JPH10265772A - 可逆性熱発消色組成物、可逆性熱発消色着色剤、可逆性熱発消色シート、可逆性熱発消色インキ及び可逆性熱発消色塗料 - Google Patents

可逆性熱発消色組成物、可逆性熱発消色着色剤、可逆性熱発消色シート、可逆性熱発消色インキ及び可逆性熱発消色塗料

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JPH10265772A
JPH10265772A JP7197997A JP7197997A JPH10265772A JP H10265772 A JPH10265772 A JP H10265772A JP 7197997 A JP7197997 A JP 7197997A JP 7197997 A JP7197997 A JP 7197997A JP H10265772 A JPH10265772 A JP H10265772A
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JP
Japan
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group
reversible thermochromic
reversible
electron
temperature
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Withdrawn
Application number
JP7197997A
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English (en)
Inventor
Kinnosuke Hino
欣之輔 比野
Yoshio Kishimoto
芳男 岸本
Takashi Sugiki
孝至 杉木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichiban Co Ltd
Original Assignee
Nichiban Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性、耐光性が有り、広い温度範囲に渡っ
て任意の連続的な色相変化を有する可逆性熱発消色組成
物及びこれを用いた着色剤、シート、インク及び塗料を
提供すること。 【技術手段】 電子供与性呈色性有機化合物と、フェノ
ール性水酸基及びこのフェノール性水酸基に隣接する電
子供与性基を有するアリール誘導体とを必須の成分とす
る可逆性熱発消色組成物、この可逆性熱発消色組成物を
カプセルに内包してなる可逆性熱発消色着色剤、この可
逆性熱発消色組成物を含有するインキ及び塗料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可逆性熱発消色
組成物、可逆性熱発消色着色剤、可逆性熱発消色シー
ト、可逆性熱発消色インキ及び可逆性熱発消色塗料に関
する。更に詳しくは、この発明は、熱によって可逆的か
つ連続的に発色と消色とを繰り返すことができ、熱及び
光に対する高い耐久性を有し、各種の示温材料、光セン
サと組み合わせてなる温度検知材料、並びに発熱素子と
組み合わせてなる表示素子材料及び調光材料等に利用す
ることのできる可逆性熱発消色組成物、可逆性熱発消色
着色剤、可逆性熱発消色シート、可逆性熱発消色インキ
及び可逆性熱発消色塗料に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、熱
により可逆的に色が変化する材料として、古くから金属
錯塩、液晶等が知られている。
【0003】しかしながら、金属錯塩は、変色領域が多
くの場合100℃以上であり、色の種類が数種類に限定
され、重金属を含むので有害である。したがって金属錯
塩の用途が制限されてしまう。コレステリック液晶に代
表される有機系材料は、常温域での変色を示す特性を有
するが、色相及び変色温度を自由に設定することができ
ず、化合物そのものの性質に依存せざるを得ない。更
に、液晶は劣化しやすくて高価であるという欠点を有す
る。
【0004】これらの欠点を解消するために種々の提案
があった。例えば特公昭51−44706号で「(イ)
電子供与性呈色性有機化合物と(ロ)フェノール性水酸
基を有する化合物と(ハ)アルコール性水酸基を有する
化合物の三成分を必須成分とした示温材料」が提案され
た。特公昭51−44707号で「(イ)電子供与性呈
色性有機化合物と(ロ)フェノール性水酸基を有する化
合物と(ハ)エステル類、ケトン類又はエーテル類より
選んだ化合物の三成分を必須成分とした示温材料」が提
案された。特公昭51−44708号で「(イ)電子供
与性呈色性有機化合物と(ロ)フェノール性水酸基を有
する化合物と(ハ)アルコール類、エステル類、ケトン
類、エーテル類のいずれかより選んだ化合物の三成分を
必須成分とし、これを微小カプセルに内包した着色材
料」が提案された。特公昭51−44709号で
「(イ)電子供与性呈色性有機化合物と(ロ)フェノー
ル性水酸基を有する化合物と(ハ)アルコール類より選
んだ化合物と、(ニ)エステル類、ケトン類、エーテル
類より選んだ一種または二種以上の化合物を必須成分と
した熱変色性材料」が提案された。特公昭51−449
08号で「1.(イ)電子供与性呈色性有機化合物と
(ロ)フェノール性水酸基を有する化合物の金属塩及び
またはカルボン酸金属塩と(ハ)アルコール類、エステ
ル類、ケトン類、エーテル類から選んだ一種または二種
以上の化合物を必須成分とした熱変色性材料、2.
(イ)電子供与性呈色性有機化合物と(ロ)フェノール
性水酸基を有する化合物の金属塩及びまたはカルボン酸
金属塩と(ハ)アルコール類、エステル類、ケトン類、
エーテル類から選んだ一種または二種以上の化合物と、
(ニ)フェノール性水酸基を有する化合物及びまたはカ
ルボン酸を必須成分とした熱変色性材料、3.(イ)電
子供与性呈色性有機化合物と(ロ)フェノール性水酸基
を有する化合物の金属塩及びまたはカルボン酸金属塩と
(ハ)アルコール類、エステル類、ケトン類、エーテル
類から選んだ一種または二種以上の化合物を必須成分と
し、これを微小カプセルに内包した熱変色性材料、3.
