JPH10264681A - 車両用制御装置 - Google Patents

車両用制御装置

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JPH10264681A
JPH10264681A JP7185097A JP7185097A JPH10264681A JP H10264681 A JPH10264681 A JP H10264681A JP 7185097 A JP7185097 A JP 7185097A JP 7185097 A JP7185097 A JP 7185097A JP H10264681 A JPH10264681 A JP H10264681A
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passenger
vehicle
behavior
detecting means
movement
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Koichi Kuroda
浩一 黒田
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】同乗者の快適性も車両制御特性に反映できるよ
うにする。 【解決手段】同乗者があるときに、加速中(S211で
判断)に、同乗者席のシートバックに設けた座圧センサ
1と座面に設けた座圧センサ2の出力VZ1、VZ2を
検出し、これらと所定値S1、S2とを比較する(S2
15、S216)。そして、VZ1>S1、VZ2<S
2の場合は、加速中において同乗者に大きな前後方向加
速度がかかっていると判断されるとして、S217へ進
む。該S217では、加速度を緩やかにすべく、オート
クルーズの設定車間距離を長くするための車間距離変更
フラグをONにする。これにより、オートクルーズ作動
中において、同乗者にかかる加速度を緩やかにすること
ができるので、同乗者の快適性を高めることが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用制御装置に
関し、詳しくは、車両に同乗している同乗者の挙動を車
両制御に反映させることができるようにした車両用制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用制御装置として、車両の制
御特性に、運転者の操作特性や好みを反映させるように
したものがある。例えば、特開平7−32909号公報
に開示されるものでは、通常運転時の車間距離データを
集積して、オートクルーズ作動時にはこの集積された車
間距離データをもとに目標車間距離を設定することで、
運転者の操作特性を制御特性に反映させるようにしてい
る。
【0003】また、特開平6−241304号公報に開
示されるものでは、アクセルの踏み込み速度が基準値よ
り大きいにも拘わらず、車両加速度が基準値よりも小さ
い場合には、運転者がより大きな加速を要求していると
判断して、自動変速機のシフトパターンをパワーパター
ンに自動的に切り替えるようにしている。即ち、当該発
明では、運転者のアクセル操作を自動変速機の変速制御
に反映させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の特
開平7−32909号公報に開示されるものでは、オー
トクルーズの車間距離設定を短めにした場合には、前方
車両の動きに常に合わせる必要が生じるため、急加減速
する場面が増加し、同乗者に大きな前後加速度がかかっ
てしまう惧れがある。このため、同乗者にとっては不快
な制御特性となる惧れがある。
【0005】また、特開平6−241304号公報に開
示されるものでは、自動変速機のシフトパターンがパワ
ーパターンに切り替わった場合も、運転者にとってはキ
ビキビとした走行が出来て好ましいとしても、同乗者に
とっては大きな前後加速度がかかってしまい、不快に感
じる惧れがある。つまり、従来の手法により運転者の操
作特性を車両制御に反映させた場合には、同乗者にとっ
ては不快な車両制御特性になってしまう惧れがある。
【0006】本発明は、このような従来の実情に鑑みな
されたもので、走行中の同乗者の挙動を検出し、該検出
結果に基づき同乗者が不快を感じていると判定される場
合は、車両制御特性を緩やかなものに変更するように
し、以って同乗者の快適性も車両制御特性に反映させる
ことができるようにした車両用制御装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に記
載の発明では、複数の制御特性を備え、該複数の制御特
性から所望の制御特性を選択することにより車両の諸特
性を変更できるようにした車両用制御装置において、同
乗者の挙動を検出して、その検出結果を、前記制御特性
の選択に反映させるようにした。
【0008】請求項2に記載の発明では、図1に示すよ
うに、複数の制御特性を備え、該複数の制御特性から所
望の制御特性を選択することにより車両の諸特性を変更
できるようにした車両用制御装置において、同乗者の挙
動を検出する同乗者挙動検出手段と、該同乗者挙動検出
手段の検出結果を反映させて制御特性を選択し、該選択
された制御特性に基づいて車両を制御する車両制御手段
と、を含んで構成するようにした。
【0009】請求項1、請求項2に記載の発明によれ
ば、同乗者の挙動を検出し、該検出結果を制御特性の選
択に反映させるようにしたので、同乗者にとっても快適
な車両制御を実現することが可能となる。請求項3に記
載の発明では、前記同乗者挙動検出手段が、車両の加速
中或いは減速中の同乗者の挙動を検出する構成とした。
【0010】請求項4に記載の発明では、前記同乗者挙
