JPH10264871A - 搬送移動シミュレーション装置及び搬送移動シミュレーション方法 - Google Patents

搬送移動シミュレーション装置及び搬送移動シミュレーション方法

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JPH10264871A
JPH10264871A JP7207897A JP7207897A JPH10264871A JP H10264871 A JPH10264871 A JP H10264871A JP 7207897 A JP7207897 A JP 7207897A JP 7207897 A JP7207897 A JP 7207897A JP H10264871 A JPH10264871 A JP H10264871A
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JP
Japan
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coordinate system
moving body
hanger
coordinate
point
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Application number
JP7207897A
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English (en)
Inventor
Toshinori Ejima
俊則 江島
Kohei Yamamoto
浩平 山本
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】3次元CAD上でワークが決められた移動軌跡
上を移動して周辺の他物体との干渉を3次元的にチェッ
クする。 【解決手段】本シミュレーションは、予め決められたシ
ミュレーション時間分だけ、シミュレーション時間間隔
毎のレールフレームを演算してから、実際にシミュレー
ションを実行しながら基準フレームとレールフレームと
を一致させ、他物体との干渉状態をチェックする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車等
のワークを組立ラインに投入する前に、ワークの搬送姿
勢や他物体との干渉状態を3次元的にチェックするため
の搬送移動シミュレーション装置及び搬送移動シミュレ
ーション方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ワークの搬送姿勢や干渉状態の搬
送シミュレーションは、ソフトウェア開発コストが高い
ために2次元的シミュレーションに止まり、また、3次
元的な搬送シミュレーションは円弧状のレール上を搬送
されるワークのフレームモデルが容易に作成できないた
め直接作動させることにより干渉等をチェックしていた
(特開昭64−67690号公報参照)。
【0003】また、図13に示すように、模擬的にはレ
ール40’からハンガ10’が距離lだけ離れている場
合、レールから距離lだけ離れた位置にシミュレーショ
ン径路40”を作成し、この径路40”上をハンガ1
0’が通過するようなシミュレーションを行なってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ハンガでの
搬送では、一般的に少なくとも前後2点の支持部が設け
られており、カーブでは距離lより長くなるため、図1
3に示す距離lだけ離した位置にシミュレーション径路
を設定する方法では実際の作動状態を再現できない。
【0005】また、3次元では、ねじれ、傾き等の姿勢
要因があり、図14に示すように、レール40’上の位
置A、Bからハンガ10’の位置DE或いは位置CFの
候補座標を算出し、ハンガ構造からハンガ10’の位置
と姿勢を算出する必要があり、煩雑な演算を必要とす
る。
【0006】上述の如く、2次元の搬送シミュレーショ
ンでは、実際の搬送状態をチェックするには不十分であ
る。また、3次元の搬送シミュレーションを直接実行す
るには大がかりな装置や煩雑な作業が伴い効率が悪い。
【0007】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、3次元CAD上でワークが決められ
た移動軌跡上を移動して周辺の他物体との干渉を3次元
的にチェックでき、干渉箇所やニアミス箇所を表示して
実際の搬送状態を再現したシミュレーションが容易に実
行できる搬送シミュレーション装置及び搬送シミュレー
ション方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決し、
目的を達成するために、この発明に係わる搬送移動シミ
ュレーション装置は、以下の構成を備える。即ち、所定
搬送径路に対して少なくとも前後に設けられる支持部に
より移動体が支持されると共に、前記搬送径路に沿って
移動させる際の移動体の搬送移動シミュレーション装置
であって、前記移動体の支持部の1点において位置と姿
勢が規定される第1座標系を生成する第1座標系生成手
段と、前記搬送径路上の1点において位置と姿勢が規定
される第2座標系を生成する第2座標系生成手段と、前
記第1座標系を第2座標系に変換させ、前記搬送路に沿
って移動される移動体の搬送移動状態を模擬再現させる
座標変換手段とを具備する。
【0009】上記発明を具体的に説明すると、レール上
のシミュレーションピッチ毎にハンガが吊り下がった状
態での進行方向のu軸ベクトルと天井ベクトルからv軸
ベクトル、w軸ベクトルを設定し、ハンガ支持の1点で
ある第1座標系をレール上の1点である第2座標系に搬
送される状態での位置姿勢において一致させることによ
り、1点のみの変換でハンガの各位置の状態が第2座標
系に移動することになる。従って、レール上におけるハ
ンガの位置と姿勢が正確に再現できる。
【0010】また、好ましくは、前記第2座標系がu
軸、v軸、w軸からなり、該第2座標系の原点を(u
0、v0、w0)、u軸の単位ベクトルを(u1、u
2、u3)、v軸の単位ベクトルを(u1、v2、v
3)、w軸の単位ベクトルを(w1、w2、w3)、該
第2座標系における任意の座標(u、v、w)、該第2
