JPH10269379A - 有限要素分割方法 - Google Patents

有限要素分割方法

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JPH10269379A
JPH10269379A JP9075366A JP7536697A JPH10269379A JP H10269379 A JPH10269379 A JP H10269379A JP 9075366 A JP9075366 A JP 9075366A JP 7536697 A JP7536697 A JP 7536697A JP H10269379 A JPH10269379 A JP H10269379A
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雅之 吉川
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裕一 奈良
Hiroyuki Mori
浩之 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイズが小さいシェル要素の発生を防止する
とともに、一様な大きさのシェル要素を生成することが
できる有限要素分割方法を提供する。 【解決手段】 シェル要素に分割する際の基礎となる形
状線を、節点を発生させる主稜線と、節点を発生させな
い副稜線とに分類して区別する。視線と平行な平面と形
状線との交点を求め、各交点を結び断面形状を作成す
る。主稜線と主稜線を結ぶ直線の距離の和を所定数に分
割し所望のメッシュサイズになるような間隔で節点を作
成していく。副稜線と平面との交点は節点とはしないた
め、複数の領域にまたがったシェル要素の分割を実現す
ることができる。そのため、各領域の大きさが小さい場
合や、領域の角の内角が小さい場合においても、複数領
域にまたがってシェル要素の分割ができるため小さいサ
イズのシェル要素が発生してしまうことを未然に防止す
ることができる。このため、シェル要素の個数の増大を
防止することができ、計算コストの低減が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CAD装置などで
作成した部材を有限要素に分割する有限要素分割方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】有限要素解析を行う場合には、解析対象
が予め有限要素に分割されている必要がある。近年は部
品の形状データなどはCADで作成される場合が多いた
め、例えば、部材がワイヤーフレームで構成されている
場合、このワイヤーフレームに基づき、部材の形状を有
限要素に分割(以下、「メッシュに分割」という)する
必要がある。
【0003】この分割後の有限要素は、「メッシュ」と
呼ばれることも多い。また、この分割後の有限要素は、
「シェル要素」と呼ばれることも多い。
【0004】一般にCAD装置などにおいては、各部材
は、ワイヤーフレームモデルに代表されるように、その
形状を所定の面や線で定義することにより設計される。
そのため、部材の形状線(デザイン線)に基づいて、メ
ッシュに分割することが一般に行われている。
【0005】このような有限要素分割方法としては種々
の方法が提案されている。一般に部材は上述したよう
に、所定の面や線で囲まれたものとして定義されること
が多いので、有限要素分割は部材の形状を構成するこれ
ら各面(領域)毎に行う場合が多い。
【0006】例えば、特開平7−282105号公報、
特開平5−298409号公報に記載されている発明に
おいては、2段階のステップから構成される有限要素分
割方法が提案されている。
【0007】ここに記載されている有限要素分割方法の
第1のステップにおいては、まず、部材の外形が複数の
面で表現されている場合に、面や線で囲まれた各領域毎
に分割が行なわれる。この分割においては、各領域毎に
メッシュの大きさ(これを、「シェル要素の大きさ」や
「メッシュサイズ」等と呼ぶ。以下、特に「メッシュサ
イズ」と呼ぶ)やメッシュの形状(3角形か4角形か)
が制御されている。上記公報に記載されている方法は、
この制御方法に特徴を有するものである。
【0008】次に、上記公報記載の有限要素分割方法の
第2ステップは、各領域毎に行われたメッシュ分割の結
果得られたメッシュに関して、各領域の境界におけるい
わゆる「つじつま合わせ」を行うステップである。
【0009】この「つじつま合わせ」は、領域境界上に
シェル要素を構成する節点が取られ、この節点を他の領
域のシェル要素の節点と共有することにより行われる。
「つじつま合わせ」の様子を表す説明図が図10に示さ
れている。図10に示されているように、つじつま合わ
せにおいては、まず、第1領域10と第2領域12との
境界14上にシェル要素を構成する節点、すなわち節点
16a、節点16bが作成される。そして、これら共有
の節点16a、16bが、第1領域10における第1シ
ェル要素18と第2領域12における第2シェル要素2
0とにおいて共有されるのである。
【0010】尚、第1シェル要素18は、節点22、2
4と、共有節点16a、16bとから構成される。ま
た、第2シェル要素20は、節点26、28と、共有節
