JPH1026323A - ロータリキルン - Google Patents
ロータリキルンInfo
- Publication number
- JPH1026323A JPH1026323A JP19843796A JP19843796A JPH1026323A JP H1026323 A JPH1026323 A JP H1026323A JP 19843796 A JP19843796 A JP 19843796A JP 19843796 A JP19843796 A JP 19843796A JP H1026323 A JPH1026323 A JP H1026323A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotary drum
- air
- drum
- peripheral wall
- rotary
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Incineration Of Waste (AREA)
- Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)
- Air Supply (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 回転胴内の焼却物に、燃焼に必要な空気を十
分に、しかも均等に接触させ、その焼却物を効率的に完
全燃焼させる。 【解決手段】 傾斜姿勢で回転される回転胴１の前端側
から焼却物を供給され、焼却物ｗは回転胴内を流下する
過程で燃焼され、その灰や燃焼ガスなどの燃焼残留物は
回転胴の後端側から排出されるロータリキルンを前提と
し、回転胴の周壁に多数の通風口ｐを適当間隔配置に形
成し、回転胴の周壁の外面には前記通風口へ空気を供給
するための通風ダクト１５を設け、このダクト内へ供給
された空気が透孔を通じて回転胴内へ流入する構成とす
る。
分に、しかも均等に接触させ、その焼却物を効率的に完
全燃焼させる。 【解決手段】 傾斜姿勢で回転される回転胴１の前端側
から焼却物を供給され、焼却物ｗは回転胴内を流下する
過程で燃焼され、その灰や燃焼ガスなどの燃焼残留物は
回転胴の後端側から排出されるロータリキルンを前提と
し、回転胴の周壁に多数の通風口ｐを適当間隔配置に形
成し、回転胴の周壁の外面には前記通風口へ空気を供給
するための通風ダクト１５を設け、このダクト内へ供給
された空気が透孔を通じて回転胴内へ流入する構成とす
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、高カロリーの高分
子系廃棄物や、紙や木くずなどの家庭ゴミや、産業廃棄
物などを焼却するさいに使用されるロータリキルンに関
する。
子系廃棄物や、紙や木くずなどの家庭ゴミや、産業廃棄
物などを焼却するさいに使用されるロータリキルンに関
する。
【０００２】
【従来の技術】回転形の焼却炉であるロータリキルンは
既に存在しており、その概要を説明すると、次の通りで
ある。
既に存在しており、その概要を説明すると、次の通りで
ある。
【０００３】即ち、回転胴がその中心線廻りへ少し傾斜
された状態で回転され、この回転中に回転胴の内方へそ
の前端側から焼却物や空気を連続的に供給される。この
ように供給された焼却物は重力作用により回転胴内を流
下する過程で燃焼され、その灰や燃焼ガスなどの燃焼残
留物は回転胴の後端側から連続的に排出されるものとな
る。
された状態で回転され、この回転中に回転胴の内方へそ
の前端側から焼却物や空気を連続的に供給される。この
ように供給された焼却物は重力作用により回転胴内を流
下する過程で燃焼され、その灰や燃焼ガスなどの燃焼残
留物は回転胴の後端側から連続的に排出されるものとな
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のロータ
リキルンにあっては、焼却物の供給量が多いときなどに
回転胴内で燃焼のための空気が不足し、不完全燃焼の生
じることがある。この不完全燃焼は、単に焼却物が未処
