JPH10262936A - 遠隔監視医療通報システム - Google Patents

遠隔監視医療通報システム

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JPH10262936A
JPH10262936A JP9169797A JP9169797A JPH10262936A JP H10262936 A JPH10262936 A JP H10262936A JP 9169797 A JP9169797 A JP 9169797A JP 9169797 A JP9169797 A JP 9169797A JP H10262936 A JPH10262936 A JP H10262936A
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data
patient
function
antenna
heart rate
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JP9169797A
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Teruo Ido
照夫 井戸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 在宅医療において、患者の心拍数データや心
電図データを確実に得ると共に、外出中の患者に異常が
発生した場合でも確実に発見および救助を行う。 【解決手段】 患者に腕装着無線心拍監視器、携帯無線
心電監視装置、胸当て無線心電計等を所持させる。該装
置から心拍数データや心電図データを、定期検診時また
は異常発生時に無線で医療機関に送信する。医療機関で
は該データを解析し、異常が軽度の場合は医師のアドバ
イス等を患者宛てに送信し、重度の場合は方位探索機能
を有するアンテナで患者の所持する前記装置から発信さ
れる電波の電界強度の強い方向を探索しながら患者を発
見し、または、GPSカーナビゲーションシステムによ
り患者を発見し救助を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線システムによ
り心拍数データや心電図データを遠隔監視し適宜医療ア
ドバイスを行う在宅医療と、異常時において患者に意識
がない場合でも救急通報を可能にして患者を救助するこ
とができる、遠隔監視医療通報システムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】日本人の心臓疾患による突然死は年間約
8万人にものぼっている。このため、心臓疾患のある患
者や高齢者または独居老人を対象とした在宅医療とし
て、訪問看護婦による定期検診が行われている。また近
年、通信技術の発達により電話回線を用いて携帯型心電
図記憶装置で心電図データを医療機関に伝送し、心電図
解析等を行う在宅医療支援システムが稼動され始めてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ような訪問看護婦による定期検診では検診時における患
者の様子をみるだけであり、定期検診時以外の患者の様
子を把握することができないという問題があった。ま
た、定期検診時以外の時に患者の容体に変化または異常
が起きた場合は患者本人や家族等からの通報により救助
を行っているが、前記緊急時に患者本人が外出していた
り自宅内にいても家族等が外出して患者独りの場合にお
いて、意識がなく動けない場合には通報できないという
問題があった。また、意識があり動ける場合であっても
外出時においては正確な所在位置を通報できないことも
多い。この結果、患者の発見が遅れ医療上の手遅れを招
くという問題もあった。
【0004】また、電話回線を用いて携帯型心電図記憶
装置で心電図データを医療機関に伝送し、心電図解析を
行う在宅医療支援システムにおいても、前述と同様にそ
の時点での患者の様子をみるだけであり、患者の容体に
変化または異常が起きた場合はその時点の状況を把握す
ることができなかった。しかも、電話回線を用いる方式
のため外出先から容易にデータを送信することができな
かった。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑み外出時
