JPH10269452A - ドロワ - Google Patents

ドロワ

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JPH10269452A
JPH10269452A JP7112997A JP7112997A JPH10269452A JP H10269452 A JPH10269452 A JP H10269452A JP 7112997 A JP7112997 A JP 7112997A JP 7112997 A JP7112997 A JP 7112997A JP H10269452 A JPH10269452 A JP H10269452A
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JP
Japan
Prior art keywords
release position
regulating member
intermediate release
cash box
position regulating
Prior art date
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Application number
JP7112997A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Kawahira
昌義 川平
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】中間解放位置を正確に規制できるとともに中間
解放位置そのものを調整可能とする。 【解決手段】キャビネット10の底面(12)に取付け
られたスライドガイド51と,このスライドガイド51
にキャッシュボックス20の解放・閉鎖方向に一定範囲
内で変位可能に装着された中間解放位置規制部材62
と,この中間解放位置規制部材62をキャッシュボック
ス20の閉鎖(X2)方向に付勢する緩衝バネ68とを
設けるとともに、キャッシュボックス20の底面(2
2)に回動可能に装着された被中間解放位置規制部材8
1と,この被中間解放位置規制部材81を中間解放位置
規制部材62に係合可能状態に付勢する状態保持バネ8
7とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャビネットと,
このキャビネット内に装着されたキャッシュボックスと
を有し、解放バネの付勢力を利用してキャッシュボック
スを自動開放可能に形成されたドロワに関する。
【0002】
【従来の技術】図6,図7において、例えば電子キャッ
シュレジスタ1と一体的に利用されるドロワは、キャビ
ネット10にキャッシュボックス20をX1方向に開放
かつX2方向に閉鎖することができる。28は、キャッ
シュボックス20に着脱自在とされたマネーケースであ
り、札収納部28Pとコイン収納部28Cとを有する。
【0003】キャッシュボックス20の開放は、図8に
示す自動開閉装置30で自動的に行うことができる。す
なわち、ソレノイド32を励磁して開放機構31の爪
(図示省略)を外すと、解放バネ33が図7のX1方向
にキャッシュボックス20を押出すことによる。
【0004】押出されたキャッシュボックス20は、ロ
ーラ29を介してキャビネット10内をX1方向に移動
して自動開放される。係止部27がキャビネット10側
のフック17に係合したところが全開放である。図7
は、この全開放状態を示す。
【0005】ところで、全開放では、キャッシュボック
ス20の突出量が大きくなるので、図6の電子キャシュ
レジスタ1の前方Fに立つキャッシャーに突当る。特
に、マネーケース28内の札収納部28Pおよびコイン
収納部28C内の収納金額が少ない場合には、解放バネ
33の強さが一定であるから、キャッシャーに衝突によ
るショックを与える。また、図7の場合、コイン収納部
28Cのみを使用すればよい場合も多いので、この際は
札収納部28Pまで開放させる必要性はない。むしろ、
防犯の点からも半開とするのが望ましい。札収納部28
Pとコイン収納部28Cとが、X1(X2)方向におい
て反対に構成された場合も同様である。
【0006】かくして、図8に示す中間解放位置規制手
段(50P)を設けている。すなわち、キャビネット1
0の両内側面に一対の板バネ50P,50Pを設け、キ
ャッシュボックス20の両外側面との間に摩擦抵抗力を
加え、キャッシュボックス20を半開(中間解放位置)
に規制(停止)させるようにされている。図7でいえ
ば、コイン収納部28Cがキャビネット10外に突出し
かつ札収納部28Pがキャビネット10内にとどまるよ
