JPH10265250A - ブロック成型体およびその製造方法 - Google Patents

ブロック成型体およびその製造方法

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JPH10265250A
JPH10265250A JP6964097A JP6964097A JPH10265250A JP H10265250 A JPH10265250 A JP H10265250A JP 6964097 A JP6964097 A JP 6964097A JP 6964097 A JP6964097 A JP 6964097A JP H10265250 A JPH10265250 A JP H10265250A
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resin
block
binder
molded
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JP6964097A
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Tadami Kamaishi
忠美 釜石
Hideharu Osada
秀晴 長田
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Osada Giken Co Ltd
Toray Industries Inc
Original Assignee
Osada Giken Co Ltd
Toray Industries Inc
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  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
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  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【効果】 本発明の構成を採用することにより、得られ
たブロック成型体は、樹脂モルタル層と本体層とが緊密
に接着し、景観性に優れた表層も含めて機械的に強固な
ものとなる。 【解決手段】 骨材と結合材とから成る合材Aと骨材と
耐水性樹脂結合材とから成る合材Bの接合面に於て、合
材A、Bとが密接に入り組んでいることおよび/また
は、合材A、Bの骨材の少なくとも一方が他方の結合材
層に貫入していることを特徴とするブロック成型体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は新規なブロック成型体
およびその製造方法に関する。さらに詳しくは、遊歩
道、広場、公園などの床面あるいは路面に景観性よく舗
装するための材料、さらには透水性、防音性などの性能
の付与されたインターロッキングブロック、歩道板、側
溝板などの舗装用材料、テラゾウ、天然石、天然石洗い
出し板などの床材、天然石使用の壁材や高速道路の防音
壁、土木構築物法面のPC板、PCコンクリート壁材な
ど空間に対する面の外観、景観が問題となるものが対象
となる。
【0002】
【従来の技術】従来から道路の舗装材として、安価な材
料で容易に製造でき、施工も簡単で、ある程度の景観性
も有するインターロッキングのようなブロック状の舗装
材が広く用いられ、また、屋内外の床にはテラゾウ、天
然石、天然石洗い出し板などが使用され、壁面には装飾
的な各種類似壁材が使われている。
【0003】また、コンクリートや焼成物などのブロッ
ク状物の上に樹脂などのバインダーと骨材とから成る合
材を合体・付着させたブロック状の各種成形体があり、
主に道路舗装に用いられている。その中には歩行性や景
観性のほかに、ブロック状成形物の表層または表層/下
層が特種な機能を有するものがあり、たとえば、雨水を
地下に直接もどす機能をもった透水性のものや、放熱・
防音・吸音性のものなどがある。
【0004】高速道路の防音壁、土木構築物法面のPC
板、PCコンクリート壁材などはコンクリートを主体と
したものであるが、景観性の観点からは満足出来るもの
ではない。
【0005】ブロック状の舗装材であるインターロッキ
ングブロックの場合には、その製造も施工も安価かつ容
易であるが、景観的には地味であり、品位もいまひとつ
で、長期に使用すると飽きられやすい。また、天然石洗
い出し板やテラゾウなどの場合にもその表面形状が限定
されている。
【0006】安価なブロック状の硬化素材の上に景観性
に優れかつ各種機能を有する表層を形成することは既に
行われている。このように各種機能を有する表層/下層
構造のブロック状成形物はその製造過程において、まず
下層を十分硬化させたのちその上に表層を形成する方法
が取られている。たとえば、透水性ブロックの場合に
は、硬化した固体の透水性コンクリートブロックの上に
天然石、セラミックなどの粒子と樹脂バインダーとを混