理状態のまま回転胴から排出されるという事態を生じさ
せるだけでなく、有害ガスや黒煙などを発生して公害を
もたらすものとなる。
リキルンにあっては、焼却物の供給量が多いときなどに
回転胴内で燃焼のための空気が不足し、不完全燃焼の生
じることがある。この不完全燃焼は、単に焼却物が未処
理状態のまま回転胴から排出されるという事態を生じさ
せるだけでなく、有害ガスや黒煙などを発生して公害を
もたらすものとなる。
【０００５】これを解消するには、空気の供給量を増大
させることが考えられるが、従来の空気供給手段を何等
変更することなく、その量を増大させると、空気が回転
胴内を瞬時に吹き抜けてしまって、その酸素が十分に消
費されないことが生じ、効率的な燃焼が得られないので
ある。
させることが考えられるが、従来の空気供給手段を何等
変更することなく、その量を増大させると、空気が回転
胴内を瞬時に吹き抜けてしまって、その酸素が十分に消
費されないことが生じ、効率的な燃焼が得られないので
ある。
【０００６】本発明は、斯かる問題点を解消し得るもの
としたロータリキルンを提供することを目的とする。
としたロータリキルンを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に於いては、傾斜姿勢で回転作動される回転
胴の前端側から焼却物を供給され、この焼却物は回転胴
内を流下する過程で燃焼され、その灰や燃焼ガスなどの
燃焼残留物は回転胴の後端側から排出されるロータリキ
ルンを前提とし、回転胴の周壁に胴半径方向へ向かう多
数の通風口を適当間隔配置に形成し、回転胴の周壁の外
面には前記通風口へ空気を供給すための通風ダクトを設
け、このダクト内へ供給された空気が加熱されて通風口
を通じて回転胴内へ流入する構成とする。
め、本発明に於いては、傾斜姿勢で回転作動される回転
胴の前端側から焼却物を供給され、この焼却物は回転胴
内を流下する過程で燃焼され、その灰や燃焼ガスなどの
燃焼残留物は回転胴の後端側から排出されるロータリキ
ルンを前提とし、回転胴の周壁に胴半径方向へ向かう多
数の通風口を適当間隔配置に形成し、回転胴の周壁の外
面には前記通風口へ空気を供給すための通風ダクトを設
け、このダクト内へ供給された空気が加熱されて通風口
を通じて回転胴内へ流入する構成とする。
【０００８】さらに具体的には、回転胴に、通風ダクト
内に空気を供給するための送風機を設け、この送風機
は、回転胴の周壁に沿わせた導電環と、これに接して回
転するものとしたローラ接触子とを介して給電されるも
のとする。
内に空気を供給するための送風機を設け、この送風機
は、回転胴の周壁に沿わせた導電環と、これに接して回
転するものとしたローラ接触子とを介して給電されるも
のとする。
【０００９】通風ダクトは回転胴長手方向の適当長さ毎
に独立した空間とした複数の通風ダクト部分となし、各
通風ダクト部分毎に、それぞれの通風ダクト部分に対応
した適当圧の空気を供給する構成とする。
に独立した空間とした複数の通風ダクト部分となし、各
通風ダクト部分毎に、それぞれの通風ダクト部分に対応
した適当圧の空気を供給する構成とする。
【００１０】また、回転胴の周壁の肉厚部に胴半径方向
の管部材を設け、前記周壁の内周面である炉床面の各管
部材先端個所に凹み部を形成し、この凹み部内に管部材
の先部を露出させ、管部材の先端面にその先端開口を閉
鎖するための覆い板を炉床面から突出するものとならな
いように固定すると共に覆い板の近傍の管部材周壁に通
気口を形成し、管部材の内孔、通気口及び凹み部を燃焼
物により閉塞されることもなくして機能させる。
の管部材を設け、前記周壁の内周面である炉床面の各管
部材先端個所に凹み部を形成し、この凹み部内に管部材
の先部を露出させ、管部材の先端面にその先端開口を閉
鎖するための覆い板を炉床面から突出するものとならな
いように固定すると共に覆い板の近傍の管部材周壁に通
気口を形成し、管部材の内孔、通気口及び凹み部を燃焼
物により閉塞されることもなくして機能させる。
【００１１】
【発明の実施の形態】図１は本発明に係るロータリキル
ンの縦断面図、図２は図１のｘ−ｘ部を示す断面図、図