うにするわけである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
中間解放位置規制手段(50P)には、次のような改善
点が指摘されている。
【0008】すなわち、大きな温度変化があると、中間
解放位置の位置ずれにより図7でいう札収納部28P内
の札(紙幣)が見えてしまう。治安がよいとはいえない
国等で問題となる。いわんや、板バネ50Pの劣化等に
より摩擦抵抗力が小さくなり、大きく開放されてしまう
事態は許されない。一方において、マネーケース28の
交換もあるので中間解放位置は調整可能としたい。しか
し、板バネ50PのX1(X2)方向の位置を変える
と、解放バネ33と板バネ50Pとの間隔が変化してし
まう。したがって、キャッシュボックス20が板バネ5
0に接触する際の移動エネルギーが変化するので、板バ
ネ50Pによる摩擦抵抗力では中間開放位置を正確に規
制できなくなってしまうという問題もある。
【0009】本発明の目的は、中間解放位置を正確に規
制できるとともに中間解放位置そのものを調整可能なド
ロワを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、キャ
ビネットと,このキャビネット内に装着されたキャッシ
ュボックスとを有し、解放バネの付勢力を利用してキャ
ッシュボックスを自動開放可能に形成されたドロワにお
いて、前記キャビネット側に緩衝バネの収縮量または伸
長量内において前記キャッシュボックスの解放・閉鎖方
向に変位可能とされた中間解放位置規制部材を設け、前
記キャッシュボックス側に状態保持バネの付勢力を利用
して常時に中間解放位置規制部材に係合可能状態に保持
された被中間解放位置規制部材を設け、被中間解放位置
規制部材と中間解放位置規制部材との係合により前記キ
ャッシュボックスの中間解放位置を規制可能かつ前記キ
ャッシュボックスに加えた解放方向の強制外力により被
中間解放位置規制部材が状態保持バネの付勢力に抗して
中間解放位置規制部材を解放方向に乗越え可能に形成し
た、ことを特徴とする。
【0011】かかる発明では、キャッシュボックスが解
放バネの付勢力によって解放方向に押出されると、状態
保持バネの付勢力で係合可能状態に保持されていたキャ
ッシュボックス側の被中間解放位置規制部材がキャビネ
ット側の中間解放位置規制部材に係合され、中間解放位
置に規制される。この規制過渡期には、中間解放位置規
制部材が緩衝バネの伸縮量内で変位する。つまり、被中
間解放位置規制部材からの衝撃力を吸収し、しかる後に
正規の中間解放位置に戻す。したがって,キャッシュボ
ックスを中間解放位置に常に正確に規制できる。しか
も、キャッシュボックス内の収納紙幣・コインの収納量
にも影響されない。
【0012】全開放の際は、キャッシュボックスに解放
方向の強制外力を加える。すると、被中間解放位置規制
部材が、状態保持バネの付勢力に抗して中間解放位置規
制部材を解放方向に乗越える。したがって、従来例通り
の場合と同様にキャッシュボックスを全開放位置に規制
することができる。
【0013】また、請求項2の発明は、キャビネット
と,このキャビネット内に装着されたキャッシュボック
スとを有し、解放バネの付勢力を利用してキャッシュボ
ックスを自動開放可能に形成されたドロワにおいて、前
記キャビネットの底面に取付けられたスライドガイド
と,このスライドガイドに前記キャッシュボックスの解
放・閉鎖方向に一定範囲内で変位可能に装着された中間
解放位置規制部材と,この中間解放位置規制部材を前記
キャッシュボックスの閉鎖方向に付勢する緩衝バネとを
設けるとともに、前記キャッシュボックスの底面に回動
可能に装着された被中間解放位置規制部材と,この被中
間解放位置規制部材を中間解放位置規制部材に係合可能
状態に付勢する状態保持バネとを設け、中間解放位置規
制部材と被中間解放位置規制部材とを前記解放バネの付
勢力では中間解放位置規制部材がこれに係合する被中間
解放位置規制部材を中間解放位置に規制可能であるとと
もに前記キャッシュボックスに解放方向の強制外力を加
えた場合には被中間解放位置規制部材が状態保持バネの
付勢力に抗して中間解放位置規制部材を解放方向に乗越
え可能かつ前記キャッシュボックスに閉鎖方向の強制外
力を加えた場合には被中間解放位置規制部材が状態保持
バネの付勢力に抗して中間解放位置規制部材を閉鎖方向
に乗越え可能に形成した、ことを特徴とする。
【0014】かかる発明では、キャッシュボックスが解
放バネの付勢力によって解放方向に押出されると、キャ
ッシュボックス底面側の被中間解放位置規制部材がキャ
ビネットの底面側の中間解放位置規制部材に突当り係合
