JPH10264752A - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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Publication number
JPH10264752A
JPH10264752A JP9072292A JP7229297A JPH10264752A JP H10264752 A JPH10264752 A JP H10264752A JP 9072292 A JP9072292 A JP 9072292A JP 7229297 A JP7229297 A JP 7229297A JP H10264752 A JPH10264752 A JP H10264752A
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JP
Japan
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airbag
airbag device
cover body
frame
base plate
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Application number
JP9072292A
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English (en)
Inventor
Izumi Sato
泉 佐藤
Hiromitsu Harada
博充 原田
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Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カバー体をベースプレートに容易かつ強固に
取り付け、エアバッグ装置の製造コストを低減する。 【解決手段】 ベースプレート11に、カバー体12、エア
バッグ15、インフレータ16を取り付けてエアバッグ装置
1を構成する。ベースプレート11の周壁部22の外周面
に、カバー体12の周壁部42を嵌合する。この周壁部42の
外周面に、環状の枠18を嵌合する。枠18には、周壁部42
の外周面に沿う形状に予め形成した嵌合部55と、塑性変
形可能な縮減部56とを形成する。縮減部56の当接部71,
71同士が当接するまで塑性変形することにより、適切な
力でカバー体12の周壁部42を締め付け固定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、膨張展開するエア
バッグをカバー体で覆ったエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、自動車の運転者を衝突の
衝撃などから保護するために、ステアリングホイールの
ボス部などに備えられたエアバッグ装置が知られてい
る。そして、このエアバッグ装置は、ガスを噴射するイ
ンフレータと、折り畳まれて収納された袋状のエアバッ
グと、このエアバッグを覆うカバー体と、これらインフ
レータ、エアバッグ、およびカバー体などが取り付けら
れたベースプレートとを備えている。そして、このエア
バッグ装置は、車両の衝突を検出すると、すなわち、車
両の所定以上の急激な減速を検出すると、インフレータ
からガスを急速に噴射してエアバッグを膨張展開させ、
この膨張の圧力によりカバー体を所定のテアラインで破
断して扉状に展開させ、このカバー体からエアバッグを
突出させた上、乗員の前方に膨張展開させるようになっ
ている。
【0003】また、カバー体は、折り畳まれたエアバッ
グを覆う被覆部と、この被覆部から下側に突設された取
付片部とが形成され、下面を開口した略箱状に形成され
ている。また、ベースプレートも、インフレータやエア
バッグが取り付けられる基板部と、この基板部から下側
に突設された支持片部とを備え、下面を開口した略箱状
に形成されている。そして、取付片部を支持片部の外周
部に嵌合した状態で、これら取付片部および支持片部な
どを多数のリベットで固着し、カバー体がベースプレー
トに固定されている。
【0004】しかしながら、このように、カバー体の固
定に多数のリベットなどを用いる構成では、部品点数が
増加するとともに組み立て工程が煩雑になり、製造コス
トの低減が困難である問題を有している。