座標系の前記第1座標系での座標(x、y、z)とする
と、前記座標変換手段は、
【0011】
【数3】
【0012】により、前記第1座標系を第2座標系に変
換する。
【0013】上記発明のように、同次座標を用いた4×
4の座標変換行列を用いることにより、3×3の座標変
換行列では不可能な座標系の並進運動が可能となる。つ
まり、4×4の座標変換行列以外を用いる場合には、3
×3の回転のみを行う座標変換行列を用いて、x軸ま
わりにψ回転、y軸まわりにθ回転、z軸まわりに
φ回転の順に回転させ、回転順に順次左側に基本回転行
列をかける。この行列をR(3×3)とし、並進移動量
をPv(3×1)とすると、R(3×3)とPv(3×
1)から以下の4×4の座標変換行列Tを作ることから
処理が複雑となる。
【0014】
【数4】
【0015】従って、数式が予め設定されているため、
演算処理に要する負荷が低減される。
【0016】また、好ましくは、前記第2座標系生成手
段は、所定間隔毎に前記搬送径路上の第2座標系を予め
生成し、前記座標変換手段は、前記移動体と該移動体の
周辺に存在する他物体との干渉をチェックする。
【0017】また、好ましくは、前記移動体は前記所定
搬送径路上に前後2点の支持部で支持されるハンガと、
該ハンガにより保持されるワークとからなり、前記座標
変換手段は、前記所定間隔と該ハンガの支持間隔とを対
応させる。
【0018】また、好ましくは、前記座標変換手段は、
前記ハンガ及びワークの動作を表示すると共に、前記ワ
ークの周辺に存在する組立ロボットの動作を表示する。
【0019】また、好ましくは、前記第2座標系生成手
段は、所定間隔毎に前記搬送径路上の第2座標系を順次
生成し、前記座標変換手段は、順次生成される第2座標
系毎に前記移動体と該移動体の周辺に存在する他物体と
の干渉をチェックする。
【0020】また、好ましくは、前記ハンガとワークと
は、各々の位置と姿勢とが規定される座標点を有する。
【0021】上記発明を具体的に説明すると、3次元C
ADのモデルデータは、通常いくつかのモデルデータで
構成される階層構造となっている。親側のハンガモデル
と子側のワークモデルとは、夫々基準フレーム(位置と
姿勢)を持っている。親側のハンガモデルは子側のワー
クモデルがどの位置に配置されるかというデータ(フレ
ームデータ)を有する。コンピュータ内では、親側のハ
ンガモデルが移動された時に、子側のワークモデルがど
の位置にあるかを、親側のハンガモデルの基準フレーム
がベース座標に対してどのようなフレームデータとなる
かという情報と、親側のハンガモデルに対して子側のワ
ークモデルがどのような位置関係にあるかという情報を
用いて、子側のワークモデルがベース座標系に対してど
のようなフレームデータになるかを計算している。従っ
て、コンピュータ操作やプログラムにおいては、親側の
ハンガモデルをある位置からある位置へ移動させるとい
う命令のみで子側のワークモデルを考慮せずに親側のハ
ンガモデルを移動させることができる。
【0022】また、この発明に係わる搬送移動シミュレ
ーション方法は、以下の特徴を備える。即ち、所定搬送
径路に対して少なくとも前後に設けられる支持部により
移動体が支持されると共に、前記搬送径路に沿って移動
させる際の移動体の搬送移動シミュレーション方法であ
って、前記移動体の支持部の1点において位置と姿勢が
規定される第1座標系を生成する第1座標系生成工程
と、前記搬送径路上の1点において位置と姿勢が規定さ
れる第2座標系を生成する第2座標系生成工程と、前記
第1座標系を第2座標系に変換させ、前記搬送路に沿っ
て移動される移動体の搬送移動状態を模擬再現させる座
標変換工程とを具備する。
【0023】また、好ましくは、前記第2座標系がu
軸、v軸、w軸からなり、該第2座標系の原点を(u
0、v0、w0)、u軸の単位ベクトルを(u1、u
2、u3)、v軸の単位ベクトルを(u1、v2、v
3)、w軸の単位ベクトルを(w1、w2、w3)、該
第2座標系における任意の座標(u、v、w)、該第2
座標系の前記第1座標系での座標(x、y、z)とする
と、前記座標変換工程では、
【0024】
【数5】
【0025】により、前記第1座標系を第2座標系に変
換する。
【0026】また、好ましくは、前記第2座標系生成工
程では、所定間隔毎に前記搬送径路上の第2座標系を予
め生成し、前記座標変換工程では、前記移動体と該移動
体の周辺に存在する他物体との干渉をチェックする。
【0027】また、好ましくは、前記移動体は前記所定
搬送径路上に前後2点の支持部で支持されるハンガと、
該ハンガにより保持されるワークとからなり、前記座標
変換工程では、前記所定間隔と該ハンガの支持間隔とを
対応させる。
【0028】また、好ましくは、前記座標変換工程で
は、前記ハンガ及びワークの動作を表示すると共に、前
記ワークの周辺に存在する組立ロボットの動作を表示す
る。
【0029】また、好ましくは、前記第2座標系生成工
程では、所定間隔毎に前記搬送径路上の第2座標系を順
次生成し、前記座標変換工程では、順次生成される第2
座標系毎に前記移動体と該移動体の周辺に存在する他物
体との干渉をチェックする。また、好ましくは、前記ハ
ンガとワークとは、各々の位置と姿勢とが規定される座
標点を有する。
【0030】また、この発明に係わる搬送移動シミュレ
ーション装置は、以下の特徴を備える。即ち、所定搬送
径路に所定間隔で第1移動体と第2移動体が支持され、
該第1移動体及び第2移動体が少なくとも前後に設けら
れる支持部により夫々支持されると共に、前記搬送径路
に沿って移動させる際の移動体の搬送移動シミュレーシ
ョン装置であって、前記第1移動体の支持部の1点にお
いて位置と姿勢が規定される第1座標系を生成する第1
座標系生成手段と、前記第2移動体の支持部の1点にお
いて位置と姿勢が規定される第2座標系を生成する第2
座標系生成手段と、前記搬送径路上の1点において位置
と姿勢が規定される第3座標系を所定間隔で複数生成す
る第3座標系生成手段と、前記第1座標系を所定位置で
生成された第3座標系に変換させると共に、前記第2座
標系を所定位置から所定間隔をおいて生成された第3座
標系に変換させ、前記搬送径路に沿って移動される前記
第1移動体及び第2移動体の搬送移動状態を模擬再現さ
せる座標変換手段とを具備する。
