JPH10271844A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JPH10271844A
JPH10271844A JP9074271A JP7427197A JPH10271844A JP H10271844 A JPH10271844 A JP H10271844A JP 9074271 A JP9074271 A JP 9074271A JP 7427197 A JP7427197 A JP 7427197A JP H10271844 A JPH10271844 A JP H10271844A
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JP
Japan
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power supply
capacitor
circuit
load
voltage
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Withdrawn
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JP9074271A
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English (en)
Inventor
Masanori Mishima
正徳 三嶋
Minoru Maehara
稔 前原
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な回路構成で、入力歪を改善し、且つ回路
効率の良い電源装置を提供することを目的する。 【解決手段】交流電源Vsの一端に全波整流器DBを構
成するダイオードD1〜D4の内ダイオードD1,D2
の直列回路の中点を接続し、ダイオードD1,D2の直
列回路と並列に平滑用のコンデンサC1を接続し、コン
デンサC1と並列に、高周波で交互にオンオフする一対
のスイッチング素子Q1,Q2の直列回路を接続し、ス
イッチング素子Q1,Q2に各々逆並列にダイオードD
3,D4を接続し、ダイオードD2と並列にコンデンサ
C2を接続し、交流電源Vsの他端とダイオードD1の
カソードとの間にダイオードD5を接続し、コンデンサ
C2とダイオードD5の接続点とスイッチング素子Q
1,Q2の直列回路の中点との間に負荷回路1を接続し
てある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電源を整流平
滑した直流電圧を高周波に変換して負荷に供給する電源
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図51は従来回路(特開平2−2110
56号公報)を示しており、この従来例回路はブリッジ
接続したダイオードD1乃至D4からなる全波整流器の
交流端間にインダクタL2と交流電源Vsの直列回路を
接続し、全波整流器の直流端に電解コンデンサで平滑コ
ンデンサを構成するコンデンサC1を接続し、全波整流
器の片側アームのダイオードD1,D2の各々に並列に
スイッチング素子Q1、Q2を接続し、スイッチング素
子Q2の両端に直流カット用コンデンサC30と負荷回
路1の直列回路を接続して成り、入力歪改善用の昇圧チ
ョッパと負荷回路1へ高周波を供給するインバータのス
イッチング素子Q1,Q2が兼用された構成となってい
る。
【0003】この図51の従来例回路は、交流電源Vs
の極性がVinの矢印方向で、スイッチング素子Q1がオ
ンしている時に交流電源Vs→ダイオードD3→スイッ
チング素子Q1→インダクタL2→交流電源Vsで電流
が流れる。交流電源Vsの極性がVinの矢印方向で、ス
イッチング素子Q1がオフしている時にインダクタL2
→交流電源Vs→ダイオードD3→コンデンサ1→ダイ
オードD2→インダクタL2 の経路で電流が流れインダ
クタL2の誘導起電圧でコンデンサC1を充電する。
【0004】一方、スイッチング素子Q1、Q2が交互
にオンオフすることで、負荷回路1には高周波電圧が印
加される。以上のようにスイッチング素子Q1がチョッ
パ素子とインバータ素子の役割を兼ねている。交流電源
Vsの極性が矢印と反対方向の場合には、スイッチング
素子Q1とQ2の役割が変わり、スイッチング素子Q2
がチョッパ素子とインバータ素子の役割を兼ねる。
【0005】以上のように歪改善用のチョッパ回路と、
高周波発生用のインバータでスイッチング素子を兼用し
たので、回路部品数が減り、回路構成が簡単、安価にな
るという長所がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例回路では
スイッチング素子Q1,Q2がインバータとチョッパ回
路とで兼用されることにより、回路構成は簡単になる
が、チョッパ回路とインバータ負荷の回路素子は別であ
る。また、交流電源Vs→チョッパ回路と、直流電源
(コンデンサC1)→AC(インバータ)の二つの変換
過程が存在し、回路効率には限界があった。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
で、その目的とするところは簡単な回路構成で、入力歪
を改善し、且つ回路効率の良い電源装置を提供すること
を目的する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、第1乃至第4のダイオードを
ブリッジ接続して構成された全波整流器と、全波整流器
の交流端間に接続される交流電源と負荷回路の直列回路
と、全波整流器の直流出力端間に接続される第1の平滑
コンデンサと、全波整流器の一方のアームの第1、第2
のダイオードの各々に逆並列接続される第1、第2のス
イッチング素子と、少なくとも全波整流器の直流出力端
の一方と、交流電源と負荷回路の接続点との間に接続さ
れる第2のコンデンサと、全波整流器の直流出力端の一
方と、交流電源と負荷回路の接続点との間に第1の平滑
コンデンサを充電する方向に接続された第5のダイオー
ドを有し、第1、第2のスイッチング素子を交互にオ
ン、オフして成ることを特徴とし、電源周期の略全域に
わたって入力電流を流せることができ、そのため入力歪
が少なく、その上比較的少ない部品点数で実現できる。
【0009】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、負荷回路の両端は第2のコンデンサとで共振系を
構成するトランスの1次巻線の両端で構成され、トラン
スの2次巻線に接続された負荷に電力を供給することを
特徴とし、2次側には略一定の負荷電流を流すことがで
きる。請求項3の発明では、請求項1の発明において、
負荷回路の両端は第1のインダクタと放電灯の直列回路
の両端で構成され、放電灯の非電源側端子には第1のイ
ンダクタと共振回路を構成する第3のコンデンサが接続
されたことを特徴とし、トランスを用いず、そのため、
トランスによる損失を削減でき、効率の良い電源装置を
得ることができ、しかも無負荷時には、第1のコンデン
サを充電する経路がないため、突入電流を略0にするこ
とができる。
【0010】請求項4の発明では、請求項1の発明にお
いて、負荷回路の両端に第2のインダクタを接続したこ
とを特徴とし、トランスを用いず、そのため、トランス
による損失を削減でき、かつ、インダクタがローパスフ
ィルタの役割をするため、負荷の電流を略一定とするこ
とができる。請求項5の発明では、請求項2又は3又は
4の発明において、第1及び第2のスイッチング素子の
周波数を任意に変化することのできる制御手段を備えて
いることを特徴とし、オン期間が略一定であっても、入
力電流を任意に可変でき、負荷の電力を可変することが
でき、例えば負荷が放電灯であれば、調光を行なうこと
ができ、また予熱、始動、点灯の切替えができ、更に負
荷の電力が急変して、素子にストレスがかかる場合に、
周波数を変化させて、これを回避することができる。
【0011】請求項6の発明では、請求項2又は3又は
4の発明において、第1及び第2のスイッチング素子の
オン期間を任意に変化することのできる制御手段を備え
ていることを特徴とし、周波数が略一定であっても入力
電流を任意に可変でき、そのため負荷の電力を可変する
ことができ、例えば負荷が放電灯であれば調光を行なう
ことができ、更にまた予熱、始動、点灯の切替えがで
き、また負荷の電力が急変して、スイッチング素子にス
トレスがかかる場合に、オン期間を変化させて、これを
回避することができる。