する。この際、中間解放位置規制部材は、閉鎖方向に付
勢する緩衝バネの付勢力に抗して、スライドガイドに沿
って開放方向に変位する。つまり、被中間解放位置規制
部材側からの衝撃力を吸収するとともに、吸収後にその
付勢力で閉鎖方向に戻される。したがって、キャッシュ
ボックスを中間解放位置に正確に規制できる。
【0015】全開放しようとする場合には、キャッシュ
ボックスに例えば人力により解放方向の強制外力を加え
る。すると、被中間解放位置規制部材が中間解放位置規
制部材に係合したまま状態保持バネの付勢力に抗して中
間解放位置規制部材を開放方向に乗越える。したがっ
て、従来例の場合と同様にキャッシュボックスを全開放
位置に規制することができる。
【0016】用済後に、キャッシュボックスに閉鎖方向
の強制外力を加えて押込むと、被中間解放位置規制部材
が開放時とは逆方向から中間解放位置規制部材に接触し
つつ状態保持バネの付勢力に抗して閉鎖方向に乗越え
る。したがって、さらに解放バネの付勢力に抗して押込
めば、従来例の場合と同様に全閉とすることができる。
【0017】さらに、請求項3の発明は、前記スライド
ガイドが前記解放・閉鎖方向に位置変更可能に形成され
ているドロワである。
【0018】かかる発明では、スライドガイドがキャビ
ネットの底面に解放方向および閉鎖方向へ変位可能とし
て取付けられているので、請求項2の発明の場合と同様
な作用効果を奏することができることに加え、さらにキ
ャッシュボックスの中間解放位置を簡単に選択調整する
ことができる。
【0019】さらにまた、請求項4の発明は、前記中間
解放位置規制部材の両側に前記被中間解放位置規制部材
の一部に係合し当該被中間解放位置規制部材の解放方向
および閉鎖方向への乗越えを円滑化するためのスロープ
部材が設けられているドロワ。
【0020】かかる発明では、被中間解放位置規制部材
の一部は、中間解放位置規制部材の両側のスロープ部材
に係合しつつ解放方向および閉鎖方向に変位する。した
がって、請求項1および請求項2の発明の場合と同様な
作用効果を奏することができることに加え、さらに中間
位置規制部材を円滑に乗越えられるとともに中間位置規
制部材の設計自由度を大幅に拡大できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。本ドロワは、基本的構造(10,2
0等)が従来例(図7,図8)の場合と同様とされてい
るが、中間解放位置規制手段50が図1〜図3に示す如
くキャビネット10の底面(外底面12)に取付けられ
たスライドガイド51と,このスライドガイド51にキ
ャッシュボックス20の解放・閉鎖方向に一定範囲内で
変位可能に装着された中間解放位置規制部材62と,こ
の中間解放位置規制部材62をキャッシュボックス20
の閉鎖(X2)方向に付勢する緩衝バネ68とを設ける
とともに、キャッシュボックス20の底面(外底面2
2)に回動可能に装着された被中間解放位置規制部材8
1と,この被中間解放位置規制部材81を中間解放位置
規制部材62に係合可能状態に付勢する状態保持バネ8
7とを設け、中間解放位置規制部材62と被中間解放位
置規制部材81とを解放バネ33の付勢力では中間解放
位置規制部材62がこれに係合する被中間解放位置規制
部材81を中間開放位置に規制可能であるとともにキャ
ッシュボックス20に解放(X1)方向の強制外力を加
えた場合には被中間解放位置規制部材81が状態保持バ
ネ87の付勢力に抗して中間解放位置規制部材62を解
放方向に乗越え可能かつキャッシュボックス20に閉鎖
方向の強制外力を加えた場合には被中間解放位置規制部
材81が状態保持バネ87の付勢力に抗して中間解放位
置規制部材62を閉鎖方向に乗越え可能に形成されてい
る。
【0022】なお、従来例(図7,図8)の場合と共通
する部分については同一の符号を付し、それらの構成・
機能の説明は簡単化または省略するものとする。
【0023】図1,図2において、キャビネット10の
内底面11には外底面12側に貫通する開口部13が設
けられ、その一部にはカバー部材71のフック78を嵌
込むための嵌込部14が設けられている。図5に示す脚
18よりも浮上った底面(外底面12)にはスライドガ
イド51が取付穴55を利用して取付けられる。取付穴
55を複数設けているのは、スライドガイド51を図
5,図7に示す解放(X1)方向および閉鎖(X2)方
向に位置変更取付可能とするためである。
【0024】スライドガイド51には、スライダー61
が溝67を介してレール52に沿って摺動可能に装着さ
れる。また、スライダー61は、緩衝バネ68のX2方
向の付勢力で図2に示すように常態位置に保持される。
なお、緩衝バネ68は、X2方向に引張る引張バネから