点16a、16bとから構成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】例えば、実際の車両の
部品等は、その形や大きさが異なる多数の面又は線で囲
まれた閉領域で定義することにより設計が行われてい
る。
【0012】上述した従来の有限要素分割方法によれ
ば、この部品の各領域毎に分割が行われていた。従っ
て、多角形であって、かつ180°以上の内角を有する
比較的小さい領域や、細長い三角形の領域に対しても、
同様に分割が行われる。従って、メッシュサイズの小さ
いシェル要素や、内角の1つが非常に小さい三角形要素
(シェル要素)が発生する場合がある。
【0013】さらに、上述したように、比較的小さい領
域と他の領域の境界上にも、つじつま合わせの結果、シ
ェル要素の(共有)節点が発生する。従って、メッシュ
サイズの小さいシェル要素や、内角の1つが非常に小さ
い三角形要素(シェル要素)が発生した小さい領域領域
に隣接する領域についてもこの小さい領域にひきずられ
て小さいシェル要素が作成される。これは、上記「つじ
つま合わせ」の処理によるものである。
【0014】この様子が、例えば図11に示されてい
る。この図に示されているように、三角形の領域である
第3領域30の内部にメッシュサイズの小さいシェル要
素が作成されることにより、この第3領域30と隣接す
る第4領域32についても、上記「つじつま合わせ」の
結果、メッシュサイズの小さいシェル要素が発生してし
まうのである。
【0015】さて、部品をシェル要素に分割すること
は、その部品をいわばモデル化することである。そし
て、従来の技術で作成されたシェル要素によって、部品
をモデル化すると、上述したようにそのモデルの大きさ
が不均一になるため、そのモデルを用いて例えば車両の
衝突解析(有限要素法によるシミュレーション)に用い
ると、精度が落ちるおそれがあったのである。
【0016】その結果、実際の車両の衝突の現象とは異
なる結果が得られる場合があり、解析結果に基づいて試
作車を製造した場合に、実際の衝突試験と上記シミュレ
ーションの結果がかけ離れたものとなる場合がある。従
って、本来的には補強の必要がないような部分に対して
も余剰に補強をしてしまったり、重量やコストが増加し
てしまうおそれもあった。
【0017】精度が落ちる理由を、簡単に説明する。ま
ず、シェル要素1枚が持っている質量は、一般的にはそ
の要素を構成する節点の位置で代表されている。例えば
図12に示されているようにシェル要素の質量がMであ
る場合には、その質量Mはシェル要素を構成する4個の
節点に分割されているのである。従って、各節点の質量
m1、m2、m3、m4を合計した値は図12に示され
ているようにM(=m1+m2+m3+m4)となる。
【0018】従って、大きな要素を構成する節点にはそ
れだけ大きな質量が割り当てられることになる。例え
ば、図13に示されるように板34を壁にぶつける場合
には、実際には壁との接触面にはほぼ均等に荷重が印加
されるはずであるが、この板34を例えば図14に示さ
れるように非常に大きいサイズのシェル要素と小さいサ
イズのシェル要素が比較的近くに共存するように、有限
要素分割を行い、この分割の結果得られたシェル要素を
用いてシミュレーションをすると、以下のような事態が
発生する。
【0019】すなわち、図14に示される(A)のシェ
ル要素の節点の質量(m1〜m4)は、他の節点の質量
より明らかに大きくなる。その理由は、シェル要素
(A)の質量は他のシェル要素より大きいからである。
その結果、壁との接触面においてこの板34の端部a、
bの荷重が実際より大きくなってしまうのである。つま
り、図14に示されている節点の質量m1とm3とは端
部aにその荷重がかかり、質量m2とm4とは端点bに
かかるからである。従って、演算の精度を落とさないた
めには分割する際のメッシュサイズができるだけ一様に
なるように分割する必要がある。
【0020】一方、メッシュサイズが一様であっても要
素があまりにも小さい場合には計算コスト(計算時間)
が増大してしまうという問題がある。以下、この理由に
ついて説明する。
【0021】衝突解析等で一般に用いられている解析プ
ログラムにおいては、メッシュサイズがその計算時間に
大きな影響を及ぼす。例えば、車両の衝突現象を解析す
る場合、実際の衝突の現象はおよそ0.1秒で終了する
が、上記解析プログラムでは、衝突開始からおよそ1×
10-6秒毎にその状況を算出している。この1回の計算
(以下1サイクルの計算という)で進む時間すなわち1
×10-6秒(以下、Δtという)は、車両全体の有限要
素(この有限要素は、シェル要素と、梁要素、ソリッド
要素を含む)の中で、最も小さいサイズの要素によって
定められる。
【0022】このことを一次元のモデルを用いて説明す
る。一次元のモデルについて時間の経過とともに応力波
の先頭が伝播していく様子が図15のタイムチャートに
示されている。この図においては、一次元のモデルに向
かって左側から単位時間に応力波がΔSだけ進行し、伝
わっていくものである。図15に示されているように、
この応力波は単位時間当たりモデルの要素長Lに等しい
距離だけ進むため、上記距離ΔSはLと等しい。
【0023】従って、応力波の進行速度をCとすると、
図15に示されている例においては以下の式が成立す
る。
【0024】
