JPH10272785A - インクジェット記録装置及びその使用方法 - Google Patents
インクジェット記録装置及びその使用方法Info
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- JPH10272785A JPH10272785A JP8102397A JP8102397A JPH10272785A JP H10272785 A JPH10272785 A JP H10272785A JP 8102397 A JP8102397 A JP 8102397A JP 8102397 A JP8102397 A JP 8102397A JP H10272785 A JPH10272785 A JP H10272785A
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- cartridge
- ink
- recording head
- suction
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インクカートリッジを装着して吸引動作を行
う際に、記録ヘッド内における気泡の発生を抑制するこ
とができるインクジェット記録装置及びその使用方法を
提供すること。 【解決手段】 パージボタンが操作され(S1:Yes)、キャ
リッジが待機位置にいるときに(S2:Yes)、キャリッジを
カートリッジ交換位置に移動させる(S4)。次に、カート
リッジを取り外して、再度パージボタンが操作された場
合には(S1:Yes)、ノズル面を吸引キャップに対向する位
置に移動させる(S5)。このパージ位置にて、吸引ポンプ
を稼働させて吸引動作(空パージ)を行なう。これによ
り、記録ヘッド内に充填されていたインクが、噴射側か
ら除去された後、キャリッジをカートリッジ交換位置に
移動させる。新しいカートリッジを装着した後、再びパ
ージ位置で吸引動作を行なう。
う際に、記録ヘッド内における気泡の発生を抑制するこ
とができるインクジェット記録装置及びその使用方法を
提供すること。 【解決手段】 パージボタンが操作され(S1:Yes)、キャ
リッジが待機位置にいるときに(S2:Yes)、キャリッジを
カートリッジ交換位置に移動させる(S4)。次に、カート
リッジを取り外して、再度パージボタンが操作された場
合には(S1:Yes)、ノズル面を吸引キャップに対向する位
置に移動させる(S5)。このパージ位置にて、吸引ポンプ
を稼働させて吸引動作(空パージ)を行なう。これによ
り、記録ヘッド内に充填されていたインクが、噴射側か
ら除去された後、キャリッジをカートリッジ交換位置に
移動させる。新しいカートリッジを装着した後、再びパ
ージ位置で吸引動作を行なう。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置、例えばキャリッジ上に装着したインクカートリ
ッジを交換可能にしたインクジェット記録装置に関す
る。
録装置、例えばキャリッジ上に装着したインクカートリ
ッジを交換可能にしたインクジェット記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、紙等の記録媒体にインクを噴射
して印字等の記録を行うインクジェット記録装置とし
て、例えばインクジェットプリンタが知られている。こ
のインクジェットプリンタでは、インクを収容するイン
クカートリッジ(以下単にカートリッジと記す)を、記
録ヘッドを搭載するキャリッジに対して交換可能に設
け、交換したカートリッジからインクを記録ヘッドに供
給している。
して印字等の記録を行うインクジェット記録装置とし
て、例えばインクジェットプリンタが知られている。こ
のインクジェットプリンタでは、インクを収容するイン
クカートリッジ(以下単にカートリッジと記す)を、記
録ヘッドを搭載するキャリッジに対して交換可能に設
け、交換したカートリッジからインクを記録ヘッドに供
給している。
【0003】そして、図9(a)に示す様に、前記記録
ヘッドP1は、インクの噴射経路である複数のチャンネ
ルを有するアクチュエータP2と、各チャンネルに連通
するマニホールドP3とを備えており、カートリッジP
4は、その記録ヘッドP1に対して、インク供給路P5
を介してインクを供給する。尚、通常は、インクからゴ
ミ等を除去するために、カートリッジP4側及び記録ヘ
ッドP1側には、各々第1フィルタP6、第2フィルタ
P7が設けられている。
ヘッドP1は、インクの噴射経路である複数のチャンネ
ルを有するアクチュエータP2と、各チャンネルに連通
するマニホールドP3とを備えており、カートリッジP
4は、その記録ヘッドP1に対して、インク供給路P5
を介してインクを供給する。尚、通常は、インクからゴ
ミ等を除去するために、カートリッジP4側及び記録ヘ
ッドP1側には、各々第1フィルタP6、第2フィルタ
P7が設けられている。
【0004】また、記録ヘッドP1においては、良好な
インク噴射機能を回復したり維持するために、記録ヘッ
ドP1のノズル面に吸引キャップを接触させ、吸引ポン
プにより大きな負圧力を作用させて、記録ヘッドP1の
インクを吸引することが知られている。
インク噴射機能を回復したり維持するために、記録ヘッ
ドP1のノズル面に吸引キャップを接触させ、吸引ポン
プにより大きな負圧力を作用させて、記録ヘッドP1の
インクを吸引することが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、使用者が新
しいインクジェットプリンタに最初にカートリッジP4
を装着する場合や、カートリッジP4を交換する場合に
は、下記の問題が発生することがあり、その改善が望ま
れていた。
しいインクジェットプリンタに最初にカートリッジP4
を装着する場合や、カートリッジP4を交換する場合に
は、下記の問題が発生することがあり、その改善が望ま
れていた。
【0006】例えばカートリッジP4を交換する場合、
交換前は、図9(a)に示す様に、両フィルタP6,P
7間のインク供給路P5にはインクが充填されている
が、図9(b)に示す様に、カートリッジP4を取り外
すと、インク供給路P5内のインクも除去される。その
ため、図9(c)に示す様に、新しいカートリッジP4
を装着した場合には、インク供給路P5には空気が入っ
た状態となる。よって、その後、図9(d)に示す様
に、インクの吸引動作を行って、カートリッジP4から
記録ヘッドP1側にインクを供給しようとすると、記録
ヘッドP1内のインクの流路にて大きな気泡が発生する
ことがある。この様に、記録ヘッドP4内のインクに気
泡が含まれると、噴射不良が生じ正常な記録ができなく
なってしまう。
交換前は、図9(a)に示す様に、両フィルタP6,P
7間のインク供給路P5にはインクが充填されている
が、図9(b)に示す様に、カートリッジP4を取り外
すと、インク供給路P5内のインクも除去される。その
ため、図9(c)に示す様に、新しいカートリッジP4
を装着した場合には、インク供給路P5には空気が入っ
た状態となる。よって、その後、図9(d)に示す様
に、インクの吸引動作を行って、カートリッジP4から
記録ヘッドP1側にインクを供給しようとすると、記録
ヘッドP1内のインクの流路にて大きな気泡が発生する
ことがある。この様に、記録ヘッドP4内のインクに気
泡が含まれると、噴射不良が生じ正常な記録ができなく
なってしまう。
【0007】同様なことは、最初にカートリッジP4を
装着する場合にもいえる。つまり、出荷時や保存時に
は、記録ヘッドP4内には、(染料又は顔料のみを除い
たインクと同様な特性を有する)保存液が充填されてい
るが、これは、記録ヘッドP4内が乾燥していると、イ
ンクを新しく導入した際に著しく気泡が発生するため、
それを防ぐもので、図9(b)に示す状態と同じであ
る。従って、最初にカートリッジP4を装着すると、図
9(c)に示す様に、インク供給路P5に空気が入った
状態となって、上述した交換時と同様に、インクを吸引
して導入する際に記録ヘッドP1内に大きな気泡が発生
してしまう。
装着する場合にもいえる。つまり、出荷時や保存時に
は、記録ヘッドP4内には、(染料又は顔料のみを除い
たインクと同様な特性を有する)保存液が充填されてい
るが、これは、記録ヘッドP4内が乾燥していると、イ
ンクを新しく導入した際に著しく気泡が発生するため、
それを防ぐもので、図9(b)に示す状態と同じであ
る。従って、最初にカートリッジP4を装着すると、図
9(c)に示す様に、インク供給路P5に空気が入った
状態となって、上述した交換時と同様に、インクを吸引
して導入する際に記録ヘッドP1内に大きな気泡が発生
してしまう。
【0008】この気泡の発生の現象は、特にフィルタP
6,P7があると顕著であるが、フィルタP6,P7が
ない場合でも、同様な問題が発生する。本発明の課題
は、インクカートリッジを装着して吸引動作を行う際
に、記録ヘッド内における気泡の発生を抑制することが
できるインクジェット記録装置及びその使用方法を提供
することにある。
6,P7があると顕著であるが、フィルタP6,P7が
ない場合でも、同様な問題が発生する。本発明の課題
は、インクカートリッジを装着して吸引動作を行う際
に、記録ヘッド内における気泡の発生を抑制することが
できるインクジェット記録装置及びその使用方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1の発明は、記録媒体にインクを噴射して記録
を行なう記録ヘッドを備え、記録ヘッドを搭載するキャ
リッジに対して装着されるインクカートリッジから、記
