JPH10268168A - 光電子装置およびその製造方法 - Google Patents

光電子装置およびその製造方法

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JPH10268168A
JPH10268168A JP7860297A JP7860297A JPH10268168A JP H10268168 A JPH10268168 A JP H10268168A JP 7860297 A JP7860297 A JP 7860297A JP 7860297 A JP7860297 A JP 7860297A JP H10268168 A JPH10268168 A JP H10268168A
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JP
Japan
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optical fiber
fixing
optoelectronic device
support substrate
fixed
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JP7860297A
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English (en)
Inventor
正一 ▲高▼橋
Shoichi Takahashi
Norihiro Yazaki
憲弘 矢崎
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバの固定作業能率の向上と製造コス
トの低減。 【解決手段】 表面に溝を有するシリコン基板からなる
支持基板(シリコンプラットフォーム)と、前記溝の一
端側の支持基板表面上に固定される光電変換素子(半導
体レーザチップ)と、前記溝に嵌め込まれて前記支持基
板に固定されかつ先端面を介して前記光電変換素子との
間で光の授受を行う光ファイバとを有する光電子装置で
あって、前記光ファイバは光ファイバの延在する方向に
沿って設けられる仮固定部と本固定部の2箇所で前記支
持基板に固定されている。前記仮固定部および前記本固
定部は接着剤による固定構造であり、前記仮固定部の接
着剤は紫外線硬化接着剤で構成され、前記本固定部の接
着剤は熱硬化性樹脂で構成されている。前記仮固定部は
前記本固定部よりも前記半導体レーザチップ寄りに位置
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光電子装置(半導体
光モジュール)およびその製造方法に関し、特に、表面
に溝を設けたシリコンプラットフォームと呼称されるシ
リコン基板に光ファイバを熱硬化性樹脂を用いて接着固
定する技術に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】情報処理装置用光源や光通信用光源とし
て、半導体レーザ(半導体レーザチップ)を組み込んだ
光電子装置が使用されている。
【0003】光電子装置の一つとして、たとえば、日立
マイコンシステム社発行「日立オプトデバイスデータブ
ック第7版」1996年2月発行P26およびP27や、特開昭
63-316010号公報に記載されているように、箱型パッケ
ージ構造の光電子装置(半導体レーザ装置)が知られて
いる。
【0004】また、シリコンプラットフォームを用いた
パッシブアライメント実装については、株式会社「新技
術コミュニケーションズ」発行、「オプトロニクス」N
o.7(1996)、P133〜P138に記載されている。同文献に
は、シリコンプラットフォームの表面に設けられた溝に
光ファイバを嵌め込むとともに、押さえ基板で光ファイ
バを固定する例について記載されている。
【0005】一方、電子情報通信学会発行「1966年
電子情報通信学会総合大会予稿集C−216」には、パ
ッシブアライメント光学結合方式を採用した平面実装型
LDモジュールにおいて、光ファイバを紫外線硬化樹脂
で固定した技術が開示されている。
【0006】他方、市販されている半導体光モジュール
として、Notel社製LCV/5CB 98C33等
が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】シリコンプラットフォ
ーム(支持基板)を用いた半導体光モジュール(光電子
装置)では、シリコンプラットフォームの溝に這うよう
に嵌め込んだ光ファイバの先端を、シリコンプラットフ
ォームの表面に固定した半導体レーザチップとの光結合
調整を行った後、シリコンプラットフォームに嵌め込ん
だ光ファイバを固定するが、その固定は、(1)熱硬化
性樹脂(熱硬化性エポキシ樹脂)や紫外線硬化接着剤等
の接着剤で固定する技術、(2)押さえ基板で光ファイ
バをシリコンプラットフォームに押さえ付けて固定する
技術が採用されている。
【0008】熱硬化性樹脂で光ファイバを固定する場
合、光結合調整を行った後光ファイバをシリコンプラッ
トフォームに押さえ付けて静止させ、この状態で熱硬化
性樹脂の塗布および硬化処理を行う必要がある。
【0009】しかし、この方法では、熱硬化性樹脂の硬
化時間が長いため、光ファイバの固定作業能率が低くな
る。たとえば、熱硬化性樹脂として用いられるエポキシ
樹脂の場合、硬化処理は光ファイバ保証温度を越える1
50℃でも約2分となる。
【0010】また、光結合調整はファイバ組込装置で行
われるため、光結合調整に多くの時間を費やすことはフ
ァイバ組込装置の稼働率の低下を引き起こす。ファイバ
組込装置は高価である。
【0011】また、光結合調整後の熱硬化性樹脂の硬化
処理をファイバ組込装置上で行う方法では、熱硬化性樹