(イ)電子供与性呈色性有機化合物と(ロ)フェノール
性水酸基を有する化合物の金属塩及びまたはカルボン酸
金属塩と(ハ)アルコール類、エステル類、ケトン類、
エーテル類から選んだ一種または二種以上の化合物と、
(ニ)フェノール性水酸基を有する化合物及びまたはカ
ルボン酸を必須成分とし、これを微小カプセルに内包し
た熱変色性材料」が提案された。
【0005】しかしながら、これらの材料は、いずれも
熱によって可逆的に色を変化させるために、第三成分と
してアルコール類、エステル類、ケトン類、エーテル類
等の添加を必須としている。これらの第三成分は、一般
的に融点及び沸点が低くて揮発しやすい。また、熱履歴
を経るに従い、酸化劣化が起こりやすい。更に、野外に
暴露した場合に、光による酸化劣化を受けやすい等の欠
点がある。
【0006】更に、これら材料の温度による色変化は、
非連続的であり、ある温度で急激に着色または消色が起
こる。したがって、色変化のない温度域では温度の推定
は不可能であり、温度検知としての用途が限定される。
【0007】この発明は前記事情に基づいて完成され
た。この発明の目的は、熱によって可逆的かつ連続的に
発色と消色とを繰り返すことができ、熱及び光に対する
高い耐久性を有し、各種の示温材料、光センサと組み合
わせてなる温度検知材料、並びに発熱素子と組み合わせ
てなる表示素子材料及び調光材料等に広範に利用するこ
とのできる可逆性熱発消色組成物、可逆性熱発消色着色
剤、可逆性熱発消色シート、可逆性熱発消色インキ及び
可逆性熱発消色塗料を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するこの
発明の態様は、電子供与性呈色性有機化合物と、フェノ
ール性水酸基及びそのフェノール性水酸基に隣接した、
少なくとも1個の電子供与性置換基を有するアリール誘
導体との二成分を必須成分とする可逆性熱発消色組成物
であり、この可逆性熱発消色組成物においては、前記ア
リール誘導体中の電子供与性置換基が、アルキル基、ア
リール基、アルコキシル基、アルコキシアルキル基、及
びアリールオキシ基よりなる群から選択される少なくと
も一種であるのが好ましく、微小カプセルと、前記可逆
性熱発消色組成物との二成分を必須成分とする可逆性熱
発消色着色剤であり、この着色材においては、前記可逆
性熱発消色組成物中のアリール誘導体における電子供与
性置換基が、アルキル基、アリール基、アルコキシル
基、アルコキシアルキル基、及びアリールオキシ基より
なる群から選択される少なくとも一種であるのが好まし
く、前記可逆性熱発消色組成物を含有することを特徴と
する可逆性熱発消色シートであり、前記可逆性熱発消色
シートにおいては、前記可逆性熱発消色組成物中のアリ
ール誘導体中の電子供与性置換基が、アルキル基、アリ
ール基、アルコキシル基、アルコキシアルキル基、及び
アリールオキシ基よりなる群から選択される少なくとも
一種であるのが好ましく、前記可逆性熱発消色組成物を
含有することを特徴とする可逆性熱発消色インキであ
り、前記可逆性熱発消色インキにおいては、可逆性熱発
消色組成物中のアリール誘導体における電子供与性置換
基が、アルキル基、アリール基、アルコキシル基、アル
コキシアルキル基、及びアリールオキシ基よりなる群か
ら選択される少なくとも一種であるのが好ましく、前記
可逆性熱発消色塑性物を含有することを特徴とする可逆
性熱発消色塗料であり、前記可逆性熱発消色塗料におい
ては、前記可逆性熱発消色組成物中のアリール誘導体に
おける電子供与性置換基が、アルキル基、アリール基、
アルコキシル基、アルコキシアルキル基、及びアリール
オキシ基よりなる群から選択される少なくとも一種であ
るのが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
−可逆性熱発消色組成物− この発明に係る可逆性熱発消色組成物は、電子供与性呈
色性有機化合物と、特定のアリール誘導体との二成分を
必須成分とする。
【0010】この発明における電子供与性呈色性有機化
合物としては、電子供与体であり、酸化剤により酸化さ
れて呈色する有機化合物であれば良い。ここで、電子供
与性呈色性有機化合物における電子供与体とは電子供与
性置換基を有する化合物を意味する。また、この発明に
おける電子供与性呈色性有機化合物の中でも、無色又は
淡色の有機化合物が好ましい。この発明における電子供
与性呈色性有機化合物の中でも、電子供与性置換基を有
する電子供与体であり、酸化剤により酸化されて呈色す
る無色又は淡色の芳香族有機化合物が好ましい。前記酸
化剤としては、プロトン供与体が好ましい。したがっ
て、より好ましい電子供与性呈色性有機化合物として
は、電子供与性置換基を有する電子供与体であり、プロ
トン供与体により酸化されて呈色する無色又は淡色の芳
香族有機化合物を挙げることができる。また、前記電子
供与性置換基としては、アミノ基(−NH2 )及び置換
アミノ基(−NHR、−NR2 )を挙げることができ
る。したがって、より好まし電子供与性呈色性有機化合
物として、アミノ基及び/又は置換アミノ基を有する電
子供与体であり、プロトン供与体により酸化されて呈色
する無色又は淡色の有機化合物を挙げることができる。
【0011】このような電子供与性呈色性有機化合物と
しては、例えば、ジアリールフタリド類、トリアリール
メタンフタリド類、ロイコトリアリールメタン類、ロイ
コキサンテン類、ロイコフェノチアジン類、ロイコフェ
ノキサジン類、ロイコオキサジン類、ロイコインジゴイ
ド類、ロイコオーラミン類、アシルオーラミン類、アリ
ールオーラミン類、ジアリールメタン類、ジアリールフ
タリド類、ポリアリールカルビノール類、インドリン
類、インドリルフタリド類、アザフタリド類、フルオラ
ン類、チオフルオラン類、スピロピラン類、ローダミン
Bラクタム類、クロメノピラゾール類、メチン類、キナ
ゾリン類、ジアザキサンテン類、ビスラクトン類、フル
オレン類等をあげることができる。
【0012】更に具体的に言うと、この電子供与性呈色
性有機化合物として、クリスタルバイオレットラクト
ン、マラカイトグリーンラクトン、ミヒラーヒドロー
ル、クリスタルバイオレットカービノール、マラカイト
グリーンカービノール、N−(2,3−ジクロロフェニ
ル)ロイコオーラミン、N−ベンゾイルオーラミン、N
−アセチルオーラミン、N−フェニルオーラミン、ロー
ダミンBラクタム、2−(フェニルイミノエタンジリデ
ン)3,3−ジメチルインドリン、N・3・3−トリメ
チルインドリノベンゾスピロピラン、8’−メトキシ−