でも定期的に心拍数データや心電図データを送信し、し
かも患者の容体の変化または異常が起きた場合には異常
信号を自動発信し、患者の早期発見および早期救助を行
うことを目的に発明されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明の方位探索方式による遠隔監視医療通
報システムでは医療機関1を中心に中継局、例えば自動
販売機3やビル4またはポール5等を配置する。また、
定期検診のための看護婦派遣および医療機関1からの指
示に従い患者8の救助を行うための介護車6を待機させ
た在宅介護センター2も配置する。前記医療機関1・中
継局・在宅介護センター2および介護車6には方位探索
機能を有するアンテナを設置する。患者8の手首部には
心拍数データを送信するための腕装着無線心拍監視器1
0を装着し、補助装置として腰部には医療機関1からの
指示に従い心電図データの送信および医療機関1からの
医療アドバイス信号を受信するための携帯無線心電監視
装置25を所持したり、胸部には常時心電図データを測
り携帯無線心電監視装置25を経由して該心電図データ
を送信するための胸当て無線心電計44を装着する。
【0007】第2の発明のGPS方式による遠隔監視医
療通報システムでは医療機関1aを中心に中継局、例え
ば自動販売機3aやビル4aまたはポール5a等を配置
する。また、定期検診のための看護婦派遣および医療機
関1aからの指示に従い患者8の救助を行うための介護
車6aを待機させた在宅介護センター2aも配置する。
前記医療機関1a・中継局・在宅介護センター2aおよ
び介護車6aにはアンテナを設置する。患者8の手首部
には心拍数データを送信するための腕装着無線心拍監視
器10を装着し、腰部にはGPS(全地球測位システ
ム)により患者8の位置情報を送信すると共に医療機関
1aからの指示に従い心電図データの送信および医療機
関1aからの医療アドバイス信号を受信するための携帯
無線心電監視装置25を所持する。また補助装置として
胸部には常時心電図データを測り携帯無線心電監視装置
25を経由して該心電図データを送信するための胸当て
無線心電計44を装着する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を用いて
詳しく説明する。図1は本発明の方位探索方式による遠
隔監視医療通報システムの概念図である。ここで、患者
8の手首部には図3にある腕装着無線心拍監視器10が
装着される。該腕装着無線心拍監視器10は外観上は腕
時計と同様であり、本体11とバンド15で構成され
る。本体11はモードスイッチ12・設定スイッチ13
・LCD14および電池等で構成され、バンド15には
心拍センサ17と該センサからの信号を本体11に接続
するための信号線18およびアンテナ16を内蔵または
付着する。図4は本発明の腕装着無線心拍監視器を構成
するブロック図である。心拍センサ17・モードスイッ
チ12および設定スイッチ13はインターフェース部2
2を経由してCPU20に接続される。また、本体11
に内蔵された倒れセンサも同様にインターフェース部2
2を経由してCPU20に接続される。該CPU20で
は心拍センサ17からの信号を演算処理し1分間の心拍
数データを算出すると共にサンプリングを行いデータメ
モリ部23に蓄積する。また、タイマ部24はCPU2
0の基準クロックとなると共に時計機能として時刻デー
タを生成する。そして、前記心拍数データおよび時刻デ
ータをLCD駆動部21を経由してLCD14に表示す
る。更に、予め設定された定期検診時刻になった場合は
前記心拍数データをデータ送受信部19を経由してアン
テナ16より電波として発射する。該電波の送信出力は
10W程度で半径20Km程度のゾーンをカバーする能
力がある。
【0009】また補助装置として、患者8の腰部には図
5にある携帯無線心電監視装置25が所持される。該携
帯無線心電監視装置25は外見上は万歩計と同様であ
り、本体26とベルト32で構成される。本体26には
モードスイッチ28・設定スイッチ29・警報リセット
スイッチ30・バックライトスイッチ31・発光ランプ
34・スピーカ35・LCD27および電池等で構成さ
れ、ベルト32にはアンテナ33を内蔵または付着す
