JPH10269954A - マイクロ波管用冷陰極電子銃およびマイクロ波管 - Google Patents

マイクロ波管用冷陰極電子銃およびマイクロ波管

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JPH10269954A
JPH10269954A JP9075456A JP7545697A JPH10269954A JP H10269954 A JPH10269954 A JP H10269954A JP 9075456 A JP9075456 A JP 9075456A JP 7545697 A JP7545697 A JP 7545697A JP H10269954 A JPH10269954 A JP H10269954A
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    • H01J23/065Electron or ion guns producing a solid cylindrical beam
    • HELECTRICITY
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    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J3/00Details of electron-optical or ion-optical arrangements or of ion traps common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
    • H01J3/02Electron guns
    • H01J3/021Electron guns using a field emission, photo emission, or secondary emission electron source

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リップル率が小さい電子ビーム軌道を有し、
しかも小型のマイクロ波管用冷陰極電子銃を提供する。 【解決手段】 FEA型冷陰極1と、マイクロ波管のR
F回路部5との間に、ウェネルト電極2、第1アノード
電極3および第2アノード電極4が、FEA型冷陰極1
側から順に配置される。各電極2,3,4はそれぞれ円
環状の電極であり、FEA型冷陰極1と同軸上に配置さ
れる。第1アノード電位Ea1と、第2アノード電位Ea2
と、RF回路部5の電位Eb との間には、Ea1>Eb >
Ea2≧0Vという関係が成り立っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界放射陰極アレ
イ(FEA)型冷陰極を用いて電子ビームを形成する電
子銃、およびこの冷陰極電子銃を用いた進行波管やクラ
イストロンなどのマイクロ波管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマイクロ波管について、進行波管
を例に挙げて説明する。図6は、従来の進行波管の概略
断面図である。
【0003】図6に示すように、従来の進行波管は、電
子ビーム108を形成する熱陰極電子銃110と、マイ
クロ波と電子ビーム108との相互作用によって増幅を
行うための、ヘリックス116を有するRF回路部11
5と、電子ビーム108を捕捉するコレクタ120とで
構成される。熱陰極電子銃110は、寿命の上から陰極
101の電流密度を適切な値に保つためにビーム集束比
が15〜40の範囲で選ばれることが多く、ピアス型と
呼ばれる集束型の電子銃が採用されている。この熱陰極
電子銃110は、陰極101の表面が球面をなしてお
り、ウェネルト電極102とアノード電極103によっ
て集束電界を形成し、電子ビーム108の層流性を維持
しつつ集束を行なう構造となっている。
【0004】電子の発生源である陰極には、上記のよう
な熱陰極の他に、加熱の必要がない冷陰極がある。
【0005】次に、電界放射陰極アレイ(FEA)型冷
