JPH10268401A - カメラ構造 - Google Patents

カメラ構造

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JPH10268401A
JPH10268401A JP7537397A JP7537397A JPH10268401A JP H10268401 A JPH10268401 A JP H10268401A JP 7537397 A JP7537397 A JP 7537397A JP 7537397 A JP7537397 A JP 7537397A JP H10268401 A JPH10268401 A JP H10268401A
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JP
Japan
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film
camera
lens
spool
cartridge
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JP7537397A
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English (en)
Inventor
Yukimasa Kosako
幸聖 小迫
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 銀塩フィルム等の撮影フィルムをロール状に
収納したフィルムカートリッジを利用するカメラにおい
て、特にカメラの左右方向での更なる小型化を実現する
ことができる新規なカメラ構造を提供すること。 【解決手段】 柱状のフィルムカートリッジFCから出
たフィルムFを、フィルム巻上げスプール43により巻
上げるカメラにおいて、フィルムカートリッジとフィル
ム巻上げスプールの夫々の中心軸を結ぶ平面Cに対し
て、フィルムカートリッジとフィルム巻上げスプールと
の間に位置するフィルム面Feを交差させ、カメラボデ
ィ11の少なくとも後面を、フィルムカートリッジとフ
ィルム巻上げスプールの夫々の中心軸を結ぶ上記平面C
と略平行とし、かつ、カメラボディを、互いに軸着され
た前側ボディ半体200と後側ボディ半体100とから
構成したカメラ構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、使用フィルムとして、銀塩フィ
ルム等の撮影フィルムをロール状に収納したカートリッ
ジ式フィルムを用いるカメラのカメラ構造に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】銀塩フィルムを撮影フィル
ムとして用いるカメラでは、従来のCH135等、銀塩
フィルムをロール状に収納したフィルムカートリッジを
利用するものが一般的である。
【0003】この種のカメラでは、フィルムカートリッ
ジを収納するカートリッジ室と、このカートリッジ室に
収納されたフィルムカートリッジから送出されるフィル
ムを収納するスプール室とがカメラボディ内の左右に配
置され、シャッタレリーズにより露光されるフィルム面
は、これらカートリッジ室とスプール室との間に、カメ
ラボディの左右方向と略平行な配置とされている。
【0004】このような従来構造を有するカメラでは、
カートリッジ室とスプール室の間に撮影レンズからフィ
ルム面に至る光路を確保するために、カメラの左右方向
でのカートリッジ室とスプール室の間隔を一定間隔以上
にする必要があるため、カメラの小型化を図る場合、特
にカメラの左右方向の幅の短縮化を図る場合には自ずと
限界がある。
【0005】
【発明の目的】本発明は、以上の従来の問題点を鑑みて
成されたもので、銀塩フィルム等の撮影フィルムをロー
ル状に収納したフィルムカートリッジを利用するカメラ
において、特にカメラの左右方向での更なる小型化を実
現することができる新規なカメラ構造を提供することを
目的とする。
【0006】
【発明の概要】本発明のカメラ構造は、柱状のフィルム
カートリッジから出たフィルムを、フィルム巻上げスプ
ールにより巻上げるカメラにおいて、フィルムカートリ
ッジとフィルム巻上げスプールの夫々の中心軸を結ぶ平
面に対して、フィルムカートリッジとフィルム巻上げス
プールとの間に位置するフィルム面を交差させ、カメラ
ボディの少なくとも後面を、フィルムカートリッジとフ
ィルム巻上げスプールの夫々の中心軸を結ぶ上記平面と
略平行とし、かつ、上記カメラボディを、互いに軸着さ
れた前側ボディ半体と後側ボディ半体とから構成したこ
とを特徴としている。
【0007】また本発明のカメラ構造は、柱状のフィル