【0005】この点、例えば、特開平6−298031
号公報に記載された構成が知られている。この構成は、
ベースプレートの支持片部およびカバー体の取付片部が
円筒状をなし、支持片部の外周部に取付片部を嵌合した
状態で、取付片部の外周に締付バンドを装着して締め付
けることにより、支持片部と締付バンドとの間に取付片
部を挟圧保持するようになっている。
【0006】しかしながら、このように締付バンドを用
いる構成では、ベースプレートにカバー体を組み付ける
際に、適切な締め付け力を加える必要があり、締め付け
強度の管理が困難である問題を有している。また、締付
バンドを位置決めする手段がなく、カバー体を確実に締
め付け固定するためには、締付バンドを正確な位置に保
持しながら締め付け作業を行う必要があり、締め付け作
業が煩雑になる問題を有している。さらに、円形など角
部を円弧状とした形状以外の外形形状では、締め付けに
より強固に固定することが困難で、カバー体やベースプ
レートの形状が制限されるとともに、円形の空間に効率
良く収納できるようにエアバッグを折り畳む作業は煩雑
で、スペース効率の向上が困難であり、エアバッグ装置
全体の小形化が困難になる問題を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、カバー
体をベースプレートに多数のリベットで固定する構成で
は、部品点数が多く、位置合わせなどの作業が煩雑で、
製造コストの低減が困難である問題を有している。ま
た、締付バンドを用いる構成では、ベースプレートにカ
バー体を組み付ける際に、適度な締め付け力を加える必
要があるとともに、締付バンドを正確な位置に保持しな
がら締め付け作業を行う必要があり、締め付け作業が煩
雑になる問題を有しており、また、カバー体やベースプ
レートの形状が制限される問題を有している。
【0008】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、カバー体を支持部材に容易かつ強固に取り付けで
きるエアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のエアバッ
グ装置は、ガスの流入により膨張展開するエアバッグ
と、このエアバッグを覆う被覆部およびこの被覆部から
突設された取付片部を備えたカバー体と、前記取付片部
の内面に対向する内側支持部を備えた支持部材と、前記
取付片部の外面に略嵌合する形状に形成された外側支持
部、および周方向の寸法を縮減可能な縮減部を備えた環
状の環状部材とを具備したものである。
【0010】そして、この構成では、カバー体は、取付
片部を、支持部材の内側支持部と環状部材の外側支持部
とで挟持して、強固に固定される。また、環状部材の外
側支持部は、あらかじめ取付片部の外面に略嵌合する形
状に形成されているため、取り付け作業が容易になると
ともに、種々の形状の取付片部に対応が可能になる。さ
らに、縮減部を縮減させることにより、カバー体が強固
に固定される。
【0011】請求項2記載のエアバッグ装置は、請求項
1記載のエアバッグ装置において、縮減部は、寸法を所
定量のみ縮減可能に形成されたものである。
【0012】そして、この構成では、縮減部の縮減の際
にカバー体を締め付け過ぎることがなくなり、取り付け
作業が容易になる。
【0013】請求項3記載のエアバッグ装置は、請求項
1または2記載のエアバッグ装置において、縮減部は、
寸法を縮減した状態で互いに当接する対をなす当接部を
備えたものである。
【0014】そして、この構成では、当接部同士が互い
に当接するまで縮減部を変形させることにより、簡略な
構成で、縮減する寸法が規制される。
【0015】請求項4記載のエアバッグ装置は、請求項
3記載のエアバッグ装置において、当接部は、互いに溶
接して固着されるものである。
【0016】そして、この構成では、互いに当接した当
接部同士を溶接して固着することにより、縮減部の寸法
が容易かつ強固に固定される。
【0017】請求項5記載のエアバッグ装置は、請求項
3記載のエアバッグ装置において、当接部は、互いにか
しめて固着されるものである。
【0018】そして、この構成では、互いに当接した当
接部同士をかしめて固着することにより、縮減部の寸法
が容易かつ強固に固定される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエアバッグ装置の