合した合材を乗せて成型・硬化される。
【0007】硬化した下層ブロック状物に対して表層を
新たに形成する方法は、次のような問題を含んでいる。
【0008】(1)下層の硬化操作ののちに再度上層の成
型操作が必要となる。成形のハンドリングに同じ よう
な操作の繰り返しが行われ、製造の能率が悪い。
【0009】(2)一旦硬化した下層表面に上層の合材を
乗せても下層が剛体であるため、上下層の境界面 での
変移による入り組みはなく、接着力は弱くなる。接着力
強化のためにはプライマーを 塗布したり、バインダー
樹脂量を増やしたりする必要がある。
【0010】このような方法ではコスト的、性能的に問
題がある。
【0011】防音壁、法面のPC板、PCコンクリート
壁材などはコンクリートを主体としたもので景観性の付
与が望まれているにもかかわらず実現はかなり難しい。
【0012】表層と下層が両者未硬化の状態で合体され
るような同時成形・硬化の方法は上述の各種用途に適用
出来ればコスト的に最も望ましく、すでにこの製造法は
特開平5−294755号公報に提案されているが、こ
の製造法に使用して十分な性能の成形体を与える樹脂は
今だ提案されていない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】インターロッキングブ
ロックなどの例のようなブロック成型物の基礎となる下
層部の材料は主としてセメントモルタルやコンクリート
が用いられる。それらは未硬化状態では水性スラリー状
あるいは湿潤した粉粒状であるが、未硬化の樹脂たとえ
ばエポキシ樹脂やウレタン樹脂のようなバインダーまた
は合材を合体させた場合には、アルカリを含む水分が樹
脂に対し悪い影響を及ぼすため、上下層を未硬化状態で
接合する同時成形は不可能であった。
【0014】水性のセメント系固化材がバインダーに悪
影響を及ぼす理由は、セメントスラリーの水とアルカリ
がバインダー樹脂の硬化を阻害し、硬化物が変質して外
観および機械的な性能が低下するためである。未硬化状
態の上下層を接合する同時成形が優れた樹脂の使用によ
って可能になればブロック状成型物の製造工程は簡略化
による大幅なコストダウンが図れ、同時に上下層境界面
および化粧層粒子間の接着力が高められる。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、この様な問題
点を解決するために、基本的には、以下の通りの構成を
有するものである。すなわち、「骨材と結合材とから成
る合材Aと骨材と耐水性樹脂結合材とから成る合材Bの
接合面に於て、合材A、Bとが密接に入り組んでいるこ
とおよび/または、合材A、Bの骨材の少なくとも一方
が他方の結合材層に貫入していることを特徴とするブロ
ック成型体」または、「未硬化状態の該合材Aに対し、
未硬化状態の該合材Bとを合体させて成型・硬化するこ
とを特徴とする請求項1記載のブロック成型体の製造方
法。」である。
【0016】未硬化状態の上下層を接合する同時成形に
より高性能の成形ブロックを得るためには樹脂バインダ
ーとしてポリサルファイド変性エポキシ樹脂を使用する
ことが有効であることを見出した。
【0017】
【発明の実施の形態】・合材Bの耐水性樹脂結合材 合材Bの耐水性樹脂結合材としては、特に限定されるも
のではないが、硬化した状態において、常温(10〜3
0℃)の水中に1週間保持した後、完全乾燥後の樹脂の
強度が実質的に低下しない程度の耐水性を有することが
好ましい。また、製造工程を考慮すると、硬化反応時に
も耐水性を有することが好ましく、質純綿との接触状態
にても十分硬化する樹脂がよい。
【0018】かかる耐水性樹脂結合材としては特に限定
されるものではないが、ポリサルファイド変成エポキシ
樹脂が好ましい。この樹脂は次の一般式(1)により示
される。
【0019】
【化1】 ・・・(1) 式中、R1 およびR2 はアルキレン基などの有機基であ
る。このようなR1 およびR2 としては、次のような一
般式で示されるものが例示できる。
【0020】−(−CH2−)m− , −
(−CH2OCH2−)m− ,
【化2】 −(−CH2CH2OCH2OCH2CH2−)m− ,−
(−CH2CH2O−)m−CH2CH2− 上に示したR1 およびR2 の一般式において、mは1以
上の整数を示している。なお、R1 およびR2 は同じ有
機基であってもよいし、異なる有機基であってもよい。
上述の一般式(1)において、R3 およびR4 は分子内
に2個以上のエポキシ基を有するエポキシプレポリマー
の残基であり、たとえば以下のような残基が挙げられ
る。
【0021】
【化3】 (nは1以上、好ましくは1〜15の整数を、R5は、
H又はCH3をそれぞれ表す。) 一般式(1)において、XおよびYは次の置換基から選
ばれる。
【0022】−S− , −O− , −NH
− なお、XおよびYは同じ置換基であってもよいし、異な
る置換基であってもよい。さらに、aは繰返し単位ごと
に0〜5の整数、bは1〜50の整数である。ただし、
aが繰返し単位すべてについて0の場合、X、Yの少な