ムカートリッジから出たフィルムを、フィルム巻上げス
プールにより巻上げるカメラにおいて、フィルムカート
リッジとフィルム巻上げスプールの夫々の中心軸を結ぶ
平面に対して、フィルムカートリッジとフィルム巻上げ
スプールとの間に位置するフィルム面を交差させ、カメ
ラボディの少なくとも後面を、フィルムカートリッジと
フィルム巻上げスプールの夫々の中心軸を結ぶ上記平面
と略平行とし、上記カメラボディを、互いに軸着された
前側ボディ半体と後側ボディ半体とから構成し、上記後
側ボディ半体に、少なくとも、フィルムカートリッジを
収納するカートリッジ室と;フィルム巻上げスプールを
内部に備えたスプール室と;上記フィルム面の直後に位
置する圧板と;を設け、上記前側ボディ半体に、少なく
とも、撮影レンズと;撮影画面のサイズを決定する撮影
開口を備えかつ該前側ボディ半体を上記後側ボディ半体
に対して閉じた状態で上記圧板の直前に位置するアパー
チャ枠と;を設けたことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図示実施形態に基づいて本発
明を説明する。図1は、本発明を適用した撮影可能状態
にあるレンズシャッタカメラ10を撮影光軸O前方から
から視た正面図を示し、図2は、収納状態にある同カメ
ラ10を同方向から視た正面図を示している。図3は、
図1のIII −III 線に沿ったカメラ10の断面図を示
し、図4は、図1のIV−IV線に沿ったカメラ10の断面
図を示し、図5は、図2のV −V線に沿ったカメラ10
の断面図を示している。
【0009】カメラ10は、ファインダ光学系と撮影光
学系が互いに独立した単焦点タイプのレンズシャッタ式
コンパクトカメラであり、略箱型のカメラボディ11を
有している。図1、図3および図4の各図は撮影可能状
態にあるカメラ10を示し、図2および図5は収納状態
にあるカメラ10を示している。カメラ10が使用する
フィルムカートリッジFCは、35mmフィルムをロー
ル状に収納した従来の135サイズのフィルムカートリ
ッジである。
【0010】カメラボディ11は、スプール室40、カ
ートリッジ室41、コンデンサ54等を内部に備えたメ
インボディ(後側ボディ半体)100と、このメインボ
ディ100の前部に嵌まるサブボディ(前側ボディ半
体)200とからなっている。これらメインボディ10
0とサブボディ200は、カメラ10の上下方向(図1
の上下方向および図3の紙面に垂直な方向)に延びる軸
(第1の軸)60を介して軸着されている。この軸60
はまた、図3、図5等に示すように、スプール室40内
に設けた巻上げスプール43の軸中心よりカメラ10の
後方側に配置されている。図5に示すカメラ10の収納
状態からこの軸60を中心にサブボディ200を同図の
反時計周り方向に回転させてメインボディ100内部を
開放した状態、即ちサブボディ200を開放した状態
(図7に示す状態)で、フィルムカートリッジFCの装
填または取り出しが行われる。
【0011】メインボディ100の上部前端には、カメ
ラボディ11の前壁の一部を構成する前壁110aが設
けられている(図1、図8参照)。この前壁110aに
は、該前壁110aをカメラ10前方(図3の上方)か
ら視て左から順に、ストロボ窓15、AF測距窓16、
ファインダ対物窓17および測光窓18が設けられてい
る。また、メインボディ100の上壁110bの上面の
一側には、レリーズ釦13(図1参照)が設けられてい
る。
【0012】他方、メインボディ100に軸着されたサ
ブボディ200は、前壁110aを除くメインボディ1
00の前部全体に覆い被さる形状を有しており、撮影レ
ンズ30、AF/AEシャッタユニット31(二点鎖線
で示す)等を備えている。サブボディ200は、メイン
ボディ100の前壁110aと共にカメラボディ11の
前壁を構成する前壁200aと、この前壁200aの両
端の各々からカメラ10後方に向かって円弧状に延びる
断面略円弧形状の右側曲壁200bおよび左側曲壁20
0cとを有している。左側曲壁200cの端部200e
が、軸60を介してメインボディ100の対応する端部
(図3の左側端部)に軸着されている。前壁200a
は、サブボディ200をメインボディ100に対して閉
じた状態、即ちサブボディ200を閉じた状態(図5に
示す状態)で、前壁110aと面一となる。
【0013】右側曲壁200bは、サブボディ200を
閉じたときメインボディ100側に設けたカートリッジ
室41に覆い被さり、該カートリッジ室41の周囲を囲
む側壁の一部を構成する。左側曲壁200cは、サブボ
ディ200を閉じたときメインボディ100側に設けた
スプール室40に覆い被さり、該スプール室40の周囲
