JPH10262493A - 養魚用敷設砂の洗浄システム及びコレクタユニット - Google Patents

養魚用敷設砂の洗浄システム及びコレクタユニット

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JPH10262493A
JPH10262493A JP6965397A JP6965397A JPH10262493A JP H10262493 A JPH10262493 A JP H10262493A JP 6965397 A JP6965397 A JP 6965397A JP 6965397 A JP6965397 A JP 6965397A JP H10262493 A JPH10262493 A JP H10262493A
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JP
Japan
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sand
water
collector unit
contaminants
opening
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Application number
JP6965397A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Nozaki
勉 野崎
Tatsuya Tsurumi
達也 鶴見
Jun Komatsu
純 小松
Atsushi Sakamoto
篤 坂本
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MARINE KARUCHIYAA KK
Nippon Aluminium Co Ltd
Original Assignee
MARINE KARUCHIYAA KK
Nippon Aluminium Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 養魚槽の汚染された敷設砂から汚染物を吸引
除去することにより砂を洗浄するコレクタユニットであ
って、洗浄効率を向上できるものを提供すること。 【解決手段】 吸引管13の先端に取り付けられた吸い
込み部11と、送水管14の先端に取り付けられた吹き
出し部12とからなり、吹き出し部12から吹き出され
る水流を砂に吹き付け、砂と汚染物とを撹拌しながら舞
い上がらせ、汚染物のみを水と共に吸い込み部11から
吸引するようになっており、吹き出し部12が、吸い込
み部11の開口114に水流を吹き出す複数の噴出ノズ
ル122を備えていることを特徴とするコレクタユニッ
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、栽培漁業や養殖漁
業において、養魚槽(養魚池、生け簀等も含む)の底に
敷設されている砂から、残餌や排泄物などの汚染物を取
り除くことによって、砂を洗浄する洗浄システム、及び
そのような洗浄システムに好適に使用できるコレクタユ
ニットに関するものである。
【0002】
【従来技術及びその課題】栽培漁業における稚魚の育成
段階においては、特に、カニ、エビなどの甲殻類、ヒラ
メ、カレイなどの底棲魚類を対象とする場合には、池や
水槽の底に砂を敷き詰めて自然環境に近づけることが好
ましいと考えられ、底に砂を敷設することが行われてい
る。しかし、その砂は残餌や排泄物などにより次第に汚
染されていき、砂表面は汚染物であるヘドロで覆われて
いき、水質が底層部から悪化していき、育成に支障が生
じることがあった。従来、この対策としては、人工水
流、瀑気、掻き混ぜなどにより、ヘドロを拡散させてい
た。そして、育成終了後に砂を入れ替えていた。しか
し、この対策は、育成段階における汚染を本質的に解消
するものではなかった。
【0003】また、海上生け簀においてはタイ、ハマチ
などの養殖が盛んに行われているが、潮流の弱い浅い海
域で養殖を行うと、残餌や排泄物などが生け簀の下やそ
の近辺の海底に堆積してヘドロとなり、赤潮、青潮、漁
場汚染、環境破壊などを引き起こしていた。このような
場合、従来は、海上生け簀等では別の場所に移すという
