JPH10272531A - ワイヤーリンク、それを用いたワイヤーベルト及びその製造方法 - Google Patents
ワイヤーリンク、それを用いたワイヤーベルト及びその製造方法Info
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- JPH10272531A JPH10272531A JP10038898A JP3889898A JPH10272531A JP H10272531 A JPH10272531 A JP H10272531A JP 10038898 A JP10038898 A JP 10038898A JP 3889898 A JP3889898 A JP 3889898A JP H10272531 A JPH10272531 A JP H10272531A
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- Woven Fabrics (AREA)
- Wire Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ベルト強度の高くなったワイヤーベルト及びそ
の製法を提供する。 【解決手段】ワイヤーベルト２０は、交互に形成された
広い連結部３０と狭い連結部３２とを有する、複数のワ
イヤーリンク２２を連結して構成される。上記広い連結
部３０の幅は、ワイヤーリンク２２の降伏強さを超えて
ワイヤーリンク２２を曲げることなく、ワイヤーリンク
２２を隣り合うワイヤーリンク２２と連結させることを
可能とする、最小の幅にほぼ等しい。狭い連結部３２の
幅は広い連結部３０の幅よりも小さく、ワイヤーベルト
２０を運ぶためスプロケット３６を受けるような寸法に
なっている。ワイヤーリンク２２は波状の形を有し、隣
り合うワイヤーリンク２２と連結する第一及び第二ルー
プ２５，２７を含む。ワイヤーベルト２０はさらに、隣
り合うワイヤーリンク２２における狭い連結部３２及び
／又は広い連結部３０を連結する、一つ以上の継合具４
０を含む。
の製法を提供する。 【解決手段】ワイヤーベルト２０は、交互に形成された
広い連結部３０と狭い連結部３２とを有する、複数のワ
イヤーリンク２２を連結して構成される。上記広い連結
部３０の幅は、ワイヤーリンク２２の降伏強さを超えて
ワイヤーリンク２２を曲げることなく、ワイヤーリンク
２２を隣り合うワイヤーリンク２２と連結させることを
可能とする、最小の幅にほぼ等しい。狭い連結部３２の
幅は広い連結部３０の幅よりも小さく、ワイヤーベルト
２０を運ぶためスプロケット３６を受けるような寸法に
なっている。ワイヤーリンク２２は波状の形を有し、隣
り合うワイヤーリンク２２と連結する第一及び第二ルー
プ２５，２７を含む。ワイヤーベルト２０はさらに、隣
り合うワイヤーリンク２２における狭い連結部３２及び
／又は広い連結部３０を連結する、一つ以上の継合具４
０を含む。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はワイヤーリンク及び
それを用いたワイヤーベルトに関し、特に、様々な間隔
のメッシュを形成するワイヤーリンクを有するワイヤー
ベルトに関する。また、本発明は、そのようなワイヤー
ベルトの製法に関する。
それを用いたワイヤーベルトに関し、特に、様々な間隔
のメッシュを形成するワイヤーリンクを有するワイヤー
ベルトに関する。また、本発明は、そのようなワイヤー
ベルトの製法に関する。
【０００２】
【従来の技術】ワイヤーベルトは冷却、乾燥、塗装、調
理及び他の多くの用途において、物品を運搬するため一
般的に用いられる。一例として、食品を調理または加工
する間、その食品を運ぶためにワイヤーベルトは使われ
る。ワイヤーベルトは通気性のよいメッシュ構造を有
し、可撓性が高く、衛生的な構造で、取り付けやメンテ
ナンスが簡単であり、さらに運搬に適しているため、食
品の加工等には有用である。しかし製品の需要が増すに
つれて運ばれる物品の数は増え、ワイヤーベルトはより
重い荷物を支えなくてはならず、しかもより早く運搬さ
れなければならなくなり、ワイヤーベルトへの負担は増
す。既存のワイヤーベルトでは増加する製品への要求に
応じることが不可能となってきている。
理及び他の多くの用途において、物品を運搬するため一
般的に用いられる。一例として、食品を調理または加工
する間、その食品を運ぶためにワイヤーベルトは使われ
る。ワイヤーベルトは通気性のよいメッシュ構造を有
し、可撓性が高く、衛生的な構造で、取り付けやメンテ
ナンスが簡単であり、さらに運搬に適しているため、食
品の加工等には有用である。しかし製品の需要が増すに
つれて運ばれる物品の数は増え、ワイヤーベルトはより
重い荷物を支えなくてはならず、しかもより早く運搬さ
れなければならなくなり、ワイヤーベルトへの負担は増
す。既存のワイヤーベルトでは増加する製品への要求に
応じることが不可能となってきている。
【０００３】図１における既存のワイヤーベルト１０
は、オープンメッシュを形成し、これは上記の用途に適
した可撓性のあるベルトを備えるワイヤーリンク１２を
組み合わせて構成されている。既存のワイヤーベルト１
０のワイヤーリンク１２は、隣り合ったワイヤーリンク
１２の連結部１４と組み合わされる、あるいは結合され
る連結部１４を含む。上記連結部１４が組み合わされる
ことにより、ワイヤーベルト１０において相当数の継ぎ
目１６とオープンスペース１８とが形成される。オープ
ンスペース１８は“ピッチ”（Ｐ）として周知のワイヤ
ーリンク１２間の距離と、連結部１４の“スペース幅”
（Ａ）とにより規定される。ワイヤーベルト１０の“メ
ッシュ”は、ピッチＰとワイヤーの直径との組み合わせ
として規定される。
は、オープンメッシュを形成し、これは上記の用途に適
した可撓性のあるベルトを備えるワイヤーリンク１２を
組み合わせて構成されている。既存のワイヤーベルト１
０のワイヤーリンク１２は、隣り合ったワイヤーリンク
１２の連結部１４と組み合わされる、あるいは結合され
る連結部１４を含む。上記連結部１４が組み合わされる
ことにより、ワイヤーベルト１０において相当数の継ぎ
目１６とオープンスペース１８とが形成される。オープ
ンスペース１８は“ピッチ”（Ｐ）として周知のワイヤ
ーリンク１２間の距離と、連結部１４の“スペース幅”
（Ａ）とにより規定される。ワイヤーベルト１０の“メ
ッシュ”は、ピッチＰとワイヤーの直径との組み合わせ