脂の硬化処理のバッチ処理化も難しい。
【0012】これらのことから従来の熱硬化性樹脂によ
る光ファイバ固定作業は、その能率が低くなり、光電子
装置(半導体光モジュール)の製造コストの低減が妨げ
られる。
【0013】一方、従来の熱硬化性樹脂による光ファイ
バの固定技術では、熱硬化性樹脂が確実に固まる間に光
ファイバが動くと光結合状態が変化するため光軸合わせ
歩留りが低下する。
【0014】また、光ファイバとシリコンプラットフォ
ーム部分に紫外線硬化接着剤を塗布した後、紫外線硬化
接着剤に紫外線を照射して紫外線硬化接着剤を硬化させ
て光ファイバをシリコンプラットフォームに固定する技
術では、紫外線照射による硬化処理であることから光フ
ァイバ固定は短時間固定が可能になるが、紫外線照射で
きない部分は硬化せず、光ファイバ固定の信頼性が低く
なる。
【0015】これを解決すべく紫外線硬化接着剤が紫外
線照射による硬化と、加熱硬化との二段処理形態の紫外
線硬化接着剤を使用する場合も考えられる。この場合、
加熱処理による硬化処理は時間が長いため、光ファイバ
の固定作業の能率が低くなる。この種の紫外線硬化接着
剤の一例としては、加熱処理は120℃で60分にな
る。
【0016】また、前記のように加熱硬化処理の処理温
度が120℃と高くかつ処理時間が長い場合は、光ファ
イバを覆う樹脂(ファイバケーブル部分)が劣化するお
それがある。
【0017】他方、コアとクラッドとからなる光ファイ
バ(光ファイバ芯線)の表面にメタライズ層を設け、こ
のメタライズ層を利用して半田で光ファイバをシリコン
プラットフォームや光ファイバを案内する筒状のファイ
バガイドに固定する構造では、光ファイバをシリコンプ
ラットフォームの溝に嵌め込んだ際、前記メタライズ層
の厚さのばらつきから、光ファイバ芯線と半導体レーザ
チップとの光結合調整作業がし難くなる場合もある。
【0018】本発明の目的は光結合の信頼性の高い光電
子装置およびその製造方法を提供することにある。
【0019】本発明の他の目的は、光ファイバの固定の
信頼性が高い光電子装置およびその製造方法を提供する
ことにある。
【0020】本発明の他の目的は、光ファイバの固定作
業時間の短縮が図れる光電子装置およびその製造方法を
提供することにある。
【0021】本発明の他の目的は、製造コストの低減が
達成できる光電子装置およびその製造方法を提供するこ
とにある。
【0022】本発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は、本明細書の記述および添付図面からあきら
かになるであろう。
【0023】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0024】(1)表面に溝を有するシリコン基板から
なる支持基板(シリコンプラットフォーム)と、前記溝
の一端側の支持基板表面上に固定される光電変換素子
(半導体レーザチップ)と、前記溝に嵌め込まれて前記
支持基板に固定されかつ先端面を介して前記光電変換素
子との間で光の授受を行う光ファイバとを有する光電子
装置(半導体光モジュール)であって、前記光ファイバ
は光ファイバの延在する方向に沿って設けられる仮固定
部と本固定部の2箇所で前記支持基板に固定されてい
る。前記仮固定部および前記本固定部は接着剤による固
定構造であり、前記仮固定部の接着剤は紫外線硬化接着
剤で構成され、前記本固定部の接着剤は熱硬化性樹脂で
構成されている。前記仮固定部は前記本固定部よりも前
記半導体レーザチップ寄りに位置している。光電子装置
の封止体は、封止本体とこの封止本体を塞ぐ蓋体とから
なり、前記支持基板は前記封止本体の内面上に固定さ
れ、前記光ファイバは前記封止体の内外を貫通するよう
に配置されている。
【0025】この構成上の特徴を、仮固定を第1の固
定、本固定を第2の固定として、ある限定された局面か
ら記せば、光ファイバは支持基板に固定速度の異なる第
1及び第2の固定手法(手段)で固定され、その固定速
度は第1の固定手段の方が第2の固定手段より速いとい
えよう。
【0026】このような光電子装置は以下の方法によっ
て組み立てられる。
【0027】表面に溝を有するシリコン基板からなる支
持基板(シリコンプラットフォーム)を用意する工程
と、前記溝の一端側の支持基板表面上に光電変換素子
(半導体レーザチップ)を固定するとともに前記溝に光
ファイバを這うように嵌め込む工程と、前記光電変換素
子と前記光ファイバとの光の授受状態を調整するととも
に前記光ファイバを前記支持基板に熱硬化性樹脂で固定
する工程とを有する光電子装置の製造方法であって、前
記光ファイバを前記支持基板に押さえ付けた状態で前記
熱硬化性樹脂の硬化時間よりも固定処理時間が短い固定
手段で仮固定を行った後、前記押さえ付けを解除して熱
硬化性樹脂で光ファイバを本固定する。
【0028】前記熱硬化性樹脂の硬化時間よりも固定処
理時間が短い固定手段としては、紫外線硬化接着剤を前
記光ファイバおよび支持基板部分に塗布した後、前記紫
外線硬化接着剤に紫外線を照射して硬化させて前記光フ
ァイバを前記支持基板に仮固定する手段である。
【0029】前記光ファイバを仮固定した後、前記半導
体レーザチップからの距離が前記仮固定位置よりも遠く
なる光ファイバ部分を本固定する。
【0030】前記本固定における熱硬化性樹脂の硬化処
理はバッチ処理で行う。
【0031】(2)前記(1)の構成において、前記仮
固定部は前記光ファイバを押さえることができる仮固定
ブロックを半田で前記支持基板に固定する構造であり、
前記本固定部は熱硬化性樹脂による固定構造である。
【0032】前記(1)の手段によれば、(a)光結合
調整された光ファイバはシリコンプラットフォームの溝
部分に紫外線硬化接着剤によって仮固定された後熱硬化