陰極について、図7を参照して説明する。図7は、従来
のFEA型例陰極の一部を破断した斜視図および要部断
面図である。図7に示すように、シリコン基板131上
には、シリコン酸化物からなる絶縁層132と、ゲート
電極133とが積層されている。絶縁層132およびゲ
ート電極133は一部が除去されて空洞部136が形成
され、その中に先端が尖ったエミッタ134が形成さ
れ、電子放出部135が形成される。この電子放出部1
35をアレイ状に並べて、平面電子放出領域をもつFE
A型冷陰極が形成される。
【0006】絶縁層132の厚さは約1μm、ゲート電
極133の開口も約1μmであり、エミッタ134の先
端は半径が約10nmと非常に尖鋭である。その結果、
エミッタ134とゲート電極133との間に約50〜1
00Vの電圧を印加すると、エミッタ133の先端に非
常に強い電界が加わる。そして、電界強度が2〜5×1
7 V/cm以上になると、エミッタ134の先端から
電子が放出される。
【0007】FEA型冷陰極は、熱陰極の5〜10倍の
陰極電流密度を実現することができる。また、この冷陰
極は、熱陰極と異なり加熱する必要がないため、ヒータ
電力が不要である。
【0008】FEA型冷陰極電子銃では陰極表面が平面
であるため、ビーム集束比を熱陰極と同じにした場合、
ピアス型の電子銃と同様にウェネルト電極とアノード電
極によって集束電界を形成すると、冷陰極の外側の電子
ビーム軌道が内側の電子ビーム軌道よりも強く中心軸側
に曲げられる。そのため、ビーム軌道が交差(クロスオ
ーバー)して電子ビームの層流性が失われ、マイクロ波
管に必要な、リップル率の小さい安定した電子ビームを
得ることができない。しかも、FEA型冷陰極の場合、
エミッタ先端から放出される電子は、陰極表面の法線方
向に対して約10〜30度の角度で放射されるため、電
子が半径方向に広がろうとする。その結果、電子ビーム
の集束がより一層困難になる。
【0009】これを解決するため、本出願人は、特願平
8−291453号において、環状の冷陰極を用いた冷
陰極電子銃を提案している。図8に、本出願人が特願平
8−291453号において提案した冷陰極電子銃の中
心軸を含む断面図を示す。
【0010】図8において、環状の冷陰極141は、環
状に配置された多数の電子放出部141aを有する。冷
陰極141の中央部および外周部には、それぞれウェネ
ルト電極142,143が配置されている。なお、符号
144はアノード電極を示す。電子放出部141aが形
成された領域の内径dと外径Dとの比d/Dは、0.8
以上となっている。これにより、電子放出部141aの
エミッタ先端からの電子放射角の影響が緩和されるとと
もに、2つのウェネルト電極142,143により電子
ビームは内側と外側から集束され、層流性のよいリップ
ル率の小さい電子ビーム軌道を得ることができる。この
冷陰極141は、20程度の比較的大きな集束比をもつ
電子銃に適用できるが、ウェネルト電極142,143
の配置構造が複雑であり、小型化、低コスト化は困難で
ある。
【0011】FEA型冷陰極は熱陰極と比較して電流密
度を大きくできるので、通常は、集束比を10以下とし
ても寿命上の問題はない。また、集束比を小さくした方
が電子ビームの層流性も良くなるが、ピアス型電子銃の
場合は陰極付近の磁束密度がビームの集束比に反比例す
るので、集束比を小さくする場合には陰極付近の磁束密
度を強くする必要がある。集束比を10以下とすると、
数100ガウス以上の磁束密度になるのが普通である。
電子ビーム集束用磁石の電子銃側漏れ磁界ではそのよう
に強い磁束密度を得ることができないため、電子銃の外
部にマグネットを配置する電子銃構造とせざるを得なく
なり、電子銃が非常に大型化してしまう。したがって、
低集束比のFEA型冷陰極電子銃の最適構造は未だ明確
になっていないのが実情である。
【0012】一方、低集束比の電子銃として、低雑音進
行波管の熱陰極電子銃の例を以下に説明する。
【0013】「PRINCIPLES OF TRAVELING WAVE TUBES」
(A.S.Gilmour,Jr., Artech House)の第432頁に