として規定される。
【０００４】ワイヤーベルトのベルト強度は主に、牽引
を行うワイヤーの断面積の合計、すなわち継ぎ目１６の
数によって決まる。既存のワイヤーベルトの強度を高め
る方法としては、より直径の大きなワイヤーを使用する
こと、より強度の高いワイヤー（例えばより張力の大き
な、あるいはより強い材料）を使用すること、及び／あ
るいは牽引を行う継ぎ目１６の数を増やす方法がある。
を行うワイヤーの断面積の合計、すなわち継ぎ目１６の
数によって決まる。既存のワイヤーベルトの強度を高め
る方法としては、より直径の大きなワイヤーを使用する
こと、より強度の高いワイヤー（例えばより張力の大き
な、あるいはより強い材料）を使用すること、及び／あ
るいは牽引を行う継ぎ目１６の数を増やす方法がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、既存の
ワイヤーベルトにおいて“スペース幅”（Ａ）及び“メ
ッシュ”（ピッチ（Ｐ）及びワイヤーの直径）には制限
があるため、ベルト強度を増すこれらの方法は現実的で
はない。
ワイヤーベルトにおいて“スペース幅”（Ａ）及び“メ
ッシュ”（ピッチ（Ｐ）及びワイヤーの直径）には制限
があるため、ベルト強度を増すこれらの方法は現実的で
はない。
【０００６】また、ワイヤーベルト１０を形成するため
にワイヤーリンク１２は組み合わされなければならな
い。例えば、隣り合ったそれぞれのワイヤーリンク１２
を編むことによってである。ワイヤーリンク１２の直径
を増すことは、ワイヤーリンク１２の可撓性を低くし、
ワイヤーの組み合わせを難しくし、結果的に曲がらない
及び／あるいはゆがんだワイヤーベルトを形成すること
になる。ワイヤーの材料の強度を増すことは、ワイヤー
リンク１２の脆さを増すことになり、ワイヤーリンク１
２が形成される際にクラックが生じ易くなる。
にワイヤーリンク１２は組み合わされなければならな
い。例えば、隣り合ったそれぞれのワイヤーリンク１２
を編むことによってである。ワイヤーリンク１２の直径
を増すことは、ワイヤーリンク１２の可撓性を低くし、
ワイヤーの組み合わせを難しくし、結果的に曲がらない
及び／あるいはゆがんだワイヤーベルトを形成すること
になる。ワイヤーの材料の強度を増すことは、ワイヤー
リンク１２の脆さを増すことになり、ワイヤーリンク１
２が形成される際にクラックが生じ易くなる。
【０００７】ある幅を有するワイヤーベルト１０におい
て継ぎ目の数を増やすことは、連結部１４の“スペース
幅”（Ａ）を減らすことにつながる。しかし、ワイヤー
リンク１２の組み合わせを許容する最小幅以下に“スペ
ース幅”（Ａ）を減らせば、ワイヤーの降伏強さを超え
る半径までワイヤーが曲げられることになる。継ぎ目の
数を増やすためにただ連結部１４の“スペース幅”
（Ａ）を減らすだけで、ワイヤーリンクにおける恒久的
な歪みと、ワイヤーベルトの歪みとを引き起こしてしま
うことになる。
て継ぎ目の数を増やすことは、連結部１４の“スペース
幅”（Ａ）を減らすことにつながる。しかし、ワイヤー
リンク１２の組み合わせを許容する最小幅以下に“スペ
ース幅”（Ａ）を減らせば、ワイヤーの降伏強さを超え
る半径までワイヤーが曲げられることになる。継ぎ目の
数を増やすためにただ連結部１４の“スペース幅”
（Ａ）を減らすだけで、ワイヤーリンクにおける恒久的
な歪みと、ワイヤーベルトの歪みとを引き起こしてしま
うことになる。
【０００８】従って、本発明の目的は、ワイヤーベルト
のメッシュを通して物品が落ちることのないベルト強度
の高くなったワイヤーベルト及びそれに用いられるワイ
ヤーリンクを提供することである。また、本発明の目的
は、ワイヤーリンクの直径あるいは材料を増やすことな
く、かつ変形したワイヤーリンクや歪んで可撓性を失っ
たワイヤーベルトを生じさせることなく、継ぎ目の数を
増やすことにより強度が高められたワイヤーベルトを製
造する方法を提供することである。
のメッシュを通して物品が落ちることのないベルト強度
の高くなったワイヤーベルト及びそれに用いられるワイ
ヤーリンクを提供することである。また、本発明の目的
は、ワイヤーリンクの直径あるいは材料を増やすことな
く、かつ変形したワイヤーリンクや歪んで可撓性を失っ
たワイヤーベルトを生じさせることなく、継ぎ目の数を
増やすことにより強度が高められたワイヤーベルトを製
造する方法を提供することである。
【０００９】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明の
ワイヤーベルトは複数のワイヤーリンクを含み、その各
々が少なくとも一つの隣り合ったワイヤーリンクと連結
されている。各ワイヤーリンクは、第一端、第二端、及
び第一端と第二端の間にある複数の連結部を含む。その
複数の連結部は、ワイヤーベルトにおける複数の継ぎ目
を形成する隣り合ったワイヤーリンクの、それぞれの連
結部に接続される。
ワイヤーベルトは複数のワイヤーリンクを含み、その各
々が少なくとも一つの隣り合ったワイヤーリンクと連結
されている。各ワイヤーリンクは、第一端、第二端、及
び第一端と第二端の間にある複数の連結部を含む。その
複数の連結部は、ワイヤーベルトにおける複数の継ぎ目
を形成する隣り合ったワイヤーリンクの、それぞれの連
結部に接続される。
【００１０】複数の連結部の少なくとも一部分は、交互
に形成された狭い連結部と広い連結部とを含む。広い連
結部は、狭い連結部の幅よりも大きな幅を有する。狭い
連結部と広い連結部は、狭いスペースと広いスペースと
を形成する隣り合ったワイヤーリンクにおいて、それぞ
れ狭い連結部と広い連結部とに接続される。広い連結部
と狭い連結部とが交互になっていることは、継ぎ目の数
を増やすことによりワイヤーベルトの可撓性や形状を維
持しながらベルト強度を高めることを可能にする。
に形成された狭い連結部と広い連結部とを含む。広い連
結部は、狭い連結部の幅よりも大きな幅を有する。狭い
連結部と広い連結部は、狭いスペースと広いスペースと
を形成する隣り合ったワイヤーリンクにおいて、それぞ
れ狭い連結部と広い連結部とに接続される。広い連結部
と狭い連結部とが交互になっていることは、継ぎ目の数
を増やすことによりワイヤーベルトの可撓性や形状を維
持しながらベルト強度を高めることを可能にする。
【００１１】また、本発明において、狭い連結部と広い
連結部とは、ワイヤーベルトの第一端近傍から第二端近
傍へと交互になった狭い継ぎ目と広い継ぎ目を形成しな