性樹脂で本固定されることから、光結合の信頼性が高く
なる。また、光ファイバの半導体レーザチップ寄りの部
分は仮固定部によって確実にシリコンプラットフォーム
に固定される。
【0033】(b)熱硬化性樹脂は接合強度が高いた
め、光ファイバは熱硬化性樹脂による本固定によってシ
リコンプラットフォームに確実に固定され、光ファイバ
の固定の信頼性が高くなる。仮固定部では半導体レーザ
チップと光ファイバとの光結合状態を損なわないように
固定し、本固定部では光ファイバの固定強度の向上が図
られている。
【0034】(c)前記(a),(b)により、仮固定
と本固定によるため、光ファイバはシリコンプラットフ
ォームに高い光結合性と高い接合信頼性を有して固定さ
れることになる。
【0035】(d)シリコンプラットフォームの溝に光
ファイバを固定する場合、半導体レーザチップと光ファ
イバとの光結合調整を行った後、光ファイバをシリコン
プラットフォームに押さえ付け、その状態で紫外線硬化
接着剤を塗布するとともに紫外線を照射して紫外線硬化
接着剤を硬化させて光ファイバの仮固定を行うことか
ら、仮固定の時間が数十秒と短くできる。
【0036】(e)紫外線硬化接着剤による仮固定は短
期の固定信頼性があることから、その後続いて行う本固
定までの間、光ファイバと半導体レーザチップの光結合
状態を損なうことがない。したがって、その後に熱硬化
性樹脂(エポキシ樹脂)で光ファイバを本固定する場
合、熱硬化性樹脂の塗布後の熱硬化処理はバッチ処理で
行うことができるため、光ファイバ固定作業能率が向上
し、光電子装置の製造コストの低減が達成できる。
【0037】(f)紫外線硬化接着剤による仮固定は、
半導体レーザチップと光ファイバとの光軸合わせを行う
ファイバ組込装置上で行われるため、光ファイバの仮固
定時間は短縮され、ファイバ組込装置の稼働率の向上が
図れる。
【0038】(g)ファイバ組込装置は高価であること
から、ファイバ組込装置の稼働率の低下は光電子装置の
製造コストの低減に繋がる。
【0039】前記(2)の手段によれば、光ファイバを
押さえることができる仮固定ブロックを半田で前記支持
基板に仮固定し、その後熱硬化性樹脂による本固定を行
うことから、前記手段(1)の場合と同様に光ファイバ
の固定および光結合の信頼性を高くすることができると
ともに、光ファイバ固定作業能率の向上が図れ、かつ光
電子装置の製造コストの低減が達成できる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、発明の実施の形態を
説明するための全図において、同一機能を有するものは
同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0041】(実施形態1)図1乃至図17は本発明の
実施形態1の光電子装置に係わる図であり、図1は光電
子装置におけるシリコンプラットフォーム部分を示す斜
視図、図2は光電子装置の斜視図、図3は平面図であ
る。図4および図5は光電子装置の断面図である。図6
はシリコンプラットフォーム部分を示す平面図、図7は
光ファイバの仮固定部分を示す拡大断面図、図8は光フ
ァイバの本固定部分を示す拡大断面図、図9は光電子装
置に組み込まれた受光素子の拡大断面図である。
【0042】本実施形態1の光電子装置(半導体光モジ
ュール)は、図2に示すように、矩形箱型の封止体(パ
ッケージ)1と、このパッケージ1の一端に取り付けら
れた筒状のファイバガイド2から突出するファイバケー
ブル3と、前記パッケージ1の両側面にそれぞれ上端が
固定され下端がパッケージ1の底から下方に突出する複
数のリード4とからなっている。前記ファイバガイド2
が固定されるパッケージ1部分には、前記ファイバガイ
ド2と同心円的に穴9が設けられている。この穴9はパ
ッケージ1の内外を貫通し、後述する光ファイバを案内
する穴になっている。
【0043】前記ファイバケーブル3は部分的に保護チ
ューブ5で覆われ、この保護チューブ5が前記ファイバ
ガイド2に固定されている。ファイバガイド2と保護チ
ューブ5は、図4に示すように、PbSnからなる半田
6で気密的に固定されている。
【0044】前記保護チューブ5はファイバケーブル3
の先端から剥き出されて突出する光ファイバ(光ファイ
バ芯線)7を案内する段付き孔を有する形状となってい
る。これによって光ファイバ7はパッケージ1の穴9を
貫通し、パッケージ1の内外に亘って延在する構造にな
る。また、ファイバガイド2内に位置する保護チューブ
先端面から突出する光ファイバ7部分は、PbSnから
なる半田8で気密的に固定されている。光ファイバ7は
前記半田8が濡れるように表面にメタライズ層(図示せ
ず)が設けられている。このメタライズ層はパッケージ
1内に延在する先端部分には設けられない。すなわち、
後述するシリコンプラットフォームの溝に這うように嵌
合される光ファイバ部分には前記メタライズ層は設けら
れていない。
【0045】パッケージ1は、上方が開口した箱型の封
止本体10と、この封止本体10の開口部分を塞ぐ矩形
金属板状の蓋体11とからなっている。前記蓋体11
は、前記封止本体10の開口部分の縁に設けられた金属
枠体からなるリング12にシームウエルドによって気密
的に固定されている。
【0046】前記封止本体10はアルミナセラミックか
らなる多層配線基板構造であり、図5および図10に示
すように、所定箇所に導体層13が設けられている。導
体層13は、図5においてはハッチングで示し、図10
では点々で示してある。また、導体層13は、たとえば
NiとAu層(下層がNi)で構成されている。
【0047】封止本体10の中央部分の導体層13はシ
リコンプラットフォームを搭載するための固定パッド1
3aであり、図5に示すように中段に設けられた導体層