【0031】また、好ましくは、前記第1移動体及び第
2移動体は前記所定搬送径路上に前後2点の支持部で支
持されるハンガと、該ハンガにより保持されるワークと
からなり、前記座標変換手段は、前記所定間隔と該ハン
ガ間距離とを対応させる。
【0032】また、この発明に係わる搬送移動シミュレ
ーション方法は、以下の特徴を備える。即ち、所定搬送
径路に所定間隔で第1移動体と第2移動体が支持され、
該第1移動体及び第2移動体が少なくとも前後に設けら
れる支持部により夫々支持されると共に、前記搬送径路
に沿って移動させる際の移動体の搬送移動シミュレーシ
ョン方法であって、前記第1移動体の支持部の1点にお
いて位置と姿勢が規定される第1座標系を生成する第1
座標系生成工程と、前記第2移動体の支持部の1点にお
いて位置と姿勢が規定される第2座標系を生成する第2
座標系生成工程と、前記搬送径路上の1点において位置
と姿勢が規定される第3座標系を所定間隔で複数生成す
る第3座標系生成工程と、前記第1座標系を所定位置で
生成された第3座標系に変換させると共に、前記第2座
標系を所定位置から所定間隔をおいて生成された第3座
標系に変換させ、前記搬送径路に沿って移動される前記
第1移動体及び第2移動体の搬送移動状態を模擬再現さ
せる座標変換工程とを備える。
【0033】また、好ましくは、前記第1移動体及び第
2移動体は前記所定搬送径路上に前後2点の支持部で支
持されるハンガと、該ハンガにより保持されるワークと
からなり、前記座標変換工程では、前記所定間隔と該ハ
ンガ間距離とを対応させる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる実施形態に
つき添付図面を参照して詳細に説明する。
【0035】[組立ラインの概略構成]図1は本実施形
態に係わる搬送装置を含む自動車組立ラインを3次元C
AD上で表示した状態を示す図である。
【0036】図1に示すように、本実施形態でのシミュ
レーションは、自動車組立ラインにおけるハンガ装置1
0、組立ロボット20、車体30の位置関係や周辺装置
との干渉状態を3次元CADで再現することである。
【0037】ハンガ装置10は、ワークである車体30
を左右のアーム1、2で保持しながらレール40に沿っ
て矢印S方向に移動していく。ハンガ装置10は、レー
ル40に対して支持始点3、支持終点4の2点で吊り下
げられるように保持されている。尚、以下では矢印S方
向に対して、ハンガ10の後方支点を支持始点、前方支
点を支持終点と定義して、後述するシミュレーション方
法において説明する。
【0038】組立ロボット20は、搬送装置の搬送プロ
グラムに同期して動作制御されており、レール40に沿
って搬送される車体30に対して溶接加工や図示のスペ
アタイヤの載置等を行う。組立ロボット20は、加工や
組立処理の種類に応じて車体30の周辺に複数設置され
ている。
【0039】[シミュレーション装置の概略構成]次
に、本実施形態のシミュレーション装置の概略構成につ
いて説明する。図2は本実施形態に係わる搬送シミュレ
ーション装置の構成を示すブロック図である。
【0040】図2に示すように、シミュレーション装置
100は、所謂エンジニアリングワークステーション
(EWS)やパーソナルコンピュータ等の形態を採るも
ので、3次元CAD(COMPUTER EIDED DESIGN)で各種
設計作業を行うものである。シミュレーション装置10
0の構成は、装置全体を司るCPU101、3次元CA
Dソフトウェア等を格納するROM102、設計データ
等を一時的に格納するRAM103、設計データ等を表
示するCRTやLCD等のディスプレイ104、設計デ
ータ等をプリント出力するプリンタ105、フロッピー
ディスクや光磁気ディスク等の外部記憶装置106、設
計データ等を入力するキーボードやマウス等の入力装置
107を有し、ネットワーク回線によりホスト装置10
8から各種データを取り込むべく通信可能になってい
る。
【0041】[3次元CADソフトウェアの機能]次
に、本実施形態で用いる3次元CADソフトウェアの機
能について簡単に説明する。
【0042】本実施形態で用いる3次元CADソフトウ
ェアは、位置座標データの自動生成機能、ハンガの移動
機能、複雑なレールの位置座標を生成する機能を有す
る。位置座標データの自動生成機能は、複数の位置デー
タを入力することにより、直線及び曲線レール上の車体
やハンガの位置座標データを自動生成する。ハンガの移
動機能は、任意に決められたシミュレーション時間間隔
でハンガをレール上で移動させる機能である。
【0043】上記メニューを呼び出す際の操作方法は、
画面に表示された各機能に対応する表示メニューをマウ
スでクリックすることにより行う。
【0044】[シミュレーション方法]次に、本実施形
態のシミュレーション方法について説明する。図3乃至
図5は、ハンガの支持始点及び支持終点の座標の演算方
法を説明する図である。
【0045】本実施形態のシミュレーションは以下の手
順により行われる。即ち、 ハンガの支持始点及び支持終点を演算する。
【0046】レール上に原点を有するローカル座標系
(以下、レールフレームという)とハンガ又は車体の1
点に原点を有する基準座標系(以下、基準フレームとい
う)とを演算する。
【0047】ローカル座標系は、先ずハンガの支持始点
をレール上の所定ピッチ間隔で規定し、次にこの支持始
点からハンガの支持間隔の距離を置いて、且つレール上
の支持終点を規定する。そして、この支持始点と支持終
点とを結んだ直線と図6Bに示すu軸ベクトルを一致さ
せた後、レール上のシミュレーションピッチ毎にハンガ
が吊り下がった状態での進行方向のu軸ベクトルと天井
ベクトルからv軸ベクトル、w軸ベクトルを設定し、ハ
ンガ支持の1点である第1座標系をレール上の1点であ
る第2座標系に搬送される状態での位置姿勢において一
致させることにより、1点のみの変換でハンガの各位置
の状態が第2座標系に移動することになる。
【0048】組立ロボット等の周辺装置の設置位置や
形状を表わす3次元形状モデルを作成する。
【0049】レールフレームを基準フレームに一致さ
せてハンガをレールに沿って移動させる。
【0050】そして、本実施形態では、このシミュレー
ション装置の3次元CADソフトウェアを用いて、車体