N・3・3−トリメチルインドリノベンゾスピロピラ
ン、2−ブロモ−3−メチル−6−ジブチルアミノフル
オラン、3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−クロル
フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ク
ロルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−ベンジルオキシフ
ルオラン、1・2−ベンツ−6−ジエチルアミノフルオ
ラン、6−ビス−メトキシフルオラン、3,6−ジメト
キシフルオラン、6−ジエチルアミノ−ベンゾ[a]−
フルオラン等を挙げることができる。
【0013】これらの電子供与性呈色性有機化合物の中
でも、次の式(化1)で示される骨格を有するトリフェ
ニルフタリド化合物が好ましい。
【0014】
【化1】
【0015】このようなフルオラン骨格を有する具体的
な化合物を次の式(化2〜4)で示すことができる。
【0016】
【化2】
【0017】
【化3】
【0018】
【化4】
【0019】このような骨格を有するトリフェニルフタ
リド化合物の中でも特に次の式(化5)で示される化合
物が好ましい。
【0020】
【化5】
【0021】ただし、式中、X1 、X2 及びX3 はそれ
ぞれ水素原子又は電子供与性基である。X1 、X2 及び
3 は互いに同一であってもまた相違していても良い。
1及びY2 は水素原子であるか、Y1 及びY2 が共同
してなる−O−である。また、Z1 及びZ2 はそれぞれ
水素原子またはハロゲン原子であるか、Z1 及びZ2
共同してなる−CH=CH−CH=CH−である。
【0022】前記一般式中の電子供与性基としては、−
OH、−OR1 、−OCOR2 、−NH2 、−NHR3
−NR45 、−NHCOR6 、−R7 及び−Arを挙
げることができる。前記R1 からR6 までのいずれもそ
の炭素数が1〜10、好ましくは1〜5であるアルキル
基である。前記Arは芳香族基であり、好ましくは、置
換基を有することのあるフェニル基、ナフチル基、及び
アントラニル基である。
【0023】この発明における電子供与性呈色性有機化
合物は、有機合成の技術をもって容易に合成することが
できる。
【0024】この発明における特定のアリール誘導体
は、フェノール性水酸基とこのフェノール性水酸基に隣
接する少なくとも1個の電子供与性置換基とを有する。
アリール誘導体における前記電子供与性置換基は、隣接
するフェノール性水酸基の反応性を立体的に阻害するこ
とのできる電子供与性基、特に嵩高い電子供与性基であ
れば良く、好適な前記電子供与性置換基は、アルキル
基、アリール基、アルコキシル基、アルコキシアルキル
基、及びアリールオキシ基よりなる群から選択される少
なくとも一種である。このような電子供与性置換基の中
でも、フェノール性水酸基1個につき炭素数が1〜40
であるのが好ましい。
【0025】この発明におけるアリール誘導体は、フェ
ノール骨格、ビスフェノール骨格、トリスフェノール骨
格、テトラキスフェノール骨格を有するのが好ましい。
この発明におけるアリール誘導体は、アリール誘導体相
互が結合することにより多量体を形成しても良い。
【0026】この発明における前記特定のアリール誘導
体は有機合成の技術をもって容易に合成することができ
る。
【0027】この発明における可逆性熱発消色組成物
は、前記電子供与性呈色性有機化合物とフェノール性水
酸基及びこれに隣接する電子供与性置換基を有するアリ
ール誘導体との二成分を必須の成分とする。もっとも、
この発明の可逆性熱発消色組成物は、複数種の前記電子
供与性呈色性有機化合物を含有しても良く、また複数種
の前記特定のアリール誘導体を含有していても良い。ま
た、この発明の目的を阻害しない限り、この発明におけ
る可逆性熱発消色組成物は、各種のポリマーバインダ
ー、顔料、染料、安定剤、紫外線吸収剤、香料等を含有
していても良い。これら第三の成分は用途に応じて適宜
に配合される。
【0028】この発明における可逆性熱発消色組成物に
おいては、前記電子供与性呈色性有機化合物と前記特定
のアリール誘導体とが均一に混合されることのできる限
り、両者の配合割合に限定がないのであるが、発色にお
ける高いコントラストを得るためには、前記電子供与性
呈色性有機化合物(a) と前記特定のアリール誘導体(b)
との重量比(a) /(b) が1/5〜5/1であるのが好ま
しい。
【0029】この発明の可逆性熱発消色組成物は、前記
電子供与性呈色性有機化合物と前記特定のアリール誘導
体とを混合するだけでも製造することができるのである
が、前記電子供与性呈色性有機化合物と前記特定のアリ
ール誘導体とを混合し、得られる混合物を溶融し、次い
で冷却する工程を経て製造するのが好ましい。このよう
な溶融混合操作を経て製造された可逆性熱発消色組成物
は、明確な融点を有さないアモルファス固体となってい
て、温度に応じた連続的な色相変化を特に顕著に表すこ
とができる。
【0030】この発明の可逆性熱発消色組成物において
は、その色相は電子供与性呈色性有機化合物に依存し、
変色温度域は前記特定のアリール誘導体の反応性及び融
点に依存する。したがって、この発明の可逆性熱発消色
組成物においては、電子供与性呈色性有機化合物の種類
あるいは組み合わせを選択することにより任意の色相を
発現することができ、またこの電子供与性呈色性有機化
合物に組み合わせる特定のアリール誘導体の種類を選択
することにより−50〜250℃の範囲内における発色
の温度領域を決定することができる。換言すると、この
発明の可逆性熱発消色組成物は、その電子供与性呈色性
有機化合物と前記特定のアリール誘導体とを組み合わせ
ることにより、−50〜250℃の範囲内で、赤、青、
黄、緑、橙、紫、黒及びこれらの中間色の任意の色から
無色へと、あるいは無色から前記任意の色へと、所定の
温度で、変えることができる。
【0031】この発明の可逆性熱発消色組成物において
は、その色相変化は、ある特定の温度で急激に生じるの
ではなく、つまり非連続な変化ではなく、ある幅をもっ
た温度領域において徐々に変色する連続的な変化であ
る。
【0032】このような連続的な色相変化(グラジェー
ション)を生じさせる理由としては、電子供与性呈色性
有機化合物と前記特定のアリール誘導体との相溶性が良
好であるので、両者を溶融混合した後においても結晶化
せずに、明確な融点を有さないアモルファス固体状とな