がら、複数のワイヤーリンクの第一端から第二端まで交
互になっている。連結部の一例は、実質的に四角い波状
の形を有している。
連結部とは、ワイヤーベルトの第一端近傍から第二端近
傍へと交互になった狭い継ぎ目と広い継ぎ目を形成しな
がら、複数のワイヤーリンクの第一端から第二端まで交
互になっている。連結部の一例は、実質的に四角い波状
の形を有している。
【００１２】各ワイヤーリンクは奇数の連結部を含むこ
とが好ましく、広い連結部の数は狭い連結部の数から一
を引いたものに相当する。広い連結部の幅は、ワイヤー
リンクの直径と連結部のピッチとに基づいて計算された
最小の幅に、およそ等しくなるのが好ましく、広い連結
部を隣り合うワイヤーリンクの各広い連結部と係合させ
る。狭い連結部の幅は、ワイヤーベルトの駆動のため
に、スプロケットを受けるような寸法にすることが望ま
しい。
とが好ましく、広い連結部の数は狭い連結部の数から一
を引いたものに相当する。広い連結部の幅は、ワイヤー
リンクの直径と連結部のピッチとに基づいて計算された
最小の幅に、およそ等しくなるのが好ましく、広い連結
部を隣り合うワイヤーリンクの各広い連結部と係合させ
る。狭い連結部の幅は、ワイヤーベルトの駆動のため
に、スプロケットを受けるような寸法にすることが望ま
しい。
【００１３】各複数のワイヤーリンクは、ワイヤーリン
クの第一及び第二端の各々で、後述する第一ループと第
二ループを含むことが望ましい。第一ループと第二ルー
プは、ワイヤーベルトにおいて隣り合うワイヤーリンク
に接続される。さらに、本発明では、ワイヤーベルトは
さらに、ワイヤーリンクの二つの間を接続する少なくと
も一つの継合具を含むことが望ましい。この継合具は、
複数のワイヤーリンク群の二つにおいて、狭い連結部あ
るいは広い連結部のそれぞれの間を接続する。
クの第一及び第二端の各々で、後述する第一ループと第
二ループを含むことが望ましい。第一ループと第二ルー
プは、ワイヤーベルトにおいて隣り合うワイヤーリンク
に接続される。さらに、本発明では、ワイヤーベルトは
さらに、ワイヤーリンクの二つの間を接続する少なくと
も一つの継合具を含むことが望ましい。この継合具は、
複数のワイヤーリンク群の二つにおいて、狭い連結部あ
るいは広い連結部のそれぞれの間を接続する。
【００１４】ワイヤーベルトを製造する方法には、ワイ
ヤーリンクの各々の部分に沿って交互になった広い連結
部と狭い連結部との複数を形成するステップ、及び、隣
り合うワイヤーリンクにおいて交互になった広い連結部
と狭い連結部をそれぞれ交互になった広い連結部と狭い
連結部とに接続するステップとがある。さらに望ましく
は、ベルトの幅（Ｘ）、各ワイヤーリンクの端部の幅
（Ｄ）、狭い連結部の幅（Ｃ）、ワイヤーリンクの直
径、及びワイヤーリンクのピッチを選択するステップを
設け、ワイヤーリンクの直径とワイヤーベルトのピッチ
とに基づいて広い連結部の最小の幅（ＭＷ）、及び狭い
連結部の数を決定する。狭い連結部の数（ＣＳ）は、下
記（式１）によって決められる。
ヤーリンクの各々の部分に沿って交互になった広い連結
部と狭い連結部との複数を形成するステップ、及び、隣
り合うワイヤーリンクにおいて交互になった広い連結部
と狭い連結部をそれぞれ交互になった広い連結部と狭い
連結部とに接続するステップとがある。さらに望ましく
は、ベルトの幅（Ｘ）、各ワイヤーリンクの端部の幅
（Ｄ）、狭い連結部の幅（Ｃ）、ワイヤーリンクの直
径、及びワイヤーリンクのピッチを選択するステップを
設け、ワイヤーリンクの直径とワイヤーベルトのピッチ
とに基づいて広い連結部の最小の幅（ＭＷ）、及び狭い
連結部の数を決定する。狭い連結部の数（ＣＳ）は、下
記（式１）によって決められる。
【００１５】 ＣＳ＝（Ｘ−２Ｄ＋ＭＷ）／（ＭＷ＋Ｃ）……（式１）
【００１６】
【発明の実施の形態】本発明による図２のワイヤーベル
ト２０は、複数のワイヤーリンク２２（図４参照）を含
む。当該ワイヤーリンク２２の各々は、少なくとも一つ
の隣り合うワイヤーリンク２２に接続され、ワイヤーベ
ルト２０を形成している。一例によれば、複数のワイヤ
ーリンク２２は、エンドレスのコンベヤベルトを形成す
るために組み合わされ、あるいは接続される。ワイヤー
ベルト２０は可撓性があり、メッシュを有し、冷却、乾
燥、塗装、調理及び他の用途において、食品のような物
品を運ぶために用いられる。
ト２０は、複数のワイヤーリンク２２（図４参照）を含
む。当該ワイヤーリンク２２の各々は、少なくとも一つ
の隣り合うワイヤーリンク２２に接続され、ワイヤーベ
ルト２０を形成している。一例によれば、複数のワイヤ
ーリンク２２は、エンドレスのコンベヤベルトを形成す
るために組み合わされ、あるいは接続される。ワイヤー
ベルト２０は可撓性があり、メッシュを有し、冷却、乾
燥、塗装、調理及び他の用途において、食品のような物
品を運ぶために用いられる。
【００１７】各ワイヤーリンク２２は、望ましくは、修
正された四角の正弦波形のような波状の形を有し、ステ
ンレス鋼あるいは他の適切な金属または非金属の材料に
より形成される。各ワイヤーリンク２２は、ワイヤーベ
ルト２０の縁を形成する第一及び第二端２４、２６を含
む。各ワイヤーリンク２２の第一及び第二端２４、２６
は、ワイヤーベルト２０における隣り合うワイヤーリン
ク２２と接続する第一及び第二ループ２５、２７を含む
ことが望ましい。例えば米国特許番号５，４０４，９９
８に開示されているように、第一及び第二ループ２５、
２７が、ワイヤーベルト２０の破損を防ぐ閉じた縁を形
成することができる。
正された四角の正弦波形のような波状の形を有し、ステ
ンレス鋼あるいは他の適切な金属または非金属の材料に
より形成される。各ワイヤーリンク２２は、ワイヤーベ
ルト２０の縁を形成する第一及び第二端２４、２６を含
む。各ワイヤーリンク２２の第一及び第二端２４、２６
は、ワイヤーベルト２０における隣り合うワイヤーリン
ク２２と接続する第一及び第二ループ２５、２７を含む
ことが望ましい。例えば米国特許番号５，４０４，９９
８に開示されているように、第一及び第二ループ２５、
２７が、ワイヤーベルト２０の破損を防ぐ閉じた縁を形
成することができる。
【００１８】各ワイヤーリンク２２は、起伏を形成す
る、交互の広い連結部３０と狭い連結部３２とを含む。
複数の継ぎ目３４を形成しかつワイヤーベルト２０のメ
ッシュを規定する、交互の広い連結部３０と狭い連結部