【数1】ΔS=L=CΔt ここで、応力波の進行速度Cは、Eをヤング率とし、σ
を密度とすると、以下の式で表される。
【0025】
【数2】C=√(E/σ) 従って、以下の式が成立する。
【0026】
【数3】ΔS=CΔt=Δt√(E/σ) ここにおいて、もし単位時間当たりの応力波が進行する
距離ΔSが非常に大きく、ΔS>Lである場合には、応
力波は単位時間当たりに隣接する要素を通過してしま
い、さらにその隣の要素まで伝播してしまう。このよう
な場合には、1つの要素の両端の節点間で内部応力が生
じない場合も想定される。その節点が、応力波によりど
れだけの加速度aをもって動くかは、内部応力と外力と
の間に生じる不釣り合いな力Fによって定められ、具体
的にはF=ma(mはその節点の質量)を解いて求める
ことができる。そのため、この計算が成立するためには
ΔS<Lである必要がある。
【0027】その結果、シェル要素の中で、1つでもL
の小さい要素があった場合には、ΔSが小さくなるΔt
を設定する必要がある。すなわち、小さいシェル要素が
ある場合には有限要素解析等における単位時間を小さく
する必要があるのである。計算の全サイクルは、(車両
の衝突現象時間:通常約0.1秒)/Δtとなるため、
Δtが小さい場合には計算の全サイクル数が増加してし
まう。
【0028】さらに、シェル要素の形状からみた場合に
は、四角形や三角形要素の各辺の長さや、四角形要素の
対角線の長さ、また三角形要素の垂線長さがΔtに影響
する(図16参照)。
【0029】一辺の長さが小さい四角形の要素や、内角
の小さい三角形(垂線が小さくなる)は、上述した従来
の技術による要素分割方法では数多く出現してしまう可
能性がある。
【0030】このように、従来の有限要素分割方法によ
れば、計算精度が悪くなったり、計算時間が多くなって
しまうおそれがあった。
【0031】本発明は、かかる課題に鑑みなされたもの
であり、その目的はシェル要素の大きさが一様であり、
かつ極端に小さいシェル要素が発生しないような有限要
素分割方法を提供することである。
【0032】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、上記課
題を解決するために、所定の面または線で囲まれる閉領
域を用いてCAD装置上で定義された部材を、前記CA
D装置上で有限要素に分割する有限要素分割方法におい
て、前記線を、有限要素に分割する際の閉領域の境界線
として利用するか否かを区別する境界線区別ステップ
と、前記境界線区別ステップにおいて、有限要素に分割
する際の境界線として利用するべきと判断した線のみを
分割境界線として用いて、前記分割境界線で囲まれた領
域ごとに有限要素への分割を行う分割ステップと、を含
むことを特徴とするものである。
【0033】閉領域の境界とするべきか否かの判断に基
づいて、有限要素への分割が行われる。従って、複数の
領域にまたがった有限要素の分割が行える。境界とする
べきか否かは操作者が各線ごとに指定することも好適で
あり、種々の方法により自動識別させることも好適であ
る。
【0034】第2の本発明は、上記課題を解決するため
に、CAD装置上で所定の形状線で定義された部材を、
前記CAD装置上で有限要素に分割する有限要素分割方
法において、前記形状線を、有限要素分割における有限
要素の境界線として利用する主稜線と、有限要素分割に
おける有限要素の境界線としては必ずしも利用しない副
稜線と、に分類する分類ステップと、前記主稜線を分割
境界線として用いて、前記分割境界線で囲まれた領域ご
とに有限要素への分割を行う分割ステップと、を含むこ
とを特徴とするものである。
【0035】本発明においては、境界線として利用する
線である主稜線と、使用しない副稜線とに、形状線を分
類した。主稜線と副稜線とをそれぞれ設定することによ
り有限要素の大きさを制御することが可能である。
【0036】第3の本発明は、上記課題を解決するため
に、前記分割ステップは、前記主稜線から所定の距離以
内に別の主稜線が存在する場合には、前記別の主稜線を
前記有限要素の分割の境界線として用いないことを特徴
とするものである。
【0037】すなわち、主稜線は原則として境界線とな
り、有限要素の節点が発生する。しかし、主稜線同士が
近すぎる場合には、その主稜線に挟まれた部分には小さ
いサイズの有限要素が発生してしまうこともある。その
ため、主稜線同士が近い場合には、いずれかの主稜線を
境界線として用いないことも好ましい。このような手法
を採用することにより、サイズの小さい有限要素の発生
が防止される。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0039】実施の形態1 CAD装置等の対話型グラフィックス装置を用いてある
部品のデザイン線やデザイン面に基づきシェル要素の分
割を行う方法について、以下説明する。この部品は、例
えば車両の所定の部品であり、ここではいわゆるフレー
ムと呼ばれる部品を例にとって説明する。図1には、対
話型グラフィックス装置上で作成されたフレームのデザ
イン線の様子が示されている。このデザイン線は、図1
において示されているように、稜線として取り扱われて
いる。
【0040】そして、この図に示されているように、稜
線(デザイン線)は、その部品の主な形状を表現するた
めの主稜線と、それ以外の細かい形状を表現する副稜線