30を保持したハンガ10がレール40上を移動する際
に、周辺の組立ロボット20との衝突やニアミス等の干
渉状態や車体の搬送姿勢等をディスプレイに表示しなが
ら車体の搬送をシミュレーションする。
【0051】<ハンガの支持始点の計算方法> (直線レール上の支持始点の計算)シミュレーション時
間間隔で移動するピッチをP1とすると、図3に示すよ
うに、直線をピッチP1の間隔で分割した各点が支持始
点となる。ここで、ピッチP1に満たない残りの部分の
長さをZ1、ピッチP1で分割した最後の直線上の点を
Pendとする。
【0052】(Pendの次の支持始点の計算)図4に示
すように、円弧半径をrとすると、下記式1から円弧上
のレールを角度θだけ回転した場合の支持始点が計算さ
れる。
【0053】θ=(P1−Z1)/r・・・(1) (円弧レール上の支持始点の計算)図5に示すように、
円弧半径をrとすると、下記式2から円弧上のレールを
角度θだけ回転した場合の支持始点が計算される。
【0054】θ=P1/r・・・(2) ここで、ピッチP1に満たない残りの部分の長さをZ
2、ピッチP1で分割した最後の円弧上の点をCendと
する。
【0055】尚、Cendの次の支持始点の計算も上記式
1又は式2から同様に計算される。
【0056】<ハンガの支持終点の計算方法> (直線レール上の支持終点の計算)ハンガの支持終点が
直線レール上にある場合、支持始点と支持終点との間の
ピッチをP2とすると、支持始点から進行方向にピッチ
P2進んだ地点が支持終点となる。また、ハンガの支持
終点が円弧レール上にある場合、円弧半径r、支持始点
からレールの直線部分の終点までの距離をLとすると、
円弧半径r、距離L、ピッチP2から、円弧レール上を
角度θだけ回転した場合の支持終点が計算される。
【0057】(円弧レール上の支持終点の計算)ハンガ
の支持終点が円弧レール上にある場合、支持始点から下
記式3で計算される角度θだけ回転した点が支持終点と
なる。
【0058】 θ=2asin(P2/2r)・・・(3) (次の直線レール上の支持終点の計算)支持始点から進
行方向にピッチP2進んだ地点が支持終点となる。
【0059】以上のようにして得られたハンガの支持始
点及び支持終点からシミュレーション時間間隔毎のレー
ルフレームが演算される。
【0060】[基準フレームとレールフレームとの一致
処理]3次元CAD上におけるレールの形状モデルには
レールフレームが固定されている。そして、レールフレ
ームを基準フレームに一致させることによって、レール
の形状モデルは、レールフレームとの相対的な位置関係
を保持したまま基準フレームに移動或いは回転される。
即ち、形状モデルの位置及び姿勢は、基準フレームによ
り表わすことができる。
【0061】本実施形態の3次元CADソフトウェアで
は、以下の座標変換行列を用いてレールフレームを基準
フレームに一致させている。即ち、図6Bに示すよう
に、u軸、v軸、w軸からなるレールフレームの原点を
(u0、v0、w0)、u軸の単位ベクトルを(u1、
u2、u3)、v軸の単位ベクトルを(u1、v2、v
3)、w軸の単位ベクトルを(w1、w2、w3)とす
ると、レールフレームの座標変換行列は、下記の数5で
表される。即ち、
【0062】
【数6】
【0063】レールフレームにおける任意の位置を
(u、v、w)とすると、基準フレームでのレールフレ
ームの位置(x、y、z)は、下記の数6により表され
る。即ち、
【0064】
【数7】
【0065】以上のようにして、基準フレームとレール
フレームとの一致処理が実行される。
【0066】3次元CADソフトウェア上では、マウ
スでメニュー選択し、レールフレームをピックアップ
又はキー入力して変換するレールフレームを特定し、
基準フレームをピックアップ又はキー入力して変換先の
基準フレームを特定し、マウスで実行メニューを選択
する。
【0067】<第1の実施形態のシミュレーション方法
>次に、第1の実施形態のシミュレーション方法につい
て説明する。図7乃至図9は、第1の実施形態のシミュ
レーション方法を示すフローチャートである。
【0068】この第1のシミュレーション方法では、予
め決められたシミュレーション時間分だけ、シミュレー
ション時間間隔毎のレールフレームを演算してから、実
際にシミュレーションを実行しながら基準フレームとレ
ールフレームとを一致させる方法である。
【0069】(レールフレームの演算)具体的に説明す
ると、図7に示すように、ステップS2では、ハンガの
支持始点と支持終点との間のピッチPを入力する。ステ
ップS4では、シミュレーション時間間隔t0を入力す
る。ステップS6では、シミュレーション時間tを計時
するタイマ値及びレールフレームの作成順序kを表わす
カウンタ値をゼロにリセットする。ステップS8では、
レール形状(直線或いは円弧)とハンガ速度からシミュ
レーション時間tでのハンガの支持始点を演算する。ス
テップS10では、レール形状、ハンガ支持始点、ハン
ガピッチPからハンガの支持終点を演算する。ステップ
S12では、ハンガ支持始点からハンガ支持終点への進
行方向のベクトルで規定されるu軸ベクトルを演算す
る。ステップS14では、天井方向のベクトル(0、
0、1)を左右方向の傾き角度に基づいてu軸ベクトル
中心で回転して、回転ベクトルを演算する。ステップS
16では、外積の計算によりu軸ベクトルと回転ベクト
ルに垂直なv軸ベクトルを演算する。ステップS18で
は、外積の計算によりu軸ベクトルとv軸ベクトルに垂
直なw軸ベクトルを演算する。ステップS20では、シ
ミュレーション時間tにおけるu軸、v軸、w軸からな
るレールフレームを生成する。ステップS22では、シ
ミュレーション時間tにシミュレーション時間間隔t0
を加えて(t=t+t0)、ステップS24では、シミ
ュレーション時間tを計時するタイマ値が全シミュレー
ション時間T以上となっていないならば(ステップS2
4でNo)、ステップS8にリターンして、シミュレー
ション時間間隔t0毎のレールフレームを生成する。
【0070】ステップS24で、シミュレーション時間
tを計時するタイマ値が全シミュレーション時間T以上
となったならば(ステップS24でYes)、図8に示
すステップS26に進んで、シミュレーション時間間隔
t0毎に作成されたレールフレームに時系列で番号kを
