JPH10267906A - 分析装置の制御装置 - Google Patents

分析装置の制御装置

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JPH10267906A
JPH10267906A JP8767797A JP8767797A JPH10267906A JP H10267906 A JPH10267906 A JP H10267906A JP 8767797 A JP8767797 A JP 8767797A JP 8767797 A JP8767797 A JP 8767797A JP H10267906 A JPH10267906 A JP H10267906A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出器が変わった場合でも外部コンピュータ
のプログラムを更新する必要をなくす。 【解決手段】 システムコントローラ2は、バンチング
レート、検出器レンジ及び検出単位変換レートのうちの
少なくとも1つを示す情報を記憶する情報記憶部20
と、電源投入時、分析開始時及び所定のコマンドを外部
コンピュータから受信した時の少なくともいずれかの時
に、情報記憶部20に記憶されている情報をその情報の
種類を示すフラグとともに外部コンピュータへ送信する
出力部22とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体クロマトグラフ
やガスクロマトグラフなどの分析装置で、検出器その他
の各部を制御するとともに、検出器による検出信号をA
/D変換(アナログ信号からデジタル信号への変換)し
て外部コンピュータへ送信するシステムコントローラと
称される制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】分析装置のシステムコントローラは、検
出器が検出したデータを外部コンピュータのパーソナル
コンピュータなどに送信する場合、最小サンプリングレ
ート、例えば20ミリ秒、で採取したA/D変換データ
を通信負荷の軽減やメモリの節約などのために、積算し
た後に送信している。例えば500ミリ秒間隔のデータ
として送信する場合には、25回分の積算を行なう。こ
の処理はバンチングと呼ばれ、バンチングに関する情報
は、外部コンピュータから分析装置側に一度設定される
と、その後はその設定されたバンチングレートに従って
システムコントローラが積算処理を行ない、その積分結
果のデータを送信している。その送信されるデータには
バンチングレートがいくらであるかを示す情報は付与さ
れていない。
【0003】検出器の感度を示すレンジについても、パ
ーソナルコンピュータから分析装置側に設定される。検
出器を交換したときなど、異なる検出器からのデータを
比較する際、検出器ごとに変化し検出器により一意的に
定まる検出単位変換レートをデータにかけて比較される
が、その検出単位変換レートはパーソナルコンピュータ
側に設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】検出器を交換したり、
新しい検出器が採用される毎に検出器のレートを更新す
るために、パーソナルコンピュータ側のプログラムを更
新しなければならないという不便な点がある。また、パ
ーソナルコンピュータに送られたデータのバンチングレ
ートや検出器レンジがいくらであるかは、そのデータに
情報として付与されていないため、そのデータを他のパ
ーソナルコンピュータなどで処理する場合の汎用性に乏
しい問題がある。そこで、本発明はシステムコントロー
ラから送信されるA/D変換データに汎用性をもたせる
とともに、検出器が変わった場合でも外部コンピュータ
のプログラムを更新する必要をなくすことを目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】分析装置でシステムコン
トローラと称される制御装置は、検出器その他の各部を
制御するとともに、検出器による検出信号をA/D変換
して外部コンピュータへ送信する。その制御装置は、A
/D変換データの積分回数に該当するバンチングレー
ト、検出器の感度を示すレンジ、及び検出器のフルスケ
ールを変換する検出単位変換レートのうちの少なくとも
1つを示す情報を記憶する情報記憶部と、電源投入時、
分析開始時及び所定のコマンドを前記外部コンピュータ
から受信した時の少なくともいずれかの時に、前記情報
記憶部に記憶されている情報をその情報の種類を示すフ
ラグとともに前記外部コンピュータへ送信する出力部と
を備えている。
【0006】その結果、本発明では外部コンピュータは
受け取ったフラグ情報からその後に送られてくるデータ
がどのようなバンチングレートや検出器レンジなどをも
っているかを認識することができ、送られてきたデータ
を機械的に変換してデータ表示やデータ解析を行なうこ
とができるようになる。
【0007】
【実施例】図1は本発明が適応される液体クロマトグラ
フを概略的に表わしたものである。制御装置のシステム
コントローラ2は、移動相を送るポンプ4、カラムにつ
ながる移動相流路に試料を注入するインジェクタ6、及
びカラム温度を制御するオーブン8を制御し、検出器1
0a,10bからの検出信号を取り込み、A/D変換し
て外部のパーソナルコンピュータ12へ送信する。シス
テムコントローラ2は、バンチングレート、検出器レン
ジ及び検出単位変換レートのうちの少なくとも1つを示
す情報を記憶する情報記憶部20と、電源投入時、分析
開始時及び所定のコマンドを外部コンピュータから受信
した時の少なくともいずれかの時に、情報記憶部20に
記憶されている情報をその情報の種類を示すフラグとと
もに外部コンピュータへ送信する出力部22とを備えて
いる。
【0008】システムコントローラ2から外部パーソナ
ルコンピュータ12へ送信されるデータの一例を図2に
示す。例えば、(A)に示されるように、A/D変換さ
れたデータは4バイト固定で、最初のバイトのMSBが
0になるように設定されている。最初のバイトのMSB
は次の(B)〜(D)に示されるフラグと区別するため
のものである。バンチングレートなどの情報を示すフラ
ッグは、例えば最初のバイトのMSBが1になるように
設定されている。
【0009】(B)のように、フラグが84Hである場