３は前記キルンの透孔個所を示し、Ａは平面図で、Ｂは
断面図である。
ンの縦断面図、図２は図１のｘ−ｘ部を示す断面図、図
３は前記キルンの透孔個所を示し、Ａは平面図で、Ｂは
断面図である。
【００１２】これらの図に於いて、１は傾斜状に配置し
た回転胴で、鋼板からなる円筒形の外殻部材１ａの内周
面に耐火材層１ｂを形成してなり、耐火材層１ｂの内方
空間は燃焼炉となしてある。
た回転胴で、鋼板からなる円筒形の外殻部材１ａの内周
面に耐火材層１ｂを形成してなり、耐火材層１ｂの内方
空間は燃焼炉となしてある。
【００１３】２ａ及び２ｂは回転胴１の周面に固定した
支持環であり、３ａ及び３ｂは支持環２ａ、２ｂを支持
した支持ローラで基礎面ｋの特定高さ位置に設けてあ
る。そして、４はスラストローラで支持環２ｂの下部側
面を支持するものとなしてある。
支持環であり、３ａ及び３ｂは支持環２ａ、２ｂを支持
した支持ローラで基礎面ｋの特定高さ位置に設けてあ
る。そして、４はスラストローラで支持環２ｂの下部側
面を支持するものとなしてある。
【００１４】５は回転胴１の前端開口を被うための前部
覆い壁体で、外殻部材５ａや耐火材層５ｂを有し、基礎
面ｋに固定され、回転胴１の回転を許容するものとなさ
れている。
覆い壁体で、外殻部材５ａや耐火材層５ｂを有し、基礎
面ｋに固定され、回転胴１の回転を許容するものとなさ
れている。
【００１５】この全部覆い壁体５には回転胴１内へ焼却
物ｗを供給するためのホッパー６と、回転胴１内の焼却
物ｗを補助的に燃焼させるためのバーナー装置７が設け
てある。
物ｗを供給するためのホッパー６と、回転胴１内の焼却
物ｗを補助的に燃焼させるためのバーナー装置７が設け
てある。
【００１６】８は回転胴１の後端開口を回転胴１の回転
の許容された状態に覆うものとした後部案内通路体で基
礎面ｋ上に構築されている。このさい、前面壁には回転
胴１の後端を挿入される孔８ａを有し、また上部は回転
胴１内で発生した燃焼ガスを煙突に導くための案内路８
ｂとなされ、下部は回転胴１内から送り出された灰など
の固形残留物を落下させるための案内路８ｃとなされて
いる。
の許容された状態に覆うものとした後部案内通路体で基
礎面ｋ上に構築されている。このさい、前面壁には回転
胴１の後端を挿入される孔８ａを有し、また上部は回転
胴１内で発生した燃焼ガスを煙突に導くための案内路８
ｂとなされ、下部は回転胴１内から送り出された灰など
の固形残留物を落下させるための案内路８ｃとなされて
いる。
【００１７】９は回転胴１の周面に沿わせて固定した大
径ギヤであり、１０はこのギヤ９に噛み合わされた歯車
で基礎面ｋに設けたモータ１１により回転されるものと
なされている。
径ギヤであり、１０はこのギヤ９に噛み合わされた歯車
で基礎面ｋに設けたモータ１１により回転されるものと
なされている。
【００１８】しかして、回転胴１の周壁の比較的長い部
分の全周囲には、胴半径方向へ向かう多数の通風口ｐが
適当間隔配置に形成されている。
分の全周囲には、胴半径方向へ向かう多数の通風口ｐが
適当間隔配置に形成されている。
【００１９】この通風口ｐは、具体的には次のようにな
す。即ち、図３に示すように回転胴１の周壁の肉厚部に
胴半径方向の管部材１２を埋設すると共に、前記周壁の
内周面である炉床面ｓの各管部材先端個所に凹み部１３
を形成する。この凹み部１３内に管部材１２の先部を露
出させ、管部材１０の先端面にこれの先端開口を閉鎖す
るための覆い板１４を炉床面ｓから突出しないように固
着する。そして、覆い板１４近傍の管部材１２周壁に通
気口１２ａを形成する。
す。即ち、図３に示すように回転胴１の周壁の肉厚部に
胴半径方向の管部材１２を埋設すると共に、前記周壁の
内周面である炉床面ｓの各管部材先端個所に凹み部１３
を形成する。この凹み部１３内に管部材１２の先部を露
出させ、管部材１０の先端面にこれの先端開口を閉鎖す
るための覆い板１４を炉床面ｓから突出しないように固
着する。そして、覆い板１４近傍の管部材１２周壁に通
気口１２ａを形成する。
【００２０】１５は通風口ｐに空気を送るための通風ダ
クトで、回転胴１の外殻部材１ａの外面に前記通風口ｐ
