JPH1026058A - 内燃機関の二流体噴射弁 - Google Patents

内燃機関の二流体噴射弁

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JPH1026058A
JPH1026058A JP19846696A JP19846696A JPH1026058A JP H1026058 A JPH1026058 A JP H1026058A JP 19846696 A JP19846696 A JP 19846696A JP 19846696 A JP19846696 A JP 19846696A JP H1026058 A JPH1026058 A JP H1026058A
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JP
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fuel
gas
valve
needle valve
injection
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JP19846696A
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Yuji Oda
裕司 小田
Hiroshi Nakagawa
洋 中川
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内側針弁7と外側針弁8のいずれもが開弁状
態の時(燃料とガス同時噴射)にも、燃料噴孔8bとガ
ス噴孔6gの穴部が一致するような構成を取る。 【解決手段】 内側針弁と外側針弁との間に燃料弁本体
の一部である円環状の柱状壁を設け、その下部に燃料噴
孔を穿設し、かつ該燃料噴孔の軸芯延長上の燃料弁本体
先端部にガス噴孔を燃料噴孔と同一軸上に穿設すると共
に、それぞれの針弁を独立に駆動すること。これによ
り、燃料とガスとの噴射時期及び噴射量の制御が各々独
立に高精度で行え、燃料噴射とガス噴射とを同時期の行
うような場合でも、燃料噴射(噴孔)とガス噴射(噴
孔)との軸芯のずれは生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】シリンダ内に燃料を直接噴射
する筒内燃料噴射型の内燃機関の噴射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】図7〜図11に特願昭4−276510
号に開示した従来の二流体噴射弁の構造の一例を示す。
図7は全体構造、図8は図7のVIII−VIII断面、図9は
図8にIX−IXで示す燃料弁本体の断面図、図10は図8
にX−Xで示す燃料弁本体の断面図、図11は燃料弁先端
部の拡大断面構造、をそれぞれ示している。また他の流
体としてガスの場合を説明する。各図において、1は燃
料弁ホルダ、1aはホルダ内ガス通路、1bはホルダ内
作動油通路、1cはホルダ内燃料通路(図10参照)、
1dはバネ室、2はガス供給継ぎ手、3は作動油供給継
ぎ手、4は燃料弁中間ピース、5は締め付け金具、6は
燃料弁本体、6aは燃料弁本体ガス通路、6bは燃料弁
本体作動油通路、6cは燃料弁本体燃料通路、6dはガ
ス溜まり、6eは燃料溜まり、6fはガス噴孔、6hは
ガス室、7は内側針弁、7aは内側針弁シート部、8は
外側針弁、8aは外側針弁シート部、9は外側針弁バネ
押さえ、10は外側針弁押さえバネ、11は外側針弁回
り止め、12は内側針弁押さえバネ受け、13は内側針
弁押さえバネを夫々示す。
【0003】上記構成において、燃料弁ホルダ1にホル
ダ内燃料通路1c、ホルダ内ガス通路1a、ホルダ内作
動油通路1bがそれぞれ穿設され、その下端には内側針
弁押さえバネ13が入ったバネ室1dが凹設されてい
る。中間ピース4は上部の燃料弁ホルダ1と下部の燃料
弁本体6との間にあり、中間ピース燃料通路4c、中間
ピースガス通路4a、中間ピース作動油通路4bが配設
され、前記のそれぞれの通路は上部の燃料弁ホルダ1下
部の燃料弁本体6のそれぞれ対応する通路と完全に一致
するように配設されている。中間ピース4の中央部に
は、燃料弁ホルダ1側のバネ室1dと対応させて内側針
