JPH10263985A - 主軸装置 - Google Patents

主軸装置

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Publication number
JPH10263985A
JPH10263985A JP7138097A JP7138097A JPH10263985A JP H10263985 A JPH10263985 A JP H10263985A JP 7138097 A JP7138097 A JP 7138097A JP 7138097 A JP7138097 A JP 7138097A JP H10263985 A JPH10263985 A JP H10263985A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
grooves
cooling water
spindle device
spindle
Prior art date
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Pending
Application number
JP7138097A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Shirai
博之 白井
Masaaki Mitsuzono
正昭 満園
Katsuto Endo
克仁 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP7138097A priority Critical patent/JPH10263985A/ja
Publication of JPH10263985A publication Critical patent/JPH10263985A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータビルトイン型の工作機械の主軸装置に
おいて、主軸側の機械加工を伴わずに、モータ部分を効
率良く冷却することができる構造を提供する。 【解決手段】 ステータ2はステータハウジング1の内
側に収容され、ロータ3はステータ2の内周側に嵌合す
る。ロータ3の内周側には、スリーブ5を介して主軸6
が固定される。スリーブ5の内周面には、主軸6の軸方
向に平行な複数の溝9及び複数の溝11が形成され、溝
9は冷却水の往路側流路、溝11は冷却水の復路側流路
となっている。スリーブ5の先端側に配置されたカラー
15には円周方向の溝10が形成され、溝10は、溝9
と溝11との間をつなぎ、冷却水を往路側から復路側へ
戻す経路となっている。主軸6の後端部の内側には、内
部に冷却水のそれぞれ往路及び復路となる孔8及び孔1
2が形成されたフィティング13を介して、2ポートの
回転継手16が接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータビルトイン
型の工作機械の主軸装置の構造に係り、特に、モータ部
分を効率良く冷却することが可能な冷却機構を備えた主
軸装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5に従来のモータビルトイン型の工作
機械の主軸装置の構造を示す。ステータ2はステータハ
ウジング1の中に収容され、ロータ3はステータ2の内
周側に嵌合している。ロータ3の内周側には、スリーブ
4を介して主軸6が固定されている。
【0003】一般に、モータビルトイン型の主軸装置で
は、モータ部分(ステータ2及びロータ3)の発熱が、
主軸6の熱変形に重大な影響を及ぼすので、通常、図5
に示す様に、ステータハウジング1の内周面の近傍に冷
却水ジャケット21を設け、その中に冷却水を循環させ
て、ステータ2を外周側から冷却する方法が採られてい
る。しかし、高出力、高速回転の主軸装置においては、
モータ部分を外周側から冷却水で冷却しただけでは、十
分な冷却効果が得られない。そこで、近年、図6に示す
様に、主軸6の内部にも同様に冷却水の流路22を設
け、その中に冷却水を循環させて、主軸6の内側からも
ロータ3を冷却する方法も採用されている。
【0004】(従来技術の問題点)図5に示す様な、モ
ータ部分を外周側から冷却する構造の場合、ステータ2
に関しては、冷却ジャケット21に近接しているので、
冷却水を流すことによって冷却することができるが、こ
の構造では、モータの軸心側に位置するロータ3までは
十分に冷却することができない。
【0005】これに対して、図6に示す様な、主軸6の
内側からモータ部分を冷却する構造の場合、モータの軸
心側のロータ3と、主軸6の内部に設けられた冷却水の
流路22とが互いに近接しているので、流路22に冷却
水を流すことによってロータ3を効果的に冷却すること
ができる。しかし、図6に示す構造では、主軸6の内部
に冷却水を流すための流路(溝、キリ穴等)を設けなけ
ればならず、その加工に多大な時間及び技術を要するの
で、主軸6の製作コストを増大させる。また、溝、キリ
穴等を加工すると主軸の剛性を低下させる。更に、主軸
6を高速回転させた際の回転バランス等に悪影響を及ぼ
すという問題点もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の様な
問題点を解消するために成されたもので、本発明の目的
は、モータビルトイン型の工作機械の主軸装置におい
て、主軸内部の機械加工を伴わずに、モータ部分を効率
良く冷却することができる主軸装置の構造を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の主軸装置は、ロ
ータがスリーブを介して主軸と一体化されて構成された
モータビルトイン型の主軸装置において、前記スリーブ
は、一端側から供給された冷却媒体を他端側へ送る往路
側流路と、他端側に到達した冷却媒体を前記一端側へ戻
し、前記一端側から排出する復路側流路とを備えている
ことを特徴とする。
【0008】好ましくは、前記スリーブの内周面に、主
軸の軸方向に対して平行な複数の溝を形成し、円周方向
で互いに隣接する前記溝の一方を前記往路側流路として
用い、他方を前記復路側流路として用いる。
【0009】あるいは、前記スリーブの内周面に複数の
ラセン状の溝を形成し、それらの溝の一部を前記往路側
流路として用い、他の一部を前記復路側流路として用い
る。なお、通常、前記冷却媒体は前記主軸の後方側から
供給され、再び前記主軸の後方側から排出される。
【0010】本発明の主軸装置によれば、ロータと主軸
の間に位置するスリーブに冷却媒体用の往復の流路を設