一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0020】図1において、1はエアバッグ装置で、こ
のエアバッグ装置1は、自動車のステアリングホイール
に装着されている。そして、このステアリングホイール
は、ステアリングホイール本体と、このステアリングホ
イール本体の乗員側すなわち正面側に取り付けられたエ
アバッグ装置1となどから構成されている。なお、ステ
アリングホイールは、適宜調節可能に傾斜したステアリ
ングシャフトに取り付けられ、通常傾斜した状態で用い
られるものであるが、以下、エアバッグ装置が取り付け
られた乗員側を上側あるいは正面側とし、車体側を下側
あるいは裏面側として説明する。また、ステアリングホ
イール本体は、円環状のリム部と、このリム部の内側に
位置するボス部と、これらリム部とボス部とを連結した
複数の、本実施の形態では4本のスポーク部となどから
形成されている。そして、ボス部の下部には、ステアリ
ングシャフトに嵌着する円筒状のボスと、このボスに別
体または一体に固着されたボスプレートとが設けられ、
このボスプレートに、必要に応じてホーンスイッチ機構
などを介して、エアバッグ装置取付部材としての両側一
対の取付ブラケットがねじにて固定され、これら取付ブ
ラケットに、キャップボルトを用いてエアバッグ装置1
が取り付けられている。さらに、このボス部の下側部
は、下部カバーにより覆われている。
【0021】また、エアバッグ装置(エアバッグモジュ
ール)1は、支持部材としてのベースプレート11と、こ
のベースプレート11に取り付けられるカバー体(エアバ
ッグカバー)12、エアバッグ15、インフレータ16、リテ
ーナ17、および環状部材としての枠(帯)18などから構
成されている。
【0022】そして、ベースプレート11は、略左右対称
形状で、金属板をプレス形成などして、平面略八角形状
(平面略ダイヤモンド形)をなす基板部(平板部)21
と、この基板部21の外周部から下方に一体に屈曲(起
立)された内側支持部としての周壁部22とから下面を開
口した略箱状に形成されている。また、基板部21には、
略中央部に円孔状のインフレータ挿通孔23が形成されて
いるとともに、このインフレータ挿通孔23の周囲に位置
して、複数のボルト用通孔24が形成されている。また、
周壁部22は、多角形筒状をなし、周面からは、外方すな
わち放射方向(径方向)に向かい、係合部としての内側
係合片25が切り起こしなどして一体に突設されている。
また、周壁部22には、ベースプレートの両側に位置し
て、ブラケット部(取付片)27が設けられ、このブラケ
ット部27に形成したボルト通孔28の内側に、かしめなど
して、キャップボルトが螺合される角ナットが固着され
ている。
【0023】一方、カバー体12は、合成樹脂により一体
的に形成され、例えば、オレフィン系熱可塑性エラスト
マーを金型を用いて射出成形して形成され、4本のスポ
ーク部を備えたステアリングホイール本体に組み合わさ
れるセンタパッドとしての外形を有している。すなわ
ち、このカバー体12は、ステアリングホイール本体のボ
ス部およびスポーク部の一部の表面側を覆う被覆部41
と、この被覆部41の下面から下方に垂直状に突設(起
立)された取付片部としての周壁部42とが一体に形成さ
れ、これら被覆部41と周壁部42の内側との間に囲まれた
部分が、エアバッグ15を収納するエアバッグ収納部(容
器部)になっているとともに、このエアバッグ収納部に
面して、被覆部41の下面に平面略H字状などをなす脆弱
なテアラインが凹設して薄肉に形成されている。また、
カバー体12の周壁部42は、多角形筒状をなし、内面の形
状がベースプレート11の基板部21の外形形状に略一致し
嵌合するようになっている。そして、この周壁部42に
は、径方向に貫通する係合受部としての内側係合孔(第
1の通孔)46と、係合受部としての外側係合孔(第2の
通孔)47とがそれぞれ複数矩形状に穿設されている。さ
らに、この周壁部42には、カバー体12の前後に位置し
て、内側に向かう図示しない係止突起部が形成されてい
るとともに、カバー体12の両側に位置して、両側方向に
貫通し下方に開口した切欠部49が形成されている。
【0024】また、エアバッグ15は、例えば、2枚の基
布を縫い合わせて偏平な袋状に形成され、中央の底部
に、インフレータ16が挿通する円孔状のガス流入口15a
が形成されているとともに、このガス流入口15a の周囲