弁押さえバネ13の入ったバネ室1dが形成され、該バ
ネ室1d内に、内側針弁押さえバネ13及び内側針弁押
さえバネ受け12が収納若しくは取り付けられている。
燃料弁ホルダ1、中間ピース4及び燃料弁本体6は締め
付け金具5により一体に締結され中間ピース4の両端の
接触面はそれぞれの流体がそれぞれの通路から内外部へ
漏れないように加工されている。燃料弁本体6の中央部
には二重針弁が配設され、内側針弁7は外側針弁8の中
に軸線方向に摺動自在に取り付けられており、上部の内
側針弁リフト制限面7bが中間ピース4下端面との間で
内側針弁制限リフトl1を規定している。内側針弁7の下
端は外側針弁8との間に内側針弁シート部7aが形成さ
れ、また上端は中間ピース4内のバネ室1dに収納され
た内側針弁バネ受け12を介して内側針弁押さえバネ1
3により押圧されている。
【0004】外側針弁8は、燃料弁本体6内に軸方向に
摺動自在に配設され、上方向のリフトl2はその上端面が
外側針弁バネ押さえ9との隙間で規定されている。(図
9参照) 外側針弁8の下部には、燃料弁本体6との間に外側針弁
シート部8aが形成され、上部より外側針弁押さえバネ
10により押圧されている。燃料弁本体ガス通路6aは
外側針弁8の外周に形成されたガス溜まり6dに接続さ
れている。燃料弁本体燃料通路6cは上部から外側針弁
8の外側に配設され外側針弁8の中間部で外側針弁8の
軸に直角にあけられた外側針弁燃料通路8cに接続さ
れ、さらに内側針弁7の燃料溜まり6eに接続されるよ
うに配設されている。外側針弁8が上方へ最大リフトl2
摺動したとき燃料油通路は閉じない寸法になっている。
燃料弁本体作動油通路6bは外側針弁8の外側に配設さ
れ、外側針弁8の中央外側に形成されている作動油溜ま
り6fに接続されている。外側針弁8の先端部には燃料
噴孔8bが複数配設され、また燃料弁本体6の最下部に
はガス噴孔6gが燃料噴孔8bと同数、弁閉時に設けら
れ、かつガス噴孔6g開口面積の方が大きく設定する。
又、外側針弁8の側面に燃料弁本体6の側面から回転防
止止めねじ11が螺設され、外側針弁8が回転し噴孔位
置が食い違うのを防止している。
【0005】上記の従来の二流体噴射弁において、燃料
は図示しない燃料噴射ポンプから噴射管を介して燃料弁
ホルダ1のホルダ内燃料通路1cへ送られ、次に中間ピ
ース4c、燃料弁本体内燃料通路6cを通り、燃料油溜
まり6eに入る。燃料油圧が上昇し、内側針弁押さえバ
ネ13の付勢力(開弁圧力)に打ち勝つと内側針弁7は
押し上げられ、燃料は内側針弁シート部7aを通り、燃
料噴孔8bを経て、ガス噴孔6gから外部へ噴射され
る。ガスは図示しないガスボンベ、あるいはガス圧縮装
置よりガス供給管を経て、燃料弁ホルダ1の上部に配設
されたガス供給管継ぎ手2からホルダ内ガス通路1aを
通り中間ピース内ガス通路4aを経て燃料弁本体ガス通
路6aよりガス溜まり6dに入り、外側針弁シート部8
aで遮断されている。
【0006】外側針弁を駆動するため、作動油が図示し
ない作動油源から燃料弁ホルダ1の上部に付設の作動油
供給継ぎ手3よりホルダ内作動油通路1b、中間ピース
作動油通路4bを通り燃料弁本体作動油通路6bを経て
作動油溜まり6fへ導入される。作動油圧を上げ、外側
針弁8の上部を押圧している外側針弁押さえバネ10の
付勢力に打ち勝つと、外側針弁シート部8aが開き、ガ
ス溜まり6dのガスがガス噴孔より外へ噴射される。内
側針弁7が開弁状態の時には、外側針弁押さえバネ10
の付勢力に作動油圧力が打ち勝つと外側針弁シート部8
aが開きガスが噴射するが、燃料噴孔8bより燃料が噴
出しているため、ガス室6hでガスと燃料は混合しなが
ら、ガス噴孔6gより外部へ噴射される。前記燃料噴射
は通常燃料弁と同様、燃料油圧により開く自動弁として
作用するが、ガス噴射は外部油圧源からの作動油の作動
時期を制御し噴射させる。このため燃料噴射時期はあら
かじめ解っているので、作動油圧力を制御することによ
り燃料とガスとの相対的な噴射時期を自由に変化させる
ことができる。
【0007】このような作動を行うことにより、噴射す
る燃料とガスの噴射時期及び噴射量を独立かつ遅滞なく
高精度に制御でき、燃料の噴射にガスの噴射を加えるこ
とで、燃料の微粒化特性を向上させると共に噴射後の燃