録ヘッドにインクを供給するインクジェット記録装置の
使用方法において、カートリッジの装着前に、記録ヘッ
ド内に充填されている充填液を吸引して除去する。
の請求項1の発明は、記録媒体にインクを噴射して記録
を行なう記録ヘッドを備え、記録ヘッドを搭載するキャ
リッジに対して装着されるインクカートリッジから、記
録ヘッドにインクを供給するインクジェット記録装置の
使用方法において、カートリッジの装着前に、記録ヘッ
ド内に充填されている充填液を吸引して除去する。
【0010】つまり、カートリッジの装着前には、記録
ヘッド側に充填液が充填されているが、カートリッジを
装着すると、記録ヘッド側とカートリッジ側の間の通路
(以下インク供給路と記す)には空気が満たされた状態
となり、その後の吸引動作によって記録ヘッド内に大き
な気泡が発生する原因となる。
ヘッド側に充填液が充填されているが、カートリッジを
装着すると、記録ヘッド側とカートリッジ側の間の通路
(以下インク供給路と記す)には空気が満たされた状態
となり、その後の吸引動作によって記録ヘッド内に大き
な気泡が発生する原因となる。
【0011】そこで、本発明では、カートリッジの装着
前に、予め記録ヘッド内に充填されている充填液(例え
ば保存液やインク)を吸引して除去する。この吸引動作
によって、記録ヘッド内は空(即ち空気が満たされた状
態)となり、カートリッジを装着するときには、記録ヘ
ッド及びインク供給路内はともに、空気が満たされた状
態となる。よって、その後、吸引動作を行うと、インク
はカートリッジから(空気が満たされた)インク供給路
を介して記録ヘッドにスムーズに導入される。従って、
この方法によれば、従来の様に記録ヘッドに充填液が充
填されたままの場合と比べて、記録ヘッド内にて気泡の
発生が少なくなるので、噴射不良が防止されて正常な記
録等の記録を行うことが可能になる。
前に、予め記録ヘッド内に充填されている充填液(例え
ば保存液やインク)を吸引して除去する。この吸引動作
によって、記録ヘッド内は空(即ち空気が満たされた状
態)となり、カートリッジを装着するときには、記録ヘ
ッド及びインク供給路内はともに、空気が満たされた状
態となる。よって、その後、吸引動作を行うと、インク
はカートリッジから(空気が満たされた)インク供給路
を介して記録ヘッドにスムーズに導入される。従って、
この方法によれば、従来の様に記録ヘッドに充填液が充
填されたままの場合と比べて、記録ヘッド内にて気泡の
発生が少なくなるので、噴射不良が防止されて正常な記
録等の記録を行うことが可能になる。
【0012】請求項2の発明では、充填液が保存液であ
り、新たにカートリッジを装着する前に、記録ヘッド内
に充填されている保存液を吸引して除去する。つまり、
出荷時や保存時には、通常記録ヘッドには保存液が充填
されており、新たにカートリッジを装着すると、インク
供給路には空気が入った状態となってしまう。そこで、
本発明では、新たにカートリッジを装着する前に、記録
ヘッド内に充填されている保存液を吸引除去するので、
新たにカートリッジを装着する際には、インク供給路及
び記録ヘッドの内部は空となるが濡れた状態にあり、そ
の後にインクを吸引する場合でも、記録ヘッド内にて気
泡が発生し難くなり、良好な記録が可能になる。
り、新たにカートリッジを装着する前に、記録ヘッド内
に充填されている保存液を吸引して除去する。つまり、
出荷時や保存時には、通常記録ヘッドには保存液が充填
されており、新たにカートリッジを装着すると、インク
供給路には空気が入った状態となってしまう。そこで、
本発明では、新たにカートリッジを装着する前に、記録
ヘッド内に充填されている保存液を吸引除去するので、
新たにカートリッジを装着する際には、インク供給路及
び記録ヘッドの内部は空となるが濡れた状態にあり、そ
の後にインクを吸引する場合でも、記録ヘッド内にて気
泡が発生し難くなり、良好な記録が可能になる。
【0013】請求項3の発明では、充填液がインクであ
り、交換するカートリッジを装着する前に、記録ヘッド
内に充填されているインクを吸引して除去する。つま
り、カートリッジの交換前には、記録ヘッドにはインク
が充填されているが、カートリッジを装着する際には、
インク供給路に空気が入った状態となってしまう。そこ
で、本発明では、カートリッジを交換する前に、記録ヘ
ッド内に充填されているインクを吸引除去するので、カ
ートリッジを交換する際には、インク供給路及び記録ヘ
ッドの内部は空となり、その後にインクを吸引する場合
でも、記録ヘッド内にて気泡が発生し難くなり、良好な
記録が可能になる。
り、交換するカートリッジを装着する前に、記録ヘッド
内に充填されているインクを吸引して除去する。つま
り、カートリッジの交換前には、記録ヘッドにはインク
が充填されているが、カートリッジを装着する際には、
インク供給路に空気が入った状態となってしまう。そこ
で、本発明では、カートリッジを交換する前に、記録ヘ
ッド内に充填されているインクを吸引除去するので、カ
ートリッジを交換する際には、インク供給路及び記録ヘ
ッドの内部は空となり、その後にインクを吸引する場合
でも、記録ヘッド内にて気泡が発生し難くなり、良好な
記録が可能になる。
【0014】請求項4の発明では、カートリッジの装着
後に、記録ヘッドの噴射側から吸引を行なって、インク
をカートリッジから記録ヘッド内に充填する。上述した
様に、カートリッジの装着前の吸引動作により、カート
リッジを装着する際には、インク供給路及び記録ヘッド
の内部は空となっている。従って、その後に、記録ヘッ
ドの噴射側から吸引を行なうことにより、記録ヘッド内
にて気泡を発生させることなく、インクをカートリッジ
から記録ヘッド内に充填することができる。
後に、記録ヘッドの噴射側から吸引を行なって、インク
をカートリッジから記録ヘッド内に充填する。上述した
様に、カートリッジの装着前の吸引動作により、カート
リッジを装着する際には、インク供給路及び記録ヘッド
の内部は空となっている。従って、その後に、記録ヘッ
ドの噴射側から吸引を行なうことにより、記録ヘッド内
にて気泡を発生させることなく、インクをカートリッジ
から記録ヘッド内に充填することができる。
【0015】請求項5の発明では、記録媒体にインクを
噴射して記録を行なう記録ヘッドを備え、記録ヘッドを
搭載するキャリッジに対して装着されるインクカートリ
ッジから、記録ヘッドにインクを供給するインクジェッ
ト記録装置において、カートリッジの装着状態を検知す
るセンサと、記録ヘッドの噴射側より記録ヘッド内の充
填液を吸引する吸引手段と、吸引手段の駆動を指示する
指示手段と、指示手段により吸引手段を駆動する指示が
なされた場合に、センサによりカートリッジ装着前であ
ることが検知されたときには、吸引手段を駆動して記録
ヘッド内の充填液を吸引して除去する第1制御手段を備
えている。
噴射して記録を行なう記録ヘッドを備え、記録ヘッドを
搭載するキャリッジに対して装着されるインクカートリ
ッジから、記録ヘッドにインクを供給するインクジェッ
ト記録装置において、カートリッジの装着状態を検知す
るセンサと、記録ヘッドの噴射側より記録ヘッド内の充
填液を吸引する吸引手段と、吸引手段の駆動を指示する
指示手段と、指示手段により吸引手段を駆動する指示が
なされた場合に、センサによりカートリッジ装着前であ
ることが検知されたときには、吸引手段を駆動して記録
ヘッド内の充填液を吸引して除去する第1制御手段を備
えている。
【0016】つまり、本発明では、センサによりカート
リッジ装着前であることが検知されたときには、第1制
御手段により、吸引手段を駆動して記録ヘッド内の充填
液を吸引して除去する。これにより、カートリッジの装
着前に、インク供給路及び記録ヘッド内に空気が満たさ
れた状態となるので、その後、記録ヘッドの噴射側から
吸引を行なうことにより、記録ヘッド内にて気泡を発生
させることなく、インクをカートリッジから記録ヘッド
内に充填することができる。
リッジ装着前であることが検知されたときには、第1制
御手段により、吸引手段を駆動して記録ヘッド内の充填
液を吸引して除去する。これにより、カートリッジの装
着前に、インク供給路及び記録ヘッド内に空気が満たさ
れた状態となるので、その後、記録ヘッドの噴射側から
吸引を行なうことにより、記録ヘッド内にて気泡を発生
させることなく、インクをカートリッジから記録ヘッド
内に充填することができる。
【0017】請求項6の発明では、第1制御手段は、記
録ヘッド内の充填液を除去するだけのポンプによる少な
くとも1回の吸引動作を指示する手段を採用できる。つ
まり、ポンプの少なくとも1回の吸引動作により、容易
に記録ヘッド内から充填液を除去することができる。
録ヘッド内の充填液を除去するだけのポンプによる少な
くとも1回の吸引動作を指示する手段を採用できる。つ
まり、ポンプの少なくとも1回の吸引動作により、容易
に記録ヘッド内から充填液を除去することができる。
【0018】請求項7の発明では、指示手段により吸引
手段を駆動する指示がなされた場合に、センサによりカ
ートリッジ装着後であることが検知されたときには、吸
引手段によりインクをカートリッジから記録ヘッド内に
充填する第2制御手段を備えている。
手段を駆動する指示がなされた場合に、センサによりカ
ートリッジ装着後であることが検知されたときには、吸
引手段によりインクをカートリッジから記録ヘッド内に
充填する第2制御手段を備えている。
【0019】本発明では、センサによりカートリッジ装
着後であることが検知されたときには、前記請求項5の
第1制御手段による吸引手段ではなく、第2制御手段に
よって、インクをカートリッジから記録ヘッド内に充填