【0012】請求項7の発明では、請求項5又は6の発
明において、第1のコンデンサの電圧を検出する手段を
設け、第1のコンデンサの電圧に応じて、第1及び第2
のスイッチング素子の駆動周波数或いはオン期間のうち
少なくとも一方を可変とすることを特徴とし、平滑電圧
が異常に昇圧した場合に、発振を停止したり、調光した
りすることにより、スイッチング素子に印加されるスト
レスを回避することができ、或いは平滑電圧が略一定に
なるように、周波数またはオン期間を制御すれば、安定
した出力が得られ、例えば放電灯の場合であれば、ちら
つきの少ない光出力を得ることができ、しかも平滑電圧
を検出して、電源投入と、制御の開始時間をずらすこと
により、突入電流による回路の破壊を防止することがで
きる。
【0013】請求項8の発明では、請求項2の発明にお
いて、トランスに発生する電圧を検出する手段を設け、
トランスの電圧に応じて、第1及び第2のスイッチング
素子の周波数或いはオン期間のうち少なくとも一方を可
変とすることを特徴とし、負荷の両端電圧が異常に昇圧
した場合に、発振を停止したり、調光したりすることに
より、スイッチング素子に印加されるストレスを回避す
ることができ、また負荷が短絡したような場合に、発振
を停止して、スイッチング素子に印加されるストレスを
回避することができる。
【0014】請求項9の発明では、請求項5又は6の発
明において、交流電源の極性を検出する手段を設け、交
流電源の正負に応じて、第1及び第2のスイッチング素
子の周波数あるいはオン期間のうち少なくとも一方を可
変とすることを特徴とし、電源の半周期毎に入力電流を
調整できるため、入力電流を正弦波に近づけ、より入力
歪を少なくすることができ、一定のスイッチング波形で
制御する場合よりも、負荷の出力を小さくできるため、
より深い調光ができ、平滑電圧を略一定のまま調光がで
きるため、スイッチング素子に異常なストレスが印加さ
れることを防止できる。
【0015】請求項10の発明では、請求項5又は6の
発明において、第1、第2のダイオードに発生する電圧
を各々検出する手段を設け、その検出電圧に応じて第1
及び第2のスイッチング素子の駆動周波数或いはオン期
間のうち少なくとも一方を可変とすることを特徴とし、
入力電流の電源半周期毎の非対称を改善して、入力電流
を正弦彼に近づけることができるため、入力電流のピー
ク値を抑えられ、入力側に設けられるフィルタ部に異常
なストレスが印加されることを防止できる。
【0016】請求項11の発明では、請求項5又は6の
発明において、第2のコンデンサの電圧を検出する手段
を設け、第2のコンデンサの電圧に応じて、第2のコン
デンサの電圧の低いところでは駆動周波数を低く若しく
はオン期間を負荷出力がより大きくなる方向へ変化さ
せ、第2のコンデンサの電圧が高いところでは、上記駆
動周波数を高く若しくはオン期間を負荷出力がより小さ
くなる方向へ変化させることを特徴とし、負荷の出力を
略一定に保つことができるため、例えば負荷が放電灯の
場合であれば、ちらつきの少ない光出力を得ることがで
きる。
【0017】請求項12の発明では、請求項5又は6の
発明において、トランスまたは負荷に流れる電流を検出
する手段を設け、検出した電流に応じて、負荷に流れる
電流が略一定となるように第1及び第2のスイッチング
素子の駆動周波数若しくはオン期間のうち少なくとも一
方を可変とすることを特徴とし、電源が変動した場合な
どにおいても、負荷の電流を略一定にすることができる
ため、例えば負荷が放電灯の場合であれば、ランプ電流
の脈流を小さくして、ちらつきの少ない光出力を得るこ
とができる。
【0018】請求項13の発明では、請求項2又は3又
は4の発明において、第2のコンデンサの容量を可変す
る手段を設けていることを特徴とし、第2のコンデンサ
の容量を可変とすることにより、負荷に応じた入力電流
を調整することができ、例えば、調光した場合や、負荷
の出力が切替わった場合においても、入力歪を少なくす
ることができる。
【0019】請求項14の発明では、請求項2又は3又
は4の発明において、複数の負荷に電力を供給すること
を特徴とし、負荷が放電灯の場合には複数の放電灯を同
時に点灯可能である。請求項15の発明では、請求項2
又は3又は4の発明において、第1、第2のスイッチン
グ素子のいずれかに並列に又は、第1のコンデンサと並
列に第2の負荷回路を接続したことを特徴とし、追加し
た負荷回路の出力を特別な制御なしに略一定にできるた
め、負荷が放電灯の場合には全体としてちらつきの少な
い光出力を得ることができ、また1本が外れたときにお
いても、残りの放電灯を点灯したままにできるという効
果があり、また夫々の負荷を任意の割合で出力できるた
め、例えば、電源が変動した場合などにおいても、全体
としての負荷の電流を略一定にすることができ、ランプ
電流の脈流を小さくして、ちらつきの少ない光出力を得
ることができる。
【0020】請求項16の発明では、請求項2又は3又
は4の発明において、第1及び第2のスイッチング素子
のうち、少なくとも一方はトランスまたは負荷のインダ
クタに設けられた別巻線によって駆動されることを特徴
とし、スイッチング素子の駆動回路が省略できるため、
より部品点数が少ない回路を実現でき、2次側のインダ
クタから駆動すれば、例えば、無負荷のような異常時
に、自動的に回路が停止することになり、更に一方のス
イッチング素子の駆動を回路中のインダクタから、もう
一方のスイッチング素子の駆動を外部からの信号で制御
すれば、負荷が放電灯の場合には調光や停止といった制
御が容易に行える。
【0021】請求項17の発明では、請求項2又は3又
は4の発明において、第1のコンデンサに並列に第6、
第7のダイオードの直列回路を接続し、上記直列回路の
中点を交流電源の第3、第4のダイオードが接続してな
い側の端子に接続し、交流電源と第2のコンデンサの接
続点と、負荷回路との間に、第4のコンデンサを接続し
たことを特徴とし、電源が倍近く異なる場合において
も、少ない部品の追加で共用の基板を使用することがで
き、また負荷回路に印加される電圧を略一定にできるの
で、電源が違っても、ほぼ同じ出力を得ることができ、
更に部品をモジュール化すれば、モジュールの組合せの
みで、異種電源に対応できる。
【0022】請求項18の発明では、請求項2又は3又
は4の発明において、第3、第4のダイオードと並列に
各々高周波で交互にオンオフする第3、第4のスイッチ
ング素子を接続したことを特徴とし、負荷が急に軽くな
った場合などに、余剰電力を電源に回生することができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図1は本実施形態の回路構成を示してお
り、本実施形態では、交流電源Vsと、交流電源Vsの
一端に全波整流器を構成するダイオードD1〜D4の内
ダイオードD1,D2の直列回路の中点(交流点)を接
続し、ダイオードD1,D2の直列回路と並列に平滑作
用を行なうコンデンサC1を接続し、コンデンサC1と
並列に、高周波で交互にオンオフする一対の第1、第2
のスイッチング素子Q1,Q2の直列回路を接続し、ス
イッチング素子Q1,Q2に各々逆並列にダイオードD
3,D4を接続し、交流電源Vsの両端の内、ダイオー
ドD1,D2に接続しない一端と、ダイオードD2のア
ノード側端子との間にコンデンサC2を接続し、交流電
源Vsの上記一端とダイオードD1のカソードとの間
に、交流電源VsからコンデンサC1を充電し得る向き
にダイオードD5を接続し、コンデンサC2とダイオー
ドD5の接続点とスイッチング素子Q1,Q2の直列回
路の中点との間に負荷回路1を接続してある。
【0024】本実施形態は駆動回路2の駆動信号により
スイッチング素子Q1,Q2が高周波で交互にオン.オ
フして負荷回路1に高周波電力を供給するようになって
いる。次ににスイッチング素子Q1,Q2のスイッチン
グ動作の1周期にわたる動作説明図を図2〜図6に示
す。尚交流電源Vsは図1で矢印により示す向きの極性
の時(正の時)を考える。
【0025】まず図2で示すスイッチング素子Q1がオ
ン、スイッチング素子Q2がオフの動作モードの場合、
スイッチング素子Q1がオン、スイッチング素子Q2が
オフになると、それまでに負荷回路1に流れていた電流
方向に、図2で示すように、負荷回路1→ダイオードD
3→コンデンサC1→コンデンサC2→交流電源Vs→
負荷回路1の経路で電流が流れる。
【0026】誘導性負荷回路である負荷回路1に蓄えら
れたエネルギーを全て放出すると、コンデンサC1を電
源として、図3に示すようにコンデンサC1→スイッチ
ング素子Q1→負荷回路1→コンデンサC2→コンデン