は、図9に示すような構成の電子銃が記載されている。
図9に示した電子銃は、環状の平面熱陰極151と、ウ
ェネルト電極152と、4枚のアノード電極153,1
54,155,156とで構成される。平面熱陰極15
1の電位を0Vとしたとき、ウェネルト電極152の電
位は+12.5V、平面熱陰極151に最も近いアノー
ド電極153の電位は+2.5Vである。また、雑音を
伝搬する空間電荷波の定在波を最小にするために、各ア
ノード電極153,154,155,156の電位をV
a1,Va2,Va3,Va4、アノード電極156の先に配置
されたヘリックス電極(不図示)の電位をEhel とする
と、Va1<Va2<Va3<Va4<Ehel なる関係を有して
いる。
【0014】また、同文献の第441頁には、図10に
示すような電子銃が記載されている。この電子銃は、ウ
ェネルト電極と3枚のアノード電極からなる。図10中
のa,b,c,d,hは、それぞれウェネルト電極、第
1、第2、第3のアノード電極、ヘリックスを示し、各
アノード電極およびヘリックスの電位をVb ,Vc ,V
d ,Vh とすると、Vb <Vc <Vd <Vh なる関係を
有する。
【0015】これら図9および図10に示した電子銃で
は、低雑音化のために電子ビームの横方向速度成分をな
くする必要がある。そのためビーム集束比は約1となっ
ており、積極的に1より大きく設定することはない。ま
た、雑音を伝搬する空間電荷波の定在波比を最小にする
ために陰極からヘリックスまでの電位分布を滑らかにす
る必要があり、3枚以上のアノード電極を使用するのが
普通である。
【0016】さらに、平面陰極で複数枚のアノード電極
を使用している電子銃の例として、陰極線管用電子銃が
ある。
【0017】例えば、特開昭57−185659号公報
には、図11に示すような陰極線管用電子銃が開示され
ている。この電子銃は、ビーム形成用電極166と集束
電極165からなり、ビーム形成用電極166はさら
に、平面熱陰極161と、制御格子電極162と、第1
遮蔽格子電極163と、第2遮蔽格子電極164とで構
成される。また、制御格子電極162、第1遮蔽格子電
極163、第2遮蔽格子電極164および集束電極16
5のそれぞれの電位をV1 ,V2 ,V2',V3 とする
と、V1 =V2'、かつ、V2 >V2'なる関係を有してい
る。具体的な値として、V1 =V2'=0V、V2 =62
8V、V3 =690V、陰極電位=47.5Vが開示さ
れている。このように、制御格子電極162、第2遮蔽
格子電極164の電位を陰極電位よりも低く設定し、し
かも、第1遮蔽格子電極163の電位を集束電極165
の電位の1割以下の値とすることで、クロスオーバーし
た電子ビーム168の広がりを抑え、陰極線管表面のビ
ームスポット径を小さくできるという効果がある。
【0018】また、特開昭57−163952号公報に
は、図12に示すような陰極線管用電子銃が開示されて
いる。この電子銃は、平面熱陰極171、第1格子電極
172および第2格子電極173からなる電子ビーム形
成部174と、複数の格子電極からなる主集束レンズ部
175とを有する。第1格子電極172の電位は陰極電
位より正とされ、第2格子電極173の電位は陰極電位
より負とされている。これにより、電子ビーム178の
クロスオーバーの大きさを小さくし、陰極線管表面のビ
ームスポット径を小さくできるという効果がある。
【0019】上述のように、陰極線管用電子銃の場合、
電子ビームをクロスオーバーさせるビーム形成部と、ク
ロスオーバーした電子ビームを加速、集束する主集束部
とからなり、全体で4枚以上の電極を有している。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】FEA型冷陰極からな
るマイクロ波管用電子銃においてリップル率が小さく適
当なビーム径を有する良好な電子ビームを得るために
は、以下のような問題が存在する。
【0021】第1に、ビーム集束比が大きい場合には、
環状の電子放出部を有する冷陰極の内外両側にウェネル