する吸引動作を行う。つまり、既に、インク供給路及び
記録ヘッド内に空気が満たされた状態となっているので
あるから、カートリッジ装着後に、記録ヘッドの噴射側
から吸引を行なうことにより、記録ヘッド内にて気泡を
発生させることなく、インクをカートリッジから記録ヘ
ッド内に充填することができる。
着後であることが検知されたときには、前記請求項5の
第1制御手段による吸引手段ではなく、第2制御手段に
よって、インクをカートリッジから記録ヘッド内に充填
する吸引動作を行う。つまり、既に、インク供給路及び
記録ヘッド内に空気が満たされた状態となっているので
あるから、カートリッジ装着後に、記録ヘッドの噴射側
から吸引を行なうことにより、記録ヘッド内にて気泡を
発生させることなく、インクをカートリッジから記録ヘ
ッド内に充填することができる。
【0020】請求項8の発明では、記録媒体に沿って移
動するキャリッジと、キャリッジに搭載され、記録媒体
にインクを噴射して記録を行なう記録ヘッドと、キャリ
ッジに対して搭載され、記録ヘッドにインクを供給する
インクカートリッジとを備えるインクジェット記録装置
において、記録ヘッドの噴射側より記録ヘッド内の充填
液を吸引する吸引手段と、吸引手段の駆動を指示する指
示手段と、指示手段により吸引手段を駆動する指示がな
された場合に、キャリッジをカートリッジの交換位置か
ら、吸引手段により記録ヘッドから充填液を吸引する位
置へ移動した後に、再びカートリッジの交換位置へ移動
させる第1移動制御手段とを備えている。
動するキャリッジと、キャリッジに搭載され、記録媒体
にインクを噴射して記録を行なう記録ヘッドと、キャリ
ッジに対して搭載され、記録ヘッドにインクを供給する
インクカートリッジとを備えるインクジェット記録装置
において、記録ヘッドの噴射側より記録ヘッド内の充填
液を吸引する吸引手段と、吸引手段の駆動を指示する指
示手段と、指示手段により吸引手段を駆動する指示がな
された場合に、キャリッジをカートリッジの交換位置か
ら、吸引手段により記録ヘッドから充填液を吸引する位
置へ移動した後に、再びカートリッジの交換位置へ移動
させる第1移動制御手段とを備えている。
【0021】つまり、本発明では、吸引手段を駆動する
指示がなされた場合に、第1移動制御手段によって、キ
ャリッジをカートリッジの交換位置から、吸引手段によ
り記録ヘッドから充填液を吸引する位置へ移動した後
に、再びカートリッジの交換位置へ移動させている。
指示がなされた場合に、第1移動制御手段によって、キ
ャリッジをカートリッジの交換位置から、吸引手段によ
り記録ヘッドから充填液を吸引する位置へ移動した後
に、再びカートリッジの交換位置へ移動させている。
【0022】そのため、例えば使用者によって使用済み
のカートリッジが取り外された後に、指示手段(例えば
マニュアルスイッチ)が操作されたときには、キャリッ
ジは記録ヘッドから充填液が吸引される位置に移動する
ので、その位置にて吸引動作が行われる。この吸引動作
は、記録ヘッド内の充填液を除去して記録ヘッド内を空
にするいわゆる空パージ動作である。その後、キャリッ
ジはカートリッジの交換位置に移動するので、キャリッ
ジに対して新しいカートリッジを装着することができ
る。
のカートリッジが取り外された後に、指示手段(例えば
マニュアルスイッチ)が操作されたときには、キャリッ
ジは記録ヘッドから充填液が吸引される位置に移動する
ので、その位置にて吸引動作が行われる。この吸引動作
は、記録ヘッド内の充填液を除去して記録ヘッド内を空
にするいわゆる空パージ動作である。その後、キャリッ
ジはカートリッジの交換位置に移動するので、キャリッ
ジに対して新しいカートリッジを装着することができ
る。
【0023】尚、このカートリッジの交換位置として
は、インクジェット記録装置の蓋等を開いて開口させ、
使用者がインクカートリッジを交換できる位置が挙げら
れる。請求項9の発明では、第1移動制御手段による制
御がなされた後、指示手段により吸引手段を駆動する指
示がなされた場合に、キャリッジをカートリッジの交換
位置から、吸引手段により記録ヘッドから充填液を吸引
する位置へ移動させた後、キャリッジを待機位置に移動
させる第2移動制御手段を備えている。
は、インクジェット記録装置の蓋等を開いて開口させ、
使用者がインクカートリッジを交換できる位置が挙げら
れる。請求項9の発明では、第1移動制御手段による制
御がなされた後、指示手段により吸引手段を駆動する指
示がなされた場合に、キャリッジをカートリッジの交換
位置から、吸引手段により記録ヘッドから充填液を吸引
する位置へ移動させた後、キャリッジを待機位置に移動
させる第2移動制御手段を備えている。
【0024】つまり、本発明では、第1移動制御手段に
よる動作の後に、例えば使用者によりカートリッジが交
換され、再度指示手段(例えばマニュアルスイッチ)が
操作されたときには、キャリッジは記録ヘッドから充填
液が吸引される位置に移動するので、その位置にて吸引
動作が行われる。この吸引動作は、カートリッジから記
録ヘッドにインクを導入するいわゆるイニシャルパージ
動作である。その後、キャリッジは待機位置に移動する
ので、例えば記録ヘッドのノズル面にキャップをかぶせ
る等の待機動作を行って、次の記録動作に備える態勢を
取ることができる。
よる動作の後に、例えば使用者によりカートリッジが交
換され、再度指示手段(例えばマニュアルスイッチ)が
操作されたときには、キャリッジは記録ヘッドから充填
液が吸引される位置に移動するので、その位置にて吸引
動作が行われる。この吸引動作は、カートリッジから記
録ヘッドにインクを導入するいわゆるイニシャルパージ
動作である。その後、キャリッジは待機位置に移動する
ので、例えば記録ヘッドのノズル面にキャップをかぶせ
る等の待機動作を行って、次の記録動作に備える態勢を
取ることができる。
【0025】請求項10の発明では、キャリッジが待機
位置にあるとき、指示手段により吸引手段を駆動する指
示がなされた場合に、第3移動制御手段によって、キャ
リッジを待機位置からカートリッジの交換位置へ移動さ
せる。これによって、例えば使用者によって指示手段
(例えばマニュアルスイッチ)が操作されたときには、
キャリッジは待機位置からカートリッジの交換位置に移
動するので、その位置にてカートリッジの交換を行うこ
とができる。
位置にあるとき、指示手段により吸引手段を駆動する指
示がなされた場合に、第3移動制御手段によって、キャ
リッジを待機位置からカートリッジの交換位置へ移動さ
せる。これによって、例えば使用者によって指示手段
(例えばマニュアルスイッチ)が操作されたときには、
キャリッジは待機位置からカートリッジの交換位置に移
動するので、その位置にてカートリッジの交換を行うこ
とができる。
【0026】請求項11の発明では、カートリッジの装
着状態を検知するセンサを備え、第1移動制御手段は、
センサによりカートリッジが装着されていないことが検
知されたことに基づいて、吸引手段による吸引動作の
後、キャリッジをカートリッジの交換位置へ移動させ、
第2移動制御手段は、センサによりカートリッジが装着
されていることが検知されたことに基づいて、吸引手段
による吸引動作の後、キャリッジを待機位置へ移動させ
る。
着状態を検知するセンサを備え、第1移動制御手段は、
センサによりカートリッジが装着されていないことが検
知されたことに基づいて、吸引手段による吸引動作の
後、キャリッジをカートリッジの交換位置へ移動させ、
第2移動制御手段は、センサによりカートリッジが装着
されていることが検知されたことに基づいて、吸引手段
による吸引動作の後、キャリッジを待機位置へ移動させ
る。
【0027】つまり、本発明では、センサによりカート
リッジが装着されていないことが検知された場合には、
上述した空パージに相当する吸引動作の後に、キャリッ
ジをカートリッジの交換位置へ移動させ、また、センサ
によりカートリッジが装着されていることが検知された
場合には、上述したイニシャルパージに相当する吸引動
作の後に、キャリッジを待機位置へ移動させる。よっ
て、カートリッジの装着の有無の応じて、必要な吸引動
作を行うとともに、必要な位置にカートリッジを移動さ
せることができる。
リッジが装着されていないことが検知された場合には、
上述した空パージに相当する吸引動作の後に、キャリッ
ジをカートリッジの交換位置へ移動させ、また、センサ
によりカートリッジが装着されていることが検知された
場合には、上述したイニシャルパージに相当する吸引動
作の後に、キャリッジを待機位置へ移動させる。よっ
て、カートリッジの装着の有無の応じて、必要な吸引動
作を行うとともに、必要な位置にカートリッジを移動さ
せることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインクジェット記
録装置及びその使用方法の実施の形態(実施例)を、図
面に沿って説明する。 a)まず、本実施例であるインクジェットプリンタの構
成について説明する。図1は、インクジェットプリンタ
1の蓋体2が開放された状態を示す斜視図である。
録装置及びその使用方法の実施の形態(実施例)を、図
面に沿って説明する。 a)まず、本実施例であるインクジェットプリンタの構
成について説明する。図1は、インクジェットプリンタ
1の蓋体2が開放された状態を示す斜視図である。
【0029】図1に示す様に、インクジェットプリンタ
1は、装置ケーシング3の上部開口部4が蓋体2にてヒ
ンジ6、6を介して開閉可能に閉塞され、後部の給紙カ
セット(図示せず)から給紙される記録用紙P(図2参
照)が、下部の排出部7から排出される様になってい