とに区別されている。主稜線は、第1主稜線S1、第2
主稜線S2〜第4主稜線S4である。また副稜線は副稜
線F1が図に示されている。
【0041】本実施の形態において特徴的なことは部品
のデザイン線を、その部品の主な形状を表現する主稜線
と、細かい部分的な形状を表現する副稜線に区別したこ
とである。そして、この主稜線上においては、シェル要
素の分割のための節点を原則として必ず設けるようにす
る一方、副稜線においては必ずしも節点を発生させない
こととしている。このような2種類の稜線を用いること
により、シェル要素が著しく小さくなってしまうことを
防止し、かつ、一様な大きさのシェル要素に分割を行う
ことが可能となる。なお、面データの場合には、各面の
境界の線を対象にして、この線をやはり主稜線と副稜線
に分けるのである。
【0042】次に、このように2種類に区別した稜線
と、グラフィックスの基準となる表示方向(車両の側面
視、平面視等)に垂直な平面100との交点を発生させ
る。換言すれば、この平面は視線方向と平行な平面であ
る。この発生した交点の様子が図1に示されている。
【0043】そして、この平面100で部品(フレー
ム)を切断した場合の断面形状を表現するように、これ
らの交点を直線で結ぶのである。なお、図1においてこ
の結んだ直線は破線で示されている。このようにして、
交点間を直線で結ぶことによって得られた断面形状の説
明図が図2に示されている。図2に示されているよう
に、平面100と第1主稜線S1との交点と、平面10
0と第2主稜線S2との交点と、の距離はL1である。
以下、同様にして各稜線と平面100との交点が直線で
結ばれている。これらの交点間の距離(すなわち、結ん
だ直線の長さ)は図2に示されるように、それぞれL
2、L3、L4と表されている。
【0044】次に、このようにして得られた断面形状
(図2参照)の直線上でシェル要素の分割のための節点
を設けていくのである。この場合、節点の間隔を一定の
間隔としシェル要素をほぼ同様の大きさとするため、以
下に述べるような手法で得られた間隔で、節点を順次設
けていく。
【0045】まず、シェル要素の大きさの指定値をms
と表す。このmsは、メッシュサイズを指定するもので
あり、以下に示すように具体的にはメッシュサイズの最
小サイズを意味する値である。このmsは、例えば10
mm等の値が指定される。この値は得たいシェル要素の
大きさに基づき、種々の値を指定することができる。
【0046】本実施の形態においては、この指定された
msの値に基づき、実際の節点の間隔の値であるrを以
下のようにして求めている。
【0047】rを求める手法を、図3に示すフローチャ
ートに基づき説明する。
【0048】まず、ステップS3−1において、L1<
msであるか否かが検査される。距離L1は、平面10
0と第1主稜線S1との交点と、平面100と第2主稜
線S2との交点と、の距離である。この検査の結果、距
離L1がmsより小さい場合には分割数nを0とする
(ステップS3−2)。例えば、メッシュサイズを表す
このmsが10mmである場合に、距離L1が8mmで
ある場合などである。
【0049】次に、距離L1がメッシュサイズmsより
小さくない場合には次のステップS3−2に移行する。
ステップS3−2においては距離L1がms以上であっ
て、かつ2ms未満であるか否かが検査される。この検
査の結果、距離L1がこの範囲内である場合には分割数
nは1に設定される(ステップS3−4)。
【0050】以下、同様にして、距離L1が2×ms以
上3×ms未満である場合には分割数nが2に設定され
る(ステップS3−5、S3−6)。
【0051】また、距離L1が3×ms以上、かつ4×
ms未満である場合には分割数nは3に設定される(S
3−7、S3−8)。
【0052】このように、図3で示されるフローチャー
トによって求められる分割数nは、距離L1をn分割し
た場合に、分割した後の各要素の大きさがメッシュサイ
ズmsより小さくならないが、距離L1をn+1分割し
た場合に、分割した後の各要素の大きさがメッシュサイ
ズmsより小さくなってしまう数である。
【0053】すなわち、分割数nが1である場合には距
離L1は1分割(すなわち、分割しない)しなければな
らず、2分割したのでは分割後の各要素はmsより小さ
な値となってしまうことを意味する。
【0054】このように、図3のフローチャートで得ら
れるnは、メッシュサイズmsを下回らないように距離
L1を分割するという条件の下で、なるべく大きな数を
意味するものである。
【0055】このようにして、求めたnが1以上である
場合には、この距離L1に対する分割数であるr1(距
離L1に対する分割数を特にr1と呼ぶ)は、以下のよ
うに求められる。
【0056】
【数4】r1=L1/n 上述したように、分割数nは、分割後の要素の大きさが
メッシュサイズmsを下回らないようにする数であっ
て、最も大きな数であるため、上記式で求められたr1
は距離L1をなるべくメッシュサイズmsに近い値に分
割する際の、分割後の各要素の長さとなる。
【0057】一方、図3に示されているフローチャート
によって分割数nが0となった場合には、以下のような
処理が考えられる。すなわち、nが0であるということ
は、主稜線と主稜線との間隔がメッシュサイズより短い
場合である。そのため、距離L1を分割するのではな