合、これがバンチングレート変換フラグであることを意
味するものとする。そして、それに続く4バイトのデー
タが、例えば25回積分されていることを示していると
すれば、パーソナルコンピュータ12は、その後に送ら
れてくるA/D変換されたデータに1/25を機械的に
かけていくことを認識する。
【0010】(C)のように、フラグが82Hである場
合、これが検出器レンジフラグであることを意味するも
のとする。そして、それに続く4バイトのデータが、例
えば検出器レンジが1.00であることを示していると
すれば、パーソナルコンピュータ12は、その後に送ら
れてくるA/D変換されたデータに1.00を機械的に
かけていくことを認識する。
【0011】(D)のように、フラグが81Hである場
合、これが検出単位変換レートフラッグであることを意
味するものとする。そして、それに続く4バイトのデー
タが、例えば106/223の値を掛けていくことを示し
ているとすれば、パーソナルコンピュータ12は、その
後に送られてくるA/D変換されたデータに106/2
23を機械的にかけていくことを認識する。これは、例え
ば液体クロマトグラフ用のUV検出器において、そのフ
ルスケールが223である場合、それを他の装置のデータ
と比較する場合、他の装置のフルスケールが106であ
る場合の検出単位変換レートを意味している。
【0012】図2(B)〜(D)のフラグを伴なった情
報に続いて、(A)のA/D変換されたデータXがシス
テムコントローラ2からパーソナルコンピュータ12に
送られてきた場合、パーソナルコンピュータ12はその
A/DデータXを次の式で変換してパーソナルコンピュ
ータ12上に表示するとともに、データ処理を行なう。 X×(1/25)×1×(106/223)
【0013】システムコントローラ12の動作を図3に
まとめて示す。電源投入時に各種条件設定を含む検出器
データの収集開始コマンドがパーソナルコンピュータ1
2からシステムコントローラ2へ送られ、各種の分析条
件の設定が行われる。それとともにシステムコントロー
ラ2からパーソナルコンピュータ12に対して、バンチ
ングレート、検出器レンジ及び検出単位変換レートがそ
れぞれのフラグとその内容を示すデータとともに送信さ
れる。それに続いて実際のA/DデータXがシステムコ
ントローラ2からパーソナルコンピュータ12に送信さ
れる。A/Dデータの送信は、検出器データの収集終了
コマンドがパーソナルコンピュータ12からシステムコ
ントローラ2へ送られるまで繰り返される。
【0014】図3は電源導入時にバンチング情報などを
送るようにしているが、分析開始時にもそのようなフラ
グと情報を送るようにしてもよい。その場合にはデータ
保守に好都合となる。
【0015】検出器は、液体クロマトグラフ用のUV検
出器を初め、蛍光検出器や示差屈折計など他の検出器に
も同様に適応することができ、ガスクロマトグラフ用の
検出器や異なるメーカ間の検出器のアナログ信号をオプ
ションのA/D変換ボードを使用して処理する場合にも
適用することができる。また、本発明ではバンチングレ
ート、検出器レンジ及び検出単位変換レートのいずれか
1つ又は2つを送るようにしてもよく。さらに他の情報
も送るようにしてもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明では電源投入時、分析開始時及び
所定のコマンドを外部コンピュータから受信した時の少
なくともいずれかの時に、バンチングレート、検出器レ
ンジ及び検出器の検出単位変換レートのうちの少なくと
も1つを示す情報をその情報の種類を示すフラグととも
に外部コンピュータへ送信するようにしたので、検出器
が変更された場合や、バンチングレートなどが変更され
た場合にも外部のデータ処理を行うコンピュータのプロ
グラムをバージョンアップする必要がない。また、デー
タ自身に汎用性がでてくる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す概略ブロック図である。
【図2】一実施例におけるシステムコントローラからパ
ーソナルコンピュータへ送信されるデータを示す図であ
る。
【図3】一実施例の動作を示すフローチャート図であ
る。
【符号の説明】
2 システムコントローラ 4 ポンプ 6 インジェクタ 8 オーブン 10a,10b 検出器 12 パーソナルコンピュータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分析装置の検出器その他の各部を制御す
    るとともに、検出器による検出信号をA/D変換して外
    部コンピュータへ送信する制御装置において、 A/D変換データの積分回数に該当するバンチングレー
    ト、検出器の感度を示すレンジ、及び検出器のフルスケ
    ールを変換する検出単位変換レートのうちの少なくとも
    1つを示す情報を記憶する情報記憶部と、 電源投入時、分析開始時及び所定のコマンドを前記外部
    コンピュータから受信した時の少なくともいずれかの時
    に、前記情報記憶部に記憶されている情報をその情報の
    種類を示すフラグとともに前記外部コンピュータへ送信
    する出力部とを備えていることを特徴とする制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007024560A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Shimadzu Corp 分析システム
JP2010014511A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Shimadzu Corp 分析装置
JP2017134064A (ja) * 2016-01-21 2017-08-03 株式会社堀場製作所 測定機器のための管理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2010014511A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Shimadzu Corp 分析装置
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