３２とは、隣り合うワイヤーリンク２２の広い連結部３
０と狭い連結部３２とに接続される。広い連結部３０
は、狭い連結部３２の幅（Ｃ）よりも大きな幅（Ｂ）を
有する。上記のように交互になった広い連結部３０及び
狭い連結部３２を備えることにより、ワイヤーベルト２
０の幅を横切る継ぎ目３４の数は、同じ幅（Ａ）の連結
部１４を有する既存のワイヤーベルト１０（図１を参
照）に比べて増加し、これによりワイヤーリンク２２の
直径あるいは材料を変えることなくベルト強度が高めら
れる。
る、交互の広い連結部３０と狭い連結部３２とを含む。
複数の継ぎ目３４を形成しかつワイヤーベルト２０のメ
ッシュを規定する、交互の広い連結部３０と狭い連結部
３２とは、隣り合うワイヤーリンク２２の広い連結部３
０と狭い連結部３２とに接続される。広い連結部３０
は、狭い連結部３２の幅（Ｃ）よりも大きな幅（Ｂ）を
有する。上記のように交互になった広い連結部３０及び
狭い連結部３２を備えることにより、ワイヤーベルト２
０の幅を横切る継ぎ目３４の数は、同じ幅（Ａ）の連結
部１４を有する既存のワイヤーベルト１０（図１を参
照）に比べて増加し、これによりワイヤーリンク２２の
直径あるいは材料を変えることなくベルト強度が高めら
れる。
【００１９】広い連結部３０の幅（Ｂ）は、ワイヤーリ
ンク２２を編んで接続することのできる最小の幅と、ほ
ぼ等しくなることが望ましい。この最小の幅（ＭＷ）
は、後で詳しく記述するが、ワイヤーリンク２２の直
径、及びワイヤーリンク２２間のピッチ（Ｐ）または間
隔に基づいて決められる。狭い連結部３２の幅（Ｃ）
は、隣り合うワイヤーリンク２２が接続される、あるい
は編み込まれるためのワイヤーリンク２２の機能には影
響を及ぼさずに、最小の幅（ＭＷ）より小さくすること
が可能である。
ンク２２を編んで接続することのできる最小の幅と、ほ
ぼ等しくなることが望ましい。この最小の幅（ＭＷ）
は、後で詳しく記述するが、ワイヤーリンク２２の直
径、及びワイヤーリンク２２間のピッチ（Ｐ）または間
隔に基づいて決められる。狭い連結部３２の幅（Ｃ）
は、隣り合うワイヤーリンク２２が接続される、あるい
は編み込まれるためのワイヤーリンク２２の機能には影
響を及ぼさずに、最小の幅（ＭＷ）より小さくすること
が可能である。
【００２０】狭い連結部３２の幅（Ｃ）は、ワイヤーベ
ルト２０を駆動するためにスプロケット３６を受けるよ
う選択された、予め定める幅になることが望ましい。シ
ャフト３７付近に配された一つ以上のスプロケット３６
は、ワイヤーベルト２０を矢印３８によって示された方
向に運ぶため、ワイヤーベルト２０の狭い連結部３２と
係合する。狭い連結部３２の強度が大きくなったこと
で、ワイヤーベルト２０はスプロケット３６によって駆
動される際にかかる曲げモーメントの影響が小さくな
り、ワイヤーの撓みによる周期的な負荷は軽減されるこ
とになる。
ルト２０を駆動するためにスプロケット３６を受けるよ
う選択された、予め定める幅になることが望ましい。シ
ャフト３７付近に配された一つ以上のスプロケット３６
は、ワイヤーベルト２０を矢印３８によって示された方
向に運ぶため、ワイヤーベルト２０の狭い連結部３２と
係合する。狭い連結部３２の強度が大きくなったこと
で、ワイヤーベルト２０はスプロケット３６によって駆
動される際にかかる曲げモーメントの影響が小さくな
り、ワイヤーの撓みによる周期的な負荷は軽減されるこ
とになる。
【００２１】ワイヤーリンク２２の第一及び第二端２
４、２６付近にあるスプロケット３６によってワイヤー
ベルト２０を駆動するために、ワイヤーリンク２２の第
一及び第二端２４、２６近傍に狭い連結部３２ａ、３２
ｂを配設することが望ましく、これにより幅を横切る継
ぎ目の数は最大になる。
４、２６付近にあるスプロケット３６によってワイヤー
ベルト２０を駆動するために、ワイヤーリンク２２の第
一及び第二端２４、２６近傍に狭い連結部３２ａ、３２
ｂを配設することが望ましく、これにより幅を横切る継
ぎ目の数は最大になる。
【００２２】なお本発明は、第一及び第二端２４、２６
近傍に広い連結部３０ａ、３０ｂを配設したワイヤーベ
ルト２０ａ（図３）を採用してもよい。実施例では、各
々が実質的に同じ幅（Ｂ）を有する広い連結部３０と、
各々が実質的に同じスペース幅（Ｃ）を有する狭い連結
部３２とがある。なお本発明は、一様ではない幅の広い
連結部３０及び一様ではない幅の狭い連結部３２を採用
してもよい。
近傍に広い連結部３０ａ、３０ｂを配設したワイヤーベ
ルト２０ａ（図３）を採用してもよい。実施例では、各
々が実質的に同じ幅（Ｂ）を有する広い連結部３０と、
各々が実質的に同じスペース幅（Ｃ）を有する狭い連結
部３２とがある。なお本発明は、一様ではない幅の広い
連結部３０及び一様ではない幅の狭い連結部３２を採用
してもよい。
【００２３】好ましい実施例では、第一端２４から第二
端２６まで各ワイヤーリンク２２の幅全体に沿って交互
に形成されている広い連結部３０及び狭い連結部３２を
含み、広い連結部３０の数を狭い連結部の数から一引い
たものにすると共に、連結部の数を奇数にしている。
端２６まで各ワイヤーリンク２２の幅全体に沿って交互
に形成されている広い連結部３０及び狭い連結部３２を
含み、広い連結部３０の数を狭い連結部の数から一引い
たものにすると共に、連結部の数を奇数にしている。
【００２４】なお本発明は、広い連結部３０及び狭い連
結部３２を、ワイヤーリンク２２のそれぞれの一部分の
みに沿って交互に形成し、残りの部分については同じ幅
の連結部を用いて形成してもよい。広い連結部３０と狭
い連結部３２とが交互になったワイヤーリンク２２を有
するワイヤーベルト２０は、例えばエンドレスのワイヤ
ーベルトコンベアを形成するために接続される。さらに
ワイヤーベルト２０の一実施例は、ワイヤーベルト２０
を接続するために、ワイヤーベルト２０における二つの
ワイヤーリンク２２ａ、２２ｂ間を接続する、一つ以上
の継合具４０を含む。
結部３２を、ワイヤーリンク２２のそれぞれの一部分の
みに沿って交互に形成し、残りの部分については同じ幅
の連結部を用いて形成してもよい。広い連結部３０と狭
い連結部３２とが交互になったワイヤーリンク２２を有
するワイヤーベルト２０は、例えばエンドレスのワイヤ
ーベルトコンベアを形成するために接続される。さらに
ワイヤーベルト２０の一実施例は、ワイヤーベルト２０
を接続するために、ワイヤーベルト２０における二つの
ワイヤーリンク２２ａ、２２ｂ間を接続する、一つ以上