に、ボルト用通孔(取付け通孔)15b が複数形成されて
いる。
【0025】さらに、インフレータ16は、略円柱状をな
す本体部16a を備え、この本体部16a の外周部に取付フ
ランジ16b が突設されている。そして、この取付フラン
ジ16b の上側に位置して、本体部16a にガスを噴射する
ガス噴射口16c が複数形成されているとともに、取付フ
ランジ16b には、複数のボルト用通孔(取付け通孔)16
d が形成されている。また、本体部16a の下面からは、
リード線が導出されているとともに、必要に応じて合成
樹脂などからなるインフレータカバーが嵌合して取り付
けられるようになっている。
【0026】また、リテーナ17は、略環状をなすリテー
ナ本体17a を備えている。そして、このリテーナ本体17
a は、内周側と外周側とに上側に向かうフランジ部を設
けた断面略コの字状をなし、このリテーナ本体17a に
は、4個のスタッドボルト17bが下方に向かって固着さ
れている。そして、これらスタッドボルト17b には、そ
れぞれ下端側からナット50が螺合されるようになってい
る。
【0027】さらに、枠18は、図1および図2に示すよ
うに、金属板など長尺の板体である本体部53の端部同士
を向き合わせて連結部54にて接続して、全体として塑性
変形可能な多角形筒状である所定形状の環状(ループ
状、帯状)に形成され、カバー体12の周壁部42の外周面
に略嵌合する外側支持部としての嵌合部55と、本体部53
が屈曲された縮減部56とが形成されている。また、連結
部54は、本体部53の一端部に形成した係止受部としての
先端側が幅狭となる略T字状をなす通孔に、本体部53の
他端部に形成した係止片部としての先端部が幅広となる
ハンマー状(略T字状)をなす挿通部を挿入し、離反す
る方向に引いて係合した状態で、3か所の点で点溶接を
行うことにより固定され、周方向が所定の長さ寸法の枠
18が形成されている。
【0028】また、枠18の嵌合部55は、カバー体12の周
壁部42の外周面に密着し、丁度はめ込まれる限度でタイ
トに形成され、すなわち、嵌合部55の内面の形状は、周
壁部42の外周面の形状と略同一に形成されている。さら
に、この枠18の複数位置からは、内方に向かい、係合部
としての外側係合片61が切り起こしなどして一体に突設
されているとともに、必要に応じて、各外側係合片61の
下方などに位置した部分で、下端縁が内側に折曲され、
ストッパが形成されている。さらに、この枠18の両側部
に位置して、内側に向かって凹陥された嵌入部としての
凹陥部64が形成されている。そして、この凹陥部64に
は、下端側に開口する略U字状の取付け通孔65が形成さ
れている。なお、この凹陥部64の周方向の幅寸法および
嵌入深さは、ステアリングホイール本体側に設けられた
取付ブラケットの先端部の幅寸法および厚さ寸法に等し
く形成されている。また、枠18の上端縁には、連結部54
の近傍を除いてほぼ全周に、上側外方に傾斜する案内部
(傾斜部)68が一体に形成されている。
【0029】また、縮減部56は、図1ないし図4に示す
ように、枠18の本体部53が外側に略くの字状に褶曲され
た褶曲部(締結部)であり、一対の板状の当接部71,71
と、これら当接部71にそれぞれ沿って形成された作用部
としてのスリット状の工具挿通孔72,72とが形成されて
いる。そして、これら当接部71,71は、組み立て前の状
態では、図3に示すように、互いに傾斜した状態で対向
し、完成した状態では、図4に示すように、互いに当接
した状態になる。
【0030】次に、本実施の形態のエアバッグ装置1の
製造工程を説明する。
【0031】まず、ベースプレート11、カバー体12、お
よび枠18などは、あらかじめ所定の形状に形成してお
く。
【0032】そして、エアバッグ15のガス流入口15a を
長円状に変形させるなどして、このガス流入口15a か
ら、エアバッグ15の内側にリテーナ17を挿入し、各スタ
ッドボルト17b をボルト用通孔15b から外側に引き出
し、さらに、これらスタッドボルト17b をベースプレー
ト11のボルト用通孔24に上側から挿入して、このガス流
入口15a の周囲をベースプレート11の基板部21上に押さ
えつけておく。
【0033】そして、この状態から、空気圧などで駆動
される自動組み立て機で自動的な組み立て作業を開始す
る。すなわち、まず、エアバッグ折畳機により、エアバ