る。
1は、装置ケーシング3の上部開口部4が蓋体2にてヒ
ンジ6、6を介して開閉可能に閉塞され、後部の給紙カ
セット(図示せず)から給紙される記録用紙P(図2参
照)が、下部の排出部7から排出される様になってい
る。
【0030】そして、上記上部開口部4の一部が、後述
する様にインクカートリッジ(以下単にカートリッジと
記す)交換用の開口となっており、図の二点鎖線で示す
キャリッジ8の位置がカートリッジ交換位置である。ま
た、装置ケーシング3の右側部分には、後述する様に、
維持・回復機構RM(図2参照)が配設され、該維持・
回復機構RMに対応する部分が、カバー部材9にて着脱
可能に被覆されている。尚、図の実線で示すキャリッジ
8の位置がキャリッジ8の待機位置である。
する様にインクカートリッジ(以下単にカートリッジと
記す)交換用の開口となっており、図の二点鎖線で示す
キャリッジ8の位置がカートリッジ交換位置である。ま
た、装置ケーシング3の右側部分には、後述する様に、
維持・回復機構RM(図2参照)が配設され、該維持・
回復機構RMに対応する部分が、カバー部材9にて着脱
可能に被覆されている。尚、図の実線で示すキャリッジ
8の位置がキャリッジ8の待機位置である。
【0031】次に、インクジェットプリンタ1の内部構
成について、図2に基づいて説明する。図2に示す様
に、キャリッジ8は、その前部及び後部において、平行
なガイドロッド11及びガイド部材12に、各々スライ
ド可能に支持されるとともに、ベルト13に固着されて
おり、それらはキャリッジ機構CMとして構成されてい
る。そして、駆動側プーリ14がキャリッジ駆動モータ
であるCRモータ16により駆動され、ベルト13の走
行により、キャリッジ8が往復移動される様になってい
る。
成について、図2に基づいて説明する。図2に示す様
に、キャリッジ8は、その前部及び後部において、平行
なガイドロッド11及びガイド部材12に、各々スライ
ド可能に支持されるとともに、ベルト13に固着されて
おり、それらはキャリッジ機構CMとして構成されてい
る。そして、駆動側プーリ14がキャリッジ駆動モータ
であるCRモータ16により駆動され、ベルト13の走
行により、キャリッジ8が往復移動される様になってい
る。
【0032】前記キャリッジ8には、印字等の記録を行
うための記録ヘッド18を有する記録ヘッドユニット1
7が取り付けられている。この記録ヘッドユニット17
は、4色のインク(シアンc、マゼンタm、イエロー
y、ブラックb)を記録媒体である記録用紙P上に、イ
ンク液滴を吐出して記録動作を行うインクジェット式で
あり、その記録側に設けられた記録ヘッド18には、図
3に示す様に、各色のインクを各々噴射するために、4
つの噴射ノズル21y,21m,21c,21b(21
と総称する)を備えている。また、記録ヘッドユニット
17の後部(図3の左側)には、各噴射ノズル21に、
各色のインクを供給する4つのカートリッジ22y,2
2m,22c,22b(22と総称する)が着脱可能に
搭載されている。尚、各噴射ノズル21のノズル面23
には、多数の(例えば64個の)噴射孔24が開口して
いる。
うための記録ヘッド18を有する記録ヘッドユニット1
7が取り付けられている。この記録ヘッドユニット17
は、4色のインク(シアンc、マゼンタm、イエロー
y、ブラックb)を記録媒体である記録用紙P上に、イ
ンク液滴を吐出して記録動作を行うインクジェット式で
あり、その記録側に設けられた記録ヘッド18には、図
3に示す様に、各色のインクを各々噴射するために、4
つの噴射ノズル21y,21m,21c,21b(21
と総称する)を備えている。また、記録ヘッドユニット
17の後部(図3の左側)には、各噴射ノズル21に、
各色のインクを供給する4つのカートリッジ22y,2
2m,22c,22b(22と総称する)が着脱可能に
搭載されている。尚、各噴射ノズル21のノズル面23
には、多数の(例えば64個の)噴射孔24が開口して
いる。
【0033】図2に戻り、前記記録ヘッド18と対向す
る位置には、記録用紙Pを搬送する搬送機構LFが配設
され、搬送機構LFは、LFモータ30(図5参照)の
駆動により回転するプラテンローラ25の回転によっ
て、記録用紙Pを搬送する構成とされている。
る位置には、記録用紙Pを搬送する搬送機構LFが配設
され、搬送機構LFは、LFモータ30(図5参照)の
駆動により回転するプラテンローラ25の回転によっ
て、記録用紙Pを搬送する構成とされている。
【0034】また、前記搬送機構LFの側方には、記録
ヘッド18のインク噴射動作の維持・回復を行う維持・
回復機構RMが設けられている。この維持・回復機構R
Mは、記録ヘッド18の使用中に、インクが乾燥した
り、その内部に気泡が発生したり、噴射ノズル21のノ
ズル面23にインク液滴が付着したりする等の原因で発
生する噴射不良を解消するための吸引手段26と、イン
クジェットプリンタ1の不使用時にノズル面23を覆っ
てインクの乾燥を防止する保存キャップ27と、ノズル
面23を拭うワイパ部材28とを備える。
ヘッド18のインク噴射動作の維持・回復を行う維持・
回復機構RMが設けられている。この維持・回復機構R
Mは、記録ヘッド18の使用中に、インクが乾燥した
り、その内部に気泡が発生したり、噴射ノズル21のノ
ズル面23にインク液滴が付着したりする等の原因で発
生する噴射不良を解消するための吸引手段26と、イン
クジェットプリンタ1の不使用時にノズル面23を覆っ
てインクの乾燥を防止する保存キャップ27と、ノズル
面23を拭うワイパ部材28とを備える。
【0035】前記吸引手段26は、記録ヘッド18のノ
ズル面23に対し、密着・離隔可能な吸引キャップ33
と、該吸引キャップ33が記録ヘッド18に密着してい
るときに、吸引キャップ33を介してインクを吸引する
吸引ポンプ34とを備える。そして、この吸引手段26
は、カム部材36及びカム駆動モータ35(図5参照)
により、吸引キャップ33及びワイパ部材28を記録ヘ
ッド18に向けて進退駆動するとともに、吸引ポンプ3
4を駆動し吸引キャップ33を介して吸引動作を行な
う。
ズル面23に対し、密着・離隔可能な吸引キャップ33
と、該吸引キャップ33が記録ヘッド18に密着してい
るときに、吸引キャップ33を介してインクを吸引する
吸引ポンプ34とを備える。そして、この吸引手段26
は、カム部材36及びカム駆動モータ35(図5参照)
により、吸引キャップ33及びワイパ部材28を記録ヘ
ッド18に向けて進退駆動するとともに、吸引ポンプ3
4を駆動し吸引キャップ33を介して吸引動作を行な
う。
【0036】また、前記吸引手段26は、後に詳述する
様に、最初のカートリッジ22の装着時に、記録ヘッド
18内の保存液を吸引除去したり、カートリッジ22の
交換時に、カートリッジ22内のインクを記録ヘッド1
8内に導入する機能を有する。
様に、最初のカートリッジ22の装着時に、記録ヘッド
18内の保存液を吸引除去したり、カートリッジ22の
交換時に、カートリッジ22内のインクを記録ヘッド1
8内に導入する機能を有する。
【0037】前記保存キャップ27は、キャリッジ8が
保存キャップ27と対向する位置に移動する際に、キャ
リッジ8が基板31のレバー部32に係合することによ
って、図示しないカム部材等の働きにより、記録ヘッド
18に向けて回動してノズル面23を覆って密着する。
尚、記録終了時は、この状態すなわち待機状態で保持さ
れる。
保存キャップ27と対向する位置に移動する際に、キャ
リッジ8が基板31のレバー部32に係合することによ
って、図示しないカム部材等の働きにより、記録ヘッド
18に向けて回動してノズル面23を覆って密着する。
尚、記録終了時は、この状態すなわち待機状態で保持さ
れる。
【0038】そして、前記キャリッジ8は、記録ヘッド
18が搬送機構LF上の記録用紙Pと対向し記録動作が
行われる記録エリアと、維持・回復機構RMの吸引手段
26や保存キャップ27が配設され維持・回復動作が行
われる回復エリアとにわたって移動可能に構成されてい
る。
18が搬送機構LF上の記録用紙Pと対向し記録動作が
行われる記録エリアと、維持・回復機構RMの吸引手段
26や保存キャップ27が配設され維持・回復動作が行
われる回復エリアとにわたって移動可能に構成されてい
る。
【0039】b)ここで、本実施例の要部である記録ヘ
ッドユニット17及びカートリッジ22の接続部分の構
成について、図4に基づいて説明する。図4に示す様
に、記録ヘッド18に設けられた各色の噴射ノズル21
は、圧電素子である材料を削って形成されたアクチュエ
ータであり、アクチュエータの内部に多数の(例えば6
4本の)チャンネル41と呼ばれるインクの通路が形成
されている。従って、所望のチャンネル41に対応した
箇所に電圧を印加することにより、各チャンネル41を
介して前記噴射孔24からインクを噴射することができ
る。
ッドユニット17及びカートリッジ22の接続部分の構
成について、図4に基づいて説明する。図4に示す様
に、記録ヘッド18に設けられた各色の噴射ノズル21
は、圧電素子である材料を削って形成されたアクチュエ
ータであり、アクチュエータの内部に多数の(例えば6
4本の)チャンネル41と呼ばれるインクの通路が形成
されている。従って、所望のチャンネル41に対応した
箇所に電圧を印加することにより、各チャンネル41を
介して前記噴射孔24からインクを噴射することができ
る。
【0040】前記チャンネル41の全ては、インク流入
側(図4の右側)にてマニホールド42に連通してお
り、このマニホールド42のインク流入側には、ゴミ等
を除去するための第2フィルタ43が設けられている。