付与する。このとき、各レールフレーム間隔は、ハンガ
の支持始点と支持終点の間隔に一致させている。ステッ
プS28では、組立ロボットと車体との干渉状態や隙間
量をチェックするための他物体の3次元形状モデルを作
成し、各モデル毎にリストnとして保存する。この3次
元形状モデルは固定設備や可動設備等を対象とし、ハン
ガやレールの周辺に設置される装置である。
【0071】(シミュレーション)図9に示すように、
ステップS30では、シミュレーション時間tを計時す
るタイマ値及びレールフレームの作成順序kを表わすカ
ウンタ値をゼロにリセットする。ステップS32では、
任意に設定される基準隙間量を入力する。ステップS3
4では、シミュレーション時間tでの3次元形状モデル
から他物体の位置、姿勢をディスプレイに表示する。ス
テップS36では、ハンガに固定されている基準フレー
ムをk番目のレールフレームに一致させて表示し、ハン
ガをディスプレイ上でレールに沿って移動させる。
【0072】ステップS38では、他物体の3次元形状
モデルのリスト毎に、レールに沿って移動されるハンガ
或いは車体と他物体との干渉状態や隙間量とをチェック
する。このとき、ハンガの搬送動作と他物体のアーム動
作等とを連動させ、実際の組立ラインでの動作と同じよ
うに再現する。ステップS40では、ステップS38で
チェック結果がNG、即ち他物体との間で干渉状態が有
り、隙間量も基準隙間量以下の状態が検出されたならば
(ステップS40でNo)、ステップS42に進んで、
チェック結果を記憶すると共に、プリント出力する。一
方、ステップS38でチェック結果がOK、即ち他物体
との間で干渉状態が無く、隙間量も基準隙間量以下の状
態が検出されなかったならば(ステップS40でYe
s)、ステップS44に進み、シミュレーション時間t
にシミュレーション時間間隔t0を加え(t=t+t
0)、ハンガフレーム番号kをインクリメントして(k
=k+1)ステップS46に進む。ステップS46で
は、シミュレーション時間tを計時するタイマ値が全シ
ミュレーション時間T以上となっていないならば(ステ
ップS46でNo)、ステップS34にリターンして、
シミュレーション時間t+t0でステップS34〜S4
4までのシミュレーションを実行する。
【0073】ステップS46で、シミュレーション時間
tを計時するタイマ値が全シミュレーション時間T以上
となったならば(ステップS46でYes)、本プログ
ラムを終了する。
【0074】以上のように、第1の実施形態のシミュレ
ーションによれば、予めレール上のすべてのレールフレ
ームを演算し、シミュレーション時間間隔毎にレールフ
レームを読み出して、基準フレームとレールフレームと
の一致処理を実行するので、3次元CAD上でワークが
決められた移動軌跡上を移動して周辺の他物体との干渉
を3次元的にチェックでき、干渉箇所やニアミス箇所を
表示して実際の搬送状態を再現したシミュレーションが
容易に実行できる。
【0075】<第2の実施形態のシミュレーション方法
>次に、第2の実施形態のシミュレーション方法につい
て説明する。図10乃至図11は、第2の実施形態のシ
ミュレーション方法を示すフローチャートである。
【0076】この第2のシミュレーション方法では、予
め決められたシミュレーション時間間隔毎に、レールフ
レームを演算し、実際にシミュレーションを実行しなが
ら基準フレームとレールフレームとを一致させる方法で
ある。
【0077】(基準値の入力)具体的に説明すると、図
10に示すように、ステップS50では、ハンガの支持
始点と支持終点との間のピッチPを入力する。ステップ
S52では、任意に設定される基準隙間量を入力する。
ステップS54では、シミュレーション時間間隔t0を
入力する。ステップS56では、組立ロボットと車体と
の干渉状態や隙間量をチェックするための他物体の3次
元形状モデルを作成し、各モデル毎にリストnとして保
存する。
【0078】(シミュレーション)図11に示すよう
に、ステップS60では、シミュレーション時間tを計
時するタイマ値をゼロにリセットする。ステップS64
では、レール形状(直線或いは円弧)とハンガ速度から
シミュレーション時間tでのハンガの支持始点を演算す
る。ステップS66では、レール形状、ハンガ支持始
点、ハンガピッチPからハンガの支持終点を演算する。
ステップS68では、ハンガ支持始点からハンガ支持終
点への進行方向のベクトルで規定されるu軸ベクトルを
演算する。ステップS68では、天井方向のベクトル
(0、0、1)を左右方向の傾き角度に基づいてu軸ベ
クトル中心で回転して、回転ベクトルを演算する。ステ
ップS70では、外積の計算によりu軸ベクトルと回転
ベクトルに垂直なv軸ベクトルを演算する。ステップS
72では、外積の計算によりu軸ベクトルとv軸ベクト
ルに垂直なw軸ベクトルを演算する。ステップS74で
は、シミュレーション時間tにおけるu軸、v軸、w軸
からなるレールフレームを生成する。ステップS76で
は、ハンガに固定されている基準フレームをステップS
74で生成されたレールフレームに一致させて表示し、
ステップS78では、ハンガをディスプレイ上でレール
に沿って移動させる。ステップS80では、シミュレー
ション時間tでの3次元形状モデルから他物体の位置、
姿勢をディスプレイに表示する。
【0079】ステップS82では、他物体の3次元形状
モデルのリスト毎に、レールに沿って移動されるハンガ
或いは車体と他物体との干渉状態や隙間量とをチェック
する。このとき、ハンガの搬送動作と他物体のアーム動
作等とを連動させ、実際の組立ラインでの動作と同じよ
うに再現する。ステップS84では、ステップS82で
チェック結果がNG、即ち他物体との間で干渉状態が有
り、隙間量も基準隙間量以下の状態が検出されたならば
(ステップS84でNo)、ステップS86に進んで、
チェック結果を記憶すると共に、プリント出力する。一
方、ステップS84でチェック結果がOK、即ち他物体
との間で干渉状態が無く、隙間量も基準隙間量以下の状
態が検出されなかったならば(ステップS84でYe
s)、ステップS88に進み、シミュレーション時間t
にシミュレーション時間間隔t0を加えて(t=t+t
0)ステップS90に進む。ステップS90では、シミ
ュレーション時間tを計時するタイマ値が全シミュレー