るからと考えられるが、この発明は、これに限定される
ものではない。
【0033】この発明の可逆性熱発消色組成物の従来か
ら知られている可逆性熱変色材料に対する顕著な差異
は、このような温度に応じた色相の連続変化を示すこと
である。従来の可逆性熱変色材料は、ある温度において
急激な変色を起こす非連続な色相変化であったから、各
種の検温材料への応用には自ずと制限があった。すなわ
ち、従来の可逆性熱変色材料を用いた検温手段で被検温
材料の温度を測定しようとしても、被検温材料の温度が
変色温度からどの程度異なるのかは可逆性熱変色材料の
色相から判断することができなかった。しかしながら、
この発明の可逆性熱発消色組成物は、連続的な色相変化
を示すので、色相の変化量から被検温材料の温度を視覚
的に検知することができる。
【0034】また、この発明における特定のアリール誘
導体は、ヒンダードフェノール類であるから(あるいは
ヒンダードフェノール骨格を有するから)、この発明の
可逆性熱発消色組成物は、その特性すなわち広範囲な温
度領域における連続的な色相変化と言う特性が、熱及び
光によって阻害されることがない。すなわち、この発明
の可逆性熱発消色組成物は、耐熱性及び耐光性と言う優
れた特性をも有するのである。また、この可逆性熱発消
色組成物における前記特定のアリール誘導体は、アルコ
ール類、エステル類、ケトン類、エーテル類等に比べて
揮発性に乏しく、安全性も高い。したがって、この発明
の可逆性熱発消色組成物は、長期間にわたり、また、環
境変化にかかわらずその特性を維持することができる。
【0035】このように優れたこの発明の可逆性熱発消
色組成物は、広範囲な用途を有する。
【0036】−可逆性熱発消色着色剤− この発明の可逆性熱発消色組成物の用途の一つとして着
色剤を挙げることができる。
【0037】この発明の可逆性熱発消色着色剤は、微小
カプセルと、この微小カプセル内に封じられたこの発明
の可逆性熱発消色組成物とを有する。
【0038】前記電子供与性呈色性有機化合物と、フェ
ノール性水酸基及びこれに隣接する少なくとも一つの電
子供与性置換基を有するアリール誘導体と、更に必要に
応じて添加される第三の成分と、公知の微小カプセル化
技術によって、微小カプセル内にこの発明の可逆性熱発
消色組成物を内包させることができる。
【0039】微小カプセルを形成する材料としては、例
えばポリ酢酸ビニル、ポリ酢酸ビニル/セルロースアセ
テートブチレート、スチレン−マレイン酸共重合体、ベ
ンジルセルロース、エチルセルロース、ポリエチレン、
ポリアミド樹脂、天然ゴム、ニトロセルロース、ケトン
樹脂、ポリメチルメタクリレート、ポリアミド樹脂、ア
クリロニトリル−スチレン共重合体、塩化ビニリデン−
アクリロニトリル共重合体、ポリビニルホルマール、酢
酸セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリ塩
化ビニル、セラック、ポリカーボネート、ポリアクリル
酸エステル、酢酸プロピオン酸セルロース、酢酸ブチル
酸セルロース、ポリビニルピロリドン、ポリエステル、
ポリアミド、ポリウレタン、ポリウレア、アルギン酸ソ
ーダ、ポリビニルアルコール、ゼラチン、低融点金属、
卵アルブミン、エポキシ樹脂、シリコーン変成アルキッ
ド樹脂、メラミン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
樹脂、塩化ビニル−酢酸ブチル共重合樹脂、ヒドロキシ
プロピルメチルセルースフタレート、フェニルシロキサ
ンラダー高分子等を挙げることができる。
【0040】これらの中でも好ましいのは、ポリエステ
ル、ポリアミド樹脂、ポリウレタン、ポリウレア、エポ
キシ樹脂、アルキッド樹脂、シリコーン変成アルキッド
樹脂、メラミン樹脂、ポリアクリル酸エステル、エチル
セルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース等である。
【0041】前記のような材料を用いて微小カプセルを
製造する前記微小カプセル化技術としては、例えば界面
重合法、in situ 重合法、液中硬化皮膜法、水溶液から
の相分離法、有機溶液系からの相分離法、融解分散冷却
法、気中懸濁被覆法、スプレードライング法等を挙げる
ことができる。いずれの方法によるかは用途に応じて決
定される。
【0042】微小カプセルの直径は、この可逆性熱発消
色着色剤の用途に応じて適宜に決定されるのであるが、
通常は20〜30μmである。
【0043】この発明の可逆性熱発消色着色剤において
は、その全ての微小カプセル内に同一の色相を有するこ
の発明の可逆性熱発消色組成物を内包していても良い。
また、この発明の可逆性熱発消色着色剤は、互いに異な
る温度領域で色相変化を行う可逆性熱発消色組成物を別
々に微小カプセルに内包してなる複数種の可逆性熱発消
色着色剤の混合物であっても良い。
【0044】複数種の可逆性熱発消色着色剤の混合物と
して、例えば、(1)低温度領域例えば0℃から50℃
までの領域で温度が上昇するに連れて、ある色から無色
へと、例えば黄色から無色へと色相変化する低温度領域
可逆性熱発消色組成物を微小カプセルに内包する低温度
領域可逆性熱発消色着色剤と、(2)中温度領域例えば
50℃から100℃までの領域で温度が上昇するに連れ
て、ある色から無色へと、例えば赤色から無色へと色相
変化する中温度領域可逆性熱発消色組成物を微小カプセ
ルに内包する低温度領域可逆性熱発消色着色剤と、
(3)高温度領域例えば100℃から150℃までの領
域で温度が上昇するに連れて、ある色から無色へと、例
えば青色から無色へと色相変化する高温度領域可逆性熱
発消色組成物を微小カプセルに内包する高温度領域可逆
性熱発消色着色剤との混合物を挙げることができる。
【0045】このような三種の可逆性熱発消色着色剤の
混合物では、各微小カプセルによって三種の可逆性熱発
消色組成物が隔離されているので、その混合物の色相は
0℃以下では黒色を呈し、加熱により温度を上げて行く
に連れて、50℃に至るまでは徐々に紫色に変化し、1
00℃に至るまでは徐々に青色に変化し、更に高温に加
熱すると青色が消失し、150℃に至ると無色になる。
この三種の可逆性熱発消色着色剤の混合物を逆に150
℃以上から徐々に温度を下げていくと、無色→青色→紫
色→黒色のように連続的に色相が変化する。
【0046】このように温度に応じて色相を変化させる
ことができるのであるから、このような原理に基づいて
可逆性熱発消色組成物を適宜に選択することにより得ら