また、第2フィルタ43の外側の縁部には、カートリッ
ジ22の接続に用いられるゴム製の接続部材44が設け
られている。尚、ここでは、噴射ノズル21及びマニホ
ールド42が、記録ヘッド18を構成する基本構造とな
る。
側(図4の右側)にてマニホールド42に連通してお
り、このマニホールド42のインク流入側には、ゴミ等
を除去するための第2フィルタ43が設けられている。
また、第2フィルタ43の外側の縁部には、カートリッ
ジ22の接続に用いられるゴム製の接続部材44が設け
られている。尚、ここでは、噴射ノズル21及びマニホ
ールド42が、記録ヘッド18を構成する基本構造とな
る。
【0041】一方、カートリッジ22のインク流出側
(図4の左側)には、前記第2フィルタ44と同様な第
1フィルタ46を備えたゴム製のアダプタ47が設けら
れている。よって、カートリッジ22が記録ヘッドユニ
ット17のインク流入側に装着されると、前記接続部材
44とアダプタ47が嵌合して、接続部材44の中央の
連通孔44a及びアダプタ47の中央の連通孔47aが
連通して一体となり、インク供給路48が形成される。
つまり、このインク供給路48は、第1及び第2フィル
タ43,46によって軸方向の両側を挟まれ、接続部材
44及びアダプタ47によってその周方向の側面が形成
された空間となる。
(図4の左側)には、前記第2フィルタ44と同様な第
1フィルタ46を備えたゴム製のアダプタ47が設けら
れている。よって、カートリッジ22が記録ヘッドユニ
ット17のインク流入側に装着されると、前記接続部材
44とアダプタ47が嵌合して、接続部材44の中央の
連通孔44a及びアダプタ47の中央の連通孔47aが
連通して一体となり、インク供給路48が形成される。
つまり、このインク供給路48は、第1及び第2フィル
タ43,46によって軸方向の両側を挟まれ、接続部材
44及びアダプタ47によってその周方向の側面が形成
された空間となる。
【0042】従って、記録ヘッドユニット17にカート
リッジ22を装着した場合には、インクは、カートリッ
ジ22から、第2フィルタ46、インク供給路48、第
1フィルタ43、マニホールド42、チャンネル41を
介して供給されて、ノズル面23より噴射される。
リッジ22を装着した場合には、インクは、カートリッ
ジ22から、第2フィルタ46、インク供給路48、第
1フィルタ43、マニホールド42、チャンネル41を
介して供給されて、ノズル面23より噴射される。
【0043】c)次に、本実施例のインクジェットプリ
ンタ1の電気的構成について、図5に基づいて説明す
る。図5に示す様に、インクジェットプリンタ1の制御
装置(ECU)50は、周知のCPU50a、ROM5
0b、RAM50c、入出力部50dを備えたマイクロ
コンピュータとして構成されている。
ンタ1の電気的構成について、図5に基づいて説明す
る。図5に示す様に、インクジェットプリンタ1の制御
装置(ECU)50は、周知のCPU50a、ROM5
0b、RAM50c、入出力部50dを備えたマイクロ
コンピュータとして構成されている。
【0044】前記入出力部50dには、吸引手段26に
よる吸引動作を指示するパージボタン51等のスイッチ
類、カートリッジ22の装着状態の有無を検出するキャ
リッジ8上に設けられたカートリッジ検出器52、吸引
ポンプ34が原点位置にあることを検知するパージHP
センサ53、記録用紙Pの先端を検知するPEセンサ5
4、キャリッジ8の位置を検知するCR位置センサ56
等が接続されている。
よる吸引動作を指示するパージボタン51等のスイッチ
類、カートリッジ22の装着状態の有無を検出するキャ
リッジ8上に設けられたカートリッジ検出器52、吸引
ポンプ34が原点位置にあることを検知するパージHP
センサ53、記録用紙Pの先端を検知するPEセンサ5
4、キャリッジ8の位置を検知するCR位置センサ56
等が接続されている。
【0045】また、噴射動作を行うアクチュエータであ
る噴射ノズル21、キャリッジ8を移動させるCRモー
タ16、搬送機構LFを駆動するLFモータ30、吸引
手段26を駆動するためのカム部材を駆動するカム駆動
モータ35、現在の操作状態等を表示するインジケータ
類57等が接続されている。
る噴射ノズル21、キャリッジ8を移動させるCRモー
タ16、搬送機構LFを駆動するLFモータ30、吸引
手段26を駆動するためのカム部材を駆動するカム駆動
モータ35、現在の操作状態等を表示するインジケータ
類57等が接続されている。
【0046】d)次に、本実施例のインクジェットプリ
ンタ1の動作について説明する。 i)まず、カートリッジ22を交換する場合の制御処理
について、図6のフローチャートに基づいて説明する。
図6に示す様に、インクジェットプリンタ1の電源が入
っている状態で、パージボタン51が操作された場合に
(S1:Yes)、CR位置センサ56からの信号に基
づいてキャリッジ8が待機位置(ホームポジション)に
いると判断されたときには(S2:Yes)、カートリ
ッジ22の交換の指令であると判断して、CRモータ1
6を駆動して、まず、キャリッジ8をカートリッジ22
の交換位置に移動させる(S4)。そして、この交換位
置にて、使用者によりカートリッジ22が取り外され
る。
ンタ1の動作について説明する。 i)まず、カートリッジ22を交換する場合の制御処理
について、図6のフローチャートに基づいて説明する。
図6に示す様に、インクジェットプリンタ1の電源が入
っている状態で、パージボタン51が操作された場合に
(S1:Yes)、CR位置センサ56からの信号に基
づいてキャリッジ8が待機位置(ホームポジション)に
いると判断されたときには(S2:Yes)、カートリ
ッジ22の交換の指令であると判断して、CRモータ1
6を駆動して、まず、キャリッジ8をカートリッジ22
の交換位置に移動させる(S4)。そして、この交換位
置にて、使用者によりカートリッジ22が取り外され
る。
【0047】次に、再度パージボタン51が操作された
場合に(S1:Yes)、キャリッジ8がホームポジシ
ョンにないと判断されたときには(S2:No)、カー
トリッジ検出器52からの信号に基づいてカートリッジ
22が装着されているかどうかを判定する(S4)。
場合に(S1:Yes)、キャリッジ8がホームポジシ
ョンにないと判断されたときには(S2:No)、カー
トリッジ検出器52からの信号に基づいてカートリッジ
22が装着されているかどうかを判定する(S4)。
【0048】そして、カートリッジ22が装着されてい
ないときには(S4:No)、当該カートリッジ22に
対応する噴射ノズル21のノズル面23を吸引キャップ
33に対向する位置(パージ位置)に移動させる(S
5)。このパージ位置にて、カム駆動モータ35を駆動
することにより、ノズル面23を覆う様にして吸引キャ
ップ33を密着させ、吸引ポンプ34を1サイクル分稼
働させて、1回の吸引動作(空パージ)を行なう。これ
により、噴射ノズル21及びマニホールド42に充填さ
れていたインクが、噴射側から除去される。
ないときには(S4:No)、当該カートリッジ22に
対応する噴射ノズル21のノズル面23を吸引キャップ
33に対向する位置(パージ位置)に移動させる(S
5)。このパージ位置にて、カム駆動モータ35を駆動
することにより、ノズル面23を覆う様にして吸引キャ
ップ33を密着させ、吸引ポンプ34を1サイクル分稼
働させて、1回の吸引動作(空パージ)を行なう。これ
により、噴射ノズル21及びマニホールド42に充填さ
れていたインクが、噴射側から除去される。
【0049】その後、キャリッジ8を再度交換位置に移
動させるので(S3)、この位置にて、使用者により新
しいカートリッジ22が装着される。次に、3回目にパ
ージボタン51が操作された場合に(S1:Yes)、
キャリッジ8がホームポジションにないと判断され(S
2:No)、更にカートリッジ22が装着されていると
判断されたときには(S4:Yes)、キャリッジ8を
上述したパージ位置に移動させる(S7)。
動させるので(S3)、この位置にて、使用者により新
しいカートリッジ22が装着される。次に、3回目にパ
ージボタン51が操作された場合に(S1:Yes)、
キャリッジ8がホームポジションにないと判断され(S
2:No)、更にカートリッジ22が装着されていると
判断されたときには(S4:Yes)、キャリッジ8を
上述したパージ位置に移動させる(S7)。
【0050】このパージ位置にて、カム駆動モータ35
を駆動することにより、吸引ポンプ34を複数サイクル
(例えば3サイクル分)稼働させて、3回の吸引動作
(イニシャルパージ)を行なう(S8)。これにより、
カートリッジ22から噴射ノズル21及びマニホールド
42内にインクが供給される。
を駆動することにより、吸引ポンプ34を複数サイクル
(例えば3サイクル分)稼働させて、3回の吸引動作
(イニシャルパージ)を行なう(S8)。これにより、
カートリッジ22から噴射ノズル21及びマニホールド
42内にインクが供給される。
【0051】その後、キャリッジ8をホームポジション
に移動させて、一旦本処理を終了する(S9)。ここ
で、上述した処理の際の手順やインクの状態等を、図7
及び図8の説明図に基づいて説明する。
に移動させて、一旦本処理を終了する(S9)。ここ
で、上述した処理の際の手順やインクの状態等を、図7
及び図8の説明図に基づいて説明する。
【0052】図7に示す様に、パージボタン51が操作
されると、キャリッジ(CR)8は、カートリッジリ2
2の交換位置に移動するが、この時、図8(a)に示す
様に、カートリッジ22は、記録ヘッドユニット17に