の継合具４０を含む。
【００２５】継合具４０の一タイプは、隣り合うワイヤ
ーリンク２２ａ、２２ｂにおいて狭い連結部３２同士を
接続するあるいは連結する、少なくとも一つの継合部分
を含む。本発明はまた、広い連結部３０同士を連結する
継合具４０、あるいは広い連結部３０同士及び狭い連結
部３２同士の両方を連結する継合具４０ａ（図３）を採
用してもよい。
ーリンク２２ａ、２２ｂにおいて狭い連結部３２同士を
接続するあるいは連結する、少なくとも一つの継合部分
を含む。本発明はまた、広い連結部３０同士を連結する
継合具４０、あるいは広い連結部３０同士及び狭い連結
部３２同士の両方を連結する継合具４０ａ（図３）を採
用してもよい。
【００２６】ワイヤーベルトを製造するために、図４の
各ワイヤーリンク２２の寸法、広い連結部３０及び狭い
連結部３２の数が決められる。広い連結部３０の各々は
幅（Ｂ）を有し、狭い連結部３２の各々は幅（Ｃ）を有
し、各々のエンドループ２５、２７は（Ｄ）の寸法とな
る。
各ワイヤーリンク２２の寸法、広い連結部３０及び狭い
連結部３２の数が決められる。広い連結部３０の各々は
幅（Ｂ）を有し、狭い連結部３２の各々は幅（Ｃ）を有
し、各々のエンドループ２５、２７は（Ｄ）の寸法とな
る。
【００２７】まず、ベルトの全体の幅（Ｘ）とベルトの
メッシュとが選択される。ベルトの幅（Ｘ）は、例えば
運ばれる品目の数や重さ及びスペースの制限など、所望
の用途による。メッシュはピッチ（Ｐ）の組み合わせ、
つまり隣り合うワイヤーリンク２２同士の距離（図２）
とワイヤーリンク２２の各々の直径とによる。特定の用
途、例えば品目のサイズや荷の重さに従い、様々なメッ
シュのサイズが可能となる。
メッシュとが選択される。ベルトの幅（Ｘ）は、例えば
運ばれる品目の数や重さ及びスペースの制限など、所望
の用途による。メッシュはピッチ（Ｐ）の組み合わせ、
つまり隣り合うワイヤーリンク２２同士の距離（図２）
とワイヤーリンク２２の各々の直径とによる。特定の用
途、例えば品目のサイズや荷の重さに従い、様々なメッ
シュのサイズが可能となる。
【００２８】エンドループ２５、２７の寸法（Ｄ）及び
最小の幅（ＭＷ）は、選択されたメッシュのサイズに基
づいて決められる。与えられたメッシュのサイズ（つま
りワイヤーの直径とピッチ）にとって最小の幅（ＭＷ）
とは、ワイヤーリンクが降伏強さを超えて曲がることな
く、広い連結部３２が隣り合うワイヤーリンクに編まれ
ることを可能にするような、後述する最小の幅である。
ワイヤーリンクが変形することなく曲げられ編まれるこ
とを可能にするためには、ワイヤーの直径の増加につれ
最小の幅の増加が必要である。一方ピッチの増加は最小
の幅を減少させる。最小の幅（ＭＷ）は、選択されたメ
ッシュのサイズのために、当業者にとって周知の数学的
かつ製造技術を用いて決められ得る。
最小の幅（ＭＷ）は、選択されたメッシュのサイズに基
づいて決められる。与えられたメッシュのサイズ（つま
りワイヤーの直径とピッチ）にとって最小の幅（ＭＷ）
とは、ワイヤーリンクが降伏強さを超えて曲がることな
く、広い連結部３２が隣り合うワイヤーリンクに編まれ
ることを可能にするような、後述する最小の幅である。
ワイヤーリンクが変形することなく曲げられ編まれるこ
とを可能にするためには、ワイヤーの直径の増加につれ
最小の幅の増加が必要である。一方ピッチの増加は最小
の幅を減少させる。最小の幅（ＭＷ）は、選択されたメ
ッシュのサイズのために、当業者にとって周知の数学的
かつ製造技術を用いて決められ得る。
【００２９】狭い連結部３２の幅（Ｃ）は、ワイヤーベ
ルトを運ぶために使われる駆動スプロケットの幅に基づ
いて決められる。一例では、狭い連結部３２の幅（Ｃ）
は、幅が９／１６インチ及び５／８インチの両方のスプ
ロケットに対応する約７／８インチであり、継ぎ目３４
とスプロケット３６の端との間に障害のないよう推奨さ
れる適度なギャップを設けている（図２）。
ルトを運ぶために使われる駆動スプロケットの幅に基づ
いて決められる。一例では、狭い連結部３２の幅（Ｃ）
は、幅が９／１６インチ及び５／８インチの両方のスプ
ロケットに対応する約７／８インチであり、継ぎ目３４
とスプロケット３６の端との間に障害のないよう推奨さ
れる適度なギャップを設けている（図２）。
【００３０】最小の幅（ＭＷ）、エンドループの寸法
（Ｄ）、及び狭い連結部３２の幅（Ｃ）が一旦選択され
ると、広い連結部３０及び狭い連結部３２の数が決めら
れる。狭い連結部３２の数（ＣＳ）は次の公式にしたが
って決められ、最も近い整数になるよう切り捨てられ
る。
（Ｄ）、及び狭い連結部３２の幅（Ｃ）が一旦選択され
ると、広い連結部３０及び狭い連結部３２の数が決めら
れる。狭い連結部３２の数（ＣＳ）は次の公式にしたが
って決められ、最も近い整数になるよう切り捨てられ
る。
【００３１】 ＣＳ＝（Ｘ−２Ｄ＋ＭＷ）／（ＭＷ＋Ｃ）……（式１） ＣＳ＝狭い連結部の個数 Ｘ＝ワイヤーベルトの幅 Ｄ＝各ワイヤーリンクの端部の幅 ＭＷ＝最小の幅 Ｃ＝狭い連結部の予め決められた幅 広い連結部３０の数（ＷＳ）は、狭い連結部３２の数
（ＣＳ）から１を引いたものになる。
（ＣＳ）から１を引いたものになる。
【００３２】ＷＳ＝ＣＳ−１ ……（式２） 広い連結部３０の幅（Ｂ）は、次の公式にしたがって計
算されるのが好ましい。 Ｂ＝｛（Ｘ−２Ｄ）−（Ｃ×ＣＳ）｝／（ＣＳ−１）……（式３） ワイヤーリンク２２は計算された寸法にしたがって形成
される。上記の方法によって形成されたワイヤーリンク
２２の一例は、約３２インチの長さ（Ｘ）と、１／２×
０．０７２のメッシュ（つまりピッチＰ＝１／２インチ
及びワイヤーの直径＝０．０７２インチ）と、およそ
１．７５インチの最小の幅（ＭＷ）と、およそ０．８７
５の幅（Ｃ）と、およそ９／３２インチのエンドループ
の幅（Ｄ）とを含む。狭い連結部３２の個数は次の式の
値に等しい。 ＣＳ＝ { 32 - 2(9/32) + 1.75 } / ( 1.75 + 0.875 ) = 12.64 ≒ 12. 広い連結部３０の幅（Ｂ）は次の式の値に等しい。 Ｂ＝ [ { 32 - 2(9/32) } - 0.875(12) ] / ( 12 - 1 ) = 1.903 インチ このように、幅（Ｂ）は選択されたメッシュサイズの、
最小の幅（ＭＷ）におよそ等しい。
算されるのが好ましい。 Ｂ＝｛（Ｘ−２Ｄ）−（Ｃ×ＣＳ）｝／（ＣＳ−１）……（式３） ワイヤーリンク２２は計算された寸法にしたがって形成