れる可逆性熱発消色着色剤の混合物は多彩な色相変化を
現出することができる。
【0047】微小カプセルに可逆性熱発消色組成物を内
包してなる可逆性熱発消色着色剤は、可逆性熱発消色組
成物を微小カプセルで隔離しているので、反応性に富む
物質、例えば酸性物質、アルカリ性物質、過酸化物質等
の化学的に活性な物質が存在しても温度に応じた色相変
化特性が阻害されない。
【0048】−可逆性熱発消色シート− この発明の可逆性熱発消色組成物の用途の一つとして可
逆性熱発消色シートを挙げることができる。
【0049】前記可逆性熱発消色シートは、可逆性熱発
消色組成物を含有するシートである。この可逆性熱発消
色シートの態様として、(1) バインダーと、このバイン
ダー中に分散してなるこの発明の可逆性熱発消色組成物
とを有するシート状物、(2)成樹脂シート、編織物、及
び紙よりなる群から選択される少なくとも一種のシート
と、このシートの表面に形成された、可逆性熱発消色組
成物の層とを有してなるシート状物、及び(3) 叩解され
たパルプとこの発明の可逆性熱発消色組成物とを有する
原料スラリーを抄紙してなる紙様のシート状物等を挙げ
ることができる。なお、この発明においては、「シー
ト」の意味はフィルムを包含する。
【0050】前記(1) の態様におけるバインダーとして
は、可逆性熱発消色シートの用途に応じて適宜に選択さ
れる。例えば、バインダーとして、炭化水素樹脂例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン
共重合樹脂、ポリブテン、ポリイソブチレン、ポリスチ
レン、クマロンインデン樹脂、及びテルペン樹脂等;
(メタ)アクリル酸樹脂及びその誘導体例えばポリ(メ
タ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ
(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブ
チル、及びポリアクリロニトリル等;酢酸ビニル樹脂及
びその誘導体例えばポリビニルアセタール、ポリビニル
ブチラール、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合樹脂、及び
酢酸ビニル−エチレン共重合樹脂等;含ハロゲン樹脂例
えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリ
エチレン、及び塩素化ポリプロピレン等;ジエン系合成
ゴム例えばブタジエン系合成ゴム、クロロプレン系合成
ゴム、及びイソプレン系合成ゴム等;ポリエステル系樹
脂例えば飽和アルキッド樹脂、テレフタル樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、芳香族ポリエーテル樹脂、芳香族ポ
リエーテルポリエステル樹脂、アリル樹脂、及びポリカ
ーボネート樹脂等;その他例えばポリアミド樹脂、ケイ
素樹脂、ポリビニルエーテル、フラン樹脂、多硫化物、
エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、ポリ
ユリア樹脂、メタキシレン樹脂等を挙げることができ
る。
【0051】可逆性熱発消色組成物は、そのままを前記
バインダー中に分散しても良く、また前記可逆性熱発消
色組成物を微小カプセルに内包してなる前記可逆性熱発
消色着色剤を前記バインダー中に分散しても良い。
【0052】可逆性熱発消色シートにおける可逆性熱発
消色組成物の含有量は、通常、前記バインダーに対して
0.1〜40重量%、好ましくは0.5〜20重量%で
ある。
【0053】この可逆性熱発消色シートは、前記バイン
ダーを溶媒に溶解してなるバインダー溶液とこの発明に
係る前記可逆性熱発消色組成物またはこの発明に係る前
記可逆性熱発消色着色剤とを混合し、得られる混合物な
いし溶液をシート状に流延し、その後に溶媒を除去する
溶液流延法、前記バインダーとこの発明に係る可逆性熱
発消色組成物とを混合して得られる混合物をシート状に
溶融押し出しする溶融押出法、前記バインダーとこの発
明に係る可逆性熱発消色組成物とを2本以上のロールの
間で圧延してシートを形成するカレンダー法等により製
造することができる。なお、前記溶液流延法を採用する
場合、可逆性熱発消色着色剤における微小カプセルが溶
媒に溶解しないように、微小カプセルの材質と溶媒の種
類とを選択することが肝要である。
【0054】この発明に係る可逆性熱発消色シートは、
その目的が阻害されない範囲で、バインダー中に、前記
可逆性熱発消色組成物または可逆性熱発消色着色剤と共
に、帯電防止剤、抗ブロック剤等を含めることができ
る。
【0055】この発明に係る、バインダーと可逆性熱発
消色組成物とを含有してなる可逆性熱発消色シートは、
たとえば温度表示材料として、内部発生熱の流路試験、
機械の疲労・緊張試験、電子回路及び危機の熱分布試
験、ラミネート及びハニカム構造の完全性試験、医療面
への応用、玩具等に応用することができる。
【0056】前記(2) の態様であるシート状物における
合成樹脂シートは、前記(1) の態様の説明において紹介
されたバインダーを構成する樹脂のシートであって良
い。編織物としては、天然繊維及び合成繊維のいずれか
あるいは両方を用いて製造された編み物又は織物を挙げ
ることができる。紙はパルプスラリーを抄造してなる通
常の紙及び合成紙を挙げることができる。
【0057】前記(2) の態様である可逆性熱発消色シー
トにおける可逆性熱発消色組成物の層は、後述する可逆
性熱発消色インキ又は可逆性熱発消色塗料を塗布するこ
とにより形成することができる。可逆性熱発消色組成物
の層は、シートの一部に形成されていても良く、また全
面に形成されていても良い。
【0058】シートの表面に形成される可逆性熱発消色
組成物の量は、可逆性熱発消色シートの用途に応じて決
定されるのであって、一概に規定することができない。
【0059】前記(3) の態様である紙様のシート状物で
ある可逆性熱発消色シートは、叩解されたパルプとこの
発明に係るを可逆性熱発消色組成物との混合物である原
料スラリーを抄紙することにより得ることができる。こ
の原料スラリーには、通常の紙を製造するために添加さ
れる各種のサイズ剤例えばロジン、紙力増強添加剤、各
種の填料等を含有していても良い。
【0060】紙様の可逆性熱発消色シートにおける可逆
性熱発消色組成物の含有量は、通常、前記パルプに対し
て0.1〜40重量%、好ましくは0.5〜20重量%
である。