装着されたままであるので、インク供給路48、マニホ
ールド42、及び噴射ノズル21のチャンネル41内に
は、インク(図8では交差した斜線で示す部分)が充填
されたままである。
されると、キャリッジ(CR)8は、カートリッジリ2
2の交換位置に移動するが、この時、図8(a)に示す
様に、カートリッジ22は、記録ヘッドユニット17に
装着されたままであるので、インク供給路48、マニホ
ールド42、及び噴射ノズル21のチャンネル41内に
は、インク(図8では交差した斜線で示す部分)が充填
されたままである。
【0053】そして、カートリッジ8の交換位置にて、
カートリッジ22が取り外されると、図8(b)に示す
様に、インク供給路48の(同図の右側の)大部分が無
くなって開放状態となるので、残りのインク供給路48
内からはインクが除去される。そのため、第2フィルタ
43から噴射側の空間、即ちマニホールド42及び噴射
ノズル21のチャンネル41内にのみ、インクが充填さ
れた状態となる。
カートリッジ22が取り外されると、図8(b)に示す
様に、インク供給路48の(同図の右側の)大部分が無
くなって開放状態となるので、残りのインク供給路48
内からはインクが除去される。そのため、第2フィルタ
43から噴射側の空間、即ちマニホールド42及び噴射
ノズル21のチャンネル41内にのみ、インクが充填さ
れた状態となる。
【0054】次に、再度パージボタン51が操作される
と、キャリッジ8はパージ位置に移動して、その位置に
て空パージが実行される。この空パージが実行される
と、図8(c)に示す様に、マニホールド42及び噴射
ノズル21のチャンネル41内に充填されていたインク
が、噴射側から吸引除去される。その後再びキャリッジ
8はカートリッジ22の交換位置に移動する。
と、キャリッジ8はパージ位置に移動して、その位置に
て空パージが実行される。この空パージが実行される
と、図8(c)に示す様に、マニホールド42及び噴射
ノズル21のチャンネル41内に充填されていたインク
が、噴射側から吸引除去される。その後再びキャリッジ
8はカートリッジ22の交換位置に移動する。
【0055】そして、カートリッジ22の交換位置に
て、新しいカートリッジ22が装着されると、図8
(d)に示す様に、再度完全なインク供給路48が形成
されるが、この段階では、インクは第1フィルタ46の
手前まで存在するだけあり、インク供給路48内には導
入されていない。
て、新しいカートリッジ22が装着されると、図8
(d)に示す様に、再度完全なインク供給路48が形成
されるが、この段階では、インクは第1フィルタ46の
手前まで存在するだけあり、インク供給路48内には導
入されていない。
【0056】次に、三度目のパージボタン51が操作さ
れると、キャリッジ8はパージ位置に移動して、その位
置にてイニシャルパージが実行される。このイニシャル
パージが実行されると、図8(e)に示す様に、インク
は、カートリッジ22内から、第1フィルタ46、イン
ク供給路48、第2フィルタ43、マニホールド42を
介して、噴射ノズル21のチャンネル41内に充填され
る。
れると、キャリッジ8はパージ位置に移動して、その位
置にてイニシャルパージが実行される。このイニシャル
パージが実行されると、図8(e)に示す様に、インク
は、カートリッジ22内から、第1フィルタ46、イン
ク供給路48、第2フィルタ43、マニホールド42を
介して、噴射ノズル21のチャンネル41内に充填され
る。
【0057】その後、キャリッジ8はホームポジション
(HP)移動し、カートリッジ33の交換が完了する。
この様に、本実施例では、カートリッジ22を交換する
際に、使用済みのカートリッジ22を取り外した後に、
空パージをおこなって、マニホールド42や噴射ノズル
21のチャンネル41内のインクを除去している。その
ため、後に新しいカートリッジ22を装着した際にイニ
シャルパージを実行すると、インクは、従来の様に、空
のインク供給路48を介してインクが充填されたマニホ
ール42に向かってインクを導入するのでなく、全ての
インクが除去されて空となった流路に対してインクを導
入することになるので、気泡の発生を抑制できるという
顕著な効果を奏する。特に、第2フィルタ43の様なフ
ィルタを流路に配置する場合には、フィルタにて気泡が
多く発生し易いが、本実施例の様に予め空パージを実行
することにより、気泡の発生を好適に抑制することがで
きる。そのため、噴射不良を防止して、良好な記録を行
なうことができる。
(HP)移動し、カートリッジ33の交換が完了する。
この様に、本実施例では、カートリッジ22を交換する
際に、使用済みのカートリッジ22を取り外した後に、
空パージをおこなって、マニホールド42や噴射ノズル
21のチャンネル41内のインクを除去している。その
ため、後に新しいカートリッジ22を装着した際にイニ
シャルパージを実行すると、インクは、従来の様に、空
のインク供給路48を介してインクが充填されたマニホ
ール42に向かってインクを導入するのでなく、全ての
インクが除去されて空となった流路に対してインクを導
入することになるので、気泡の発生を抑制できるという
顕著な効果を奏する。特に、第2フィルタ43の様なフ
ィルタを流路に配置する場合には、フィルタにて気泡が
多く発生し易いが、本実施例の様に予め空パージを実行
することにより、気泡の発生を好適に抑制することがで
きる。そのため、噴射不良を防止して、良好な記録を行
なうことができる。
【0058】ii)次に、最初にカートリッジ22を装着
する場合の動作について説明する。この場合も、キャリ
ッジ8は当初、保存キャップ27で記録ヘッド18が覆
われた待機位置で(ホームポジション)にあるので、図
6に示す様に、インクジェットプリンタ1の電源が入っ
ている状態で、パージボタン51が操作された場合に
(S1:Yes)、キャリッジ8をカートリッジ交換位
置に移動させる。
する場合の動作について説明する。この場合も、キャリ
ッジ8は当初、保存キャップ27で記録ヘッド18が覆
われた待機位置で(ホームポジション)にあるので、図
6に示す様に、インクジェットプリンタ1の電源が入っ
ている状態で、パージボタン51が操作された場合に
(S1:Yes)、キャリッジ8をカートリッジ交換位
置に移動させる。
【0059】この位置で、使用者によって、接続部材4
4に出荷時に装着されているカバー部材(図示せず)が
取り外される。そして、再びパージボタン51が操作さ
れた場合に(S1:Yes、S2:No、S4:N
o)、キャリッジ8をパージ位置に移動させる(S
6)。
4に出荷時に装着されているカバー部材(図示せず)が
取り外される。そして、再びパージボタン51が操作さ
れた場合に(S1:Yes、S2:No、S4:N
o)、キャリッジ8をパージ位置に移動させる(S
6)。
【0060】このパージ位置にて、上述した空パージを
行なう。これにより、噴射ノズル21及びマニホールド
42に充填されていた保存液が、噴射側から除去され
る。その後、キャリッジ8をカートリッジ22の交換位
置に移動させるので(S3)、この位置にて、使用者に
より新しいカートリッジ22が装着される。
行なう。これにより、噴射ノズル21及びマニホールド
42に充填されていた保存液が、噴射側から除去され
る。その後、キャリッジ8をカートリッジ22の交換位
置に移動させるので(S3)、この位置にて、使用者に
より新しいカートリッジ22が装着される。
【0061】次に、再度パージボタン51が操作された
場合に(S1:Yes)、カートリッジ22が装着され
ていると判断されたときには(S4:Yes)、キャリ
ッジ8を再度パージ位置に移動させる(S7)。このパ
ージ位置にて、上述したイニシャルパージを行なう(S
8)。これにより、カートリッジ22から噴射ノズル2
1及びマニホールド42内にインクが供給される。
場合に(S1:Yes)、カートリッジ22が装着され
ていると判断されたときには(S4:Yes)、キャリ
ッジ8を再度パージ位置に移動させる(S7)。このパ
ージ位置にて、上述したイニシャルパージを行なう(S
8)。これにより、カートリッジ22から噴射ノズル2
1及びマニホールド42内にインクが供給される。
【0062】その後、キャリッジ8をホームポジション
に移動させて、一旦本処理を終了する(S9)。この様
に、本実施例では、最初にカートリッジ22を装着した
場合には、予め空パージを行なって、マニホールド42
や噴射ノズル21から保存液を抜いておくので、その後
に、マニホールド42や噴射ノズル21内にインクを導
入する際には、上述したカートリッジ22の交換の際と
同様に、インクの流路内における気泡の発生を防止でき
る。
に移動させて、一旦本処理を終了する(S9)。この様
に、本実施例では、最初にカートリッジ22を装着した
場合には、予め空パージを行なって、マニホールド42
や噴射ノズル21から保存液を抜いておくので、その後
に、マニホールド42や噴射ノズル21内にインクを導
入する際には、上述したカートリッジ22の交換の際と
同様に、インクの流路内における気泡の発生を防止でき
る。
【0063】つまり、保存液がマニホールド42や噴射
ノズル21に充填されている状態とは、保存液をインク
に置き換えれば、前記図8(b)に示す状態と同じであ
るので、その後の、空パージ及びイニシャルパージによ
り、前記図8(c)〜(e)にて示すのと同様に、気泡
を発生させることなく、好適に記録ヘッド18側にイン
クを導入することができる。
ノズル21に充填されている状態とは、保存液をインク
に置き換えれば、前記図8(b)に示す状態と同じであ
るので、その後の、空パージ及びイニシャルパージによ
