JPH10269873A - 導電釉碍管 - Google Patents

導電釉碍管

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JPH10269873A
JPH10269873A JP7486997A JP7486997A JPH10269873A JP H10269873 A JPH10269873 A JP H10269873A JP 7486997 A JP7486997 A JP 7486997A JP 7486997 A JP7486997 A JP 7486997A JP H10269873 A JPH10269873 A JP H10269873A
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JP
Japan
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conductive
glaze
insulator
filled
glazes
Prior art date
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Withdrawn
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JP7486997A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Nakajima
康裕 中島
Shigeo Mori
重男 森
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】継釉に通常の絶縁釉を適用しながら、上下の導
電釉相互間の確実な導通を図るとともに、強度低下を招
くことなく、耐久性の高い接合部を得る。 【解決手段】外面に導電釉11g 、12g が施釉された
磁器碍管の上下の碍管ピース11、12の接合部2を挟
んで外側に突出して一対の円環状の鍔部13、14が設
けられ、これらと接合部2近傍を含む外周面とから凹部
が形成され、この凹部には、例えば、カーボン粒子また
はその繊維を含有するポルトランドセメントなどからな
る導電性セメント3が充填してあり、下側碍管ピース1
1と上側碍管ピース12のそれぞれの導電釉11g 、1
2g 間の導通を確保している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変電所などの電力
機器用として用いられる碍管であって、外面にわずかに
電気伝導性を付与した釉薬が施された導電釉碍管に関す
るものであって、特に、大型の導電釉碍管の接合部の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁器碍管は、製品形状に応じた形
状の一体の成形物から製造されるものであり、通常、公
称電圧275KV程度までは碍管全長が2500mm以
下に収まるので、このような一体ピースで製造される
が、公称電圧500KV程度になると碍管全長が500
0〜8000mmに及ぶので、重量が過大となり、成形
〜焼成等が困難となる。そこで、図3に例示するよう
に、碍管1をあらかじめ複数個の碍管ピース11、12
に分割して、それぞれを成形、施釉、焼成した後、継釉
を挟んで積み上げて焼成して、接合部2で融着させ接合
し、一体化する方法が採用されている。
【0003】また、磁器碍子の外面に施される釉薬に
は、通常の絶縁釉と半導体性の導電釉の2種類がある。
この後者の導電釉は、汚損対策用として用いられるもの
で、通常の絶縁釉の固有抵抗率が殆ど無限大であるのに
対して、10MΩレベルの表面抵抗率となるように設計
されたものである。従って、使用時には数mAレベルの
微弱電流が常時流れることによる発熱効果と抵抗分圧に
よる電圧分布の均一化効果により、汚損した場合でも絶
縁耐力の低下が防止できるとともに、コロナ放電を抑制
するので環境騒音を改善する、などの有利な点が得られ
るのである。
【0004】ところで、前記の複数個のピースを接合し
て製造する大型磁器碍管に、この導電釉を適用しようと
すると、次のような問題が発生した。先ず、図4に示す
ように、接合のための焼成中に、碍管ピース11、12
の接合部2に装填された絶縁釉からなる継釉2g が外側
に押し出され、この露出継釉部21g が接合部2の表面
付近の導電釉11g 、12g を分断するので導通障害が
発生するようになる。
【0005】これの解決のため、継釉そのものを導電釉
で構成すれば、前記の導通障害は解決するが、他方、碍
管の外面側と内面側が導通状態となるため、碍管として
の絶縁耐力が極端に低下するという新たな問題が生じ
る。また、前記の押し出された継釉をサンドブラストし
てその上にメタリコン加工を施して導通を図る方法も試
みられたが、釉薬層がサンドで研削されるので碍管の絶
対強度が低下するほか、磁器との熱膨張係数差が大きく
メタリコンが剥離し易く、耐久性が思いのほか乏しい、
あるいは加工コストが相当にかかる、というような問題