ッグ15をインフレータ16の本体部16a の周囲に花弁状に
折り畳み、エアバッグ15がベースプレート11の基板部21
の外形形状内に収まるようにする。
【0034】そして、この状態で、エアバッグ15を折り
畳んで配置したベースプレート11の上側から下方に向か
い、カバー体12を自動供給などして被せて押し込み、こ
れらベースプレート11とカバー体12との間にエアバッグ
15を収納し、基板部21の外周部に周壁部42を嵌合する。
この状態で、ベースプレート11の各内側係合片25がそれ
ぞれカバー体12の内側係合孔46に係合するととともに、
周壁部42の下端部がベースプレート11に形成したストッ
パに当接して嵌入量を規制し、さらに、周壁部42の内側
に突設した係止突起部がベースプレート11に形成した通
孔に係合して、カバー体12がベースプレート11に正確に
位置決めして抜け止め保持される。
【0035】続いて、枠18を、所定位置に自動供給など
した上、図示しない空圧プレス装置などを用いて、カバ
ー体12の周壁部42の外周側の全周に嵌め込む。この時、
枠18の上端縁に設けた案内部68が周壁部42に摺接などし
て、枠18が容易に正確な位置に案内されるとともに、外
側係合片61が外側係合孔47に挿入して係合され、さら
に、凹陥部64が切欠部49に嵌合して、枠18がカバー体12
に正確に位置決めして抜け止め保持される。なお、枠18
の下端にストッパを形成し、周壁部42の下端部に当接し
て嵌入量を規制することもできる。
【0036】さらに、この図3に示す状態から、枠18の
工具挿通孔72,72に図示しない工具を係合させ、これら
工具挿通孔72,72間の距離を縮めるように力を加え、当
接部71,71同士が当接するまで塑性変形させる。この状
態で、図4に示すように、枠18が絞られ、すなわち枠18
の周方向の長さ寸法が縮減される。
【0037】そして、この状態で、カバー体12の周壁部
42がベースプレート11の周壁部22と枠18の嵌合部55との
間に挟持され、内側係合片25と内側係合孔46との係合を
枠18が保持し、外側係合片61と外側係合孔47との係合を
ベースプレート11が保持して、カバー体12がベースプレ
ート11に強固に取り付けられる。
【0038】続いて、ベースプレート11の下側から、イ
ンフレータ16の本体部16a の上側部をインフレータ挿通
孔23およびガス流入口15a に押し込み、フランジ部16b
のボルト用通孔16d にリテーナ17のスタッドボルト17b
を挿入し、さらに、これらスタッドボルト17b の下側に
それぞれナット50を螺合して締め付けることにより、リ
テーナ本体17a と取付フランジ16b との間にベースプレ
ート11とエアバッグ15とが共締めされ、エアバッグ装置
1の組み立てが完了する。
【0039】そして、以上のように組み立てられたエア
バッグ装置1を、ステアリングホイール本体のボス部か
ら起立された取付ブラケットに取り付ける。この時、取
付ブラケットは、ベースプレート11の凹陥部64に嵌合
し、この状態で、取付ブラケットの外側から、キャップ
ボルトを挿通させ、ベースプレート11のブラケット部27
のボルト通孔28を介して角ナット29に螺合させる。この
状態で、内周面が周壁部42の外周面に密着した枠18は、
キャップボルトによりベースプレート11側に締め付けら
れる。
【0040】また、自動車に衝突などの衝撃が加わる
と、図示しない制御ユニットがインフレータ16を作動さ
せ、ガス噴射口16c からエアバッグ15の内側に窒素ガス
などの不活性ガスを急速に供給する。すると、このガス
により、エアバッグ15は急速に膨張展開し、この膨張の
圧力でカバー体12の被覆部41をテアラインに沿って破断
させ、カバー体12の上側に突出する。さらに、エアバッ
グ15は、乗員の前方に広く膨張展開して、乗員に加わる
衝撃を吸収緩和するようになっている。
【0041】そして、このエアバッグ15の膨張の際に
は、カバー体12には、周壁部42を周方向に広げようとす
る力が加わるが、この力は、枠18により受け止められ、
さらに、この枠18を周方向に広げようとする力は、ステ
アリングホイール本体の取付ブラケットにより受け止め
られて、カバー体12をベースプレート11に確実に保持で
きるようになっている。
【0042】このように、本実施の形態によれば、ベー
スプレート11の外周にカバー体12をに嵌合し、さらに、
カバー体12の外周に枠18を嵌合することにより、カバー