形成してもよい。この場合は、スライダー61の図2に
示す面とは、反対の面に引張バネを取付ければよい。
【0025】ここに、中間解放位置規制部材62は、位
置規制面63と傾斜面64とを有し、スライダー61の
上面に固定されている。また、この中間解放位置規制部
材62は、図4,図5に示す如くカバー部材71の開口
部72を上方に貫通し、キャッシュボックス20の外底
面(底面)22側に突出する。
【0026】すなわち、中間解放位置規制部材62は、
緩衝バネ68の収縮量(引張バネとした場合には伸長
量)内でスライダー61とともに解放(X1)・閉鎖
(X2)方向に変位可能である。
【0027】また、カバー部材71の上面には、図2に
示す一対のスロープ部材としての乗越ガイド部材73,
73が設けられている。乗越ガイド傾斜面74(75)
は、キャッシュボックス20をX1(X2)方向に乗越
える際の円滑化を図るために供される。
【0028】一方、キャッシュボックス20の図3に示
す外底面(底面)22側には、軸受部25とストッパー
26とが開口部23に臨ませて設けられている。24
は、カバー部材91のフック92の嵌込部である。
【0029】ここに、被中間開放位置規制部材81は、
ピン86を介して軸受部25に回動可能に装着されかつ
状態保持バネ87でR方向付勢されている。したがっ
て、曲り部88がストッパー26に当接しかつその状態
が一定に保持される。また、凹部82内は位置規制面6
3と係合可能な被位置規制面83が形成され、両側には
一対の乗越係合部84および85が設けられている。
【0030】他の構成細部および機能は、以下の作用・
動作とともに説明する。すなわち、全閉鎖状態を示す図
5(A)において、キャッシュボックス20側の被中間
解放位置規制部材81は、状態保持バネ87およびスト
ッパー26との協働により、被位置規制面83が垂直状
態(係合可能状態)に保持されている。
【0031】対する中間解放位置規制部材62は、緩衝
バネ68のX2方向の付勢力でスライダー61と一体と
なってスライドガイド51の図5(A)で右側に押付け
られた状態で静止している。
【0032】ここで、図8に示す自動開放装置30が働
くと、キャッシュボックス20は解放バネ33の付勢力
によってX1方向に勢よく押出される。すなわち、被中
間解放位置規制部材81(被位置規制面83)が、中間
解放位置規制部材62(位置規制面63)に垂直状態で
係合する。詳しくは、図4(A)に示す通りでる。
【0033】この際、スライダー61は、位置規制面6
3を介する被位置規制面83側からのX1方向の押圧力
によってかつ緩衝バネ68のX2方向の付勢力に抗し、
その収縮量内でX1方向に変位する。つまり、X1方向
の押圧力を吸収する。したがって、被中間解放位置規制
部材81(83)と中間解放位置規制部材62(63)
とのソフトタッチを行える。
【0034】しかる後に、スライダー61は、緩衝バネ
68のX2方向の復元付勢力によりX2方向に戻され
る。この際、キャッシュボックス20は、図3に示すロ
ーラ29を介してキャビネット10内でX1(X2)方
向に低摩擦摺動可能に装着されているので、札収納部2
8P内の紙幣収納量やコイン収納部28C内のコイン収
容量の大小に拘わらず、常に正規の中間解放位置に図5
(B)に示すように正確に位置決めされる。
【0035】この後に、キャッシュボックス20を全開
放させるには、例えばオペレータがキャッシュボックス
20に手を掛けてX1方向への強制外力を加える。する
と、図4(A)に示す状態から被位置規制面83が位置
規制面63をX1方向に押すので、位置規制面63はス
ライダー61とともに緩衝バネ68のX2方向の付勢力
に抗してX1方向に変位する。
【0036】すると、被中間解放位置規制部材81の両
側の乗越係合部84,84がカバー部材71に固定され
た乗越ガイド部材73,73の乗越ガイド傾斜面74,
74に図4(B)に示すように係合する。
【0037】さらに、キャッシュボックス20にX1方
向の強制外力を加える(X1方向に引張る)と、図5
(C)に示す如く被中間解放位置規制部材81が状態保
持バネ87の付勢力に抗しかつピン86を中心に図で時
計回転方向に回動する。
【0038】すなわち、乗越係合部84がスロープ部材
(74)を昇る。つまり、被位置規制面83が位置規制
面63をX1方向に乗越えることができる。この意味に
おいて、図4(A)において、乗越ガイド部材73の高
さを、中間解放位置規制部材62(63)の高さ以上と
するのが好ましい。
【0039】かくして、図5(D)に示すように、キャ
ッシュボックス20側の係止部27がキャビネット10
側のフック17に係合する全開放に位置規制することが