動検出手段が、車両が加速中或いは減速中であるか否か
を判断する加速・減速判断手段と、該加減速判断手段に
より車両が加速中或いは減速中であると判断されたとき
の同乗者の前方或いは後方への前後移動を検出する前後
移動検出手段と、を含んで構成され、前記前後移動検出
手段により検出された同乗者の前後移動に基づいて、同
乗者の挙動を検出する構成とした。
【0011】請求項3、請求項4に記載の発明によれ
ば、同乗者の挙動として、同乗者の前後移動を検出し、
該前後移動の検出結果を制御特性の選択に反映させるこ
とができるので、例えば、加減速時の同乗者の前後方向
の挙動が大きいときに、制御特性をより緩やかなものへ
と変更することができる。従って、加減速時における前
後加速度を減少でき、以って同乗者にとっても快適な車
両制御を実現することが可能となる。
【0012】請求項5に記載の発明では、前記同乗者挙
動検出手段が、車両が一定速度で走行していることを検
出する定速走行検出手段と、該定速走行検出手段により
車両が一定速度で走行しているときの同乗者の前後移動
を記録する移動記録手段と、を含んで構成され、前記前
後移動記録手段により検出された同乗者の前後移動と、
前記移動記録手段に記録された同乗者の前後移動と、に
基づいて、同乗者の挙動を検出する構成とした。
【0013】かかる構成によれば、請求項3、4に記載
の発明と同様の作用効果を奏することができるうえに、
例えば、定速走行時と加減速時の同乗者の前後方向への
移動を比較することにより、同乗者の動き方の癖を考慮
して加減速時に同乗者が大きな前後加速度を受けている
か否かを判定することができるため、同乗者の挙動をよ
り高精度に検出することができるので、本装置における
制御応答性の向上を図れると共に誤作動などを極力抑制
することができる。
【0014】請求項6に記載の発明では、前記同乗者挙
動検出手段が、車両の旋回中の同乗者の挙動を検出する
構成とした。請求項7に記載の発明では、前記同乗者挙
動検出手段が、車両が旋回中であることを検出する旋回
検出手段と、該旋回検出手段により車両が旋回中である
と検出されたときの同乗者の旋回方向とは逆方向への横
移動を検出する横移動検出手段と、を含んで構成され、
前記横移動検出手段により検出された同乗者の横移動に
基づいて、同乗者の挙動を検出する構成とした。
【0015】請求項6、7に記載の発明によれば、同乗
者の挙動として、同乗者の横移動を検出し、該横移動の
検出結果を制御特性の選択に反映させることができるの
で、例えば、旋回時の同乗者の横方向の挙動が大きいと
きに、制御特性をより緩やかなものへと変更することが
できる。従って、旋回時における加速度を減少でき、以
って同乗者にとっても快適な車両制御を実現することが
可能となる。
【0016】請求項8に記載の発明では、前記同乗者挙
動検出手段が、車両が直進中であることを検出する直進
検出手段と、該直進検出手段により車両が直進中である
と検出されているときの同乗者の横移動を記録する横移
動記録手段と、を含んで構成され、前記横移動検出手段
により検出された同乗者の横移動と、前記横移動記録手
段に記録された同乗者の横移動と、に基づいて、同乗者
の挙動を検出する構成とした。
【0017】請求項8に記載の発明によれば、請求項
6、7に記載の発明と同様の作用効果を奏することがで
きるうえに、例えば、直進時と旋回時の同乗者の横方向
への移動を比較することにより、同乗者の動き方の癖を
考慮して旋回時に同乗者が大きな横加速度を受けている
か否かを判定することができるため、同乗者の挙動をよ
り高精度に検出することができるので、本装置における
制御応答性の向上を図れると共に誤作動などを極力抑制
することができる。
【0018】請求項9に記載の発明では、前後移動或い
は横移動を、同乗者席に設けた座圧センサの検出結果に
基づいて検出するようにした。かかる構成によれば、簡
単な構成で、高精度に同乗者の前後移動或いは横移動を
検出できると共に、同乗者の座席の座圧の変化を検出す
ることで、同乗者の体型や体重によらずに同乗者の前後
移動或いは横移動、延いては挙動を精度よく検出するこ
とができることとなる。
【0019】請求項10に記載の発明では、前後移動或い
は横移動を、同乗者席を撮影する同乗者席撮影手段の撮
影結果に基づいて検出するようにした。かかる構成とす
れば、例えばCCDカメラなどで撮影した同乗者の座席
の画像を用いることにより、一層高精度に同乗者の前後
移動或いは横移動延いては挙動を検出することが可能と
なると共に、装置の小型化を図ることができる。
【0020】請求項11に記載の発明では、前後移動或い
は横移動を、所定位置から同乗者席までの距離を測定す
る距離測定手段の測定結果に基づいて検出するようにし
た。かかる構成とすれば、例えば赤外線レーダなどで測
定した距離を用いることができるので、同乗者の前後移
動或いは横移動延いては挙動を検出するための処理を簡
略化することができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、請求項
2に記載の発明によれば、同乗者の挙動を検出し、該検
出結果を制御特性の選択に反映させるようにしたので、
同乗者にとっても快適な車両制御を実現することが可能
となる。請求項3、請求項4に記載の発明によれば、同
乗者の挙動として、同乗者の前後移動を検出し、該前後
移動の検出結果を制御特性の選択に反映させることがで
きるので、例えば、加減速時の同乗者の前後方向の挙動
が大きいときに、制御特性をより緩やかなものへと変更
することができるため、加減速時における前後加速度を
減少でき、以って同乗者にとっても快適な車両制御を実
現することが可能となる。
【0022】請求項5に記載の発明によれば、請求項
