JPH10263670A - 高温鋼板の冷却方法及び高温鋼板の冷却装置 - Google Patents
高温鋼板の冷却方法及び高温鋼板の冷却装置Info
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Abstract
防ぎ、もって有効な水切りを行い、冷却ムラの発生しな
い冷却方法及び冷却装置を提供する。 【解決手段】 上拘束ロール2と下拘束ロールの3のギ
ャップは、鋼板1の厚み以下にセットされ、鋼板1が通
過した際には、上拘束ロール2が油圧シリンダ6の押し
付け力に抗して持ち上げられ、その反力により鋼板1に
押し付け力がかかり、鋼板1が拘束されるようになって
いる。隣り合う拘束ロール間の距離をL(mm)、鋼板の
厚さをt(mm)としたとき、拘束ロール1対当たり、 P= 6.85 ×10-7 t3 L0.65 … (1) から求まるロールの拘束力P(T)以上の拘束力で鋼板
を拘束しながら冷却が行われる。
Description
温鋼板を冷却する装置及び冷却方法であって、冷却中の
鋼板のC反りを防止し、高温鋼板の均一冷却を可能とす
る冷却装置及び冷却方法に関するものである。
圧延直後の水冷中に冷却ムラが生じ易い。この冷却ムラ
は、冷却後に鋼板の変形や残留応力、材質のバラツキを
引き起こすと共に、鋼板を変形させ、操業上のトラブル
を発生させやすい。さらに、変形した鋼板は、後にプレ
スや矯正機によって変形を取り除く精整行程を必要とす
るため、コスト上不利になってきた。そこで、従来か
ら、冷却ムラをなくすため、いわゆる均一な冷却法が種
々提案されてきた。
るに際しては、水平の状態で、その上下から冷却水を注
水して冷却を施すことが一般的である。特に、近年、冷
却と圧延を組み合わせた制御圧延や、オンラインで鋼板
を冷却する制御冷却に関する技術が開発されているが、
これらの技術の進歩に伴い、高精度の温度制御、特に冷
却停止温度制御が益々重要になってきている。
幅が5mにも及ぶ場合があり、さらに板厚が厚いため
に、冷却するには多量の冷却水が必要である。よって、
この冷却水を効率的に利用するためには、冷却装置出側
でこの冷却水をせきとめていかに水切りを行うか、さら
にこのせきとめた冷却水をいかに速やかに板端部から流
出させるかが重要な問題となっている。
板の水切り装置に関して種々の研究がなされており、例
えば、次のような技術が提案されている。
の上面に向けてエアノズルを上下移動自在に配置して、
噴射するエアによって水切りを行う技術が開示されてい
る。
ローラ上を移送される鋼板の1側方に設けられた噴射ノ
ズルから鋼板の幅方向に高圧のスプレー水を噴射し、鋼
板上に滞留している残水を鋼板の他の側端面から排除す
る方法が開示されている。
実開昭59−161062号公報には、鋼板を上下に設
けたゴムロールにより挟んで押圧して水切りを行う方法
が開示されている。
報、実開平7−33406号公報には、水切りロールを
配置し、その下流側に鋼板の板幅方向に噴射ノズルを設
け、鋼板の板幅方向中央部より両端部に向け、かつ水切
りロールに向けて水を噴射し水切りをする技術が開示さ
れている。
53−39508号公報に開示される技術のように上下
移動自在にエアノズルを配置して噴射エアで水切りをす
るもの、及び特開平7−9023号公報に開示される技
術のようにサイドから高圧のスプレー水を噴射して、滞
留している冷却水を板端部から排除させる方法において
は、幅の広い鋼板上に滞留する冷却水をせきとめ、かつ
板端部へ押しやって排除することは困難であった。
59−161062号公報に記載される技術、特開昭6
0−206516号公報、実開平7−33406号公報
に記載される技術には、以下のような問題点があった。
急速に冷却する場合には、鋼板の上面と下面の冷却が必
ずしも同一とはならないことから、板幅方向にいわゆる
C反りと称する変形が生じ易い。このC反りは、板幅、
板厚、上下面の温度差、上下面の温度履歴の差等によっ
てそり量や反りの方向が決まる。
は鋼板、2上拘束ロール、3は下拘束ロールである。一
般に上面の冷却が強いと冷却装置内では図3(a)に示
すように下に凸のC反りが発生しやすく、逆に下面の冷
却が強いと図3(b)に示すように上に凸のC反りが発
生する。
じめとして、オンライン通過型で鋼板の冷却を施すに際
しては、冷却水をせきとめる水切りロールを兼ねた複数
のロールで鋼板を挟んで通板し、そのロール間に冷却水
を注水して鋼板の冷却を行う方法が一般的である。この
ような方式の冷却装置において、前述したC反りが生じ
