JPH10270914A - ストリップ線路及び分波回路 - Google Patents

ストリップ線路及び分波回路

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JPH10270914A
JPH10270914A JP9071714A JP7171497A JPH10270914A JP H10270914 A JPH10270914 A JP H10270914A JP 9071714 A JP9071714 A JP 9071714A JP 7171497 A JP7171497 A JP 7171497A JP H10270914 A JPH10270914 A JP H10270914A
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JP
Japan
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conductor
thin film
line
dielectric
strip
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9071714A
Other languages
English (en)
Inventor
Shohei Seki
昇平 関
Toshihiko Ichioka
俊彦 市岡
Masahisa Nemoto
正久 根本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長短縮率を小さくし、小型化を図ることが
できるストリップ線路及び分波回路を提供する。 【解決手段】 ストリップ線路において、誘電体基板1
の裏面に形成されるグランド導体面6と、前記誘電体基
板1の表面に形成される薄膜導体2と、この薄膜導体2
上に形成される誘電体膜4と、この誘電体膜4上に形成
されるストリップ導体5と、前記薄膜導体2と前記グラ
ンド導体面6とを電気的に接続するビア導体3とを具備
し、前記薄膜導体2の厚さを、電気信号の周波数に対応
する表皮厚より薄くするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波回路で
用いられるストリップ線路とセルラのアンテナ回路で送
信信号と受信信号とを分離する分波回路に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、セルラ電話のアンテナ回路の送信
信号と受信信号とを分離する分波回路として、例えば、
文献名:M.Hikita et al.“DESIG
N METHODOLOGY and SYNTHES
IS TECHNIQUESfor LADDER−T
YPE SAW RESONATOR COUPLED
FILTERS”,Tech Digest of
1993 Ultrasonics Symposiu
m,pp.15−24,1993に開示される、弾性表
面波フィルタ(SAWフィルタ)を用いて構成するもの
があった。
【0003】図3はかかる従来の分波回路のブロック図
である。この図に示すように、アンテナ21からインピ
ーダンス変換用線路22を介し、受信用SAWフィルタ
24を接続し、受信用端子26へと接続している。送信
系は送信用端子27から送信用SAWフィルタ25、イ
ンピーダンス変換用線路23を介してアンテナ21に接
続している。
【0004】SAWフィルタは通常、阻止域では入力イ
ンピーダンスは、短絡状態となり、送信用と受信用を単
純に接続すると問題がある。このため、電気長が約1/
4波長を持つインピーダンス変換用線路を接続すること
により、インピーダンスを開放状態とすることによって
アンテナ部で接続できるようになる。そこで、インピー
ダンス変換用線路22、23は、通常、マイクロストリ
ップ線路等が用いられる図4は従来のインピーダンス変
換用線路を構成するマイクロストリップ線路を示す断面
図である。
【0005】この図に示すように、誘電体基板31の表
面にインピーダンス変換用線路としてのマイクロストリ
ップ線路となるストリップ導体32が形成される。ま
た、誘電体基板31の裏面にはグランド導体33が形成
される。この時、誘電体基板31の誘電体としてアルミ
ナ(比誘電率=10)を用いた時、特性インピーダンス
が50Ωとすると、波長短縮率は、約0.382とな
る。送信用の周波数帯は、824MHz〜849MHz
であるので、1/4波長は34.7mm〜33.7mm
となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の分波回路の構成では、インピーダンス変換用線
路の波長短縮率が、あまり小さくないので、実線路長が
34mm程度となり、回路自体を小さくできないという
問題があった。本発明は、上記問題点を除去し、波長短