13の先端はワイヤ接続用のボンディングパッド13b
であり、封止本体10の両外側面に設けられた導体層1
3はリード4を接続するためのリード接続パッド13c
であり、封止本体10の底面の導体層13はグランド1
3dである。
【0048】リード4は前記リード接続パッド13cに
銀ロウ付等によって接続されている。
【0049】また、前記固定パッド13a上には銀ペー
ストによる接合材20を介してシリコン基板からなる支
持基板(シリコンプラットフォーム)21が固定されて
いる。このシリコンプラットフォーム21の表面(上
面)には、半導体レーザチップ23と受光素子25が固
定される。
【0050】前記シリコンプラットフォーム21は、図
1および図12に示すように、長方形板となり、その表
面に溝22が設けられている。この溝22はシリコンプ
ラットフォーム21の表面の中心をその長手方向に沿っ
て真っ直ぐ延在している。溝22はシリコンプラットフ
ォーム21の一端側から延び途中で止まっている。
【0051】前記溝22の先端側のシリコンプラットフ
ォーム21の表面領域は、光電変換素子としての半導体
レーザチップ23が固定される領域となっている。この
半導体レーザチップ23が固定される領域にはチップ固
定パッド46が設けられ、接合材47を介して半導体レ
ーザチップ23が固定されている。
【0052】前記溝22はV溝または底が平坦になる略
V字状の溝となっていて前記光ファイバ(光ファイバ芯
線)7を這うようにして嵌合(挿入)できるようになっ
ている。光ファイバ7は、たとえば直径が125μmと
なるクラッドと、この中心に位置する直径が10μm程
度のコアとからなっている。
【0053】溝22の溝幅および溝深さは、前記光ファ
イバ7を溝22に嵌合させ、シリコンプラットフォーム
21に固定した半導体レーザチップ23の出射面を対峙
させた際、半導体レーザチップ23と光ファイバ7との
光結合が良好になるように設定されている。
【0054】シリコンプラットフォーム21は、たとえ
ば幅1.5mm、長さ5mm、厚さ0.4mmのシリコ
ン基板からなり、溝22の溝幅は140μm程度になっ
ている。
【0055】前記チップ固定パッド46に近接したシリ
コンプラットフォーム21の表面には、前記溝22に交
差するように樹脂排出用溝48が設けられている。この
樹脂排出用溝48は、後述する紫外線硬化接着剤をシリ
コンプラットフォーム21の表面に塗布した際、半導体
レーザチップ23の接合部分にまで紫外線硬化接着剤が
到達しないように設けられるものであり、溝22に沿っ
て流れる紫外線硬化接着剤を樹脂排出用溝48でシリコ
ンプラットフォーム21の両側にそれぞれ導く排出溝と
して作用する。これによって、半導体レーザチップ23
の出射面側に紫外線硬化接着剤が到達しなくなり、出射
面から出射されたレーザ光は遮られることなく光ファイ
バ7の先端に取り込まれるようになる。
【0056】シリコンプラットフォーム21の表面は図
示しない絶縁膜で覆われている。そして、この絶縁膜上
に導体層が形成されている。この導体層は、たとえばT
i/Pt/Au(最上層Au)からなり、前述のように
半導体レーザチップ23を固定するためのチップ固定パ
ッド46、前記半導体レーザチップ23から出射される
レーザ光を受光する受光素子25を固定するための受光
素子固定用パッド52、半導体レーザチップ23の上部
電極に接続されるワイヤ53の一端を固定するための電
極パッド54と、受光素子25の上部電極に接続される
ワイヤ55の一端を固定するための電極パッド56とを
有している。前記チップ固定パッド46および受光素子
固定用パッド52はワイヤを接続するために半導体レー
ザチップ23や受光素子25の固定領域から外側に大き
く張り出している。
【0057】前記チップ固定パッド46,電極パッド5
4,受光素子固定用パッド52,電極パッド56と、封
止本体10の中段のボンディングパッド13bは、それ
ぞれ導電性のワイヤ57で接続されている(図5,図6
および図13参照)。
【0058】前記チップ固定パッド46上には、図5に
示すように、接合材47を介して半導体レーザチップ2
3が固定され、受光素子固定用パッド52上には受光素
子51が図示しない接合材で固定されている。
【0059】受光素子25は、たとえば、電子情報通信
学会発行「1996年電子情報通信学会総合大会の予稿
集」C−356に記載されているような表面実装型PI
Nフォトダイオードを使用する。図9は同文献に記載さ
れている図である。
【0060】受光素子25は、p−InP基板26上に
p−InAlAsバッファ層27,p−InAlGaA
s第2コア層28,i−InAlGaAs光吸収層2
9,n−InAlGaAs第2コア層30,n−InA
lAsクラッド層31,n−InGaAsコンタクト層
32を順次形成した後、両側を前記p−InAlGaA
s第2コア層28までエッチングしてメサ導波路33を
形成し、その後エッチングして除去した部分をSiN膜
34およびポリイミド膜35で被い、前記ポリイミド膜
35上にSiO2 膜36を設け、このSiO2 膜36を
選択的にエッチングするとともに前記n−InGaAs
コンタクト層32に至るコンタクト孔を設け、さらに選
択的に電極材料が形成して電極(n−電極)37を形成
し、ついで前記p−InP基板26の下面に電極(p−
電極)38を形成することによって形成される。
【0061】このような受光素子25は端面で前記半導
体レーザチップ23の出射面から出射されたレーザ光を
受光する。
【0062】また、図6および図12に示すように、半
導体レーザチップ23の上部電極と電極パッド54はワ
イヤ53で接続され、受光素子25の上部電極と電極パ
ッド56はワイヤ55で接続されている。
【0063】また、張り出したチップ固定パッド46や