くとも一方は−S−基である。aの平均値は0.5〜2.5
が好ましい。
【0023】ポリサルファイド変性エポキシ樹脂は反応
可能な官能基を有する硫黄含有ポリマーまたは、硫黄含
有オリゴマーと分子内に2個以上のエポキシ基を有する
エポキシプレポリマーとの付加反応により合成される。
【0024】本発明のポリサルファイド変性エポキシ樹
脂のうち特に好ましいのは、一般式(1)においてR1
が次の一般式(2)で示されるジエチルホルマール構造
のものである。
【0025】 −(−CH2CH2OCH2OCH2CH2−)m− ・・・ (2) 本発明で用いられるポリサルファイド変性エポキシ樹脂
は、通常のエポキシ樹脂に比べて接着性や耐薬品性が優
れている。また、特異なポリサルファイド骨格構造を有
しているため柔軟性や耐衝撃性が良好であり、湿潤面に
対しても強い接着力を発揮する。これらの優れている理
由は必ずしも明らかではないが、含有される(ポリ)サ
ルファイド結合の硫黄はエーテル酸素とは異なり、疎水
的である一方でd軌道を有しているため二重結合性と共
鳴構造を有し、無機物や金属に配位しやすいので樹脂に
このような性質を与えるものと考えられる。
【0026】硬化剤は主として(ポリ)アミン類、アミ
ドアミン類、酸無水物などが使用される。前記アミン類
やアミドアミン類としては、トリエチレンテトラミンの
ような脂肪族ポリアミン、ダイマー酸とポリエチレンポ
リアミンとの縮合物のようなポリアミド、m−キシレン
ジアミンのような芳香族ポリアミンなどを挙げることが
できる。また、ポリアミンと、フェニルグリシジルエー
テルやエチレンオキサイドとの付加物のような変性ポリ
アミンを用いることもできる。この変性ポリアミンは、
揮発性や毒性が少ないので好ましい。
【0027】ポリサルファイド変性エポキシ樹脂には必
要に応じて各種希釈剤、可塑剤、溶剤、溶解性樹脂類な
どが添加され、各種顔料や染料、無機あるいは有機の増
量材、耐候・耐酸化安定剤などが添加されてもよい。上
記溶剤としては、例えばメチルエチルケトンのようなケ
トン系、酢酸エチルのようなエステル系、1,2−ジク
ロロエタンのような塩素化炭化水素系、トルエンのよう
な芳香族系、ジエチルエーテルのようなエーテル系など
のものを挙げることができる。
【0028】上記硬化剤の使用量は、ポリサルファイド
変性エポキシ樹脂のエポキシ当量(エポキシ基1モル当
たりのポリサルファイド変性エポキシ樹脂の重量)と末
端にアミノ基を有する化合物の活性水素当量(活性水素
1モル当たりの化合物の重量)とに応じて変化するが、
エポキシ基1モル当たりの活性水素の化学当量(1モ
ル)の0.7〜1.4倍とするのが好ましい。
【0029】本発明における合材Bの耐水性樹脂結合材
としては、特に限定されるものではないが”アメニフレ
ックスT”(東レ株式会社製)が特に好ましい。
【0030】・合材Aの結合材 合材Aの結合材としては、特に限定されるものではない
が、強度、耐候性、経済性を勘案して、セメント系固化
材が好ましい。ここで言うセメントとは、広義には、水
で練ったとき硬化性を示す無機物質、あるいはこのよう
な物質が硬化した材料、または化学組成や構造等がかか
る硬化した材料と区別できない材料の少なくともいずれ
かを指すものである。化学組成としては、珪酸カルシウ
ム等のカルシウム塩を主体とする(ただし、アルミナセ
メントやマグネシアセメント等は例外)。硬化する機構
は乾燥によるものや水和結合によるものが挙げられる。
前者に属するものには乾燥で新しい結晶が生成する石灰
やコロイド的作用により硬化する粘土が挙げられる。し
かし、硬化強度などを考慮すると、後者のものが好まし
く、具体的には石膏、マグネシアセメント、各種水硬性
セメント等が例示できる。ポルトランドセメントなどの
典型的なセメント類が挙げられる。また、強度など本発
明の硬化に差し障りのない限り、その他の添加物を加え
ることもでき、例えば粘土やケイ石粒子、酸化鉄粒子
等、場合によってはエマルジョン系の樹脂などを含有さ
せることができる。
【0031】・骨材 景観性を与える化粧層となる合材Bの骨材は構造材にな
るとともに場合により透水性、防音、触感性などの機能
を付与する。合材A、Bの骨材としては鉄、アルミニュ
ウム、ステンレス合金などの金属、砂利、ガラス、焼
物、コンクリート砕石などの無機材料、各種樹脂粒状
物、各種樹脂/無機物粒子複合物などを使用することが
できる。補強材として各種有機、無機繊維状物を同時に
添加してもよい。合材Aの骨材としては、粒径が0.1
〜5mm、含有量0〜80重量%(水を含有した成形に
使用される状態)が好ましい。0.1mm未満では補強
効果が小さく、50mmを越えると製品の成形が困難に
なる。また、80重量%を越えると強度低下を起こしや
すい。粒径は、0.5〜40mmがより好ましく、1〜
30mmがさらに好ましい。また、含有量は、10〜8
0重量%がより好ましく、30〜70重量%がさらに好
ましい。
【0032】一方、合材Bの骨材としては、粒径が0.
1〜40mm、含有量0〜98重量%が好ましい。0.
