JPH10269977A - 電界放射型電子銃 - Google Patents

電界放射型電子銃

Info

Publication number
JPH10269977A
JPH10269977A JP7110197A JP7110197A JPH10269977A JP H10269977 A JPH10269977 A JP H10269977A JP 7110197 A JP7110197 A JP 7110197A JP 7110197 A JP7110197 A JP 7110197A JP H10269977 A JPH10269977 A JP H10269977A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
emitter
ion current
exhaust
ion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7110197A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikiaki Kai
幹朗 甲斐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jeol Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jeol Ltd filed Critical Jeol Ltd
Priority to JP7110197A priority Critical patent/JPH10269977A/ja
Publication of JPH10269977A publication Critical patent/JPH10269977A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は電界放射型電子銃に関し、引き出し
電圧の自動コントロールを可能にすると共に、引き出し
電極とエミッター間の放電を防止してエミッターの破損
を防止することができる電界放射型電子銃を提供するこ
とを目的としている。 【解決手段】 エミッターと引き出し電極間に引き出し
電圧を印加して該エミッターから電子を放射させると共
に、エミッター近傍に配置された排気用イオンポンプを
備えた電界放射型電子銃において、前記排気用イオンポ
ンプのイオン電流を検出し、その検出結果に基づいて引
き出し電圧用電源の出力を制御する制御手段を設けて構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電界放射型電子銃に
関し、更に詳しくは電界放射型電子銃内に配置された排
気用イオンポンプによる真空度の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来装置の構成例を示す図であ
る。図において、10は電界放射型電子銃(FEG)で
ある。一般に、電界放射型電子銃10は、図に示すよう
に、エミッターと呼ばれる電子源11と、電子を電界放
射させるための引き出し電極12と、引き出された電子
を加速する加速電極13から構成されている。エミッタ
ー11には、図示しないフィラメント加熱電源から加熱
電流が与えられると共に、加速電圧HTが印加される。
【0003】14は加速電極の集合物である加速管であ
り、その最上段が加速電極13になっており、加速電圧
がエミッター11に印加されている。15は加速管14
を構成する電極である。図3は加速管14の電極部の構
成例を示す図である。加速電圧には抵抗R1からRnま
でのn個の抵抗が直列接続されて分圧回路を構成してお
り、各分圧部からの分圧電圧が電極15に印加されてい
る。17は各電極間を絶縁する碍子である。加速管14
の最下段の電極とFEG10の匡体はグランドに接地さ
れている。
【0004】トランジスタQ1のコレクタには、電子銃
近傍排気用イオンポンプ(SIP)駆動用の電圧が印加
されている。該トランジスタQ1のエミッタから取り出
される直流電圧は、トランジスタQ2とQ3と高周波ト
ランスより構成されるスイッチング回路に供給される。
高周波トランスの1次側巻線は、2分割されており、こ
れら2分割された巻線の中点に前記直流電圧が印加され
ている。
【0005】スイッチングトランジスタQ2とQ3が交
互にオン/オフすると、高周波トランスの2次側には高
周波交流が発生する。そして、この発生電圧は高周波ト
ランスよりなるパワー伝送回路1を介して後段の回路に
伝送される。
【0006】パワー伝送回路1より伝送されてきた高周
波交流は、整流器2により整流されて直流電圧に変換さ
れる。整流器2の出力は続く安定化電源3に入り、安定
な直流電圧が得られる。該安定化電源3の出力は、電子
銃近傍排気用SIP用高電圧部電源4に供給される。該
電子銃近傍排気用SIP用高電圧部電源4の出力は、F
EG10のエミッタ近傍に配置された排気用イオンポン
プ(SIP)16の駆動用に用いられる。
【0007】一方、引き出し電圧を発生させるための引
き出し電圧用直流電圧がトランジスタQ4のコレクタに
供給される。該トランジスタQ4のエミッタから取り出
される直流電圧は、トランジスタQ5とQ6と高周波ト
ランスより構成されるスイッチング回路に供給される。
高周波トランスの1次側巻線は、2分割されており、こ
れら2分割された巻線の中点に前記直流電圧が印加され
ている。
【0008】スイッチングトランジスタQ5とQ6が交
互にオン/オフすると、高周波トランスの2次側には高
周波交流が発生する。そして、この発生電圧は高周波ト
ランスよりなるパワー伝送回路1を介して後段の回路に
伝送される。
【0009】パワー伝送回路1より伝送されてきた高周
波交流は、整流器6により整流されて直流電圧に変換さ
れる。整流器6の出力は続く安定化電源7に入り、安定
な直流電圧が得られる。該安定化電源7のコモンライン
には加速電圧が接続されている。該安定化電源7の出力
は、トランジスタQ7を介して引き出し電圧用電源8に
入っている。そして、該引き出し電圧用電源8の出力
は、前述の引き出し電極12に引き出し電圧として印加
されている。
【0010】引き出し電圧値を設定するためのデータ
は、電気信号/光変換回路20に入り、光信号に変換さ
れ、光ファイバを介して後段の回路に伝送される。光フ
ァイバを通じて伝送された引き出し電圧設定値データ
は、光/電気信号変換回路21に入って、該光/電気信
号変換回路21から前記トランジスタQ7のベースに入
力される。
【0011】引き出し電圧用電源8は、トランジスタQ
7の出力を受けて、引き出し電極12に引き出し電圧を
供給する。ここで、引き出し電圧設定値が変化すると、
トランジスタQ7のベースに入力される直流電圧値が変
化し、引き出し電圧用電源8の出力電圧が変化する。こ
のことは、引き出し電圧が変化することを示す。
【0012】電子銃近傍排気用SIP用高電圧部電源4
の出力が排気用イオンポンプ16を駆動すると、イオン
電流検出器5は、電子銃近傍排気用SIP用高電圧部電
源4の戻り電流を検出し、この検出信号は電気信号/光
変換回路22に入り、光ファイバにより光信号として伝
送される。この光信号は、光/電気信号変換回路23に
入って電気信号に変換され、この出力がFEGレディ
(READY)制御信号となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の装置に
おいて、FEG10を安定に使用するためには、エミッ
ター近傍が超高真空(例えば10-8Tor)でなければ
ならない。特に、高加速タイプのFEG10には、加速
管14が用いられるため、エミッター近傍の排気には加
速電圧に重畳されたエミッター近傍排気用イオンポンプ
(SIP)16が必要になる。
【0014】この排気用イオンポンプ16の真空度が悪
化すると、エミッション電流が不安定になるだけでな