ると、水切りロール(拘束ロール)と鋼板との間に隙間
が生じ、その隙間から冷却水が漏洩して非冷却部分を過
冷却してしまうという問題点が発生する。
反りが発生した場合には、鋼板中央部の水切りロールと
鋼板の隙間から冷却水が漏洩するため、冷却水が鋼板中
央部に滞留してこの部分の過冷却を引き起こし、板幅方
向の不均一冷却が避けられなかった。
て、鋼板上部中央部が冷却されるため、C反りが助長さ
れてしまうという問題点があった。
水切りを行う従来のいずれの方法も、C反りのために十
分な効果を果たすことができなかった。
めになされたものであり、高温鋼板の冷却装置において
C反りの発生を防ぎ、もって有効な水切りを行い、冷却
ムラの発生しない冷却装置及び冷却方法を提供すること
を目的とする。
下拘束ロールで高温の鋼板を拘束しながら搬送し、搬送
途中において鋼板に上下から冷却水を注水して、高温鋼
板を冷却するに際し、隣り合う上下1対の拘束ロール間
の距離をL(mm)、鋼板の厚さをt(mm)としたとき、
ロール1対当たり、P= 6.85 ×10-7 t3 L0.65
… (1)から求まるロールの拘束力P(T)以上
の拘束力で鋼板を拘束しながら冷却を行うことを特徴と
する高温鋼板の冷却方法(請求項1)により解決され
る。
に述べる図2に示されるように、上拘束ロールとペアに
なっておらず拘束力を有しない下拘束ロールは考慮しな
い趣旨である。
ーションにより求められた式である。この計算では、C
反りを押え込むために必要な拘束力を求めているが、鋼
板の板厚8〜80mm、隣り合う拘束ロールの間隔を60
0〜2000mmの範囲で計算した。その結果から、重回
帰分析により(1)式を導出した。
に押え込むための拘束力を求めることは可能であるが、
隙間を0とするためには非常に大きな拘束力を必要とす
るので現実的ではない。実際には、冷却水が漏洩して
も、水切りノズル等を設けることで容易に排除可能な漏
洩水量となる範囲まで押え込めば良い。この許容隙間は
約2mmであるので、(1)式を導くに際しては、許容隙
間を2mmとして計算した。
が発生せず、発生しても極わずかであるので、確実に水
切りが可能となる。よって、上拘束ロールと鋼板との間
から冷却水が漏洩し、隣のゾーンに滞留して過冷却を引
き起こすことがなく、均一な冷却が可能となる。その結
果、冷却歪みが発生せず、後にプレスや矯正機により精
整作業を行う必要が無くなる。
にする代わりに、隣り合う拘束ロール間の距離を、
(1)式から求まる距離L(mm)以下に保って冷却を行
っても(請求項2)同じ効果が得られる。
レーから、板幅方向に流体を噴射して、ロールと上拘束
ロールの隙間から漏洩する冷却水をパージしながら冷却
を行うことにより、鋼板上に冷却水が滞留するのを、ほ
ぼ完全に防止できる。
上下拘束ロールで高温の鋼板を拘束しながら搬送し、搬
送途中において鋼板に上下から冷却水を注水して、高温
鋼板を冷却する装置であって、隣り合う拘束ロール間の
距離をL(mm)、鋼板の厚さをt(mm)としたとき、P
= 6.85 ×10-7 t3 L0.65 … (1)式から求
まるロールの拘束力P(T)以上の拘束力を上下拘束ロ
ール1対当たり有することを特徴とする高温鋼板の冷却
装置(請求項4)、複数組の上下拘束ロールで高温の鋼
板を拘束しながら搬送し、搬送途中において鋼板に上下
から冷却水を注水して、高温鋼板を冷却する高温鋼板の
冷却装置であって、上下拘束ロールの拘束力をP
(T)、鋼板の厚さをt(mm)としたとき、隣り合う拘
束ロールの間隔が、P= 6.85 ×10-7 t3 L0.65
… (1)式から求まる長さL(mm)以下であるこ
とを特徴とする高温鋼板の冷却装置(請求項5)、これ
らに加え、上ロール後方に、板幅方向に流体を噴射し
て、ロールと上拘束ロールの隙間から漏洩する冷却水を
パージする水切りスプレーを設けたことを特徴とする高
温鋼板の冷却装置。(請求項6)が適当である。
用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態の1例を
示す図である。図1において、1は鋼板、2は上拘束ロ
ール(水切りロール)、3は下拘束ロール(水切りロー
ル)、4はスリットノズル、5は円管ノズル、6は油圧
シリンダ、7は水切りスプレーノズルである。この冷却
装置においては、20組の上拘束ロール2、下拘束ロー
ル3の間を圧延直後の鋼板1が搬送されながら、上側を
スリットノズル4からの冷却水により、下側を円管ノズ
ル5からの冷却水によりオンラインで冷却される。図1