を囲む側壁の一部を構成する。左側曲壁200cの内面
には、サブボディ200を閉じた状態で、その自由端部
に回動自在に設けた押圧ローラー203を巻上げスプー
ル43に弾接させるフィルム押えバネ202が固定され
ている。
【0014】右側曲壁200bの端部には、係合爪20
0fが形成されている。メインボディ100には、係合
爪200fと対応する位置に、係合爪200fが係入可
能な係止溝130が形成されている(図7参照)。つま
り、サブボディ200を開放状態から閉状態にしたと
き、係合爪200fが係止溝130に係入し、これによ
ってサブボディ200がメインボディ100に対してロ
ックされ、これによってサブボディ200の閉状態が維
持される。
【0015】またメインボディ100には、カートリッ
ジ室41側の端部の係止溝130に近接する位置に、係
止溝130に対する係合爪200fのロックを解除する
ロック解除レバー132が設けられている。このロック
解除レバー132を手動にて操作することにより、サブ
ボディ200のメインボディ100に対するロック状態
を解除できる。よってフィルムカートリッジFCの装填
または取り出しを行うときは、ロック解除レバー132
を操作してサブボディ200を開放する。
【0016】サブボディ200の前壁200aには、該
前壁200aの略中央に、横長矩形の開口20が形成さ
れている。また前壁200aには、この開口20を開閉
するレンズ親板23が設けられている。このレンズ親板
23は、開口20の一側に沿ってカメラ10の上下方向
に延びる軸(第2の軸)22を介して前壁200aに軸
着され、図1、図3および図4に示す開位置(撮影位
置)と図2および図5に示す閉位置(収納位置)との間
で回動可能とされている。
【0017】さらにサブボディ200の前壁200aに
は、開口20の上記一側に対向する他側に沿ってカメラ
10の上下方向に延びる軸24を介して、カバー板25
が軸着されている。このカバー板25は、図1、図3お
よび図4に示す開位置(撮影位置)と図2および図5に
示す閉位置(収納位置)との間で回動可能とされてお
り、開位置から開方向(図3での反時計回り方向)への
更なる回動は規制されている。図6は、レンズ親板23
が閉位置にあり、カバー板25が開位置にある状態を示
している。レンズ親板23およびカバー板25は、各々
手動で開閉される。
【0018】レンズ親板23を閉位置に移動させた後に
カバー板25を閉位置に移動させると、カバー板25が
レンズ親板23の前面に覆い被さって撮影レンズ30を
保護し、これによってカメラ10は図5に示す収納状態
となる。この収納状態においてカバー板25とレンズ親
板23は、カメラボディ11の前面であるサブボディ2
00の前壁200aの前面と略面一となり、さらにカメ
ラボディ11の後面であるメインボディ100の後壁1
10cの後面と略平行となる。またカバー板25を図6
に示すように開位置に移動させた後にレンズ親板23を
開位置に移動させると、カメラ10は図1、図3および
図4に示す撮影可能状態となる。
【0019】カバー板25を開放した状態から、閉位置
にあるレンズ親板23を開位置に移動させるとき、レン
ズ親板23は、その端部23aをカバー板25の内側面
25aに摺接させながら軸22を軸に回転し、開位置に
達すると、カバー板25の内側面25aに形成した縦溝
25bに端部23aが係入して開位置に支持される。つ
まり、レンズ親板23の開位置は、カバー板25の溝2
5bの位置により定められている。
【0020】レンズ親板23には、カメラ10の撮影光
学系を構成する撮影レンズ30が備わっている。撮影レ
ンズ30は、レンズ親板23の背面23cに固定された
AF/AEシャッタユニット31に支持されており、レ
ンズ親板23の略中央に形成された円形の開口23bを
介してレンズ親板23外部に臨んでいる。撮影レンズ3
0は、その撮影光軸Oがレンズ親板23に直交するよう
に備えられている。よって撮影可能状態では、撮影光軸
Oがカメラ10の左右方向(図中のD方向)に対して傾
斜する。
【0021】レンズ親板23の上縁部と前壁200aの
間、およびレンズ親板23の下縁部と前壁200aの間
の各々の間には、撮影レンズ30からフィルム面Feに
至る撮影光路を遮光するためのゴム材等からなるベロー
ズ(図示せず)が設けられている。この上下のベローズ
により、レンズ親板23とカバー板25を共に開位置に
位置させた撮影可能状態においてカメラ10内部に外光
が侵入することがない。上下各ベローズは、レンズ親板
23とカバー板25を共に閉位置に位置させた図5に示
す収納状態では、内側に折り込まれてカメラボディ11
内(空間48内)に収納される。
【0022】メインボディ100の上部には、その内部