く、エミッター11と引き出し電極12間で放電が発生
し、エミッター11を破壊させてしまうおそれがある。
現在、この真空度はFEGレディ信号(FEG使用可能
状態を示す信号)の安全系として用いているが、実際は
もっとアクティブな制御が望まれる。
【0015】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、引き出し電圧の自動コントロールを可能
にすると共に、引き出し電極とエミッター間の放電を防
止してエミッターの破損を防止することができる電界放
射型電子銃を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
本発明は、エミッターと引き出し電極間に引き出し電圧
を印加して該エミッターから電子を放射させると共に、
エミッター近傍に配置された排気用イオンポンプを備え
た電界放射型電子銃において、前記排気用イオンポンプ
のイオン電流を検出し、その検出結果に基づいて引き出
し電圧用電源の出力を制御する制御手段を設けたことを
特徴としている。
【0017】この発明の構成によれば、イオン電流の検
出結果に応じて引き出し電圧用電源の出力を制御するこ
とができるので、引き出し電圧の自動コントロールを可
能にすると共に、引き出し電極とエミッター間の放電を
防止してエミッターの破損を防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。図1は本発明の一実施の
形態例を示す構成図である。図2と同一のものは、同一
の符号を付して示す。図に示す実施の形態例は、引き出
し電圧用電源8に直流電圧を供給するトランジスタQ7
のベースにリミッタ用トランジスタQ8を接続したもの
である。
【0019】トランジスタQ7のベースには、従来装置
と同様に光/電気信号変換回路21の出力も接続されて
おり、引き出し電圧用電源8に供給する直流電圧を決め
ている。リミッタ用トランジスタQ8のコレクタには前
記トランジスタQ7のベースを接続し、ベースにはイオ
ン電流検出器5の出力を接続している。そして、エミッ
タは加速電圧(HT)に接続されている。
【0020】図に示す実施の形態例では、イオン電流検
出器5の出力からFEGレディ信号を作成する構成が記
載されていないが、図2に示すように電気信号/光変換
回路22,光/電気信号変換回路23を使用してFEG
レディ信号を作成するようにしてもよい。その他の構成
は、図2に示す回路と同じである。このように構成され
た装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0021】電子銃近傍排気用SIP用電圧をトランジ
スタQ1に供給して、排気用イオンポンプ16を駆動す
る動作は、図2について説明した通りであるので、その
説明は省略する。また、引き出し電圧用電圧をトランジ
スタQ4に供給すると共に引き出し電圧設定データを電
気信号/光変換回路20に供給して、引き出し電極12
に引き出し電圧を与える動作は、図2について説明した
通りであるので、その説明は省略する。
【0022】FEG10から電子線を発生する動作の行
なわれている時に、イオン電流検出器5は絶えず、排気
用イオンポンプ16に流れるイオン電流を検出してリミ
ッタ用トランジスタQ8のベースに与えている。
【0023】今、何らかの原因によりエミッター11近
傍の真空度が悪化したものとする。真空度が悪化すると
排気用イオンポンプ16に流れるイオン電流は増加す
る。従って、イオン電流検出器5の出力も増加する。そ
して、流れるイオン電流がある値以上になると、イオン
電流検出器5の出力によりリミッタ用トランジスタQ8
はオンになる。
【0024】この結果、電圧供給用トランジスタQ7の
ベース電位が下がり、該トランジスタQ7はそれまでの
オン状態からオフ状態になる。トランジスタQ7がオフ
になると、引き出し電圧用電源8に電圧が供給されなく
なるので、該引き出し電圧用電源8の出力はほぼ0とな
る。これにより、エミッター11と引き出し電極12間
で放電が発生するのを防止することができる。
【0025】ここで、エミッター近傍の真空度が良好な
状態に戻ると、イオン電流検出器5で検出されるイオン
電流が小さくなる。イオン電流が小さくなると、イオン
電流検出器5の出力も低下し、リミッタ用トランジスタ
Q8が再びオフになる。この結果、光/電気信号変換回
路21の出力がトランジスタQ7のベースに入力され、
引き出し電圧用電源8には、トランジスタQ7から所定
の電圧が供給されるようになり、引き出し電圧が発生
し、引き出し電極12に印加される。
【0026】このように、本発明によれば、排気用イオ
ンポンプに流れるイオン電流をモニタしておき、このイ
オン電流検出器の出力により、リミッタ用トランジスタ
を制御することにより、引き出し電圧用電源8に与える
直流電圧を制御することができ、これにより引き出し電
圧の自動コントロールを可能にすると共に、引き出し電
極とエミッター間の放電を防止してエミッターの破損を
防止することができる。
【0027】上述の実施の形態例では、引き出し電圧用
電源に供給する直流電圧を制御するのに、リミッタ用ト
ランジスタを用いた場合を例にとったが、本発明はこれ
に限るものではない。イオン電流を検出して、検出結果
に応じて引き出し電圧用電源8に供給される直流電圧を
制御できる回路であれば、どのような回路であってもよ
い。
【0028】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、エミッターと引き出し電極間に引き出し電圧を
印加して該エミッターから電子を放射させると共に、エ
ミッター近傍に配置された排気用イオンポンプを備えた
電界放射型電子銃において、前記排気用イオンポンプの
イオン電流を検出し、その検出結果に基づいて引き出し
電圧用電源の出力を制御する制御手段を設けることによ
り、引き出し電圧の自動コントロールを可能にすると共
に、引き出し電極とエミッター間の放電を防止してエミ
ッターの破損を防止することができる電界放射型電子銃
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例を示す構成図である。
【図2】従来装置の構成例を示す図である。
【図3】加速管の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 パワー伝送回路 2 整流器 3 安定化電源 4 電子銃近傍排気用SIP用高電圧部電源 5 イオン電流検出器 6 整流器 7 安定化電源 8 引き出し電圧用電源 10 電界放射型電子銃(FEG) 11 エミッター 12 引き出し電極 13 加速電極 14 加速管 15 電極 16 排気用イオンポンプ 20 電気信号/光変換回路 21 光/電気信号変換回路 Q1 トランジスタ Q2 トランジスタ Q3 トランジスタ Q4 トランジスタ Q5 トランジスタ Q6 トランジスタ Q7 トランジスタ Q8 トランジスタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エミッターと引き出し電極間に引き出し
    電圧を印加して該エミッターから電子を放射させると共
    に、エミッター近傍に配置された排気用イオンポンプを
    備えた電界放射型電子銃において、 前記排気用イオンポンプのイオン電流を検出し、その検
    出結果に基づいて引き出し電圧用電源の出力を制御する
    制御手段を設けたことを特徴とする電界放射型電子銃。
JP7110197A 1997-03-25 1997-03-25 電界放射型電子銃 Withdrawn JPH10269977A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7110197A JPH10269977A (ja) 1997-03-25 1997-03-25 電界放射型電子銃