け、冷却媒体をスリーブの一端側から供給して、再びそ
の一端側から排出する様にしている。これによって、モ
ータのロータをその内側から効率良く冷却することがで
きる。この結果、モータの発熱に基づく主軸の熱変形が
防止され、加工精度を維持することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に基づく主軸装置の実施の
形態の一例を図1に示す。図中、2はステータ、3はロ
ータ、5はスリーブ、6は主軸、9は溝(往路側流
路)、11は溝(復路側流路)、16は回転継手を表
す。
【0012】ステータ2はステータハウジング1の内側
に収容され、ロータ3はステータ2の内周側に嵌合して
いる。ロータ3の内周側には、スリーブ5を介して主軸
6が固定されている。なお、スリーブ5は、両端からカ
ラー14及びカラー15を用いて主軸6に固定されてい
る。
【0013】スリーブ5の内周面には主軸6の軸方向に
平行な複数の溝9及び複数の溝11が形成されており、
溝9は冷却水の往路側流路、溝11は冷却水の復路側流
路となっている。また、スリーブ5の先端側(図1の左
端部)に配置されたカラー15には円周方向の溝10が
形成され、溝10は、溝9(往路側流路)と溝11(復
路側流路)との間をつなぎ、冷却水を往路側から復路側
へ戻す流路となっている。主軸6の後端部(図1の右端
部)の内周側にはフィッティング13が接続され、フィ
ッティング13の内部には、冷却水のそれぞれ往路及び
復路となる孔8及び孔12が形成されている。フィッテ
ィング13の後端部には2ポートの回転継手16が接続
されている。
【0014】冷却水は、回転継手16の一方のポートか
ら供給され、フィッティング13に形成された孔8を介
して往路側流路9に入り、スリーブ5の先端側に到達す
る。スリーブ5の先端側に到達した冷却水は、カラー1
5に形成された溝10を通って復路側流路11に入り、
スリーブ5の後端側へ戻り、フィッティング13に形成
された孔12を介して、回転継手16の他方のポートか
ら外部へ排出される。
【0015】図2に、図1に示した主軸装置の冷却水の
流路9、11の配置の状態を示す。図3に図2のA−A
部の断面図を示す。図2及び図3に示す様に、スリーブ
5の内周面には、複数の軸方向の往路側流路9及び復路
側流路11が円周方向に交互に並んで形成されている。
【0016】図1から図3に示すように、本発明による
主軸装置の場合、ロータ3の内周側のスリーブ5の内面
に、冷却水の流路となる溝9、11が形成されているの
で、ロータ3は内周側から効率良く冷却され、主軸6に
はモータ部分2、3の発熱の影響が及ばない。また、ス
リーブ5のみに前記溝9、11が形成され、主軸6に対
しては冷却水を流すための溝あるいは孔等の機械加工が
行われないので、製作が比較的容易で、高度な技術は要
求されない。
【0017】図4に、本発明に基づく主軸装置の実施の
形態の他の例を示す。この例では、スリーブ17の内周
面に等ピッチで二条のラセン状の溝を設け、それらの溝
の一方18を往路側流路とし、他方19を復路側流路と
している。その他の構成については図1に示した主軸装
置と同様である。
【0018】この例でも、スリーブ17の内周面に冷却
水の流路となる溝18及び溝19が形成されているの
で、ロータ3を内周側から効率良く冷却することがで
き、また、スリーブ17のみに前記溝18、19が形成
されるので、製作が比較的容易で、高度な技術は要求さ
れない。
【0019】
【発明の効果】本発明の主軸装置によれば、モータビル
トイン型の工作機械の主軸装置において、モータのロー
タ部をその内周側から広い面積で冷却媒体を用いて冷却
することができるので、大きな冷却効率が得られる。ま
た、冷却媒体を流すための流路は、専らスリーブ側の機
械加工によって形成されるので、製作が比較的容易で、
製作コストを低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく主軸装置の一例を示す軸方向断
面図。
【図2】図1に示す主軸装置における冷却水の流路の配
置の状態を示す図。
【図3】図2のA−A部断面図。
【図4】本発明に基づく主軸装置の他の例を示す軸方向
断面図。
【図5】従来の主軸装置の一例を示す軸方向断面図。
【図6】従来の主軸装置の他の例を示す軸方向断面図。
【符号の説明】
1・・・ステータハウジング、2・・・ステータ、3・
・・ロータ、4・・・スリーブ、5・・・スリーブ、6
・・・主軸、8・・・孔(往路側)、9・・・溝(往路
側流路)、10・・・円周方向の溝、11・・・溝(復
路側流路)、12・・・孔(復路側)、13・・・フィ
ティング、14・・・カラー、15・・・カラー、16
・・・回転継手、17・・・スリーブ、18・・・溝
(往路側流路)、19・・・溝(復路側流路)、21・
・・冷却水ジャケット、22・・・冷却水の流路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータがスリーブを介して主軸と一体化
    されて構成されたモータビルトイン型の主軸装置におい
    て、 前記スリーブは、一端側から供給された冷却媒体を他端
    側へ送る往路側流路と、他端側に到達した冷却媒体を前
    記一端側へ戻し、前記一端側から排出する復路側流路と
    を備えていることを特徴とする主軸装置。
  2. 【請求項2】 前記スリーブは、その内周面に主軸の軸
    方向に対して平行な複数の溝が形成され、円周方向で互
    いに隣接する前記溝の一方が前記往路側流路を構成し、
    他方が前記復路側流路を構成することを特徴とする請求
    項1に記載の主軸装置。
  3. 【請求項3】 前記スリーブは、その内周面に複数のラ
    セン状の溝を備え、それらの溝の一部が前記往路側流路
    を構成し、他の一部が前記復路側流路を構成することを
    特徴とする請求項1に記載の主軸装置。
  4. 【請求項4】 前記冷却媒体は、前記主軸の後方側から
    供給され、再び前記主軸の後方側から排出されることを
    特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の主
    軸装置。
JP7138097A 1997-03-25 1997-03-25 主軸装置 Pending JPH10263985A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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