3、4に記載の発明と同様の作用効果を奏することがで
きるうえに、例えば、定速走行時と加減速時の同乗者の
前後方向への移動を比較することにより、同乗者の動き
方の癖を考慮して加減速時に同乗者が大きな前後加速度
を受けているか否かを判定することができるため、同乗
者の挙動をより高精度に検出することができるので、本
装置における制御応答性の向上を図れると共に誤作動な
どを極力抑制することができる。
【0023】請求項6、7に記載の発明によれば、同乗
者の挙動として、同乗者の横移動を検出し、該横移動の
検出結果を制御特性の選択に反映させることができるの
で、例えば、旋回時の同乗者の横方向の挙動が大きいと
きに、制御特性をより緩やかなものへと変更することが
できるため、旋回時における加速度を減少でき、以って
同乗者にとっても快適な車両制御を実現することが可能
となる。
【0024】請求項8に記載の発明によれば、請求項
6、7に記載の発明と同様の作用効果を奏することがで
きるうえに、例えば、直進時と旋回時の同乗者の横方向
への移動を比較することにより、同乗者の動き方の癖を
考慮して旋回時に同乗者が大きな横加速度を受けている
か否かを判定することができるため、同乗者の挙動をよ
り高精度に検出することができるので、本装置における
制御応答性の向上を図れると共に誤作動などを極力抑制
することができる。
【0025】請求項9に記載の発明によれば、簡単な構
成で、高精度に同乗者の前後移動或いは横移動を検出で
きると共に、同乗者の座席の座圧の変化を検出すること
で、同乗者の体型や体重によらずに同乗者の前後移動或
いは横移動、延いては挙動を精度よく検出することがで
きることとなる。請求項10に記載の発明によれば、例え
ばCCDカメラなどで撮影した同乗者の座席の画像を用
いることにより、一層高精度に同乗者の前後移動或いは
横移動延いては挙動を検出することが可能となると共
に、装置の小型化を図ることができる。
【0026】請求項11に記載の発明によれば、例えば赤
外線レーダなどで測定した距離を用いることができるの
で、同乗者の前後移動或いは横移動延いては挙動を検出
するための処理を簡略化することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
添付の図面に基づいて説明する。本発明の第1の実施形
態は、オートクルーズ作動時の加速および減速時の同乗
者の挙動を座圧センサによって検出し、該検出結果に基
づいてオートクルーズの設定車間距離を変更するように
した車両用制御装置に関する。
【0028】本実施形態にかかる車両用制御装置は、図
2に示すように、減速判断手段B1(本発明の加速・減
速判断手段に相当する)、前方移動判断手段B2(本発
明の前後移動検出手段に相当する)、加速判断手段B3
(本発明の加速・減速判断手段に相当する)、後方移動
判断手段B4(本発明の前後移動検出手段に相当す
る)、定速走行検出手段D1(本発明の定速走行検出手
段に相当する)、前後移動量記録手段D2(本発明の前
後移動記録手段に相当する)、座圧検出手段F1、制御
特性判定手段A2、車両制御手段A3などを含んで構成
される。
【0029】なお、減速判断手段B1、加速判断手段B
3および定速走行検出手段D1は、本実施形態において
は、例えば車速センサを用いた構成とする。座圧検出手
段F1には、受ける圧力によって出力電圧が変化する圧
電素子などを用いることができる。前方移動判断手段B
2、後方移動判断手段B4、前後移動量記録手段D2お
よび制御特性判定手段A2での処理については、オート
クルーズを制御するコントロールユニットで行なうよう
になっている。
【0030】車両制御手段A3は、本実施形態において
は、例えば、レーザレーダによって車間距離を測定し、
スロットルアクチュエータ(スロットル弁開度の自動制
御のためのアクチュエータ)、ブレーキアクチュエータ
(ブレーキ力の自動制御のためのアクチュエータ)など
によって運転者が設定した車間距離を保つように、車両
を制御するオートクルーズを制御することで、その機能
を達成する。
【0031】なお、本発明にかかる同乗者挙動検出手段
A1は、減速判断手段B1、前方移動判断手段B2、加
速判断手段B3、後方移動判断手段B4、定速走行検出
手段D1、前後移動量記録手段D2、座圧検出手段F1
によって構成される。ここで、図2に示す同乗者席10
のシートバックに設置された座圧センサ1と座面前方に
設置された座圧センサ2によって、加減速時の同乗者の
挙動を検出する原理について説明する。
【0032】車両が急加速をした直後は、同乗者は車両
後方に引き戻される力を受けるため、シートバックに設
置された座圧センサ1が受ける圧力は大きく、座面の前
方に設置された座圧センサ2が受ける圧力は小さくな
る。これにより、図6(A)に示すように、車速増加時
に座圧センサ1の出力電圧VZ1は増加し、座圧センサ
2の出力電圧VZ2は減少する。
【0033】また、車両が急減速した直後は、同乗者は
車両前方へ投げ出される力を受けるため、図6(B)に
示すように、車速減少時に座圧センサ1の出力電圧VZ
1は減少し、座圧センサ2の出力電圧VZ2は増加す
る。以上説明したような座圧センサの出力電圧の変化に
より、加減速時に同乗者が大きな前後加速度を受けてい
るか否かを検出することが可能となる。
【0034】本実施形態においては、かかる検出原理に
より、オートクルーズ作動時に、加減速時に同乗者が受
ける前後加速度が大きいと判定した場合には、運転者が
設定した目標車間距離をより長くするように変更する。
そして、かかる制御を行なうことによって、車間距離を
常に設定値通りに保つ必要性が無くなり、車間距離保持
のための加減速が緩やかにすることが可能となる。
