32に納まる状態で外周面がカバー5の内周に圧着す
る厚さと、スリーブ27と外輪11の間で圧縮状態とな
る軸方向の長さを有する断面形状を有し、図2(A)は
断面角形の弾性リング31を、図2(B)は断面略長円
形の弾性リング31の例を示している。
【0027】上記のように、スリーブ27と外輪11の
間に弾性リング31を圧縮状態で組み込むと、両者の間
で通路21と気密室16の間の気密性を保つと共に、外
周弾性リング31の弾性でダイアフラム14の外周挟持
部分と、オイルシール26と外輪11の当接部分に圧接
力を付与することができ、これによって当該部分の気密
性を向上させることができる。
【0028】また、弾性リング31の伸縮弾性により、
ヨーク20、ダイアフラム14、スリーブ27、外輪1
1の寸法公差の累積を吸収することができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、2駆
走行と4駆走行の切り換えを圧力流体の給排によって行
うハブクラッチ装置において、スリーブと外輪の間に弾
性リングを圧縮状態で組み込んだので、圧力流体による
2駆走行と4駆走行の切り換えのための気密室や通路の
シール部分の気密性を向上させることができ、しかも、
カバー内に組み込むヨーク、ダイアフラム、スリーブ、
外輪等の寸法公差の累積を弾性リングの伸縮性によって
吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るハブクラッチ装置の4駆走行状
態を示す縦断面図
【図2】(A)と(B)は弾性リングの異なった断面形
状の例を示す斜視図
【図3】従来のハブクラッチ装置における2駆走行状態
の縦断面図
【図4】同上要部を拡大した4駆走行状態の縦断面図
【符号の説明】
1 前輪車軸 2 スピンドル 5 カバー 8 内輪 10 外歯歯車 11 外輪 13 内歯歯車 14 ダイアフラム 15、16 気密室 17 スプリング 19 マグネット 20 ヨーク 21、22 通路 31 弾性リング
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1の発明は、車軸に連結する駆動部材
とホイールハブに連結する従動部材とを内外に回転可能
に嵌合させ、ダイアフラムで形成した気密室へ圧力流体
を給排することで駆動部材を移動させ、従動部材との結
合と切離しを行うようにしたハブクラッチ装置におい
て、ダイアフラムに予圧を与える手段を組み込んだ構成
を採用したものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
、予圧を与える手段を弾性リングとした構成を採用し
たものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車軸に連結する駆動部材とホイールハブ
    に連結する従動部材とを内外に回転可能に嵌合させ、ダ
    イアフラムで形成した気密室へ圧力流体を給排すること
    で駆動部材を移動させ、従動部材との結合と切離しを行
    うようにしたハブクラッチ装置において、ダイアフラム
    に定圧予圧を与える手段を組み込んだことを特徴とする
    ハブクラッチ装置。
  2. 【請求項2】 定圧予圧を与える手段を弾性リングとし
    た請求項1記載のハブクラッチ装置。
  3. 【請求項3】 駆動部材と従動部材がホイールハブに固
    定したカバー内に納まり、従動部材がカバーと一体に回
    転するように結合され、2経路を遮蔽する密封部材が従
    動部材の内面側に接するように配置され、駆動部材と結
    合したダイアフラムの外周部がカバー内に設けたヨーク
    とスリーブで挟持され、弾性リングがスリーブと従動部
    材の間に圧縮状態で組み込まれている請求項1記載のハ
    ブクラッチ装置。
JP9080230A 1997-03-31 1997-03-31 ハブクラッチ装置 Pending JPH10272953A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100847567B1 (ko) 2004-05-07 2008-07-21 원 인더스트리즈, 아이엔씨. 휠 엔드 분리 시스템 및 그 시스템을 이용한 차량

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100847567B1 (ko) 2004-05-07 2008-07-21 원 인더스트리즈, 아이엔씨. 휠 엔드 분리 시스템 및 그 시스템을 이용한 차량

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