縮率を小さくし、小型化を図ることができるストリップ
線路及び分波回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕ストリップ線路において、誘電体基板の裏面に形
成されるグランド導体面と、前記誘電体基板の表面に形
成される薄膜導体と、この薄膜導体上に形成される誘電
体膜と、この誘電体膜上に形成されるストリップ導体
と、前記薄膜導体と前記グランド導体面とを電気的に接
続する接続手段とを具備し、前記薄膜導体の厚さを、電
気信号の周波数に対応する表皮厚より薄くするようにし
たものである。
【0008】〔2〕分波回路において、弾性表面波フィ
ルタにこのフィルタの通過域の周波数で、電気長が1/
4波長程度となる上記〔1〕記載のストリップ線路を接
続し、前記フィルタの阻止域で入力インピーダンスを維
持インピーダンスに比べ十分高くなるようにしたもので
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1実施例を示すストリップ線路の断面図である。この
図に示すように、誘電体基板1はアルミナを焼成したも
のであり、その比誘電率は10、基板厚は635μmで
ある。裏面のグランド導体面6は厚膜印刷で形成し、表
面薄膜導体2は金を蒸着して形成し、グランド導体面6
と表面薄膜導体2とを電気的に接続するビア導体3は、
ニクロム等のペーストを孔に埋め込み形成している。
【0010】更に、表面薄膜導体2の上に誘電体膜4と
して、アルミナ膜を高周波スパッタで形成し、ストリッ
プ導体5を蒸着で形成しており、その幅は100μmと
する。グランド導体面6とストリップ導体5とを2導体
とする線路として動作させる。次に、その動作について
説明する。
【0011】線路を伝搬する信号の周波数が1GHzの
時、金の表皮厚δは2.46μmとなる。表面薄膜導体
2の厚さを1μmとすると、ストリップ導体5の周辺に
鎖交する磁力線は表面薄膜導体2を透過する。この時、
線路のインダクタンスLeffは、グランド導体面6と
ストリップ導体5とで形成されるマイクロストリップ線
路と同等となる。Scheiderの式からインダクタ
ンスLeffは7.857×10-7H/mとなる。
【0012】また、この線路の等価キャパシタンスは、
表面薄膜導体2とストリップ導体5とで形成される平行
平板容量Cpと等しくなる。この理由は、1GHz程度
の周波数では、表面導体の抵抗はCpのインピーダンス
に比べ、十分無視できる値となるからである。線路の特
性インピーダンスZoを50Ωとするには、線路の等価
キャパシタンスCeffはZo=√Leff/Ceff
の関係から、3.1428×10-10F/mとすればよ
い。等価キャパシタンスCeffは平行平板容量Cpと
等しいので、誘電体膜4の厚さは28μmとすれば、Z
oを50Ωにできる。
【0013】この時、波長短縮率λ/λo=1/(vo
・√Leff/Ceff)(vo:真空中の光速)は
0.2121となる。このように、第1実施例によれ
ば、表面薄膜導体2の厚さを、伝搬信号の周波数におけ
る表皮厚よりも薄くなるようにしたので、線路インダク
タンスは通常のマイクロストリップ線路と同等程度の値
に維持し、線路キャパシタンスは誘電体膜4で形成され
る平行平板容量となり、通常のマイクロストリップ線路
よりも大きくできるため、波長短縮率をより小さくでき
る。
【0014】上記の材質を用いて、通常のマイクロスト
リップ線路では、波長短縮率はせいぜい0.4程度であ
るが、本発明の構造にすることにより、更に1/2程
度、線路長を小さくでき、回路の小型化を実現できる。
次に、本発明の第2実施例について説明する。図2は本
発明の第2実施例を示す分波回路のブロック図である。
【0015】この図に示すように、アンテナ11からイ
ンピーダンス変換用線路12を経て受信用SAWフィル
タ14に接続され、受信用端子16へと接続している。
送信系は送信用端子17から送信用SAWフィルタ1
5、インピーダンス変換用線路13を経てアンテナ11
に接続されている。インピーダンス変換用線路12,1
3を第1実施例に示した構造・寸法の線路として用い
る。
【0016】次に、その動作について説明する。SAW
フィルタは通常、阻止域では入力インピーダンスは短絡
状態となり、送信用と受信用を単純に接続すると問題が
ある。そのため、電気長が約1/4波長をもつインピー
ダンス変換用線路を接続することにより、入力インピー
ダンスを開放状態とすることにより、アンテナ部で接続
できるようになる。この時、特性インピーダンスが50
Ωとすると、波長短縮率は約0.2121となる。送信
用の周波数帯は824MHz〜849MHzであるの
で、1/4波長は19.3mm〜18.7mmとなる。
【0017】このように、第2実施例によれば、本発明
のストリップ線路構成を用いることにより、線路長を通
常のマイクロストリップ線路に比べ、約半分程度に小さ