にストロボ発光器32、AFセンサモジュール33、フ
ァインダ光学系34、測光センサモジュール35等を収
納する収納スペース120が形成されている(図8参
照)。ストロボ発光器32、AFセンサモジュール3
3、ファインダ光学系34および測光センサモジュール
35は、上述のストロボ窓15、AF測距窓16、ファ
インダ対物窓17および測光窓18の背後に夫々配置さ
れている。これらストロボ発光器32、AFセンサモジ
ュール33、ファインダ光学系34、測光センサモジュ
ール35の各々の光軸は、撮影可能状態での撮影レンズ
30の撮影光軸Oと略平行とされている。つまり、スト
ロボ発光器32、AFセンサモジュール33、ファイン
ダ光学系34、測光センサモジュール35の各々の光軸
も、撮影可能状態での撮影レンズ30の撮影光軸Oと同
様に、カメラ10の左右方向に対して傾斜している。
【0023】ファインダ光学系34は、図4に示すよう
にその光軸が図4の面内では2箇所直角に屈曲された形
状を呈しており、その対物側端部34aはファインダ対
物窓17に臨み、接眼側端部34bは、後壁110c上
部に形成したファインダ接眼窓14(図4参照)に臨ん
でいる。
【0024】メインボディ100は、スプール室40、
カートリッジ室41、収納スペース53等を形成するフ
レーム105と、このフレーム105の外側に固定され
る外装カバー110とを有している。上述した前壁11
0a、上壁110b、および後壁110cの各々は、こ
の外装カバー110の一部を構成している。
【0025】スプール室40は、メインボディ100内
の軸60が設けられている側の端部(図3での左側端
部)に形成されており、カートリッジ室41は、メイン
ボディ100内の他側端部(図3での右側端部)に形成
されている。カートリッジ室41には、図7に示す開放
状態にて、柱状のフィルムカートリッジFCが所定の方
向で装填される。スプール室40内には、フィルムカー
トリッジFCから送出されたフィルムFを巻取る巻上げ
スプール43が設けられている。この巻上げスプール4
3内には、円柱形状を呈するモーター52が同心に設け
られている。このモーター52は、フィルムFの巻上げ
および巻き戻しに用いられる駆動モーターである。
【0026】スプール室40とカートリッジ室41の間
隔L(図3参照)は、画面サイズ(撮影画面のサイズ)
を決定する矩形の撮影開口(アパーチャ)46の横方向
長さ(図3での左右方向長さ)よりも小さくされてい
る。より具体的には、撮影開口46は24mm×36m
mのサイズを有し、よって撮影開口46の横方向長さは
36mmであり、間隔Lは約28mmとされている。
【0027】サブボディ200には、該サブボディ20
0を閉じた状態において開口20からメインボディ20
0内部に延びる撮影光路を囲繞する枠部材45が固定さ
れている。この枠部材45の後端部には、上記撮影開口
46を備えたアパーチャ枠47が一体に形成されてい
る。このアパーチャ枠47は、開位置に位置されたレン
ズ親板23と平行に延びている。つまり、アパーチャ枠
47は、カメラ10の上下方向(図1での上下方向)に
延び、かつ、カメラ10の左右方向に対して傾斜した平
面上に設けられている。また、開位置に位置されたレン
ズ親板23とアパーチャ枠47とは平行であるため、撮
影可能状態での撮影レンズ30の撮影光軸Oは、アパー
チャ枠47に対して垂直に延びている。
【0028】メインボディ100内には、フレーム10
5に固定されかつカートリッジ室41からスプール室4
0に延びる圧板50が設けられている。この圧板50
は、サブボディ200を閉じた状態でアパーチャ枠47
と平行なりかつアパーチャ枠47の直後に位置する。圧
板50の上端および下端の各々には、前方に延出する延
出部50aが一体に形成されている。これら上下の延出
部50aは、サブボディ200を閉じた状態でアパーチ
ャ枠50の上下端に夫々嵌まり、圧板50のアパーチャ
枠47に対する上下方向での位置決めがなされる。また
各延出部50aのフィルムF側の内面は、フィルムFの
上下移動を禁止しかつフィルムFをその走行方向に案内
する案内面としても機能する。
【0029】なお圧板50を、単にフレーム105に固
定する上記構成とせず、次の構成としてもより。即ち、
圧板50を撮影光軸O前方に向けて付勢するバネ等の付
勢手段を圧板50とフレーム105の間に設けて圧板5
0をフレーム105に支持させ、サブボディ200を閉
じた状態で圧板50がフィルムFをアパーチャ枠50に
弾接させる構成としてもよい。
【0030】アパーチャ枠47には、撮影開口46を挟
んだ上下の各々に、カメラ10の左右方向に延びるフィ
ルムガイドレール47aが形成されている。圧板50の