る。図6は本発明の携帯無線心電監視装置を構成するブ
ロック図である。モードスイッチ28・設定スイッチ2
9・警報リセットスイッチ30・バックライトスイッチ
31および発光ランプ34はインターフェース部39を
経由してCPU37に接続される。また、本体26に内
蔵された心電センサや振動センサも同様にインターフェ
ース部39を経由してCPU37に接続される。該CP
U37では心電センサからの信号を演算処理し心電図デ
ータを算出する。また、後述の胸当て無線心電計44が
装着されている場合は該胸当て無線心電計44からの心
電図データのサンプリングを行いデータメモリ部40に
蓄積する。また、タイマ部41はCPU37の基準クロ
ックとなる。そして、前記心電図データをLCD駆動部
38を経由してLCD27に表示する。更に、医療機関
1からの指示により心電図を測った時、または後述の胸
当て無線心電計44より常時心電図データを測っている
場合は予め設定された定期検診時刻になった時に、前記
心電図データをデータ送受信部36を経由してアンテナ
33より電波として発射する。該電波の送信出力も10
W程度で半径20Km程度のゾーンをカバーする能力が
ある
【0010】その他、振動センサにより患者8の歩いた
歩数を計測する万歩計としての機能を持つため、モード
スイッチ28で万歩計モードに設定し、設定スイッチ2
9で自分の体重を設定することでLCD27に歩数や消
費カロリーの表示をすることができる。該LCD27に
はバックライト機能もあるため、周囲が暗くなり文字が
判読できないような時はバックライトスイッチ31をO
Nにしてバックライトを点灯することができる。また、
前記腕装着無線心拍監視器10より異常信号が送信され
た場合に、医療機関1から送信される医療アドバイス信
号を受信し音声メッセージの場合は音声増幅部42を経
由してスピーカ35よりメッセージや警報音を吹鳴させ
ることもできる。警報リセットスイッチ30をONの状
態にして警報音を吹鳴しないようにした時は、バイブレ
ータ43を振動させて患者8に知らせることもできる。
更には発光ランプ34を点滅させ周囲の人に注意を促し
救助を受けることも可能である。なお、これらの機能は
補助機能であるため必ずしも携帯無線心電監視装置25
を構成する要素ではない。
【0011】同じく補助装置として、患者8の胸部には
図7にある胸当て無線心電計44が装着される。該胸当
て無線心電計44は本体45とベルト47で構成され
る。本体内側には心電センサがあり、ベルト47を挟ん
で上部は電源スイッチ46、外側はアンテナ48・電池
および制御部等で構成される。また、本体45とベルト
47を固定部49で留める。図8は本発明の胸当て無線
心電計を構成するブロック図である。心電センサはイン
ターフェース部52を経由してCPU51に接続され
る。該CPU51では心電センサからの信号を演算処理
し心電図データを算出する。また、タイマ部53はCP
U51の基準クロックとなる。そして、前記心電図デー
タをデータ送信部50を経由してアンテナ48より電波
として発射する。該電波は微弱電波であり、前記携帯無
線心電監視装置25に対して心電図データを送信する。
これは、前記携帯無線心電監視装置25は医療機関1か
らの指示があった場合に患者自ら心電図データを測って
送信するのに対し、心電図データを常時監視しなければ
ならないような患者8に対しては胸当て無線心電計44
を装着することにより患者自らが心電図データを測る必
要はなく自動的に測定することができる。
【0012】上述のように腕装着無線心拍監視器10お
よび補助装置として携帯無線心電監視装置25を装着ま
たは所持した患者8より発信された電波は医療機関1に
送信される。該医療機関1が近い場合は直接伝送され、
遠い場合は中継局を経由して伝送される。なお、患者8
からの定期検診データや異常信号は同時に複数送信され
ることがあるため、混信を防ぐ手段を用いて送信を行う
ことで混信を防ぐことができる。
【0013】医療機関1では前記データを受信し、デー
タ内容の蓄積および解析を行う。患者8から送信される
データが定期検診の心拍数データであるのか、または腕
装着無線心拍監視器10を外した時のデータであるの
か、または定期検診の心電図データであるのかを判断
