JPH10264715A - 天体観測用自動車 - Google Patents

天体観測用自動車

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JPH10264715A
JPH10264715A JP8758297A JP8758297A JPH10264715A JP H10264715 A JPH10264715 A JP H10264715A JP 8758297 A JP8758297 A JP 8758297A JP 8758297 A JP8758297 A JP 8758297A JP H10264715 A JPH10264715 A JP H10264715A
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JP
Japan
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dome
pieces
opened
automobile
vehicle
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Takamasa Sekiguchi
隆正 関口
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Goto Optical Manufacturing Co Ltd
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Goto Optical Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 見切り線の高さを低くすると共に、バッテリ
ーへの負担を軽減する。 【解決手段】 屋根面2に天体観測用のドームDを備え
た自動車1において、ドームを複数片10A、10Bに
分割すると共に、分割されたそれぞれのドーム片をドー
ム外側位置をヒンジ部として開閉自在とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は天体観測に使用さ
れる自動車に関し、より詳細には屋根面に天体観測用の
ドームを設けた自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】図9に示すように、屋根面に天体観測用
のドームDを設けた自動車が従来公知である。この自動
車は車内に天体望遠鏡等の観測機器が設置され、ドーム
を開放することにより車内より天空を観察することを可
能とするものであり、自走することにより所謂「移動天
文台」として機能する。そして、この場合、ドームDは
天文台用の公知の構造を採用しているものであり、半球
状のドーム体21が屋根面に設置した環状の駆動部20
により回転すると共に、ドームの上下方向に設けたスリ
ット22が開閉する構成よりなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術の自動
車は自走することにより任意の場所に移動できるもので
あり、天体観測に適した地点に移動することにより好条
件の天体観測を実現したり、天体観測施設のない地域に
移動することにより子供達に天体観測を体験させたりす
ることができる等の優れた効果を奏する。
【0004】しかしながら、自動者の屋根面とドーム体
Dとの間にドーム体を回転したりスリット22を開閉す
る駆動部20が設けられるので、ドームの見切り線の高
さXがどうしても高くなる問題があった。よって、見切
り線の高さが高いために地平高度の低い天体が観測でき
ない問題や、ドームの全高に伴い自動車の全高が高くな
り走行性能や走行可能場所に制限が生じる問題が生じ
た。
【0005】一方、観測にあたっては開口を全周方向に
求めるためにその都度ドームを動力装置により回転させ
なくてはならず、重量のあるドームを回転させるために
多大の電力を消費し、自動車のバッテリー容量との兼ね
合いで長時間の観測に適しない問題も生じた。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は以上の如き従
来技術の問題点を解消した天体観測用自動車を提供する
ことを目的として創作されたものであり、屋根面に天体
観測用のドームを備えた自動車において、ドームを複数
片に分割すると共に、分割されたそれぞれのドーム片を
ドーム外側位置をヒンジ部として開閉自在としたことを
特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】図1乃至図7はこの発明の天体観
測用自動車の具体的実施例を示す図である。図中符号1
は自動車であり、ここでは荷物室を有するトラックを例
示しているが、自動車の形態がこれに限られないことは
いうまでもない。図中符号Dはドームであり、自動車の
荷物室の屋根面2に設けた開口H上に設置される。図中
符号Tは天体望遠鏡であり(図1、4、5参照)、基台
が荷物室内に収容されると共に鏡筒部分は開口Hから突
出してドームD内に収容される。
【0008】このドームDは、ここでは自動車の全長方
向の左右に2分割されるものであり、それぞれのドーム
片10A、10Bは三方に残した平板状のエプロン11
A、11Bよりドーム体12A、12Bが隆起する形状
にFRP樹脂により構成される。又、ここではドーム片
10Aのドーム片10Bとの接合側に、ドーム片10B
内に重ね合わされるための雨漏れ防止用の溝付きの縁1
6を突設している(図7参照)。上記のドーム片10
A、10Bはヒンジ部を自動車の屋根面2の両側近くに
設けることにより、自動車の全幅より外側にはね上げて
開放できるように構成される(図4、5、7参照)。図
6及び7は上記のヒンジ部の詳細を示す図であり、ドー
ム片10A、10Bのエプロン11A、11Bにして自
動車の外側方向に位置する側に軸13A、13Bを固定
し、この軸13A、13Bを自動車に設けた軸受け14
A及び15A、14B及び15Bにより軸支することに
より、ドーム片10A、10Bは自動車の屋根面2に対
し揺動自在に設けられる。