対策を講じており、環境破壊などを本質的に解決するも
のではなかった。
【0004】更に、河川、池、湖沼、ダムなどにおいて
も、生活排水、落ち葉、水中生物の死骸などによって、
底にヘドロが堆積し、水質ひいては自然環境が悪化して
いた。従来、この対策としては、ヘドロと共に底の砂な
どを除去する浚渫工事が行われていた。しかし、その主
目的は、ヘドロを除去することばかりではなく、水深が
浅くなるのを防止するために砂などを除去することでも
あり、採取した砂などを廃棄することにより、環境破壊
を引き起こす恐れもあった。
【0005】以上のように、従来においては、ヘドロで
汚染された砂からヘドロのみを除去して汚染を解消する
という、直接的な対策は、十分には講じられていなかっ
た。
【0006】本発明は、砂から汚染物のみを除去して汚
染を解消することができる、養魚用敷設砂の洗浄システ
ムを提供すること、及びそのような洗浄システムに好適
に使用でき、洗浄効率の向上を図ることができるコレク
タユニットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の請求項1に係る発明は、養魚用に敷設されて
いる水底の砂から、砂中に混入している又は砂上に堆積
している汚染物を取り除く、養魚用敷設砂の洗浄システ
ムであって、コレクタユニットと、固液分離装置と、循
環ポンプとを備え、コレクタユニットは、養魚槽内に配
置され、水底の砂に水流を吹き付け、砂と汚染物とを撹
拌しながら舞い上がらせ、両者の臨界浮遊速度の差を利
用して臨界浮遊速度の小さい汚染物のみを水と共に上方
へ吸引して採取するようになっており、固液分離装置
は、サイクロンと、サイクロン下部に連通した集泥タン
クとを備え、コレクタユニットから送られてきた水及び
汚染物を、サイクロン内で旋回させ、集泥タンク内にて
旋回する水から汚染物を沈降させて分離回収するように
なっており、循環ポンプは、コレクタユニットから固液
分離装置を通して水を吸引し、固液分離装置で分離され
た水を再びコレクタユニットに吹き付け用の水として供
給するようになっていることを特徴とする養魚用敷設砂
の洗浄システム。
【0008】本願の請求項2に係る発明は、請求項1記
載の発明において、固液分離装置の集泥タンクは、その
内部の上部に、サイクロンで生じた旋回流を集泥タンク
の外周部に寄せることにより遠心力を失わせしめて汚染
物の沈降を促進させる仕切りユニットを有している。
【0009】本願の請求項3に係る発明は、請求項1記
載の発明において、固液分離装置のサイクロンの入口に
は、汚染物を凝集し沈降を促進させるための凝集剤を添
加する凝集剤添加装置が設けられている。
【0010】本願の請求項4に係る発明は、請求項1記
載の発明において、固液分離装置は、サイクロン内に混
入した空気を検知するセンサーと、混入した空気を吸引
除去する真空ポンプとで構成された、急速排気機構を備
えている。
【0011】本願の請求項5に係る発明は、養魚槽内に
配置され、養魚用に敷設されている水底の砂に水流を吹
き付け、砂と、砂中に混入している又は砂上に堆積して
いる汚染物とを撹拌しながら舞い上がらせ、両者の臨界
浮遊速度の差を利用して臨界浮遊速度の小さい汚染物の
みを水と共に上方へ吸引して採取するコレクタユニット
であって、吸引管の先端に連通して取り付けられた、先
端に開口を有する略筒状の吸い込み部と、送水管の先端
に連通して取り付けられ、吸い込み部内の先端側中央に
配設された吹き出し部とからなり、吹き出し部から吹き
出される水流を砂に吹き付け、砂と汚染物とを撹拌しな
がら舞い上がらせ、汚染物のみを水と共に吸い込み部か
ら吸引するようになっており、吹き出し部は、吸い込み
部の先端開口に水流を吹き出す複数の噴出ノズルを備え
ていることを特徴としている。
【0012】本願の請求項6に係る発明は、請求項5記
載の発明において、吸い込み部が、先端側から、開口部
と中央部と連結部とで構成されており、開口部が、先端
開口から横断面積を漸次大きくしながら中央部に至って
おり、中央部が開口部より大きな横断面積を維持してお
り、全噴出ノズルの噴出口の総面積と吸い込み部の先端
開口の面積との比が1:30〜50であり、先端開口の
面積と中央部の横断面積との比が1:2〜3であり、開
口部の高さ寸法と中央部の高さ寸法との比が1:1.5