し、その時のデータや患者IDおよび時刻をカルテに蓄
積記録する。また、患者8の心拍数に著しい変化または
心電図に異常が検知された場合は異常信号として医療機
関1に送信される。この場合は前記心拍数データまたは
心電図データを解析し症状が軽いと判断した場合は医療
機関1の医療アドバイスを患者8宛てに送信する。該信
号は直接または中継局を経由して患者8の所持する携帯
無線心電監視装置25に送信され、音声アドバイスの場
合はスピーカ35よりメッセージや警報音を吹鳴させる
ことができ、また文字アドバイスの場合はLCD27に
メッセージを表示することができる。症状が重いと判断
した場合は患者IDによりカルテを引き出し、過去の蓄
積されたデータより症状を解析すると共にその旨を在宅
介護センター2に通報する。該在宅介護センター2では
患者8の症状に適した救助体制を取り、直ちに介護車6
を出動させる。
【0014】介護車6の屋根には、方位探索機能を有す
るアンテナ、例えば図9にある車載用多方位八木アンテ
ナ55が装備されている。該車載用多方位八木アンテナ
55の上面断面図にあるように8本の八木アンテナ56
が円周方向に45度の間隔でアンテナ取付け台58に固
定されている。また、アンテナ取付け台58の中央部に
はアンテナ制御部59があり、これらをアンテナ収納ド
ーム57で覆う構造になっている。図10は本発明の多
方位八木アンテナのアンテナ制御部を構成するブロック
図である。8本の八木アンテナ56がアンテナスキャン
回路60に接続され、該アンテナスキャン回路60では
1ループ8本の八木アンテナ56を約1秒でスキャンし
各方位の電波を捕えると共にアッテネータ61・BPF
62・レベル変換回路63を経由してCPU64に接続
され演算処理した後、目的の電波の電界強度がどの方位
で強いかを検知して発信方位を算定する。更に、該デー
タをシリアルデータ変換回路65を経由してシリアルデ
ータとして後段の制御装置に伝送し、データ解析を行
う。なお、医療機関1・中継局および在宅介護センター
2に設置される多方位八木アンテナも同様の構造である
ため、図および説明は省略する。なお、該アンテナは方
位探索機能を有していればよく、多方位八木アンテナに
こだわる必要はない。
【0015】介護車6は、医療機関1からの指示に従い
患者8近傍の中継局に向かう。更に、前記方位探索機能
を有するアンテナにより患者8からの電波の電界強度の
強い方向を探索しながら患者8の元に急行する。その
間、介護車6の医師または看護婦による指示が携帯無線
心電監視装置25を通して行われる。
【0016】図2は本発明のGPS方式による遠隔監視
医療通報システムの概念図である。基本システム構成は
上述の方位探索方式による遠隔監視医療通報システムと
同様であるため、腕装着無線心拍監視器10・携帯無線
心電監視装置25および胸当て無線心電計44の説明は
省略し、相違点のみを述べる。
【0017】GPS方式による遠隔監視医療通報システ
ムでは通信衛星9から送信される位置情報信号を受信
し、介護車6aに設置されているGPSカーナビゲーシ
ョンシステムのモニター地図上に介護車6aや患者8の
位置を表示することができる。このため、方位探索方式
による遠隔監視医療通報システムで、医療機関1・中継
局・在宅介護センター2および介護車6で使用していた
方位探索機能を有するアンテナは不要であり、ホイップ
アンテナ等の一般的なアンテナが使用できる。また、患
者8の所持する腕装着無線心拍監視器10や携帯無線心
電監視装置25にはGPS信号を受信する機能を有し、
異常信号には患者8の位置情報が付加される。
【0018】
【実施例】実施例1 本発明の実施例1を図を用いて説明する。図1は本発明
の方位探索方式による遠隔監視医療通報システムの概念
図である。まず、医療機関1を中心に患者8の手首部に
装着された腕装着無線心拍監視器10や腰部に所持され
た携帯無線心電監視装置25からの電波を受信するため
の中継局を設ける。該中継局には、方位探索機能を有す
るアンテナを設置した自動販売機3・ビル4およびポー
ル5等がある。該中継局の送信出力は10W程度で半径
20Km程度のゾーンをカバーできるため、各ゾーンを
中継して患者8から医療機関1まで総合的に通信が行え
るような配置とする。郊外等においては自動販売機3の