受光素子固定用パッド52部分と導体層13(ボンディ
ングパッド13b)はワイヤ57で接続されるととも
に、電極パッド54や電極パッド56もワイヤ57で導
体層13(ボンディングパッド13b)に固定されてい
る(図5,図14 参照)。
【0064】一方、これが本発明の特徴の一つである
が、図1に示すように、シリコンプラットフォーム21
の溝22に這うように嵌合された光ファイバ7は、仮固
定部60および本固定部61の2箇所でシリコンプラッ
トフォーム21に固定されている。
【0065】仮固定部60は半導体レーザチップ23寄
りであり、紫外線硬化接着剤を硬化させて形成した紫外
線硬化接着体62で光ファイバ7をシリコンプラットフ
ォーム21に固定する構造になっている。仮固定部60
は、シリコンプラットフォーム21の溝22に嵌合した
光ファイバ7と半導体レーザチップ23との光結合の調
整をした後、光ファイバ7を静止させその状態で紫外線
硬化接着剤を塗布しかつ紫外線を照射することによって
形成され、極めて短時間の光ファイバ固定作業になる。
紫外線硬化接着体62は、図1および図7に示すように
光ファイバ7の上部を覆うようになる。
【0066】本固定部61は熱硬化性樹脂を硬化させた
熱硬化性樹脂体63で光ファイバ7をシリコンプラット
フォーム21に固定する構造になっている。シリコンプ
ラットフォーム21に挿入された光ファイバ7はパッケ
ージ1のファイバガイド2の位置との関係でシリコンプ
ラットフォーム21から徐々に離れるように曲線を描
く。したがって、光ファイバ7の下側の溝22部分に熱
硬化性樹脂を充填することが可能になり、図8に示すよ
うに、光ファイバ7の両側を熱硬化性樹脂体63で接合
することができる。この場合、図8に示すように、溝2
2の底と光ファイバ7の間にも熱硬化性樹脂体63を形
成することができ、一層光ファイバ7の固定を確実にす
ることができる。熱硬化性樹脂としては、たとえばエポ
キシ樹脂を使用する。なお、図8において光ファイバ7
の下の溝22底上の部分を熱硬化性樹脂体63で埋め込
むことなく空洞にしておいても、光ファイバ7を確実に
固定することができる。
【0067】つぎに、本実施形態1の半導体光モジュー
ルの製造(組立)について説明する。
【0068】図10乃至図17は本発明の実施形態1の
光電子装置の製造に係わる図であり、図10は光電子装
置の製造において用いる封止本体の平面図、図11はシ
リコンプラットフォームが固定された封止本体を示す平
面図、図12はシリコンプラットフォームの拡大平面
図、図13はワイヤボンディングが終了した封止本体を
示す平面図、図14は光ファイバの仮固定が終了した封
止本体を示す平面図、図15は光ファイバの仮固定状態
を示す模式図、図16はファイバケーブルを固定した状
態の封止本体を示す平面図、図17は光ファイバの本固
定が終了した封止本体を示す平面図である。
【0069】図10に示すように、ファイバガイド2付
きの封止本体10を用意する。
【0070】つぎに、封止本体10の内面(上面)側中
央の固定パッド13a上にAgペーストを塗布するとと
もに、シリコンプラットフォーム21を前記Agペース
トを用いて封止本体10の表面に固定する(図11参
照)。Agペーストは所定の温度でベークされる。前記
シリコンプラットフォーム21は既にその表面に半導体
レーザチップ23や受光素子25が固定されているとと
もに、ワイヤ53,55によるワイヤボンディングが終
了している。
【0071】つぎに、図13に示すように、シリコンプ
ラットフォーム21上のチップ固定パッド46および受
光素子固定用パッド52の固定領域から張り出した部分
や電極パッド54および電極パッド56と、封止本体1
0の各ボンディングパッド13bをそれぞれワイヤ57
で接続する。
【0072】この状態では、所定のリード4に電圧を印
加すれば半導体レーザチップ23を動作させてレーザ光
を出射させることができるとともに、所定のリード4を
使用して受光素子51のモニター電流を検出することが
できる。
【0073】つぎに、この封止本体10を図示しないフ
ァイバ組込装置に取り付けるとともに、図14および図
15に示すように、ファイバケーブル3をファイバガイ
ド2に挿入し、かつファイバケーブル3の先端の保護チ
ューブ5から突出する光ファイバ7の先端部分をシリコ
ンプラットフォーム21の溝22内に嵌合(挿入)す
る。
【0074】そして、図14および図15に示すよう
に、溝22に挿入された光ファイバ7の先端部分を上方
から押さえ片64でシリコンプラットフォーム21に押
し付けるとともに、保護チューブ5を持って光ファイバ
7の光軸方向に前後動させ、ファイバケーブル3の端末
に到達するレーザ光のモニターから、光ファイバ7の固
定位置を調整(光結合調整)する。調整が終わった状態
で前記押さえ片64で光ファイバ7をシリコンプラット
フォーム21に押し付けて光ファイバ7を静止させる。
【0075】つぎに、図14に示すように、前記押さえ
片64に近接するファイバガイド2寄りの光ファイバ7
部分に紫外線硬化接着剤65を塗布する。この塗布時、
紫外線硬化接着剤65が溝22に沿って半導体レーザチ
ップ23側に流れても、この紫外線硬化接着剤65は溝
22に交差して設けられた樹脂排出用溝48内に入り、
案内されてシリコンプラットフォーム21の側方に流れ
るため、半導体レーザチップ23の出射面を汚すことも
なく、かつレーザ光の障害物となることもない。
【0076】つぎに、図15に示すように、前記紫外線
硬化接着剤65に紫外線照射装置66から発光される紫
外線67を照射させる。この紫外線67の照射は、たと
えば30秒程度である。この紫外線照射によって前記紫
外線硬化接着剤65は硬化して、図7および図16に示
すように紫外線硬化接着体62となり、光ファイバ7の