【0061】−可逆性熱発消色インキ− この発明の可逆性熱発消色組成物の用途として、可逆性
熱発消色インキを挙げることができる。
【0062】この可逆性熱発消色インクは、可逆性熱発
消色組成物及び可逆性熱発消色着色剤のいずれかあるい
は両方を印刷インキビヒクルに溶解または分散すること
により得ることができる。
【0063】この可逆性熱発消色インキには冷却固化
型、蒸発乾燥型、浸透乾燥型、沈殿乾燥型、ゲル化乾燥
型、酸化重合型、熱硬化型等の各種の態様を挙げること
ができる。これら各種の態様において使用されるビヒク
ルとしては、例えば冷却固化型にあっては例えばカルナ
バワックス、パラフィンワックス、及びマイクロクリス
タリンワックス等、蒸発乾燥型にあっては例えばロジ
ン、マレイン化ロジン、シェラック、カゼイン、アルキ
ッド樹脂、セルロース誘導体、石油系樹脂、低分子量ポ
リエチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸
ビニル、ポリビニルアルコール、石油系溶剤、芳香族系
溶剤、アルコール類、ケトン類、エステル類、水等、浸
透乾燥型にあっては例えばロジン誘導体、マシン油、ス
ピンドル油、灯油等、ゲル化乾燥型にあっては例えばビ
ニル共重合体ラテックス、合成ゴムラテックス等;酸化
重合型にあっては例えば重合アマニ油、桐油脱水ヒマシ
油等、熱硬化型にあっては例えばエポキシ樹脂、アミノ
樹脂、熱反応型不飽和炭化水素樹脂等を挙げることがで
きる。
【0064】この可逆性熱発消色インキにおける可逆性
熱発消色組成物の含有量は、ビヒクルの種類、可逆性熱
発消色インキの用途等に応じて適宜に決定されるのであ
るが、通常、1〜50重量%の範囲内であり、好ましく
は5〜40重量%である。
【0065】この可逆性熱発消色インキは、この発明の
目的を阻害しない限り、印刷インキの改良のために通常
に使用される添加剤を含有することができる。このよう
な添加剤としては、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、
顔料、可塑剤、抗ブロック剤等を挙げることができる。
【0066】この可逆性熱発消色インキは、紙、合成
紙、プラスチック、布、金属板等の表面に公知の印刷手
法により、部分的に又は全面的に印刷することによっ
て、温度に応じて変色する印刷物を得ることができる。
【0067】−可逆性熱発消色塗料− この発明の可逆性熱発消色組成物の用途として、可逆性
熱発消色塗料を挙げることができる。
【0068】この可逆性熱発消色塗料は、天然樹脂、天
然加工樹脂、合成樹脂、溶剤等からなる塗料ビヒクルに
この発明の可逆性熱発消色組成物及び可逆性熱発消色着
色剤のいずれか又は両方を溶解又は分散することにより
得ることができる。
【0069】前記塗料ビヒクルとしては、例えば変成ア
ルキッド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、アミノ樹脂、ポリウレタン樹脂、ケ
イ素樹脂、セルロース樹脂、炭化水素樹脂、酢酸ビニル
樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体樹脂、(メタ)アクリル酸樹脂、天
然ゴム、合成ゴム、各種のエマルジョン、ポリビニルア
ルコール、セラック、カゼイン、ゼイン、スチレン−マ
レイン酸共重合樹脂等を挙げることができる。また、前
記塗料ビヒクルである溶剤としては、脂肪族炭化水素
類、芳香族炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類、アルコ
ール類、ケトン類、エステル類、エーテル類、エーテル
アルコール類、ケトンアルコール類、ケトンエーテル
類、ケトンエステル類、エステルエーテル類、及び水等
を挙げることができる。
【0070】可逆性熱発消色塗料に配合される可逆性熱
発消色組成物の含有量は、塗料ビヒクルの種類、可逆性
熱発消色塗料の用途等に応じて適宜に決定されるのであ
るが、通常は塗料全体に対して1〜50重量%であり、
好ましくは5〜40重量%である。
【0071】この可逆性熱発消色塗料は、この発明の目
的を阻害しない限り、紫外線吸収剤、顔料、可塑剤、乾
燥促進剤、増粘剤、平坦化剤等を含有していても良い。
【0072】この可逆性熱発祥色塗料は、刷毛塗り塗
装、コールドスプレー塗装、ホットスプレー塗装、流し
塗り、ローラ塗装、カーテンフロー塗装等の塗装法によ
り、各種の材料の表面に好適に塗装されることができ
る。
【0073】この可逆性熱発消色塗料は、示温塗料とし
て好適に使用される。
【0074】
【実施例】
(実施例1)
【0075】
【化6】
【0076】上記の式(化6)に示されるクリスタルバ
イオレットラクトン50重量部と1,1−ビス(6−メ
チル−4−ヒドロキシ−3−tert−ブチルフェニル)ブ
タン50重量部とをホットプレート上で220℃に加熱
することにより溶融混合して可逆性熱発消色組成物を得
た。溶融したこの可逆性熱発消色組成物を、約30μm
の厚みになるようにガラス板に挟んだ。ガラス板に挟ま
れている無色透明な薄膜体は、ホットプレートによる加
熱を停止して徐々に冷却して行くに連れて、青色に着色
し、室温になった時点では、高濃度の青色になった。
【0077】次にこれを室温から加熱して行くと、約1
20℃までは青色であったのが約120℃を超えると徐
々に色が消え始め、約210℃で完全に無色透明になっ
た。前記昇温及び高温の操作を1000回繰り返した後
も、全く同様の温度による色変化を示した。また、サン
シャインカーボンアーク燈式耐光性試験機を用いて光劣
化促進試験を行ったところ、2000時間までは光劣化
が認められなかった。
【0078】(実施例2)
【0079】
【化7】
【0080】上記の式(化7)に示される2−ブロモ−
3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン50重量部
と2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブ
チルフェノール)50重量部とをホットプレート上で1
50℃に加熱することにより溶融混合して可逆性熱発消
色組成物を得た。溶融したこの可逆性熱発消色組成物
を、約30μmの厚みになるようにガラス板に挟んだ。
ガラス板に挟まれている無色透明な薄膜体は、ホットプ
レートによる加熱を停止して徐々に冷却して行くに連れ
て、赤色に着色し、室温になった時点では、高濃度の赤
色になり、30℃を超えると徐々に色が消え始め、約1