り、前記図8(c)〜(e)にて示すのと同様に、気泡
を発生させることなく、好適に記録ヘッド18側にイン
クを導入することができる。
【0064】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、本実施例の要旨を逸脱しない範囲内で各種の
態様で実施できることは勿論である。 (1)例えば、前記実施例では、インクジェットプリン
タについて説明したが、それ以外のファックス等の各種
の記録装置に適用することができる。
ではなく、本実施例の要旨を逸脱しない範囲内で各種の
態様で実施できることは勿論である。 (1)例えば、前記実施例では、インクジェットプリン
タについて説明したが、それ以外のファックス等の各種
の記録装置に適用することができる。
【0065】(2)最初のカートリッジの装着であるか
否かは、ECU50内に記憶されたデータに基づいて判
断してもよい。 (3)空パージにおいて、1回の吸引動作は、記録ヘッ
ド内の充填液を除去するだけの量を吸引するものであれ
ば、吸引ポンプにおいて複数回のピストン等の移動を組
み合わせたものであってもよい。
否かは、ECU50内に記憶されたデータに基づいて判
断してもよい。 (3)空パージにおいて、1回の吸引動作は、記録ヘッ
ド内の充填液を除去するだけの量を吸引するものであれ
ば、吸引ポンプにおいて複数回のピストン等の移動を組
み合わせたものであってもよい。
【0066】(4)本インクジェット記録装置は、デー
タ作成部(いわゆるホストコンピュータ)とそれに接続
された記録部(いわゆるプリンタ)とで構成し、そのデ
ータ作成部のCPUを含む制御手段において、本発明の
制御の全部または一部を実行することもできる。この場
合、データ作成部をそのように作動させるプログラム
は、コンピュータで読取可能な磁気等の記録媒体で提供
することができる。
タ作成部(いわゆるホストコンピュータ)とそれに接続
された記録部(いわゆるプリンタ)とで構成し、そのデ
ータ作成部のCPUを含む制御手段において、本発明の
制御の全部または一部を実行することもできる。この場
合、データ作成部をそのように作動させるプログラム
は、コンピュータで読取可能な磁気等の記録媒体で提供
することができる。
【0067】
【発明の効果】以上、詳述したとおり、請求項1の発明
では、カートリッジの装着前に、予め記録ヘッド内に充
填されている充填液を吸引して除去するので、カートリ
ッジを装着すると、記録ヘッド及びインク供給路内はと
もに、空気が満たされた状態となる。従って、その後、
吸引動作を行って、インクをカートリッジから記録ヘッ
ドに導入すると、記録ヘッド内における気泡の発生が少
なく、よって、噴射不良が防止でき、正常な記録を行う
ことができる。
では、カートリッジの装着前に、予め記録ヘッド内に充
填されている充填液を吸引して除去するので、カートリ
ッジを装着すると、記録ヘッド及びインク供給路内はと
もに、空気が満たされた状態となる。従って、その後、
吸引動作を行って、インクをカートリッジから記録ヘッ
ドに導入すると、記録ヘッド内における気泡の発生が少
なく、よって、噴射不良が防止でき、正常な記録を行う
ことができる。
【0068】請求項2の発明では、新たにカートリッジ
を装着する前に、記録ヘッド内に充填されている保存液
を吸引して除去するので、濡れている記録ヘッド内にイ
ンクが導入されることとなり、記録ヘッド内における気
泡の発生が少なく、噴射不良が防止でき、正常な記録を
行うことができる。
を装着する前に、記録ヘッド内に充填されている保存液
を吸引して除去するので、濡れている記録ヘッド内にイ
ンクが導入されることとなり、記録ヘッド内における気
泡の発生が少なく、噴射不良が防止でき、正常な記録を
行うことができる。
【0069】請求項3の発明では、交換するカートリッ
ジを装着する前に、記録ヘッド内に充填されているイン
クを吸引して除去するので、記録ヘッド内における気泡
の発生が少なく、噴射不良が防止でき、正常な記録を行
うことができる。請求項4の発明では、カートリッジの
装着後に、記録ヘッドの噴射側から吸引を行なって、イ
ンクをカートリッジから記録ヘッド内に充填するので、
記録ヘッド内における気泡の発生が少なく、噴射不良が
防止でき、正常な記録を行うことができる。
ジを装着する前に、記録ヘッド内に充填されているイン
クを吸引して除去するので、記録ヘッド内における気泡
の発生が少なく、噴射不良が防止でき、正常な記録を行
うことができる。請求項4の発明では、カートリッジの
装着後に、記録ヘッドの噴射側から吸引を行なって、イ
ンクをカートリッジから記録ヘッド内に充填するので、
記録ヘッド内における気泡の発生が少なく、噴射不良が
防止でき、正常な記録を行うことができる。
【0070】請求項5の発明では、センサによりカート
リッジ装着前であることが検知されたときには、吸引手
段を駆動して記録ヘッド内の充填液を吸引して除去する
ので、カートリッジの装着前に、インク供給路及び記録
ヘッド内に空気が満たされた状態となり、よって、その
後、記録ヘッドの噴射側から吸引を行なうことにより、
記録ヘッド内にて気泡を発生させることがない。その結
果、噴射不良が防止でき、正常な記録を行うことができ
る。
リッジ装着前であることが検知されたときには、吸引手
段を駆動して記録ヘッド内の充填液を吸引して除去する
ので、カートリッジの装着前に、インク供給路及び記録
ヘッド内に空気が満たされた状態となり、よって、その
後、記録ヘッドの噴射側から吸引を行なうことにより、
記録ヘッド内にて気泡を発生させることがない。その結
果、噴射不良が防止でき、正常な記録を行うことができ
る。
【0071】請求項6の発明では、第1制御手段とし
て、記録ヘッド内の充填液を除去するだけのポンプによ
る少なくとも1回の吸引動作を指示する手段を採用でき
る。請求項7の発明では、センサによりカートリッジ装
着後であることが検知されたときには、インクをカート
リッジから記録ヘッド内に充填する吸引動作を行うの
で、記録ヘッド内にて気泡を発生させることなく、イン
クをカートリッジから記録ヘッド内に充填することがで
きる。その結果、噴射不良が防止でき、正常な記録を行
うことができる。
て、記録ヘッド内の充填液を除去するだけのポンプによ
る少なくとも1回の吸引動作を指示する手段を採用でき
る。請求項7の発明では、センサによりカートリッジ装
着後であることが検知されたときには、インクをカート
リッジから記録ヘッド内に充填する吸引動作を行うの
で、記録ヘッド内にて気泡を発生させることなく、イン
クをカートリッジから記録ヘッド内に充填することがで
きる。その結果、噴射不良が防止でき、正常な記録を行
うことができる。
【0072】請求項8の発明では、例えば使用者によっ
て使用済みのカートリッジが取り外された後に、指示手
段が操作されたときには、キャリッジは記録ヘッドから
充填液が吸引される位置に移動するので、その位置にて
吸引動作が行われ、その後、キャリッジはカートリッジ
の交換位置に移動するので、キャリッジに対して新しい
カートリッジを装着することができる。
て使用済みのカートリッジが取り外された後に、指示手
段が操作されたときには、キャリッジは記録ヘッドから
充填液が吸引される位置に移動するので、その位置にて
吸引動作が行われ、その後、キャリッジはカートリッジ
の交換位置に移動するので、キャリッジに対して新しい
カートリッジを装着することができる。
【0073】請求項9の発明では、第1移動制御手段に
よる動作の後に、例えば使用者によりカートリッジが交
換され、再度指示手段が操作されたときには、キャリッ
ジは記録ヘッドから充填液が吸引される位置に移動する
ので、その位置にて吸引動作が行われ、その後、キャリ
ッジは待機位置に移動するので、次の記録動作に備える
ことができる。
よる動作の後に、例えば使用者によりカートリッジが交
換され、再度指示手段が操作されたときには、キャリッ
ジは記録ヘッドから充填液が吸引される位置に移動する
ので、その位置にて吸引動作が行われ、その後、キャリ
ッジは待機位置に移動するので、次の記録動作に備える
ことができる。
【0074】請求項10の発明では、例えば使用者によ
って指示手段が操作されたときには、キャリッジは待機
位置からカートリッジの交換位置に移動するので、その
位置にてカートリッジの交換を行うことができる。請求
項11の発明では、センサによりカートリッジが装着さ
れていないことが検知された場合には、空パージに相当
する吸引動作の後に、キャリッジをカートリッジの交換
位置へ移動させ、また、センサによりカートリッジが装
着されていることが検知された場合には、イニシャルパ
ージに相当する吸引動作の後に、キャリッジを待機位置
へ移動させる。よって、カートリッジの装着の有無の応
じて、自動的に、必要な吸引動作を行うとともに、必要
な位置にカートリッジを移動させることができるので、
使用者の負担が軽減される。
って指示手段が操作されたときには、キャリッジは待機
位置からカートリッジの交換位置に移動するので、その
位置にてカートリッジの交換を行うことができる。請求
項11の発明では、センサによりカートリッジが装着さ
れていないことが検知された場合には、空パージに相当
する吸引動作の後に、キャリッジをカートリッジの交換
位置へ移動させ、また、センサによりカートリッジが装
着されていることが検知された場合には、イニシャルパ
ージに相当する吸引動作の後に、キャリッジを待機位置
へ移動させる。よって、カートリッジの装着の有無の応
じて、自動的に、必要な吸引動作を行うとともに、必要
な位置にカートリッジを移動させることができるので、