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するためになされたものであり、継釉に通常の
絶縁釉を適用しながら、簡便な手段で上下の導電釉相互
間の確実な導通を図るとともに、強度低下を招くことな
く、耐久性の高い接合部の構造を備えた導電釉碍管を提
供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するこ
とができる本発明の導電釉碍管は、外面に導電釉が施釉
された磁器碍管の上下の碍管ピースの接合部に、その接
合部を含む凹部を形成するとともに、その凹部に、上下
の碍管ピース端部の各導電釉を電気的に接続する導通手
段を設けたことを特徴とするものである。
【0008】また、前記の導電釉碍管の発明は、前記導
通手段が導電性セメントを充填したものである形態とし
て、また、前記導通手段が、前記上下の碍管ピース端部
の各導電釉との間に導電性塗膜を介在させてポルトラン
ドセメントを充填したものである形態として、さらに、
前記導通手段が導電性プラスチック材料を充填したもの
である形態として、あるいは、前記導通手段が金属弾性
体を弾発状態に装填したものである形態として、具体化
することができる。
【0009】さらに、上記の問題は、外面に導電釉が施
釉された磁器碍管の上下の碍管ピースの接合部を挟んで
外側に突出して設けられた一対の円環状の鍔部により形
成される凹部に、その凹部内の碍管ピース端部の各導電
釉面に多数の小突起を形成するとともに、導電性塗膜を
介在させて導電性セメントまたはポルトランドセメント
を充填したことを特徴とする導電釉碍管によって、好適
に解決することができる。
【0010】また、同じく上記の問題は、外面に導電釉
が施釉された磁器碍管の上下の碍管ピースの接合部を挟
んで外側に突出して設けられた一対の円環状の鍔部によ
り形成される凹部に、その凹部内の碍管ピース端部の各
導電釉相互を導通させる金属弾性体を弾発状態に装填す
るとともに、前記金属弾性体を埋め込んだ状態にシール
用合成樹脂を充填したことを特徴とする導電釉碍管によ
っても、より好ましく解決することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の導電釉碍管に係る
実施形態を図1、2を参照して説明する。第1の実施形
態では、図1において、外面に導電釉11g 、12g が
施釉された磁器碍管の上下の碍管ピース11、12の接
合部2を挟んで外側に突出して一対の円環状の鍔部1
3、14が設けられている。このようにして、この鍔部
13、14と接合部2近傍を含む外周面とから凹部が形
成されるのであるが、この凹部には、例えば、カーボン
粒子またはその繊維を含有させて電気導電性を所定の値
としたポルトランドセメントなどからなる導電性セメン
ト3が充填してあり、下側碍管ピース11と上側碍管ピ
ース12のそれぞれの導電釉11g 、12g 間の導通を
確保しているのである。
【0012】この実施形態では、前記のように立設した
鍔部13、14によって、凹部を刑しているが、凹部の
形態はこの事例に限定されるものではなく、碍管ピース
11、12の胴部をあらかじめ肉厚形状にしておき、そ
こを切削して、この実施形態にように導電性セメント3
を充填することができるような程度の凹部を形成しても
よいのである。
【0013】さらにこの場合、導電釉11g 、12g 間
の導通を確保する手段として、前記したような導電性セ
メント3を充填するものとしたが、このような導通手段
としては、これに限定されるものではなく、他の手段も
採用できるのであって、例えば、もともと通常のポルト
ランドセメントでも大気中の置かれた場合には、ある程
度の導電性があるので、前記の導電性セメントに代えて
通常のポルトランドセメントを充填したものでも適用で
きる。この場合、導電釉11g 、12g の表面に導電性
ペイントを塗布してからポルトランドセメントを充填す
るようにすれば、より好ましい。さらに、前記の導電性
セメントに代えて導電性プラスチック材料を充填したも
の、あるいは、スプリング材、バネ材のような金属弾性
体を弾発状態に装填したものなどが採用され得る。
【0014】また、この実施形態において、前記円環状
の鍔部13、14の内側の各導電釉11g 、12g 面に
多数の小突起(図示せず)を形成するとともに、その上
に導電性ペイントを塗布して導電性塗膜(図示せず)を
設けてから導電性セメント3、またはポルトランドセメ
ントを充填するように具体化すれば、その多数の小突起
によって充填されたセメントの固着が確実なものとなる
うえ、導電性塗膜が介在するので接触電気抵抗をごく少
なくする利点が得られる。なお、前記の多数の小突起
は、あらかじめ砂粒状セラミック材、例えば碍管の素材
と同質の磁器を砂粒状に成形したもの、を施釉時に所要
面に付着させて焼成すれば、強固の融着したものとして
得ることができる。
【0015】次に、図2を参照して、本発明の導電釉碍
管に係る第2の実施形態について説明する。第2の実施
