JP2000081906A - 仮想工場シミュレーション装置および仮想工場シミュレーション方法 - Google Patents

仮想工場シミュレーション装置および仮想工場シミュレーション方法

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JP2000081906A
JP2000081906A JP25165498A JP25165498A JP2000081906A JP 2000081906 A JP2000081906 A JP 2000081906A JP 25165498 A JP25165498 A JP 25165498A JP 25165498 A JP25165498 A JP 25165498A JP 2000081906 A JP2000081906 A JP 2000081906A
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processing unit
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Kazufumi Ohashi
一史 大橋
Satoru Fujita
悟 藤田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実機の変更に伴う機器モデル構成の変更や、
コントローラ部分と機械部分のシミュレーションを独立
に行うためのモデル構成を容易にする。 【解決手段】 コントローラを模擬する仮想コントロー
ラ23と機械運動を模擬する仮想機械22を備えた複数
の仮想機器シミュレータ21と、仮想機器シミュレータ
によるシミュレーションを実行する実行処理部14、機
器モデルの3次元形状の干渉をチェックする干渉チェッ
ク処理部16、シミュレーション内の時間管理を行うシ
ミュレーション時間管理処理部17、および機器モデル
の3次元形状の表示処理を行う3次元形状表示処理部1
8を備えた仮想工場カーネル20にて仮想工場システム
を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は工場、ライン、セ
ルおよび機器をシミュレーションするための仮想工場シ
ミュレーション装置および方法に関するものであり、特
に工場の機器などのリソースを、動作データおよび3次
元形状データによってモデル化した機器モデルを用いて
シミュレーションする仮想工場シミュレーション装置お
よび仮想工場シミュレーション方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】生産システムが高度化するに従い、複数
の機器を組み合わせてシステムを構成することが増えて
いる。設計者は、ユーザの要求仕様を満たすようにシス
テム設計することが必要であるが、実際にシステムを構
築する前に、システムの能力を定量的に評価することは
非常に難しい。そのため、開発工程としては、机上でシ
ステムの概略性能を評価し、作成された各機器の仕様を
作成した後、実システムを開発する。そして、客先に納
入する前に実機を用いて、まず制御プログラムのテスト
およびデバッグを、極力機器単体で行い、次に実システ
ムを組み上げて制御プログラムのテスト、デバッグを行
う。しかしながら、機器単体のテストにおいて、周辺機
器による入出力データがないとテストできない場合が少
なくない。また、近年納期の短縮が要求されており、す
べての機器を組み合わせて事前にテストできる期間が短
い。特に、個別の機器が特別注文の場合、機器自身の完
成が納期きりぎりになり、組み合わせテストだけでな
く、単体テストですら困難な場合がある。
【0003】ロボット単体では、従来よりシミュレータ
による性能評価が行われている。複数の機器を含むシス
テムにおいては、機器間でのデータの入出力による依存
関係が発生し、機器単体だけを取り出して性能評価して
も不十分であり、周辺機器を含めた工場、ライン、セル
といったシステム全体でのシミュレーションが必要であ
る。そこで、特開平8−272844号公報、特開平9
−201746号公報に示すように、計算機上でまず使
用する機器をすべてモデル化し、さらに工場、ラインも
しくはセルといったシステム規模でのシミュレーション
を行い、そのシステムの性能を評価するケースが増えて
いる。さらに、計算機上で機器の機能を模擬したモデル
を利用して、検証対象機器は実機、周辺機器はシミュレ
ーションにより事前検証することが行われつつある。
【0004】図26は例えば、上記特開平9−2017
46号公報に示された従来の仮想工場シミュレーション
装置の概略構成を示すブロック図である。図において、
1はそのシミュレーション装置であり、2はシミュレー
ション装置1を構成する入出力部、3は同じくシミュレ
ーション演算部、4は同じく表示処理演算部、5は同じ
くデータ変換処理演算部である。6はシミュレーション
装置1に接続された表示装置、7は同じく入力装置、8
は同じく外部入力装置、9は同じく外部出力装置であ
る。10はシミュレーションプログラムが記憶されて、
シミュレーション装置1に接続された記憶手段として記
憶装置であり、この記憶装置10は、データモデルの関
係を記述しているプログラム記述部、シミュレーション
で使用する実際のデータを記憶するデータ記憶部、シミ
ュレーションで使用するデータを他のシミュレーション
において得られたデータから使用可能な状態に変換する
ためのデータ変換ルールを記憶しているデータ変換ルー
ル部とが一体になった形式で構成されている。
【0005】次に動作について説明する。シミュレーシ
ョン装置1は、入力装置7を介して使用者により入力さ
れる種々のデータやコマンドなどの操作入力を入出力部
2で受けて、シミュレーション演算部3により処理し、
操作入力のデータやコマンドの入力状態やシミュレーシ
ョン処理の実行状態などを入出力部2より表示装置6に
出力して表示する。また、これらの操作入力や表示出力
あるいはデータは、外部入力装置8あるいは外部出力装
置9に対して授受を行うようになっている。なお、上記
シミュレーション演算部3における処理は、記憶装置1
0から読み込んだ必要な機器のデータモデルを用いて実
行している。
【0006】ここで、生産設備で使用される実際の機器
の多くは、通常、コントローラ、機械、もしくはその組
み合わせで構成されている。従来の仮想工場シミュレー
ション装置においては、各機器のモデルはその機器単位
で機器を模擬するデータと実行プログラムで構成され、
それ以上には分割されていない。また、実際のロボット
や加工機においては、コントローラと機械の組み合わせ
で構成されており、コントローラと機械部分がハードウ
ェア的に独立している。そして、バージョンアップ等で
コントローラもしくは機械のみが変更され、コントロー
ラと機械の組み合わせが変更される場合も少なくない。
また、ユーザからの要求によって上記組み替えが行われ
る場合もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の仮想工場シミュ
レーション装置は以上のように構成されているので、例
えば、複数タイプのロボットにおいてコントローラと機
械の組み合わせを変更する際に、同じコントローラに変
更するような場合、シミュレータ側においては各ロボッ
トのコントローラ部分を模擬実行するプログラムをコー
ドレベルで変更することが必要になるという課題があっ
た。
【0008】また、生産設備で取り扱うワークの動作
は、機器の動作データとは別に、プログラムもしくは移
動位置のデータといったワークの動作データを定義する
ことが必要であり、そのような方式では、機器の動作プ
ログラムのプログラムミスにより機器の動作が誤ってい
ても、ワークは正常に動作するため、機器の制御プログ
ラムの不具合等を見落とす可能性があるといった課題も
あった。
【0009】さらに、ロボットのような移送機器の動作
プログラムでは、ワークの把持等で周辺機器との相対位
置が関係しており、機器レイアウトが変更される毎に、
各機器の動作プログラムを変更する必要があるという課
題もあった。
【0010】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、コントローラ部分と機械部分の組
み合わせに変更があっても、実際の機器と同様にモデル
チェンジを行うことができ、誤った機器動作の定義を行
った場合でもワークの動作の異常を見落とすようなこと
がなく、機器レイアウト変更に容易に対応できる仮想工
場シミュレーション装置および方法を得ることを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る仮想工場
シミュレーション装置は、複数の仮想機器シミュレータ
と、仮想工場カーネルとからなり、仮想機器シミュレー
タはコントローラを模擬する仮想コントローラと、機械
運動を模擬する仮想機械とを備え、仮想工場カーネルは
仮想機器シミュレータによるシミュレーションを実行す
る実行処理部と、機器モデルの3次元形状の干渉をチェ
ックする干渉チェック処理部と、シミュレーション内の
時間管理を行うシミュレーション時間管理処理部と、機
器モデルの3次元形状の表示処理を行う3次元形状表示
処理部と、外部システムとの通信を行う通信処理部とを
備えたものである。
【0012】この発明に係る仮想工場シミュレーション
装置は、仮想工場カーネルとの通信を行う通信処理部、
コマンドを解釈するコマンド解析処理部、移動コマンド
入力に対して、動作データに基づく移動軌跡の補間を行
う軌跡補間処理部、得られた補間点列データより仮想機