1mm未満では景観性が不十分となり、40mmを越え
ると製造での取り扱いが困難となる。一方、97重量%
を越えると強度低下しやすい。粒径は、0.5〜30m
mがより好ましく、1〜30mmがさらに好ましい。ま
た、含有量は、10〜97重量%がより好ましく、20
〜96重量%がさらに好ましい。また、透水材の場合
は、合材Bの骨材としては、粒径は、1〜35mmがよ
り好ましく、2〜30mmがさらに好ましい。また、含
有量は、80〜98重量%がより好ましく、85〜97
重量%がさらに好ましい。
【0033】・ブロック成形物の製造法 ブロック状成形物の例としてインターロッキングブロッ
クをとり製造法を説明する。
【0034】インターロッキングブロックとはセメント
系の固化製品で、代表的な形としては厚み6〜10cm、
面積100〜510cm、端部がずれないような構造の略
正方形または長方形をしている。舗装は均した砂の上に
敷設し簡単に舗装することができるので歩道や駐車場に
広く用いられる。
【0035】インターロッキングブロックの一般的な製
造方法は、まず型枠の中にセメント系固化材をほぼ3分
の2程度注入し振動を与えながら圧縮・加圧・充填す
る。次いで残り約3分の1の着色したセメント系固化材
を同様に充填・圧縮した後、型から取り出し養生・固化
する。セメント系固化材はセメント、砂利、水を混練し
て調合されたもので含まれる水性液体は強いアルカリ性
を呈している。
【0036】本発明の場合、上層となる約3分の1ない
し10分の1の部分は未硬化で流動性あるいは易変形性
のあるポリサルファイド変性エポキシ樹脂またはその樹
脂モルタルを使用する。従来技術では未硬化の樹脂を使
用した場合、未硬化のセメント系固化材と接触するため
樹脂の硬化が正常に起こらず、強度および外観の優れた
ものは得られなかった。
【0037】本発明の製造方法についてさらに詳しく説
明する。
【0038】ポリサルファイド変性エポキシ樹脂または
その樹脂モルタル(合材Bとする)の調製は、まず主剤
と硬化剤とを一定比率で均一に混合する。この樹脂にさ
らに骨材を加えてよく混合すると樹脂モルタル(合材
B)が調製される。樹脂と骨材とははじめ混合せず別々
に使用することもできる。
【0039】はじめに、容器あるいは型枠の中に未硬化
の骨材と含水結合材とから成る合材(合材Aとする)、
具体的にはたとえば、セメント系固化材を注入し振動を
与えながら圧縮充填する。(セメント系の固化材は主に
セメント、骨材、水などから成るものを用いるが、その
他に結合材として樹脂エマルジョンを用いてもよい。) ここで、未硬化状態とはつぎに定義するとおりである。
すなわち、合材を、調合直後あるいは一定時間放置した
のちに所定の形状(例えばブロック状)に成形し硬化さ
せた場合、硬化体の強度が実質的に初期と変らないよう
な放置時間においては、合材が未硬化状態にあると定義
する。合材が流動性または変形性のある場合には、一定
時間放置したのちも成型できる程度の流動性または変形
性を有することである。材料によって異なるが、合材の
未硬化状態時間は、合材の速硬性ないし遅硬性に応じて
数秒から数時間に及ぶ。例えば、JIS R 5210
によれば、ポルトランドセメントでは凝結始発時間は1
時間以後、凝結終結時間は10時間以内である。合材A
の結合材の未硬化状態としては、凝結終結時間の0.0
1〜30%が好ましく、0.05〜20%がより好まし
く、0.1〜10%がさらに好ましい。合材Aおよび合
材Bの成形は一方の成形後、間を置かずに他方の材料を
合体成形することが多い。時間にして、例えば20秒〜
10分であるが生産性の観点からは3分以内とすべきで
ある。
【0040】次いで、ポリサルファイド変性エポキシ樹
脂モルタルまたはその樹脂(合材B)を充填・圧縮(合
体)する。圧縮の際の圧力は0.02〜500kg/c
2が好ましい。圧力が、0.02kg/cm2未満では
成形品の密度が低くなり、また、500kg/cm2
越えると成形品の形態が安定しないからである。圧縮の
際の圧力は0.1〜200kg/cm2がより好まし
く、0.5〜100kg/cm2がさらに好ましい。合
材B供給の仕方は次の二通りが可能である。
【0041】(1)合材Bをホッパーあるいは供給口か
らほぼ均等な厚みに供給し、振動および/または圧縮器
具を用いて充填する。
【0042】(2)合材Bの骨材あるいは樹脂モルタル
を供給したのち、合材Bの結合材となるポリサルファイ
ド変性エポキシ樹脂を表面に均等に供給する。圧縮充填
の操作は各材料供給毎に適宜行う。
【0043】樹脂の均等な供給は、はけやスプレイノズ
ルなどが使用される。その際、表層となる樹脂モルタル
のはじめの樹脂の割合は4%以下(骨材に対する値)が
良い。
【0044】圧縮充填の際には樹脂や樹脂モルタルに圧
縮具の成型表面などが直接接触し、樹脂部分が付着・粘
着するなどの問題が発生することがある。付着・粘着を
阻止するためには、付着粘着防止剤を表層樹脂、樹脂モ
ルタル面または圧縮具表面などに付着させておくとよ
い。付着方法は噴霧が好ましい。かかる付着・粘着防止
剤としては特に限定されるものではないが、水または水
性液体(例 メタノール10%液など)、機械油(石油
系)または動植物油、あるいはシリコーン油など合成油
等が挙げられる。
【0045】この方法は圧縮具以外の貯蔵、運搬、型枠
など接触する装置表面にも適用することができる。ま
た、各装置の接触する表面には、動物、植物および鉱物
油、シリコーン、弗素系などの撥油性化合物(合成油)
被膜をコーティングして樹脂の付着・粘着を阻止するこ
ともできる。