普及で上記条件は十分達成できるが、市街地等において
は高層ビル等の障害物の影響で上記条件を達成できない
場合がある。このような場合には、前記方位探索機能を
有するアンテナを設置した自動販売機3等の中継局の数
を増やしてもよく、また、無線に代りに電話回線7を使
用しても構わない。
【0019】また、定期検診時に看護婦を派遣したり、
異常時には医療機関1からの指示に従い患者8の救助を
行うため、介護車6を待機させた在宅介護センター2を
設ける。該在宅介護センター2は医療機関1からの指示
を確実に医師または看護婦に連絡する必要があり、医療
機関1との通信の信頼性を上げるために無線または電話
回線7の単独通信だけでなく他方を補完的に使用する。
【0020】前記腕装着無線心拍監視器10や携帯無線
心電監視装置25から通常は心拍数データや心電図デー
タを定期検診データとして日に数回送信を行っている
が、心拍数や心電図に異常が検出された場合には異常信
号としてその都度送信を行う。該信号は直接または中継
局を経由し医療機関1に伝送される。
【0021】前記信号にはデータ内容として、心拍数デ
ータや心電図データの他に患者IDやデータ区分および
中継局IDすなわち位置情報等が含まれる。医療機関1
では該データを読み、データ区分が定期検診データか異
常信号かを判別する。
【0022】そこで、定期検診データと判断した場合に
は患者IDを読み、心拍数データや心電図データを該患
者8のカルテに蓄積記録する。異常信号と判断した場合
は前記データを解析し症状が軽いと判断された場合は医
療アドバイスを送信する。該信号は直接または中継局を
経由して患者8の持つ携帯無線心電監視装置25に送信
され、音声アドバイスとしてスピーカ35よりメッセー
ジや警報音を吹鳴させたり、文字アドバイスとしてLC
D27にメッセージを表示する。
【0023】しかし、症状が重いと判断した場合は患者
IDを読み、直ちに無線および電話回線7により在宅介
護センター2にその旨の連絡を取る。該在宅介護センタ
ー2では患者8の患者IDより患者8のカルテを引き出
し症状に合った救助体制を取り、直ちに介護車6を出動
させる。該介護車6は方位探索機能を有するアンテナ、
例えば車載用多方位八木アンテナ55を装備しており、
中継局IDにより患者8の近辺にある中継局の方向に向
う。さらに、該中継局の近辺に到着した後は前記車載用
多方位八木アンテナ55を使用して患者8の患者IDを
持つ電波を捉え、該電波の電界強度の強い方向へと向
う。介護車6の計器には患者8および中継局からの電波
の送信方向と該介護車6の位置とを表示するカーナビゲ
ーションシステムがある。これらの手段により最終的に
患者8の元に急行し救助を行う。
【0024】実施例2 実施例2を図を用いて説明する。図2は本発明のGPS
方式による遠隔監視医療通報システムの概念図である。
まず、医療機関1aを中心に患者8の手首部に装着され
た腕装着無線心拍監視器10や腰部に所持された携帯無
線心電監視装置25からの電波を受信するための中継局
を設ける。該中継局には、アンテナを設置した自動販売
機3a・ビル4aおよびポール5a等がある。該中継局
の送信出力は10W程度で半径20Km程度のゾーンを
カバーできるため、各ゾーンを中継して患者8から医療
機関1aまで総合的に通信が行えるような配置とする。
郊外等においては自動販売機3aの普及で上記条件は十
分達成できるが、市街地等においては高層ビル等の障害
物の影響で上記条件を達成できない場合がある。このよ
うな場合には、アンテナを設置した自動販売機3a等の
中継局の数を増やしてもよく、また、無線の代りに電話
回線7を使用しても構わない。
【0025】また、定期検診時に看護婦を派遣したり、
異常時には医療機関1aからの指示に従い患者8の救助
を行うため、介護車6aを待機させた在宅介護センター
2aを設ける。該在宅介護センター2aは医療機関1a
からの指示を確実に医師または看護婦に連絡する必要が
あり、医療機関1aとの通信の信頼性を上げるために無
線または電話回線7の単独通信だけでなく他方を補完的
に使用する。
【0026】前記腕装着無線心拍監視器10や携帯無線
心電監視装置25から通常は心拍数データや心電図デー
タを定期検診データとして日に数回送信を行っている
が、心拍数や心電図に異常が検出された場合には異常信