械の関節変数の値を求めて、移動位置・姿勢データを生
成する逆運動学解析処理部、および動作データや実行プ
ログラムを格納する動作データ格納部を仮想コントロー
ラに持たせたものである。
【0013】この発明に係る仮想工場シミュレーション
装置は、構成部品の3次元形状データを格納する3次元
形状データ格納部、構成部品の位置・姿勢データを格納
する位置・姿勢データ格納部、構成部品間の機構データ
を格納する機構データ格納部、上記3次元形状データと
機構データから機械の動作を模擬し、位置・姿勢データ
を更新する実行処理部を仮想機械に持たせたものであ
る。
【0014】この発明に係る仮想工場シミュレーション
装置は、それぞれがデータ格納部とデータ処理部を備え
た通信要素、形状要素、挙動要素、および属性要素を有
して、通信処理部、仮想機械の形状、仮想コントローラ
および仮想機械の挙動、仮想機器の属性を表現する仮想
工場単位オブジェクトによって、仮想機器シミュレータ
を代替したものである。
【0015】この発明に係る仮想工場シミュレーション
装置は、仮想機器シミュレータの位置・姿勢データを作
業変数として定義する作業変数定義部、定義された作業
変数の情報を格納する作業変数情報格納部、およびその
作業変数を実際の有効な値に変換する作業変数変換処理
部を、仮想工場カーネルに持たせたものである。
【0016】この発明に係る仮想工場シミュレーション
方法は、外部システムから転送された動作データを動作
データ格納部に格納し、仮想機器シミュレータに対し
て、その仮想コントローラおよび仮想機械の処理を実行
するための処理タスクをシミュレーション実行データ格
納部に登録し、シミュレーション開始時にその処理タス
クを順番に処理するようにしたものである。
【0017】この発明に係る仮想工場シミュレーション
方法は、移動コマンド入力に対する移動軌跡補間を、加
減速パターン等の動作データをもとに、仮想コントロー
ラの軌跡補間処理部で行い、この移動軌跡補間で得られ
た補間点列データから、仮想機械の移動位置・姿勢デー
タをその実行処理部で生成処理するようにしたものであ
る。
【0018】この発明に係る仮想工場シミュレーション
方法は、仮想機器と同じ構造で、当該仮想機器が扱うワ
ークも表現するようにしたものである。
【0019】この発明に係る仮想工場シミュレーション
方法は、センサーのセンシング領域を3次元形状で表現
することで、仮想機械と同じ構造で当該センサーも表現
するようにしたものである。
【0020】この発明に係る仮想工場シミュレーション
方法は、仮想機器がワークを保持したか否かを判定し
て、当該仮想機器とワークの形状との間の親子関係を定
義し、ワークと仮想機器が当該親子関係が定義された仮
想機器の動作区間で一緒に動くことにより、その動作が
別途定義されていないワークの搬送シミュレーションを
実行するようにしたものである。
【0021】この発明に係る仮想工場シミュレーション
方法は、通信処理部、仮想機械の形状、仮想コントロー
ラおよび仮想機械の挙動、仮想機器の属性を、通信要
素、形状要素、挙動要素、および属性要素からなる仮想
工場単位オブジェクトとして表現し、その仮想工場単位
オブジェクトの階層関係を管理することで、仮想機器を
構成する仮想コントローラおよび仮想機械を統一的に表
現するようにしたものである。
【0022】この発明に係る仮想工場シミュレーション
方法は、仮想機器の基準位置・姿勢データを定義して基
準位置・姿勢データ格納部に格納し、仮想機器の基準位
置間の関係を作業変数として定義して、作業変数情報格
納部にその作業変数に関する情報を格納し、作業変数変
換部でその作業変数を実際の有効な値に変換したコマン
ドを仮想コントローラで実行するようにしたものであ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による仮
想工場シミュレーション装置を示すブロック図である。
図において、11は仮想工場システムであり、12はラ
インコントローラやセルコントローラのような、この仮
想工場システム11に接続された外部システムである。
この仮想工場システム11内において、13は外部シス
テム12とのデータ入出力を行うための通信処理部であ
り、14はシミュレーションの実行を行う実行処理部、
15はこの実行処理部14におけるシミュレーションの
実行に必要なデータを格納するためのシミュレーション
実行データ格納部である。16は3次元形状の干渉チェ
ックを行う干渉チェック処理部、17はシミュレーショ
ン内の時間を管理するシミュレーション時間管理処理
部、18は機器モデルの3次元形状の表示処理を行う3
次元形状表示処理部であり、19はユーザによるシミュ
レーションに必要なデータの外部入力装置からのデータ
入力と、表示装置等の外部出力装置とのデータ交換を行
う入出力処理部である。20はこれら各部13〜19か
らなる仮想工場カーネルである。
【0024】また、21はロボット、工作機械、あるい
はセンサー等の各機器に対応して用意され、それら各機
器における動作、形状、通信、属性に関するデータと、
データ処理部をもつ仮想機器シミュレータである。この
仮想機器シミュレータ21内において、22は仮想機器
の3次元形状および機構部分を表わす仮想機械であり、
23はこの仮想機械22の位置・姿勢等の機器の動作に
関するデータ処理を行う仮想コントローラである。
【0025】図2は上記仮想機械22の内部構成の一例
を示すブロック図である。図において、31は機器形状
の位置の更新処理を行う実行処理部であり、32は構成
部品数、構成部品の接続関係、構成部品に取り付けられ
た座標系の関係パラメータ、関節の種類といった機構デ
ータを格納する機構データ格納部、33は仮想機械22
を構成する構成部品の関節変数の値、もしくは空間上で
の位置・姿勢データを格納する位置・姿勢データ格納
部、34は各構成部品の3次元形状データを格納する3
次元形状データ格納部である。また、35は仮想コント
ローラ23との通信を行う通信処理部である。
【0026】図3は仮想コントローラ23の内部構成の
一例を示すブロック図である。図において、41は仮想
工場カーネル20、あるいは他の仮想機器シミュレータ
21および仮想機械22等の当該仮想工場システム11
の内部構成部品との間でデータ入出力を行うための通信
処理部である。42は仮想機械22の制御処理を行う実
行処理部であり、43はその際に必要なプログラム、加
減速パターン等の動作データを格納しておく動作データ
格納部である。44は入力されたコマンドを解釈するコ
マンド解析処理部、45は入力されたコマンドが機器の
移動コマンドであった場合に、機器が動作する軌道の補
間計算を行い、軌跡点列データを生成する軌跡補間処理
部であり、46はこの軌跡補間処理部45にて求められ
た軌跡点列データから、仮想機械22の機構データに基
づいて、各関節での関節変数の値に分解する逆運動学解
析処理部である。
【0027】次に動作について説明する。ここでは、ま
ず仮想工場システム11の実行について説明する。仮想
工場システム11の実行に際して、使用する仮想機器シ
ミュレータ21の機種、個数、各仮想機器シミュレータ
21の構成データ、レイアウト情報等が、仮想工場カー
ネル20の入出力処理部19から入力される。実行処理
部14はこの入出力処理部19より入力されたデータに
基づいて、必要な仮想機器シミュレータ21の実体を生
成し、それをシミュレーション実行データ格納部15に
登録する。また、仮想機器シミュレータ21の構成デー
タにおいて、加減速パターン等の動作データは仮想コン
トローラ23の動作データ格納部43に格納し、また機
構構成情報は仮想機械22の機構データ格納部32に、
機器の3次元形状データは3次元形状データ格納部34
にそれぞれ格納する。
【0028】仮想工場カーネル20の通信処理部13
は、セルコントローラのような外部システム12から送
られてくる、仮想機器シミュレータ21に関する起動指
示や実行プログラム名といった実行データを受け取る
と、それを該当する仮想機器シミュレータ21の仮想コ
ントローラ23に渡す。当該仮想コントローラ23では
その実行データを通信処理部41で受け取り、実行処理
部42にてその受け取った実行データのプログラム名に
基づいて、プログラムデータを動作データ格納部43ヘ
の格納を行う。そして、仮想工場カーネル20の実行処
理部14は、仮想機器シミュレータ21の仮想機械22
および仮想コントローラ23の処理を実行するための処
理タスクを、シミュレーション実行データ格納部15の
タスクリストヘ登録する。
【0029】実行処理部14においてシミュレーション
が実行されると、実行処理部14は上記シミュレーショ
ン実行データ格納部15のタスクリストに登録されてい
るタスクを順番に処理する。すなわち、まず各仮想機器
シミュレータ21のタスクを処理し、当該タスクの処理
が終了した後、システムのタスクである干渉チェック処
理部16、シミュレーション時間管理処理部17、およ
び3次元形状表示処理部18の各タスクを実行する。
【0030】次に、仮想機器シミュレータ21の仮想コ
ントローラ23および仮想機械22のタスクと、システ
ムに関する上記各タスクについて説明する。まず、仮想
コントローラ23のタスクにおいては、動作データ格納
部43に補間点列データが格納されていない場合、実行
処理部42は動作データ格納部43に登録されたコマン
ドを取り出し、コマンド解析処理部44で処理する。処
理するコマンドが移動コマンドの場合には、軌跡補間処
理部45において、動作データ格納部43に動作データ
として格納されている加減速パターンをもとに補間点列
データを生成し、それを動作データ格納部43へ格納す