ト電極を配置する構造の電子銃が存在するが、この構造
では、構造が複雑で小型化、低コスト化が困難である。
【0022】第2に、ビーム集束比が小さい場合には、
低雑音進行波管の電子銃が参考になるが、この電子銃
は、低雑音動作のため陰極電流が数百μAと極端に小さ
く、通常数十mA以上の電流を必要とするマイクロ波管
用電子銃にそのまま適用すると、電子の空間電荷力によ
って電子ビームが発散し、良好な電子ビームを得ること
ができない。
【0023】また、陰極線管用の電子銃構造も平面陰極
電子銃として参考になるが、陰極線管用の電子銃は上述
したように全体で4枚以上の格子電極を必要とするた
め、電子銃の構造が複雑になり、マイクロ波管用電子銃
に適用した場合の小型化、低コスト化が困難である。
【0024】以上述べたように、FEA型冷陰極からな
るマイクロ波管用電子銃では、良好な電子ビーム軌道を
得るための単純で小型な構造は確立されていない。
【0025】そこで本発明は、リップル率が小さい電子
ビーム軌道を有し、しかも小型のマイクロ波管用冷陰極
電子銃、およびその電子銃を用いたマイクロ波管を提供
することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のマイクロ波管用冷陰極電子銃は、RF回路部を
有するマイクロ波管に用いられる冷陰極電子銃であっ
て、電子ビームを放射する電界放射陰極アレイ型冷陰極
と、前記電界放射陰極アレイ型冷陰極と前記RF回路部
との間に、前記電界放射陰極アレイ型冷陰極と同軸上に
前記電界放射陰極アレイ型冷陰極側から順に配置され
た、円環状のウェネルト電極、第1のアノード電極およ
び第2のアノード電極とを有し、前記第1のアノード電
極の電位をEa1、前記第2のアノード電極の電位をEa
2、前記RF回路部の電位をEb としたとき、 Ea1>Eb >Ea2≧0V なる関係を有する。
【0027】上記の本発明の冷陰極電子銃では、ウェネ
ルト電極と第1のアノード電極とによって、電界放射陰
極アレイ型冷陰極から放射された電子ビームを層流性を
乱さない範囲で集束する。このとき、第1のアノード電
極の電位がRF回路部の電位よりも高く設定されている
ので、放射された電子ビームの半径方向速度成分の影響
が緩和される。さらに、第2のアノード電極の電位が0
V以上で、かつRF回路部の電位よりも低く設定されて
いるので、第2のアノード電極とRF回路部との間に電
界レンズが構成され、電子ビームの主たる集束が行なわ
れる。したがって、層流性が良く、リップル率の小さい
電子ビームが形成される。
【0028】また、第2のアノード電極の電位が低いた
め、電子ビーム集束比が10以下であっても、陰極周辺
の磁束密度は数十ガウス程度と非常に低くできる。その
結果、陰極の外部にマグネットを配置する必要もなく、
小型軽量の電子銃が達成される。
【0029】さらに、ウェネルト電極の内周の半径を電
界放射陰極アレイ型冷陰極の電子放出領域の半径の2倍
以上とし、かつ、ウェネルト電極の電位を電界放射陰極
アレイ型冷陰極のゲート電位と同電位とすることで、電
子ビームの軌道が冷陰極の電子放出領域の中心軸と交差
することがなく、より層流性が向上する。
【0030】本発明のマイクロ波管は、電子ビームを形
成する電子銃と、前記電子銃からの電子ビームとの相互
作用によってマイクロ波を増幅するためのRF回路部
と、前記RF回路部を通過した電子ビームを捕捉するコ
レクタとを有するマイクロ波管において、前記電子銃と
して、上記本発明の冷陰極電子銃のいずれかを用いたも
のである。
【0031】このように、本発明の冷陰極電子銃を用い
ることで、電子銃が小型化されるため、マイクロ波管全
体としても小型軽量化される。また、層流性が良くリッ
プル率の小さい電子ビームが得られるので、良好な電子
ビーム特性が得られるばかりでなく、安定した高周波特
性が得られる。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0033】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態を示す冷陰極電子銃の概略構成図である。