号としてその都度送信を行う。該信号は直接または中継
局を経由し医療機関1aに伝送される。
【0027】前記信号にはデータ内容として、心拍数デ
ータや心電図データの他に患者IDやデータ区分および
中継局IDすなわち位置情報等が含まれる。医療機関1
aでは該データを読み、データ区分が定期検診データか
異常信号かを判別する。
【0028】そこで、定期検診データと判断した場合に
は患者IDを読み、心拍数データや心電図データを該患
者8のカルテに蓄積記録する。異常信号と判断した場合
は、前記データを解析し症状が軽いと判断した場合は医
療アドバイスを送信する。該信号は直接または中継局を
経由して患者8の持つ携帯無線心電監視装置25に送信
され、音声アドバイスとしてスピーカ35よりメッセー
ジや警報音を吹鳴させたり、文字アドバイスとしてLC
D27にメッセージを表示する。
【0029】しかし、症状が重いと判断した場合は患者
IDを読み、直ちに無線および電話回線7により在宅介
護センター2aにその旨の連絡を取る。該在宅介護セン
ター2aでは患者8の患者IDより患者8のカルテを引
き出し症状に合った救助体制を取り、直ちに介護車6a
を出動させる。該介護車6aの計器には患者8および該
介護車6aの位置を表示するGPSカーナビゲーション
システムがある。これらの手段により最終的に患者8の
元に急行し救助を行う。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の遠隔監視医
療通報システムを在宅医療に採用することで以下のよう
な効果を奏することができる。 患者に無線式の心拍計および心電計を所持させること
で、定期検診データまたは異常信号が自動送信でき、在
宅医療の遠隔監視ができる。 患者に無線式の心拍計および心電計を所持させること
で、通院が困難な患者の状態も把握が容易になる。 外出可能な患者でも所在位置が探索できるため、異常
時にも救助が容易にできる。 患者から送信される異常信号の内容に応じ、医療機関
から音声アドバイスや文字アドバイスが送信され、患者
本人または家族等に通知することができる。 在宅介護センターは、医療機関から患者のカルテを受
取ることで患者の症状に合った救助体制で介護車を出動
させる事ができる。 患者の在宅介護化が容易になり、個人や保険機関の通
院・入院費負担や、医療機関の要員費・入院設備費負担
が軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方位探索方式による遠隔監視医療通報
システムの概念図である。
【図2】本発明のGPS方式による遠隔監視医療通報シ
ステムの概念図である。
【図3】本発明の腕装着無線心拍監視器の斜視図であ
る。
【図4】本発明の腕装着無線心拍監視器を構成するブロ
ック図である。
【図5】本発明の携帯無線心電監視装置の斜視図であ
る。
【図6】本発明の携帯無線心電監視装置を構成するブロ
ック図である。
【図7】本発明の胸当て無線心電計の斜視図である。
【図8】本発明の胸当て無線心電計を構成するブロック
図である。
【図9】本発明の車載用多方位八木アンテナの平面およ
び側面の断面図である。
【図10】本発明の多方位八木アンテナのアンテナ制御
部を構成するブロック図である。
【符号の説明】
1 医療機関 2 在宅介護センター 3 自動販売機 4 ビル 5 ポール 6 介護車 7 電話回線 8 患者 9 通信衛星 10 腕装着無線心拍監視器 11 本体 12 モードスイッチ 13 設定スイッチ 14 LCD 15 バンド 16 アンテナ 17 心拍センサ 18 信号線 19 データ送受信部 20 CPU 21 LCD駆動部 22 インターフェース部 23 データメモリ部 24 タイマ部 25 携帯無線心電監視装置 26 本体 27 LCD 28 モードスイッチ 29 設定スイッチ 30 警報リセットスイッチ 31 バックライトスイッチ 32 ベルト 33 アンテナ 34 発光ランプ 35 スピーカ 36 データ送受信部 37 CPU 38 LCD駆動部 39 インターフェース部 40 データメモリ部 41 タイマ部 42 音声増幅部 43 バイブレータ 44 胸当て無線心電計 45 本体 46 電源スイッチ 47 ベルト 48 アンテナ 49 固定部 50 データ送信部 51 CPU 52 インターフェース部 53 タイマ部 54 バイブレータ 55 車載用多方位八木アンテナ 56 八木アンテナ 57 アンテナ収納ドーム 58 アンテナ取付け台 59 アンテナ制御部 60 アンテナスキャン回路 61 アッテネータ 62 BPF 63 レベル変換回路 64 CPU 65 シリアルデータ変換回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方位探索機能を有するアンテナを設置し