料と空気との混合速度を制御することができ、燃焼効率
および空気利用率の向上が図れ、また燃焼ガスの高温保
持時間を短縮することができNOX低減が図れ、かつ排
煙濃度の低い良好な燃焼が得られるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
は次のような欠点がある。燃料噴孔8bとガス噴孔6g
は外側針弁8の開弁時に同軸に形成されているが、燃料
噴孔8bを外側針弁8に配設していることから、外側針
弁8がリフトしている状態、即ちガスを噴射している状
態で燃料を噴射するような噴射時期の関係を設定した場
合、基本的に両噴孔の同軸関係が崩れ、燃料噴孔8bの
軸芯がガス噴孔6gの軸芯から上方へ偏芯した状態で燃
料が噴射されることになる。この時、外側針弁8の最大
リフトl2時にも燃料噴孔8bはガス噴孔6gの穴部から
外れないような寸法に設定してあるが、燃料噴孔8bか
ら噴射された燃料噴霧は、ガス噴孔6gの上部近傍を通
過するため、ガス噴孔6gの上部壁面の影響を受け、ガ
ス噴孔6gから噴出した燃料噴霧はその形成状態が乱さ
れるため、燃料噴霧の一部が広がりすぎ、シリンダヘッ
ドの下面に接触するなど、良好な燃料噴霧の形成と混合
気の形成が阻害されることになる。この状態を、図6に
示している。
【0009】即ち、図6の右側の上下の2つの図(B−
1、B−2)は前記した従来技術を示し、内側針弁7が
開弁状態の時(燃料のみ噴射)には図6(B−1)より
明らかなように、燃料噴孔8bはガス噴孔6gの穴部は
一致しているが、内側針弁7と外側針弁8のいずれもが
開弁状態の時(燃料とガス同時噴射)には図6(B−
2)より明らかなように、燃料噴孔8bはガス噴孔6g
の穴部は一致せず、燃料噴孔8bから噴射された燃料噴
霧は、ガス噴孔6gの上部近傍を通過するため、ガス噴
孔6gの上部壁面の影響を受け、燃料噴霧はその形成状
態が乱される。
【0010】従って、燃料とガスとを同時期に噴射する
ような条件を設定した場合には、二流体噴射による燃料
の微粒化、あるいは燃料と空気との混合速度の制御効果
は得られるものの、基本となる燃料噴霧の形成状態が悪
化し、排煙濃度の増大、未燃炭化水素の増大などを招く
問題点を有している。
【0011】本発明は、かかる従来技術の欠点に鑑み、
内側針弁7と外側針弁8のいずれもが開弁状態の時(燃
料とガス同時噴射)にも、燃料噴孔8bとガス噴孔6g
の穴部が一致するような構成を取り、これによりガス噴
射による燃料微流化特性の向上、及び燃料と空気の乱流
混合速度の制御など、二流体噴射の本来の効果が有効に
得られ、空気利用率が良好で、燃焼効率が高く、かつN
X及び排煙濃度の低い良好な燃焼が得られる内燃機関
の二流体噴射弁を提供する事を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】シリンダ内に直接燃料を
噴射して燃焼を行う内燃機関に用い、燃料と他の二種の
流体を同一の噴射弁からそれぞれ独立して噴射する二流
体噴射弁において、噴射弁中心軸上に位置する内側針弁
の周囲に、噴射弁本体の一部である円環状の柱状壁を設
けるとともに該柱状壁下部に燃料噴孔を穿設し、該柱状
壁の外側に外側針弁を設け、それぞれの針弁が、燃料の
圧力あるいは他の流体の圧力により独立して開閉を行う
自動弁とし、さらに燃料噴孔の軸芯延長上の燃料弁本体
に燃料噴孔の軸芯と同軸に燃料噴孔よりも大きい他の流
体の噴孔を穿設形成したことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の構成のように、内側針弁と外側針弁と
の間に燃料弁本体の一部である円環状の柱状壁を設け、
その下部に燃料噴孔を穿設し、かつ該燃料噴孔の軸芯延
長上の燃料弁本体先端部にガス噴孔を燃料噴孔と同一軸
上に穿設すると共に、それぞれの針弁を独立に駆動する
ことによって、燃料とガスとの噴射時期及び噴射量の制
御が各々独立に高精度で行え、また、燃料噴孔を外側針
弁に穿設していないため、従来の二流体噴射弁構造で問
題であった燃料噴射とガス噴射とを同時期の行うような
場合でも、燃料噴射(噴孔)とガス噴射(噴孔)との軸
芯のずれは生じず、あらゆる噴射条件において、燃料噴
霧形成は阻害されず、良好な燃料噴霧とガス噴流との形