く、この距離L1に対し次の距離L2(図2参照)を足
して、分割する対象である距離を長くして分割すること
が考えられる。
【0058】本実施の形態において特徴的なことは、主
稜線と主稜線との間が短く、メッシュサイズms以下で
ある場合には、距離L1に次の主稜線との交点までの距
離をこの距離L1に足していくことである。そして、足
した結果の全体の距離に対し改めて図3に示されている
フローチャートと同様の流れによって分割数(n)、及
び分割した後の個々の要素の長さ(r)を定めるのであ
る。
【0059】図2に示されている例においては、第2主
稜線S2との交点の次の交点は副稜線F1と平面100
との交点である。しかし、この副稜線F1は部品の主な
形状を表す線ではないため、さらに次の第3主稜線S3
と平面100との交点までの距離を距離L1に加算して
いる。その結果、本実施の形態においては、加算後の距
離L1’は、以下の式で表される。
【0060】
【数5】L1’=L1+L2+L3 ここで、距離L2は、平面100と第2主稜線S2との
交点と、平面100と副稜線F1との交点と、の距離で
ある。また、距離L3は、平面100と副稜線F1との
交点と、平面100と第3主稜線S3との交点と、の距
離である。
【0061】このように、部品のデザイン線と平面10
0との交点を結ぶことにより、部品の断面形状を表現
し、この断面形状を構成する各距離(L1、L2、L
3、・・・)に対し、メッシュ要素への分割した後の分
割後の各要素の長さ(r1、r2、r3)をそれぞれ決
定していくのである。
【0062】図2に示されている例においては、距離L
1がメッシュサイズmsより小さい場合には、上述した
ように距離L1から距離L3までを足した値である距離
L1’に対し図3に示されているフローチャートの処理
を適用して、分割後の各要素の距離r1を求めるのであ
る。
【0063】これに対し、上述した距離L1がメッシュ
サイズms以上であって、分割数nが1以上となる場合
には、距離L1はn分割され、r1の長さの要素に分割
される。そして、図2における(距離L1の)次の距離
であるL2に対しても、距離L1と同様の処理が行われ
る。
【0064】ただし、図2に示されている例において
は、断面形状における第3番目の点は、平面100と副
稜線F1との交点である。この場合(次の交点が副稜線
との交点である場合)には、本実施の形態においては距
離L2に対し次の距離L3も加算して新たに距離L2’
を作り、この距離L2’に対し図3に示されている処理
を適用する。
【0065】本実施の形態において特徴的なことは、副
稜線と平面100との交点には原則として節点は設けな
いことである。このようなことを実現するため、平面1
00と副稜線との交点をまたいで、主稜線(と平面10
0)の交点を端点として距離の分割を行い、節点を設け
たものである。そのため、上述したように、次の点が平
面100と副稜線F1との交点である場合には、次に後
続する距離を現在着目している距離に対し加算して、加
算後の距離に対し、分割数nなどの算出などが行われる
のである。
【0066】従って、図2に示されている場合、新たな
距離L2’は以下のようになる。
【0067】
【数6】L2’=L2+L3 この距離L2’に対し図3のフローチャートの処理を適
用して、シェル要素に分割した後の各要素の長さr2が
求められる。
【0068】図2に示されている例においては、4番目
の交点すなわち平面100と第4主稜線S3との交点
は、主稜線における交点であったため、この点を節点と
すべく、距離L2+L3に対し分割を行ったが、この4
番目の交点も副稜線における交点である場合には更に次
の距離L4も加算して新たな距離L2’が作られる。す
なわち、
【数7】L2’=L2+L3+L4 このように、本実施の形態において特徴的なことは主稜
線と平面100との交点を端点としてシェル要素への分
割を行い、副稜線と平面との交点はシェル要素の分割に
おける端点とはしなかったことである。この結果、副稜
線と平面100との交点は必ずしも節点とはならず、複
数の領域にまたがったシェル要素の分割を実現すること
ができるものである。
【0069】以上のようにして、図2における距離L1
と、距離L2、距離L3、距離L4に対しシェル要素に
分割した際の節点の間隔であるrnが求められると、次
に具体的な節点の位置が求められる。
【0070】まず、1番目の交点(平面100と第1主
稜線S1との交点)を中心とし、平面100上に半径r
1の円を定義し、図2に示された断面形状を構成する曲
線との交点をシェル要素の節点110として発生させる
(図4参照)。次に、この節点110を中心として平面
100上に再び半径r1の円を定義し、2番目の交点に
近い方の交点を同様に新たに節点112として発生させ
る。この様子が、図4に示されている。
【0071】次に、副稜線がある場合について説明す
る。図1に示されている形状の場合、例えば副稜線F1
と平面100との交点は分割の際の節点とはならないた
め、距離L2と距離L3とを合わせて1つの距離L2’
とし、この距離L2’に対し分割の数が設定されてい
る。そして、この分割の数に応じてr2が決定されてい
る。そのため、図5に示されているように第2主稜線S
2上の点から、第3主稜線S3上の点までをこのr2に
基づいて節点を発生させていく。従って、図5に示され