上記各延出部50aの前端は、サブボディ200を閉じ
た状態で、枠部材45に形成した対応の位置決め段部4
5aに当接し、これによりフィルムガイドレール47a
と、圧板50の前面(フィルムFと接触する面)との間
のわずかな隙間であるフィルム通路の間隔が一定とな
る。フィルムFは、このフィルム通路内を走行する。よ
って、圧板50上に位置しかつ撮影開口46から前方に
臨ぞむフィルムFの露光面、即ちシャッタレリーズによ
り露光されるフィルム面Feは、開位置に位置されたレ
ンズ親板23と平行とされ、よってカメラ10の左右方
向に対して傾斜した平面上に位置される。また、フィル
ム面Feは、フィルムカートリッジFCと巻上げスプー
ル43の中心軸を結ぶ平面C(図3中に一点鎖線で示
す)と交差し、メインボディ100の後壁110cの後
面は、この平面Cと略平行とされている。
【0031】図3ないし図5に示すように、サブボディ
200を閉じた状態で、カメラボディ11前面とフィル
ム面Feの間の枠部材45に囲繞された空間は略楔状の
空間48として形成されており、撮影レンズ30を含む
AF/AEシャッタユニット31は、レンズ親板23を
閉じたとき、図5に示すように空間48内に収納され
る。
【0032】またメインボディ100内部には、圧板5
0のスプール室40側の端部に近接する位置に、カメラ
10の上下方向に延びるメインガイドローラー51が回
動自在に設けられている。またメインボディ100内部
には、このメインガイドローラー51の後方かつメイン
ガイドローラー51の近傍に、メインガイドローラー5
1より小径のサブガイドローラー55がメインガイドロ
ーラー51と平行に設けられている。
【0033】フィルムカートリッジFCをカメラ10に
装填するときは、サブボディ200を図7に示す開放状
態とし、この状態でフィルムカートリッジFCをカート
リッジ室41に所定の方向で設置し、続いてフィルムカ
ートリッジFCからフィルムFをスプール室40側まで
十分引き出し、この引き出したフィルムFの先端部Ft
(ベロ)を上記メインガイドローラー51とサブガイド
ローラー55の間に図7に示すように外側から内側に通
してスプール室40内に位置させる。このよにフィルム
Fを位置させた後にサブボディ200を閉じると、上述
したフィルム押えバネ202の押圧ローラー203が、
フィルム押えバネ202のバネ力によりフィルムFの先
端部Ftを巻上げスプール43に押し付ける。係合爪2
00fが係合溝130に係合すると同時に巻上げスプー
ル43はフィルム巻上げ方向(図7の反時計周り方向)
に回転駆動され、これにより巻上げスプール43の周囲
に複数個形成された係合爪43aがフィルムFのパーフ
ォレーション(図示せず)に掛かり、よってフィルムF
が巻上げスプール43に巻上げられて撮影駒の1駒目が
セットされる(フィルムローディング完了)。
【0034】図5および図6の各図中、このフィルムロ
ーディング完了直後のフィルム押えバネ202および押
圧ローラー203の各位置を実線で示しており、巻上げ
スプール43がフィルムFを一杯に巻上げた状態でのフ
ィルム押えバネ202、押圧ローラー203および最外
周のフィルムFの各位置を二点鎖線で示しており、巻上
げスプール43がスプール室40内に無いと仮定した場
合におけるフィルム押えバネ202および押圧ローラー
203の各位置を一点鎖線で示している。
【0035】またメインボディ100内部には、フレー
ム105と圧板50の間に形成された収納スペース53
内に、各々円柱形状を呈するコンデンサ54と電池58
が配置されている。コンデンサ54はストロボ発光器3
2用のストロボコンデンサであり、電池58はカメラ1
0の電源となる電池である。メインボディ100の後面
には、閉じた状態で後壁110cと面一となる電池蓋5
9がフレーム105に軸59aを介して軸着されて開閉
可能に備わっている。電池58は、この電池蓋59を開
放した状態で出し入れされる。
【0036】以上の構成を有するカメラ10では、シャ
ッタレリーズにより露光されるフィルム面Feを、カメ
ラ10の左右方向(図中のD方向)と平行な構造とせ
ず、同方向に対して傾斜した平面上に配置する構成とし
たので、スプール室40とカートリッジ室41の間隔L
を、撮影開口46の横方向長さ即ちフィルム面Feの横
方向長さよりも大幅に縮小することに成功している。こ
の間隔Lの縮小化によって、収納時におけるカメラ10
の左右方向の幅の短縮化が図られている。
【0037】またカメラ10では、カメラボディ11
を、互いに軸着されたメインボディ100とサブボディ
200から構成することにより、上記平面Cに対して上
記フィルム面Feが交差する構造を有するカメラ10を
コンパクトなサイズに保ちながらもフィルムカートリッ