【0035】以下に、当該制御の流れについて、図3に
従って説明することにする。本制御は、オートクルーズ
のメインプログラムより一定時間間隔で呼び出されて実
行される。S111では、助手席および後部座席に設置
された座圧センサのいずれかから出力があれば、同乗者
がいると判定する。すべての座圧センサからの出力が0
の場合は、同乗者がいないと判断して、本フローを終了
する。
【0036】S112では、車速の変化が所定値以下で
あるか否かなどに基づいて、定速走行中であるか否かを
判定する。YESであればS113へ進み、NOであれ
ばS114へ進む。S113では、定速走行中の一定期
間(例えば1分間)の座圧センサ1、2の出力電圧の平
均値Sa1,Sa2を演算する。
【0037】S114では、オートクルーズがONとな
っているか(作動しているか)否かを判定する。YES
であればS115へ進み、NOであれば本フローを終了
する。S115では、車速増加時の座圧センサ1、2の
出力電圧VZ1,VZ2の変化より加速時の同乗者の挙
動を判定する。詳細については、図4に従って後述す
る。
【0038】S116では、車速減少時の座圧センサ
1、2の出力電圧VZ1,VZ2の変化より減速時の同
乗者の挙動を判定する。詳細については、図5に従って
後述する。S117では、車間距離変更フラグがONか
否かを判定する。YESであればS118へ進み、NO
であれば本フローを終了する。
【0039】S118では、オートクルーズの設定車間
距離を一定値(例えば10m)増加させる。S119で
は、車間距離変更フラグをOFFに設定する。ここで、
図4に従って、加速時の同乗者の挙動の検出について説
明する。S211では、車速の変化率ΔVSPが正の場
合は加速中であると判定し、S212へ進む。一方、Δ
VSPが0または負の場合はS214へ進む。
【0040】S212では、加速開始時から一定時間以
内の座圧センサ1、2の出力電圧VZ1,VZ2を測定
するためのタイマt1が、リセットされているか否かを
判定する。YESであればS213へ進み、NOであれ
ばS214へ進む。S213では、タイマt1をスター
トさせる。S214では、タイマt1の値と、所定値T
1(例えば5秒)と、を比較し、t1<T1であるか否
かを判定する。t1<T1であれば、S215へ進み、
t1≧T1であれば、S218へ進む。
【0041】S215では、シートバックに設置された
座圧センサ1の出力電圧VZ1と、所定値S1と、を比
較し、VZ1>S1であればS216へ進む。一方、V
Z1≦S1であれば、本フローを終了する。S216で
は、座面の前部に設置された座圧センサの出力電圧VZ
2と、所定値S2と、を比較し、VZ2<S2であれば
S217へ進む。一方、VZ2≧S2であれば、本フロ
ーを終了する。
【0042】S217では、VZ1>S1かつVZ2<
S2の場合、即ち加速時に同乗者が大きな加速度を受け
ていると判定したときに車間距離変更フラグをONにす
る。S218では、タイマt1をリセットして、本フロ
ーを終了する。次に、図5に従って、減速時の同乗者の
挙動の検出について説明する。S311では、車速の変
化率ΔVSPが負の場合は減速中であると判定し、S3
12へ進む。一方、ΔVSPが0または正の場合はS3
14へ進む。
【0043】S312では、減速開始時から一定時間以
内の座圧センサ1、2の出力電圧VZ1,VZ2を測定
するためのタイマt2が、リセットされているか否かを
判定する。YESであればS313へ進み、NOであれ
ばS314へ進む。S313では、タイマt2をスター
トさせる。S314では、タイマt2の値と、所定値T
2(例えば5秒)と、を比較し、t2<T2であるか否
かを判定する。t2<T2であれば、S315へ進み、
t2≧T2であれば、S318へ進む。
【0044】S315では、シートバックに設置された
座圧センサ1の出力電圧VZ1と、所定値S3と、を比
較し、VZ1<S3であればS316へ進む。一方、V
Z1≧S3であれば、本フローを終了する。S316で
は、座面の前部に設置された座圧センサの出力電圧VZ
2と、所定値S4と、を比較し、VZ2>S4であれ
ば、S317へ進む。一方、VZ2≦S4であれば、本
フローを終了する。
【0045】S317では、VZ1<S3かつVZ2>
S4の場合、即ち減速時に同乗者が大きな加速度を受け
ていると判定したときに車間距離変更フラグをONにす
る。S318では、タイマt2をリセットして、本フロ
ーを終了する。なお、所定値S1からS4の値の一例を
以下に示す。 S1=1.1 Sa1 S2=0.9 Sa2 S3=0.5 Sa1 S4=1.1 Sa2 以上説明したように、本実施形態では、オートクルーズ
作動時に同乗者が受ける前後加速度が大きいときには、
設定車間距離を長めに変更することにより、前方車両を
追従するための加速度を緩やかな方向に修正することが
できるので、同乗者が受ける前後加速度を減らすことが
でき、以って同乗者の快適性をも高めることができる。
【0046】なお、本実施形態では、レーザレーダによ
って車間距離を測定し、スロットルアクチュエータ、ブ
レーキアクチュエータなどによって運転者が設定した車
間距離を保つように、車両を制御するオートクルーズを
行なう場合について説明したが、運転者が設定した車速
を保つように車両を制御するオートクルーズを行なう場
合にも適用でき、この場合は、例えばリジューム時(ブ
レーキ操作後等において設定車速へ復帰させる制御時)
において同乗者が受ける前後加速度が大きいときに、S
118において、設定車速を一定値減少させることで、
同乗者が受ける前後加速度を減らすようにして、同乗者
の快適性を高めるようにすることも可能である。