においては、上拘束ロールを2本分、冷却ゾーンを1ゾ
ーン分示している。各拘束ロールのピッチは1mであ
る。
搬送方向の上流側の上拘束ロール2から下流側の上拘束
ロール2に向かって、鋼板1の進行方向にスリットノズ
ル4から板幅1mあたり2m3 /min の冷却水を鋼板1
に沿って流している。一方、下面は、100mmピッチで
設け水中に没した円管ノズル5から、水を噴射し、その
随伴流で生じた水流で冷却を施している。
下拘束ロール3は搬送ロールを兼ねており、固定式であ
る。上拘束ロール2は直径250mmで、上下に昇降が可
能であり、0.5 mmピッチで制御可能である。
ルの3のギャップは、鋼板1の厚み以下にセットされ、
鋼板1が通過した際には、上拘束ロール2が油圧シリン
ダ6の押し付け力に抗して持ち上げられ、その反力によ
り鋼板1に押し付け力がかかり、鋼板1が拘束されるよ
うになっている。
から漏洩する冷却水を板端部から除去するための水切り
スプレーノズル7が設けられている。
ール間の距離をL(mm)、鋼板の厚さをt(mm)とした
とき、拘束ロール1対当たり、P= 6.85 ×10-7 t
3 L0.65 … (1)から求まるロールの拘束力P
(T)以上の拘束力で鋼板を拘束しながら冷却が行われ
る。
の制約から制限されるときは、その制限値をPMAX とし
て、PMAX = 6.85 ×10-7 t3 L0.65 …
(2)で決定されるLより拘束ロール間の間隔が小さく
なるように上下拘束ロールの間隔を決定する。
す。図2において、図1と異なるのは、隣り合う上拘束
ロールの間隔(ロールピッチ)が図1の2倍の2mであ
ること(隣り合う下拘束ロールの間隔(ロールピッチ)
は図1と同じ1mである)、上拘束ロール2の上方に接
して、その中央部にバックアップロール8が設けられて
いることである。
は周知のものであるが、この場合は、上拘束ロール2が
鋼板1からの反力を受けて撓むのを、上から押さえつけ
ることで防ぐ役割を果たす。バックアップロールの胴長
は、この実施の形態の場合、500mm、直径は250mm
である。
2のロールピッチが2mと大きくなったため、上拘束ロ
ール2で加えるべき拘束力が図1に示した実施の形態の
ものに比して大きくなっている。例えば、板幅4.3 m、
長さ30m、厚さ20mmの高温鋼板を冷却することを考
えると、(1)式によれば、L=1mの場合には、拘束
力が0.95(T)であるのに対し、L=2mの場合には、
6.13(T)となり、上拘束ロール2が撓んで、鋼板1と
の間の隙間が大きくなり、冷却水が漏洩する。これを防
ぐために、バックアップロール8により上拘束ロールを
押さえ、たわみ量を少なくする。
断は、板幅と所要拘束力、上拘束ロール2の直径等によ
って決まるが、上拘束ロール2の両端から荷重を加えた
場合のロールのたわみ量を弾性力学的に求め、この数字
が数mm以上である場合にはバックアップロール8を設け
る必要がある。
t、拘束ロール間の間隔(ロールピッチ)L、拘束力
P’を変化させて水切りの状態をテストした。テスト結
果を表1に示す。
拘束力Pよりも、実際の拘束力P’が大きいときは水切
れ性は良いが、(1)式から求まる水切りロールの拘束
力Pよりも、実際の拘束力P’が小さいときは水切れ性
が悪くなっていることがわかる。
30m、厚み25mmの高温鋼板を、搬送速度40mpm
で通過させて冷却した。(1)式を用いて、拘束ロール
1対当たりの拘束力は0.95(T)と求められたので、1
(T)の拘束力で拘束しながら冷却した。各上拘束ロー
ル2の下流側には、鋼板の進行方向に角度45度で、鋼
板の搬送方向に対向して、かつ、板端部から他の板端部
に向かって1本の水切りスプレー7から100リットル
/min の水切り水を噴射した。その結果、漏洩した冷却
水は、水切りスプレー7から噴射された水によって速や
かに鋼板上から除去された。
に、各ロール間の冷却水を1ゾーンおきにオン・オフさ
せた。すなわち、スリットノズル4の冷却水を2本に1
本停止すると共に、円管ノズル5の冷却水も1ゾーンお
きに停止して間欠的な冷却を実施した。なお、上下拘束
ロール2、3間のギャップは、板厚−1.5 mm、すなわち
23.5mmに設定した。
ゾーンの下流側ロールの後側に冷却水が漏洩する現象は
見られなかった。すなわちC反りが抑制されていた。
射温度計で計測したところ、850℃±15℃であっ
た。この冷却装置の下流側20mの位置で同じく走査型
の放射温度計でその温度分布を計測したところ、500
℃±10℃であって、冷却ムラの発生はなかった。
く、冷却床での冷却後も特に大きな変形が発生せず、特