20℃で完全に無色透明になった。
【0081】前記昇温及び高温の操作を1000回繰り
返した後も、全く同様の温度による色変化を示した。ま
た、サンシャインカーボンアーク燈式耐光性試験機を用
いて光劣化促進試験を行ったところ、2000時間まで
は光劣化が認められなかった。
【0082】(実施例3)
【0083】
【化8】
【0084】上記の式(化8)に示される3,6−ジメ
トキシフルオラン50重量部と2−メトキシフェノール
50重量部とをホットプレート上で50℃に加熱するこ
とにより溶融混合して可逆性熱発消色組成物を得た。溶
融したこの可逆性熱発消色組成物を、約30μmの厚み
になるようにガラス板に挟んだ。ガラス板に挟まれてい
る無色透明な薄膜体は、ドライアイスで冷却すると高濃
度の黄色になった。
【0085】次にこれを徐々に加熱して行くと、約−3
0℃までは黄色であったのが約−30℃を超えると徐々
に色が消え始め、約30℃で完全に無色透明になった。
【0086】前記昇温及び高温の操作を1000回繰り
返した後も、全く同様の温度による色変化を示した。ま
た、サンシャインカーボンアーク燈式耐光性試験機を用
いて光劣化促進試験を行ったところ、2000時間まで
は光劣化が認められなかった。
【0087】(実施例4)前記実施例1の可逆性熱発消
色組成物30gと5gのエピコート828(シェル石油
株式会社製)とを220℃に加熱して溶融し、これを5
%のゼラチン水溶液150gに攪拌下に滴下した。次い
でこの5%ゼラチン水溶液に23gの硬化剤エピキュア
U(シェル石油株式会社製)を溶解して13%に調整し
た水溶液を、前記ゼラチン水溶液に滴下した。その後、
約80℃で4時間攪拌し、濾過及び乾燥することによっ
て、可逆性熱発消色組成物を微小カプセルに内包する可
逆性熱発消色着色剤を得た。
【0088】この可逆性熱発消色着色剤は、120℃以
下の温度では濃い青色を呈しているが、温度の上昇に伴
って徐々に淡色化し、約210℃で無色透明になった。
また、これを冷却して行くと、徐々に青色に着色し、1
20℃で元の濃い青色に戻った。
【0089】前記昇温及び高温の操作を1000回繰り
返した後も、全く同様の温度による色変化を示した。ま
た、サンシャインカーボンアーク燈式耐光性試験機を用
いて光劣化促進試験を行ったところ、2000時間まで
は光劣化が認められなかった。
【0090】また、前記実施例2及び3におけるのと同
様の可逆性熱発消色組成物につき、前記と同様にして可
逆性熱発消色着色剤を作製した。可逆性熱発消色着色剤
それぞれにつき前記実施例2及び3に示すのと同様の昇
温及び降温の操作を繰り返した。実施例2におけるのと
同様の可逆性熱発消色組成物を有する可逆性熱発消色着
色剤は、30℃と120℃との温度範囲で昇温及び降温
を繰り返すと、濃赤色と無色透明との色相変化が繰り返
され、前記実施例3におけるのと同様の可逆性熱発消色
組成物を有する可逆性熱発消色着色剤は、−30℃と3
0℃との温度範囲で昇温及び降温を繰り返すと、濃黄色
と無色透明との可逆的な色相変化が繰り返された。
【0091】前記昇温及び高温の操作を1000回繰り
返した後も、全く同様の温度による色変化を示した。ま
た、サンシャインカーボンアーク燈式耐光性試験機を用
いて光劣化促進試験を行ったところ、2000時間まで
は光劣化が認められなかった。
【0092】(実施例5)熱硬化性樹脂であるエポキシ
樹脂を含有するエポン828(シェル石油株式会社製)
90重量部に前記実施例4におけるのと同じ種類の3種
類の可逆性熱発消色着色剤4重量部(合計12部)を添
加し、十分に攪拌した後、硬化剤エピキュアUを10重
量部を加え、十分に攪拌して分散させた。これをガラス
でラミネートし、60℃に加熱して3時間かけて硬化反
応させ、ガラスにラミネートされた可逆性熱発消色シー
トを作製した。
【0093】この可逆性熱発消色シートは、−30℃以
下で黒色であり、−30℃を超えて温度が上昇するに連
れて、約30℃までは紫色であり、約120℃までは青
色であり、それ以上では徐々に透明化して行き約210
℃以上では無色透明になった。この色相変化は連続的で
あり、したがってその色相からおおよその温度を知るこ
とができる。更にこれを冷却していくと、この逆の色相
変化が観察された。すなわち、約210℃以上では無色
透明であり、降温と共に着色していき約120℃で濃い
青色となり、更に降温すると色相変化して約30℃では
濃い紫色となり、更に降温すると色相変化して約−30
℃以下では黒色となった。
【0094】前記昇温及び高温の操作を1000回繰り
返した後も、全く同様の温度による色変化を示した。ま
た、サンシャインカーボンアーク燈式耐光性試験機を用
いて光劣化促進試験を行ったところ、2000時間まで
は光劣化が認められなかった。
【0095】(実施例6)
【0096】
【化9】
【0097】上記の式(化9)に示される6−ジエチル
アミノ−ベンゾ[a]−フルオラン50重量部と2,6
−ジメトキシフェノール50重量部とをホットプレート
上で80℃に加熱することにより溶融混合して得られた
可逆性熱発消色組成物を用いて、前記実施例4における
のと同様にして、この可逆性熱発祥色組成物を微小カプ
セルに内包する可逆性熱発消色着色剤を得た。この可逆
性熱発消色着色剤20重量%と5%のメトローズ90S
H水溶液(信越化学工業株式会社製)70重量%とケミ
パールW−100(三井石油化学工業株式会社製)10
重量%とを混合し十分に攪拌して均一にして可逆性熱発
消色インキを得た。この可逆性熱発消色インキを水性イ
ンキとしての適性を備えており、これを裏打剤である合
成紙にスクリーン印刷法により、部分的に印刷して可逆
性熱発消色層を形成した。この可逆性熱発消色層の表面
に保護層としてポリエチレンフィルムをラミネートし
て、可逆性熱発消色シートを形成した。
【0098】この可逆性熱発消色シートにおける印刷部
分は、約0℃で深赤色を呈しており、温度の上昇と共に
淡色化し、約50℃で無色透明になった。またこれを冷
却していくと徐々に赤色に着色し、約0℃で元の濃い赤
色に戻った。
【0099】前記昇温及び高温の操作を1000回繰り
返した後も、全く同様の温度による色変化を示した。ま
た、サンシャインカーボンアーク燈式耐光性試験機を用
いて光劣化促進試験を行ったところ、2000時間まで
は光劣化が認められなかった。
【0100】(実施例7)実施例2におけるのと同様の
素材と方法で得られた可逆性熱発消色組成物5gと、テ
レフタル酸クロライド2.2g、デスモジュールL9.