【0046】圧縮充填、加圧成型ののち脱型し、固化ま
たは硬化するまで養生を行う。養生は室温、加温、蒸気
養生などが必要に応じて適宜用いられる。
【0047】また、別の製造方法として合材Aと合材B
の供給を逆にする方法も可能である。すなわち、容器あ
るいは型枠の中に、(1)未硬化状態の合材Bを入れて成
形しておき、(2)その上に未硬化状態の合材Aを、合材
B表面に配置して合体・成形したのち、(3) 硬化させる
ことから成る。
【0048】ブロック成型体の用途としては、インター
ロッキングブロック、歩道板、側溝板など舗装材料、天
然石、天然石洗い出し板などの床材、天然石使用の壁材
や高速道路の防音壁、土木構築物法面のPC板、PCコ
ンクリート壁材など外観、景観を重視するものに使用さ
れる。
【0049】景観性や歩行性のほかに、合材(合材Aお
よび/または合材B)の組成を変えてポーラスな構造と
したブロック成型体は透水性材料となる。透水性ブロッ
ク成型体は、合材Aと合材Bとが合体して成る成型体の
B成型体部分または合材Aと合材Bから成る全成型体の
透水係数が10-2cm/sec以上材料でなければならない。
好ましくは透水係数が10-1cm/sec以上である。
【0050】・合材Aと合材Bの接合面 本発明においては、骨材と結合材とから成る合材Aと骨
材と耐水性樹脂結合材とから成る合材Bの接合面に於
て、合材A、Bとが密接に入り組んでいることが必要で
ある。あるいは、合材A、Bの骨材の少なくとも一方が
他方の結合材層に貫入している構造を有することが必要
である。また、好ましくは該接合面の接着力が、合材
A、B両母材層内の接着力より高いことおよび/または
6Kg/cm2以上の接着力を有する。
【0051】ポリサルファイド変性エポキシ樹脂と骨材
とから成る樹脂モルタル(合材B)およびセメント系固
化材の両者は未硬化では、柔軟性があるため力により変
形しやすい。振動や加圧圧縮により界面の両合材は、構
造的に両者最も安定するように変形し、入り混じったり
して密着した接着構造を取るようになる。 一方、従来
の方法では一旦完全に硬化した表面平坦なセメント系固
化物に対して、柔軟な樹脂の合材がその上に乗せられ、
変形するのみであるので界面での両合材の入り混じりは
ない。この場合、硬化した表面平坦なセメント系固化物
は全く変形しないので、当然のことながら、界面に緊密
な接着構造は形成されない。
【0052】また、合材Aと合材Bを合する際には、圧
縮以外に例えば遠心(例えば、2G以上、あるいは20
G以上)等を用いる必要はない。以下、かかる未硬化状
態で合材A、Bを合体させる製造方法に基づいて本発明
にかかる接合面の構造について説明するが、できあがっ
た接合面の構造が同じならば、製法の如何に問わず本発
明の技術範囲に属するものであり、何等この製造方法に
限定されるものではない。図面のモデル図によって、以
下、詳細に説明する。図1および図2は骨材の形をモデ
ル的に球形とした場合、両材料の接着界面における構造
を示している。図1では未硬化の固化材Aと未硬化の合
材Bとを合体させた場合のA、B界面を示しており、
A、B両材料は製造工程で受ける加圧や振動などの力に
より入り組み、密着・安定化している。
【0053】図3は図1の部分を拡大して示したもの
で、合材Bが柔らかいAの結合材の中に侵入し、より広
い面積で接着する様を示している。B骨材の侵入により
合材Aのセメント系固化材(未硬化)は両骨材の接着界
面周辺に押し出され、さらに接着面積が増す。
【0054】一方、図2ではすでに固化したブロック
(セメント系固化材A)に対して、樹脂系合材Bを成形
した場合のA、B界面を示しており、A界面が固化して
いて変形しないため未硬化の合材Bとの入り組みはな
い。
【0055】図4(図2の部分拡大図)に示すように固
化したAの結合材に対してはB合材の侵入もなく、接着
面は点的な狭いものとなる。
【0056】図3および4に於いて、樹脂系合材Bの骨
材と最も近くに隣接するセメント系固化材Aの骨材との
距離t1 およびt2 とは一般に次のような関係にある。
【0057】t1 <t2図3に於いては未硬化のセメン
ト系固化材(合材A)の結合材中に合材Bの骨材が埋め
込まれた形になるのに対し、図4に於いては合材Aの結
合材は固化しているので合材Bの骨材は合材Aの結合材
中に侵入することができないことを示している。
【0058】さらに、図5および図6にはセメント系固
化材および表層樹脂モルタルの接着界面における異なっ
た構造を示した。図5および図6は、図1および図2に
於けるセメント系固化材の結合材表層が厚い場合(結合
材量が多い場合に対応)であり、これの未固化の場合が
図5であり、あらかじめ固化してあるものが図6であ
る。
【0059】これら、図1(図3)と図2(図4)およ
び図5と図6の実ブロック成形体面での差異は切断した
ブロックの断面の顕微鏡観察により明らかになる。
【0060】実際の骨材は球状であるものは少なく、角
張った異形構造のものおよび各種粒度分布のものが多い
が、接着界面の構造は本質的に図1〜6と類似のものと
考えることができる。
【0061】接合面の入り込んでいる状態の評価パラメ
ータとしては特に限定されるものではないが、例えば、
凹凸度や平均粗さで示すことができる。凹凸度として
は、境界上の任意の2点における境界長さとその2点間
の直線距離との比により定義することができる。界面近
傍をFE−SEMにより得られる顕微鏡写真(300
倍)上で任意の2点間における直線距離(A)と、その
2点間の境界の長さ(B)とを測定し、B/Aを求めた
ときの凹凸度が1.05以上であるのが好ましい。1.