形態では、先の第1実施形態と同様に、磁器碍管の上下
の碍管ピース11、12の接合部2を挟んで外側に突出
して一対の円環状の鍔部13、14が設けられ、この鍔
部13、14と接合部2近傍を含む外周面とから凹部が
形成されている。第1実施形態と相違するのは、この凹
部には、金属弾性体としてコイルスプリング4を圧縮し
た弾発状態に装填した点であり、かくして、下側碍管ピ
ース11と上側碍管ピース12のそれぞれの導電釉11
g 、12g 間の導通を確保しているのである。
【0016】また、この実施形態において、装填される
前記コイルスプリング4が当接する前記鍔部13、14
の対向する各表面に凹部を設け、コイルスプリング4の
先端金具が嵌まり込むように具体化しておけば、コイル
スプリング4が脱落しにくく、導通も確実になる利点が
得られる。また、前記コイルスプリング4は、適宜個数
を前記鍔部13、14間の円周上に配置すればよく、そ
の材質としては、リン青銅バネ材、ベリリウム銅合金バ
ネ材などが適当であり、その構造は、他の形式のスプリ
ングまたはバネ体に置換することが可能である。
【0017】さらに、前記のようにコイルスプリング4
を装填したうえ、さらに図2に示すように、そのコイル
スプリング4全体を埋め込んだ状態にシール用合成樹脂
5を充填した構造とすれば、コイルスプリング4の移
動、脱落を防止できるとともに、外界と遮断するので、
水分、汚損物などの影響がなくなるから腐食、傷付が防
止される利点が得られる。なお、シール用合成樹脂とし
ては、シリコン系、アクリル系、フッ素樹脂系のシーラ
ントが適宜適用できる。
【0018】
【発明の効果】本発明の導電釉碍管は、以上に説明した
ように構成されているので、複数個のピースを継釉接合
して形成される大型導電釉碍管において、継釉に通常の
絶縁釉を適用しながら、導電性セメントの充填またはス
プリングの装填などの簡便な手段で上下の導電釉相互間
の確実な導通を図ることが可能となり、釉薬を研削する
こともないから強度低下を招くことなく、さらに前記導
通手段を凹部に収容したものであるから劣化することが
少なく、耐久性にも優れた大型導電釉碍管が得られると
いう優れた効果がある。よって本発明は従来の問題点を
解消した導電釉碍管として、その工業的価値は極めて大
なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するための要部断面
図。
【図2】本発明の他の実施形態を説明するための要部断
面図。
【図3】磁器碍管のモデル断面図。
【図4】接合部を説明するための要部断面図。
【符号の説明】
1 碍管 2 接合部 2g 継釉 3 導電性セメント 4 コイルスプリング 5 シール用合成樹脂 11、12 碍管ピース 11g 、12g 導電釉 13、14 鍔部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外面に導電釉が施釉された磁器碍管の上
    下の碍管ピースの接合部に、その接合部を含む凹部を形
    成するとともに、その凹部に、上下の碍管ピース端部の
    各導電釉を電気的に接続する導通手段を設けたことを特
    徴とする導電釉碍管。
  2. 【請求項2】前記導通手段が導電性セメントを充填した
    ものである請求項1に記載の導電釉碍管。
  3. 【請求項3】前記導通手段が、前記上下の碍管ピース端
    部の各導電釉との間に導電性塗膜を介在させてポルトラ
    ンドセメントを充填したものである請求項1に記載の導
    電釉碍管。
  4. 【請求項4】前記導通手段が導電性プラスチック材料を
    充填したものである請求項1に記載の導電釉碍管。
  5. 【請求項5】前記導通手段が金属弾性体を弾発状態に装
    填したものである請求項1に記載の導電釉碍管。
  6. 【請求項6】外面に導電釉が施釉された磁器碍管の上下
    の碍管ピースの接合部を挟んで外側に突出して設けられ
    た一対の円環状の鍔部により形成される凹部に、その凹
    部内の碍管ピース端部の各導電釉面に多数の小突起を形
    成するとともに、導電性塗膜を介在させて導電性セメン
    トまたはポルトランドセメントを充填したことを特徴と
    する導電釉碍管。
  7. 【請求項7】外面に導電釉が施釉された磁器碍管の上下
    の碍管ピースの接合部を挟んで外側に突出して設けられ
    た一対の円環状の鍔部により形成される凹部に、その凹
    部内の碍管ピース端部の各導電釉相互を導通させる金属
    弾性体を弾発状態に装填するとともに、前記金属弾性体
    を埋め込んだ状態にシール用合成樹脂を充填したことを
    特徴とする導電釉碍管。
JP7486997A 1997-03-27 1997-03-27 導電釉碍管 Withdrawn JPH10269873A (ja)

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Effective date: 20040601