【0047】つぎに、本発明の第2の実施形態について
説明する。本実施形態は、同乗者の座席をカメラで撮影
した影像により、加速および減速時の同乗者の挙動を検
出し、自動変速機のシフトパターンを変更するようにし
た車両用制御装置に関するものである。本実施形態の構
成を、図7に基づいて説明する。本実施形態にかかる車
両用制御装置は、図7に示されるように、同乗者席撮影
手段G1、同乗者位置検出手段G2、減速判断手段B
1、加速判断手段B3、定速走行検出手段D1、前方移
動判断手段B2、後方移動判断手段B4、前後移動量記
録手段D2、制御特性判定手段A2、車両制御手段A3
を含んで構成される。
【0048】なお、同乗者席撮影手段G1は例えばCC
Dカメラを、同乗者位置検出手段G2は例えばCCDカ
メラで撮影した画像を処理する演算装置を用いた構成と
することができる。本実施形態においては、減速判断手
段B1は例えばブレーキスイッチを、加速判断手段B3
は例えばアクセル開度センサを、定速走行検出手段D1
は例えば車速センサを用いた構成とする。なお、第1の
実施形態と同様に、これらの手段は、車速センサを用い
た構成とすることができるものである。
【0049】前方移動判断手段B2、後方移動判断手段
B4、前後移動量記録手段D2および制御特性判定手段
A2での処理については、自動変速機などを制御するコ
ントロールユニットで行なう。車両制御手段A3は、本
実施形態においては、車速、スロットル開度、エンジン
回転数などを用いて変速比を決定する自動変速機を制御
することでその機能を達成する。
【0050】なお、本発明にかかる同乗者挙動検出手段
は、同乗者席撮影手段G1、同乗者位置検出手段G2、
減速判断手段B1、加速判断手段B3、定速走行検出手
段D1、前方移動判断手段B2、後方移動判断手段B
4、前後移動量記録手段D2により構成される。ここ
で、同乗者席上部から撮影した画像によって、加減速時
に同乗者が大きな前後加速度を受けているか否かを検出
する原理について説明する。
【0051】図9の(1)に示すような同乗者席上部か
ら撮影した画面について、図9の(2)に示すように、
撮影画面上に決められたヘッドレストの座標から上部に
最も近くにあるエッジを抽出する。エッジを抽出する手
法としては、Sobel 変換がよく知られている。これよ
り、加減速時に車両前後方向に最も大きく動く頭部の輪
郭を抽出する。ここで抽出した輪郭に対して、図9の
(3)に示すように、x軸方向の最上部の座標Xhと最下
部の座標Xlを求める。以上の処理を一定時間間隔で行な
う。
【0052】次に、定速走行時に図9の(3)に示すXh
およびXlの差分の平均、分散を求める。ただし、差分が
正のときと、負のときでは、別々に平均、分散を求め
る。これを、普段の同乗者の頭部の前方向および後方向
への動き方の傾向とする。そして、加速時のXhおよびXl
の差分と定常走行時のXhおよびXlの正の差分の平均と分
散を、減速時のXhおよびXlの差分と定常走行時のXhおよ
びXlの正の差分の平均と分散を比較することにより、同
乗者が加減速時に大きな前後加速度を受けているか否か
を判定する。
【0053】以下に、当該制御の流れについて、図8に
従って説明することにする。本制御は、自動変速機など
の制御プログラムより一定時間間隔で呼び出されて実行
される。S411では、図10に示すように同乗者席の
撮影画面と座席のみの参照画面の差分より同乗者がいる
か否かを判定する。差分画面になにもない場合は同乗者
がいないと判定する。
【0054】S412では、図10の差分画面に対して
図9の(2)のようにヘッドレスト付近にあたる決めら
れた座標から上方に向かってエッジを探し、最初に見つ
けたエッジによって囲まれる図形を抽出する。S413
では、S412で抽出した図形のx軸方向の最上部の座
標Xhと最下部の座標Xlを求める。
【0055】S414では、車速の変化が所定値以下で
あるか否かなどに基づいて、定速走行中であるか否かを
判定する。YESであればS415へ進み、NOであれ
ばS416へ進む。S415では、まず以下の式よりX
h、Xlの差分ΔXhおよびΔXlを求める。 ΔXh=Xh−Xh(t-1) ΔXl=Xl−Xl(t-1) 但し、Xh(t-1) 、Xl(t-1) は1サンプル前のXh、Xlであ
る。
【0056】次に、ある一定期間(例えば1分間)のΔ
Xh、ΔXlが正の時の平均PXHm,PXLmおよび分散PXHs,PXLs
またはΔXh、ΔXlが負の時の平均NXHm,NXLm および分
散NXHs,NXLs を求める。S416では、加速時の同乗者
の挙動を判定する。詳細は、図11に従って後述する。
【0057】S417では、減速時の同乗者の挙動を判
定する。詳細は、図12に従って後述する。S418で
は、シフトパターン変更フラグがONか否かを判定す
る。YESであればS419へ進み、NOであれば本フ
ローを終了する。S419では、自動変速機のシフトパ
ターンを加速力が緩やかになるように変更する。例え
ば、シフトパターンが加速力が大きい順に『パワー』、
『ノーマル』、『エコノミー』の3種類が用意されてい
て、『パワー』が選択されている場合は『ノーマル』に
変更するようにする。
【0058】S420では、シフトパターン変更フラグ
をOFFに設定する。ここで、図11に従って、加速時
の同乗者の挙動の検出について説明する。S511で
は、アクセル開度の変化量ΔTVO>一定値DTである
か否かを判定する。YESであればS512へ進み、N
OであればS514へ進む。S512では、加速開始時
から一定時間以内における同乗者の挙動を測定するため
のタイマt1が、リセットされているか否かを判定す
る。YESであればS513へ進み、NOであればS5
14へ進む。