ジFCを容易に出し入れできる構造を実現している。
【0038】さらにカメラ10では、サブボディ200
とメインボディ100を軸着する軸60を巻上げスプー
ル43の軸中心よりカメラ10の後方側に配置する構成
としたので、サブボディ200を開放するとスプール室
40が大きく露出する。このため、フィルムFCを装填
する際、フィルムFの先端Ftをメインガイドローラー
51とサブガイドローラー55の間に通してスプール室
40内に位置させる作業を容易に行うことができる。
【0039】図9に示すカメラ10aは、上記カメラ1
0の各部材の配置を全て左右逆にした実施形態である。
このカメラ10aによっても、上記カメラ10と同様の
効果を得ることができる。
【0040】上記実施形態の各カメラは単焦点タイプの
レンズシャッタ式コンパクトカメラであるが、本発明は
これに限定されず、2焦点切り替え式レンズやズームレ
ンズ等を内臓した多焦点タイプのレンズシャッタ式コン
パクトカメラに本発明を適用してもよい。また、一眼レ
フカメラに本発明を適用してもよい。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明のカメラ構造を適
用したカメラによれば、銀塩フィルム等の撮影フィルム
をロール状に収納したフィルムカートリッジを利用する
カメラにおいて、特にカメラの左右方向での更なる小型
化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した撮影可能状態にあるレンズシ
ャッタ式カメラを撮影光軸前方から視た正面図である。
【図2】収納状態にある同カメラを同方向から視た正面
図である。
【図3】図1のIII −III 線に沿った断面図である。
【図4】図1のIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】図2のV −V 線に沿った断面図である。
【図6】レンズ親板が閉位置にあり、カバー板が開位置
にある状態を示す同カメラの断面図である。
【図7】同カメラのメインボディに対してサブボディを
開放した状態を示す断面図である。
【図8】図5のVIII−VIII線に沿った断面図である。
【図9】本発明を適用したカメラの他の実施形態を示す
断面図である。
【符号の説明】
10 カメラ 11 カメラボディ 13 レリーズ釦 20 開口 22 軸(第2の軸) 23 レンズ親板 23b 開口 25 カバー板 30 撮影レンズ 31 AF/AEシャッタユニット 40 スプール室 41 カートリッジ室 43 巻上げスプール 45 枠部材 46 撮影開口 47 アパーチャ枠 50 圧板 51 メインガイドローラー 52 モーター 54 コンデンサ 55 サブガイドローラー 58 電池 59 電池蓋 60 軸(第1の軸) 100 メインボディ(後側ボディ半体) 105 フレーム 110 外装カバー 110c 後壁 200 サブボディ(前側ボディ半体) 200a 前壁 202 フィルム押えバネ 203 押圧ローラー D カメラの左右方向 F フィルム FC フィルムカートリッジ Fe シャッタレリーズにより露光するフィルム面 L スプール室とカートリッジ室の間隔 O 撮影光軸

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状のフィルムカートリッジから出たフ
    ィルムを、フィルム巻上げスプールにより巻上げるカメ
    ラにおいて、 フィルムカートリッジとフィルム巻上げスプールの夫々
    の中心軸を結ぶ平面に対して、フィルムカートリッジと
    フィルム巻上げスプールとの間に位置するフィルム面を
    交差させ、 カメラボディの少なくとも後面を、フィルムカートリッ
    ジとフィルム巻上げスプールの夫々の中心軸を結ぶ上記
    平面と略平行とし、 かつ、上記カメラボディを、互いに軸着された前側ボデ
    ィ半体と後側ボディ半体とから構成したことを特徴とす
    るカメラ構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のカメラ構造において、
    前側ボディ半体は、少なくとも撮影レンズと、撮影画面
    のサイズを決定する撮影開口を備えたアパーチャ枠とを
    有し、 後側ボディ半体は、少なくとも、上記アパーチャ枠との
    間に上記フィルム面を位置させる圧板と、フィルムカー
    トリッジを収納するカートリッジ室と、フィルム巻上げ
    スプールとを有するカメラ構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のカメラ構造に
    おいて、後側ボディ半体には、フィルム巻上げスプール