できる。
【0040】マネーケース28からの金銭取出しあるい
は収納後に、キャッシュボックス20にX2方向の強制
外力を加えると、図5(E)に示す如く、被中間解放位
置規制部材81の乗越係合部85がまず乗越ガイド部材
73の乗越ガイド傾斜面75を乗越えつつ中間解放位置
規制部材62の傾斜面64に係合する。この際、スライ
ダー61は、緩衝バネ68のX2方向の付勢力で、図で
最右位置とされている。
【0041】したがって、被中間解放位置規制部材81
が状態保持バネ86の付勢力に抗して図5(E)で時計
回転方向に回動する。さらにX2方向に押込めば、被位
置規制面83が位置規制面63をX2方向に乗越えられ
る。
【0042】さらに、キャッシュボックス20を解放バ
ネ33の付勢力に抗してキャッシュボックス20側の係
合部(図示省略)が自動開放装置30(31)側のフッ
クに係合するまで押込むことにより、キャッシュボック
ス20を全閉鎖とすることができる。
【0043】そして、キャッシュボックス20の中間解
放位置を調整する場合には、スライドガイド51を図2
に示す取付穴55を変更して、キャビネット10(1
2)に取付けすればよい。これにより、中間開放位置規
制部材62と自動開放装置30(解放バネ33)との間
隔が変っても、緩衝バネ68はスライドガイド51内に
装着されておりかつこの緩衝バネ68が従来例の板バネ
50Pの場合のようにキャッシュボックス20の中間解
放位置を直接規制するものでないから、キャッシュボッ
クス20を切替後の正規の中間開放位置に正確に位置決
めできる。従来の板バネ50Pの如く温度変化にも影響
されない。
【0044】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、キャビネット
側に緩衝バネの収縮量または伸長量内においてキャッシ
ュボックスの解放・閉鎖方向に変位可能とされた中間解
放位置規制部材を設け、キャッシュボックス側に状態保
持バネの付勢力を利用して常時に中間解放位置規制部材
に係合可能状態に保持された被中間解放位置規制部材を
設け、被中間解放位置規制部材と中間解放位置規制部材
との係合によりキャッシュボックスの中間解放位置を規
制可能かつキャッシュボックスに加えた解放方向の強制
外力により被中間解放位置規制部材が状態保持バネの付
勢力に抗して中間解放位置規制部材を解放方向に乗越え
可能に形成されているので、次のような優れた効果を奏
する。 キャッシュボックスの中間解放位置を正確に規制す
ることができる。 板バネ方式の従来例のように温度変化により中間解
放位置が狂ってしまうことがない。 中間解放位置規制部材と被中間解放位置規制部材と
を垂直状態で係合可能に形成できるので、選択した中間
解放位置をより正確に規制できる。
【0045】 緩衝バネが設けられているので、解放
時の衝撃によるストレスや騒音を発生しないとともに、
解放バネとの相対位置変化に影響されることもない。
【0046】また、請求項2の発明によれば、キャビネ
ット側にスライドガイドと中間解放位置規制部材と緩衝
バネとを設けるとともに、キャッシュボックス側に被中
間解放位置規制部材と状態保持バネとを設け、中間解放
位置規制部材と被中間解放位置規制部材とを解放バネの
付勢力では中間解放位置規制部材がこれに係合する被中
間解放位置規制部材を中間解放位置に規制可能であると
ともにキャッシュボックスに解放方向の強制外力を加え
た場合には被中間解放位置規制部材が状態保持バネの付
勢力に抗して中間解放位置規制部材を解放方向に乗越え
可能かつキャッシュボックスに閉鎖方向の強制外力を加
えた場合には被中間解放位置規制部材が状態保持バネの
付勢力に抗して中間解放位置規制部材を閉鎖方向に乗越
え可能に形成されているので、請求項1の発明の場合と
同様にキャッシュボックスを中間解放位置に正確に規制
できるとともに、構造簡単で長期に亘る安定運転ができ
る。
【0047】さらに、請求項3の発明によれば、、スラ
イドガイドが解放・閉鎖方向に位置変更可能に形成され
ているので、請求項2の発明の場合と同様な効果を奏す
ることができることに加え、さらにキャッシュボックス
の中間解放位置を簡単に選択調整することができる。
【0048】さらにまた、請求項4の発明は、中間解放
位置規制部材の両側に被中間解放位置規制部材の一部に
係合し当該被中間解放位置規制部材の解放方向および閉
鎖方向への乗越えを円滑化するためのスロープ部材が設
けられているので、請求項1および請求項2の発明の場
合と同様な効果を奏することができることに加え、さら
に中間位置規制部材を円滑に乗越えられるとともに中間