ション時間T以上となっていないならば(ステップS9
0でNo)、ステップS62にリターンして、シミュレ
ーション時間t+t0でステップS62〜S88までの
シミュレーションを実行する。
【0080】ステップS90で、シミュレーション時間
tを計時するタイマ値が全シミュレーション時間T以上
となったならば(ステップS90でYes)、本プログ
ラムを終了する。
【0081】以上のように、第2の実施形態のシミュレ
ーションによれば、シミュレーション時間間隔毎にレー
ルフレームを演算して、基準フレームとレールフレーム
との一致処理を実行するので、3次元CAD上でワーク
が決められた移動軌跡上を移動して周辺の他物体との干
渉を3次元的にチェックでき、干渉箇所やニアミス箇所
を表示して実際の搬送状態を再現したシミュレーション
が容易に実行できる。
【0082】<第3の実施形態のシミュレーション方法
>次に、第3の実施形態のシミュレーション方法につい
て説明する。図12は、第3の実施形態のシミュレーシ
ョン方法を示すフローチャートである。
【0083】この第3のシミュレーション方法では、2
台又はそれ以上の複数のハンガがレールに沿って移動さ
れる場合に、夫々のハンガ毎に予め決められたシミュレ
ーション時間分だけ、シミュレーション時間間隔毎のレ
ールフレームを演算してから、実際にシミュレーション
を実行しながら基準フレームとレールフレームとを一致
させる方法である。
【0084】以下では、2台のハンガでのシミュレーシ
ョン方法について説明する。
【0085】具体的に説明すると、図12に示すよう
に、ステップS100では、ハンガ間分割数n0、シミ
ュレーションピッチL0を演算する。ハンガ間分割数n
0は、図6Aに示すように、後側のハンガH1の支持始
点と前側のハンガH2の支持始点との間のレールを所定
の間隔で分割した分割数である。
【0086】このステップS100では、後側ハンガH
1と前側ハンガH2との間隔をLafmとすると、Lafm=
n0×L0となる。ここで、シミュレーションピッチL
0が任意に設定されるチェック保証距離間隔Lmaxを超
えない(L0<Lmax)ような最小のハンガ間分割数n
0、シミュレーションピッチL0を演算する。チェック
保証距離間隔Lmaxは、ハンガをチェック保証距離間隔
Lmaxで移動させて隙間量チェックを行なえば、隙間量
チェックの結果を保証できるような距離間隔を表してい
る。
【0087】ステップS102では、図6Aに示すよう
に、後側ハンガH1と前側ハンガH2が等速で移動する
としてハンガ速度v0を入力する。ステップS104で
は、上述の第1のシミュレーション方法で説明したステ
ップS8からS20までと同様の処理により、後側ハン
ガH1と前側ハンガH2の夫々のレールフレームを生成
すると共に、組立ロボットと車体との干渉状態や隙間量
をチェックするための他物体の3次元形状モデルを作成
し、各モデル毎にリストnとして保存する。
【0088】ステップS106では、ステップS104
でシミュレーションL0毎に作成されたレールフレーム
に時系列で番号inを付与する。このとき、各レールフ
レーム間隔は、ハンガの支持始点と支持終点の間隔に一
致させている。ステップS108では、シミュレーショ
ン時間間隔t0を入力する。ステップS110では、シ
ミュレーション時間tを計時するタイマ値、レールフレ
ーム番号i0をゼロにリセットすると共に、レールフレ
ーム番号i1をi0+n0にセットする。ステップS1
12では、任意に設定される基準隙間量を入力する。ス
テップS114では、シミュレーション時間tでの3次
元形状モデルから他物体の位置、姿勢をディスプレイに
表示する。ステップS116では、後側ハンガH1に固
定されている基準フレームをi0番目のレールフレーム
に一致させて表示し、前側ハンガH2に固定されている
基準フレームをi1番目のレールフレームに一致させて
表示し、両ハンガをディスプレイ上でレールに沿って移
動させる。
【0089】ステップS118では、他物体の3次元形
状モデルのリスト毎に、レールに沿って移動されるハン
ガ或いは車体と他物体との干渉状態や隙間量とをチェッ
クする。このとき、ハンガの搬送動作と他物体のアーム
動作等とを連動させ、実際の組立ラインでの動作と同じ
ように再現する。ステップS120では、ステップS1
18でチェック結果がNG、即ち他物体との間で干渉状
態が有り、隙間量も基準隙間量以下の状態が検出された
ならば(ステップS120でNo)、ステップS122
に進んで、チェック結果を記憶すると共に、プリント出
力する。一方、ステップS120でチェック結果がO
K、即ち他物体との間で干渉状態が無く、隙間量も基準
隙間量以下の状態が検出されなかったならば(ステップ
S120でYes)、ステップS124に進み、シミュ
レーション時間tにシミュレーション時間間隔t0を加
え(t=t+t0)ステップS126に進む。ステップ
S126では、シミュレーション時間tを計時するタイ
マ値が全シミュレーション時間T以上となっていないな
らば(ステップS126でNo)、ステップS114に
リターンして、シミュレーション時間t+t0でステッ
プS114〜S126までのシミュレーションを実行す
る。
【0090】ステップS126で、シミュレーション時
間tを計時するタイマ値が全シミュレーション時間T以
上となったならば(ステップS126でYes)、本プ
ログラムを終了する。
【0091】以上のように、第3の実施形態のシミュレ
ーションによれば、2台のハンガをレールに沿って移動
する際に、予めレール上のすべてのレールフレームを演
算し、シミュレーション時間間隔毎にレールフレームを
読み出して、基準フレームとレールフレームとの一致処
理を実行するので、3次元CAD上でワークが決められ
た移動軌跡上を移動して周辺の他物体との干渉を3次元
的にチェックでき、干渉箇所やニアミス箇所を表示して
実際の搬送状態を再現したシミュレーションが容易に実
行できると共に、2台のハンガ間の占有空間を有効に活
用できるように組立ロボットを制御でき、設備全体の小
型化を図ることができる。
【0092】尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲
で上記実施形態を修正又は変更したものに適用可能であ