ているように、副稜線F1と平面100との交点上には
必ずしも節点は設けられず、このF1上の点をまたいで
節点が発生される。
【0072】尚、一定半径r1で分割する方法の改良と
して以下のことが考えられる。
【0073】まず、半径r1の円で節点を設けていく
と、断面形状上の点をまたいで節点が設けられる場合
や、その他計算誤差等により最後に発生させる節点と終
点の距離がr1と合致しないことがある。そこで、半径
r1の円で節点を設ける場合、最後に発生させる節点と
終点との距離で、このいわば距離の「あまり」を調整し
てもよい。
【0074】又、副稜線をまたぐ箇所のみ、断面形状を
構成する直線上の道のりを取るようにしてもよい。すな
わち、断面形状の直線の長さそのものに対して距離rで
分割していくのも好ましい。
【0075】さらにこの手法を副稜線をまたぐ箇所だけ
でなく、断面形状全体に適用するのも好ましい。すなわ
ち、r1を半径として用いずに、単に断面形状を構成す
る直線上の道のりに沿ってr1で等分割させてもよい。
【0076】以上のようにして、部品であるフレームと
視線と平行な平面100との交点を求め、この交点を結
ぶ直線上に節点を発生させた。次に、この平面100に
平行で平面100から距離msだけ離れた平面200を
定義し、同様の操作により節点を発生させる。このよう
にして、平面を距離msだけずらしながら節点を発生さ
せて、発生した節点をそれぞれ結ぶことによりシェル要
素を作成することができる。このようにして作成したシ
ェル要素は、その大きさがメッシュサイズmsを下回る
ことはないため、一様な大きさのシェル要素の分割が実
現されている。
【0077】以上のような手法でシェル要素への分割を
行った場合の例が、図6及び図7に示されている。図6
は、部品であるフレームのデザイン線を表す説明図であ
る。また、図7にはこの図6に示されているデザイン線
に基づいてシェル要素の分割を行った結果を表す説明図
が示されている。
【0078】図6と図7とを比較してみることによって
理解されるように、例えば領域の角が小さい内角の角で
あっても、その角の部分に小さいシェル要素が発生する
のが防止されている。これは、上述したように2つの領
域にまたがるようなシェル要素の分割を本実施の形態に
おいては実現しているからである。
【0079】なお、本実施の形態においては平面100
において発生させた節点の個数と、平面200によって
発生した節点の数が等しいとは限らない。等しくない場
合には、従来の技術と同様にいわゆるつじつまあわせの
処理が行われ、1つの節点と2つの節点とを結び、三角
形要素が生じる場合もある。このつじつまあわせの処理
は、従来の技術と同様である。例えば、図7においては
このような三角形要素は図7のA部やB部等にあらわれ
ている。
【0080】デザイン線と、分割によって得られた各シ
ェル要素と、の関係を表す詳細図が図8に示されてい
る。この図8においては、破線がデザイン線をあらわ
し、実線がシェル要素を表す。なお、節点には○印が付
されている。この図8に示されている例は、図6や図7
における四角い隆起部の部分を拡大したものであり、こ
の四角い隆起部を構成するデザイン線は、全て副稜線、
すなわち必ずしもその線上では節点が発生しないような
稜線に指定されている。
【0081】その結果、図8に示されているようにこの
四角形状の隆起部のデザイン線上には節点は発生せず、
複数の領域にまたがってシェル要素が構築されているこ
とがこの図から理解されよう。
【0082】上述したように従来のシェル要素への分割
方法によれば、各領域毎にシェル要素を分割し、発生さ
せていた。その結果、小さい領域においては小さいシェ
ル要素が発生していたが、本実施の形態においては領域
にまたがった分割を行っているため、一様なサイズのシ
ェル要素が規則正しく生成可能である。従って、本実施
の形態における分割方法によれば車両の衝突や強度、振
動等のシミュレーションを精度良く実行することが可能
である。
【0083】実施の形態2 上記実施の形態1においては、主稜線とは原則として節
点を発生させる線であると定義した。そして、主稜線と
主稜線との間隔が短い場合には、次の主稜線との交点ま
で距離Lを加算することにより、節点と節点との間隔が
メッシュサイズms以下になることを防止していた。す
なわち、主稜線と主稜線とが近い場合には、いずれか一
方の主稜線上には節点が設けられなかった。
【0084】しかしながら、実行したいシミュレーショ
ンや解析の種類によっては、部分的に細かいシェル要素
を発生させたい場合も生じる。そこで、主稜線を、(原
則としてではなく)必ず節点を発生させる線であると定
義することも好適である。このように定義した場合に
は、例えば主稜線と主稜線との間隔が短い場合には分割
数nを「0」ではなく強制的に「1」としてしまうので
ある(すなわち1分割し、その両端点である主稜線上の
交点は必ず節点となる)。これによって、分割されるシ
ェル要素の大きさを、主稜線の選び方によってある程度
制御することができることとなる。
【0085】実施の形態3 最後に、本実施の形態の動作の概要をまとめる。図9に
は、本実施の形態における節点の分割数であるnの求め
方について、より具体的なフローチャートが示されてい
る。
【0086】まずステップS9−1においては、距離L