る。なお、処理するコマンドが移動コマンドでない場合
には、動作データ格納部43から次のコマンドを取得し
てそれを処理する。
【0031】ここで、上記補間点列データが存在する場
合には、まず、その補間点列データより点データを取り
出し、逆運動学解析処理部46にて、仮想機械22の機
構データ格納部32に格納されている機構データをもと
に、仮想機械22の各構成要素の関節変数の値を求め
る。次いで、それにより空間上での各仮想機械22を構
成する3次元形状の位置・姿勢データを生成し、それを
位置・姿勢データ格納部33に格納する。なお、この実
施の形態1においては、仮想機械22の位置・姿勢デー
タを通信処理部35を介さずに入力するものを示した
が、通信処理部35を介しても同様に行える。
【0032】また、仮想機械22のタスクにおいては、
位置・姿勢データ格納部33に格納された位置・姿勢デ
ータから各構成部品の3次元形状の位置・姿勢データを
更新し、3次元形状データ格納部34へ格納する。
【0033】さらに、システムに関するタスクにおいて
は、干渉チェック処理部16で、まず仮想機械22の形
状と他の形状が干渉するかどうかのチェックを行う。そ
の結果、干渉する場合にはシミュレーション実行データ
格納部15へ、干渉する仮想機器シミュレータ21に関
する情報を格納する処理を行う。そのとき、シミュレー
ション時間管理処理部17では、登録されたサンプリン
グタイムだけシミュレーション内の時間を進める処理を
行い、3次元形状表示処理部18では、3次元形状デー
タ格納部34に格納されたデータに基づいて仮想機器シ
ミュレータ21の表示処理を行う。
【0034】なお、上記仮想コントローラ23のコマン
ド処理においては、移動コマンド以外でも、時間の経過
を伴うコマンドの場合には上記移動コマンドと同様の処
理を行う。各コマンド毎に必要な情報を動作データ格納
部43に格納して、コマンド処理よりも優先してそれら
のデータ処理を行う。例えば、待ちコマンドもその例で
あり、指定された待ち時間に対して、1実行周期ごとに
シミュレーション実行データ格納部15に格納されたサ
ンプリングタイム分だけ減算して、動作データ格納部4
3上のデータの更新処理を行う。
【0035】上記仮想工場システム11において、仮想
機器シミュレータ21が取り扱うワークについても、仮
想機器シミュレータ21の仮想機械22の部分だけを用
いて形状を表現することで統一的に表現できる。同様
に、構造物等の形状のみの静止物も仮想機器シミュレー
タ21として表現することも可能である。
【0036】また、機構構造を持たない電子デバイスで
ある、物体の有無を検知するようなセンサーについて
も、仮想機器シミュレータ21の仮想コントローラ23
で信号処理を行って、仮想機械22でセンサー形状を表
現することで統一的に表現することができる。特にセン
サーのうち、物体の有無を、接触により検知するセンサ
ーやレーザ、赤外線等の反射もしくは遮断による検知と
いったようにセンシング領域が定義可能なセンサーにお
いて、接触センサーの場合は、センサー形状と被検知物
体との干渉チェック、またセンシング領域が定義可能な
センサーの場合は、センシング領域を3次元形状で表現
し、そのセンシング領域の形状と被検知物体の形状との
干渉チェックといったように、3次元形状の干渉チェッ
クによりセンサーの検知機能を模擬することができる。
【0037】次に、上記ようなセンサーのセンシング機
能について説明する。図4はこの実施の形態1における
仮想センサーの一例を示す説明図である。図において、
51はセンサーとしての赤外線センサー(センサー)で
あり、51Aは物体を検知するための赤外線を発信する
赤外線発信部、51Bは赤外線発信部51Aより発信さ
れた赤外線を受信する赤外線受信部、51Cは赤外線発
信部51Aと赤外線受信部51Bの間で授受される赤外
線にて形成される、当該赤外線センサー51のセンシン
グ領域である。また、52はこの赤外線センサー51に
て検知される被検知物体としてのワークであり、53は
その上に配置されたワーク52の移送を行うコンベアで
ある。
【0038】次に、この図4に示すように、コンベア5
3にて移送されるワーク52の検出について説明する。
まず、赤外線発信部51Aと赤外線受信部51B、およ
び赤外線によるセンシング領域51Cを仮想機械22の
形状として登録する。次に、干渉チェック処理部16に
おいて、赤外線によるセンシング領域51Cと干渉する
物体をチェックする。干渉する物体が存在した場合、シ
ミュレーション実行データ格納部15に赤外線センサー
51とワーク52に関するデータを格納する。仮想コン
トローラ23は、シミュレーション実行データ格納部1
5に格納された干渉チェックの結果から、ワーク52が
赤外線センサー51のセンシング領域51Cに入ったか
どうかを判断する。
【0039】このようにセンシング領域51Cを3次元
形状で表現し、3次元形状の干渉でチェックを行うこと
によってセンサー機能を実現する。また、干渉チェック
においては、チェック処理を高速化するために、ユーザ
からの入力によりチェックする対象を登録して、シミュ
レーション実行データ格納部15へ登録しておく方法も
ある。
【0040】次に、仮想機器シミュレータ21における
仮想機器によるワーク52のハンドリングについて説明
する。ここで、図5および図6はこの実施の形態1にお
けるワーク52の把持を、ロボットハンドを例に示す説
明図である。図において、61はワーク52をハンドリ
ングする仮想機器としてのロボットハンドであり、61
A,61Bは当該ロボットハンド61の爪である。62
はこのロボットハンド61に取り付けれらた座標系であ
り、63はワーク52に取り付けられた座標系である。
【0041】次に、仮想機器シミュレータ21によるワ
ーク52のハンドリングについて、この図5,6に示し
たロボットハンド61を例に説明する。仮想コントロー
ラ23でロボットハンド61のクローズコマンドが実行
された場合、コマンド処理時に干渉チェック処理部16
を用いて、ロボットハンド61の爪61A、61Bと接
触している形状を検出する。ここで、図6に示すよう
に、ワーク52が爪61Aと爪61Bとに接触している
場合、ロボットハンド61はワーク52を把持してるも
のと判断して、ロボットハンド61とワーク52間に親
子関係データを生成し、その親子関係データを3次元形
状データ格納部34に格納する。
【0042】親子関係は、ロボットハンド61がワーク
52を把持したと判断した場合、ワーク52に取り付け
られた座標系63の、ロボットハンド61に取り付けれ
らた座標系62に対する変換マトリックスなどによる相
対位置・姿勢データを、ワーク52と、ロボットハンド
61の座標系62とに関連付けて、3次元形状データ格
納部34に格納する。シミュレーション実行中にロボッ
トハンド61が移動した場合には、ワーク52は3次元
形状データ格納部34に格納された相対位置・姿勢デー
タとロボットハンド61の座標系62をもとに、その位
置・姿勢データを更新する。これより、ワーク52はロ
ボットハンド61に位置・姿勢の変更が発生した場合、
ロボットハンド61と同様にワーク52の位置・姿勢も
同一の移動処理を行う。
【0043】次に、このような仮想工場シミュレーショ
ン装置をセルに適用した場合について、PDP(Pla
sma Display Panel)蒸着装置用の移
送セルを例に説明する。図7はPDP蒸着装置用の移送
セルのレイアウトを示す説明図である。図において、7
1(図示の場合には、71A,71B)は蒸着処理が行
われるもしくは行われたガラス基板のパネルであり、7
2(図示の場合には、72A,72B,72C)はパネ
ル71を格納するカセットである。73はカセット72
を配置するカセットステーションであり、74はパネル
71に対して蒸着処理を行うプロセス装置、75はパネ
ル71をプロセス装置74の内部へ挿入するためのキャ
リアである。76はカセット72から取り出したパネル
71の位置・姿勢を調整する供給回転位置決め台であ
り、77はキャリア75から取り出したパネル71の位
置・姿勢を調整する取り出し回転位置決め台である。7
8はカセット72と、供給回転位置決め台76もしくは
取り出し回転位置決め台77との間でパネル71を搬送
するロボットGであり、79はキャリア75と、供給回
転位置決め台76もしくは取り出し回転位置決め台77
間でパネル71を搬送するロボットRである。
【0044】この移送セルはパネル71に対して蒸着処
理を行うものであり、以下にこの移送セルにおける作業
の流れについて説明する。まず、システムの初期状態に
ついて説明する。 ・ カセットステーション73には、未処理パネル71
が満タンに格納された2個のカセット72B,72C
と、処理済パネル71を格納するための1個の空カセッ
ト72Aがある。 ・ プロセス装置74のキャリア75には処理を終えた
2枚のパネル71Aおよび71Bがあり、取り出しを待
っている。 ・ ロボットG78、ロボットR79、供給回転位置決
め台76、取り出し回転位置決め台77は初期姿勢であ
り、それらにはパネル71はない。
【0045】次に、パネル71をプロセス装置74から
カセット72Aへ移送する場合について説明する。 (手順1)取り出し回転位置決め台77は、パネル71
が搭載されていないことと、ロボットG78が干渉外に
あることを確認して、パネル71を受け取る準備として
90度回転する。 (手順2)ロボットR79はプロセス装置74のキャリ
ア75からパネル71を1枚取り出し、取り出し回転位
置決め台77の準備ができていることを確認して、取り