【0034】図1において、電界放射陰極アレイ(FE
A)型冷陰極1とマイクロ波管のRF回路部5との間に
は、FEA型冷陰極1側から順に、ウェネルト電極2、
第1アノード電極3および第2アノード電極4が配置さ
れている。FEA型冷陰極1の構造は、図7を用いて説
明した構造と同様であるので、ここではその説明は省略
する。
【0035】ウェネルト電極2、第1アノード電極3お
よび第2アノード電極4は、それぞれ円環状の電極であ
り、FEA型冷陰極1と同軸上に配置される。
【0036】FEA型冷陰極1のゲート電極6の電位
(以下、「ゲート電位」という)Egは、必要なカソー
ド電流が取れる値に設定される。ウェネルト電極2の電
位(以下、「ウェネルト電位」という)Ew は、通常
は、ゲート電位Eg に対して±100V程度の範囲に設
定される。第1アノード電極3の電位(以下、「第1ア
ノード電位」という)Ea1、第2アノード電極4の電位
(以下、「第2アノード電位」という)Ea2およびRF
回路部5の電位(以下、「ボディー電位」という)Eb
の間には、 Ea1>Eb >Ea2≧0V (1) の関係が成り立っている。
【0037】FEA型冷陰極1から放射される電子ビー
ムは、FEA型冷陰極1のゲート電位Eg で決まる初速
度と、ゲート電極面の法線に対する10〜30度の発散
角(以下、「電子ビーム発散半角」という)を持ってい
るので、FEA型冷陰極1の径方向の速度成分が大き
い。そのため、そのままでは電子ビームが太くなってし
まい、良好な電子ビーム軌道を得ることができない。ま
た、ウェネルト電極2と第1アノード電極3とで形成さ
れる集束電界レンズのみで電子ビームを集束させようと
すると、FEA型冷陰極1の外周部から放射される電子
ビームが他の部分から放射される電子ビームよりも強く
内側に曲げられる。そのため、ビーム軌道が交差し、層
流性が乱れるので、リップル率が悪化する。したがっ
て、電子ビームの層流性を乱すことなく電子ビームを集
束する必要がある。
【0038】本発明では、ウェネルト電極2と第1アノ
ード電極3とで形成される集束電界レンズは、層流性を
乱さない範囲の弱い集束を電子ビームに与えるだけであ
る。電子ビームの主たる集束は、第2アノード電極4お
よびRF回路部5からなる電界レンズ系によって行な
う。第1アノード電極3は、FEA型冷陰極1から放射
された電子ビームをボディー電位Eb よりも高い第1ア
ノード電位Ea1で軸方向に加速することにより、電子ビ
ームの径方向速度成分の影響を緩和する働きをする。こ
のとき、電子ビームの層流性を悪化させずにRF回路部
5内でリップル率の小さい電子ビームを得るためには、
第1アノード電位Ea1をボディー電位Ebよりも高くし
なければならないことが、シミュレーションの結果、明
らかになっている。第2アノード電位Ea2は、0V以上
で、かつ、ボディー電位Eb よりも低い電位に設定され
ているので、第2アノード電極4とRF回路部5とから
なる電界レンズ系によって電子ビームが集束される。集
束の強さは、第2アノード電位Ea2によって調整し、最
適化される。
【0039】以上説明したように、(1)式のように各
電極の電位を規定することで、FEA型冷陰極1から放
射された電子ビームの発散角の影響、およびFEA型冷
陰極1の表面が平面であることの影響が緩和され、層流
性が良くリップル率の小さい電子ビームが形成される。
【0040】また、陰極付近の磁束密度が大きいと電子
ビームの回転方向の速度が大きくなるが、第2アノード
電位Ea2が低いため、第2アノード電極4の近傍で電子
ビームの速度がゼロ近くまで低下したとき、電子ビーム
は運動エネルギーが一定であることから軸方向速度が極
度に低下し、電子ビームが大幅に太くなったり、ビーム
軌道が反転したりする現象が発生することがある。これ
を防止するため、本実施形態の電子銃では陰極付近の磁
束密度を数十ガウス程度と非常に弱くしている。集束比
が10以下の低集束比の電子銃では、ピアス型の電子銃
では陰極周辺部の磁束密度は少なくとも200ガウスは
必要であるにも拘らず、本発明の電子銃なら、陰極周辺