【0059】S513では、タイマt1をスタートさせ
る。S514では、タイマt1<所定値T1(例えば5
秒)であるか否かを判定する。YESであればS515
へ進み、NOであればS518へ進む。S515では、
図8のS413で求めた同乗者の頭部の最上部の座標の
差分ΔXhが、以下の条件式を満たしているか否かを判定
する。
【0060】ΔXh < NXHm + NXHs 上式を満たしている場合は、同乗者の頭部が加速によっ
て車両後方向に大きく揺さぶられていると判定する。S
516では、同乗者の頭部の最下部の座標の差分ΔXl
が、以下の条件式を満たしているか否かを判定する。
【0061】ΔXl < NXLm + NXLs 上式を満たしている場合も同様に、同乗者の頭部が加速
によって車両後方に大きく揺さぶられていると判定す
る。S517では、S515またS516の条件式を満
たしている、即ち加速時に同乗者が大きな加速度を受け
ていると判定したときにシフトパターン変更フラグをO
Nにする。
【0062】S518では、タイマt1をリセットし
て、本フローを終了する。次に、図12に従って、減速
時の同乗者の挙動の検出について説明する。S611で
は、ブレーキスイッチがONか否かを判定する。YES
であればS612へ進み、NOであればS614へ進
む。S612では、減速開始時から一定時間以内におけ
る同乗者の挙動を測定するためのタイマt2が、リセッ
トされているか否かを判定する。YESであればS61
3へ進み、NOであればS614へ進む。
【0063】S613では、タイマt2をスタートさせ
る。S614では、タイマt2<所定値T2(例えば5
秒)であるか否かを判定する。YESであればS615
へ進み、NOであればS618へ進む。S615では、
同乗者の頭部の最上部の座標の差分ΔXhが、以下の条件
式を満たしているか否かを判定する。
【0064】ΔXh > PXHm + PXHs 上式を満たしている場合は、同乗者の頭部が減速によっ
て車両前方に大きく揺さぶられたと判定する。S616
では、同乗者の頭部の最下部の座標の差分ΔXlが、以下
の条件式を満たしているか否かを判定する。
【0065】ΔXl > PXLm + PXLs 上式を満たしている場合も同様に、同乗者の頭部が減速
によって車両前方に大きく揺さぶられていると判定す
る。S617では、S615またはS616の条件式を
満たしている、即ち減速時に同乗者が大きな加速度を受
けていると判定したときにシフトパターン変更フラグを
ONにする。
【0066】S618では、タイマt2をリセットし
て、本フローを終了する。以上説明したように、本実施
形態では、運転者の加減速操作時に、同乗者が受ける前
後加速度が大きいときには、自動変速機のシフトパター
ンを加減が緩やかなものに変更することができるように
したので、同乗者が受ける前後加速度を減らすことがで
き、以って同乗者の快適性をも高めることができる。
【0067】つづけて、本発明の第3の実施形態につい
て説明する。第3の実施形態は、例えば赤外線レーダな
どで測定した同乗者の座席までの距離に基づいて、加速
および減速時の同乗者の挙動を検出し、該検出結果に基
づいて自動変速機のシフトパターンを変更するようにし
た車両用制御装置に関する。本実施形態の構成について
は、図13に示すように、同乗者撮影手段G1および同
乗者位置検出手段G2が、赤外線レーダ3などで構成さ
れる距離測定手段H1に代わる以外は、第2の実施形態
の構成と同様である。図14に示すように、赤外線レー
ダ3は同乗者席10の前方からヘッドレストまでの距離
を測定するように配置する。
【0068】赤外線レーダ3で測定した同乗者までの距
離によって、加減速時に同乗者が大きな前後加速度を受
けているか否かを検出する手法は、第2の実施形態で説
明したものと同様であり、第2の実施形態で説明した原
理における同乗者の頭部の最上部の座標Xhおよび最下部
の座標Xlを、同乗者席までの距離lに置き換えればよい
ので、詳細な説明については省略する。本発明の同乗者
挙動検出手段は、距離測定手段H1、減速判断手段B
1、加速判断手段B3、定速走行検出手段D1、前方移
動判断手段B2、後方移動判断手段B4、前後移動量記
録手段D2により構成されることになる。
【0069】なお、本実施形態のように、赤外線レーダ
による測定距離を用いるという簡単な構成によっても、
運転者の加減速操作時に、同乗者が受ける前後加速度を
検出でき、該検出結果に基づいて同乗者が受ける前後加
速度が大きいときには、自動変速機のシフトパターンを
加速が緩やかなものに変更することができ、これによ
り、第2の実施形態と同様に、同乗者が受ける前後加速
度を減らし、以って同乗者の快適性をも高めることがで
きることとなる。
【0070】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。第4の実施形態は、例えば赤外線レーダなどで
測定した同乗者の座席までの距離に基づいて、旋回時の
同乗者の挙動を検出し、該検出結果に基づいて自動変速
機のシフトパターンを変更するようにした車両用制御装
置に関する。本実施形態の構成について、図15に基づ
いて説明する。本実施形態にかかる車両用制御装置は、
図4に示されるように、距離測定手段H1、旋回検出手
段C1、直進検出手段E1、移動量測定手段C2(本発
明の横移動検出手段に相当する)、横移動記録手段E2
(本発明の横移動記録手段に相当する)、制御特性判定
手段A2、車両制御手段A3を含んで構成される。
【0071】距離測定手段H1は、例えば赤外線レーダ
などで構成される。なお、図16に示すように、赤外線
レーダ3は同乗者席10の前方からヘッドレスト付近の
高さまでの距離を測定するものを複数設置する。旋回検