出し回転位置決め台77の上ヘ取り出したパネル71を
移送する。 (手順3)取り出し回転位置決め台77はパネル71が
置かれたことを確認して初期姿勢に戻る。 (手順4)ロボットG78は、取り出し回転位置決め台
77が準備できることを確認して、取り出し回転位置決
め台77からパネル71を取り出し、取り出したパネル
71を移送して、それを処理済パネル71を格納するた
めのカセット72Aの中へ格納する。
【0046】次に、パネル71をカセット72Bからプ
ロセス装置74へ移送する場合について説明する。 (手順5)供給回転位置決め台76はカセット72Bか
らパネル71を受け取るための準備として初期姿勢にな
る。ロボットG78は供給回転位置決め台76の準備が
できたことを確認した後、未処理パネル71が格納され
ているカセット72Bからパネル71を1枚取り出し
て、それを供給回転位置決め台76へ移送しておく。 (手順6)供給回転位置決め台76はパネル71が置か
れたことを確認して90度回転する。 (手順7)ロボットR79は、供給回転位置決め台76
が90度回転したことと、プロセス装置74のパネル7
1の受け取りの準備ができたことを確認し、供給回転位
置決め台76からパネル71を取り出してキャリア75
に置く。 (手順8)プロセス装置74はキャリア75へ未処理パ
ネル71が2枚置かれたことを確認してキャリア75を
引き込む。プロセス装置74では2枚のパネル71を1
つのキャリア75にのせて処理しており、ロボットR7
9は処理済パネルの取り出しと未処理パネル71の供給
を行うが、取り出しと供給が同時に可能な場合には取り
出しを優先する。
【0047】また、未処理パネル71が格納されたカセ
ット72Bが空になると、処理済パネル71を格納する
ためのカセット72ヘ変更される。処理済パネル71が
格納されるカセット72Aが一杯になったら、AGV
(自動搬送車)などによりアンロードされ、未処理パネ
ル71が格納されたカセット72と交換される。
【0048】次に図8を用いて、仮想機器シミュレータ
21の機構データについて上記ロボットR79を例にし
て説明する。ここで、図8はロボットR79の機構構造
の一例を示す説明図である。なお、この機構構造とは、
各構成部品に取り付けらた座標系(ここではフレームと
呼ぶ)の間の相対位置関係と運動を定義したデータのこ
とである。この図8に示すように、仮想機械22は複数
の構成部品(ここではリンクと呼ぶ)から構成されてお
り、各リンク(リンク0〜リンク5)は直動もしくは回
転関節(関節1〜関節5)によってシリアルに接続され
ており、それぞれにフレーム(フレーム0〜フレーム
5)が設定してある。
【0049】ここで、接続されている2リンク間におい
て、そのフレーム間の関係を、ロボットで使用されてい
るDenavit−Hartenberg表記法による
パラメータにより定義する。なお、このDenavit
−Hartenberg表記法は、例えば「ロボティク
ス」(John J.Craig著、三浦宏文・下山勲
翻訳、共立出版、1991)などによって周知のもの
である。フレーム間に存在する関節の運動は、回転関
節、直動関節もしくはそれらの組み合わせにより表現で
きる。図8に示したロボットR79の、Denavit
−Hartenberg表記法によるパラメータデータ
を図9に、関節運動のタイプを図10にそれぞれ示す。
【0050】この仮想機器シミュレータ21における配
置情報、構成部品の構成情報、形状情報、さらには上述
の機構データ等を表わす仮想機器構成データの構成を、
上記図8に示したロボットR79について例示したもの
を図11に示す。また、図12にはこの図11に示した
これら各種データの各パラメータの意味を示す。なお、
この図には、後述する実施の形態3にのみ関連し、この
実施の形態1には関係のない内容についても含まれてい
る。
【0051】また、この実施の形態1における仮想機器
シミュレータ21は、自分自身の状態データを仮想コン
トローラ23の動作データ格納部43に保持している。
したがって、外部システム12から仮想機器シミュレー
タ21を制御する場合、上記作業の流れで述べた、供給
回転位置決め台76、取り出し回転位置決め台77やキ
ャリア75にパネル71が乗っているかどうか、ロボッ
トG78、ロボットR79、供給回転位置決め台76、
取り出し回転位置決め台77が動いているか止まってい
るか、供給回転位置決め台76、取り出し回転位置決め
台77が初期状態か90度回転した状態かといった状態
データを、外部システム12は通信処理部13を介し
て、仮想機器シミュレータ21の仮想コントローラ23
に対して問い合わせることができる。これにより、外部
システム12は、仮想機器シミュレータ21に対する次
の制御命令を決定する。なお、各仮想機器シミュレータ
21が持つ状態の例を図13に示す。
【0052】次に、図14に示す動作プログラムをロボ
ットR79で実行させる場合について、図15を用いて
説明する。図15はこの実施の形態1におけるシミュレ
ーション実行を示す説明図であり、相当部分には図1〜
図3と同一の符号を付してその説明を省略する。図にお
いて、81は仮想工場カーネル20のシミュレーション
実行データ格納部15内に用意されたユーザタスクキュ
ーであり、仮想機械22の実行処理部31、あるいは仮
想コントローラ23の実行処理部42で処理されるユー
ザタスクが格納される。82は同様のシステムタスクキ
ューであり、システムタスクが格納される。
【0053】図14に示した動作プログラムは、プログ
ラムの最初と最後にあるSET_STATEコマンドを
除いて、実機で使用している動作プログラムと同じプロ
グラムである。まず、必要な仮想機器シミュレータ21
が作成されると、仮想工場カーネル20のシミュレーシ
ョン実行データ格納部15に、該当する仮想機器シミュ
レータ21を呼び出すためのIDデータが登録される。
シミュレーション実行時においては、外部システム12
からの実行すべき仮想機器のIDデータ、プログラム名
等を含むメッセージが、仮想工場カーネル20の通信処
理部13を介して入力される。
【0054】通信処理部13では入力されたメッセージ
を解析し、シミュレーション実行データ格納部15に格
納されたIDデータをもとに、該当する仮想機器シミュ
レータ21の仮想コントローラ23を呼び出し、その通
信処理部41に実行プログラム名等を含むメッセージの
入力を行う。この場合は、仮想コントローラ23へのメ
ッセージは、例えば“EXEC MoveOutSta
ge”である。仮想コントローラ23の通信処理部41
は、入力されたメッセージをコマンド解析処理部44へ
渡し、コマンド解析処理部44はメッセージの解析結果
を実行処理部42へ渡す。実行処理部42では、図14
に示す実行すべきプログラム“MoveOutStag
e”を外部ファイルから読み出し、その内容のコマンド
リストを動作データ格納部43へ格納する。
【0055】また、仮想コントローラ23は自分自身の
タスクを呼び出すためと、仮想機器シミュレータ21の
生成時に動作データ格納部43に登録された、対応する
仮想機械22のタスクを呼び出すための各IDデータ等
の識別データを、仮想工場カーネル20内のシミュレー
ション実行データ格納部15に用意されたユーザタスク
キュー81に登録する。なお、このユーザタスクキュー
81への登録順序は、1つの仮想機器シミュレータ21
については、仮想コントローラ23が先、仮想機械22
が後となる。このユーザタスクキュー81への登録は、
複数の仮想機器シミュレータ21に対して行うことがで
き、それによって複数の仮想機器シミュレータ21によ
るシミュレーションを実行することができる。
【0056】一方、シミュレーション実行データ格納部
15に用意されたシステムタスクキュー82には、仮想
工場カーネル20内の干渉チェック処理部16による干
渉チェックタスク、シミュレーション時間管理処理部1
7による時間管理タスク、および3次元形状表示処理部
18による3次元表示タスクの各システムタスクが登録
されている。
【0057】次に、仮想コントローラ23の動作データ
格納部43に登録された実行プログラムの実行について
説明する。仮想工場カーネル20の実行処理部14はシ
ミュレーションが実行されると、まずシミュレーション
実行データ格納部15内のユーザタスクキュー81に登
録されたタスクを逐次実行する。このユーザタスクキュ
ー81に登録されているユーザタスクの実行がすべて終
了すると、次にシミュレーション実行データ格納部15
内のシステムタスクキュー82に登録されているシステ
ムタスクを実行して、シミュレーション時間、表示など
の変更を行う。ここまでで、シミュレーション内でのあ
る時間で実行が終了する。
【0058】ここで、ユーザタスクキュー81に登録さ
れた仮想機器シミュレータ21に関するタスクの実行に
ついて説明する。ユーザタスクキュー81に登録された
ユーザタスクを呼び出すために、シミュレーション実行
データ格納部15に登録されたIDデータをもとに仮想
コントローラ23の実行処理部42が呼び出される。仮
想コントローラ23の実行処理部42は、動作データ格
納部43に補間点列データが格納されていないどうかを
確認し、格納されていない場合は、動作データ格納部4
3に登録されているコマンドリストからコマンドを取り
出し、取り出したコマンドをコマンド解析処理部44で
処理する。
【0059】この場合、まずコマンド“SET_STA
TE Moving 1”が呼び出される。これはシミ
ュレーション専用のコマンドであり、時間経過に関係な
いので、その処理の終了後、次のコマンドが呼び出さ
れ、続けて処理される。次のコマンド“MP 77.