    た医療機関(1)・中継局・在宅看護センター(2)等
    を医療機関(1)を中心に配置し、患者(8)には心拍
    数データや心電図データ等を無線で送受信する装置を所
    持させ、前記データを直接または中継局を経由して医療
    機関(1)に送信する機能と、前記データの蓄積および
    解析等を行い医師の所見を送信する機能と、救助が必要
    な場合は方位探索機能を有するアンテナを設置した介護
    車(6)を出動し、外出等で所在不明な患者でも救助で
    きることを特徴とする、遠隔監視医療通報システム。
  2. 【請求項2】 アンテナを設置した医療機関(1a)・
    中継局・在宅看護センター(2a)等を医療機関(1
    a)を中心に配置し、患者(8)には心拍数データや心
    電図データならびにGPS信号を受信して得られる患者
    の位置情報等を無線で送受信する装置を所持させ、前記
    データを直接または中継局を経由して医療機関(1a)
    に送信する機能と、前記データの蓄積および解析等を行
    い医師の所見を送信する機能と、救助が必要な場合はG
    PSカーナビゲーションシステムを設置した介護車(6
    a)を出動し、外出等で所在不明な患者でも救助できる
    ことを特徴とする、遠隔監視医療通報システム。
  3. 【請求項3】 本体(11)とバンド(15)で構成さ
    れ、バンド(15)には心拍センサ(17)やアンテナ
    (16)等を内蔵または付着させ、本体(11)内には
    制御部等を設け、心拍センサ(17)からの信号により
    心拍数データを算出する機能と、該データを無線で送信
    する機能と、請求項1および請求項2に記載の医療機関
    (1,1a)からの信号またはGPS信号を受信する機
    能とを具備した無線心拍計を患者(8)に所持させるこ
    とを特徴とする請求項1および請求項2に記載の、遠隔
    監視医療通報システム。
  4. 【請求項4】 本体(26)とベルト(32)で構成さ
    れ、ベルト(32)にはアンテナ(33)等を内蔵また
    は付着させ、本体(26)内には心電センサや制御部等
    を設け、心電センサからの信号により心電図データを算
    出する機能と、該データを無線で送信する機能と、請求
    項1および請求項2に記載の医療機関(1,1a)から
    の信号またはGPS信号を受信する機能とを具備した無
    線心電計を患者(8)に所持させることを特徴とする請
    求項1および請求項2に記載の、遠隔監視医療通報シス
    テム。
  5. 【請求項5】 本体(45)とベルト(47)で構成さ
    れ、本体(45)には心電センサ・アンテナ(48)お
    よび制御部等を設け、心電センサからの信号により心電
    図データを算出する機能と、該データを無線で送信する
    機能とを具備した胸当て式の無線心電計を患者(8)に
    所持させることを特徴とする請求項1および請求項2に
    記載の、遠隔監視医療通報システム。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の方位探索機能を有する
    アンテナが、複数のアンテナを円周方向に設置しまたは
    1本のアンテナを回動可能な状態で設置し各方位の電波
    を受信する機能と、該電波の電界強度を測定し目的の電
    波の発射方向を検知する機能とを具備したアンテナであ
    ることを特徴とした請求項1に記載の、遠隔監視医療通
    報システム。
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