1が、平面100と主稜線S1との交点から、同じく平
面100と主稜線S2との交点までの距離として定義さ
れる。また、以下の説明においてmsはメッシュサイズ
を意味し、MAXは平面100と主稜線Sとの交点数を
表す。例えば図1に示されている例においては主稜線は
第1主稜線S1から第4主稜線S4まで示されており、
このMAXの値は4となる。
【0087】次にステップS9−2においては距離L1
とメッシュサイズmsとの大きさが比較され、距離L1
がこのメッシュサイズmsより小さいか否かが検査され
る。小さい場合には、ステップS9−3に処理が移行す
る。一方、距離L1が小さくない場合には、ステップS
9−4に処理が移行する。
【0088】ステップS9−3においては第2主稜線S
2と、第3主稜線S3との間に副稜線F1が存在するか
否かが検査される。存在する場合にはステップS9−5
に処理が移行し、存在しない場合にはステップS9−6
に処理が移行する。
【0089】ステップS9−5においては距離L3が、
平面100と主稜線S2との交点から、同じく平面10
0と副稜線F1との交点までの距離として定義される。
同様にして、距離L4が平面100と副稜線F1との交
点から、同じく平面100と第3主稜線S3との交点ま
での距離として定義される。
【0090】ステップS9−7においては距離L1の代
わりに用いられる新たな距離LL1が定義される。この
新たな距離LL1は、距離L1と距離L3と距離L4と
を加算した距離である。
【0091】一方、ステップS9−6においては距離L
2が、平面100と第2主稜線S2との交点から、同じ
く平面100と第3主稜線S3との交点までの距離とし
て定義される。
【0092】そして、ステップS9−8においては距離
L1の代わりに新たな距離LL1が、距離L1と距離L
2との和として定義される。
【0093】ステップS9−7やステップS9−8にお
いて新たな距離LL1が定義されると、ステップS9−
9においてこの新たな距離LL1がメッシュサイズms
より小さいか否かが検査される。小さい場合にはステッ
プS9−10に処理が移行し第1主稜線S1と第3主稜
線S3との間の分割数としてnが「1」に設定され、最
終的な分割数が定められる。
【0094】一方、新たな距離LL1がメッシュサイズ
msより小さくない場合にはステップS9−11に処理
が移行し、距離L1の値として、この新たな距離LL1
が用いられる(代入される)。
【0095】以上のように、距離L1がメッシュサイズ
msより小さい場合には新たな距離LL1が距離L1と
して用いられ、距離L1がメッシュサイズmsより小さ
くない場合にはそのままの距離L1の値が用いられ、以
下の計算が行われる。
【0096】まず、ステップS9−4においては繰り返
し変数iの初期値が定義される。図9に示されているよ
うに繰り返し変数iの初期値は1である。
【0097】次に、ステップS9−12においては、こ
の繰り返し変数iがMAXより大きいか否かが検査され
る。大きい場合には、全ての主稜線と平面100の交点
において処理が終了したことになり、図9のフローチャ
ートの処理が終了する。一方、繰り返し変数iがMAX
より大きくない場合にはステップS9−13に処理が移
行する。ステップS9−13においては、距離L1がi
×ms以上であって(i+1)×msより小さいか否か
が検査される。距離L1がこの範囲にある場合にはステ
ップS9−14に処理が移行し分割数nとしてiが用い
られる。一方、距離L1がステップS9−13における
範囲にない場合にはステップS9−15に処理が移行
し、繰り返し変数であるiがインクリメントされて再び
ステップS9−12に処理が移行する。以上のようにし
て、分割数nが搬出されるのである。
【0098】以上述べたように、本実施の形態によれ
ば、メッシュサイズの大きさを一様なものとすることが
できるため、精度の向上したシミュレーションをするこ
とが可能となる。更に、指定されたメッシュサイズms
より小さいシェル要素の発生を未然に防止することがで
きるため、要素の数の増加を抑止することにより計算コ
ストの増加を防止することができる。
【0099】尚、上記実施の形態においては、形状線が
全て直線であるワイヤーフレームモデルについて説明し
たが、曲線や曲面で構成されている部材に対しても全く
同様の方法が適用可能である。
【0100】この場合、曲線や曲面を平面100で切っ
て行く(図1参照)ことになるため、その断面形状は図
1と異なり曲線となるが、この曲線に対して図4や図5
に示されているのと同様に節点を設けていくことができ
る。
【0101】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば有限
要素を分割する際の境界線として利用すべき線のみを利
用し分割を行っているため、有限要素の大きさが小さく
なりすぎてしまうことを効果的に防止することができ
る。そのため、有限要素の個数が増大し計算コストが増
加してしまうことを未然に防止可能である。
【0102】第2の本発明によれば、有限要素の境界線
となるべき主稜線と必ずしも境界線とはならない副稜線
とに、各形状線を分類している。そして、この主稜線を
用いて有限要素への分割を行っているため、サイズが小
さい有限要素の発生を未然に防止することができ、一様
な有限要素への分割を行うことができる。