【0009】上記のドーム片10A、10Bは軸受け1
5A、15Bに内蔵されたモータMA、MB(図示せ
ず)により開閉されるものであり、図8はこの場合の電
気回路を示す図である。この実施例においては、各ドー
ム片10A、10Bの開放状態を検出する開側リミット
スイッチ17A、17Bと、閉止状態を検出する閉側リ
ミットスイッチ18A、18Bが自動車側に設けられ
(図7参照)、開閉動作を指示するスイッチS1・・・
4(図示せず)からの指示により、シーケンサーSに予
めプログラムされたシーケンスに従い各ドーム片10
A、10Bは開閉される。
【0010】以下はそのシーケンスである。 (ドームを開く場合) ○↓ドーム開スイッチS1を押す。 ○↓ドーム片10A側のモータMAが駆動される。 ○↓ドーム片10Aが開く。 ○↓開側リミットスイッチ17Aがドーム片10Aの開放を検出する。 ○↓モータMAの駆動が停止する。 ○↓ドーム片10B側のモータMBが駆動される。 ○↓ドーム片10Bが開く。 ○↓開側リミットスイッチ17Bがドーム片10Bの開放を検出する。 ○↓モータMBの駆動が停止する。 ○ 終了 (ドームを閉じる場合) ○↓ドーム閉スイッチS2を押す。 ○↓ドーム片10B側のモータMBが駆動される。 ○↓ドーム片10Bが閉じる ○↓閉側リミットスイッチ18Bがドーム片10Bの閉止を検出する。 ○↓モータMBの駆動が停止する。 ○↓ドーム片10A側のモータMAが駆動される。 ○↓ドーム片10Aが閉じる ○↓閉側リミットスイッチ18Aがドーム片10Aの閉止を検出する。 ○↓モータMAの駆動が停止する。 ○ 終了 (非常停止の場合) ○↓非常停止スイッチS3を押す。 ○↓モータMA又はMBの駆動が停止する。 ○↓非常停止解除スイッチS4を押す。 ○↓モータMA又はMBの駆動が再開する。
【0011】以上の説明から明らかなように、この実施
例においてはドーム片10A、10Bは同時に開閉せ
ず、片方づつ順次開閉される構成となっている。その結
果、ドーム片自体がFRP製で軽量なことも相まって自
動車のバッテリーに一度に大量の負荷が加わることが防
止されることとなる。
【0012】以上の実施例においては、ドーム片10
A、10Bは自動車の全幅より外側にはね上げて開放で
きるので、ドーム開放時には開口Hの周囲に遮るものは
何も存在せずドームの見切り線の高さXを従来技術の場
合に比し低く設定することが可能となる(図1参照)。
又、スリットから天体望遠鏡Tの対物側を望ませる従来
技術のドームの場合と異なり、ドーム開放時には開口H
の上方には遮るものは何も存在せず、ドーム体の高さを
低く設定しても天頂方向の観測に支障を来すことがない
ので、この実施例ではドームDは高さが半径より小さい
偏平状のものとしている。
【0013】
【発明の効果】以上の構成よりなるこの発明の天体観測
用自動車によれば、ドームの見切り線の高さを従来技術
の場合に比べ低く設定することが可能となるので、従来
技術の天体観測用自動車では不可能であった地平高度の
低い天体も観測できる効果を生じる。
【0014】又、上記の理由及び従来技術のドームと異
なりドーム体の高さを低く設定しても天頂方向の観測に
支障を来すことがないとの理由より、ドームの全高を低
く設置することが可能となり、その結果自動車の全高を
低くでき走行性能や走行可能場所の制限が軽減される効
果を生じる。
【0015】更に、観測にあたって、従来技術のように
開口を求めるために頻繁に重量のあるドームを動力装置
により回転させる必要がないので、自動車のバッテリー
への負担が少なくなり、長時間の観測が可能となる効果
を生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の天体観測用自動車の側面図。
【図2】同上、平面図。
【図3】同上、背面図。
【図4】同上、ドームを開放した状態の背面図。
【図5】同上、ドームを開放した状態の平面図。
【図6】同上、ドーム部分の要部の一部切り欠き平面
図。
【図7】同上、ドーム部分の要部の一部切り欠き背面
図。
【図8】同上、電気回路のブロック図。
【図9】従来技術の天体観測用自動車の側面図。
【符号の説明】
D ドーム T 天体望遠鏡 1 自動車 2 屋根面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根面に天体観測用のドームを備えた自
    動車において、ドームを複数片に分割すると共に、分割
    されたそれぞれのドーム片をドーム外側位置をヒンジ部
    として開閉自在としたことを特徴とする天体観測用自動
    車。
  2. 【請求項2】 ドームを自動車の全長方向左右に2分割
    すると共に、分割されたそれぞれのドーム片のヒンジ部
    を自動車の屋根の両側近くに設けることにより、ドーム
    片を自動車の全幅より外側にはね上げて開放できるよう
    にした請求項1記載の天体観測用自動車。
  3. 【請求項3】 ドームは高さが半径より小さい偏平状の
    ものである請求項1又は2記載の天体観測用自動車。
JP08758297A 1997-03-22 1997-03-22 天体観測用自動車 Expired - Fee Related JP3393482B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013043463A (ja) * 2011-08-22 2013-03-04 Teikoku Sen I Co Ltd 緊急用特殊車
CN103802715A (zh) * 2012-11-07 2014-05-21 中国航天科工集团第二研究院二〇七所 一种车载大型光学望远镜卧式运输装置及方法

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JP2013043463A (ja) * 2011-08-22 2013-03-04 Teikoku Sen I Co Ltd 緊急用特殊車
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