の外方を被うための囲壁を設けて形成してある。
クトで、回転胴１の外殻部材１ａの外面に前記通風口ｐ
の外方を被うための囲壁を設けて形成してある。
【００２１】この通風ダクト１５は内方空間の回転胴１
長手方向をその半径面に沿った仕切壁１６で仕切られ、
各々独立した空間とした通風ダクト部分１５ａ、１５
ｂ、１５ｃとなされている。
長手方向をその半径面に沿った仕切壁１６で仕切られ、
各々独立した空間とした通風ダクト部分１５ａ、１５
ｂ、１５ｃとなされている。
【００２２】回転胴１の周面には、３つの送風機１７
ａ、１７ｂ、１７ｃが等角配置に設けてある。各送風機
１７ａ、１７ｂ、１７ｃは空気出口にダンパ１８を設け
られ、各ダンパ１８を経てそれぞれ異なる通風ダクト部
分１５ａ、１５ｂ、１５ｃに空気を供給するものとなさ
れている。
ａ、１７ｂ、１７ｃが等角配置に設けてある。各送風機
１７ａ、１７ｂ、１７ｃは空気出口にダンパ１８を設け
られ、各ダンパ１８を経てそれぞれ異なる通風ダクト部
分１５ａ、１５ｂ、１５ｃに空気を供給するものとなさ
れている。
【００２３】１９は回転胴１の周壁に沿わせて固定した
導電環で、２０はこれに接して回転するものとしたロー
ラ接触子であり、これらは送風機１７ａ、１７ｂ、１７
ｃに外部から電力を供給するためのものである。なお、
２１は水槽コンベアで、水槽内２１ａにフライトコンベ
ア２１ｂを設けたものとなされている。
導電環で、２０はこれに接して回転するものとしたロー
ラ接触子であり、これらは送風機１７ａ、１７ｂ、１７
ｃに外部から電力を供給するためのものである。なお、
２１は水槽コンベアで、水槽内２１ａにフライトコンベ
ア２１ｂを設けたものとなされている。
【００２４】上記のように構成した本発明装置の使用例
及びその作動を説明する。使用のさいはモータ１１を作
動させ、その回転をピニオンギヤ１０及び大径ギヤ９を
介して回転胴１に伝達する。これにより回転胴１は支持
環２ａ、２ｂと支持ローラ３ａ、３ｂの案内作用で、中
心線ｏ廻りに回転される。
及びその作動を説明する。使用のさいはモータ１１を作
動させ、その回転をピニオンギヤ１０及び大径ギヤ９を
介して回転胴１に伝達する。これにより回転胴１は支持
環２ａ、２ｂと支持ローラ３ａ、３ｂの案内作用で、中
心線ｏ廻りに回転される。
【００２５】一方では、ローラ接触子２０及び導電環１
９を介して送風機１７ａ、１７ｂ、１７ｃへ給電し、こ
れを作動させる。このさい、必要に応じて各送風機１７
ａ、１７ｂ、１７ｃのダンパ１８の開度を調整し、それ
ぞれの送風機１７ａ、１７ｂ、１７ｃに対応した各送風
ダクト部分１５ａ、１５ｂ、１５ｃ内の空気圧を適当な
大きさに設定するのであり、通常では中央の通風ダクト
部分１５ｂ内のものを最も大きくなし、その他の通風ダ
クト部分１５ａ、１５ｃ内のものはこれよりも小さくす
る。
９を介して送風機１７ａ、１７ｂ、１７ｃへ給電し、こ
れを作動させる。このさい、必要に応じて各送風機１７
ａ、１７ｂ、１７ｃのダンパ１８の開度を調整し、それ
ぞれの送風機１７ａ、１７ｂ、１７ｃに対応した各送風
ダクト部分１５ａ、１５ｂ、１５ｃ内の空気圧を適当な
大きさに設定するのであり、通常では中央の通風ダクト
部分１５ｂ内のものを最も大きくなし、その他の通風ダ
クト部分１５ａ、１５ｃ内のものはこれよりも小さくす
る。
【００２６】これにより、各送風ダクト部分１５ａ、１
５ｂ、１５ｃ内の空気は各通風口ｐ、即ち管部材１２の
内孔、通気口１２ａ及び凹み部１３を通じて回転胴１内
に流入する。
５ｂ、１５ｃ内の空気は各通風口ｐ、即ち管部材１２の
内孔、通気口１２ａ及び凹み部１３を通じて回転胴１内
に流入する。
【００２７】この後、バーナ装置７を作動させ、回転胴
１内にガス又は油を噴出させ、これを燃焼させる。
１内にガス又は油を噴出させ、これを燃焼させる。
【００２８】この状態の下で、高カロリーの高分子系廃
棄物などの固形焼却物ｗをホッパー６内へ投入するので
あり、このように投入された焼却物ｗは回転胴１内の前
部に供給され、バーナー装置７による火炎で着火され、
以後は燃焼しつつ、回転胴１の回転により炉床面ｓとの
摩擦で周方向へ移動されては落下することを繰り返され