別な矯正を行うことなく製品が得られた。又、冷却後に
板幅方向の硬度分布を調べたところ、特に大きな硬度分
布差はなかった。このことから、大きな冷却ムラはなか
ったと判定される。
圧延直後の板幅4.3 m、長さ30m、厚み20mmの高温
鋼板を冷却した。本実施例では、所要の冷却速度を得る
ために、各ロール間の鋼板上部冷却水を1ゾーンおきに
オン・オフさせた。すなわち、スリットノズル4の冷却
水を2本に1本停止させた。鋼板下部の冷却水について
は、円管ノズル5からの冷却水を2ゾーンおきに停止・
噴出させ、スリットノズル4での冷却が行われている場
所で円管ノズル5からの冷却が行われるようにし、鋼板
の上下の両面が同じゾーンで冷却されるようにした。上
下拘束ロール間のギャップは、板厚−1.5 mm、すなわち
23.5mmとした。
6.13(T)であるが、実際の拘束力として7(T)を加
えた。そして、バックアップロール8により、上拘束ロ
ールの撓みを防止した。
じように使用した。
射温度計で計測したところ、850℃±10℃であっ
た。この冷却装置の下流側20mの位置で同じく走査型
の放射温度計でその温度分布を計測したところ、500
℃±10℃であって、冷却ムラの発生はなかった。
く、冷却床での冷却後も特に大きな変形が発生せず、特
別な矯正を行うことなく製品が得られた。又、冷却後に
板幅方向の硬度分布を調べたところ、特に大きな硬度分
布差はなかった。このことから、大きな冷却ムラはなか
ったと判定される。
延直後の板幅4.3 m、長さ30m、厚み25mmの高温鋼
板を、搬送速度40mpmで通過させて冷却した。本比
較例においても、所要の冷却速度を得るために、各ロー
ル間の冷却水を1ゾーンおきにオン・オフさせた。すな
わち、スリットノズル4との冷却水を2本に1本停止す
ると共に、円管ノズル5の冷却水も1ゾーンおきに停止
して間欠的な冷却を実施した。なお、上下拘束ロール間
のギャップは、板厚−1.5 mm、すなわち23.5mmに設定し
た。ここで、拘束ロール1組当たりの拘束力は、(1)
式より求まる0.95(T)よりも小さな0.5 (T)とし
た。
には、図1に記載されると同じように板端部に水切りス
プレー7を設け、水切りスプレーノズルから100リッ
トル/minの水切り水を噴射した。
の上拘束ロール2と鋼板1との隙間から冷却水が漏洩
し、隣接するゾーンへ流れ込んだ。この漏洩した冷却水
の推量は多く、ロール後流側に置かれた水切りスプレー
7からの水きり水では完全に排除することは不可能であ
った。よって、この冷却水は常時鋼板の中央部に存在し
ていたので、鋼板1の中央部が選択的に過冷却されてい
た。
度計で計測したところ、850℃±15℃であった。こ
の冷却装置の下流側20mの位置で同じく走査型の放射
温度計でその温度分布を計測したところ、400℃〜5
10℃であって、大きな冷却ムラの発生があった。この
時、板幅方向にC反り変形が観察された。この板を冷却
床へ搬送し、常温まで冷却したところ、形状不良が発生
した。そこで、レベラー及びプレス矯正機でこの変形を
除去する精整工程を必要とした。また、冷却後に板幅方
向の硬度分布を調べたところ、板中央部に硬度の高い、
いわゆる焼きムラが観察された。
は、隣り合う上下1対の拘束ロール間の距離をL(m
m)、鋼板の厚さをt(mm)としたとき、ロール1対当
たり、P= 6.85 ×10-7 t3 L0.65 … (1)
から求まるロールの拘束力P(T)以上の拘束力で鋼板
を拘束しながら冷却を行うので、上拘束ロールと鋼板と
の間に大きな隙間が生じることが無く、従って、この隙
間から冷却水が漏洩して鋼板の非冷却部分を過冷却した
り、C反りを発生させることが無い。
イン冷却装置において、冷却ムラのない均一な冷却が可
能となる。よって、鋼板内の材質のバラツキが少なく、
均質な鋼板を安定して製造することができる。加えて、
冷却中及び冷却後に大きな鋼板の変形がなく、通板トラ
ブルが発生しないため、連続的な操業を阻害しない。
いため、レベラーやプレスによる精整工程が不要であっ
て、低コストの厚鋼板製造が可能である。
した図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 複数組の上下拘束ロールで高温の鋼板を
拘束しながら搬送し、搬送途中において鋼板に上下から
冷却水を注水して、高温鋼板を冷却するに際し、隣り合
う上下1対の拘束ロール間の距離をL(mm)、鋼板の厚
さをt(mm)としたとき、上下拘束ロール1対当たり、
次の(1)式から求まるロールの拘束力P(T)以上の