される。上記の方法によって形成されたワイヤーリンク
２２の一例は、約３２インチの長さ（Ｘ）と、１／２×
０．０７２のメッシュ（つまりピッチＰ＝１／２インチ
及びワイヤーの直径＝０．０７２インチ）と、およそ
１．７５インチの最小の幅（ＭＷ）と、およそ０．８７
５の幅（Ｃ）と、およそ９／３２インチのエンドループ
の幅（Ｄ）とを含む。狭い連結部３２の個数は次の式の
値に等しい。 ＣＳ＝ { 32 - 2(9/32) + 1.75 } / ( 1.75 + 0.875 ) = 12.64 ≒ 12. 広い連結部３０の幅（Ｂ）は次の式の値に等しい。 Ｂ＝ [ { 32 - 2(9/32) } - 0.875(12) ] / ( 12 - 1 ) = 1.903 インチ このように、幅（Ｂ）は選択されたメッシュサイズの、
最小の幅（ＭＷ）におよそ等しい。
【００３３】この方法によって作られたワイヤーベルト
において、広い連結部３０の数は１１になり、連結部３
０、３２の総数は２４個の継ぎ目を形成する２３個とな
る。同じサイズと幅のメッシュでできた先行技術のワイ
ヤーベルト１０（図１参照）においては、連結部の総数
は１７、継ぎ目は１８にしかならない。継ぎ目の数すな
わちベルトの強度は著しく増加するが、メッシュのサイ
ズ、ベルトの全体幅、あるいは編むことでワイヤーリン
クを組み合わせる性能に影響を及ぼすことはない。ワイ
ヤーベルト２０を組み合わせるために図５では、ワイヤ
ーベルト２０において各ワイヤーリンク２２は隣り合う
ワイヤーリンク２２と編まれる。連結される際広い連結
部３０は、幅（Ｂ）とピッチ（Ｐ）によって規定される
隣り合うワイヤーリンク２２の間の閉じられたスペース
５０を形成する。狭い連結部３２は、幅（Ｃ）とピッチ
（Ｐ）によって規定される隣り合うワイヤーリンク２２
の間の開かれたスペース５２を形成する。
において、広い連結部３０の数は１１になり、連結部３
０、３２の総数は２４個の継ぎ目を形成する２３個とな
る。同じサイズと幅のメッシュでできた先行技術のワイ
ヤーベルト１０（図１参照）においては、連結部の総数
は１７、継ぎ目は１８にしかならない。継ぎ目の数すな
わちベルトの強度は著しく増加するが、メッシュのサイ
ズ、ベルトの全体幅、あるいは編むことでワイヤーリン
クを組み合わせる性能に影響を及ぼすことはない。ワイ
ヤーベルト２０を組み合わせるために図５では、ワイヤ
ーベルト２０において各ワイヤーリンク２２は隣り合う
ワイヤーリンク２２と編まれる。連結される際広い連結
部３０は、幅（Ｂ）とピッチ（Ｐ）によって規定される
隣り合うワイヤーリンク２２の間の閉じられたスペース
５０を形成する。狭い連結部３２は、幅（Ｃ）とピッチ
（Ｐ）によって規定される隣り合うワイヤーリンク２２
の間の開かれたスペース５２を形成する。
【００３４】広い連結部３０を連結するあるいは編むた
めには、広い連結部３０を閉鎖されたスペース５０の中
へ受け入れられるように曲げる必要がある。広い連結部
３０の幅（Ｂ）は、特定のメッシュのサイズにとっての
最小のスペース幅におよそ等しいので、ワイヤーリンク
２２の降伏強さを超えたり、あるいはワイヤーリンクを
ひずませること無く、広い連結部３０は曲げられ、連結
する係合部の中へ編み込まれることができる。
めには、広い連結部３０を閉鎖されたスペース５０の中
へ受け入れられるように曲げる必要がある。広い連結部
３０の幅（Ｂ）は、特定のメッシュのサイズにとっての
最小のスペース幅におよそ等しいので、ワイヤーリンク
２２の降伏強さを超えたり、あるいはワイヤーリンクを
ひずませること無く、広い連結部３０は曲げられ、連結
する係合部の中へ編み込まれることができる。
【００３５】狭い連結部３２によって規定される開かれ
たスペース５２は、ワイヤーベルト２０において開かれ
たスペース５２を規定する狭い連結部３２を連結するた
めに、曲げる力をあまり必要としない。したがって狭い
連結部３２の幅（Ｃ）は、与えられるメッシュのサイズ
の、広い連結部３０にとって必要な最小の幅よりも、か
なり小さくなり得る。
たスペース５２は、ワイヤーベルト２０において開かれ
たスペース５２を規定する狭い連結部３２を連結するた
めに、曲げる力をあまり必要としない。したがって狭い
連結部３２の幅（Ｃ）は、与えられるメッシュのサイズ
の、広い連結部３０にとって必要な最小の幅よりも、か
なり小さくなり得る。
【００３６】従って、ワイヤーリンクに沿って広い連結
部と狭い連結部が交互になることにより、ワイヤーベル
トにおいてワイヤーリンクを変形させることなく、かつ
歪んだまたは可撓性の無いベルトを生じさせることな
く、ワイヤーベルトの強度を増加させて形成することが
できる。交互になった広い連結部を有するワイヤーベル
トは、ワイヤーリンクの直径または材料を変える必要な
く、あるいはワイヤーベルトの組み合わせまたは可撓性
に影響を与えることなく、ワイヤーベルトにおいて連結
する継ぎ目の個数を増やす。本発明のワイヤーベルトは
また、ワイヤーベルトがより強くなった狭い連結部と係
合するスプロケットと共に運ばれるために、ワイヤーベ
ルトに対する引っ張りや損傷を防止する。また、ワイヤ
ーベルトにおいて継ぎ目の数が増えたことで、メッシュ
から製品の落ちるのを防ぎ、製品に対する保持力は向上
する。
部と狭い連結部が交互になることにより、ワイヤーベル
トにおいてワイヤーリンクを変形させることなく、かつ
歪んだまたは可撓性の無いベルトを生じさせることな
く、ワイヤーベルトの強度を増加させて形成することが
できる。交互になった広い連結部を有するワイヤーベル
トは、ワイヤーリンクの直径または材料を変える必要な
く、あるいはワイヤーベルトの組み合わせまたは可撓性
に影響を与えることなく、ワイヤーベルトにおいて連結
する継ぎ目の個数を増やす。本発明のワイヤーベルトは
また、ワイヤーベルトがより強くなった狭い連結部と係
合するスプロケットと共に運ばれるために、ワイヤーベ
ルトに対する引っ張りや損傷を防止する。また、ワイヤ
ーベルトにおいて継ぎ目の数が増えたことで、メッシュ
から製品の落ちるのを防ぎ、製品に対する保持力は向上
する。
【図１】 従来のワイヤーベルトを上から見た概要図で
ある。
ある。
【図２】 本発明による様々な空間を有するワイヤーベ
ルトを、上から見た概要図である。
ルトを、上から見た概要図である。
【図３】 本実施例の変形例によるワイヤーベルトを、
上から見た概要図である。
上から見た概要図である。