つつ後方へ運ばれる。
棄物などの固形焼却物ｗをホッパー６内へ投入するので
あり、このように投入された焼却物ｗは回転胴１内の前
部に供給され、バーナー装置７による火炎で着火され、
以後は燃焼しつつ、回転胴１の回転により炉床面ｓとの
摩擦で周方向へ移動されては落下することを繰り返され
つつ後方へ運ばれる。
【００２９】このさい、焼却物ｗは回転胴１内で十分に
攪拌されるのであり、また通風口ｐが低い位置を回転移
動するときには焼却物ｗは通風口ｐを被うようになる
が、覆い板１４が在るため通風口ｐは閉塞されるものと
ならず、空気はこのときも焼却物ｗの隙間を経て効果的
に回転胴１内に流入する。
攪拌されるのであり、また通風口ｐが低い位置を回転移
動するときには焼却物ｗは通風口ｐを被うようになる
が、覆い板１４が在るため通風口ｐは閉塞されるものと
ならず、空気はこのときも焼却物ｗの隙間を経て効果的
に回転胴１内に流入する。
【００３０】したがって焼却物ｗはその移動中に空気と
十分且つ均等に接触されて燃焼を促進されるものとな
り、また炉床面ｓには出っ張りがないため、焼却物ｗは
円滑にその面ｓ上を後方へ移動される。
十分且つ均等に接触されて燃焼を促進されるものとな
り、また炉床面ｓには出っ張りがないため、焼却物ｗは
円滑にその面ｓ上を後方へ移動される。
【００３１】こうして焼却物ｗは回転胴１の後端に達す
るまでに完全に燃焼され、その固形残留物は後部案内通
路体８の下部８ｃに案内されて水槽コンベア２１の水中
に落下され、また燃焼ガスは同通路体８の上部８ｂに案
内されて煙突に導かれる。
るまでに完全に燃焼され、その固形残留物は後部案内通
路体８の下部８ｃに案内されて水槽コンベア２１の水中
に落下され、また燃焼ガスは同通路体８の上部８ｂに案
内されて煙突に導かれる。
【００３２】この状態を暫く継続させると、次々と供給
される焼却物ｗは自身の燃焼熱で着火され燃焼を続ける
ことができるようになる。この後は、バーナ装置７の作
動を停止させ、焼却物ｗの燃焼熱だけによる燃焼を行わ
せるのである。
される焼却物ｗは自身の燃焼熱で着火され燃焼を続ける
ことができるようになる。この後は、バーナ装置７の作
動を停止させ、焼却物ｗの燃焼熱だけによる燃焼を行わ
せるのである。
【００３３】この燃焼では、焼却物ｗは先ず回転胴１の
前部に於いて、通風ダクト部分１５ａから供給された空
気と混合されて一次的な燃焼をし、続いて燃焼が最も激
しく行われる個所である回転胴１の長手方向中央部に於
いて、通風ダクト部分１５ｂから供給された空気と混合
されて二次的な燃焼をし、さらに回転胴１の後部に於い
て、通風ダクト部分１５ｃから供給された空気と混合さ
れて三次的な燃焼をするものとなる。
前部に於いて、通風ダクト部分１５ａから供給された空
気と混合されて一次的な燃焼をし、続いて燃焼が最も激
しく行われる個所である回転胴１の長手方向中央部に於
いて、通風ダクト部分１５ｂから供給された空気と混合
されて二次的な燃焼をし、さらに回転胴１の後部に於い
て、通風ダクト部分１５ｃから供給された空気と混合さ
れて三次的な燃焼をするものとなる。
【００３４】このさい、各通風ダクト部分１５ａ、１５
ｂ、１５ｃから供給される空気は先ず胴半径方向へ流
れ、続いて方向転換し、後方へ流れるため、回転胴１内
でのその滞留時間が長期化し、二次燃焼、三次燃焼が空
気中の酸素をより有効に燃焼に消費させるものとなる。
ｂ、１５ｃから供給される空気は先ず胴半径方向へ流
れ、続いて方向転換し、後方へ流れるため、回転胴１内
でのその滞留時間が長期化し、二次燃焼、三次燃焼が空
気中の酸素をより有効に燃焼に消費させるものとなる。
【００３５】かくして回転胴１内の各位置では、その燃
焼状態に応じた適当量の空気が供給され、空気の過不足
を生じることのない理想的な燃焼が行われるのである。
焼状態に応じた適当量の空気が供給され、空気の過不足
を生じることのない理想的な燃焼が行われるのである。
【００３６】燃焼中に水槽コンベア２１の水中に落下し
た残留物はフライトコンベア２１ｂの作動により、他所
へ運ばれ、適当に処理される。
た残留物はフライトコンベア２１ｂの作動により、他所