体12をベースプレート11に強固に保持できるとともに、
容易にエアバッグ装置1を組み立てることができる。そ
こで、多数のリベットや締付バンドなどを用いる構成に
比べて、作業性の向上、加工の容易さ、部品点数の低
減、構造の簡略化、製造の自動化などを実現し、製造コ
ストを低減することができる。
【0043】そして、枠18は、あらかじめカバー体12の
周壁部42の外周面に略嵌合する形状に形成しておくこと
により、仮組時にカバー体12から外れにくくなり、組み
立て作業性を良好にできるとともに、角筒型など種々の
形状の周壁部を設けたカバー体を備えたエアバッグ装置
に対応することができ、汎用性を向上して、製造コスト
を低減することができる。
【0044】さらに、縮減部56を設けて枠18を嵌合後に
締め付けることにより、カバー体12を強固に保持できる
とともに、枠18の嵌合作業を容易にすることができる。
【0045】また、縮減部56は、一対の当接部71を互い
に当接させるまで変形させる構成とすることにより、締
め付け力の管理などが不要になり、組み立て作業を容易
にできる。
【0046】また、ベースプレート11とカバー体12、カ
バー体12と枠18には、それぞれ互いに係合する係合片2
5,61および係合孔46,47を設けたため、容易に正確に
位置決め保持することができる。さらに、枠18は、上端
縁に傾斜した案内部68を設けたため、周壁部42の外周に
容易に嵌合でき、作業性を向上することができる。
【0047】なお、上記の実施の形態では、枠18を略く
の字状に褶曲させて当接部71,71を形成し、工具挿通孔
72,72を利用して塑性変形させ、当接部71,71同士を当
接させることにより、枠18の周方向の長さ寸法を縮減し
たが、当接部および作用部などの形状は、種々の形状を
採ることができ、また、塑性変形に加えて、点溶接など
の溶接、接着、かしめなどにより、当接部同士を固着さ
せることもできる。
【0048】例えば、図5および図6に示す縮減部76の
ように、枠18を略H字状に切り欠いて、断面略L字状を
なす一対の対向片77を形成し、これら対向片77に形成し
た当接部78同士を当接するようにして、枠18を変形さ
せ、周方向の長さ寸法を縮減することもできる。また、
この実施の形態では、当接部78同士は複数の点78a で点
溶接して固着されている。さらに、工具挿通孔79は、円
孔状に形成されている。
【0049】また、例えば、図7および図8に示す縮減
部81のように、枠18を切り欠いて、それぞれ短冊状をな
す一対の第1の対向片82,82と第2の対向片83,83とを
形成し、さらに、第1の対向片82,82をそれぞれ捩じる
ことにより、これら対向片82,83の先端部を互いに所定
間隔で対向する当接部84とすることができる。そして、
長円状に形成した工具挿通孔85を利用し、これら当接部
84同士を当接するまで枠18を変形させ、周方向の長さ寸
法を縮減することもできる。また、この実施の形態にお
いても、隣接する第1の対向片82,82同士を点溶接など
して固着することもできる。
【0050】さらに、例えば、図9および図10に示す
縮減部88のように、作用部となる一対の作用片89,89を
切り起こし形成するとともに、これら作用片89,89を切
り起こした孔部の周方向に対向する縁部を当接部90,90
とすることもできる。そして、この構成では、作用片8
9,89同士を捩じってかしめることにより、当接部90,9
0同士が当接するまで隣接する部分91を変形させること
により、周方向の長さ寸法を縮減することもできる。
【0051】また、上記の各実施の形態では、枠18が平
面状をなす部分の1か所に各縮減部を設けたが、これら
縮減部は複数箇所に設けることもでき、さらに、図11
(a)に示すように、枠18が屈曲される角部(コーナー
部)にそれぞれ縮減部93を設け、図11(b)に示すよ
うに、枠18を絞ることもできる。
【0052】またなお、エアバッグ装置は、自動車のス
テアリングホイールのみに適用されるものではなく、例
えば、助手席前のインストルメントパネルコアに備える
助手席乗員用のエアバッグ装置、あるいは座席やドアに
備えるエアバッグ装置に適用することもでき、さらに、
自動車などの車両以外の移動体など、衝撃からの保護が
必要なものに適用することもできる。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載のエアバッグ装置によれ