サC1の経路で電流が流れ、負荷回路1に電力が供給さ
れる。このとき、コンデンサC2の両端の電圧が除々に
増加していく。
【0027】更に図4に示すスイッチング素子Q1がオ
ン、スイッチング素子Q2がオフの動作モードの場合、
やがてコンデンサC2の電圧が、交流電源Vsの電圧と
等しくなると、それ以上、コンデンサC2に電流が流れ
込まなくなる。しかし、負荷回路1には依然として同じ
向きに電流が流れようとするため、図4に示すように交
流電源Vs→ダイオードD1→スイッチング素子Q1→
負荷回路1→交流電源Vsの経路で電流が流れる。
【0028】また更に図5に示すようにスイッチング素
子Q1がオフ、スイッチング素子Q2がオンの動作モー
ドの場合、スイッチング素子Q1がオフ、スイッチング
素子Q2がオンになると、それまで負荷回路1に蓄えら
れていたエネルギーを放出するために、図5に示すよう
に、交流電源Vs→ダイオードD1→コンデンサC1→
ダイオードD4→負荷回路1→交流電源Vsの経路で電
流が流れる。
【0029】そして負荷回路1のエネルギーを全て放出
すると、今度はコンデンサC2を電源として、図6に示
すようにコンデンサC2→負荷回路1→スイッチング素
子Q2→コンデンサC2の経路で電流が流れ、コンデン
サC2の両端の電圧は除々に減少していく。やがて再
び、スイッチング素子Q1がオン、スイッチング素子Q
2がオフとなり、それまで負荷回路1に蓄えられていた
エネルギーを放出するために図2に示す動作モードへと
移行していく。
【0030】交流電源Vsが図1で矢印で示す向きとは
逆の極性の時(負の時)にも、ほぼ、同じ動作で回路が
動作する。交流電源Vsの向きが正の時と異なる点は、
正の時は、スイッチング素子Q1がオンのときにダイオ
ードD1を介して交流電源Vsから直接負荷回路1に電
力を供給したのに対し、交流電源Vsの向きが負のとき
には、スイッチング素子Q2がオンのときにダイオード
D2を介して交流電源Vs→負荷回路1→スイッチング
素子Q2→ダイオードD2→交流電源Vsの経路で直接
負荷回路1に電力を供給する点である。
【0031】また交流電源Vsが図1で矢印で示す向き
に対して逆極性、つまり負の時にはダイオードD5があ
るためコンデンサC2の両端電圧はコンデンサC1の両
端電圧以上には上昇しない。従って、コンデンサC2の
両端電圧のピークカットをすることになり、コンデンサ
C2へのストレスを低減することになる。尚コンデンサ
C2はスイッチングの1周期内において、電荷の充放電
を行える程度に小容量であることが望ましい。
【0032】以上の動作により、交流電源Vsからの入
力電流を電源周期の略全域に渡って流すことができる。
図1をより具体的にした回路が図7に示す回路である。
この回路は入力部にコンデンサC21、インダクタLF
1、LF2からなるフィルタ回路FLを設け、負荷回路
1として、交流電源Vsの一端と、スイッチング素子Q
1,Q2の中点との間に、リーケージ・トランスからな
るトランスT1の1次巻線を接続し、その2次巻線に予
熱型の放電灯La1を接続し、さらに放電灯La1のフ
ィラメントの非電源端間にトランスT1の漏れインダク
タンス分と共振するコンデンサC3を接続している。ま
た、図1におけるスイッチング素子Q1、ダイオードD
3を寄生ダイオードを持つMOS−FETにより構成さ
れたスイッチング素子Q1’で代用し、同様に図1にお
けるスイッチング素子Q2、ダイオードD4も寄生ダイ
オードを持つMOS−FETにより構成されたスイッチ
ング素子Q2’で代用することにより、ダイオードD
3、D4を省略し、部品数を更に少なくしてある。ま
た、フィルタ回路FLを設けることにより、入力電流は
高調波が抑制され略正弦波となり、入力力率を高めるこ
とができる。また、負荷回路1がトランス構成であるた
め、1次側に例えば電源周期のような比較的周波数の低
い電圧彼形が印加された場合においても、2次側には交
流分のみが伝達されるため、負荷である放電灯La1に
流れる高周波電流は略一定となる。
【0033】図8は交流電源Vsの1周期にわたる動作
波形図を示し、同図(a)は交流電源Vsの電圧彼形と
入力電流Iinの波形である。同図(b)はコンデンサC
2の両端に現われる電圧波形を、同図(c)は放電灯L
a1に流れるランプ電流波形を示す。また、同図(d)
はトランスT1の1次巻線に流れる電流であり、各々
(イ)、(ロ)、(ハ)におけるスイッチング素子の電
流を図9(イ)、(ロ)、(ハ)に夫々示す。
【0034】交流電源Vsの極性が正の時には、交流電
源Vsの電圧のピーク付近において、スイッチング素子
Q1’における電流波形は(イ)、スイッチング素子Q
2’における電流波形は(ハ)のようになり、逆に交流
電源Vsの極性が負の時には、交流電源Vsの電圧のピ
ーク付近において、スイッチング素子Q1’が(ハ)、
スイッチング素子Q2’が(イ)のようになる。また交
流電源Vsが0(V)の付近におけるスイッチング素子
1 ’,Q2’の電流は何れも(ロ)のようになる。こ
れは、負荷回路1に交流電源Vsが接続されているた
め、トランスTの1次側巻線にはこの交流電源Vsの電
圧が重畳するからである。
【0035】このように本実施形態の回路を用いれば比
較的少ない部品点数で、入力電流の高調波成分を抑制
し、入力力率を高めることができ、回路の小型化、低コ
スト化を実現することができる。尚本実施形態では、ト
ランスT1として、漏れインダクタンスを利用したリー
ケージ・トランスを用いて説明したが、図10に示すよ
うに漏れインダクタンスの代わりに通常のインダクタL
1をトランスT1の1次側に直列的に接続しても同様の
動作となる。あるいは、図11に示すように通常のイン
ダクタL1をトランスT1の2次側に直列的に接続して
も同様の動作となる。また、図12に示すように、トラ
ンスT1を用いない構成でも構わない。ただし、図12
の構成になると、負荷回路1に流れる電流は図8(d)
で示したような電源周期の脈流が重畳する波形となる。
【0036】また、図13に示すように、図12におけ
る負荷回路1に更に並列にインダクタL2を接続して良
い。この場合インダクタL2がローパスフィルタの役割
をするため、上記実施形態で説明したような略一定のラ
ンプ電流を得ることができる。更にまた、コンデンサC
2の接続点については、ダイオードD2に並列になるよ
うな構成で説明を行なったが、図14に示すようにダイ
オードD1に並列的であっても回路動作は同一である。
上述した上述した動作のうち、スイッチング素子Q1’
とスイッチング素子Q2’に流す電流が逆になり、入力
電流を流し込むモードが変わるだけである。或いは図1
5に示すようにコンデンサC2とダイオードD5の位置
を逆にしても効果は略同じである。つまり図15のよう
にダイオードD5とダイオードD2とが並列的に接続さ
れると、コンデンサC2の両端電圧が図16に示すよう
に0Vでクランプされ、負の電圧を生じない点が異なる
だけである。
【0037】或いは図17に示すように図1と図15の
回路を組み合わせてシステムとして用い、スイッチング
素子Q1’とスイッチング素子Q2’のオン.オフを同
期させれば、スイッチング素子Q1’,Q2’のいずれ
がオンの場合にも入力電流を流すことができる。従っ
て、例えばシステムで入力のフィルタ部を一括したよう
な場合において、入力のフィルタ部に流れる電流のピー
ク値を低減でき、フィルタ部を小さくすることができ
る。なお、ここでいうシステムとは2台である必要はな
く、複数台であってもよい。そのときは、図1の回路の
台数と図16の回路の台数とがほぼ同数となるように設
定してやればよい。
【0038】或いは、コンデンサC2の容量の半分のコ
ンデンサC2’,C2’を図18に示すようにダイオー
ドD1,D2に各々並列に接続しても良い、この場合図
1においてコンデンサC2に流れ込む電流を、図18で
は上下のコンデンサC2’,C2’に分流して半分にす
ることができるため、素子へのストレスを低減すること
ができる。
【0039】また交流電源Vsは単相に限ったものでは
なく、例えば三相であってもよい。そのときには、回路
は図19に示すような構成となり、図1で示した単相の
回路にダイオードD5〜D8の4個のダイオードを追加
して三相用の全波整流器をスイッチング素子Q1’,Q
2’の寄生ダイオードとともに構成するだけで、容易に
三相の回路が実現できる。
【0040】また、負荷として放電灯La1を高周波の
交流で点灯させる場合について説明したが、負荷は放電
灯La1に限定されるものではなく、さらに、出力が直
流出力であっても、例えば図20に示すようにトランス