部の磁束密度が低い値で良いことが分かる。したがっ
て、集束比が10以下であっても電子銃の外部にマグネ
ットを配置する必要もなく、小型軽量の電子銃を得るこ
とができる。なお、集束比は、FEA型冷陰極1の電子
放出領域の半径をRc 、電子ビームの平均半径をbとし
たとき、(Rc /b)2 で定義される。
【0041】さらに、マイクロ波管のボディー電位Eb
よりも高電位に設定された第1アノード電極3は、RF
回路部5に対して電位障壁を形成する。これにより第1
アノード電極3は、マイクロ波管の残留ガスが電離して
できた正イオンがRF回路部5からFEA型冷陰極1に
向かって流れ出るのを防止するイオンバリアの役割も兼
ね、冷陰極の長寿命化に大きな効果がある。
【0042】一方、構造の面から見ても、FEA型冷陰
極1の他に、1枚のウェネルト電極2と、2枚のアノー
ド電極3,4とで電子銃を構成できるので、小型軽量の
電子銃が実現される。
【0043】(第2の実施形態)図2は、本発明の第2
の実施形態を示す冷陰極電子銃の概略構成図である。
【0044】本実施形態では、ウェネルト電極2’がF
EA型冷陰極1のゲート電極6に接触して配置され、ウ
ェネルト電位Ew とゲート電位Eg とが同電位となって
いる。また、ウェネルト電極2’の内周縁の半径Rw
は、FEA型冷陰極1の電子放出領域の半径Rc の2倍
以上となっている。その他の構成については第1の実施
形態と同じであるので、第1の実施形態と同一の部分に
ついては図1と同一の符号を付し、その説明は省略す
る。
【0045】出願人のシミュレーションによれば、ウェ
ネルト電極2’の内周縁の半径RwがFEA型冷陰極1
の電子放出領域の半径Rc の2倍よりも小さいと、FE
A型冷陰極1から放射された電子ビームは強く集束され
て中心軸と交差してしまう。しかし、半径Rw が半径R
c の2倍以上とすることにより、より層流性が良くリッ
プル率の小さい電子ビームを得ることができる。
【0046】本実施形態の電子銃を、RF回路部5のビ
ーム集束用磁石に周期永久磁石(PPM:periodic per
manent magnet )を用いた進行波管に適用し、電子ビー
ム軌道のシミュレーションを行なった。シミュレーショ
ンの条件および結果を表1にまとめた。
【0047】
【表1】 このシミュレーションによる電子ビームの軌道を図3に
示す。
【0048】図3から、電子ビーム8の軌道は、層流性
が失われず、リップル率も小さい非常に良好なものとな
っていることが分かる。なお、図3には、電子ビーム8
の軌道とともに、磁束密度および各電極間の等電位線
(一点鎖線)も示している。
【0049】図3に示したシミュレーション結果では、
集束比は約4である。最適集束比は、各電極の電圧や電
流、電子ビーム発散半角によって変化するので、10以
下の範囲で適切な値を選択すればよい。
【0050】電子ビーム発散半角が10〜30度の範囲
でシミュレーションを行い、各電極の電圧や電流、ビー
ム集束比、磁束密度を適切に選ぶことによって、良好な
電子ビーム軌道を得ることができることを、本出願人は
確認している。図4に、電子ビーム発散半角が25度の
ときの電子ビーム軌道のシミュレーション結果を示す。
また、そのシミュレーションの条件および結果を表2に
示す。
【0051】
【表2】 このシミュレーションでは、電子ビーム発散半角を25
度とし、それに応じて第1アノード電位Ea1、ボディー
電位Eb の設定が変更されている。これらの設定は表2
から明らかなように、(1)式を満たす範囲で変更され
ている。
【0052】なお、従来技術で述べた低雑音進行波管
も、複数枚のアノード電極を有するものである。しか
し、これらのアノード電極は、陰極側からマイクロ波管
のRF回路部に向かって順に増加する電位配分となって
いる。そのため、各電極間の電界レンズによる集束効果
が弱く、数百μAの電流までは適用できるが、数十mA
の電流になると空間電荷力による電子の発散効果が大き
くなり、もはや電子ビームの集束は不可能となる。しか
し、本発明を適用した構造ならば、数十mA以上の電流
においても層流性のよい電子ビームを得ることができ