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7110197A JPH10269977A (ja) 1997-03-25 1997-03-25 電界放射型電子銃

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10269977A true JPH10269977A (ja) 1998-10-09

Family

ID=13450826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7110197A Withdrawn JPH10269977A (ja) 1997-03-25 1997-03-25 電界放射型電子銃

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10269977A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008061332A (ja) 電源装置及び高周波回路システム
JPH10269977A (ja) 電界放射型電子銃
US20050099140A1 (en) Power supply device
US5170112A (en) Power supply device for supplying power to a filament of a radar transmitter
US5138232A (en) Power supply device for thermionic emitting cathode
EP1524758A2 (en) Power supply apparatus for traveling-wave tube which eliminates high voltage relay
KR101531649B1 (ko) 자이로트론 전원 장치 및 이를 이용한 전원 공급 방법
JP3700003B2 (ja) イオンビーム発生装置用電源
JPH10322569A (ja) ディスプレイ装置
JP2546326Y2 (ja) 電子線装置
CA1109516A (en) Direct current ballasting and starting circuitry for gaseous discharge lamps
JP2003100223A (ja) 電子管装置
JPS5828948B2 (ja) デンゲンデンアツキヨウキユウソウチ
JPH08211200A (ja) 照射幅可変の非走査型電子線照射装置
JPH047536B2 (ja)
JP2698690B2 (ja) レーザ発振器
JPH10270194A (ja) 荷電粒子加速装置
JP2795060B2 (ja) 進行波管用電源
JPS6355182B2 (ja)
JPS62136969A (ja) Crt用高圧安定化回路
JPH1083784A (ja) 電子源
JPS63136960A (ja) スイツチング電源回路
JPH0553000A (ja) 電子線照射装置
JPS6244437B2 (ja)
JPS6047356A (ja) 4極管型電子ビ−ム発生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040601