9g及び1,5−ナフタリンジアミン0.5gとを十分
に混合した。得られた混合物に5%メチルセルロース水
溶液200gを加え、十分に攪拌することにより乳化分
散液を得た。この乳化分散液に20%炭酸ナトリウム水
溶液を加えてそのpHを9に調整した。その後に、濾
過、乾燥することにより、可逆性熱発消色組成物を微小
カプセルに内包する可逆性熱発消色着色剤を得た。この
可逆性熱発消色着色剤1g、酸化チタン10g、アクリ
ル樹脂50gをトルエン/酢酸エチル(70/30)5
0gに溶解し、分散することによって、可逆性熱発消色
性塗料を得た。
【0101】この可逆性熱発消色性塗料をエアスプレー
ガンにて電着塗装板に均一に塗装し、80℃で20分感
乾燥した。この塗装板は、室温で赤色を呈しており、温
度の上昇と共に淡色化し、約120℃で白色になった。
また、これを冷却していくと徐々に赤色を帯び、約30
℃でもとの色に戻った。
【0102】前記昇温及び降温の操作を1000回繰り
返した後も、全く同様の温度による色変化を示した。ま
た、サンシャインカーボンアーク燈式耐光性試験機を用
いて光劣化促進試験を行ったところ、2000時間まで
は光劣化が認められなかった。
【0103】(比較例1)
【0104】
【化10】
【0105】上記式における1,1−ビス(6−メチル
−4−ヒドロキシフェニル)ブタンはフェノール性水酸
基に隣接する電子供与性基を有していない。上記の式
(化10)に示されるクリスタルバイオレットラクトン
50重量部と1,1−ビス(6−メチル−4−ヒドロキ
シフェニル)ブタン50重量部とを用いた外は、前記実
施例1と同様にして、ガラス板に挟まれた青色の薄膜体
を得た。この薄膜体は、−78℃から徐々に200℃ま
で加熱していったが、全く変色しなかった。
【0106】
【発明の効果】この発明によると、(1) 特定のアリール
誘導体が酸化防止剤としての機能を有しているので、熱
及び光に対して優れた耐久性を有し、(2) 電子供与性呈
色性有機化合物の種類と特定のアリール誘導体の種類と
の組み合わせに応じて、任意の温度範囲において任意の
色相で可逆的に色相変化することができ、しかも(3) 色
相変化が連続的である(色相変化がグラジェーションで
ある)と言う優れた特性を有する可逆性熱発消色組成物
を提供することができる。
【0107】この発明によると、特定のアリール誘導体
中における電子供与性置換基が、アルキル基、アリール
基、アルコキシル基、アルコキシアルキル基、及びアリ
ールオキシ基よりなる群から選択される少なくとも一種
であるときには、特に上記(1) 〜(3) の特性に優れた可
逆性熱発消色組成物を提供することができる。
【0108】この発明の可逆性熱発消色組成物は上述し
た優れた特性を有するので、この可逆性熱発消色組成物
を利用して得られたこの発明の可逆性熱発消色着色剤、
可逆性熱発消色シート、可逆性熱発消色インキ、及び可
逆性熱発消色塗料は、各種工業における温度検知、化学
プラントにおける反応温度の監視、危険物の安全管理、
機器類の温度分布の測定、業務用あるいは家庭用の冷蔵
庫あるいは冷凍庫内にある食品類の管理、クーラー、各
種暖房機及び風呂等における温度標識、レンジ回りの警
告マーク等、更にディスプレー、宣伝広告、教材、玩具
等への各種の応用、及び利用が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 5/29 C09J 201/00 11/00 C07D 493/10 E 201/00 B41M 5/18 101A C09J 201/00 108 // C07D 493/10 112

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子供与性呈色性有機化合物と、フェノ
    ール性水酸基及びそのフェノール性水酸基に隣接した、
    少なくとも1個の電子供与性置換基を有するアリール誘
    導体とを含有することを特徴とする可逆性熱発消色組成
    物。
  2. 【請求項2】 前記請求項1における電子供与性置換基
    が、アルキル基、アリール基、アルコキシル基、アルコ
    キシアルキル基、及びアリールオキシ基よりなる群から
    選択される少なくとも一種である前記請求項1に記載の
    可逆性熱発消色組成物。
  3. 【請求項3】 微小カプセルと、前記請求項1における
    可逆性熱発消色組成物とを有することを特徴とする可逆
    性熱発消色着色剤。
  4. 【請求項4】 前記請求項3における可逆性熱発消色組
    成物中のアリール誘導体における電子供与性置換基が、
    アルキル基、アリール基、アルコキシル基、アルコキシ
    アルキル基、及びアリールオキシ基よりなる群から選択
    される少なくとも一種である前記請求項3に記載の可逆
    性熱発消色着色剤。
  5. 【請求項5】 前記請求項1に記載の可逆性熱発消色組
    成物を含有することを特徴とする可逆性熱発消色シー
    ト。
  6. 【請求項6】 前記請求項5における可逆性熱発消色組
    成物中のアリール誘導体中の電子供与性置換基が、アル
    キル基、アリール基、アルコキシル基、アルコキシアル
    キル基、及びアリールオキシ基よりなる群から選択され
    る少なくとも一種である前記請求項5に記載の可逆熱発
    消色シート。
  7. 【請求項7】 前記請求項1に記載の可逆性熱発消色組
    成物を含有することを特徴とする可逆性熱発消色イン
    キ。
  8. 【請求項8】 前記請求項7における可逆性熱発消色組
    成物中のアリール誘導体中の電子供与性置換基が、アル
    キル基、アリール基、アルコキシル基、アルコキシアル
    キル基、及びアリールオキシ基よりなる群から選択され
    る少なくとも一種である前記請求項7に記載の可逆熱発
    消色インキ。
  9. 【請求項9】 前記請求項1に記載の可逆性熱発消色塑
    性物を含有することを特徴とする可逆性熱発消色塗料。
  10. 【請求項10】 前記請求項9における可逆性熱発消色
    組成物中のアリール誘導体中の電子供与性置換基が、ア
    ルキル基、アリール基、アルコキシル基、アルコキシア
    ルキル基、及びアリールオキシ基よりなる群から選択さ
    れる少なくとも一種である前記請求項9に記載の可逆熱
    発消色塗料。
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