05未満では強度が少なくなるからである。凹凸度は
1.1〜10より好ましく、1.2〜5がさらに好まし
い。
【0062】また、これ以外に、中心線平均粗さを用い
ることもできる。本発明において、中心線平均粗さとし
ては、算術平均粗さを用いることができ、その場合、境
界上の任意の2点間に直線を引き、前記直線と境界線上
との距離の絶対値を平均した値を用いることができる。
例えば、1cmの直線を取って、中心線平均粗さが0.
1mm〜1cmであることが好ましい。0.1mm未満
では強度が不十分であるし、1cmを越えると合材B表
面の平坦性などが不十分なものとなる。中心線平均粗さ
は0.5mm〜8mmであることがより好ましく、1m
m〜6mmであることがさらに好ましい。
【0063】また、これらのパラメータは接合面を曲面
として計測することが最も厳密であるが、接合面できれ
いに分割することは手間がかかる場合が多いので、簡便
には、成型体を切断したときに観察される接合面の境界
の曲線、さらに簡便にはブロックを成形したときの側面
に観察される接合面の境界の曲線でも計測することがで
きる。
【0064】ブロック成型体例えばインターロッキング
などの製造において、まず型枠の中に投入されるセメン
ト系固化材は圧縮充填によりほぼ平面状になるが、表面
細部においては凹凸がある。また、本発明においては、
はじめ充填される合材Aが場合により平面状にならない
あるいは粗い凹凸状の場合もあるが、表層となる樹脂あ
るいは樹脂モルタル層の供給と圧縮充填により全体のブ
ロックは望む形に成形されるので問題はない。(材料の
供給が逆の場合も同様) むしろ、セメント系固化材/
樹脂モルタル界面においては入り組みあるいは混合層が
形成され、接着力が増大する。
【0065】混合層は混合操作を加えて界面に積極的に
作り出してもよい。この場合にはブロック成型体の界面
近傍にセメント系固化材から樹脂モルタル層への組成の
連続的な混合層が生成したり、アンカーのような構造が
できるので強度的に好ましい。
【0066】ブロック成型体は、合材Aと、所定の大き
さの骨材および所定の樹脂含有率を有する合材Bとが合
体して成る硬化成型体の合体界面の接着力がA、B両母
材層内の接着力より高いことおよび/または6Kg/cm2
以上の接着力を有することを特徴としている。
【0067】接着力の測定は樹脂の含有率と骨材の大き
さ、分布を定めて行う。合材Bの樹脂含有率x(%)と
し、骨材の大きさと分布は、目開きy(mm)を通過
し、最小の粒子が0.2y(mm)以上で分布するもの
を用いなければならない。
【0068】x(%)とy(mm)の関係は次の式によ
って決定される。
【0069】 y=30/x−2 (ただし、1.5 ≦x≦6)
【0070】
【実施例】実施例1 以下の通り、ポリサルファイド変性エポキシ樹脂接着剤
と骨材とを用いて調製した化粧層(合材B)を表層に持
つブロック成型体を作成した。
【0071】表面化粧層の形成は、セメント系固化材
(基体)が成型直後すなわち未固化の状態で合材(樹脂
+骨材混合物)に合体成型したものと、成型法の比較例
としてセメント系固化材が固化した状態の基体に合体成
型したものとを調製した。 *接着剤およびブロック成型体の調整方法 ・接着剤 ポリサルファイド変性エポキシ樹脂接着剤は市販“アメ
ニフレックスT”(東レ(株)製)を使用した。
【0072】この接着剤は2液混合タイプであり、主剤
と硬化剤から成り、それぞれの粘度は23および6ポイ
ズ、主剤/硬化剤の混合比は3/1、主剤はポリサルフ
ァイド変性エポキシ樹脂系材料(東レチオコール株式会
社製“フレップ60”)であり、硬化剤は変性脂肪族ポ
リアミンを主体に少量の添加剤から成る。混合樹脂は室
温硬化性を有する。
【0073】・化粧層用骨材 天然石(大磯)、寸法1分(3mm)。
【0074】・樹脂系合材 主剤と硬化剤を重量比3:1で混合し接着剤を調製した
のち、骨材と接着剤の混合比(重量)=100:5で混
合し、合材を得る。
【0075】・セメント系固化材 セメント(小野田セメント株式会社製ポルトラントセメ
ント)、砕石(鳴戸、寸法4〜5mm)および水を重量
比1:4:0.5で混合したものを使用。
【0076】・ブロック成型体の調製 成型体の調製にはビブロマットタイプの機械を使用し
た。鉄製の型枠(100mm幅×200mm長さ×60
mm高さ)に、はじめセメント系固化材を適当量注入し