【0103】第3の本発明によれば、主稜線同士が非常
に近い場合にはいずれかの主稜線を境界線としては用い
ない。そのため、サイズの小さい有限要素が発生してし
まうことをより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好適な実施の形態の動作を説明する
説明図である。
【図2】 図1における平面100と各主稜線との交点
を直線で結び、断面形状を示した説明図である。
【図3】 本実施の形態にかかる有限要素分割方法にお
いて、図2における線分を分割する際の分割数を決定す
る動作を表すフローチャートである。
【図4】 図3に示されているフローチャートで得られ
た分割数nを用いて得られた節点間隔r1を用いて節点
が形成されていく様子を示す説明図である。
【図5】 2本の直線にまたがって分割数が設定され、
この分割数に基づいて定められた節点間隔r2に基づき
節点が生成されていく様子を表す説明図である。
【図6】 図7に示されるシェル要素への分割の基礎と
なったデザイン線を表す説明図である。
【図7】 図6に示されているデザイン線に基づき、シ
ェル要素への分割を行った結果であるシェル要素の説明
図である。
【図8】 図7における四角形状の隆起部においてデザ
イン線とこれに基づくシェル要素との関係を詳細に説明
する説明図である。
【図9】 本実施の形態における分割数nを求める処理
を表すフローチャートである。
【図10】 従来の有限要素分割方法において各領域毎
にシェル要素が生成される様子を表す説明図である。
【図11】 従来の技術にかかる有限要素分割方法にお
いて、小さな領域において小さなシェル要素が発生し、
大きな領域においてもこの小さなシェル要素にひきずら
れて小さなシェル要素が生成される様子を表す説明図で
ある。
【図12】 シェル要素における質量の割り当てを表す
説明図である。
【図13】 板状部材が壁に押しつける際の応力の分布
を表す説明図である。
【図14】 大きなシェル要素と小さなシェル要素が混
在する場合に応力分布が均一ではなくなる様子を表す説
明図である。
【図15】 一次元のモデルにおいて応力波が時間と共
に伝搬していく様子を表す説明図である。
【図16】 四角形状のシェル要素と、三角形状のシェ
ル要素の説明図である。
【符号の説明】
10 第1領域、12 第2領域、14 第1領域と第
2領域の境界、16a,16b,22,24,26,2
8 節点、18 第1シェル要素、20 第2シェル要
素、30 第3領域、32 第4領域、34 板、S1
第1主稜線、S2 第2主稜線、S3 第3主稜線、
S4 第4主稜線、F1 副稜線、100 平面、11
0,112 節点。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奈良 裕一 愛知県名古屋市東区東桜一丁目3番10号 株式会社トヨタシステムリサーチ内 (72)発明者 森 浩之 愛知県名古屋市東区東桜一丁目3番10号 株式会社トヨタシステムリサーチ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の面または線で囲まれる閉領域を用い
    てCAD装置上で定義された部材を、前記CAD装置上
    で有限要素に分割する有限要素分割方法において、 前記線を、有限要素に分割する際の閉領域の境界線とし
    て利用するか否かを区別する境界線区別ステップと、 前記境界線区別ステップにおいて、有限要素に分割する
    際の境界線として利用するべきと判断した線のみを分割
    境界線として用いて、前記分割境界線で囲まれた領域ご
    とに有限要素への分割を行う分割ステップと、 を含むことを特徴とする有限要素分割方法。
  2. 【請求項2】CAD装置上で所定の形状線で定義された
    部材を、前記CAD装置上で有限要素に分割する有限要
    素分割方法において、 前記形状線を、有限要素分割における有限要素の境界線
    として利用する主稜線と、有限要素分割における有限要
    素の境界線には必ずしも利用しない副稜線と、に分類す
    る分類ステップと、 前記主稜線を分割境界線として用いて、前記分割境界線
    で囲まれた領域ごとに有限要素への分割を行う分割ステ
    ップと、 を含むことを特徴とする有限要素分割方法。
  3. 【請求項3】請求校2記載の有限要素分割方法におい
    て、 前記分割ステップは、前記主稜線から所定の距離以内に
    別の主稜線が存在する場合には、前記別の主稜線を前記
    有限要素の分割の境界線として利用しないことを特徴と
    する有限要素分割方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006113802A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Canon Inc メッシュ生成方法および情報処理装置
JP2006202093A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Mazda Motor Corp 車両用ボディーパネルの構造解析モデル作成システム

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