る。
【0053】また、従来技術の陰極線管用電子銃では、
ビーム形成部を構成する制御格子電極、遮蔽格子電極の
電位設定によって電子ビームを一旦クロスオーバーさせ
た後、複数の集束格子電極によって加速、集束を行い、
蛍光面に小さなスポットを形成する。したがって、陰極
線管用電子銃では電子ビームの集束のために最低4枚の
電極が必要であり、この構成をマイクロ波管用の電子銃
にそのまま適用すれば、電子銃の構造が複雑かつ大型化
する。しかし、本発明を適用した構造ならば、1枚のウ
ェネルト電極と2枚のアノード電極とで電子銃を構成で
きるので、小型軽量な電子銃を実現できる。
【0054】(第3の実施形態)図5は、本発明の冷陰
極電子銃を採用した進行波管の概略断面図である。
【0055】この進行波管は、冷陰極電子銃10と、R
F回路部15と、コレクタ20とで構成される。冷陰極
電子銃10は、上述の第1の実施形態または第2の実施
形態で説明した本発明の冷陰極電子銃が用いられる。R
F回路部15は、入力されたマイクロ波の位相速度を電
子ビームの速度とほぼ等しくするための低速波回路であ
るヘリックス16と、ビーム集束用磁石17とから構成
される。マイクロ波の入出力は、それぞれ入力窓18お
よび出力窓19を介して行われる。ビーム集束用磁石1
7は、一般的に周期永久磁石が用いられる。上記構成に
基づき、冷陰極電子銃10から放射された電子ビーム
は、ヘリックス16の中を通過し、マイクロ波を増幅し
た後、コレクタ20に捕捉される。
【0056】本実施形態の進行波管は、本発明の冷陰極
電子銃を用いているので、次に述べる効果が得られる。
まず、電子を放出するために加熱の必要がないので、ヒ
ーター電力が不要となる。また、電子銃が大幅に小型軽
量化されるので、進行波管全体としても小型軽量化が可
能となる。さらに、ミリ波帯の進行波管は電子ビームの
径が小さくなるため、熱陰極電子銃で安定なビーム透過
特性が得られるようにビーム集束比を一定値に維持する
と陰極電流密度が大きくなりすぎ、寿命の点で実用化が
難しい。しかし、冷陰極電子銃ならば、陰極電流密度を
熱陰極の10倍以上にできるので、寿命の点でも実用上
は問題ない。なお、寿命については、冷陰極電子銃の第
1アノード電極がイオンバリアーの役割も兼ねているこ
とも、進行波管の長寿命化に寄与している。また、層流
性が良くリップル率の小さい高品質の電子ビームが得ら
れるので、良好な電子ビーム透過特性が得られるばかり
でなく、安定した高周波特性を得ることができる。
【0057】本実施形態では、RF回路部の低速波回路
としてヘリックスを用いた例を示したが、それに限ら
ず、空洞結合型回路を用いてもよい。さらには、本発明
の冷陰極電子銃は、進行波管に限らず、クライストロン
等の各種のマイクロ波管に使用することができる。
【0058】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおり構成され
ているので、以下に記載する効果を奏する。
【0059】本発明の冷陰極電子銃は、陰極として電界
放射陰極アレイ型冷陰極を用い、かつ、2つのアノード
電極の電位を上述の(1)式のように規定することで、
層流性が良く、リップル率の小さい電子ビームを形成す
ることができる。また、第1のアノード電極の電位がR
F回路部の電位よりも高いため、イオンバリアー効果に
よって冷陰極をイオン衝撃から防護することができ、長
寿命の冷陰極電子銃を得ることができる。さらに、構造
の面から見ても、陰極の他に、1枚のウェネルト電極と
2枚のアノード電極で構成できるので、小型軽量な電子
銃を実現することができる。
【0060】特に、第2のアノード電極の電位が低いた
め、電子ビーム集束比が10以下であっても陰極の外部
にマグネットを配置する必要もない。したがって、集束
比が10以下の場合には、小型軽量化の効果がより大き
いものとなる。しかも、集束比を10以下とすることに
よって、数十mA以上の大電流においても層流性が良く
リップル率の小さい良好な電子ビームを得ることができ
る。
【0061】また、ウェネルト電極の内周の半径を電界