たのち、振動・圧縮(圧力10kg/cm2、10秒)
し、成型体基体(厚み5cm)としたのち、次にその上
にセメント系固化材が未硬化状態時に樹脂系合材を注入
し、こてを用いて敷き均したのち、樹脂系合材表面上に
水100g/m2を噴霧し、さらに振動・圧縮・加圧
(圧力10kg/cm2、10秒)して合体させ、ただ
ちに脱型して化粧ブロック成型体(厚み6cm)を得
た。
【0077】比較例1 セメント系固化材のブロック成型体部分(厚み5cm)
を脱形し養生・固化させたものを調製したのち、この上
面に実施例1と同様に調製した樹脂合材をこてを用いて
厚さ1cmで成型し、化粧ブロック成型体(厚み6c
m)を得た。基体の上に未硬化化粧層合材を成型する工
程において、加圧具が表面から離脱する時に合材が部分
的に離脱し表面に付着したり、さらに落下して化粧表面
に付着したりして表面を荒らす事がわかった。養生は3
0日間行った。
【0078】比較例2 合材Bに用いる樹脂としてポリサルファイド変性エポキ
シ樹脂を含まないビスフェノールA型エポキシ樹脂接着
剤を用いた化粧層のブロック成型体を調製した。
【0079】得られた各化粧ブロックについて観測され
た結果を表1に示した。
【0080】実施例2 実施例1と同様にポリサルファイド変性エポキシ樹脂接
着剤として“アメニフレックスT”を用い、骨材はセラ
ミックボール(球状 0.5〜3 mmφ 、柴田陶器株式会社
製)、ゴムチップ( 1〜4 mmポリウレタン樹脂破砕片)
および天然石(“大磯”、寸法1分)を用いて化粧ブロ
ック成型体を調製した。
【0081】調製のさいに、加圧具加圧面への合材の部
分的な付着防止の方法を検討した。成型装置は実施例1
と同様のものを使用した。成型型枠へのセメント系固化
材の注入、振動・圧縮までは実施例1と同様であるが、
化粧層合材の注入後の振動・圧縮と加圧具による加圧に
さいしては、事前に水の塗布を加圧具表面に対して行っ
た。
【0082】いずれの骨材の場合についても加圧具離脱
時における表面への骨材付着はほとんど見られなかっ
た。化粧層表面は、骨材の離脱と落下による再付着もな
く、樹脂の硬化も正常な、外観の優れた成型物が得られ
た。
【0083】セラミックボール(0.5 〜3.2mm )および
天然石骨材(一分)の場合(それぞれ骨材 100部に対
し、本発明の樹脂(6および5部)、養生・固化後のブ
ロック成型体界面間接着強度がいずれも15 Kg/cm2
上の値(基体破壊)を示した。
【0084】実施例3 セメント固化材(セメント:砕石:砂:水比=1:2:
2:0.6の混合物)の組成を変えた化粧ブロック成型
体を調製し、接着界面の観察を行った。水量を増し、粗
骨材は相対的に少ないので、このブロック成型体基体部
分は非透水性である。
【0085】セメント固化材を型枠(10cm×10cm×
6cm)に注入し、圧縮して形を整えたのち、ポリサルフ
ァイド変性エポキシ樹脂(“アメニフレックスT”)お
よび天然石(二分川砂利4〜5mm)の5:100から
成る合材を化粧層として化粧ブロック成型体を調製し
た。セメント固化材を調製したのち成型し、さらに樹脂
モルタル合材を化粧層として合体成形し終わるまでの時
間は約30分であった。
【0086】この化粧ブロック成型体を室温で4週間養
生した。化粧層の外観に白化などの異常はなく、化粧層
の接着強度を建研式引張り試験機で測定したところ、
6.7 Kg/cm2 の値を示した。
【0087】破壊面はセメント固化材と化粧層樹脂モル
タルとの界面であり、セメント結合材に二分川砂利の半
球状立体形が写されていた。(図5の形と類似)
【表1】 注 1.ビスフェノールA型エポキシ樹脂は他社製で、主剤が
ビスフェノールA型エポキシ樹脂、硬化剤が脂肪族ポリ
アミンを主とするものと推定される。
【0088】2.樹脂/骨材比はいずれも5/100。
【0089】3.接着強度の測定方法・・・ 建研式測定
法。ブロック成型体表面に4cm角正方形の切り込みを基
体に達するまで入れ、4cm角表面に接着剤により4cm角
鉄製アタッチメントを取付ける。接着剤が十分硬化した
のちアタッチメントを通じて油圧力により徐々に圧力を
上げ、ブロック成型体の界面接着力を測定する。
【0090】
【発明の効果】本発明の構成を採用することにより、得
られたブロック成型体は、樹脂モルタル層と本体層とが
緊密に接着し、景観性に優れた表層も含めて機械的に強