T1の2次出力を全波整流器1で整流して得られた直流
を負荷Rに印加する負荷回路1の構成によって容易に実
現できることは言うまでもない。
【0041】(実施形態2)本実施形態の回路図を図2
1に示す。本実施形態は、図1の回路において、スイッ
チング素子Q1’,Q2’の駆動周波数、オン時間、デ
ューティ比などを任意に制御できる制御回路3を駆動回
路として設けたものである。なお、負荷回路1は図2と
同様、リーケージ・トランスからなるトランスT1の2
次側に放電灯La1と、共振用のコンデンサC3を接続
したものであり、全波整流器のダイオードD3,D4を
MOS−FETのスイッチング素子Q1’,Q2’の寄
生ダイオードを用いて省略し、またフィルタ回路FLを
省略している。
【0042】本実施形態回路において、スイッチング素
子Q1’,Q2’の駆動周波数を図22(a)から同図
(b)に示す状態に移行させると、トランスT1の漏れ
インダクタンスとコンデンサC3との共振作用により負
荷(放電灯La1)の電力が可変でき、放電灯La1の
調光を行うことができる。ただし、駆動周彼数のみの変
化ではコンデンサC1の両端電圧が昇圧する。調光は図
23(a)から同図(b)に示すように周波数を一定の
まま、デューティ比を調整してもよい。この場合は、昇
圧はほとんどしないが、入力電流に歪みが出てしまう。
これは、スイッチング素子Q1’とスイッチング素子Q
2’のオン期間が異なると、交流電源Vsが正の期間
(図22で示す矢印方向)に流れ込む入力電流Iin(交
流電源Vs→ダイオードD1→スイッチング素子Q1’
→負荷回路1→交流電源Vs)と交流電源Vsの負の期
間に流れ込む入力電流(交流電源Vs→負荷回路1→ス
イッチング素子Q2’→ダイオードD2→交流電源V
s)の両ループに電流が流れる時間が異なり、入力電流
は上下非対称になるためである。
【0043】或いは図24(a)から同図(b)に示す
ように駆動周波数とデューティ比の両方を変化させても
よい。上述した入力電流の歪みを解消する回路構成例を
図25に示す。この図示する回路では、交流電源Vsの
両端の電圧をR34、R35とR36、R37によりそ
れぞれ分圧し、それらの電圧値により、交流電源Vsの
正負をコンパレータCOMP1により判別する電源極性
判別回路4を設けている。コンバレータCOMP1の出
力(A点)を示したのが図26(b)である。図26
(a)に示す交流電源Vsの電圧極性が図示する時(正
の時)には、”H”信号、交流電源Vsの電圧極性が負
の時にはL信号が出力される。この信号とスイッチング
素子Q1’、スイッチング素子Q2’の各々の制御信号
との排他的オアを排他的オア回路EXOR1、EXOR
2により取り、新たな制御信号としている。
【0044】このように電源極性判別回路4及び排他的
オア回路EXOR1、EXOR2を付加することによ
り、デューティ制御を行ない、スイッチング素子Q
1’,Q2’のスイッチング波形がアンバランスになっ
た場合においても、半周期毎にオン期間が切り替わるた
め、交流電源Vsの正負で等しい入力電流を流すことに
なる。
【0045】なお、本実施形態の構成を図10乃至図1
5、図17乃至図21の回路構成に用いても同様な動作
が得られる。 (実施形態3)本実施形態は負荷である放電灯La1の
予熱、始動、点灯において、図27〜図29に示すよう
にスイッチング素子Q1’,Q2’を制御するものであ
る。図27〜図29の(a)は予熱状態、(b)は始動
の状態、(c)は点灯の状態を夫々示し、図27の場合
には、高い駆動周波数で予熱し、始動、点灯と駆動周波
数を段々と低くするように移行するようにしている。
【0046】また図28の場合は駆動周波数は一定のま
まデューティ比を変化させる場合を示し、図29は駆動
周波数とデューティ比の両方を同時に変化させる場合を
示している。本実施形態では図25の実施形態の構成を
用いて、該図25の実施形態のように半周期毎にオン期
間を切り替えればコンデンサC1の両端の昇圧を抑制し
つつ、任意に予熱、始動、点灯を行うことが容易にな
る。
【0047】本実施形態は動作を図10乃至図15、図
17乃至図21の回路構成に採用しても同様な効果を得
ることできるのは言うまでもない。 (実施形態4)本実施形態の回路構成を図30に示す。
本実施形態は、図21の構成において、コンデンサC
1、C2の両端に発生する電圧を検出する回路を各々電
圧検出回路5、電圧検出回路6とし、更に交流電源Vs
とコンデンサC2の直列回路の両端に発生する電圧を検
出する回路を電圧検出回路7としている。電圧検出回路
6の出力と電圧検出回路7の出力を電源極性判別回路4
に入力し、交流電源Vsの極性によって、電圧検出回路
5又は6の検出電圧が制御回路3に入力され、それらの
電圧に応じてスイッチング素子Q1’,Q2’の駆動周
波数やデューティ比を変化させるものである。
【0048】ここで各部の波形を図31に示す。同図
(a)は交流電源Vsの電圧彼形、同図(b)は電源極
性判別回路4によって制御される切換スイッチ要素Sを
通じて選択された検出電圧V32、同図(c)はV32
の電圧波形の高調波をコンデンサC32でフィルタリン
グした電圧波形VC32である。同図(b)において、
期間Taは電圧検出回路5の検出電圧を示しており、期
間Tbは電圧検出回路6における検出電圧を示してい
る。
【0049】本実施形態によって、例えば電圧波形VC
32を用いて、交流電源Vsのピーク付近では周波数を
低く、交流電源Vsの0V付近では周波数を高く設定し
てやることにより、ランプ電流のクレスト・ファクタを
改善することができる。或いは、同じくVC32の波形
を用いて、スイッチング素子Q1’,Q2’のデューテ
ィ比を制御しても良い。この場合は、交流電源Vsのピ
ーク付近ではデューティ比をより50%に近づけ、交流
電源Vsの0V付近ではデューティ比をよりアンバラン
スすることによりクレスト・ファクタを改善して放電灯
La1のちらつきをなくすことができる。
【0050】又駆動周彼数とデューティ比を同時に変化
させてもよいことは言うまでもない。更に又例えば、V
C32の電圧値が異常に高くなった場合には、スイッチ
ング素子Q1’,スイッチング素子Q2’の発振を停止
することにより過電圧による素子の破壊などを回避する
ことができる。
【0051】コンデンサC2に関する制御について、他
の例を図32、図33に示す。図32の回路はコンデン
サC2と並列に、コンデンサC2”と全波整流器DB
2、トランジスタ丁r2からなる交流スイッチの直列回
路を接続したもので、トランジスタTr2をオンするこ
とにより、コンデンサC2にコンデンサC2”を並列接
続し、その合成容量にてコンデンサC2の両端の容量を
増加させることができる回路である。
【0052】又図33の回路はコンデンサC2と直列に
コンデンサC2”と、全波整流器DB2と、トランジス
タTr2からなる交流スイッチの並列回路を接続したも
ので、トランジスタTr2のオンにより、コンデンサC
2にコンデンサC2”を接続して容量を減少させること
ができる回路である。これらの回路は、例えば放電灯L
a1の調光を行った場合に、負荷が軽くなると、入力電
流に休止区間ができるような場合に用いることができ
る。一般的に本実施形態では調光を深くしていくにつ
れ、入力電流の休止区間が増加していくため、図33の
回路を用いて、ダイオードD2の両端にコンデンサC2
とC2”の直列回路を接続して該直列回路の合成容量を
下げることになり、その両端電圧が小さくなり、入力電
流を再び略正弦波に近づけることができる。また、逆に
負荷出力を大きくした場合には、入力電流のゼロクロス
付近において、波形がジャンブしてしまうため、図32
の回路を用いてコンデンサC2に並列にコンデンサC
2”を接続して合成容量を大きくすることにより、コン
デンサC2の両端に発生する電圧を大きくして、入力電
流を再び略正弦波に近づけることができる。図32、図
33で示す回路構成は、例えば、1本の放電灯La1で
2種類の出力特性を持たせたい場合の切替手段として有
効である。
【0053】或いは、コンデンサC2に限らず、負荷の
電流などに応じてスイッチング素子Q1’,Q2’の駆
動周彼数やデューティ比を制御してもランプ電流の脈流
を改善することができる。図34の回路がその例であ
り、この例は図21の回路に、放電灯La1のランプ電
流を検出する電流検出回路8を付加し、ランプ電流の大
きさに応じてスイッチング素子Q1’,Q2’の駆動周
波数やデューティ比を制御するようにした回路である。
この回路を用いて、例えばランプ電流が比較的大きい期
間では周波数を高くするなどして、ランプ電流を抑え、