くすることができる。なお、上記実施例では、表面薄膜
導体として金を用いているが、金属以外で金属の酸化物
または窒化物でも、導電性のあるものであれば構わな
い。
【0018】更に、誘電体膜の形成方法としては、表面
薄膜導体を陽極酸化等で酸化し、それを誘電体膜として
用いてもよい。また、波長短縮率をもう少し下げたい場
合は、ストリップ導体幅をもっと狭くしてインダクタン
スを稼ぎ、それに応じて、誘電体膜の厚さや材質を変え
ることより、誘電率を変え、線路キャパシタンスも大き
くすることにより、特性インピーダンスを維持して、波
長短縮率を下げることができる。
【0019】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、それらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0020】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。 (1)請求項1記載の発明によれば、表面薄膜導体の厚
さを、伝搬信号の周波数における表皮厚よりも薄くなる
ようにしたので、線路インダクタンスは通常のマイクロ
ストリップ線路と同等程度の値に維持し、線路キャパシ
タンスは誘電体膜で形成される平行平板容量となり、通
常のマイクロストリップ線路よりも大きくできるため、
波長短縮率をより小さくできる。
【0021】(2)請求項2記載の発明によれば、上記
(1)のストリップ線路構成を用いることにより、線路
長を通常のマイクロストリップ線路に比べ、約半分程度
に小さくすることができる。したがって、より小型化さ
れた分波回路を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すストリップ線路の断
面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す分波回路のブロック
図である。
【図3】従来の分波回路のブロック図である。
【図4】従来のインピーダンス変換用線路を構成するマ
イクロストリップ線路を示す断面図である。
【符号の説明】
1 誘電体基板 2 表面薄膜導体 3 ビア導体 4 誘電体膜 5 ストリップ導体 6 グランド導体面 11 アンテナ 12,13 インピーダンス変換用線路 14 受信用SAWフィルタ 15 送信用SAWフィルタ 16 受信用端子 17 送信用端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)誘電体基板の裏面に形成されるグラ
    ンド導体面と、 (b)前記誘電体基板の表面に形成される薄膜導体と、 (c)該薄膜導体上に形成される誘電体膜と、 (d)該誘電体膜上に形成されるストリップ導体と、 (e)前記薄膜導体と前記グランド導体面とを電気的に
    接続する接続手段とを具備し、 (f)前記薄膜導体の厚さを電気信号の周波数に対応す
    る表皮厚より薄くするようにしたことを特徴とするスト
    リップ線路。
  2. 【請求項2】 弾性表面波フィルタに該フィルタの通過
    域の周波数で、電気長が1/4波長程度となる請求項1
    記載のストリップ線路を接続し、前記フィルタの阻止域
    で入力インピーダンスを維持インピーダンスに比べ十分
    高くなるようにしたことを特徴とする分波回路。
JP9071714A 1997-03-25 1997-03-25 ストリップ線路及び分波回路 Withdrawn JPH10270914A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002067359A1 (fr) * 2001-02-19 2002-08-29 Sanyo Electric Co., Ltd. Circuit de traitement de signaux
KR100867850B1 (ko) * 2002-07-30 2008-11-10 엘지이노텍 주식회사 고주파 필터 및 그 제조방법
JP2020031404A (ja) * 2018-08-24 2020-02-27 古河電気工業株式会社 電磁波伝送路、電磁波伝送路の製造方法、および電子デバイス

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KR100867850B1 (ko) * 2002-07-30 2008-11-10 엘지이노텍 주식회사 고주파 필터 및 그 제조방법
JP2020031404A (ja) * 2018-08-24 2020-02-27 古河電気工業株式会社 電磁波伝送路、電磁波伝送路の製造方法、および電子デバイス

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Effective date: 20040601