固なものとなる。このようなブロック成型体はたとえば
インターロッキングブロックとして、従来の成型体に比
べ、より景観性に優れかつ多様な機能を持った成型体を
安価に提供することができる。しかも、従来の製造プロ
セスを利用して容易に景観性に優れたブロック成型体を
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のブロック成型体の接合面を模式化し
たものである。
【図2】 従来例のブロック成型体の接合面を模式化し
たものである。
【図3】 本発明の合材Aの結合材と合材Bの骨材の界
面の模式である。
【図4】 従来例の合材Aの結合材と合材Bの骨材の界
面の模式である。
【図5】 本発明の合材Aの結合材の界面を模式化した
ものである。
【図6】 従来例の合材Aの結合材の界面を模式化した
ものである。
【符号の説明】
1:合材A 2:合材B 3:合材Aの骨材 4:合材Aの結合材(未硬化状態で接着) 4’:合材Aの結合材(硬化状態で接着) 5:合材Bの骨材 6:合材Bの結合材 7:間隙t1 8:間隙t2 9:凸凹な接着界面 9’平坦な接着界面 10:凸凹な接着界面部分を取り出して図解したもの

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨材と結合材とから成る合材Aと骨材と
    耐水性樹脂結合材とから成る合材Bの接合面に於て、合
    材A、Bとが密接に入り組んでいることおよび/また
    は、合材A、Bの骨材の少なくとも一方が他方の結合材
    層に貫入していることを特徴とするブロック成型体。
  2. 【請求項2】 該接合面の接着力が、合材A、B両母材
    層内の接着力より高いことおよび/または6Kg/cm2
    上の接着力を有することを特徴とする請求項1のブロッ
    ク成型体。
  3. 【請求項3】 耐水性樹脂がポリサルファイド変性エポ
    キシ樹脂であることを特徴とする請求項1のブロック成
    型体。
  4. 【請求項4】 合材A、Bとが合体して成る成型体のB
    成型体部分または合材Aと合材Bから成る全成型体の透
    水係数が10-2cm/sec以上の透水性景観舗装材であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のブロック成型体。
  5. 【請求項5】 合材Aを構成する結合材がセメント系固
    化材あるいはエマルジョン系の樹脂を含むセメント系固
    化材であることを特徴とする請求項1記載のブロック成
    型体。
  6. 【請求項6】 ポリサルファイド変性エポキシ樹脂結合
    材が、主としてエチルホルマールジサルファイドの繰り
    返し単位構造をもつエポキシ化合物であることを特徴と
    する請求項1記載のブロック成型体。
  7. 【請求項7】 合材Aを構成する結合材が水性固化材あ
    るいはエマルジョン系の樹脂を含むセメント系固化材で
    あることを特徴とする請求項1記載のブロック成型体。
  8. 【請求項8】 未硬化状態の該合材Aに対し、未硬化状
    態の該合材Bとを合体させて成型・硬化することを特徴
    とする請求項1記載のブロック成型体の製造方法。
  9. 【請求項9】 容器あるいは型枠の中に(1)含水状態で
    未硬化状態の合材Aを入れて成形しておき、(2)その上
    に未硬化状態の合材Bを、A表面に配置して合体・成形
    させたのち、(3)硬化させることを特徴とする請求項8
    のブロック成型体の製造方法。
  10. 【請求項10】 容器あるいは型枠の中に(1)未硬化状
    態の合材Bを入れて成形しておき、(2)その上に含水状
    態で未硬化状態の合材Aを、合材B表面に配置して合体
    ・成形させたのち、(3)硬化させることを特徴とする
    請求項8のブロック成型体の製造方法。
  11. 【請求項11】 成型用型枠を用いて合材Aおよび合材
    Bを合体・加圧成型するにさいし、成型用型枠の成型面
    および/または合材表面に、水または水性液体、動、
    植、鉱物油および/あるいは合成油を付着させたのち加
    圧成型することを特徴とする請求項9記載のブロック成
    型体の製造方法。
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