〜2.0である。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の養魚用敷設砂の洗
浄システムの構成図である。このシステムは、コレクタ
ユニット1と、固液分離装置2と、循環ポンプ3とを備
えている。コレクタユニット1は、養魚槽4内の任意の
位置に配設可能且つ移動可能に設けられている。コレク
タユニット1以外は全て養魚槽4外に設置されている。
養魚槽4内には砂100が敷設されており、その上を汚
染物101が覆っている。なお、養魚槽4が池である場
合も同様である。
【0014】図2はコレクタユニット1の斜視図、図3
は図2のIII−III断面図、図4は図2のIV−IV断面図で
ある。コレクタユニット1は、角形の筒体からなる吸い
込み部11と、吸い込み部11内に配設された吹き出し
部12とからなっている。
【0015】吸い込み部11は、先端側から、開口部1
11と中央部112と連結部113とで構成されてい
る。開口部111は、先端に開口114を有しており、
開口114から横断面積を漸次大きくしながら中央部1
12に至っている。中央部112は開口部111より大
きな横断面積を維持したまま連結部113に至ってい
る。連結部113は横断面積を漸次小さくしながら吸引
管13に至っている。開口114の外縁の幅方向両縁に
はフランジ115が形成されている。フランジ115の
先端115aは上方に反っている。
【0016】吹き出し部12は、吸い込み部11内に水
平に配設されたヘッダー管121とヘッダー管121か
ら下方に延びた多数(ここでは4本)の噴出ノズル12
2とで構成されている。ヘッダー管121は、その一端
側にて、吸い込み部11の外に設けられた導入口123
を介して送水管14に接続している。ヘッダー管121
は、図3に示すように、上方への流れに対して流線形を
なしている。即ち、ヘッダー管121は、上部が尖り下
部が丸みを帯びた縦断面形状を有している。噴出ノズル
122は、ヘッダー管121の下部に相互に等間隔で設
けられており、先端が、開口114と同一面に位置し且
つ該面に対して直角となっている。
【0017】中央部112の、ヘッダー管121より上
方の部分には、複数枚(ここでは8枚)の整流板15が
整列して配置されている。
【0018】更に、コレクタユニット1の各部分の寸法
は、次のように設定されている。即ち、全噴出ノズル1
22の噴出口の総面積と開口部111の開口114の面
積との比が1:30〜50であり、開口114の面積と
中央部112の横断面積との比が1:2〜3であり、開
口部111の高さ寸法A(図3)と中央部112の高さ
寸法Bとの比が1:1.5〜2.0である。
【0019】図5はコレクタユニット1の作動原理を示
す断面図である。コレクタユニット1において、送水管
14、ヘッダー管121を経て、噴出ノズル122から
水流が吹き出されると、水流の吹き付けられた領域にあ
る砂100と汚染物101とが吸い込み部11内で撹拌
されながら舞い上がり、一定の速度で吸い上げられた砂
100及び汚染物101は流路断面積が大きくなると流
速は小さくなり、体積や重量に基づく臨界浮遊速度が大
きい砂100は次第に失速して下降し、臨界浮遊速度が
小さい汚染物101は吸い込み部11の上方へ吸い込ま
れていき、水と共に吸引管13から固液分離装置2に向
けて送出される。
【0020】固液分離装置2は、コレクタユニット1か
ら水と共に送られてきた汚染物101を水と分離するも
のである。図6は固液分離装置2の斜視図、図7は図6
のVII−VII断面図である。固液分離装置2の本体は、サ
イクロン21と集泥タンク22とにより構成されてい
る。集泥タンク22は、サイクロン21の下部に連通し
ており、その内部の上部に仕切りユニット221を有し
ている。また、サイクロン21の流入口211には凝集
剤添加装置23が設けられている。更に、固液分離装置
2は、センサーと真空ポンプ241とで構成された急速
排気機構24を備えている。センサーは、サイクロン2
1内の上部に設けられた空気溜まり部212に設けられ
ており、液面検出用の下限用センサー242及び上限用
センサー243とからなっている。空気溜まり部212
の下部には多孔制止板213が設けられている。多孔制
止板213は、空気や水は行き来するが、水流の旋回を
抑制することにより空気溜まり部212内の液面を略水
平に保つものである。
【0021】上記構成の固液分離装置2において、コレ
クタユニット1から送られてきた水及び汚染物101
は、流入口211にて凝集剤添加装置23により凝集剤
が添加された後、サイクロン21内に流入し、サイクロ
ン21内にて旋回流となる。この旋回流は、次第に下降
して集泥タンク22内に入り、仕切りユニット221に
より、集泥タンク22内の上部にて外周部に寄せられ旋
回力が弱まり、次第に遠心力を失う。そのため、汚染物
101の粗大粒子が外周部に沿って沈降し始める。ま
た、微細粒子も、凝集剤によって凝集していき、次第に
沈降していく。こうして、通常のサイクロンでは分離回
収が不可能な微細粒子を含む汚染物101が、水から沈
降分離され、集泥タンク22の下部に回収される。一
方、汚染物101が分離された水は、中央部の送出管2
14に吸引されて送出口215から送出される。即ち、
集泥タンク22の中では、流入して沈降する汚染物10
1と、汚染物101から分離した後に流出する水の流路
とが、完全に分離されているので、汚染物101の分離
回収が効率良く行われる。
【0022】また、サイクロン21内に流入口211か
ら空気が混入すると、サイクロン21が正常に作動しな
くなるが、混入した空気は急速排気機構24によりサイ
クロン21から排気されるので、サイクロン21の作動
は常に正常に維持される。即ち、混入した空気は、多孔
制止板213を通過して上昇し、空気溜まり部212に
溜まる。空気溜まり部212の空気量がある程度とな
り、サイクロン21内の液面が低下すると、下限センサ
ー242がそれを検知して真空ポンプ241が作動し、
空気溜まり部212内の空気が吸引除去即ち排気され
る。空気溜まり部212内の空気が排気されると、液面
が上昇し、上限用センサー243がそれを検知して真空
ポンプ241の作動が停止される。
【0023】循環ポンプ3は、コレクタユニット1から
固液分離装置2を通して水を吸引し、固液分離装置2で
分離された水を再びコレクタユニット1の吹き出し部1
2へ送水管14を介して供給するようになっている。
【0024】上記構成の洗浄システムは、次のように作
動する。循環ポンプ3を作動させて、水を送水管14を
経てコレクタユニット1の吹き出し部12に供給し、噴
出ノズル122から水流を吹き出させるとともに、コレ
クタユニット1から吸引管13を通して水を吸引する。
噴出ノズル122から水流が吹き出されると、コレクタ
ユニット1は上述したように図5の作動原理に基づいて
作動し、汚染物101は吸引されて水と共に吸引管13
から固液分離装置2に向けて送出される。これにより、
砂100から汚染物101が分離され、砂100が洗浄
されたこととなる。
【0025】固液分離装置2では、上述したように水と
汚染物101とが分離され、水は送出口215から送出
管25を経て循環ポンプ3の吸い込み口31へ供給さ
れ、汚染物101は集泥タンク22に回収される。固液
分離装置2から供給されてきた水は循環ポンプ3、送水
管14を経てコレクタユニット1の吹き出し部12に供
給される。即ち、コレクタユニット1で吸引された水は
固液分離装置2を経てコレクタユニット1へ循環する。
【0026】なお、運転開始時又は運転中に固液分離装
置2内に空気が混入すると、急速排気機構24が作動
し、その混入は下限用及び上限用センサー242,24
3により検知され、その空気は自動的に真空ポンプ24
1により吸引除去される。これにより、固液分離装置2
における水の吸引・吐出は円滑に行われる。
【0027】上記作動において、コレクタユニット1の
フランジ115は、噴出ノズル122から砂100及び
汚染物101に水流を吹き付けた際に、それらがコレク
タユニット1の外側に散乱するのを防ぐよう機能する。
また、コレクタユニット1は、必要に応じて自動で又は
手動で槽底に沿って移動させてもよく、その際、フラン
ジ115は、上方に沿った先端115aを有しているた
めにその移動を円滑に行わせるよう機能する。
【0028】また、上記作動においては、砂100、汚
染物101など対象物の粒径に応じて流速を調節する。
例えば、砂100が、比重2.0〜2.5、粒径40μ
m〜2mmであり、汚染物101が比重1.05〜1.
2、粒径100μm以下の人工配合飼料である場合にお
いて、全ての人工配合飼料を粒径200μm以下の砂1
00と共に吸い上げていく場合には、コレクタユニット
1の中央部112における流速が1cm/sec程度と
なるように流速を調節し、また、全ての人工配合飼料を
粒径100μm以下の砂100と共に吸い上げていく場
合には、中央部112における流速が0.5cm/se
c程度となるように流速を調節する。即ち、対象物に応
じて中央部112の流速のみを調節すればよい。
【0029】上記構成の洗浄システムにおいては、水を
循環させることにより安価に、しかも、簡単な構成で、
砂100が洗浄される。
【0030】また、上記構成のコレクタユニット1で
は、多数の噴出ノズル122が設けられているので、開
口114が面している広範囲の砂100に水流が吹き付
けられることとなり、洗浄効率が向上する。
【0031】また、開口部111が開口114から横断
面積を漸次大きくしながら中央部112に至っており、
中央部112が開口部111より大きな横断面積を維持
しているので、上記作動において、吸い込み速度は開口
部111を上方へ行くに連れて次第に遅くなり、砂10
0の失速は中央部112において略確実に生じる。しか
も、中央部112には整流板15が配置されているの
で、中央部112にて乱流が生じていても、それがその
まま連結部113へ移行することはなく、それ故、砂1
00が乱流により連結部113ひいては吸引管13へ運
ばれることは殆どない。従って、上記作動における砂1
00と汚染物101との分離は略確実に行われる。な
お、これらのことは、コレクタユニット1の各部分の寸
法を上記のように設定しているために、より良好に行わ
れる。従って、洗浄効率が向上する。
【0032】また、吹き出し部12のヘッダー管121
が、図3に示すように、流線形を有しているので、舞い
上がった汚染物101は上方へ円滑に流れて行くことと
なり、汚染物101の吸引効率ひいては洗浄効率が向上
する。
【0033】なお、上記構成の洗浄システム及びコレク
タユニットにおいては、次のような変形構造を採用して
もよい。 (1)コレクタユニット1の全体形状を角形ではなく、円筒
形又は球形とする。 (2)開口114に目開きの金網を張り渡す。これによれ
ば、養魚槽4内の稚魚などがコレクタユニット1に吸い
込まれるのを防止できる。 (3)コレクタユニット1を推進力を備えたフロートから
垂下させて設け、フロートを移動させるようにする。更
に、フロートに、固液分離装置2及び循環ポンプ3を載
置する。これらによれば、大面積の養魚槽の敷設砂の洗
浄を容易に行うことができる。 (4)コレクタユニット1のみを複数個設ける。これによ
れば、各コレクタユニット1を別々の養魚槽で作動させ
たり、全コレクタユニット1を1個の養魚槽で作動させ
たりでき、利便性が向上する。 (5)汚染物101の状態によっては、凝集剤添加装置2
3から凝集剤を添加しなくてもよい場合がある。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の洗浄システムによれば、
安価且つ簡単な構成で、養魚槽の敷設砂を洗浄すること
ができる。
【0035】請求項2記載の洗浄システムによれば、集
泥タンク内における旋回流の旋回力を弱めて遠心力を失
わしめることができるので、汚染物の沈降分離を効率良
く生じさせることができ、固液分離装置の分離能力を向
上できる。
【0036】請求項3記載の洗浄システムによれば、汚
染物を凝集させて集泥タンクにおける汚染物の沈降を促
進できるので、汚染物の沈降分離を効率良く生じさせる
ことができ、固液分離装置の分離能力を向上できる。
【0037】請求項4記載の洗浄システムによれば、サ
イクロン内に混入した空気を急速に排気できるので、固
液分離装置の作動を常に正常に行わせることができる。
【0038】請求項5記載のコレクタユニットによれ
ば、複数の噴出ノズルが設けられているので、先端開口
が面している広範囲の敷設砂に水流を吹き付けることが
でき、従って、洗浄効率を向上できる。
【0039】請求項6記載のコレクタユニットによれ
ば、開口部が先端開口から横断面積を漸次大きくしなが
ら中央部に至っており、中央部が開口部より大きな横断
面積を維持しているので、吸い込み速度は開口部を上方
へ行くに連れて次第に遅くなる。しかも、各部分の寸法
を最適値に設定している。従って、砂の失速を中央部に
おいて略確実に生じさせ、砂と汚染物との分離を略確実
に行うことができ、洗浄効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の養魚用敷設砂の洗浄システムの構成
図である。
【図2】 本発明のコレクタユニットの斜視図である。
【図3】 図2のIII−III断面図である。
【図4】 図2のIV−IV断面図である。
【図5】 コレクタユニットの作動原理を示す断面図で
ある。
【図6】 固液分離装置の斜視図である。
【図7】 図6のVII−VII断面図である。
【符号の説明】
1 コレクタユニット 11 吸い込み部 12 吹き出し部 122 噴出ノズル 13 吸引管 14 送水管 111 開口部 112 中央部 113 連結部 114 開口 2 固液分離装置 21 サイクロン 22 集泥タンク 221 仕切りユニット 23 凝集剤添加装置 241 真空ポンプ 242 下限用センサー 243 上限用センサー 3 循環ポンプ 100 砂 101 汚染物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鶴見 達也 東京都台東区北上野一丁目10番14号 株式 会社マリン・カルチャー内 (72)発明者 小松 純 大阪府大阪市淀川区三国本町3丁目9番39 号 株式会社日本アルミ内 (72)発明者 坂本 篤 大阪府大阪市淀川区三国本町3丁目9番39 号 株式会社日本アルミ内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 養魚用に敷設されている水底の砂から、
    砂中に混入している又は砂上に堆積している汚染物を取
    り除く、養魚用敷設砂の洗浄システムであって、 コレクタユニットと、固液分離装置と、循環ポンプとを
    備え、 コレクタユニットは、養魚槽内に配置され、水底の砂に
    水流を吹き付け、砂と汚染物とを撹拌しながら舞い上が
    らせ、両者の臨界浮遊速度の差を利用して臨界浮遊速度
    の小さい汚染物のみを水と共に上方へ吸引して採取する
    ようになっており、 固液分離装置は、サイクロンと、サイクロン下部に連通
    した集泥タンクとを備え、コレクタユニットから送られ
    てきた水及び汚染物を、サイクロン内で旋回させ、集泥
    タンク内にて旋回する水から汚染物を沈降させて分離回
    収するようになっており、 循環ポンプは、コレクタユニットから固液分離装置を通
    して水を吸引し、固液分離装置で分離された水を再びコ
    レクタユニットに吹き付け用の水として供給するように
    なっていることを特徴とする養魚用敷設砂の洗浄システ
    ム。
  2. 【請求項2】 固液分離装置の集泥タンクは、その内部
    の上部に、サイクロンで生じた旋回流を集泥タンクの外
    周部に寄せることにより遠心力を失わせしめて汚染物の
    沈降を促進させる仕切りユニットを有している請求項1
    記載の養魚用敷設砂の洗浄システム。
  3. 【請求項3】 固液分離装置のサイクロンの入口には、
    汚染物を凝集し沈降を促進させるための凝集剤を添加す
    る凝集剤添加装置が設けられている請求項1記載の養魚
    用敷設砂の洗浄システム。
  4. 【請求項4】 固液分離装置は、サイクロン内に混入し
    た空気を検知するセンサーと、混入した空気を吸引除去
    する真空ポンプとで構成された、急速排気機構を備えて
    いる請求項1記載の養魚用敷設砂の洗浄システム。
  5. 【請求項5】 養魚槽内に配置され、養魚用に敷設され
    ている水底の砂に水流を吹き付け、砂と、砂中に混入し
    ている又は砂上に堆積している汚染物とを撹拌しながら
    舞い上がらせ、両者の臨界浮遊速度の差を利用して臨界
    浮遊速度の小さい汚染物のみを水と共に上方へ吸引して
    採取するコレクタユニットであって、 吸引管の先端に連通して取り付けられた、先端に開口を
    有する略筒状の吸い込み部と、 送水管の先端に連通して取り付けられ、吸い込み部内の
    先端側中央に配設された吹き出し部とからなり、 吹き出し部から吹き出される水流を砂に吹き付け、砂と
    汚染物とを撹拌しながら舞い上がらせ、汚染物のみを水
    と共に吸い込み部から吸引するようになっており、 吹き出し部は、吸い込み部の先端開口に水流を吹き出す
    複数の噴出ノズルを備えていることを特徴とするコレク
    タユニット。
  6. 【請求項6】 吸い込み部が、先端側から、開口部と中
    央部と連結部とで構成されており、開口部が、先端開口
    から横断面積を漸次大きくしながら中央部に至ってお
    り、中央部が開口部より大きな横断面積を維持してお
    り、 全噴出ノズルの噴出口の総面積と吸い込み部の先端開口
    の面積との比が1:30〜50であり、先端開口の面積
    と中央部の横断面積との比が1:2〜3であり、開口部
    の高さ寸法と中央部の高さ寸法との比が1:1.5〜
    2.0である請求項5記載のコレクタユニット。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103385198A (zh) * 2012-05-11 2013-11-13 李强 免换水过滤器
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