脈流を小さくすることができる。
【0054】コンデンサC2に発生する電圧に応じてス
イッチング素子Q1’,Q2’を制御したり、或いはコ
ンデンサC2のインピーダンスを変化させることによ
り、ランプ電流の脈流によるちらつきを低減したり、入
力電流の歪を改善したりすることができる。あるいは、
負荷に流れる電流などを検出してもランプ電流も脈流に
よるちらつきを低減することができる。
【0055】尚、本実施形態の構成を実施形態1から4
のいずれの構成に採用しても同様に実施できる。 (実施形態5)本実施形態の回路図を図35に示す。図
35の回路は図18で示した回路に上側のコンデンサC
2’,下側のコンデンサC2’の各々の電圧を検出する
電圧検出回路10,11を設け、それらの電圧値の大小
をコンパレータCOMP3で比較判定し、その判定結果
に基づいて制御回路3により駆動周波数やデューティ比
を変える回路である。具体的には、例えば、入力電流I
inが図36(a)に示すような場合、もし、下側のコン
デンサC2’の電圧値が上側のコンデンサC2’の電圧
値よりも大きい場合には、スイッチング素子Q2’のオ
ン期間を短くし、コンデンサC1のオン期間を長くして
やれば図36(b)に示すような略正弦波の入力電流I
inにすることができる。
【0056】検出する箇所は、コンデンサC2’、C
2’の電圧に限らず、例えばダイオードD1、D2に発
生する電圧を検出する回路を設けてもよい。ダイオード
D1の両端電圧値がダイオードD2の両端電圧よりも大
きい場合には、スイッチング素子Q2’のオン期間を短
くし、スイッチング素子Q1’のオン期間を長くしてや
れば図36(b)に示すような略正弦波の入力電流Iin
にすることができる。
【0057】或いは図37の回路に示すように入力電流
inを交流電源Vsの電路に挿入した電流検出回路9に
より直接検出しても良い。制御の方法については上記と
説明と同様であるため省略する。尚図37ではトランス
T1の漏れインダクタンスと共振するコンデンサC3を
トランスT1の1次巻線に並列接続してある。本実施形
態の構成は、実施形態1から5のいずれの構成に採用し
ても同様に実施できる。
【0058】(実施形態6)本実施形態の回路図を図3
8から図40に示す。図38は、図21の回路における
コンデンサC1の両端に抵抗R10とR11の直列回路
を接続し、その直列回路の中点の電圧と任意の基準値V
dcとをコンバレータCOMP4に入力して比較し、こ
のコンパレータCOMP4の出力信号に応じて、スイッ
チング素子Q1’,Q2’を停止させたり、調光させた
りする回路である。
【0059】或いはコンデンサC1の両端電圧を検出す
る代わりに、図39に示すように、トランスT1に設け
た3次巻線からダイオードD32を介して得られた信号
レベルと基準値VlaとをコンパレータCOMP5によ
って比較し、制御回路3の制御の下で基準値Vlaを越
えたときに、制御を停止させたり、調光状態にしてもよ
い。
【0060】又は図40に示すように、図21の回路に
おいて、スイッチング素子Q2’のソース端子に直列に
抵抗R12を挿入して、その抵抗R12の両端に発生す
る電圧値を検出して、その検出電圧値と基準値Vswと
をコンパレータCOMP6で比較して、該コンパレータ
COMP6の出力によって、制御回路3の制御の下でス
イッチング素子Q1’,Q2’を停止させたり、調光状
態するようにしても良い。
【0061】これら図38乃至図40の回路を用いる
と、例えば、放電灯La1が外れて、無負荷になった場
合や、放電灯La1のフィラメントのエミッタの消耗に
より放電灯La1がほぼ半波状態でしか点灯を維持でき
なくなったときに、素子が破壊するのを防ぐことができ
る。尚、本実施形態の構成は、実施形態1から5のいず
れの構成に採用しても同様に実施できる。
【0062】(実施形態7)本実施形態の回路図を図4
1から図43に示す。図41の回路は図1の回路におい
て、スイッチング素子Q1,Q2の駆動回路として負荷
回路1のトランスT1を用いた回路である。つまりトラ
ンスT1の1次巻線に流れる電流の向きにより、スイッ
チング素子Q1,Q2がそれぞれ交互にオン.オフを行
うように駆動用の巻線の巻方向を決めてある。ただし、
起動時のみ、別途設けられた起動手段12によりスイッ
チング素子Q2をオンしてやることになる。
【0063】或いは図42に示すように、負荷回路1に
リーケジ・トランスではなく通常のトランスT2を用
い、その2次側にインダクタL1を挿入したものにおい
て、スイッチング素子Q1,Q2の駆動回路として、ト
ランスT2からではなく、インダクタL1に駆動巻線を
巻回してその駆動巻線の出力により駆動信号を得るよう
にしても良い。この場合もインダクタL1の電流の向き
によりスイッチング素子Q1,Q2が交互にオン.オフ
するように駆動巻線の巻方向を決めてやる。この回路構
成であれば、例えば、放電灯La1が外れた場合には、
インダクタL1には電流が流れなくなるため、自動的に
発振が止まる。ただし、この回路構成の場合も図41の
回路と同様、別途起動手段12を要する。
【0064】図41、図42の回路を用いれぱ、外部か
ら信号を与えることなく、自励で発振を行う回路を実現
できるため、部品数が少なくて済む。または、図43に
示すように、MOS−FETからなるスイッチング素子
Q2’を制御回路3からの信号で駆動するようにしてお
き、トランジスタからなるスイッチング素子Q1のみト
ランスT1に設けた駆動巻線から駆動信号を得るように
しても良い。本回路によれば、スイッチング素子Q2’
側の制御のみで、これまでの実施形態で説明してきたよ
うな調光や停止といった制御ができるため、少ない部品
数で制御可能な回路を実現できる。図43では図41、
図42で示すようにダイオードD1〜D3とで全波整流
器を構成するダイオードD4はMOS−FETからなる
スイッチング素子Q2の寄生ダイオードを用いることに
より、無くしてある。
【0065】尚本実施形態は、実施形態1から6のいず
れの構成にも採用できるものである。 (実施形態8)本実施形態の回路図を図44に示す。本
実施形態は実施形態1〜7の構成において、複数の放電
灯を負荷として接続した負荷回路1を採用したもので、
その負荷回路1の構成例を図46に示す。
【0066】図44(a)の回路はトランスT1の2次
側に直列的に2灯の放電灯La1,La2を接続したも
のである。また図44(b)の回路はリーケージ・トラ
ンスからなる二つのトランスT1,T1’を用いて夫々
の1次巻線を並列的に接続し、各2次巻線に放電灯La
1,La2を並列接続したもので、コンデンサC3’は
コンデンサC3と同様な共振用コンデンサである。
【0067】更に図44(c)の回路はトランスT1の
2次巻線に限流インダクタL1,L1’と放電灯La
1,La2と共振用のコンデンサC3、C3’とよりな
る回路を接続したものである。また更に図44(d)の
回路はトランスT1の2次巻線にバランサL2を設け、
バランサL2の各端子に放電灯La1,La2及び共振
用コンデンサC3,C3’よりなる回路を接続したもの
である。
【0068】図44(e)の回路は図44(b)と同じ
ようにトランスT1の2次側に直列的に2灯の放電灯L
a1,La2を接続し、各フィラメントの予熱を1次側
に設けられたインダクタL1の2次巻線から行うことに
接続したものである。これらの構成により複数の放電灯
を負荷として点灯することが可能となる。尚図44
(a)〜(e)では放電灯La1,La2を2灯接続す
る場合の構成図を示したが、放電灯が複数の場合でも同
様に接続することにより点灯できることは言うまでもな
い。
【0069】本実施形態の他の回路構成を図45に示
す。図45に示す回路は、図1の回路において、スイッ
チング素子Q2’と並列にリーケージ・トランスからな
るトランスT1’、放電灯La1’、共振用コンデンサ
C3’からなる負荷回路1’を直流カット用コンデンサ
C20を介して接続したものである。放電灯La1につ
いての回路動作は、実施形態1で説明したので、ここで
は、放電灯La1’の動作についてのみ簡単に説明す
る。
【0070】今スイッチング素子Q1’がオン、スイッ
チング素子Q2’がオフの瞬間には、それまで負荷回路
1’に流していた電流と同じ向きに、トランスT1’→
スイッチング素子Q1’→コンデンサC1→コンデンサ
C20→トランスT1’の経路で暫く電流が流れ、次に
コンデンサC1を電源として、コンデンサC1→スイッ
チング素子Q1’→トランスT1’→コンデンサC20
→コンデンサC1の経路で電流が流れる。
【0071】次に、スイッチング素子Q1’がオフ、ス