出手段C1と直進検出手段E1は、例えばステアリング
操舵角センサ(図示せず)で構成される。移動量測定手
段C2、横移動記録手段E2および制御特性判定手段A
2での処理については、オートクルーズを制御するコン
トロールユニットで行なうようになっている。
【0072】車両制御手段A3は、運転者が設定した車
速を保つように車両を制御するオートクルーズを制御す
ることで、その機能を達成するようになっている。な
お、レーザレーダによって運転者が設定した車間距離を
保つように車両を制御するオートクルーズを制御するこ
とで、その機能を達成することも可能である。なお、本
発明の同乗者挙動検出手段は、距離測定手段H1、旋回
検出手段C1、直進検出手段E1、移動量測定手段C
2、横移動記録手段E2により構成されることになる。
【0073】ここで、赤外線レーダ3によって測定した
距離によって、旋回時に同乗者が大きな横加速度を受け
ているか否かを検出する原理について説明する。旋回時
に同乗者が大きな横加速度を受けた場合、同乗者の頭部
は横方向に大きく揺さぶられ、図16に示す赤外線レー
ダCの測定範囲からLまたはRの測定範囲に移動する。
このことから、ステアリングを右方向に操作したときに
赤外線レーダLの測定距離がS1以下に、または左方向
に操作したときに赤外線レーダRの測定距離がS1以下
になれば、旋回時に同乗者が大きな横加速度を受けてい
ると判定することができる。
【0074】以下に、当該制御の流れについて、図17
に従って説明することにする。本制御は、オートクルー
ズのメインプログラムより一定時間間隔で呼び出され実
行される。S711では、オートクルーズが作動してい
るか否かを判定する。YESであればS712へ進み、
NOであれば本フローを終了する。
【0075】S712では、3つの赤外線レーダの測定
距離lL、lC、lRを求める。S713では、図16
の赤外線レーダL、C、Rの測定距離に基づいて同乗者
の有無を判定する。YESであればS714へ進み、N
Oであれば本フローを終了する。なお、図16の赤外線
レーダL、C、Rの測定距離が何れもSl以上ならば同
乗者がいないと判定する。
【0076】S714では、操舵角センサより右旋回中
か否かを判定する。YESであればS715へ進み、N
OであればS716へ進む。S715では、赤外線レー
ダCの1サンプル前の測定距離lC(t-1) および赤外線
レーダLの測定距離lLが以下の条件式を満たすか否か
を判定する。 lC(t-1) < Sl lL < Sl 上記の式を満たす場合は、右旋回時に同乗者の頭部が横
加速度を強く受けて左へ揺さぶられたと判定する。
【0077】S716では、操舵角センサより左旋回中
か否かを判定する。YESであればS717へ進み、N
Oであれば本フローを終了する。S717では、赤外線
レーダCの1サンプル前の測定距離lC(t-1) および赤
外線レーダRの測定距離lRが以下の条件式を満たすか
否かを判定する。 lC(t-1) < Sl lR < Sl 上記の式を満たす場合は、左旋回時に同乗者の頭部が横
加速度を強く受けて右へ揺さぶられたと判定する。
【0078】S718では、旋回時に同乗者の頭部が横
加速度を強く受けたと判定したときに、オートクルーズ
の設定車速を一定値(例えば、5km/h) 減少させる。な
お、レーザレーダによって運転者が設定した車間距離を
保つように車両を制御するオートクルーズである場合に
は、オートクルーズの設定車間距離を一定値(例えば1
0m)増加させるようにすることもできる。
【0079】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、オートクルーズ作動時に同乗者が受ける横加速度が
大きいときには、設定車速を遅くすることによりカーブ
進入速度を低下させることで、同乗者が受ける横加速度
を減らすことができるようにしたので、以って同乗者の
快適性をも高めることができる。なお、本実施形態にお
いては、オートクルーズ作動時に同乗者が受ける横加速
度が大きいときには、設定車速を遅くすることによりカ
ーブ進入速度を低下させることで、同乗者が受ける横加
速度を減らすようにしたが、例えば、コーナリング時に
おける車体姿勢を油圧アクチュエータなどを介して電子
制御することができる所謂アクティブサスペンションを
備えた車両においては、該アクティブサスペンションを
制御することで、同乗者が受ける横加速度を減らすよう
にすることも可能である。
【0080】ところで、上記各実施形態で説明した同乗
者挙動検出手段を、各々単独で備えても十分であるが、
各実施形態において開示した同乗者挙動検出手段を組み
合わせて同時に複数備えるようにして、一層同乗者の挙
動の検出精度を高めるようにすることもできる。即ち、
座圧センサにより検出される挙動と、CCDカメラや赤
外線レーダにより検出される挙動と、を共に検出し、両
者が制御特性を変更すべき挙動であると判断される場合
に、制御特性を変更するようにすることもできる。ま
た、前後加速度と横加速度の両者に対応できるように構
成することも可能である。
【0081】なお、座圧センサを、同乗者席の座面の左
右方向やランバーサポート部に配設し、左右間での座圧
センサ検出差に基づいて、車両の旋回時に大きな加速度
が同乗者にかかっているか否かを検出するように構成す
ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第1の実施形態にかかるシステム構成
図。
【図3】同上実施形態の制御フローチャート。
【図4】同上実施形態の制御フローチャート(加速時挙
動検出)。
【図5】同上実施形態の制御フローチャート(減速時挙
動検出)。
【図6】(A)は、同上実施形態の座圧センサの加速時