へ運ばれ、適当に処理される。
【００３７】上記実施例では、送風ダクト１５を仕切壁
１６で仕切って複数の通風ダクト部分１５ａ、１５ｂ、
１５ｃに区分したが、必ずしもこのようにしなければな
らないというものではなく、単一の空間からなる送風ダ
クトとすることも差し支えない。
１６で仕切って複数の通風ダクト部分１５ａ、１５ｂ、
１５ｃに区分したが、必ずしもこのようにしなければな
らないというものではなく、単一の空間からなる送風ダ
クトとすることも差し支えない。
【００３８】この場合にも燃焼に必要な空気が従来のも
のに較べより効果的に供給され、不完全燃焼は効率的に
防止されるものとなる。
のに較べより効果的に供給され、不完全燃焼は効率的に
防止されるものとなる。
【００３９】なお、焼却物が液状の場合には噴霧装置を
設け、この装置により焼却物を回転胴内に噴霧して燃焼
させるようにする。
設け、この装置により焼却物を回転胴内に噴霧して燃焼
させるようにする。
【００４０】
【発明の効果】以上のように構成した本発明によれば、
回転胴内の焼却物に予熱された空気を十分に、しかも比
較的均等に接触させることができ、焼却物を効率的に完
全燃焼させることができるものとなる。
回転胴内の焼却物に予熱された空気を十分に、しかも比
較的均等に接触させることができ、焼却物を効率的に完
全燃焼させることができるものとなる。
【００４１】請求項２に記載のものによれば、通風ダク
ト内に空気を簡易且つ確実に供給できるものとなる。
ト内に空気を簡易且つ確実に供給できるものとなる。
【００４２】請求項３に記載のものによれば、回転胴内
の前後方向の各位置にそこでの燃焼状態に応じた適当量
の空気を供給することができ、回転胴内のどの位置でも
理想的な燃焼を行わせることができる。
の前後方向の各位置にそこでの燃焼状態に応じた適当量
の空気を供給することができ、回転胴内のどの位置でも
理想的な燃焼を行わせることができる。
【００４３】請求項４に記載のものによれば、回転胴が
回転して透孔が低い位置に移動したとき焼却物が透孔を
覆ってその開口を閉塞しようとするが、覆い板がこの閉
塞を防止するものとなり、焼却物に空気を効果的且つ安
定的に供給し続けることができ、また覆い板が炉床面か
ら突出しないため回転胴１内の焼却物を円滑に後方移動
させることができるのである。
回転して透孔が低い位置に移動したとき焼却物が透孔を
覆ってその開口を閉塞しようとするが、覆い板がこの閉
塞を防止するものとなり、焼却物に空気を効果的且つ安
定的に供給し続けることができ、また覆い板が炉床面か
ら突出しないため回転胴１内の焼却物を円滑に後方移動
させることができるのである。
【図１】本発明に係るロータリキルンの縦断面図であ
る。
る。
【図２】図１のｘ−ｘ部を示す断面図である。
【図３】同キルンの透孔個所を示し、Ａは平面図で、Ｂ
は断面視正面図である。
は断面視正面図である。
１ 回転胴 ９ 歯車 １２ 管部材 １２ａ 通気口 １３ 凹み部 １４ 覆い板 １５ 通風ダクト １５ａ、１５ｂ、１５ｃ 通風ダクト部分 １７ａ、１７ｂ、１７ｃ 送風機 １９ 導電環 ２０ ローラ接触子 ｓ 炉床面 ｗ 焼却物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ２３Ｌ 5/02 Ｆ２３Ｌ 5/02 Ｆ２７Ｂ 7/20 Ｆ２７Ｂ 7/20
Claims (4)
- 【請求項１】 傾斜姿勢で回転作動される回転胴の前端
側から焼却物を供給され、焼却物は回転胴内を流下する
過程で燃焼され、その灰や燃焼ガスなどの燃焼残留物は
回転胴の後端側から排出されるロータリキルンであっ
て、回転胴の周壁に胴半径方向へ向かう多数の通風口を
適当間隔配置に形成し、回転胴の周壁の外面には前記透
孔へ空気を供給するための通風ダクトを設け、このダク
ト内へ供給された空気が透孔を通じて回転胴内へ流入す
ることを特徴とするロータリキルン。 - 【請求項２】 通風ダクト内に空気を供給するための送
風機を回転胴に設け、この送風機は回転胴の周壁に沿わ
せた導電環と、これに接して回転するものとしたローラ
接触子とを介して給電されることを特徴とする請求項１