使用者の負担が軽減される。
【図1】 インクジェットプリンタのカバーを外した状
態を示す斜視図である。
態を示す斜視図である。
【図2】 インクジェットプリンタの内部構造を示す説
明図である。
明図である。
【図3】 記録ヘッドユニットを示す斜視図である。
【図4】 記録ヘッドユニットの内部構造を示す説明図
である。
である。
【図5】 インクジェットプリンタの電気的構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図6】 インクカートリッジ交換処理を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図7】 インクカートリッジの交換の手順を示す説明
図である。
図である。
【図8】 インクカートリッジの交換の際のインクの状
態等を示す説明図である。
態等を示す説明図である。
【図9】 従来技術を示す説明図である。
1…インクジェットプリンタ 8…キャリッジ(CR) 17…記録ヘッドユニット 18…記録ヘッド 21…噴射ノズル 22…インクカートリッジ 26…吸引手段 34…吸引ポンプ 42…マニホールド 43…第2フィルタ 46…第1フィルタ 48…インク供給路 CM…キャリッジ機構 LF…搬送機構 RM…維持・回復機構
Claims (11)
- 【請求項1】 記録媒体にインクを噴射して記録を行な
う記録ヘッドを備え、該記録ヘッドを搭載するキャリッ
ジに対して装着されるインクカートリッジから、該記録
ヘッドにインクを供給するインクジェット記録装置の使
用方法において、 前記カートリッジの装着前に、前記記録ヘッド内に充填
されている充填液を吸引して除去することを特徴とする
インクジェット記録装置の使用方法。 - 【請求項2】 前記充填液が保存液であり、 新たにカートリッジを装着する前に、前記記録ヘッド内
に充填されている前記保存液を吸引して除去することを
特徴とする前記請求項1に記載のインクジェット記録装
置の使用方法。 - 【請求項3】 前記充填液が前記インクであり、 交換するカートリッジを装着する前に、前記記録ヘッド
内に充填されている前記インクを吸引して除去すること
を特徴とする前記請求項1に記載のインクジェット記録
装置の使用方法。 - 【請求項4】 前記カートリッジの装着後に、前記記録
ヘッドの噴射側から吸引を行なって、前記インクを前記
カートリッジから前記記録ヘッド内に充填することを特
徴とする前記請求項1〜3のいずれかに記載のインクジ
ェット記録装置の使用方法。 - 【請求項5】 記録媒体にインクを噴射して記録を行な
う記録ヘッドを備え、該記録ヘッドを搭載するキャリッ
ジに対して装着されるインクカートリッジから、該記録
ヘッドにインクを供給するインクジェット記録装置にお
いて、 前記カートリッジの装着状態を検知するセンサと、 前記記録ヘッドの噴射側より該記録ヘッド内の充填液を
吸引する吸引手段と、 該吸引手段の駆動を指示する指示手段と、 該指示手段により前記吸引手段を駆動する指示がなされ
た場合に、前記センサにより前記カートリッジ装着前で
あることが検知されたときには、前記吸引手段を駆動し
て前記記録ヘッド内の充填液を吸引して除去する第1制
御手段と、 を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項6】 前記第1制御手段は、前記記録ヘッド内
の充填液を除去するだけのポンプによる少なくとも1回
の吸引動作を指示する手段であることを特徴とする前記
請求項5に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項7】 前記指示手段により前記吸引手段を駆動
する指示がなされた場合に、前記センサにより前記カー
トリッジ装着後であることが検知されたときには、前記
吸引手段により前記インクを前記カートリッジから前記
記録ヘッド内に充填する第2制御手段を備えたことをこ
とを特徴とする前記請求項5又は6に記載のインクジェ
ット記録装置。 - 【請求項8】 記録媒体に沿って移動するキャリッジ
と、該キャリッジに搭載され、前記記録媒体にインクを
噴射して記録を行なう記録ヘッドと、前記キャリッジに
対して搭載され、前記記録ヘッドにインクを供給するイ
ンクカートリッジとを備えるインクジェット記録装置に
おいて、 前記記録ヘッドの噴射側より該記録ヘッド内の充填液を
吸引する吸引手段と、 該吸引手段の駆動を指示する指示手段と、 該指示手段により前記吸引手段を駆動する指示がなされ
た場合に、前記キャリッジを前記カートリッジの交換位
置から、前記吸引手段により前記記録ヘッドから充填液
を吸引する位置へ移動した後に、再び前記カートリッジ
の交換位置へ移動させる第1移動制御手段と、 を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項9】 前記第1移動制御手段による制御がなさ
れた後、前記指示手段により前記吸引手段を駆動する指
示がなされた場合に、前記キャリッジを前記カートリッ
ジの交換位置から、前記吸引手段により前記記録ヘッド
から充填液を吸引する位置へ移動させた後、前記キャリ
ッジを待機位置に移動させる第2移動制御手段を備えた
ことを特徴とする前記請求項8に記載のインクジェット
記録装置。 - 【請求項10】 前記キャリッジが待機位置にあると
き、前記指示手段により前記吸引手段を駆動する指示が
なされた場合に、前記キャリッジを該待機位置から前記
カートリッジの交換位置へ移動させる第3移動制御手段
を備えたことを特徴とする前記請求項9に記載のインク
ジェット記録装置。 - 【請求項11】 更に、前記カートリッジの装着状態を
検知するセンサを備え、前記第1移動制御手段は、該セ
ンサにより前記カートリッジが装着されていないことが
検知されたことに基づいて、前記吸引手段による吸引動
作の後、前記キャリッジを前記カートリッジの交換位置
へ移動させ、前記第2移動制御手段は、前記センサによ
り前記カートリッジが装着されていることが検知された
ことに基づいて、前記吸引手段による吸引動作の後、前
記キャリッジを前記待機位置へ移動させることを特徴と
する前記請求項9に記載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8102397A JPH10272785A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | インクジェット記録装置及びその使用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8102397A JPH10272785A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | インクジェット記録装置及びその使用方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004101816A Division JP3741135B2 (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | インクジェット記録装置におけるインク導入方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10272785A true JPH10272785A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=13734892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8102397A Pending JPH10272785A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | インクジェット記録装置及びその使用方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10272785A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7637579B2 (en) | 2006-03-31 | 2009-12-29 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Ink-jet printer, and method for attaching ink cartridge |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP8102397A patent/JPH10272785A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7637579B2 (en) | 2006-03-31 | 2009-12-29 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Ink-jet printer, and method for attaching ink cartridge |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040203 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040331 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20070119 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |