JPH10262502A - 魚釣用ジグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の魚釣用ジグに比べて集魚効果を飛躍的に
高めることができる魚釣用ジグを提供する。 【解決手段】ヘッド２から突出した首部３に針４が一体
に設けられるとともに、該首部３にゴム製のスカート５
が設けられた魚釣用ジグ１において、前記首部３の外周
面に弾性部材７が配設され、該弾性部材７上に前記スカ
ート５が線状部材８により縛られて取付けられている。
前記弾性部材７は、シリコンゴムである。前記首部３に
は、ティンセル６が取付けられ、該ティンセル６が前記
スカート５から所定長さ延長して配置されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣用ジグに関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、図８に示すように、ヘッドａから
下方に突出した首部に針ｂが一体に設けられるととも
に、上記首部にゴム製のスカートｃが取付けられた魚釣
用ジグが多数提供されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そして、上記従来の魚
釣用ジグでは、スカートｃは、ヘッドａと一体に設けら
れた首部に直接糸などの線状部材により縛り込むことで
取付けられており、しかも、この首部は、ヘッドａと同
じ固い材質で形成されている。

【０００４】よって、この首部の固い外周面にスカート
ｃを直接線状部材で縛ると、スカートｃは、図８に示す
ように、線状部材で縛った位置から殆ど折れ曲がるよう
にして下方に垂下した状態で取付けられることになる。
このように折れ曲がるように垂下した従来のスカートｃ
では、魚釣用ジグが水中で移動する場合に、この移動に
伴うスカートｃの動きの反応が悪く、ぎごちない動きに
なり、水中でなびくようなスカートｃの自然な動きが望
めないという問題があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１記載の
魚釣用ジグは、ヘッドから突出した首部に針が一体に設
けられるとともに、該首部にゴム製のスカートが設けら
れた魚釣用ジグにおいて、前記首部の外周面に弾性部材
が配設され、該弾性部材上に前記スカートが線状部材に
より縛られて取付けられたものである。

【０００６】本発明の請求項２記載の魚釣用ジグは、前
記弾性部材がシリコンゴムである。

【０００７】本発明の請求項３記載の魚釣用ジグは、前
記首部にはティンセルが取付けられ、該ティンセルが前
記スカートから所定長さ延長して配置されてなる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。

【０００９】図１は、本発明に係る魚釣用ジグを示して
いる。

【００１０】魚釣用ジグ１は、ヘッド２から下方に突出
した首部３（図３参照）に針４が一体に設けられ、該首
部３にスカート５及びティンセル６が取付けられてい
る。

【００１１】前記ヘッド２、首部３及び針４は、図示し
ない所定の型に針を配置した後、鉛を流し込むことによ
り図２に示すように一体に形成されている。

【００１２】ヘッド２と首部３とは、いわゆる錘を構成
し、これら表面に適宜にペイントを施した後、コーティ
ングしている。

【００１３】前記首部３の外周面には、図３に示すよう
に、弾性部材としてのシリコンゴム７が配設されてい
る。このシリコンゴム７は、例えば、環状のものを針４
の先端から通して首部３に嵌入している。

【００１４】このようにして首部３に配設されたシリコ
ンゴム７の外周面上には、図４に示すように、ティンセ
ル６がその途中部で二つに折り曲げた屈曲部を糸や細い
紐６ａなどによって縛ることで取付けられている。

【００１５】前記ティンセル６は、その色の輝きが魚の
鱗と類似する系統の色彩が施されるとともに、スカート
５から所定長さ延長する長さを有し、集魚効果を高める
働きをする。

【００１６】前記スカート５は、上記ティンセル６が取
付けられているシリコンゴム７の外周面上に取付けられ
ている。

【００１７】このスカート５は、ゴム製のもので、その
原形は、図５に示すように、長手方向に形成された複数
のスリットによりその途中部が複数本の独立した紐状部
５ａに形成されるとともに、両端が一体に連結形成され
ている。

【００１８】よって、この原形のスカート５を、図６に
示すように、その中央部がシリコンゴム７に位置するよ
うに上下方向に配置した後、当該中央部をシリコンゴム
７の外周面上において線状部材としての糸や細い紐８な
どによって巻回して強固に縛り、このシリコンゴム７の
外周面上で固定して両端の連結部分を一点鎖線で示すよ
うにカットする。

【００１９】これにより、スカート５の上半分も自重に
よって下方に垂れ下がり、各紐状部５ａの両端が等しい
長さになるよう切断して揃えることで、図１のような魚
釣用ジグ１が作製される。

【００２０】なお、図４及び図６には、一本のティンセ
ル６を取付けたものを表しているが、これは説明の便宜
上のためであって、実際には複数本のティンセル６が取
付けられている。

【００２１】ここで、上述したスカート５は、シリコン
ゴム７の外周面上において糸や細い紐８により強固に縛
り込んでいるため、この縛り込みにより糸や細い紐８が
シリコンゴム７に食い込み、この作用で前記各紐状部５
ａの縛られた部位には、当該各紐状部５ａが垂下した状
態において、上方に隆起しようとする力が働き、この結
果、スカート５は、図１に示すようにその肩部５ｂが綺
麗な曲線を描いて垂下することになる。

【００２２】よって、この魚釣用ジグ１を水中で移動さ
せた場合、この魚釣用ジグ１の微妙な動きに対してスカ
ート５が反応良く上下に動き、まるで水中を漂うような
自然な動きを見せることができる。

【００２３】これにより、前述したティンセル６と相ま
って集魚効果を従来の魚釣用ジグに比べて格段に高める
ことができる。

【００２４】また、シリコンゴム７を使用することで、
魚釣用ジグの手入れなどに使用するオイルに対しての耐
久性を高めることができる。

【００２５】図１に示す符号９は、ヘッド２の上部に設
けられた針穴（アイ）であり、この針穴９は、針４の基
端に一体的に形成されている。符号１０は、針４に水中
の浮遊物等が無闇に引っ掛かるのを防止するガードで、
必要に応じて取付けられている。

【００２６】なお、本実施の形態では、弾性部材として
シリコンゴムを例に採ってしたが、弾性部材はシリコン
ゴムに限らず、ウレタンゴムなどの各種のゴムを用いる
ことができる。

【００２７】また、ヘッド２や首部３の形状等は、本実
施の形態に限るものでない。

【００２８】図７は、他の魚釣用ジグを示しており、こ
の魚釣用ジグ１は、前述したティンセル６を２本に縒り
合わせ、これをスカート５から所定長さ延長したもので
ある。他の構成については、前述した魚釣用ジグと同様
であり、同部材に同符号を付し、説明は省略する。

【００２９】この魚釣用ジグ１によっても前述した魚釣
用ジグ１と同様の効果を得ることができる。

【００３０】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、首
部の外周面に配設した弾性部材上に、スカートを線状部
材により縛り込んで取付けているため、スカートは線状
部材によって弾性部材上に食い込んだ状態で取付けられ
ることになり、これによりスカートの肩部を隆起させた
綺麗な曲線を描いて垂下させることができる。よって、
魚釣用ジグを水中で移動させた場合に、この魚釣用ジグ
の微妙な動きに対してスカートが反応良く上下に動き、
まるで水中を漂うような自然な動き見せることができ、
従来の魚釣用ジグに比べて集魚効果を飛躍的に高めるこ
とができる。

【００３１】また、弾性部材として、シリコンゴムを使
用することで、魚釣用ジグの手入れなどに使用するオイ
ルに対しての耐久性を高めることができる。

【００３２】さらに、ティンセルをスカートから所定長
さ延長して設けたことで、前記スカートと相まって集魚
効果をさらに高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る魚釣用ジグを示す斜視図である。

【図２】一体に形成されるヘッド、首部及び針を示す図
である。

【図３】首部にシリコンゴムを取付けた状態を示す図で
ある。

【図４】ティンセルの取付けを示す図である。

【図５】スカートの原形を示す斜視図である。

【図６】スカートの取付けを示す図である。

【図７】本発明の他の魚釣用ジグを示す斜視図である。

【図８】従来の魚釣用ジグを示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 魚釣用ジグ ２ ヘッド ３ 首部 ４ 針 ５ スカート ６ ティンセル ７ シリコンゴム（弾性部材） ８ 糸や細い紐（線状部材）

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ヘッドから突出した首部に針が一体に設
   けられるとともに、該首部にゴム製のスカートが設けら
   れた魚釣用ジグにおいて、 前記首部の外周面に弾性部材が配設され、該弾性部材上
   に前記スカートが線状部材により縛られて取付けられた
   ことを特徴とする魚釣用ジグ。
2. 【請求項２】 前記弾性部材は、シリコンゴムである請
   求項１記載の魚釣用ジグ。
3. 【請求項３】 前記首部には、ティンセルが取付けら
   れ、該ティンセルが前記スカートから所定長さ延長して
   配置されてなる請求項１又は２記載の魚釣用ジグ。