イッチング素子Q2’がオンすると、トランスT1’→
コンデンサC20→スイッチング素子Q2’の経路で暫
く電流が流れた後、今度はコンデンサC20を電源とし
て、コンデンサC20→トランスT1’→スイッチング
素子Q2’→コンデンサC20の経路で電流が流れ、や
がて、スイッチング素子Q1’がオン、スイッチング素
子Q2’がオフの状態へと移行して行く。
【0072】即ち、上述の動作はコンデンサC1を電源
とするハーフブリッジインバータの動作そのものであ
り、この回路自体には入力電流の歪を改善するような機
能はない。放電灯La1’のランプ電流は、コンデンサ
C1の容量が十分に大きければ略一定となるため、放電
灯La1、La1’を合わせた光出力は、例えば図44
(a)で示したような回路構成よりも、ちらつきが少な
くなる。また、放電灯La1、La1’のいずれが外れ
た場合でも、残された放電灯は点灯を維持することがで
きる。例えば、放電灯La1’が外れた場合のトランス
T1’の1次側のインダクタとコンデンサC20の容量
を、駆動周彼数に対して、若干進相側に調整することに
より、残された放電灯La1が点灯する時には、スイッ
チング素子Q1’,Q2’に流れる電流は進相と遅相の
合成電流となり、放電灯La1のみを点灯させる遅相の
電流よりも素子に流れる電流のピーク値を抑えることが
できる。
【0073】或いは放電灯La1、La1’周波数特性
を若干ずらすような設計をすることにより、電源変動や
負荷変動に対して、略一定の出力とすることができる。
又は図46で示す回路のように、図1の回路に直流で点
灯させるランプLa3をコンデンサC1の両端間にスイ
ッチング素子Tr3を介して接続し、放電灯La1とラ
ンプLa3を同時に点灯させてもよい。この場合も、ラ
ンプLa3のランプ電流は、コンデンサC1の容量が十
分に大きければ略一定となるため、放電灯La1とラン
プLa3とを合わせた光は、例えば図44(a)で示し
た回路構成よりも、ちらつきが少なくなる。或いはスイ
ッチング素子Tr3をオン.オフすることにより、放電
灯La1とランプLa3の点灯の割合を任意に制御する
ことができる。
【0074】尚本実施形態は、実施形態1乃至8のいず
れの構成であっても同様に実施できる。 (実施形態9)本実施形態は、図47に示す回路からな
り、実施形態1〜8の構成において、電源電圧が異なる
場合に対応するもある。
【0075】図47に示す回路は図1の回路において、
ダイオードD6をコンデンサC2に並列に接続し、ダイ
オードD5とD6の中点と負荷回路1との間に直流カッ
ト用コンデンサC4を接続した構成である。図48は図
47の回路を具体的に示した回路で、図48の入力部に
コンデンサC21、インダクタLF1,LF2からなる
フィルタ回路FLを設け、D1、D2、D5、D6を低
速のダイオードブリッジDB10で置き換えるととも
に、高速のダイオードD7を付加した回路である。また
ダイオードD7を流れる高周波の電流を吸収し、ダイオ
ードブリッジDB10に加わるストレスを低滅するため
に、小容量のコンデンサC5をダイオードブリッジDB
10の出力端に接続している。さらに、負荷回路1は、
実施形態1のときと同様に、リーケージ・トランスから
なるトランスT1を用い、スイッチング素子Q1、ダイ
オードD1をMOS−FETからなるスイッチング素子
Q1’及びその寄生ダイオードに置き換え、またスイッ
チング素子Q2、ダイオードD2をMOS−FETから
なるスイッチング素子Q1’及びその寄生ダイオードに
置き換えたとした構成としている。回路の動作を図47
を用いて簡単に行う。基本的な動作は、実施形態1で示
した動作と変わらないが、実施形態1と異なる点は、負
荷回路1に直列にコンデンサC4が接続されているた
め、コンデンサC2の両端に発生する電圧が実施形態1
のときの約半分になることである。なぜなら、コンデン
サC1や交流電源VsからコンデンサC2に電流が流れ
込むとき、夫々コンデンサC1→スイッチング素子Q
1’→負荷回路1→コンデンサC4→コンデンサC2→
コンデンサC1の経路と、交流電源Vs→ダイオードD
1→スイッチング素子Q1’→負荷回路1→コンデンサ
C4→コンデンサC2→ダイオードD6→交流電源Vs
という経路で流れるため、コンデンサC1の両端電圧を
コンデンサC4とC2で分圧することになる。
【0076】また、ダイオードD5、D6の追加によっ
て、常に、交流電源VsーダイオードD1→コンデンサ
C1→ダイオードD6→交流電源Vs若しくは交流電源
Vs→ダイオードD5→コンデンサC1→ダイオードD
2→交流電源Vsの経路が存在するため、コンデンサC
1の両端電圧はほぼ交流電源Vsのピーク値と等しくな
る。
【0077】従って、例えば電源電圧が100Vのとこ
ろでは実施形態1の回路を用い、電源電圧が200Vの
ところでは図47に示すようにダイオードD6とコンデ
ンサC4を迫加すれば、他はそのままの回路でほぼ同様
の特性が得られる回路を実現できる。これにより、回路
の基板を共通としておき、電源が200Vであれば、図
47に示す構成を採用し、電源が100Vであればダイ
オードD6、コンデンサC4を取外し、コンデンサC4
を取り外した端子のみジャンパー線などで短絡をすれ
ば、図1で示した回路が容易に実現できる。
【0078】或いは図49(a)〜(d)に示すよう
に、回路をモジュール化することにより、例えば交流電
源Vsの電圧が100Vであれば、図49(a)乃至
(c)の構成を組合せ、交流電源Vsの電圧が200V
であれば図49(a)、(c),(d)の構成を組み合
わせて用いれぱ、100Vと200Vで回路を共用でき
るという効果が得られる。
【0079】なお、電源電圧は上述した100Vと20
0Vに限ったものではなく、例えば120と240V
や、120Vと200Vなど、いかなる組合せであって
も構わないことは言うまでもない。なお、本実施形態の
構成、実施形態1から8のいずれの構成にも採用するこ
とができる。
【0080】(実施形態10)本実施形態は図50に示
す回路からなり、本実施形態の回路は実施形態1乃至9
の構成において、ダイオードD1、D2と各々並列にス
イッチング素子Q3、Q4を接続して、交流電源Vsへ
の回生を可能とした構成例を示したものである。スイッ
チング素子Q3,Q4は駆動回路により交互にオン・オ
フされ、スイッチング素子Q1がオンの期間中にスイッ
チング素子Q4がオン、スイッチング素子Q2がオンの
期間中にスイッチング素子Q3がオンするようなってい
る。例えば、実施形態1の3番目の動作モードの状態に
おいてスイッチング素子Q3がオフ、スイッチング素子
Q4がオンすると、コンデンサC1→スイッチング素子
Q1→負荷回路1→交流電源Vs→スイッチング素子Q
4→コンデンサC1の経路で電流が流れるため、交流電
源Vsに電力を回生することができる。交流電源Vsが
負の向きの場合には、逆に、スイッチング素子Q3をオ
ン、スイッチング素子Q4をオフとすれば、コンデンサ
C1→スイッチング素子Q3→交流電源Vs→負荷回路
1→スイッチング素子Q2→コンデンサC1の経路で電
流が流れるため、交流電源Vsに電力を回生することが
できる。
【0081】尚スイッチング素子Q3,Q4を同時にオ
フとしたときには、実施形態1と全く同じ動作であるこ
とは言うまでもない。尚本実施形態は、実施形態1から
9のいずれの構成にも採用することができる。
【0082】
【発明の効果】請求項1の発明は、第1乃至第4のダイ
オードをブリッジ接続して構成された全波整流器と、全
波整流器の交流端間に接続される交流電源と負荷回路の
直列回路と、全波整流器の直流出力端間に接続される第
1の平滑コンデンサと、全波整流器の一方のアームの第
1、第2のダイオードの各々に逆並列接続される第1、
第2のスイッチング素子と、少なくとも全波整流器の直
流出力端の一方と、交流電源と負荷回路の接続点との間
に接続される第2のコンデンサと、全波整流器の直流出
力端の一方と、交流電源と負荷回路の接続点との間に第
1の平滑コンデンサを充電する方向に接続された第5の
ダイオードを有し、第1、第2のスイッチング素子を交
互にオン、オフして成るので、電源周期の略全域にわた
って入力電流を流せることができ、そのため入力歪が少
なく、その上比較的少ない部品点数で実現できるという
効果がある。
【0083】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、負荷回路の両端は第2のコンデンサとで共振系を構
成するトランスの1次巻線の両端で構成され、トランス
の2次巻線に接続された負荷に電力を供給することを特