における出力変化を説明するためのタイムチャート。
(B)は、同上実施形態の座圧センサの減速時における
出力変化を説明するためのタイムチャート。
【図7】本発明の第2の実施形態にかかるシステム構成
図。
【図8】同上実施形態の制御フローチャート。
【図9】同上実施形態における同乗者の挙動検出原理の
説明図。
【図10】同上実施形態における同乗者の有無の判定方法
の説明図。
【図11】同上実施形態の制御フローチャート(加速時挙
動検出)。
【図12】同上実施形態の制御フローチャート(減速時挙
動検出)。
【図13】本発明の第3の実施形態にかかるシステム構成
図。
【図14】同上実施形態における赤外線レーダの配置例の
一例を示す図。
【図15】本発明の第4の実施形態にかかるシステム構成
図。
【図16】同上実施形態における赤外線レーダの配置例の
一例を示す図。
【図17】同上実施形態の制御フローチャート。
【符号の説明】
1 座圧センサ 2 座圧センサ 3 赤外線レーダ 10 同乗者席 A1 同乗者挙動検出手段 A2 制御特性判定手段 A3 車両制御手段 B1 減速判断手段 B2 前方移動判断手段 B3 加速判断手段 B4 後方移動判断手段 C1 旋回検出手段 C2 移動量測定手段 D1 定速走行検出手段 D2 前後移動量記録手段 E1 直進検出手段 E2 横移動記録手段 F1 座圧検出手段 G1 同乗者席撮影手段 G2 同乗者位置検出手段 H1 距離測定手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の制御特性を備え、該複数の制御特性
    から所望の制御特性を選択することにより車両の諸特性
    を変更できるようにした車両用制御装置において、 同乗者の挙動を検出して、その検出結果を、前記制御特
    性の選択に反映させるようにしたことを特徴とする車両
    用制御装置。
  2. 【請求項2】複数の制御特性を備え、該複数の制御特性
    から所望の制御特性を選択することにより車両の諸特性
    を変更できるようにした車両用制御装置において、 同乗者の挙動を検出する同乗者挙動検出手段と、 該同乗者挙動検出手段の検出結果を反映させて制御特性
    を選択し、該選択された制御特性に基づいて車両を制御
    する車両制御手段と、 を含んで構成したことを特徴とする車両用制御装置。
  3. 【請求項3】前記同乗者挙動検出手段が、車両の加速中
    或いは減速中の同乗者の挙動を検出することを特徴とす
    る請求項2に記載の車両用制御装置。
  4. 【請求項4】前記同乗者挙動検出手段が、 車両が加速中或いは減速中であるか否かを判断する加速
    ・減速判断手段と、 該加減速判断手段により車両が加速中或いは減速中であ
    ると判断されたときの同乗者の前方或いは後方への前後
    移動を検出する前後移動検出手段と、 を含んで構成され、 前記前後移動検出手段により検出された同乗者の前後移
    動に基づいて、同乗者の挙動を検出することを特徴とす
    る請求項3に記載の車両用制御装置。
  5. 【請求項5】前記同乗者挙動検出手段が、 車両が一定速度で走行していることを検出する定速走行
    検出手段と、 該定速走行検出手段により車両が一定速度で走行してい
    るときの同乗者の前後移動を記録する前後移動記録手段
    と、を含んで構成され、前記前後移動記録手段により検
    出された同乗者の前後移動と、前記前後移動記録手段に
    記録された同乗者の前後移動と、に基づいて、同乗者の
    挙動を検出することを特徴とする請求項4に記載の車両
    用制御装置。
  6. 【請求項6】前記同乗者挙動検出手段が、車両の旋回中
    の同乗者の挙動を検出することを特徴とする請求項2〜
    請求項5の何れか1つに記載の車両用制御装置。
  7. 【請求項7】前記同乗者挙動検出手段が、 車両が旋回中であることを検出する旋回検出手段と、 該旋回検出手段により車両が旋回中であると検出された
    ときの同乗者の旋回方向とは逆方向への横移動を検出す
    る横移動検出手段と、 を含んで構成され、 前記横移動検出手段により検出された同乗者の横移動に
    基づいて、同乗者の挙動を検出することを特徴とする請
    求項6に記載の車両用制御装置。
  8. 【請求項8】前記同乗者挙動検出手段が、 車両が直進中であることを検出する直進検出手段と、 該直進検出手段により車両が直進中であると検出されて
    いるときの同乗者の横移動を記録する横移動記録手段
    と、 を含んで構成され、 前記横移動検出手段により検出された同乗者の横移動
    と、前記横移動記録手段に記録された同乗者の横移動
    と、に基づいて、同乗者の挙動を検出することを特徴と
    する請求項7に記載の車両用制御装置。
  9. 【請求項9】前記前後移動或いは横移動が、同乗者席に
    設けた座圧センサの検出結果に基づいて検出されること
    を特徴とする請求項4、5、7、8の何れか1つに記載
    の車両用制御装置。
  10. 【請求項10】前記前後移動或いは横移動が、同乗者席を
    撮影する同乗者席撮影手段の撮影結果に基づいて検出さ
    れることを特徴とする請求項4、5、7〜9の何れか1
    つに記載の車両用制御装置。
  11. 【請求項11】前記前後移動或いは横移動が、所定位置か
    ら同乗者席までの距離を測定する距離測定手段の測定結
    果に基づいて検出されることを特徴とする請求項4、
    5、7〜10の何れか1つに記載の車両用制御装置。
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