先端部分をシリコンプラットフォーム21に確実に固定
するようになる。
【0077】紫外線硬化接着剤65の紫外線照射によっ
て硬化した部分のガラス転移点温度Tgは、本固定部を
構成する熱硬化性樹脂の硬化処理温度および半導体光モ
ジュールの定格保存温度上限より5℃以上高くなってい
る。これにより、熱硬化処理時や光モジュール動作時に
おいても、紫外線硬化接着体62の仮固定機能を維持す
ることができ、光ファイバ7の位置ずれを防止する効果
を奏する。
【0078】仮固定部60を押さえ片64による押さえ
付け位置のファイバガイド2寄りにすることによって、
押さえ片64を取り外しても光結合に預かる光ファイバ
7の先端部分には仮固定部60があることから変化せ
ず、光結合状態が変化しない実益がある。
【0079】紫外線硬化接着体62による光ファイバ7
の短期固定信頼度は高いため、光ファイバ7が接続され
た封止本体10をファイバ組込装置から取り外すことが
できる。
【0080】そこで、封止本体10をファイバ組込装置
から取り外し、別の作業ステーションで保護チューブ5
部分を半田6でファイバガイド2に固定する(図16参
照)。
【0081】つぎに、図17に示すように、光ファイバ
の本固定処理を行う。すなわち、前記光ファイバ7の仮
固定部60から外れ、ファイバガイド2に寄った光ファ
イバ7部分に熱硬化性樹脂を充填する。熱硬化性樹脂と
しては、たとえばエポキシ樹脂を使用する。エポキシ樹
脂を図1に示すように、曲がって延在する光ファイバ7
の下の溝22側に針等を利用して塗布充填する。
【0082】つぎに、エポキシ樹脂を硬化処理(キュア
ー)して熱硬化性樹脂体63を形成し、光ファイバ7を
シリコンプラットフォーム21に固定する(図1および
図8参照)。キュアー条件は、たとえば60℃で90分
行う。時間短縮を図るにはキュアー温度をさらに高くし
てもよいが、ファイバケーブル3の樹脂部分が劣化しな
い温度、すなわちガラス転移点温度Tgよりも低い温度
でキュアーする必要がある。
【0083】本固定部61は接合強度を高めるため、光
ファイバ7の光軸に沿うように長く設けるとよい。
【0084】前記硬化処理はファイバ組込装置を使用し
なくてもよいことから、エポキシ樹脂の硬化処理は高温
槽に入れて放置するバッチ処理が可能となり、エポキシ
樹脂による光ファイバの固定作業は高能率に行うことが
できる。エポキシ樹脂の塗布もバッチ処理で行ってもよ
い。また、エポキシ樹脂の塗布は前記熱硬化性樹脂体6
3に一部が重なるようにしてもよいことは勿論である。
【0085】本固定は保護チューブ5をファイバガイド
2に固定する前に行ってもよい。
【0086】つぎに、前記封止本体10の上面開口部分
に蓋体11を重ね、かつシームウエルドによって気密的
に固定することによって図2に示すような半導体光モジ
ュール(光電子装置)を製造することができる。
【0087】本実施形態1の半導体光モジュールおよび
その製造方法によれば以下の効果を奏する。
【0088】(1)光結合調整された光ファイバ7はシ
リコンプラットフォーム21の溝22部分に紫外線硬化
接着剤によって仮固定された後、熱硬化性樹脂で本固定
されることから、光結合の信頼性が高くなる。また、光
ファイバ7の半導体レーザチップ23寄りの部分は仮固
定部60によって確実にシリコンプラットフォーム21
に固定される。
【0089】(2)熱硬化性樹脂は接合強度が高いた
め、光ファイバ7は熱硬化性樹脂による本固定によって
シリコンプラットフォーム21に確実に固定され、光フ
ァイバ7の固定の信頼性が高くなる。仮固定部60では
半導体レーザチップ23と光ファイバ7との光結合状態
を損なわないように固定し、本固定部61では光ファイ
バ7の固定強度の向上が図られている。
【0090】(3)前記(1),(2)により、仮固定
部60と本固定部61によるため、光ファイバ7はシリ
コンプラットフォーム21に高い光結合性と高い接合信
頼性を有して固定されることになり、信頼性が高くな
る。
【0091】(4)シリコンプラットフォーム21の溝
22に光ファイバ7を固定する場合、半導体レーザチッ
プ23と光ファイバ7との光結合調整を行った後、光フ
ァイバ7をシリコンプラットフォーム21に押さえ付
け、その状態で紫外線硬化接着剤を塗布するとともに紫
外線を照射して紫外線硬化接着剤を硬化させて光ファイ
バ7の仮固定を行うことから、仮固定の時間が数十秒と
短くできる。
【0092】(5)紫外線硬化接着剤による仮固定は短
期の固定信頼性があることから、その後続いて行う本固
定までの間、光ファイバ7と半導体レーザチップ23の
光結合状態を損なうことがない。したがって、その後に
熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂)で光ファイバ7を本固定
する場合、熱硬化性樹脂の塗布後の熱硬化処理はバッチ
処理で行うことができるため、光ファイバ固定作業能率
が向上し、半導体光モジュールの製造コストの低減が達
成できる。
【0093】(6)紫外線硬化接着剤による仮固定は、
半導体レーザチップ23と光ファイバ7との光軸合わせ
を行うファイバ組込装置上で行われるため、光ファイバ
7の仮固定時間は短縮され、ファイバ組込装置の稼働率
の向上が図れる。ファイバ組込装置は高価であることか
ら、ファイバ組込装置の稼働率の低下は半導体光モジュ
ールの製造コストの低減に繋がる。
【0094】(実施形態2)図18は本発明の実施形態
2である光電子装置におけるシリコンプラットフォーム
と固定された光ファイバを示す断面図、図19はシリコ
ンプラットフォームと光ファイバを固定する仮固定ブロ
ックを示す断面図である。
【0095】本実施形態2では、図19に示すように、
シリコンプラットフォーム21に半田70を介して固定