成が実現できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態を説明する。但し、この実施形態に記載されている
構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に
特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれに
限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。図1
〜図5に本発明の実施形態を示す。図1は全体構造、図
2は図1のII―II断面、図3は図2に示すIII−III断面
で示す燃料弁本体の断面図、図4は図2にIV−IV断面で
示す燃料弁本体の断面図、図5は燃料弁先端部の拡大断
面構造、をそれぞれ示している。同図において、1〜1
3で示す部材及びその構成は従来例と同一である。ま
た、燃料弁ホルダ1と中間ピースとの構造、燃料弁本体
6内の燃料通路6c〜燃料溜まり6d〜内側針弁7、燃
料弁本体7内の作動油通路6b〜作動油溜まり6f、及
び燃料弁本体6内のガス通路6a〜ガス溜まり6d〜外
側針弁8の基本的な構造関係も従来例と同一である。さ
らに、外側針弁の回転防止用止めねじ11の構造も同一
である。
【0015】本発明の二流体噴射弁においては、内側針
弁7と外側針弁8との間に燃料弁本体6の一部である円
環状の柱状壁14を設け、また、該柱状壁14に、燃料
弁本体6内の燃料通路6cと燃料溜まり6eとを連通さ
せる通路15を形成しており、従って、該柱状壁14を
挟んで内側針弁7と外側針弁8とが摺動する形の二重針
弁構造としている。また、該柱状壁14の下部に燃料噴
孔8bを穿設し、かつ燃料噴孔8bの軸芯線の延長上の
燃料弁本体6先端部に燃料噴孔8bと同軸のガス噴孔6
gとを穿設した構造としている。
【0016】上記第一実施例の作用について説明する。
燃料とガスの噴射に関する弁の作動は、従来例と全く同
一である。即ち、燃料は図示しない燃料噴射ポンプから
噴射管を介して燃料弁ホルダ1内の燃料通路1cへ送ら
れ、次に中間ピース4内の燃料通路4c、燃料弁本体6
cを通り、燃料油溜まり6eに入る。燃料油圧が上昇
し、内側針弁押さえバネ13の付勢力(開弁圧力)に打
ち勝つと内側針弁7は押し上げられ、燃料は内側針弁シ
ート部7aを通り、燃料噴孔8bを経てガス噴孔6gか
ら外部へ噴射される。ガスは図示しないガスボンベ、あ
るいはガス圧縮装置よりガス供給管を経て、燃料弁ホル
ダ1の上部に配設されたガス供給管継ぎ手2からホルダ
内ガス通路1aを通り中間ピース内ガス通路4aを経て
燃料弁本体ガス通路6aからガス溜まり6dに入り、外
側針弁シート部8aで遮断されている。
【0017】外側針弁8を駆動するため、作動油が図示
しない作動油源から燃料弁ホルダ1の上部に付設の作動
油供給継ぎ手3からホルダ内作動油通路1b、中間ピー
ス4bを通り燃料弁本体作動油通路6bを経て作動油溜
まり6fへ導入される。作動油圧を上げ、外側針弁8の
上部を押圧している外側針弁押さえバネ10の付勢力
と、内側針弁7が閉じているときは内側針弁押さえバネ
13の付勢力とに打ち勝つと、外側針弁シート部8aが
開き、ガス溜まり6dのガスがガス噴孔6gから外へ噴
射される。内側針弁7が開弁状態の時は、外側針弁押さ
えバネ10の取付力に作動油圧が打ち勝つと、外側針弁
シート部8aが開き、ガスが噴射するが、燃料噴孔8b
から燃料が噴出しているため、ガス室6hでガスと燃料
とは混合しながら、ガス噴孔6gから外部へ噴射され
る。前記燃料噴射は通常燃料弁と同様、燃料油圧により
開く自動弁として作用するが、ガス噴射が外部油圧源か
らの作動油の作動時期を制御し噴射させる。このため燃
料噴射時期はあらかじめ解っているので、作動油圧力を
制御することにより燃料とガスとの相対的な噴射時期を
自由に変化させることができる。
【0018】この時、燃料噴孔8bは従来例のように外
側針弁に穿設されているのではなく、燃料弁本体6の一
部である柱状壁14の下部に穿設されているため、外側
針弁8のリフトに関係なく、即ちガスの噴射の有無に関
係なく同一位置にあり、ガス噴孔6gとの同軸性は保た
れている。従って、図6(A−2)に示すように燃料噴