0,45.0,160.0,90,90,180”は移
動コマンドであるので、軌跡補間処理部45において動
作データ格納部43に登録された加減速パターンをもと
に補間点列データを生成し、それを動作データ格納部4
3に格納する。
【0060】次に再度、動作データ格納部43の補間点
列データをチェックする。この場合には、補間点列デー
タが存在するので、点データを取り出し、仮想機械22
の機構データ格納部32に格納された機構データをもと
に、逆運動学解析処理部46で仮想機械22の各構成要
素の関節変数の値を求め、各構成部品形状の空間上での
位置・姿勢データを生成する。仮想コントローラ23
は、このようにして生成された仮想機械22の各構成部
品の位置・姿勢データを、仮想機械22の位置・姿勢デ
ータ格納部33に格納する。
【0061】以後、仮想コントローラ23においては、
実行処理部42が呼び出されると、補間点列データがな
くなるまで上記点列の処理のみを行う。補間点列データ
がなくなると動作データ格納部43より次のコマンドを
取り出して処理する。
【0062】仮想コントローラ23に関する処理が終わ
ると、次に仮想機械22のタスクを処理する。この仮想
機械22のタスクの処理も、上記仮想コントローラ23
に関する処理の場合と同様に、まず登録された仮想機械
22の実行処理部31を呼び出す。次いで位置・姿勢デ
ータ格納部33の情報をもとに、3次元形状データ格納
部34に格納されている各構成部品形状の位置・姿勢デ
ータを更新する。
【0063】このようにして、ユーザタスクキュー81
に登録されているユーザタスクの実行により、仮想コン
トローラ23に関する処理、および仮想機械22に関す
る処理が終了すると、シミュレーション実行データ格納
部15内のシステムタスクキュー82に登録されている
システムタスクを実行して、システムに関する処理を実
行する。すなわち、干渉チェックタスクにおいて、干渉
チェック処理部16で仮想機械22の形状と他の形状が
干渉するかどうかをチェックし、干渉する場合には干渉
する仮想機器シミュレータ21に関する情報をシミュレ
ーション実行データ格納部15へ格納する。そのとき時
間管理タスクにおいて、シミュレーション内の時間を登
録されたサンプリングタイムだけ、シミュレーション時
間管理処理部17で進めた後、表示タスクにおいて、3
次元形状表示処理部18で3次元形状データ格納部34
に格納されたデータに基づく仮想機器シミュレータ21
の表示処理を行う。
【0064】このようにして、仮想機器シミュレータ2
1が動作プログラムを実行し、3次元形状表示が更新さ
れることで、シミュレーションが進行する。なお、他の
種類の仮想機器シミュレータ21の動作も同様にして行
われる。
【0065】次に、上記処理動作のうち、移動コマンド
から補間点列データを作成する方法の一例について説明
する。ここで、図16および図17は軌跡補間生成方法
の一例を示す説明図であり、並進運動と回転運動の並進
速度または角速度の時間変化を示している。まず、並進
運動と回転運動毎に、仮想コントローラ23の動作デー
タ格納部43に格納された、ロボットの手先の最大加速
度、最大速度、最大角速度、最大角加速度より、図16
に示す加減速パターンを用いて、各並進・回転運動に必
要な時間を計算する。この場合、並進速度・角速度が上
記最大速度・角速度に達していれば、図16(a)に示
す台形加減速パターンが用いられ、最大速度・角速度に
達しない場合には、図16(b)に示す三角加減速パタ
ーンが用いられる。
【0066】次に、並進運動と回転運動のうち、移動時
間の長いものを補間点列データを作成するための移動時
間として使用する。このことによって移動時間が延びた
側の運動に対しては、変更された移動時間に合わせて、
例えば図17に破線で示すように台形パターンを修正す
る。それら各台形パターンに基づいて、各サンプリング
周期毎の位置・姿勢データを計算し、補間点列データを
作成する。ここで、回転運動の場合は、1軸回転である
等価回転角を用いている。
【0067】次に、ワークのハンドリングについて説明
する。この実施の形態1の場合、図11に示した仮想機
器構成データ中の属性“_COLLISION”の設定
値により、仮想機器シミュレータ21の生成時に干渉チ
ェックの対象になるかどうかを、シミュレーション実行
データ格納部15へ登録することができる。干渉チェッ
クはこのシミュレーション実行データ格納部15への登
録データをもとに行う。これによって、総当たりの干渉
チェックを回避し、実行性能の向上を図っている。
【0068】すなわち、図7に示すPDP蒸着装置用の
移送セルおいて、ロボットR79がキャリア75上のパ
ネル71を掴む場合、ロボットR79のパネル71の把
持位置まで移動し、仮想コントローラ23にパネル71
の把持命令が入力される。このとき、仮想コントローラ
23の実行処理部42は、干渉チェック処理部16を呼
び出して干渉チェックをさせる。干渉チェック処理部1
6は、チェック対象の登録データを基に干渉チェックを
行い、この干渉チェックの結果をシミュレーション実行
データ格納部15へ登録する。その後、実行処理部42
はこのシミュレーション実行データ格納部15に登録さ
れた干渉チェックの結果をもとに、把持するパネル71
を見つけだす。
【0069】次に、ロボットR79のパネル71と干渉
しているハンドのフレーム座標に対する、パネル71の
フレーム座標に対する変換マトリックスデータと、ハン
ドのフレーム座標へのリンクデータを、当該パネル71
に対応する3次元形状データ格納部34へ格納する。パ
ネル71の位置・姿勢データが更新される場合、上記ハ
ンドのフレーム座標と変換マトリックスをもとに3次元
位置・姿勢データを計算することにより、ロボットR7
9のハンドとパネル71の相対位置関係を保持し、親子
関係を実現する。
【0070】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、コントローラ部分と機械部分の組み合わせに変更が
あっても、実際の機器と同様にモデルチェンジを行うこ
とが容易となり、実際のコントローラと仮想機械、もし
くは仮想コントローラと実際の機械といった混合シミュ
レーションシステムを構築することが容易になり、ま
た、能動的に動作する機器と受動的に動作する機器や機
構的動作を伴わない電子デバイス機器についても同一の
方法でモデル化できて、仮想機器として統一構成・管理
が可能となり、さらには、システム開発者が本来の機器
動作の定義作業だけでよく、機器動作の定義を間違った
場合のワークの動作チェックが容易に行えるなどの効果
が得られる。
【0071】実施の形態2.図18はこの発明の実施の
形態2による仮想工場シミュレーション装置における仮
想工場単位オブジェクトを示す構成図である。図におい
て、91は上記実施の形態1における仮想機器シミュレ
ータ21に代替して配置された仮想工場単位オブジェク
トである。この仮想工場単位オブジェクト91内におい
て、92は外部システム12もしくは他の仮想工場単位
オブジェクト91との通信を行う通信要素であり、93
は仮想工場単位オブジェクト91の動作データの生成処
理や信号処理等のデータ処理を行う挙動要素、94は仮
想工場単位オブジェクト91の3次元形状を管理する形
状要素、95は仮想工場単位オブジェクト91の属性情
報を管理する属性要素である。
【0072】また、91Aは当該仮想工場単位オブジェ
クト91内におけるデータの処理を制御するデータ処理
部であり、91Bは上記通信要素92、挙動要素93、
形状要素94、属性要素95へのリンクデータや、親の
仮想工場単位オブジェクト91へのリンクデータといっ
た親子、兄弟等のオブジェクト間の関係データが格納さ
れる、この仮想工場単位オブジェクト91のデータ格納
部である。なお、上記通信要素92、挙動要素93、形
状要素94、属性要素95のそれぞれも、個別にデータ
処理部とデータ格納部を備えている。
【0073】この図18に示すように、仮想工場単位オ
ブジェクト91は、通信要素92によって外部システム
12もしくは他の仮想工場単位オブジェクト91と通信
し、挙動要素93で動作データの生成処理や信号処理等
のデータ処理を、形状要素94で3次元形状の管理を、
属性要素95で仮想工場単位オブジェクト91の属性情
報の管理をそれぞれ行う。また、データ格納部91Bに
上記各リンクデータや関係データを格納することで、複
数の仮想工場単位オブジェクト91の間で階層関係を構
成することができる。なお、ここでは、これら通信要素
92、挙動要素93、形状要素94、属性要素95の各
要素をオブジェクトで実現するので、以下、それらを通
信オブジェクト92、挙動オブジェクト93、形状オブ
ジェクト94、属性オブジェクト95と呼び、この4つ
オブジェクト92〜95を総称して機能オブジェクトと
呼ぶ。
【0074】前述のように、この実施の形態2において
は、実施の形態1における各仮想機器シミュレータ21
を上記仮想工場単位オブジェクト91にそれぞれ変更し
たものである。したがって、仮想工場単位オブジェクト
91および機能オブジェクトは、その用途に応じて派生
させたオブジェクトを生成することを可能とし、通常、
各用途により派生されたオブジェクトを使用する。例え
ば、ロボットの場合、仮想機器シミュレータ21、仮想
コントローラ23、仮想機械22、仮想機械22を構成