徴とし、2次側には略一定の負荷電流を流すことができ
る。請求項3の発明は、請求項1の発明において、負荷
回路の両端は第1のインダクタと放電灯の直列回路の両
端で構成され、放電灯の非電源側端子には第1のインダ
クタと共振回路を構成する第3のコンデンサが接続され
たので、トランスを用いず、そのため、トランスによる
損失を削減でき、効率の良い電源装置を得ることがで
き、しかも無負荷時には、第1のコンデンサを充電する
経路がないため、突入電流を略0にすることができる。
【0084】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、負荷回路の両端に第2のインダクタを接続したの
で、トランスを用いず、そのため、トランスによる損失
を削減でき、かつ、インダクタがローパスフィルタの役
割をするため、負荷の電流を略一定とすることができ
る。請求項5の発明は、請求項2又は3又は4の発明に
おいて、第1及び第2のスイッチング素子の周波数を任
意に変化することのできる制御手段を備えているので、
オン期間が略一定であっても、入力電流を任意に可変で
き、負荷の電力を可変することができ、例えば負荷が放
電灯であれば、調光を行なうことができ、また予熱、始
動、点灯の切替えができ、更に負荷の電力が急変して、
素子にストレスがかかる場合に、周波数を変化させて、
これを回避することができる。
【0085】請求項6の発明は、請求項2又は3又は4
の発明において、第1及び第2のスイッチング素子のオ
ン期間を任意に変化することのできる制御手段を備えて
いるので、周波数が略一定であっても入力電流を任意に
可変でき、そのため負荷の電力を可変することができ、
例えば負荷が放電灯であれば調光を行なうことができ、
更にまた予熱、始動、点灯の切替えができ、また負荷の
電力が急変して、スイッチング素子にストレスがかかる
場合に、オン期間を変化させて、これを回避することが
できる。
【0086】請求項7の発明は、請求項5又は6の発明
において、第1のコンデンサの電圧を検出する手段を設
け、第1のコンデンサの電圧に応じて、第1及び第2の
スイッチング素子の駆動周波数或いはオン期間のうち少
なくとも一方を可変とするので、平滑電圧が異常に昇圧
した場合に、発振を停止したり、調光したりすることに
より、スイッチング素子に印加されるストレスを回避す
ることができ、或いは平滑電圧が略一定になるように、
周波数またはオン期間を制御すれば、安定した出力が得
られ、例えば放電灯の場合であれば、ちらつきの少ない
光出力を得ることができ、しかも平滑電圧を検出して、
電源投入と、制御の開始時間をずらすことにより、突入
電流による回路の破壊を防止することができる。
【0087】請求項8の発明は、請求項2の発明におい
て、トランスに発生する電圧を検出する手段を設け、ト
ランスの電圧に応じて、第1及び第2のスイッチング素
子の周波数或いはオン期間のうち少なくとも一方を可変
とするので、負荷の両端電圧が異常に昇圧した場合に、
発振を停止したり、調光したりすることにより、スイッ
チング素子に印加されるストレスを回避することがで
き、また負荷が短絡したような場合に、発振を停止し
て、スイッチング素子に印加されるストレスを回避する
ことができる。
【0088】請求項9の発明は、請求項5又は6の発明
において、交流電源の極性を検出する手段を設け、交流
電源の正負に応じて、第1及び第2のスイッチング素子
の周波数あるいはオン期間のうち少なくとも一方を可変
とするので、電源の半周期毎に入力電流を調整できるた
め、入力電流を正弦波に近づけ、より入力歪を少なくす
ることができ、一定のスイッチング波形で制御する場合
よりも、負荷の出力を小さくできるため、より深い調光
ができ、平滑電圧を略一定のまま調光ができるため、ス
イッチング素子に異常なストレスが印加されることを防
止できる。
【0089】請求項10の発明は、請求項5又は6の発
明において、第1、第2のダイオードに発生する電圧を
各々検出する手段を設け、その検出電圧に応じて第1及
び第2のスイッチング素子の駆動周波数或いはオン期間
のうち少なくとも一方を可変とするので、入力電流の電
源半周期毎の非対称を改善して、入力電流を正弦彼に近
づけることができるため、入力電流のピーク値を抑えら
れ、入力側に設けられるフィルタ部に異常なストレスが
印加されることを防止できる。
【0090】請求項11の発明は、請求項5又は6の発
明において、第2のコンデンサの電圧を検出する手段を
設け、第2のコンデンサの電圧に応じて、第2のコンデ
ンサの電圧の低いところでは駆動周波数を低く若しくは
オン期間を負荷出力がより大きくなる方向へ変化させ、
第2のコンデンサの電圧が高いところでは、上記駆動周
波数を高く若しくはオン期間を負荷出力がより小さくな
る方向へ変化させるので、負荷の出力を略一定に保つこ
とができるため、例えば負荷が放電灯の場合であれば、
ちらつきの少ない光出力を得ることができる。
【0091】請求項12の発明は、請求項5又は6の発
明において、トランスまたは負荷に流れる電流を検出す
る手段を設け、検出した電流に応じて、負荷に流れる電
流が略一定となるように第1及び第2のスイッチング素
子の駆動周波数若しくはオン期間のうち少なくとも一方
を可変とするので、電源が変動した場合などにおいて
も、負荷の電流を略一定にすることができるため、例え
ば負荷が放電灯の場合であれば、ランプ電流の脈流を小
さくして、ちらつきの少ない光出力を得ることができ
る。
【0092】請求項13の発明は、請求項2又は3又は
4の発明において、第2のコンデンサの容量を可変する
手段を設けているので、第2のコンデンサの容量を可変
とすることにより、負荷に応じた入力電流を調整するこ
とができ、例えば、調光した場合や、負荷の出力が切替
わった場合においても、入力歪を少なくすることができ
る。
【0093】請求項14の発明は、請求項2又は3又は
4の発明において、複数の負荷に電力を供給するので、
負荷が放電灯の場合には複数の放電灯を同時に点灯可能
である。請求項15の発明は、請求項2又は3又は4の
発明において、第1、第2のスイッチング素子のいずれ
かに並列に又は、第1のコンデンサと並列に第2の負荷
回路を接続したので、追加した負荷回路の出力を特別な
制御なしに略一定にできるため、負荷が放電灯の場合に
は全体としてちらつきの少ない光出力を得ることがで
き、また1本が外れたときにおいても、残りの放電灯を
点灯したままにできるという効果があり、また夫々の負
荷を任意の割合で出力できるため、例えば、電源が変動
した場合などにおいても、全体としての負荷の電流を略
一定にすることができ、ランプ電流の脈流を小さくし
て、ちらつきの少ない光出力を得ることができる。
【0094】請求項16の発明は、請求項2又は3又は
4の発明において、第1及び第2のスイッチング素子の
うち、少なくとも一方はトランスまたは負荷のインダク
タに設けられた別巻線によって駆動されるので、スイッ
チング素子の駆動回路が省略できるため、より部品点数
が少ない回路を実現でき、2次側のインダクタから駆動
すれば、例えば、無負荷のような異常時に、自動的に回
路が停止することになり、更に一方のスイッチング素子
の駆動を回路中のインダクタから、もう一方のスイッチ
ング素子の駆動を外部からの信号で制御すれば、負荷が
放電灯の場合には調光や停止といった制御が容易に行え
る。
【0095】請求項17の発明は、請求項2又は3又は
4の発明において、第1のコンデンサに並列に第6、第
7のダイオードの直列回路を接続し、上記直列回路の中
点を交流電源の第3、第4のダイオードが接続してない
側の端子に接続し、交流電源と第2のコンデンサの接続
点と、負荷回路との間に、第4のコンデンサを接続した
ので、電源が倍近く異なる場合においても、少ない部品
の追加で共用の基板を使用することができ、また負荷回
路に印加される電圧を略一定にできるので、電源が違っ
ても、ほぼ同じ出力を得ることができ、更に部品をモジ
ュール化すれば、モジュールの組合せのみで、異種電源
に対応できる。
【0096】請求項18の発明は、請求項2又は3又は
4の発明において、第3、第4のダイオードと並列に各
々高周波で交互にオンオフする第3、第4のスイッチン
グ素子を接続したので、負荷が急に軽くなった場合など
に、余剰電力を電源に回生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の回路図である。
【図2】同上の動作説明図である。
【図3】同上の動作説明図である。
【図4】同上の動作説明図である。
【図5】同上の動作説明図である。
【図6】同上の動作説明図である。