記載のロータリキルン。 - 【請求項３】 通風ダクトを回転胴長手方向の適当長さ
毎に独立した空間とした複数の通風ダクト部分となし、
各通風ダクト部分に、それぞれの通風ダクト部分に対応
した適当圧の空気を供給する構成としたことを特徴とす
る請求項１又は２記載のロータリキルン。 - 【請求項４】 回転胴の周壁の肉厚部に胴半径方向の管
部材を設け、前記周壁の内周面である炉床面の各管部材
先端個所に凹み部を形成し、この凹み部内に管部材の先
部を露出させ、管部材の先端面にその先端開口を閉鎖す
るための覆い板を炉床面から突出するものとならないよ
うに固定すると共に覆い板の近傍の管部材周壁に通気口
を形成し、管部材の内孔、通気口及び凹み部を前記透孔
として機能させることを特徴とする請求項１、２又は３
記載のロータリキルン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19843796A JPH1026323A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | ロータリキルン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19843796A JPH1026323A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | ロータリキルン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1026323A true JPH1026323A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16391076
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19843796A Pending JPH1026323A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | ロータリキルン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1026323A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101724242B1 (ko) * | 2016-11-07 | 2017-04-06 | 정운필 | 로터리 킬른 소각로 |
| CN108844080A (zh) * | 2018-07-25 | 2018-11-20 | 成都斯力康科技股份有限公司 | 一种有机硅浆渣燃烧前处理的装置 |
| CN109237487A (zh) * | 2018-09-28 | 2019-01-18 | 新中天环保股份有限公司 | 回转窑结构 |
| JP2020106194A (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-09 | 株式会社神鋼環境ソリューション | 回転構造物の支持構造 |
| JP2020105784A (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-09 | 株式会社神鋼環境ソリューション | 回転構造物及び焼却炉 |
| CN113970103A (zh) * | 2020-07-22 | 2022-01-25 | 中冶长天国际工程有限责任公司 | 一种埋入式窑身进风的危险废物焚烧系统及其焚烧方法 |
-
1996
- 1996-07-08 JP JP19843796A patent/JPH1026323A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN113970103B (zh) * | 2020-07-22 | 2023-10-27 | 中冶长天国际工程有限责任公司 | 一种埋入式窑身进风的危险废物焚烧系统及其焚烧方法 |
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