する構成部品である仮想部品(リンクおよびハンド)と
いったように機能によって分類することができ、これら
を仮想工場単位オブジェクト91の派生オブジェクトと
して生成する。
【0075】このような仮想機器の仮想工場単位オブジ
ェクト91による構成例を図19に示す。なお、図中の
黒丸に実線はオブジェクトの保有を表現し、黒丸に破線
はオブジェクトの参照を表現している。図において、1
01は仮想機器シミュレータ21に対応する仮想機器オ
ブジェクトであり、102は仮想コントローラ23に対
応する、上記仮想機器オブジェクト101が保有する仮
想コントローラオブジェクト、103は仮想機械22に
対応する、上記仮想機器オブジェクト101が保有する
仮想機械オブジェクトである。104は仮想機械オブジ
ェクト103の保有するリンクオブジェクトであり、1
04Aはリンク0オブジェクト、104Bはリンク1オ
ブジェクト、104Cはリンク2オブジェクト、・・・
・、104Gはリンク6オブジェクトである。105は
同様に仮想機械オブジェクト103の保有するハンドオ
ブジェクトである。
【0076】また、106は仮想コントローラオブジェ
クト102の保有する通信オブジェクト、107は同じ
く仮想コントローラオブジェクト102の保有する挙動
オブジェクトであり、108は仮想機械オブジェクト1
03の保有する挙動オブジェクトである。なお、仮想コ
ントローラオブジェクト102の保有する挙動オブジェ
クト107は、リンク0オブジェクト104A、リンク
1オブジェクト104B、・・・・、リンク6オブジェ
クト104G、およびハンドオブジェクト105の参照
が可能となっている。109はリンクオブジェクト10
4の保有する通信オブジェクト、110はリンクオブジ
ェクト104の保有する挙動オブジェクトであり、11
1はリンクオブジェクト104の保有する形状オブジェ
クトである。112はハンドオブジェクト105の保有
する通信オブジェクト、113はハンドオブジェクト1
05の保有する挙動オブジェクトであり、114はハン
ドオブジェクト105の保有する形状オブジェクトであ
る。
【0077】このように、例えば、仮想機器シミュレー
タ21に対応する仮想機器オブジェクト101は、仮想
コントローラ23に対応する仮想コントローラオブジェ
クト102と仮想機械22に対応する仮想機械オブジェ
クト103、仮想機械オブジェクト103はリンク0オ
ブジェクト104A〜リンク6オブジェクト104Gお
よびハンドオブジェクト105といった仮想部品からな
り、それぞれ階層構造を構成している。
【0078】この例では、仮想工場単位オブジェクト9
1が、図18に示す4つすべての機能オブジェクトを保
有してはいないが、これらは各機能オブジェクトの必要
性に応じて保持すればよい。また、仮想コントローラオ
ブジェクト102は、制御対象であるリンク0オブジェ
クト104A〜リンク6オブジェクト104Gやハンド
オブジェクト105へのリンクデータを格納することに
より、実施の形態1における仮想機器シミュレータ21
の仮想機械22を構成する仮想部品を直接的に操作して
もよい。また、リンクオブジェクト104の保有する通
信オブジェクト109、あるいはハンドオブジェクト1
05の保有する通信オブジェクト112を介して間接的
に操作してもよい。
【0079】仮想機器シミュレータ21は、図19に示
すもの以外でも、例えば図20に示すもののような簡易
な表現でもモデル化することが可能である。図20
(a)に示す例は、仮想機器オブジェクトに通信オブジ
ェクト、挙動オブジェクト、および形状オブジェクトを
保有させたものであり、図20(b)に示す例は、仮想
機器オブジェクトに仮想コントローラオブジェクトと仮
想機械オブジェクトを保有させ、その仮想コントローラ
オブジェクトに通信オブジェクトと挙動オブジェクト
を、仮想機械オブジェクトに挙動オブジェクトと形状オ
ブジェクトをそれぞれ保有させたものである。モデルの
詳細度を変更するような場合、適宜オブジェクトを追加
していくだけであるので、詳細化が容易である。
【0080】次に、図19に示した仮想コントローラ2
3の挙動オブジェクト107の構成例を図21に示す。
ここで、図3に示した仮想コントローラ23の通信処理
部41は、図19に示す通信オブジェクト106で置き
換えられる。なお、仮想コントローラ23の実行処理部
42、コマンド解析処理部44、軌跡補間処理部45、
逆運動学解析処理部46、および動作データ格納部43
は、図21に示すように挙動オブジェクト107の中で
実現する。
【0081】また、図22には、図19に示した仮想機
械22を構成するリンクやハンド等の構成部品の挙動オ
ブジェクト110あるいは113の構成例を示す。図2
2に示すように、仮想機械22のリンクの場合、実行処
理部31、機構データ格納部32、および位置・姿勢デ
ータ格納部33は挙動オブジェクト110で実現し、3
次元形状データ格納部34は形状オブジェクト111で
実現する。なお、ハンドの場合も同様にして構成する。
【0082】なお、上記説明においては、実施の形態1
における仮想機器シミュレータ21を仮想工場単位オブ
ジェクト91で代替したものについて説明したが、この
仮想機器シミュレータ21と仮想工場単位オブジェクト
91とを併用してもよいことはいうまでもない。
【0083】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、システム規模が大きければシステムを構成する機器
のモデルを簡素化し、システム規模が小さければ詳細モ
デルを使用するといったことが可能となり、また、初期
段階では概略モデルによるシステム評価を行い、内容が
決定するにしたがってモデルを詳細化して検討を行うよ
うなシステムでのモデル構成が容易になるなどの効果が
得られる。
【0084】実施の形態3.図23はこの発明の実施の
形態3による仮想工場シミュレーション装置を示すブロ
ック図であり、相当部分には図1と同一符号を付してそ
の説明を省略する。図において、121は仮想機器シミ
ュレータ21の、基準位置・姿勢データ格納部としての
位置・姿勢データ格納部33に格納されている、設置基
準点等の位置・姿勢データである基準位置・姿勢データ
より、仮想機器の基準位置間の関係を作業変数として定
義する作業変数定義部である。122はこの作業変数定
義部121にて定義された作業変数の情報を格納する作
業変数情報格納部であり、123はその作業変数を実際
の有効な値へ変換する作業変数変換部、すなわちその作
業変数を用いて定義された動作プログラムを実際のプロ
グラムに変換するプログラム変換処理部である。この実
施の形態3は、これら作業変数定義部121、作業変数
情報格納部122、およびプログラム変換処理部123
を追加している点で、上記実施の形態1の仮想工場シミ
ュレーション装置とは異なっている。
【0085】また、図24および図25は、この実施の
形態3における作業変数によるプログラミングの実行を
示す説明図である。図において、52はワークであり、
131はこのワーク52が移送される回転位置決め台、
132はこの回転位置決め台131の基準位置である。
133はワーク52を回転位置決め台131に移送する
ロボットであり、134はこのロボット133の基準位
置である。
【0086】図24において、ロボット133が回転位
置決め台131ヘワーク52を移送する場合、回転位置
決め台131の基準位置132のロボット133の基準
位置134に対する相対位置を、作業変数Xとして作業
変数定義部121によって定義し、定義された作業変数
Xと、回転位置決め台131およびロボット133との
関係を作業変数情報格納部122に登録する。この実施
の形態3の場合、回転位置決め台131の基準位置13
2とロボット133の基準位置134は、仮想機器シミ
ュレータ21のべースの座標原点と一致するものとす
る。
【0087】ここで、ロボット133の位置決め台13
1上のワーク52への移動プログラムを“MOVE
X”のように記述しているものとする。仮想コントロー
ラ23は、コマンド処理実行時に作業変数を検出する
と、実行処理部14を介してプログラム変換処理部12
3へそのコマンドを渡す。当該コマンドを受け取ったプ
ログラム変換処理部123では、検出された作業変数を
作業変数情報格納部122に格納された情報をもとに、
各仮想機器シミュレータ21が位置・姿勢データ格納部
33へ格納している基準位置情報を問い合わせ、作業変
数の実際の値を計算する。これにより作業変数を有効な
値に変換したコマンドを、仮想コントローラ23へ返
す。仮想コントローラ23はこの変換後のコマンドを実
行する。また、上記“MOVE X”は、“MOVE
X+50”のように作業変数を含む式でも良い。
【0088】これにより、図25に示すように回転位置
決め台131が移動しても、ユーザとしてはプログラム
変更なしに正しいプログラムを実行することができる。
また、プログラム変換処理部123を用いてオフライン
により、作業変数を用いて定義されたプログラムを通常
のプログラムヘ変換する処理も可能である。
【0089】このように、この実施の形態3によれば、
設計段階で起こるレイアウト変更に対して容易に対応す
ることが可能となり、また、最終プログラムヘの変換作
業も容易に行えるなどの効果が得られる。