位置規制部材の設計自由度を大幅に拡大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のキャビネット側を説明する
ための分解斜視図である。
【図2】同じく、スライダーと中間解放位置規制部材と
の関係を説明するための図である。
【図3】同じく、キャッシュボックス側を説明するため
の分解斜視図である。
【図4】同じく、中間位置規制と解放方向への乗越え動
作を説明するための図である。
【図5】同じく、中間解放位置,全開放および全閉鎖状
態とその切替動作を説明するための図である。
【図6】電子キャッシュレジスタに使用される従来例を
説明するための図である。
【図7】従来例における全開放状態を説明するための図
である。
【図8】同じく、分解斜視図である。
【符号の説明】
10 キャビネット 12 外底面(底面) 13 開口部 15 ストッパー 20 キャッシュボックス 22 外底面(底面) 25 軸受部 27 係止部 28 マネーケース 30 自動開放装置 31 開放機構 32 ソレノイド 33 解放バネ 50 中間解放位置規制手段 51 スライドガイド 55 取付穴 61 スライダー 62 中間解放位置規制部材 63 位置規制面 64 傾斜面 68 緩衝バネ 72 開口部 73 乗越ガイド部材(スロープ部材) 74,75 乗越ガイド傾斜面 81 被中間解放位置規制部材 82 凹部 83 被位置規制面 84,85 乗越係合部 86 ピン 87 状態保持バネ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビネットと,このキャビネット内に
    装着されたキャッシュボックスとを有し、解放バネの付
    勢力を利用してキャッシュボックスを自動開放可能に形
    成されたドロワにおいて、 前記キャビネット側に緩衝バネの収縮量または伸長量内
    において前記キャッシュボックスの解放・閉鎖方向に変
    位可能とされた中間解放位置規制部材を設け、前記キャ
    ッシュボックス側に状態保持バネの付勢力を利用して常
    時に中間解放位置規制部材に係合可能状態に保持された
    被中間解放位置規制部材を設け、被中間解放位置規制部
    材と中間解放位置規制部材との係合により前記キャッシ
    ュボックスの中間解放位置を規制可能かつ前記キャッシ
    ュボックスに加えた解放方向の強制外力により被中間解
    放位置規制部材が状態保持バネの付勢力に抗して中間解
    放位置規制部材を解放方向に乗越え可能に形成した、こ
    とを特徴とするドロワ。
  2. 【請求項2】 キャビネットと,このキャビネット内に
    装着されたキャッシュボックスとを有し、解放バネの付
    勢力を利用してキャッシュボックスを自動開放可能に形
    成されたドロワにおいて、 前記キャビネットの底面に取付けられたスライドガイド
    と,このスライドガイドに前記キャッシュボックスの解
    放・閉鎖方向に一定範囲内で変位可能に装着された中間
    解放位置規制部材と,この中間解放位置規制部材を前記
    キャッシュボックスの閉鎖方向に付勢する緩衝バネとを
    設けるとともに、前記キャッシュボックスの底面に回動
    可能に装着された被中間解放位置規制部材と,この被中
    間解放位置規制部材を中間解放位置規制部材に係合可能
    状態に付勢する状態保持バネとを設け、中間解放位置規
    制部材と被中間解放位置規制部材とを前記解放バネの付
    勢力では中間解放位置規制部材がこれに係合する被中間
    解放位置規制部材を中間開放位置に規制可能であるとと
    もに前記キャッシュボックスに解放方向の強制外力を加
    えた場合には被中間解放位置規制部材が状態保持バネの
    付勢力に抗して中間解放位置規制部材を解放方向に乗越
    え可能かつ前記キャッシュボックスに閉鎖方向の強制外
    力を加えた場合には被中間解放位置規制部材が状態保持
    バネの付勢力に抗して中間解放位置規制部材を閉鎖方向
    に乗越え可能に形成した、ことを特徴とするドロワ。
  3. 【請求項3】 前記スライドガイドが前記解放・閉鎖方
    向に位置変更可能に形成されている請求項2記載のドロ
    ワ。
  4. 【請求項4】 前記中間解放位置規制部材の両側に前記
    被中間解放位置規制部材の一部に係合し当該被中間解放
    位置規制部材の解放方向および閉鎖方向への乗越えを円
    滑化するためのスロープ部材が設けられている請求項2
    または請求項3記載のドロワ。
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