【図４】 本発明によるワイヤーベルトに使われるワイ
ヤーリンクを、上から見た概要図である。
ヤーリンクを、上から見た概要図である。
【図５】 本発明の一実施例にしたがって編まれたワイ
ヤーベルトを、上から見た概要図である。
ヤーベルトを、上から見た概要図である。
２０・・・ワイヤーベルト ２２・・・ワイヤーリンク ２４・・・第一端 ２５・・・第一ループ ２６・・・第二端 ２７・・・第二ループ ３０・・・広い連結部 ３２・・・狭い連結部 ３６・・・スプロケット ４０・・・継合具 ５０，５２・・・スペース
Claims (17)
- 【請求項１】 複数のワイヤーリンクからなるワイヤー
ベルトであって、前記複数のワイヤーリンクの各々が、
前記ワイヤーベルトにおいて少なくとも一つの隣り合う
ワイヤーリンクと接続され、 前記複数のワイヤーリンクの各々は、 第一端と第二端とを備え、さらに前記第一端と前記第二
端との間に複数の連結部を備え、 前記複数の連結部は、前記ワイヤーベルトにおいて複数
の継ぎ目を形成する少なくとも一つの隣り合うワイヤー
リンクのそれぞれの連結部に接続され、 前記複数の連結部の少なくとも一部は交互に形成された
広い連結部と狭い連結部とを含み、 前記広い連結部は前記狭い連結部の幅よりも広い幅を有
し、 前記狭い連結部及び前記広い連結部は、少なくとも一つ
の隣り合う前記ワイヤーリンクの狭い連結部及び広い連
結部のそれぞれと連結される、ワイヤーベルト。 - 【請求項２】 前記狭い連結部及び広い連結部は、複数
のワイヤーリンクのそれぞれの、前記第一端近傍から前
記第二端近傍まで、交互に形成された請求項１記載のワ
イヤーベルト。 - 【請求項３】 前記複数の連結部は波状の形を有する、
請求項１記載のワイヤーベルト。 - 【請求項４】 前記複数の連結部の前記波状の形は、実
質的に四角の波形である、請求項１記載のワイヤーベル
ト。 - 【請求項５】 前記複数のワイヤーリンクの各々は、さ
らに個数が奇数である前記複数の連結部を備え、前記広
い連結部の個数は前記狭い連結部の数から一引いたもの
に等しい、請求項１記載のワイヤーベルト。 - 【請求項６】 前記広い連結部の幅は、前記ワイヤーリ
ンクの直径及び前記連結部のピッチに基づいて計算され
た最小スペース幅にほぼ等しく、それにより前記広い連
結部が、少なくとも一つの隣り合うワイヤーリンクの前
記広い連結部のそれぞれと連結する係合部の中へ置かれ
る、請求項１記載のワイヤーベルト。 - 【請求項７】 前記狭い連結部の幅は、前記ワイヤーベ
ルトを駆動するために、スプロケットを受ける寸法にさ
れた、請求項１記載のワイヤーベルト。 - 【請求項８】 前記複数のワイヤーリンクの各々はさら
に、前記複数のワイヤーリンクのそれぞれの、前記第一
端及び第二端の各々において、第一ループ及び第二ルー
プを備え、さらに前記複数のワイヤーリンクのそれぞれ
の前記第一ループ及び前記第二ループは前記隣り合うワ
イヤーリンクに接続される、請求項１記載のワイヤーベ
ルト。 - 【請求項９】 さらに前記複数のワイヤーリンクからな
る二つのワイヤーリンク群の間に接続される、少なくと
も一つの継合具を含む、請求項１記載のワイヤーベル
ト。 - 【請求項１０】 前記継合具は、前記複数のワイヤーリ
ンクからなる前記二つのワイヤーリンク群に形成された
それぞれの狭い連結部の間に接続される、少なくとも一
つの継合部を含む、請求項９記載のワイヤーベルト。 - 【請求項１１】 前記複数のワイヤーリンクはエンドレ
スベルトを形成するために接続される、請求項１記載の
ワイヤーベルト。 - 【請求項１２】 ワイヤーベルトにおいて使用されるワ
イヤーリンクであって、前記ワイヤーリンクは、 第一端及び第二端を備え、さらに前記ワイヤーベルトに
おいて隣り合うワイヤーリンクにおける連結部を接続す
るために、前記第一端及び前記第二端の間に備えられた
複数の連結部を有し、前記複数の連結部の少なくとも一
部は、交互に形成された広い連結部と狭い連結部とを含
み、 前記広い連結部は前記狭い連結部の幅より広い幅を有す
る、ワイヤーリンク。 - 【請求項１３】 前記狭い連結部及び前記広い連結部
は、前記ワイヤーリンクの前記第一端近傍から前記第二
端近傍まで交互に形成された、請求項１２記載のワイヤ
ーリンク。 - 【請求項１４】 前記複数の連結部は個数が奇数である
前記複数の連結部を含み、さらに前記広い連結部の数は
前記狭い連結部の数から一を引いたものと等しい、請求
項１２記載のワイヤーリンク。 - 【請求項１５】 複数のワイヤーリンクを含むワイヤー
ベルトを形成する方法であって、 複数のワイヤーリンクを形成するステップを備え、前記
ワイヤーリンクのそれぞれは、前記複数のワイヤーリン
クの各々の長さの少なくとも一部に沿って延在する、複
数の交互になった広い連結部及び狭い連結部を含み、 前記広い連結部は前記狭い連結部の幅よりも広い幅を有
し、さらに前記複数の交互になった広い連結部及び狭い
連結部を、隣り合うワイヤーリンクにおいてそれぞれ交
互になった広い連結部及び狭い連結部へ接続するステッ
プを備える方法。 - 【請求項１６】 請求項１５記載の方法において、前記
複数の交互になった広い連結部及び狭い連結部を形成す
る前に、さらに、 ベルト幅（Ｘ）と、前記複数のワイヤーリンクの各々の
端部の端部幅（Ｄ）と、前記狭い連結部の幅（Ｃ）と、
前記複数のワイヤーリンクの各々の直径と、前記ワイヤ
ーベルトにおける前記複数のワイヤーリンクのピッチと
を、選択するステップと、 前記複数のワイヤーリンクの各々の前記直径と、前記ワ
イヤーベルトにおける前記複数のワイヤーリンクの前記
ピッチとに基づいて、前記広い連結部の最小の幅（Ｍ
Ｗ）を決めるステップと、 前記狭い連結部の数を決めるステップとを含み、 前記狭い連結部は、前記広い連結部の前記最小の幅より
も小さい、予め決められた幅を有し、さらに前記狭い連
結部の数（ＣＳ）は、下記式（１）によって決められ
る、請求項１５記載の方法。 ＣＳ＝（Ｘ−２Ｄ＋ＭＷ）／（ＭＷ＋Ｃ） ……（式１） Ｘ＝前記ワイヤーベルトの幅 Ｄ＝前記端部の幅 ＭＷ＝前記最小の幅 Ｃ＝前記狭い連結部の前記幅 - 【請求項１７】 前記複数の交互になった狭い連結部及
び広い連結部を形成するステップが、前記複数のワイヤ
ーリンクの各々の第一端から第二端まで交互になった、
前記複数の狭い連結部及び広い連結部を形成するステッ