放射陰極アレイ型冷陰極の電子放出領域の半径の2倍以
上とし、かつ、ウェネルト電極の電位を電界放射陰極ア
レイ型冷陰極のゲート電位と同電位とすることで、より
層流性を向上させることができる。
【0062】本発明のマイクロ波管は、本発明の冷陰極
電子銃を用いており、電子銃が小型化されるため、マイ
クロ波管全体としても小型軽量化を達成することができ
る。また、層流性が良くリップル率の小さい電子ビーム
が得られるので、良好な電子ビーム特性を得ることがで
きるばかりでなく、安定した高周波特性を得ることがで
きる。さらに、熱陰極では実用化が難しいミリ波帯のマ
イクロ波管が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す冷陰極電子銃の
概略構成図である。
【図2】本発明の第2の実施形態を示す冷陰極電子銃の
概略構成図である。
【図3】図2に示した冷陰極電子銃をPPM集束の進行
波管に適用した場合の電子ビーム軌道のシミュレーショ
ン結果を示す図である。
【図4】図2に示した冷陰極電子銃をPPM集束の進行
波管に適用した場合において、電子ビーム発散半角が2
5度のときの電子ビーム軌道のシミュレーション結果を
示す図である。
【図5】本発明の冷陰極電子銃を採用した進行波管の概
略断面図である。
【図6】従来の進行波管の概略断面図である。
【図7】従来の電界放射アレイ型冷陰極を説明するため
の図であり、同図(a)はその一部を破断した斜視図、
同図(b)はその要部断面図である。
【図8】本出願人の先願の冷陰極電子銃の断面図であ
る。
【図9】従来の低雑音進行波管の熱陰極電子銃の一例を
説明する図である。
【図10】従来の低雑音進行波管の熱陰極電子銃の他の
例を説明する図である。
【図11】陰極線管用電子銃の一例の概略構造図であ
る。
【図12】陰極線管用電子銃の他の例の概略構造図であ
る。
【符号の説明】
1 FEA型冷陰極 2,2’ ウェネルト電極 3 第1アノード電極 4 第2アノード電極 5,15 RF回路部 6 ゲート電極 8 電子ビーム 10 電子銃 16 ヘリックス 17 ビーム集束用磁石 18 入力窓 19 出力窓 20 コレクタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RF回路部を有するマイクロ波管に用い
    られる冷陰極電子銃であって、 電子ビームを放射する電界放射陰極アレイ型冷陰極と、 前記電界放射陰極アレイ型冷陰極と前記RF回路部との
    間に、前記電界放射陰極アレイ型冷陰極と同軸上に前記
    電界放射陰極アレイ型冷陰極側から順に配置された、円
    環状のウェネルト電極、第1のアノード電極および第2
    のアノード電極とを有し、 前記第1のアノード電極の電位をEa1、前記第2のアノ
    ード電極の電位をEa2、前記RF回路部の電位をEb と
    したとき、 Ea1>Eb >Ea2≧0V なる関係を有する冷陰極電子銃。
  2. 【請求項2】 前記電界放射陰極アレイ型冷陰極の電子
    放出領域の半径をRc 、前記電子ビームの平均半径をb
    としたとき、(Rc /b)2 で表される電子ビーム集束
    比が10以下である請求項1に記載の冷陰極電子銃。
  3. 【請求項3】 前記ウェネルト電極の内周の半径が前記
    電界放射陰極アレイ型冷陰極の電子放出領域の半径の2
    倍以上であり、かつ、前記ウェネルト電極の電位が前記
    電界放射陰極アレイ型冷陰極のゲート電位と同電位であ
    る請求項1または2に記載の冷陰極電子銃。
  4. 【請求項4】 電子ビームを形成する電子銃と、前記電
    子銃からの電子ビームとの相互作用によってマイクロ波
    を増幅するためのRF回路部と、前記RF回路部を通過
    した電子ビームを捕捉するコレクタとを有するマイクロ
    波管において、 前記電子銃として、請求項1ないし3のいずれか1項に
    記載の冷陰極電子銃を用いたことを特徴とするマイクロ
    波管。
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