る。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
移動体の支持部の1点において位置と姿勢が規定される
第1座標系を生成し、搬送径路上の1点において位置と
姿勢が規定される第2座標系を生成し、第1座標系を第
2座標系に変換させ、前記搬送路に沿って移動される移
動体の搬送移動状態を模擬再現させることにより、3次
元CAD上で移動体が決められた移動軌跡上を移動して
周辺の他物体との干渉を3次元的にチェックでき、干渉
箇所やニアミス箇所を表示して実際の搬送状態を再現し
たシミュレーションが容易に実行できる。
【0094】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係わる搬送装置を含む自動車組立
ラインを3次元CAD上で表示した状態を示す図であ
る。
【図2】本実施形態に係わるシミュレーション装置の構
成を示すブロック図である。
【図3】ハンガの支持始点及び支持終点の座標の演算方
法を説明する図である。
【図4】ハンガの支持始点及び支持終点の座標の演算方
法を説明する図である。
【図5】ハンガの支持始点及び支持終点の座標の演算方
法を説明する図である。
【図6A】第3のシミュレーション方法に用いるパラメ
ータを説明する図である。
【図6B】基準フレームとレールフレームとを一致させ
る処理を説明する図である。
【図7】第1の実施形態のシミュレーション方法を示す
フローチャートである。
【図8】第1の実施形態のシミュレーション方法を示す
フローチャートである。
【図9】第1の実施形態のシミュレーション方法を示す
フローチャートである。
【図10】第2の実施形態のシミュレーション方法を示
すフローチャートである。
【図11】第2の実施形態のシミュレーション方法を示
すフローチャートである。
【図12】第3の実施形態のシミュレーション方法を示
すフローチャートである。
【図13】従来のシミュレーション方法を説明する図で
ある。
【図14】従来のシミュレーション方法を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1、2…アーム 3…ハンガ支持始点 4…ハンガ支持終点 10…ハンガ 20…組立ロボット(他物体) 30…車体(ワーク) 40…レール

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定搬送径路に対して少なくとも前後に
    設けられる支持部により移動体が支持されると共に、前
    記搬送径路に沿って移動させる際の移動体の搬送移動シ
    ミュレーション装置であって、 前記移動体の支持部の1点において位置と姿勢が規定さ
    れる第1座標系を生成する第1座標系生成手段と、 前記搬送径路上の1点において位置と姿勢が規定される
    第2座標系を生成する第2座標系生成手段と、 前記第1座標系を第2座標系に変換させ、前記搬送路に
    沿って移動される移動体の搬送移動状態を模擬再現させ
    る座標変換手段とを具備することを特徴とする搬送移動
    シミュレーション装置。
  2. 【請求項2】 前記第2座標系がu軸、v軸、w軸から
    なり、該第2座標系の原点を(u0、v0、w0)、u
    軸の単位ベクトルを(u1、u2、u3)、v軸の単位
    ベクトルを(u1、v2、v3)、w軸の単位ベクトル
    を(w1、w2、w3)、該第2座標系における任意の
    座標(u、v、w)、該第2座標系の前記第1座標系で
    の座標(x、y、z)とすると、前記座標変換手段は、 【数1】 により、前記第1座標系を第2座標系に変換することを
    特徴とする請求項1に記載の搬送移動シミュレーション
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第2座標系生成手段は、所定間隔毎
    に前記搬送径路上の第2座標系を予め生成し、前記座標
    変換手段は、前記移動体と該移動体の周辺に存在する他
    物体との干渉をチェックすることを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の搬送移動シミュレーション装置。
  4. 【請求項4】 前記移動体は前記所定搬送径路上に前後
    2点の支持部で支持されるハンガと、該ハンガにより保
    持されるワークとからなり、前記座標変換手段は、前記
    所定間隔と該ハンガの支持間隔とを対応させることを特
    徴とする請求項3に記載の搬送移動シミュレーション装
    置。
  5. 【請求項5】 前記座標変換手段は、前記ハンガ及びワ
    ークの動作を表示すると共に、前記ワークの周辺に存在
    する組立ロボットの動作を表示することを特徴とする請
    求項4に記載の搬送移動シミュレーション装置。
  6. 【請求項6】 前記第2座標系生成手段は、所定間隔毎
    に前記搬送径路上の第2座標系を順次生成し、前記座標
    変換手段は、順次生成される第2座標系毎に前記移動体
    と該移動体の周辺に存在する他物体との干渉をチェック
    することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の搬
    送移動シミュレーション装置。
  7. 【請求項7】 前記ハンガとワークとは、各々の位置と
    姿勢とが規定される座標点を有することを特徴とする請
    求項4に記載の搬送移動シミュレーション装置。
  8. 【請求項8】 所定搬送径路に所定間隔で第1移動体と
    第2移動体が支持され、該第1移動体及び第2移動体が
    少なくとも前後に設けられる支持部により夫々支持され
    ると共に、前記搬送径路に沿って移動させる際の移動体
    の搬送移動シミュレーション装置であって、 前記第1移動体の支持部の1点において位置と姿勢が規
    定される第1座標系を生成する第1座標系生成手段と、 前記第2移動体の支持部の1点において位置と姿勢が規
    定される第2座標系を生成する第2座標系生成手段と、 前記搬送径路上の1点において位置と姿勢が規定される
    第3座標系を所定間隔で複数生成する第3座標系生成手
    段と、 前記第1座標系を所定位置で生成された第3座標系に変