される仮固定ブロック71を用いて行うものである。前
記仮固定ブロック71の下面中央には光ファイバ7を挟
み込むことができるV溝72が設けられている。
【0096】シリコンプラットフォーム21の溝22に
光ファイバ7を挿入し、かつ半導体レーザチップ23と
光ファイバ7との光結合調整を行った状態で、前記仮固
定ブロック71で光ファイバ7をシリコンプラットフォ
ーム21に押さえ付け、かつ前記仮固定ブロック71に
予め付けておいた半田70を溶かし(リフロー)て仮固
定ブロック71をシリコンプラットフォーム21に固定
する。これによって光ファイバ7はシリコンプラットフ
ォーム21に固定される。前記半田70のリフローは、
たとえば高周波による電磁加熱で行う。
【0097】本実施形態2の場合も前記実施形態1の場
合と同様に仮固定が終了しているので、熱硬化性樹脂に
よる本固定では、封止本体10をファイバ組込装置から
外して別の作業ステーションで行うことができる。
【0098】本実施形態2の場合も前記実施形態1の場
合と同様な効果を有する。すなわち、光ファイバ7を仮
固定ブロック71で仮固定し、その後熱硬化性樹脂によ
る本固定を行うことから、前記実施形態1の場合と同様
に光ファイバ7の固定および光結合の信頼性を高くする
ことができるとともに、光ファイバ固定作業能率の向上
が図れ、かつ半導体光モジュールの製造コストの低減が
達成できる。
【0099】図20は本発明の実施形態2の変形例であ
る光電子装置における仮固定ブロックの底面図である。
前記仮固定ブロック71に予め設けておく半田70をリ
ング状にしておけば、リフロー時の高周波による電磁加
熱がより確実になる。
【0100】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0101】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0102】(1)シリコンプラットフォームの溝に固
定される光ファイバは、仮固定部での固定によって高い
光結合状態を維持できるとともに、熱硬化性樹脂による
本固定部で光ファイバの固定強度を保証でき、光結合の
信頼性および光ファイバの固定信頼性が高いものとな
る。
【0103】(2)光結合調整された光ファイバはシリ
コンプラットフォームの溝部分に紫外線硬化接着剤によ
って仮固定された後、ファイバ組込装置から外され別の
作業ステーションで熱硬化性樹脂による本固定が行える
ことから、ファイバ組込装置の稼働率の向上によって半
導体光モジュールの生産性を向上させることができ、半
導体光モジュールの低コスト化が達成できる。
【0104】(3)仮固定は紫外線硬化接着剤を用い、
紫外線の照射によって仮固定部を形成するため、光ファ
イバの固定(仮固定)が短時間になり、半導体光モジュ
ールの組立能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1である光電子装置における
シリコンプラットフォーム部分を示す斜視図である。
【図2】本実施形態1の光電子装置の斜視図である。
【図3】本実施形態1の光電子装置の平面図である。
【図4】本実施形態1の光電子装置の断面図である。
【図5】本実施形態1の光電子装置の断面図である。
【図6】本実施形態1の光電子装置におけるシリコンプ
ラットフォーム部分を示す平面図である。
【図7】本実施形態1の光電子装置における光ファイバ
の仮固定部分を示す拡大断面図である。
【図8】本実施形態1の光電子装置における光ファイバ
の本固定部分を示す拡大断面図である。
【図9】本実施形態1の光電子装置に組み込まれた受光
素子の拡大断面図である。
【図10】本実施形態1の光電子装置の製造において用
いる封止本体の平面図である。
【図11】本実施形態1の光電子装置の製造においてシ
リコンプラットフォームが固定された封止本体を示す平
面図である。
【図12】本実施形態1の光電子装置の製造において用
いるシリコンプラットフォームの拡大平面図である。
【図13】本実施形態1の光電子装置の製造においてワ
イヤボンディングが終了した封止本体を示す平面図であ
る。
【図14】本実施形態1の光電子装置の製造において光
ファイバの仮固定が終了した封止本体を示す平面図であ
る。
【図15】本実施形態1の光電子装置の製造において光
ファイバの仮固定状態を示す模式図である。
【図16】本実施形態1の光電子装置の製造においてフ
ァイバケーブルを固定した状態の封止本体を示す平面図
である。
【図17】本実施形態1の光電子装置の製造において光
ファイバの本固定が終了した封止本体を示す平面図であ
る。
【図18】本発明の実施形態2である光電子装置におけ
るシリコンプラットフォームと固定された光ファイバを
示す断面図である。
【図19】本実施形態2の光電子装置におけるシリコン
プラットフォームと光ファイバを固定する仮固定ブロッ
クを示す断面図である。
【図20】本発明の実施形態2の変形例である光電子装
置における仮固定ブロックの底面図である。
【符号の説明】
1…封止体(パッケージ)、2…ファイバガイド、3…
ファイバケーブル、4…リード、5…保護チューブ、6
…半田、7…光ファイバ(光ファイバ芯線)、8…半
田、9…穴、10…封止本体、11…蓋体、12…リン
グ、13…導体層、13a…固定パッド、13b…ボン
ディングパッド、13c…リード接続パッド、13d…
グランド、20…接合材、21…支持基板(シリコンプ
ラットフォーム)、22…溝、23…半導体レーザチッ
プ、25…受光素子、26…p−InP基板、27…p
−InAlAsバッファ層、28…p−InAlGaA
s第2コア層、29…i−InAlGaAs光吸収層、
30…n−InAlGaAs第2コア層、31…n−I
nAlAsクラッド層、32…n−InGaAsコンタ