射とガス噴射とが同時に行われた場合の燃料噴孔8bと
ガス噴孔6gの位置関係を従来例(B−2)と比較によ
って理解されるように、ガス噴射と燃料噴射とが同一時
期に行われる場合でも、燃料噴霧はガス噴孔6gの中央
を通り、燃料噴霧の一部だけがガス噴孔6gの内壁面の
影響を受けることはなく、あらゆる燃料とガスとの噴射
条件で良好な燃料噴霧の形成、ガス噴流の形成が実現で
きる。
【0019】即ち、図6の左側の上下の2つの図(A−
1、A−2)は前記した実施形態を示し、内側針弁7が
開弁状態の時(燃料のみ噴射)には図6(A−1)より
明らかなように、燃料噴孔8bはガス噴孔6gの穴部は
一致しており、又内側針弁7と外側針弁8のいずれもが
開弁状態の時(燃料とガス同時噴射)にも図6(A−
2)より明らかなように、燃料噴孔8bは燃料弁本体6
の一部である柱状壁14の下部に穿設されているため、
ガス噴孔6gの穴部とは常にその中心軸が一致し、燃料
噴孔8bから噴射された燃料噴霧は、ガス噴孔6gの中
心を通過するため、燃料噴霧はその形成状態が乱される
恐れがまったくない。
【0020】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、二種
の流体の噴射を制御する内側針弁と外側針弁の間に柱状
壁を設け、該柱状壁に燃料噴射を穿設することで、外側
針弁のリフトに関係なく、あらゆる燃料とガスとの噴射
条件において良好な燃料噴射の形成とガス噴流の形成と
が得られることにより、燃料噴霧の一部のシリンダヘッ
ド下面への接触等の不都合が防止できるため、ガス噴射
による燃料微流化特性の向上、及び燃料と空気の乱流混
合速度の制御など、二流体噴射の本来の効果が有効に得
られ、空気利用率が良好で、燃焼効率が高く、かつNO
X及び排煙濃度の低い良好な燃焼が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる二流体噴射弁の全体
構成図である。
【図2】図1に示す本発明の実施形態のII―II断面図で
ある。
【図3】図2に示すIII−III断面図である。
【図4】図2に示すIV−IV断面図である。
【図5】図1の実施形態の燃料弁先端部を示す要部拡大
図である。
【図6】本発明の第一実施例と従来例の作動状態を示す
説明図である。
【図7】従来例に係わる二流体噴射弁の構成図である。
【図8】図7に示す従来技術のVIII―VIII断面図であ
る。
【図9】図8に示すIX−IX断面図である。
【図10】図8に示すX−X断面図である。
【図11】図7の燃料弁先端部を示す要部拡大図であ
る。
【符号の説明】
1 燃料弁ホルダ 1a ホルダ内ガス通路 1b ホルダ内作動油通路 1c ホルダ内燃料通路 1d バネ室 4 燃料弁中間ピース 6 燃料弁本体 6a 燃料弁本体ガス通路 6b 燃料弁本体作動油通路 6c 燃料弁本体燃料通路 6d ガス溜まり 6e 燃料溜まり 6f 作動油溜まり 6g ガス噴孔 6h ガス室 7 内側針弁 7a 内側針弁シート部 8 外側針弁 8a 外側針弁シート部 14 円環状柱状壁 15 柱状壁内燃料通路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内に直接燃料を噴射して燃焼を
    行う内燃機関に用い、燃料と他の流体の二種の流体を同
    一の噴射弁からそれぞれ独立して噴射する二流体噴射弁
    において、 噴射弁中心軸上に位置する内側針弁の周囲に、噴射弁本
    体の一部である円環状の柱状壁を設けるとともに該柱状
    壁の下部に燃料噴孔を穿設し、該柱状壁の外側に外側針
    弁を設け、それぞれの上記針弁は燃料の圧力あるいは他
    の流体の圧力により独立して開閉を行う自動弁とし、さ
    らに燃料噴孔の軸芯延長上の燃料弁本体に上記燃料噴孔
    の軸芯と同軸に上記燃料噴孔よりも大きい上記他の流体
    の噴孔を穿設形成したことを特徴とする二流体噴射弁。
JP19846696A 1996-07-09 1996-07-09 内燃機関の二流体噴射弁 Pending JPH1026058A (ja)

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