【図7】同上の一具体例を示す回路図である。
【図8】同上図7の回路動作説明用波形図である。
【図9】同上図7のスイッチング素子の動作説明用波形
図である。
【図10】同上の別の具体例を示す回路図である。
【図11】同上の他の具体例を示す回路図である。
【図12】同上のその他の回路例を示す回路図である。
【図13】同上の更にその他の回路例を示す回路図であ
る。
【図14】同上の更に他の回路例を示す回路図である。
【図15】同上のまた更に他の回路例を示す回路図であ
る。
【図16】同上の動作説明用波形図である。
【図17】同上のまた別の回路例を示す回路図である。
【図18】同上のまた更に別の回路例を示す回路図であ
る。
【図19】同上の更にまた別の回路例を示す回路図であ
る。
【図20】同上のまた更にその他の回路例を示す回路図
である。
【図21】本発明の実施形態2の回路図である。
【図22】同上の動作説明図である。
【図23】同上の別の動作説明図である。
【図24】同上の他の動作説明図である。
【図25】同上の他の例の回路図である。
【図26】同上の動作説明用波形図である。
【図27】本発明の実施形態3の動作説明図である。
【図28】同上の別の動作説明図である。
【図29】同上の他の動作説明図である。
【図30】本発明の実施形態4の回路図である。
【図31】同上の動作説明用波形図である。
【図32】同上の別の回路例を示す回路図である。
【図33】同上の他の回路例を示す回路図である。
【図34】同上のその他の回路例を示す回路図である。
【図35】本発明の実施形態5の回路図である。
【図36】同上の動作説明用波形図である。
【図37】同上の別の回路例を示す回路図である。
【図38】本発明の実施形態6の回路図である。
【図39】同上の別の回路例を示す回路図である。
【図40】同上の他の回路例を示す回路図である。
【図41】本発明の実施形態7の回路図である。
【図42】同上の別の回路例を示す回路図である。
【図43】同上の他の回路例を示す回路図である。
【図44】本発明の実施形態8の負荷回路例の回路図で
ある。
【図45】同上の別の回路例を示す回路図である。
【図46】同上の別の回路例を示す回路図である。
【図47】本発明の実施形態9の回路図である。
【図48】同上の具体例の回路図である。
【図49】同上の別の例の説明図である。
【図50】実施形態10の回路図である。
【図51】従来例の回路図である。
【符号の説明】
1 負荷回路 2 駆動回路 Vs 交流電源 D3乃至D5 ダイオード Q1,Q2 スイッチング素子 C1 コンデンサ C2 コンデンサ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1乃至第4のダイオードをブリッジ接続
    して構成された全波整流器と、全波整流器の交流端間に
    接続される交流電源と負荷回路の直列回路と、全波整流
    器の直流出力端間に接続される第1の平滑コンデンサ
    と、全波整流器の一方のアームの第1,第2のダイオー
    ドの各々に逆並列接続される第1、第2のスイッチング
    素子と、少なくとも全波整流器の直流出力端の一方と、
    交流電源と負荷回路の接続点との間に接続される第2の
    コンデンサと、全波整流器の直流出力端の一方と、交流
    電源と負荷回路の接続点との間に第1の平滑コンデンサ
    を充電する方向に接続された第5のダイオードを有し、
    第1、第2のスイッチング素子を交互にオン、オフして
    成ることを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】負荷回路の両端は第2のコンデンサとで共
    振系を構成するトランスの1次巻線の両端で構成され、
    トランスの2次巻線に接続された負荷に電力を供給する
    ことを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 【請求項3】負荷回路の両端は第1のインダクタと放電
    灯の直列回路の両端で構成され、放電灯の非電源側端子
    には第1のインダクタと共振回路を構成する第3のコン
    デンサが接続されたことを特徴とする請求項1記載の電
    源装置。
  4. 【請求項4】負荷回路の両端に第2のインダクタを接続
    したことを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  5. 【請求項5】第1及び第2のスイッチング素子の周波数
    を任意に変化することのできる制御手段を備えているこ
    とを特徴とする請求項2又は3又は4記載の電源装置。
  6. 【請求項6】第1及び第2のスイッチング素子のオン期
    間を任意に変化することのできる制御手段を備えている
    ことを特徴とする請求項2又は3又は4記載の電源装
    置。
  7. 【請求項7】第1のコンデンサの電圧を検出する手段を
    設け、第1のコンデンサの電圧に応じて、第1及び第2
    のスイッチング素子の駆動周波数或いはオン期間のうち
    少なくとも一方を可変とすることを特徴とする請求項5
    又は6記載の電源装置。
  8. 【請求項8】トランスに発生する電圧を検出する手段を
    設け、トランスの電圧に応じて、第1及び第2のスイッ
    チング素子の周波数或いはオン期間のうち少なくとも一
    方を可変とすることを特徴とする請求項2記載の電源装
    置。
  9. 【請求項9】交流電源の極性を検出する手段を設け、交
    流電源の正負に応じて、第1及び第2のスイッチング素
    子の周波数あるいはオン期間のうち少なくとも一方を可
    変とすることを特徴とする請求項5又は6記載の電源装
    置。
  10. 【請求項10】全波整流器の他方のアームを構成する第
    2、第4のダイオードに発生する電圧を各々検出する手
    段を設け、その検出電圧に応じて第1及び第2のスイッ
    チング素子の駆動周波数或いはオン期間のうち少なくと
    も一方を可変とすることを特徴とする請求項5又は6記
    載の電源装置。
  11. 【請求項11】第2のコンデンサの電圧を検出する手段
    を設け、第2のコンデンサの電圧に応じて、第2のコン
    デンサの電圧の低いところでは駆動周波数を低く若しく
    はオン期間を負荷出力がより大きくなる方向へ変化さ
    せ、第2のコンデンサの電圧が高いところでは、上記駆
    動周波数を高く若しくはオン期間を負荷出力がより小さ
    くなる方向へ変化させることを特徴とする請求項5又は
    6記載の電源装置。
  12. 【請求項12】トランスまたは負荷に流れる電流を検出
    する手段を設け、検出した電流に応じて、負荷に流れる
    電流が略一定となるように第1及び第2のスイッチング
    素子の駆動周波数若しくはオン期間のうち少なくとも一
    方を可変とすることを特徴とする請求項2又は5又は6
    記載の電源装置。
  13. 【請求項13】第2のコンデンサの容量を可変する手段
    を設けていることを特徴とする請求項2又は3又は4記
    載の電源装置。
  14. 【請求項14】複数の負荷に電力を供給することを特徴
    とする請求項2又は3又は4記載の電源装置。
  15. 【請求項15】第1、第2のスイッチング素子のいずれ
    かに並列に又は、第1のコンデンサと並列に第2の負荷
    回路を接続したことを特徴とする請求項2又は3又は4
    記載の電源装置。
  16. 【請求項16】第1及び第2のスイッチング素子のう
    ち、少なくとも一方はトランスまたは負荷のインダクタ
    に設けられた別巻線によって駆動されることを特徴とす
    る請求項2又は3又は4記載の電源装置。
  17. 【請求項17】第1のコンデンサに並列に第6、第7の
    ダイオードの直列回路を接続し、上記直列回路の中点を
    交流電源の第3、第4のダイオードが接続してない側の
    端子に接続し、交流電源と第2のコンデンサの接続点
    と、負荷回路との間に、第4のコンデンサを接続したこ
    とを特徴とする請求項2又は3又は4記載の電源装置。
  18. 【請求項18】第3、第4のダイオードと並列に各々高
    周波で交互にオンオフする第3、第4のスイッチング素
    子を接続したことを特徴とする請求項2又は3又は4記
    載の電源装置。
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