クト層、33…メサ導波路、34…SiN膜、35…ポ
リイミド膜、36…SiO2 膜、37…電極(n−電
極)、38…電極(p−電極)、46…チップ固定パッ
ド、47…接合材、48…樹脂排出用溝、51…受光素
子、52…受光素子固定用パッド、53…ワイヤ、54
…電極パッド、55…ワイヤ、56…電極パッド、57
…ワイヤ、60…仮固定部、61…本固定部、62…紫
外線硬化接着体、63…熱硬化性樹脂体、64…押さえ
片、65…紫外線硬化接着剤、66…紫外線照射装置、
67…紫外線、70…半田、71…仮固定ブロック、7
2…V溝。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に溝を有する支持基板と、前記溝の
    一端側の支持基板表面上に固定される光電変換素子と、
    前記溝に嵌め込まれて前記支持基板に固定されかつ先端
    面を介して前記光電変換素子との間で光の授受を行う光
    ファイバとを有する光電子装置であって、前記光ファイ
    バは光ファイバの延在する方向に沿って設けられる仮固
    定部と本固定部の2箇所で前記支持基板に固定されてい
    ることを特徴とする光電子装置。
  2. 【請求項2】 前記仮固定部および前記本固定部は接着
    剤による固定構造であり、前記仮固定部の接着剤は紫外
    線硬化接着剤で構成され、前記本固定部の接着剤は熱硬
    化性樹脂で構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の光電子装置。
  3. 【請求項3】 前記仮固定部は前記光ファイバを押さえ
    ることができる仮固定ブロックを半田で前記支持基板に
    固定する構造であり、前記本固定部は熱硬化性樹脂によ
    る固定構造であることを特徴とする請求項1に記載の光
    電子装置。
  4. 【請求項4】 前記仮固定部は前記本固定部よりも前記
    半導体レーザチップ寄りに位置していることを特徴とす
    る請求項2または請求項3に記載の光電子装置。
  5. 【請求項5】 前記支持基板はシリコン基板であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記
    載の光電子装置。
  6. 【請求項6】 前記光電変換素子は半導体レーザチップ
    あるいは、ホトダイオードであることを特徴とする請求
    項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の光電子装置。
  7. 【請求項7】 表面に溝を有する支持基板を用意する工
    程と、前記溝の一端側の支持基板表面上に光電変換素子
    を固定するとともに前記溝に光ファイバを嵌め込む工程
    と、前記光電変換素子と前記光ファイバとの光の授受状
    態を調整するとともに前記光ファイバを前記支持基板に
    熱硬化性樹脂で固定する工程とを有する光電子装置の製
    造方法であって、前記光ファイバを前記支持基板に押さ
    え付けた状態で前記熱硬化性樹脂の硬化時間よりも固定
    処理時間が短い固定手段で仮固定を行った後、前記押さ
    え付けを解除して熱硬化性樹脂で光ファイバを本固定す
    ることを特徴とする光電子装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 紫外線硬化接着剤を前記光ファイバおよ
    び支持基板部分に塗布した後、前記紫外線硬化接着剤に
    紫外線を照射して硬化させて前記光ファイバを前記支持
    基板に仮固定することを特徴とする請求項7に記載の光
    電子装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記光ファイバを前記支持基板に押さえ
    付けることができる仮固定ブロックを半田で前記支持基
    板に固定して前記光ファイバを前記支持基板に仮固定す
    ることを特徴とする請求項8に記載の光電子装置の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 前記光ファイバを仮固定した後、前記
    光電変換素子からの距離が前記仮固定位置よりも遠くな
    る光ファイバ部分を本固定することを特徴とする請求項
    7乃至請求項9のいずれか1項に記載の光電子装置の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 前記本固定における熱硬化性樹脂の硬
    化処理はバッチ処理で行うことを特徴とする請求項7乃
    至請求項10のいずれか1項に記載の光電子装置の製造
    方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003264334A (ja) * 2002-03-08 2003-09-19 Hitachi Ltd 半導体レーザ素子及び半導体レーザモジュール
JP2009053637A (ja) * 2007-08-29 2009-03-12 Hirose Electric Co Ltd 光電気複合型コネクタ
KR101512402B1 (ko) * 2012-12-28 2015-04-15 주식회사 라이트웨이 광원 모듈의 광섬유 고정 장치 및 방법
JP2021097216A (ja) * 2019-12-16 2021-06-24 日亜化学工業株式会社 発光装置
JP2022074135A (ja) * 2020-11-02 2022-05-17 アルプスアルパイン株式会社 レンズ駆動装置及びカメラモジュール

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