【0090】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、仮想
機器を実際の機器構成と同一構成でモデル化し、その機
器モデルを、仮想コントローラと仮想機械に分離して構
成しているので、コントローラ部分と機械部分の組み合
わせ変更があった場合でも、仮想コントローラと仮想機
械を組み替えることにより、実際の機器と同様にモデル
チェンジを容易に行うことが可能となり、また、実際の
コントローラと仮想機械、もしくは仮想コントローラと
実際の機械といった混合シミュレーションシステムを容
易に構築できるなどの効果がある。
【0091】この発明によれば、仮想機器シミュレータ
を、コマンド解析処理部、軌跡補間処理部、逆運動学解
析処理部、通信処理部、および動作データ格納部を有す
る仮想コントローラと、3次元形状データ格納部、位置
・姿勢データ格納部、機構データ格納部、および実行処
理部を有する仮想機械とで形成し、移動コマンド入力に
対して、加減速パターン等の動作データをもとに移動軌
跡補間を行うように構成したので、仮想機械の移動位置
・姿勢データを移動軌跡補間によって得られた補間点列
データから容易に生成できる効果がある。
【0092】この発明によれば、仮想機器とそれが扱う
ワークとを同一の構造で表現するように構成したので、
仮想機器とワークとを同一の方法でモデル化することが
でき、それらを統一して管理することが可能になる効果
がある。
【0093】この発明によれば、センサーのセンシング
領域を3次元形状で表現してセンサーを仮想機械と同一
の構造で表現するように構成したので、機構構造を持た
ない電子デバイスであるセンサーについても、仮想機械
と同一の方法でモデル化することができ、それらを統一
して管理することが可能になる効果がある。
【0094】この発明によれば、仮想機器がワークを保
持したか否かを判定してその親子関係を定義し、当該親
子関係が定義された区間でワークと仮想機器が一緒に動
くことにより、当該ワークの搬送シミュレーションを実
行するように構成したので、仮想機器の動作プログラム
を定義するとワークの動作も同時に定義されるため、ワ
ークの動作を別途定義しなくともワークのシミュレーシ
ョンを実行することができて、システム開発者は本来の
機器動作の定義作業だけを行えばよくなり、機器動作の
定義を間違った場合でも、ワークの動作がおかしくなる
ことによりワークの動作チェックが容易に行えるなどの
効果がある。
【0095】この発明によれば、通信処理部、仮想機械
の形状、仮想コントローラおよび仮想機械の挙動、仮想
機器の属性を仮想工場単位オブジェクトとして表現して
その階層関係を管理するように構成したので、仮想機器
を構成する仮想コントローラおよび仮想機械を統一的に
表現することができ、さらに、システム規模が大きくな
れば、システムを構成する機器のモデルを簡素化し、シ
ステム規模が小さくなれば詳細モデルを使用するといっ
たことが可能となり、また、設計段階でのシステム検討
において、初期段階では概略モデルによるシステム評価
を行い、内容が決定するにしたがってモデルを詳細化す
るようにして検討を行うといったシステムでのモデル構
成を容易化できるなどの効果がある。
【0096】この発明によれば、仮想機器の基準位置・
姿勢データを定義して格納し、仮想機器の基準位置間の
関係を作業変数として定義して、その作業変数を実際の
有効な値に変換したコマンドを仮想コントローラで実行
するように構成したので、ワークを乗せた仮想機器とワ
ークの移送操作を行う仮想機器の位置関係を変更して
も、ユーザによるプログラムの変更なしにシミュレーシ
ョンを実行することができるため、設計段階で起こるレ
イアウト変更に対して容易に対応でき、また、最終プロ
グラムヘの変換作業も容易に行えるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による仮想工場シミ
ュレーション装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 上記実施の形態1における仮想機械の構成例
を示すブロック図である。
【図3】 上記実施の形態1における仮想コントローラ
の構成例を示すブロック図である。
【図4】 上記実施の形態1における仮想センサーの一
例を示す説明図である。
【図5】 上記実施の形態1におけるワークの把持を示
す説明図である。
【図6】 上記実施の形態1におけるワークの把持を示
す説明図である。
【図7】 上記実施の形態1におけるPDP蒸着装置用
の移送セルのレイアウトを示す説明図である。
【図8】 上記実施の形態1におけるロボットの機構構
成を示す説明図である。
【図9】 上記図8に示したロボットのDenavit
−Hartenberg表記法によるパラメータ値を示
す説明図である。
【図10】 上記図8に示したロボットの関節タイプを
示す説明図である。
【図11】 上記図8に示したロボットの仮想機器構成
データの一例を示す説明図である。
【図12】 上記実施の形態1における仮想機器の構成
情報の項目を示す説明図である。
【図13】 上記実施の形態1における仮想機器シミュ
レータの状態を示す説明図である。
【図14】 上記実施の形態1における仮想機器の動作
プログラムの一例を示す説明図である。
【図15】 上記実施の形態1におけるシミュレーショ
ン実行を示す説明図である。
【図16】 上記実施の形態1における軌跡補間生成方
法の一例を示す説明図である。
【図17】 上記実施の形態1における軌跡補間生成方
法の一例を示す説明図である。
【図18】 この発明の実施の形態2による仮想工場シ
ミュレーション装置における仮想工場単位オブジェクト
を示す構成図である。
【図19】 上記実施の形態2における仮想機器の仮想
工場単位オブジェクトによる構成例を示す説明図であ
る。
【図20】 上記実施の形態2における仮想機器の仮想
工場単位オブジェクトによる構成例を示す説明図であ
る。
【図21】 上記実施の形態2における仮想コントロー
ラの挙動オブジェクトの構成例を示す構成図である。
【図22】 上記実施の形態2における仮想機械の仮想
部品の挙動オブジェクトの構成例を示す構成図である。
【図23】 この発明の実施の形態3による仮想工場シ
ミュレーション装置の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図24】 上記実施の形態3における作業変数による
プログラミング実行を示す説明図である。
【図25】 上記実施の形態3における作業変数による
プログラミング実行を示す説明図である。
【図26】 従来のシミュレーションシステムの概略構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
12 外部システム、13,41 通信処理部、14,
31 実行処理部、15 シミュレーション実行データ
格納部、16 干渉チェック処理部、17 シミュレー
ション時間管理処理部、18 3次元形状表示処理部、
20 仮想工場カーネル、21 仮想機器シミュレー
タ、22 仮想機械、23 仮想コントローラ、32
機構データ格納部、33 位置・姿勢データ格納部、3
4 3次元形状データ格納部、43 動作データ格納
部、44 コマンド解析処理部、45軌跡補間処理部、
46 逆運動学解析処理部、51 赤外線センサー(セ
ンサー)、51C センシング領域、52 ワーク、6
1 ロボットハンド(仮想機器)、91 仮想工場単位
オブジェクト、92 通信要素、93 挙動要素、94
形状要素、95 属性要素、121 作業変数定義
部、122 作業変数情報格納部、123 プログラム
変換処理部(作業変数変換部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B049 BB07 CC31 EE03 EE41 FF03 FF04 5H004 GA30 GB16 GB18 HA07 HB07 JA04 JB07 KC22 KC27 LA15 LA18 MA38 MA40 MA51 5H269 AB01 AB33 BB07 BB13 BB14 EE01 EE27 QE10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工場の機器などのリソースを、動作デー
    タおよび3次元形状データによってモデル化した機器モ
    デルを用いて工場をシミュレーションする仮想工場シミ
    ュレーション装置において、 前記動作データに基づいてコントローラを模擬する仮想
    コントローラ、 および前記仮想コントローラからの駆動指令により機械
    運動を模擬する仮想機械を有する複数の仮想機器シミュ
    レータと、 前記仮想機器シミュレータの動作データを格納するシミ
    ュレーション実行データ格納部、 前記シミュレーション実行データ格納部に格納されたデ
    ータに基づいて前記仮想機器シミュレータによるシミュ
    レーションを実行する実行処理部、 前記機器モデルの3次元形状の干渉をチェックする干渉
    チェック処理部、 前記実行処理部で実行されるシミュレーション内の時間
    管理を行うシミュレーション時間管理処理部、 前記機器モデルの3次元形状の表示処理を行う3次元形
    状表示処理部、 および外部システムとの通信を行う通信処理部を有する
    仮想工場カーネルとを備えたことを特徴とする仮想工場