ば、カバー体は、取付片部を、支持部材の内側支持部と
環状部材の外側支持部とで挟持して、強固に固定でき
る。また、環状部材の外側支持部は、あらかじめ取付片
部の外面に略嵌合する形状に形成されているため、取り
付け作業を容易にできるとともに、種々の形状の取付片
部に対応が可能になる。さらに、縮減部を縮減させるこ
とにより、カバー体が強固に固定できる。
【0054】請求項2記載のエアバッグ装置によれば、
請求項1記載の効果に加え、縮減部は、寸法を所定量の
み縮減可能に形成したため、縮減部の縮減の際にカバー
体を締め付け過ぎることがなくなり、取り付け作業を容
易にできる。
【0055】請求項3記載のエアバッグ装置によれば、
請求項1または2記載の効果に加え、縮減部に、寸法を
縮減した状態で互いに当接する対をなす当接部を備える
ことにより、当接部同士が互いに当接するまで縮減部を
変形させることにより、簡略な構成で、縮減する寸法を
規制でき、カバー体を確実に保持できる。
【0056】請求項4記載のエアバッグ装置によれば、
請求項3記載の効果に加え、互いに当接した当接部同士
を溶接して固着することにより、縮減部の寸法を容易か
つ強固に固定でき、カバー体を確実に保持できる。
【0057】請求項5記載のエアバッグ装置によれば、
請求項3記載の効果に加え、互いに当接した当接部同士
をかしめて固着することにより、縮減部の寸法を容易か
つ強固に固定でき、カバー体を確実に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグ装置の一実施の形態を示す
分解斜視図である。
【図2】同上エアバッグ装置の環状部材の斜視図であ
る。
【図3】同上エアバッグ装置の仮り組みされた状態の一
部の断面図である。
【図4】同上エアバッグ装置の環状部材を絞った状態の
一部の断面図である。
【図5】本発明のエアバッグ装置の環状部材の他の実施
の形態を示す一部の斜視図である。
【図6】同上エアバッグ装置の環状部材を絞った状態の
一部の斜視図である。
【図7】本発明のエアバッグ装置の環状部材の他の実施
の形態を示す一部の斜視図である。
【図8】同上エアバッグ装置の環状部材を絞った状態の
一部の断面図である。
【図9】本発明のエアバッグ装置の環状部材の他の実施
の形態を示す一部の斜視図である。
【図10】同上エアバッグ装置の環状部材を絞る工程を
示す一部の説明図である。 (a)は、工程の初期の状態 (b)は、(a)に続く状態
【図11】本発明のエアバッグ装置のさらに他の実施の
形態を示す一部の断面図である。 (a)は、仮り組みされた状態 (b)は、環状部材を絞った状態
【符号の説明】
1 エアバッグ装置 11 支持部材としてのベースプレート 12 カバー体 15 エアバッグ 18 環状部材としての枠 22 内側支持部としての周壁部 41 被覆部 42 取付片部としての周壁部 55 外側支持部としての嵌合部 56 縮減部 71 当接部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスの流入により膨張展開するエアバッ
    グと、 このエアバッグを覆う被覆部およびこの被覆部から突設
    された取付片部を備えたカバー体と、 前記取付片部の内面に対向する内側支持部を備えた支持
    部材と、 前記取付片部の外面に略嵌合する形状に形成された外側
    支持部、および周方向の寸法を縮減可能な縮減部を備え
    た環状の環状部材とを具備したことを特徴とするエアバ
    ッグ装置。
  2. 【請求項2】 縮減部は、寸法を所定量のみ縮減可能に
    形成されたことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ
    装置。
  3. 【請求項3】 縮減部は、寸法を縮減した状態で互いに
    当接する対をなす当接部を備えたことを特徴とする請求
    項1または2記載のエアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 当接部は、互いに溶接して固着されるこ
    とを特徴とする請求項3記載のエアバッグ装置。
  5. 【請求項5】 当接部は、互いにかしめて固着されるこ
    とを特徴とする請求項3記載のエアバッグ装置。
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