拘束力で鋼板を拘束しながら冷却を行うことを特徴とす
る高温鋼板の冷却方法。 P= 6.85 ×10-7 t3 L0.65 … (1) - 【請求項2】 複数組の上下拘束ロールで高温の鋼板を
拘束しながら搬送し、搬送途中において鋼板に上下から
冷却水を注水して、高温鋼板を冷却するに際し、上下拘
束ロール1対当たりの拘束力をP(T)、鋼板の厚さを
t(mm)としたとき、隣り合う上下1対の拘束ロール間
の距離を、次の(1)式から求まる距離L(mm)以下に
保って、鋼板を拘束しながら冷却を行うことを特徴とす
る高温鋼板の冷却方法。 P= 6.85 ×10-7 t3 L0.65 … (1) - 【請求項3】 上ロール後方に設けた水切りスプレーか
ら、板幅方向に流体を噴射して、ロールと上拘束ロール
の隙間から漏洩する冷却水をパージしながら冷却を行う
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の高温鋼
板の冷却方法。 - 【請求項4】 複数組の上下拘束ロールで高温の鋼板を
拘束しながら搬送し、搬送途中において鋼板に上下から
冷却水を注水して、高温鋼板を冷却する装置であって、
隣り合う上下1対の拘束ロール間の距離をL(mm)、鋼
板の厚さをt(mm)としたとき、次の(1)式から求ま
るロールの拘束力P(T)以上の拘束力を上下拘束ロー
ル1対当たり有することを特徴とする高温鋼板の冷却装
置。 P= 6.85 ×10-7 t3 L0.65 … (1) - 【請求項5】 複数組の上下拘束ロールで高温の鋼板を
拘束しながら搬送し、搬送途中において鋼板に上下から
冷却水を注水して、高温鋼板を冷却する高温鋼板の冷却
装置であって、上下拘束ロールの拘束力をP(T)、鋼
板の厚さをt(mm)としたとき、隣り合う上下1対の拘
束ロールの間隔が、次の(1)式から求まる長さL(m
m)以下であることを特徴とする高温鋼板の冷却装置。 P= 6.85 ×10-7 t3 L0.65 … (1) - 【請求項6】 上ロール後方に、板幅方向に流体を噴射
して、ロールと上拘束ロールの隙間から漏洩する冷却水
をパージする水切りスプレーを設けたことを特徴とする
請求項4または請求項5に記載の高温鋼板の冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09000997A JP3304816B2 (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 高温鋼板の冷却方法及び高温鋼板の冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09000997A JP3304816B2 (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 高温鋼板の冷却方法及び高温鋼板の冷却装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10263670A true JPH10263670A (ja) | 1998-10-06 |
JP3304816B2 JP3304816B2 (ja) | 2002-07-22 |
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JP (1) | JP3304816B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003097263A1 (fr) * | 2002-05-17 | 2003-11-27 | Jfe Steel Corporation | Procede et dispositif de refroidissement d'une feuille d'acier, et procede de fabrication d'une feuille d'acier |
CN111194245A (zh) * | 2017-09-28 | 2020-05-22 | 杰富意钢铁株式会社 | 钢板的制造设备以及钢板的制造方法 |
-
1997
- 1997-03-26 JP JP09000997A patent/JP3304816B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3304816B2 (ja) | 2002-07-22 |
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