プを含む、請求項16記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US08/803,390 US5950807A (en) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | Wire belt with variable spacing and method of making |
| US08/803390 | 1997-02-20 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10272531A true JPH10272531A (ja) | 1998-10-13 |
| JP3386709B2 JP3386709B2 (ja) | 2003-03-17 |
Family
ID=25186399
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03889898A Expired - Fee Related JP3386709B2 (ja) | 1997-02-20 | 1998-02-20 | ワイヤーリンク、それを用いたワイヤーベルト及びその製造方法、並びにワイヤーベルトコンベヤ |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5950807A (ja) |
| EP (1) | EP1009688B2 (ja) |
| JP (1) | JP3386709B2 (ja) |
| DE (1) | DE69825293T3 (ja) |
| GB (1) | GB9919735D0 (ja) |
| WO (1) | WO1998037000A1 (ja) |
Families Citing this family (18)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| DE19920068B4 (de) * | 1999-05-03 | 2006-04-27 | Sollich Kg | Fördereinrichtung für Warenstücke, insbesondere für mit Schokolademasse zu überziehende Süßwarenstücke |
| US6530469B2 (en) | 2001-01-16 | 2003-03-11 | Maryland Wire Belts, Inc. | Wire belt with compound link formation |
| DE60310395T2 (de) * | 2003-07-17 | 2007-10-31 | Ashworth Jonge Poerink B.V. | Glied zur Verbindung von Stangen eines um einer angetriebenen Trommel spiralförmig gewickelten Förderbands, Föderband und Förderer mit solchen Gliedern |
| US6955255B2 (en) * | 2003-10-14 | 2005-10-18 | Frito-Lay North America, Inc. | Rotary powered snack piece turnover |
| US7278534B2 (en) * | 2004-02-11 | 2007-10-09 | Wire Belt Company Of America | Compact-grid conveyor belt |
| FR2882736B1 (fr) * | 2005-03-02 | 2008-11-07 | Sidel Sas | Dispositif de convoyage de recipients tels que des preformes |
| DE102006010582A1 (de) * | 2005-11-08 | 2007-05-16 | Kufferath Geb Gkd | Gewebe mit Schussdrähten |
| WO2008136965A2 (en) | 2007-04-30 | 2008-11-13 | Cambridge International, Inc. | Self cleaning rotatable member for woven wire mesh conveyor belt |
| US20080276777A1 (en) * | 2007-05-09 | 2008-11-13 | Fmc Technologies, Inc. | Water jet portioner |
| US7975840B2 (en) * | 2007-09-21 | 2011-07-12 | Cambridge International, Inc. | Flat wire conveyor belt system |
| JP5722583B2 (ja) * | 2010-09-29 | 2015-05-20 | 株式会社ケイズベルテック | ワイヤーコンベア |
| WO2013043630A1 (en) | 2011-09-20 | 2013-03-28 | Wire Belt Company Of America | Flat wire conveyor belt with multiple part connecting rods and strengthening edges |
| CN104781165B (zh) * | 2012-09-28 | 2016-10-19 | 三和技术株式会社 | 由织带构成的输送带和传动带及使用该输送带的输送装置 |
| US9169074B2 (en) * | 2013-11-27 | 2015-10-27 | Cambridge International, Inc. | Variable width drive openings for conveyor belt |
| US9221611B2 (en) * | 2013-12-31 | 2015-12-29 | Cambridge International Inc. | Variable spaced conveyor belt with shortened edge link cut-off |
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