    シミュレーション装置。
  2. 【請求項2】 仮想コントローラが、 仮想工場カーネルとの通信を行う通信処理部と、 入力されたコマンドを解釈するコマンド解析処理部と、 処理する前記コマンドが移動コマンドであった場合、当
    該移動コマンド入力に対して、動作データに基づく移動
    軌跡の補間を行う軌跡補間処理部と、 前記軌跡補間処理部で得られた補間点列データより仮想
    機械の関節変数の値を求めて、移動位置・姿勢データを
    生成する逆運動学解析処理部と、 前記補間点列データや加減速パターンをはじめとする動
    作データ、および実行プログラムを格納する動作データ
    格納部とを有することを特徴とする請求項1記載の仮想
    工場シミュレーション装置。
  3. 【請求項3】 仮想機械が、 機械を構成する構成部品の3次元形状データを格納する
    3次元形状データ格納部と、 前記機械を構成する構成部品の位置・姿勢データを格納
    する位置・姿勢データ格納部と、 前記機械を構成する構成部品間の機構データを格納する
    機構データ格納部と、 前記機械を構成する構成部品の3次元形状データと機構
    データから、前記機械の動作を模擬し、位置・姿勢デー
    タを更新する実行処理部とを有することを特徴とする請
    求項1記載の仮想工場シミュレーション装置。
  4. 【請求項4】 工場の機器などのリソースを動作データ
    および3次元形状データによってモデル化した機器モデ
    ルを用いて工場をシミュレーションする仮想工場シミュ
    レーション装置において、 それぞれがデータ格納部とデータ処理部を備えた通信要
    素、形状要素、挙動要素、および属性要素を有して、通
    信処理部、仮想機械の形状、仮想コントローラおよび仮
    想機械の挙動、仮想機器の属性を表現する複数の仮想工
    場単位オブジェクトと、 前記仮想工場単位オブジェクトの動作データを格納する
    シミュレーション実行データ格納部、 前記シミュレーション実行データ格納部に格納されたデ
    ータに基づいて前記仮想機器シミュレータによるシミュ
    レーションを実行する実行処理部、 前記機器モデルの3次元形状の干渉をチェックする干渉
    チェック処理部、 前記実行処理部で実行されるシミュレーション内の時間
    管理を行うシミュレーション時間管理処理部、 前記機器モデルの3次元形状の表示処理を行う3次元形
    状表示処理部、 および外部システムとの通信を行う通信処理部を有する
    仮想工場カーネルとを備えたことを特徴とする仮想工場
    シミュレーション装置。
  5. 【請求項5】 仮想工場カーネルが、 仮想機器シミュレータの設置基準点等の位置・姿勢デー
    タを作業変数として定義する作業変数定義部と、 前記作業変数定義部で定義された作業変数の情報を格納
    する作業変数情報格納部と、 前記作業変数を実際の有効な値に変換する作業変数変換
    処理部とを有することを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の仮想工場シミュレーション装置。
  6. 【請求項6】 外部とのデータ通信で得られた動作デー
    タ、もしくはすでに格納されていた動作データに基づい
    てコントローラを模擬する仮想コントローラ、および前
    記仮想コントローラの駆動指令により機械運動を模擬す
    る仮想機械を備えて、仮想機器のシミュレーションを行
    う複数の仮想機器シミュレータと、 前記仮想機器シミュレータの動作データを格納するシミ
    ュレーション実行データ格納部、前記シミュレーション
    実行データ格納部に格納されたデータに基づいて前記仮
    想機器シミュレータによるシミュレーションを実行する
    実行処理部、機器モデルの3次元形状の干渉をチェック
    する干渉チェック処理部、前記実行処理部によるシミュ
    レーション内の時間管理を行うシミュレーション時間管
    理処理部、前記機器モデルの3次元形状の表示処理を行
    う3次元形状表示処理部、および外部システムとの通信
    を行う通信処理部を有する仮想工場カーネルとを備え、 工場の機器などのリソースを、動作データおよび3次元
    形状データによってモデル化した機器モデルを用いて工
    場をシミュレーションする仮想工場シミュレーション方
    法において、 前記外部システムから送られてくる前記仮想機器シミュ
    レータの動作データを受け取ると、それを当該仮想機器
    シミュレータの前記仮想コントローラに渡してその動作
    データ格納部に格納し、 前記仮想工場カーネルの実行処理部は前記仮想機器シミ
    ュレータに対して、その仮想コントローラおよび仮想機
    械の処理を実行するための処理タスクをシミュレーショ
    ン実行データ格納部に登録し、 前記仮想工場カーネルの実行処理部はシミュレーション
    が開始されると、前記シミュレーション実行データ格納
    部に登録された処理タスクを順番に処理することを特徴
    とする仮想工場シミュレーション方法。
  7. 【請求項7】 入力されたコマンドを解釈するコマンド
    解析処理部、処理するコマンドが移動コマンドである場
    合にその補間を行う軌跡補間処理部、位置・姿勢データ
    から機械の関節変数の値へ変換する逆運動学解析処理
    部、仮想工場カーネルと通信する通信処理部、および動
    作データを格納する動作データ格納部とを有する仮想コ
    ントローラと、 機械の構成部品の3次元形状データを格納する3次元形
    状データ格納部、前記機械の構成部品の位置・姿勢デー
    タを格納する位置・姿勢データ格納部、前記機械の構成
    部品間の機構データを格納する機構データ格納部、およ
    び前記機械の構成部品の3次元形状と機構データから機
    械の動作を模擬し、位置・姿勢データを更新する実行処
    理部を有する仮想機械とを備え、 前記軌跡補間処理部によって、前記移動コマンド入力に
    対して加減速パターン等の動作データをもとに移動軌跡
    補間を行い、 前記移動軌跡補間によって得られた補間点列データか
    ら、前記仮想機械の移動位置・姿勢データを生成するこ
    とを特徴とする請求項6記載の仮想工場シミュレーショ
    ン方法。
  8. 【請求項8】 仮想機器が扱うワークを、前記仮想機器
    と同じ構造で表現することを特徴とする請求項6記載の
    仮想工場シミュレーション方法。
  9. 【請求項9】 センサーのセンシング領域を3次元形状
    で表現することによって、前記センサーを仮想機械と同
    じ構造で表現することを特徴とする請求項6記載の仮想
    工場シミュレーション方法。
  10. 【請求項10】 工場の機器などのリソースを、動作デ
    ータおよび3次元形状データによりモデル化した機器モ
    デルを用いて工場をシミュレーションする仮想工場シミ
    ュレーション方法において、 仮想機器が扱うワークを、前記仮想機器が保持したか否
    かを判定して、前記仮想機器の機器形状と前記ワークの
    ワーク形状との間の親子関係を定義し、 前記親子関係を定義された仮想機器の動作区間におい
    て、前記ワークと仮想機器が一緒に動くことで、その動
    作が別途定義されていないワークの搬送シミュレーショ
    ンを実行することを特徴とする仮想工場シミュレーショ
    ン方法。
  11. 【請求項11】 工場の機器などのリソースを動作デー
    タおよび3次元形状データによってモデル化した機器モ
    デルを用いて工場をシミュレーションする仮想工場シミ
    ュレーション方法において、 通信処理部、仮想機械の形状、仮想コントローラおよび
    仮想機械の挙動、仮想機器の属性を、それぞれがデータ
    格納部とデータ処理部を備えた通信要素、形状要素、挙
    動要素、属性要素からなる複数の仮想工場単位オブジェ
    クトとして表現し、 前記仮想工場単位オブジェクトは他の仮想工場単位オブ
    ジェクトとの階層関係を管理することを特徴とする仮想
    工場シミュレーション方法。
  12. 【請求項12】 工場の機器などのリソースを、動作デ
    ータおよび3次元形状データによりモデル化した機器モ
    デルを用いて工場をシミュレーションする仮想工場シミ
    ュレーション方法において、 前記動作データによりコントローラを模擬する仮想コン
    トローラからの駆動指令によって機械運動を模擬する仮
    想機械の基準位置・姿勢データを定義して、それを基準
    位置・姿勢データ格納部に格納し、 前記仮想機器の基準位置間の関係を作業変数定義部にお
    いて作業変数として定義し、 定義された前記作業変数に関する情報を作業変数情報格
    納部に格納し、 前記作業変数を作業変数変換部にて実際の有効な値に変
    換し、 前記変換された作業変数に基づくコマンドを、前記仮想
    コントローラにて実行することを特徴とする仮想工場シ
    ミュレーション方法。
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