    を内部に備えたスプール室が上記フィルム面の後方に形
    成されており、 前側ボディ半体は、カメラの上下方向に延びる第1の軸
    を介して後側ボディ半体の上記スプール室側の一側に軸
    着されているカメラ構造。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のカメラ構造において、
    第1の軸は、フィルム巻上げスプールの軸中心よりカメ
    ラ後方側に位置しているカメラ構造。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか一項に記載
    のカメラ構造において、前側ボディ半体の前面には、撮
    影レンズを支持するレンズ親板が、カメラの上下方向に
    延びる第2の軸を介して軸着されており、 カメラの収納状態では、このレンズ親板は、前側ボディ
    半体の前面に沿って該前面と平行となる収納位置に位置
    され、 撮影の際には、このレンズ親板は、上記第2の軸を中心
    に回転されて上記フィルム面と平行となる撮影位置に位
    置されることを特徴とするカメラ構造。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のカメラ構造において、
    撮影レンズはレンズシャッタユニットに支持されてお
    り、このレンズシャッタユニットがレンズ親板に固定さ
    れているカメラ構造。
  7. 【請求項7】 柱状のフィルムカートリッジから出たフ
    ィルムを、フィルム巻上げスプールにより巻上げるカメ
    ラにおいて、 フィルムカートリッジとフィルム巻上げスプールの夫々
    の中心軸を結ぶ平面に対して、フィルムカートリッジと
    フィルム巻上げスプールとの間に位置するフィルム面を
    交差させ、 カメラボディの少なくとも後面を、フィルムカートリッ
    ジとフィルム巻上げスプールの夫々の中心軸を結ぶ上記
    平面と略平行とし、 上記カメラボディを、互いに軸着された前側ボディ半体
    と後側ボディ半体とから構成し、 上記後側ボディ半体に、少なくとも、フィルムカートリ
    ッジを収納するカートリッジ室と;フィルム巻上げスプ
    ールを内部に備えたスプール室と;上記フィルム面の直
    後に位置する圧板と;を設け、 上記前側ボディ半体に、少なくとも、撮影レンズと;撮
    影画面のサイズを決定する撮影開口を備えかつ該前側ボ
    ディ半体を上記後側ボディ半体に対して閉じた状態で上
    記圧板の直前に位置するアパーチャ枠と;を設けたこと
    を特徴とするカメラ構造。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のカメラ構造において、
    前側ボディ半体は、カメラの上下方向に延びる第1の軸
    を介して後側ボディ半体のスプール室側の一側に軸着さ
    れているカメラ構造。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のカメラ構造において、
    第1の軸は、フィルム巻上げスプールの軸中心よりカメ
    ラ後方側に位置しているカメラ構造。
  10. 【請求項10】 請求項7ないし9のいずれか一項に記
    載のカメラ構造において、前側ボディ半体の前面には、
    撮影レンズを支持するレンズ親板が、カメラの上下方向
    に延びる第2の軸を介して軸着されており、 カメラの収納状態では、このレンズ親板は、前側ボディ
    半体の前面に沿って該前面と平行となる収納位置に位置
    され、 撮影の際には、このレンズ親板は、上記第2の軸を中心
    に回転されて上記フィルム面と平行となる撮影位置に位
    置されることを特徴とするカメラ構造。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のカメラ構造におい
    て、撮影レンズはレンズシャッタユニットに支持されて
    おり、このレンズシャッタユニットがレンズ親板に固定
    されているカメラ構造。
JP7537397A 1996-05-31 1997-03-27 カメラ構造 Pending JPH10268401A (ja)

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DE69725647T DE69725647T8 (de) 1996-05-31 1997-06-02 Kamerastruktur
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