    換させると共に、前記第2座標系を所定位置から所定間
    隔をおいて生成された第3座標系に変換させ、前記搬送
    径路に沿って移動される前記第1移動体及び第2移動体
    の搬送移動状態を模擬再現させる座標変換手段とを具備
    することを特徴とする搬送移動シミュレーション装置。
  9. 【請求項9】 前記第1移動体及び第2移動体は前記所
    定搬送径路上に前後2点の支持部で支持されるハンガ
    と、該ハンガにより保持されるワークとからなり、前記
    座標変換手段は、前記所定間隔と該ハンガ間距離とを対
    応させることを特徴とする請求項8に記載の搬送移動シ
    ミュレーション装置。
  10. 【請求項10】 所定搬送径路に対して少なくとも前後
    に設けられる支持部により移動体が支持されると共に、
    前記搬送径路に沿って移動させる際の移動体の搬送移動
    シミュレーション方法であって、 前記移動体の支持部の1点において位置と姿勢が規定さ
    れる第1座標系を生成する第1座標系生成工程と、 前記搬送径路上の1点において位置と姿勢が規定される
    第2座標系を生成する第2座標系生成工程と、 前記第1座標系を第2座標系に変換させ、前記搬送路に
    沿って移動される移動体の搬送移動状態を模擬再現させ
    る座標変換工程とを具備することを特徴とする搬送移動
    シミュレーション方法。
  11. 【請求項11】 前記第2座標系がu軸、v軸、w軸か
    らなり、該第2座標系の原点を(u0、v0、w0)、
    u軸の単位ベクトルを(u1、u2、u3)、v軸の単
    位ベクトルを(u1、v2、v3)、w軸の単位ベクト
    ルを(w1、w2、w3)、該第2座標系における任意
    の座標(u、v、w)、該第2座標系の前記第1座標系
    での座標(x、y、z)とすると、 前記座標変換工程では、 【数2】 により、前記第1座標系を第2座標系に変換することを
    特徴とする請求項10に記載の搬送移動シミュレーショ
    ン方法。
  12. 【請求項12】 前記第2座標系生成工程では、所定間
    隔毎に前記搬送径路上の第2座標系を予め生成し、前記
    座標変換工程では、前記移動体と該移動体の周辺に存在
    する他物体との干渉をチェックすることを特徴とする請
    求項8又は請求項11に記載の搬送移動シミュレーショ
    ン方法。
  13. 【請求項13】 前記移動体は前記所定搬送径路上に前
    後2点の支持部で支持されるハンガと、該ハンガにより
    保持されるワークとからなり、前記座標変換工程では、
    前記所定間隔と該ハンガの支持間隔とを対応させること
    を特徴とする請求項12に記載の搬送移動シミュレーシ
    ョン方法。
  14. 【請求項14】 前記座標変換工程では、前記ハンガ及
    びワークの動作を表示すると共に、前記ワークの周辺に
    存在する組立ロボットの動作を表示することを特徴とす
    る請求項13に記載の搬送シミュレーション方法。
  15. 【請求項15】 前記第2座標系生成工程では、所定間
    隔毎に前記搬送径路上の第2座標系を順次生成し、前記
    座標変換工程では、順次生成される第2座標系毎に前記
    移動体と該移動体の周辺に存在する他物体との干渉をチ
    ェックすることを特徴とする請求項10又は請求項11
    に記載の搬送移動シミュレーション方法。
  16. 【請求項16】 前記ハンガとワークとは、各々の位置
    と姿勢とが規定される座標点を有することを特徴とする
    請求項13に記載の搬送移動シミュレーション方法。
  17. 【請求項17】 所定搬送径路に所定間隔で第1移動体
    と第2移動体が支持され、該第1移動体及び第2移動体
    が少なくとも前後に設けられる支持部により夫々支持さ
    れると共に、前記搬送径路に沿って移動させる際の移動
    体の搬送移動シミュレーション方法であって、 前記第1移動体の支持部の1点において位置と姿勢が規
    定される第1座標系を生成する第1座標系生成工程と、 前記第2移動体の支持部の1点において位置と姿勢が規
    定される第2座標系を生成する第2座標系生成工程と、 前記搬送径路上の1点において位置と姿勢が規定される
    第3座標系を所定間隔で複数生成する第3座標系生成工
    程と、 前記第1座標系を所定位置で生成された第3座標系に変
    換させると共に、前記第2座標系を所定位置から所定間
    隔をおいて生成された第3座標系に変換させ、前記搬送
    径路に沿って移動される前記第1移動体及び第2移動体
    の搬送移動状態を模擬再現させる座標変換工程とを備え
    ることを特徴とする搬送移動シミュレーション方法。
  18. 【請求項18】 前記第1移動体及び第2移動体は前記
    所定搬送径路上に前後2点の支持部で支持されるハンガ
    と、該ハンガにより保持されるワークとからなり、前記
    座標変換工程では、前記所定間隔と該ハンガ間距離とを
    対応させることを特徴とする請求項17に記載の搬送移
    動シミュレーション方法。
JP7207897A 1997-03-25 1997-03-25 搬送移動シミュレーション装置及び搬送移動シミュレーション方法 Pending JPH10264871A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111217095A (zh) * 2018-11-26 2020-06-02 阿里巴巴集团控股有限公司 吊挂运行状态模拟演示方法及装置
CN111217096A (zh) * 2018-11-26 2020-06-02 阿里巴巴集团控股有限公司 吊挂运行状态模拟演示过程中的指令控制方法及装置

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CN111217095A (zh) * 2018-11-26 2020-06-02 阿里巴巴集团控股有限公司 吊挂运行状态模拟演示方法及装置
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